JP2008244572A - デジタル放送記録装置 - Google Patents

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【目的】放送番組の解像度にかかわらず容易に適切な記録条件でデジタル放送番組を記録することが可能な高画質なデジタル放送記録装置を提供する。
【解決手段】放送番組のビデオデータを符号化変換する符号化変換部と、放送番組の解像度を検出する解像度検出器と、放送番組の上記解像度に応じて、上記符号化変換を行うか否かを判別するコントローラと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル放送記録装置、特に、長時間記録モードによりデジタル放送を記録するデジタル放送記録装置に関する。
地上デジタル放送への移行やハイビジョン放送の進展に伴い、DVD/HDD(Digital Versatile Disc/Hard Disc Drive)レコーダ等のデジタル放送記録装置の普及が進んでいる(例えば、特許文献1参照)。
現在、デジタル放送はBSデジタル放送、地上波デジタル放送、CSデジタル放送などがあり、BSデジタルと地上波デジタルにおいては一部チャンネルを除いてほとんどがHD(High Definition)解像度のハイビジョン放送である。また、CSデジタル放送でも一部のチャンネルでハイビジョン放送が行われている。
ハイビジョン放送においては、BSデジタル放送で約24Mbps、地上波デジタル放送で約17Mbpsという高い伝送レート(ビットレート)で送られてくるため、例えば、1時間番組を記録するのに、BSデジタル放送で約11GB、地上波デジタル放送で約8GBの容量が必要になる。
したがって、近年普及が進んでいるハイビジョン対応のDVD/HDDレコーダなどのデジタル放送記録装置においてもハイビジョン放送の記録時間は意外と短い。例えば、400GB(Gigabyte)のHDDを搭載したデジタル放送記録装置の場合、BSデジタル放送で34時間、地上波デジタル放送で46時間である。250GBのHDDを搭載したデジタル放送記録装置の場合、BSデジタル放送で21時間、地上波デジタル放送で29時間である。
そこで、ハイビジョン放送をHD画質のままで記録時間を延ばすトランスコードやトランスレートと呼ばれる技術がある。トランスコードとはデジタル放送の符号化方式MPEG2をより圧縮効率のよい別の符号化方式に変換してビットレートを下げる方法であり、H.264の符号化方式に変換するものなどがある。トランスレートとは符号化方式MPEG2のままでデータ量を削減してビットレート下げる方法である。
デジタル放送では多くのチャンネルで連動データ放送と呼ばれる放送を行っている。これはニュースや天気予報など番組の内容とは独立したものや、ドラマのあらすじなど番組の内容に関連するものを提供するものである。
トランスコードやトランスレートの技術を用いてデジタル放送の長時間記録(圧縮記録)を実現しようとする場合、前述のデータ放送をそのまま残すとビデオに割当てられるビットレートが極端に低くなってしまい画質劣化が大きくなってしまう。
例えば、BSデジタル放送(ビットレート:24Mbps)のある番組のストリームを解析した結果によれば、この番組ではデータ放送が約37%を占めている。BSデジタル放送においてハイビジョン長時間2倍/3倍モードの記録を考えた場合、ビットレートはそれぞれ24/2=12Mbps 、24/3=8Mbpsにする必要がある。
上記した番組のようなストリームにおいて、データ放送をそのまま残し、ハイビジョン長時間2倍/3倍モードを実現しようとする場合について、ビデオに割当て可能なビットレートを計算するとそれぞれ4.2Mbps,0.2Mbpsとなり現実的でない。放送によってはこのような番組もあるため、デジタル放送の長時間記録においてはデータ放送を削除してその分ビデオにビットレートを割当てる方法が有効である。
一方、SD(Standard Definition)解像度の放送の場合では、もともと約8Mbpsのビットレートで送られてくるためハイビジョン長時間3倍モードで記録するメリットがない。また、同一ビットレートとはいえビデオを再符号化するので原画像と比較すると劣化することになる。
上記したように、現在のデジタル放送はBSデジタル放送、地上波デジタル放送、CSデジタル放送などがあり、また、一部のチャンネルでは時間帯によってHD解像度の放送と複数のSD解像度の放送とを使い分けている。
このように、現在のデジタル放送においては、HD解像度の放送と複数のSD解像度の放送とが混在しているため、番組の記録を行おうとするユーザにとってはどのような設定で記録すればよいか分かりにくく、記録条件の設定が煩雑なものとなっている。従って、最適な記録条件(目標ビットレート)でそれぞれの番組を記録することは容易ではないという問題があった。
