JPWO2005112292A1 - 信号発生装置、並びにこれを用いた送信装置、受信装置及び送受信装置 - Google Patents
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Abstract
周波数f1を具備する第1の内部信号と、周波数f2を具備する第2の内部信号と、周波数f2の2倍の周波数f3を具備する第3の内部信号とを発生させ、これら第1、第2及び第3の内部信号を用いて、周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1+f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1+f3を具備する第3の出力信号とのうちいずれか1つを選択して出力する。
Description
本発明は、信号発生装置、並びにこれを用いた送信装置、受信装置及び送受信装置に係り、特に、高速な周波数ホッピングを用いた送受信機などに用いて好適な信号発生装置、並びにこれを用いた送信装置、受信装置及び送受信装置に関する。
図1及び図2は、UWB(Ultra Wide Band)技術を用いた無線通信方式を説明するための図であり、IEEE802委員会に提出された文書番号IEEE802.15−03−267r5からの抜粋である。
この文書において提案されているUWBの一種であるマルチバンドOFDM(Orthogonal Frequency Divisional Multiplexing)方式(MB−OFDM方式)では、図1に示すように、UWBの民生利用帯域として解放された3.1〜10.6GHzの周波数帯を14のサブバンドに分割し、これらのサブバンドのうちの幾つかを組み合わせて利用している。そのうちの1つであるモード1デバイスでは、図2に示す低周波側の3サブバンドのBand#1〜Band#3を利用する。具体的には、この3つのサブバンドを312.5ns毎に切り替えながら、即ち周波数ホッピングさせながら、OFDMシンボルを伝送する。周波数ホッピング時の周波数切り替え時間は、9.5nsである。
このような高速な周波数ホッピングを用いた送受信機には、高速な周波数切り替えが可能なローカル信号発生器が必要である。従来の周波数ホッピングシステムに用いられる、高速な周波数ロックの可能なPLL周波数シンセサイザを利用する方式では、9.5ns以内の周波数ホッピングは不可能である。その理由は、まず、これだけ広帯域に周波数を可変でき、かつ無線通信用途に耐える位相雑音特性を有する電圧制御発振器が実現困難であることによる。また9.5ns以内に周波数切り替えを完了するには、9.5nsの間に複数回の位相比較動作が必要となるため、位相比較周波数は少なくともGHz前後のオーダとなり、移動体無線通信に要求される位相雑音特性と消費電力、コストを全て満足させることは困難であることによる。
図3は、高速ホッピングに対応する従来のローカル信号発生器を示す図である。
本従来例は図3に示すように、電圧制御発振器81とPLL82とによる周波数4224MHzの源振を1つ備え、これを1/8分周器83で分周することにより528MHzの信号を得て、さらに1/2分周器84で分周することにより264MHzの信号を得る。そして、264MHzの信号と528MHzの信号をシングルサイドバンドミキサ(SSBミキサ、SSB)85に入力することにより、その和周波である792MHzの信号を得る。264MHzの信号と792MHzの信号とのうちの一方の信号をセレクタ86で選択し、もう1つのシングルサイドバンドミキサ87へ供給する。この2つ目のシングルサイドバンドミキサ87では、4224MHzと264MHzとの和周波として4488MHzの信号と、4224MHzと264MHzとの差周波として3960MHzの信号と、4224MHzと792MHzとの差周波として3432MHzの信号とをそれぞれ得る。
なお、シングルバンドミキサで、差周波と和周波を切り替えて出力する仕組みは、次の通りである。まず、周波数f1の成分と、周波数f2の成分のそれぞれに、sinとcosを用意する。和周波を得るための信号処理の一例として、次のような方法がある。
sin(2×π×f1×t)×cos(2×π×f2×t)+cos(2×π×f1×t)×sin(2×π×f2×t)=sin{2×π×(f1+f2)×t}
一方差周波を得るには、次のようにすればよい。
一方差周波を得るには、次のようにすればよい。
sin(2×π×f1×t)×cos(2×π×f2×t)−cos(2×π×f1×t)×sin(2×π×f2×t)=sin{2×π×(f1−f2)×t}
全ての回路が差動回路で構成されている場合、例えばsin(2×π×f2×t)の正・負を上記スイッチ部で入れ替えられるようするなどしておけば、和周波と差周波を選択的に得ることが出来る。
全ての回路が差動回路で構成されている場合、例えばsin(2×π×f2×t)の正・負を上記スイッチ部で入れ替えられるようするなどしておけば、和周波と差周波を選択的に得ることが出来る。
しかしながら、図3に