特開2005−353112号公報
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、上記したような長時間記録モードにおける課題を解決し、放送番組の解像度にかかわらず容易に適切な記録条件でデジタル放送番組を記録することが可能な高画質なデジタル放送記録装置を提供することが一例として挙げられる。
本発明によるデジタル放送記録装置は、デジタル放送による放送番組を長時間記録するデジタル放送記録装置であって、放送番組のビデオデータを符号化変換する符号化変換部と、放送番組の解像度を検出する解像度検出器と、放送番組の上記解像度に応じて、上記符号化変換を行うか否かを判別するコントローラと、を有することを特徴としている。
以下、本発明の実施例を、図を参照しつつ説明する。
<デジタル放送記録装置の構成>
図1は、本発明の実施例であるデジタル放送記録装置10の構成を模式的に示すブロック図である。デジタル放送記録装置10は、ホスト部11A及びトランスコード部11Bから構成されている。
ホスト部11Aは、デジタル放送のMPEG2-TS(TS:トランスポートストリーム)の受信・記録・再生の処理を行う。また、トランスコード部11Bは、MPEG2-TSを長時間記録(圧縮記録)のために、より圧縮効率のよいH.264などの別の符号化方式に変換する。なお、トランスコード部11Bの符号化変換部23はH.264に限らず圧縮効率のよい他の符号化方式でも構わない。また、符号化方式はMPEG2のままでデータ量だけを削減する方法を用いることもできる。
すなわち、ホスト部11Aは、受信部11と、ストリーム抽出部12と、画像処理部(ビデオ処理部)14と、格納部16及び格納部16のストレージ・インタフェース部(I/F)17と、から構成されている。
より詳細には、受信部11は、アンテナANTを介して入力された受信信号を選局するチューナ、A/D(アナログ/デジタル)変換器、復調回路、暗号解除処理を行うデスクランブラなどで構成されている。当該復調回路は、例えば、BS/CSデジタル放送についてはQPSK復調回路、地上波デジタル放送についてはOFDM復調回路が該当する。
ストリーム抽出部12は、PIDフィルターによりビデオデータやオーディオデータを分離するTSデマルチプレクサなどで構成されている。
画像処理部14は、MPEG2やH.264などの圧縮されたビデオをデコード処理するデコーダ、動画/静止画プレーンなどのグラフィック処理を行うグラフィックエンジンなどで構成されている。画像処理部14は、当該処理がなされたビデオ信号をビデオ出力端子(図示しない)から出力する。
格納部16は、ストリームデータを記録する格納装置、例えばハードディスク(HDD)を有し、ストレージ・インタフェース部(I/F)17はデータバス(バスライン)BLに接続されている。また、ストリーム抽出部12及び画像処理部14は、バスラインBLに接続されている。
また、コントローラ15は、上記したホスト部11Aの各構成要素、すなわち、ホスト部全体をコントロールする。なお、コントローラ15は、後述するトランスコード部11Bの各構成要素を含むトランスコード部11B全体のコントローラとして機能する。すなわち、コントローラ15は、ホスト部11A及びトランスコード部11Bを含む装置全体の制御を行う1つのコントローラとして構成されている。なお、ホスト部11A及びトランスコード部11Bのコントローラが別々に設けられ、それらが互いに必要な信号の交信を行って装置全体の制御を行うように構成されていてもよい。
一方、トランスコード部11Bは、DEMUX部21、バッファ22、符号化変換部23、REMUX部24、解像度検出器25、及びスイッチ26から構成されている。
次に、記録時の動作の概略について説明する。すなわち、アンテナANTを介して入力された信号は、受信部11において受信、選局された後、復調処理等が行われ、ストリーム抽出部12でパーシャル・トランスポートストリーム(以下、単に、パーシャルTSという。)としてトランスコード部11Bへ出力される。
トランスコード部11Bにおいて、ストリーム抽出部12からのパーシャルTSは、DEMUX部21に供給される。当該パーシャルTSは、DEMUX部21においてビデオデータ及びオーディオデータが分離される。ビデオデータは、バッファ22を経て符号化変換部23においてトランスコードされる。
変換されたビデオと他のオーディオやPAT、PMTなどのデータは、REMUX部24においてパーシャルTS化され、ホスト部へ出力されて格納部16に記録される。
なお、前述のように、データ放送をそのまま残し、ハイビジョン長時間2倍/3倍モードを実現しようとすると、ビデオに割当て可能なビットレートが小さくなり、画質劣化が大きくなってしまうため、現実的ではない。従って、デジタル放送の長時間記録においてはデータ放送を削除してその分ビデオにビットレートが割当てられる。
[実施例1]
<解像度が変化する場合の長時間記録(SDダイレクト記録モード)>
次に、デジタル放送の長時間モード記録時において、放送解像度が変化する場合の記録制御について説明する。図2は、当該解像度が変化する場合の記録動作の手順を示すフローチャートである。また、図3は、例えば、BSデジタル放送を記録する場合において、設定された記録実行期間の間に放送の解像度が番組によって変化する場合を説明するための図である。より具体的には、ユーザの入力信号に基づいて、192ch(チャンネル)を選択し、録画モードをハイビジョン長時間3倍モードに設定して、番組Aの先頭から録画を開始した場合を例に示している。
まず、コントローラ15の制御の下、記録動作が開始される(ステップS11)。すなわち、ハイビジョン3倍モードの長時間記録モードが設定された状態で、記録動作が開始される。
記録動作の開始後、解像度の変化を検出するため、解像度検出器25はトランスコード部のバッファ22のデータを監視する。すなわち、解像度検出器25は、バッファ22のデータからビデオストリームのシーケンスヘッダ中の解像度情報を常に監視し、解像度の変化を検出する(ステップS12)。なお、図ではトランスコード部に解像度検出器が設けられているが、ホスト部に解像度検出器を持つような構成でもよい。
図3に示す場合では、記録の開始後、記録期間TP1の間、ユーザ設定に応じて、HD(High Definition)解像度に対応するハイビジョン3倍モード(ビットレート:8Mbps)で、番組Aの記録が実行される。
解像度検出器25が、解像度が変化することを検出した場合には、解像度検出器25は、コントローラ15に解像度変化を表す検出信号を送信する。例えば、図3に示す場合では、解像度がHD(High Definition)解像度からSD(Standard Definition)解像度に変化することを検出した場合、解像度検出器25は、記録期間TP2に移行する時点で解像度が変化(HDからSDに変化)することを検出し、検出信号をコントローラ15に送信する。
コントローラ15は、当該検出信号に応答して、解像度が変化するタイミングで記録モードを切り替える。ここで、当該記録モードの切替えが、符号化変換を行わずにそのまま記録を行う記録モード(以下、ダイレクト記録モードという。)か否かによってその後の処理が分かれる(ステップS14)。
ダイレクト記録モードへの切替え(解像度がHDからSDへの切替え)である場合には、解像度がHDからSDに変化するタイミングで、ダイレクト記録モードへの切替えが行われる。この際、コントローラ15はスイッチ(SW)26を切り替え、バッファ22からのビデオストリームを、符号化変換部23を経由せずに、直接REMUX部24に供給するよう制御する(ステップS15)。なお、図1においては、ビデオストリームを直接REMUX部24に供給するようにスイッチ(SW)26のスイッチングがなされている場合が示されている。
図3を参照すると、記録期間TP2において、SD解像度におけるダイレクト記録モード(ビットレート:8Mbps)で番組Cの記録がなされる。
なお、ステップS13において、HD解像度への切替えの場合では、ハイビジョン3倍モードへの切替えが行われる。すなわち、ビデオストリームは符号化変換部23によってトランスコードされて記録される。例えば、後述するように、記録期間TP2からTP3に移行する場合(図3)に、かかる切替えが行われる。
次に、記録継続か否かが判別され(ステップS16)、記録を継続する場合には、上記したステップS12〜ステップS16の手順を繰り返す。
図3を参照すると、同様にして、解像度検出器25のモニタの下、記録期間TP2からTP3に移行する時点で解像度が変化(解像度がSDからHDへ変化)することが検出される。そして、記録モードがダイレクト記録モードから、番組E(191-193ch)の解像度に対応するハイビジョン3倍モード(ビットレート:8Mbps)での記録へ切替えが行われる。
このように、番組A,C,Eの録画が行われる。番組Aおよび番組Eは24Mbpsのビットレートで送られてくるハイビジョン放送であり、例えば、3倍モードを設定したユーザの指定に従って、当該放送ビットレートの1/3(=8Mbps)のビットレートで記録される。しかし、番組CについてはSD解像度の放送であり、もともと約8Mbpsのビットレートで送られてくるためハイビジョン長時間3倍モードで記録するメリットはない。もし、番組Cをハイビジョン長時間3倍モードで記録した場合、同一ビットレートとはいえビデオを再符号化するので原画像と比較すると劣化することになる。また、前述のように、長時間モードのためデータ放送は削除される。つまり、データ量は変わらないにもかかわらず画質劣化とデータ放送の削除というデメリットが生じてしまう。一方、本実施例においては、番組C(SD解像度)はダイレクト記録モードで記録されるので、かかる問題、及びデメリットを回避することができる。
なお、ダイレクト記録モードに移行したステップS15において、ビデオストリームを符号化変換部23を経由せずに、直接REMUX部24に供給する場合について説明したが、当該方法の代わりに、ビデオストリームを符号化変換部23に供給するものの、符号化変換部23の回路をディスエーブル(動作の禁止)して実質的に符号化変換を行わないようにする方法もある。しかしながら、この場合、符号化変換部23を通さない場合に比べてソフト処理が複雑になるという欠点がある。
なお、ビデオストリームを符号化変換部23を経由しない場合においては、トランスコード部11Bにおける処理が変わるので、リセットおよび初期設定が必要となり、そのタイミングをどうやって決めるかが問題となる。トランスコード部11Bのバッファ22で少なくとも2GOP分のストリームを保持できるような図1に示すような構成であればあらかじめ解像度の情報やGOP構造などの情報を取得できる。事前にこれらの情報を取得できれば、次のGOP先頭からはSD解像度であるということは容易に判別できるようになり、現在トランスコードしているHD解像度のストリーム最後の1GOPでリセットを発行し、次のGOP先頭からはダイレクト記録モードで処理できるように初期設定すればよい。この際ストリームの最後の1GOP分は廃棄することになるが大きな問題にはならない。
かかる方法によれば、記録容量はほぼ同じで画質劣化がまったくなく、データ放送も保存することができる。
なお、上記実施例においては、HD解像度の番組を3倍モードの長時間記録モードで記録する場合を例に説明したが、2倍モードで記録する場合でも同様である。ハイビジョン長時間3倍モード記録では、12Mbpsが設定ビットレートとなるが、SD解像度の放送はもとが約8Mbpsであるため目標ビットレートを12Mbpsにしてトランスコードしても画質がよくなるわけではなく、記録容量もダイレクト記録と大きな差がない。したがって画質を保つのであればSD解像度のときにはダイレクト記録モードに切替えた方がユーザにとってメリットが大きい。
[実施例2]
<解像度が変化する場合の長時間記録(SD長時間記録モード)>
次に、デジタル放送の長時間モード記録時において、番組の解像度がSD解像度に変化する場合、当該SD解像度の番組の記録モードを長時間記録モードに切替える場合の記録制御について説明する。図4は、当該解像度が変化する場合の記録動作の手順を示すフローチャートである。また、図5は、例えば、設定された記録実行期間の間に、放送の解像度が番組によって変化する場合を説明するための図である。
まず、コントローラ15の制御の下、記録動作が開始される(ステップS21)。例えば、ハイビジョン3倍モードの長時間記録モードが設定された状態で、記録動作が開始される。
図5に示す場合では、記録の開始後、記録期間TP1の間、ハイビジョン3倍モード(ビットレート:8Mbps)で、番組Aの記録が実行される。
記録動作の開始後、解像度検出器25は解像度の変化をモニタする(ステップS22)。解像度検出器25が解像度の変化を検出した場合、解像度検出器25は、コントローラ15に検出信号を送信する。
コントローラ15は、当該検出信号に応答して、記録モードを切り替える(ステップS23)。ここで、SD解像度からHD解像度に変化する場合のみならず、HD解像度からSD解像度に変化する場合であっても、SD解像度用の長時間記録モード(例えば、2倍/3倍記録モード)で記録が実行される。
図5に示す場合では、記録期間TP2において、SD解像度についての長時間記録モード(例えば、3倍モード、ビットレート:2.67Mbps)で番組Cの記録がなされる。すなわち、SD解像度に変化したときにビットレートをさらに下げるモード(SD解像度用の長時間記録モード)に切替えられる。
なお、ステップS23において、SD解像度からHD解像度への切替えがなされる場合では、ハイビジョン3倍モード(ビットレート:8Mbps)への切替えが行われる。すなわち、図5に示す場合では、記録期間TP2からTP3に移行する時点で解像度がSDからHDへ変化することが検出される。そして、SD解像度の長時間3倍記録モード(例えば、ビットレート:2.67Mbps)からHD解像度(番組E(191-193ch))の長時間3倍記録モード(ビットレート:8Mbps)での記録へ切替えが行われる(ステップS23)。
次に、記録継続か否かが判別され(ステップS24)、記録を継続する場合には、上記したステップS22〜ステップS24の手順を繰り返す。
実施例1においては、SD解像度に変化したときにダイレクト記録モードに切替えて画質を優先する方法について説明した。一方、本実施例においては、SD解像度に変化したときにビットレートをさらに下げるモード(SD解像度用の長時間記録モード)に切替える方法が採用されている。
つまり、画質よりも記録容量を優先するユーザのもいる。この場合ビットレートをどのように設定するかというと、図5に示した例では、録画スタートのときのユーザ設定がハイビジョン3倍モード(HD解像度の番組の記録モード)であるので、SD解像度に変化したときは当該放送番組の原ビットレート(8Mbps)の1/3(すなわち、上記、HD解像度の記録モードと同一の圧縮率)に設定するのが容易である。仮にハイビジョン2倍モードであったとすると8Mbpsの1/2(4Mbps)である。この方法はトランスコード部のリセットおよび初期化で実現できるので切替えタイミングをどうやって決めるかが問題となる。これも実施例1の場合と同様、トランスコード部のバッファで少なくとも2GOP分のストリームを保持できるような図1に示すような構成であればあらかじめ解像度の情報やGOP構造などの情報を取得できる。事前にこれらの情報を取得できれば、次のGOP先頭からはSD解像度であるということは簡単に判別できるようになり、今トランスコードしているHD解像度のストリームの最後の1GOPでリセットを発行し、次のGOP先頭からSD用の長時間記録モードで処理できるように初期設定すればよい。
上記においては、BSデジタル放送を例に説明してきたが、地上波デジタル放送等に関しても同様に適用することができる。
なお、解像度の変化の検出方法についてはEIT情報から番組の解像度と開始時間および終了時間を取得し、切替わるタイミングを時間情報で制御するようにしてもよい。その際は、コントローラ15が時間情報を把握・管理し、切替わりのタイミングを制御する必要がある。
以上詳細に説明したように、長時間記録モードにおいて、放送の解像度にかかわらず容易に適切な記録条件でデジタル放送番組を記録することが可能な高画質なデジタル放送記録装置を提供することができる。
なお、上記した実施例は適宜組み合わせて適用することができる。また、上記した実施例において示した数値等は例示に過ぎない。
実施例であるデジタル放送記録装置の構成を模式的に示すブロック図である。 長時間記録において、解像度が変化する場合の記録動作(SDダイレクト記録モード)の手順を示すフローチャートである。 BSデジタル放送を記録する場合を例に、記録実行期間の間に放送の解像度が番組によって変化する場合を説明するための図である。 長時間記録において、解像度が変化する場合の記録動作(SD長時間記録記録モード)の手順を示すフローチャートである。 記録実行期間の間に放送の解像度が番組によって変化する場合を説明するための図である。
符号の説明
10 デジタル放送記録装置
11A ホスト部
11B トランスコード部
11 受信部
12 ストリーム抽出部
14 画像処理部
16 格納部
21 DEMUX部
22 バッファ
23 符号化変換部
24 REMUX部
25 解像度検出器
26 スイッチ

Claims (5)

  1. デジタル放送による放送番組を長時間記録するデジタル放送記録装置であって、
    前記放送番組のビデオデータを符号化変換する符号化変換部と、
    前記放送番組の解像度を検出する解像度検出器と、
    前記放送番組の前記解像度に応じて、前記符号化変換を行うか否かを判別するコントローラと、を有することを特徴とするデジタル放送記録装置。
  2. 前記放送番組の解像度が第1の解像度から前記第1の解像度よりも低い第2の解像度に切り替わる際に、前記コントローラは前記第2の解像度の放送番組を符号化変換せずに記録するよう制御することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送記録装置。
  3. 前記放送番組の解像度が第1の解像度から前記第1の解像度よりも低い第2の解像度に切り替わる際に、前記コントローラは前記第2の解像度の放送番組を符号化変換により長時間記録するよう制御することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送記録装置。
  4. 前記第2の解像度の放送番組は、前記第1の解像度の放送番組と同一の圧縮率で符号化変換されて記録されることを特徴とする請求項2記載のデジタル放送記録装置。
  5. 前記第1の解像度はHD解像度であり、前記第2の解像度はSD解像度であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1に記載のデジタル放送記録装置。
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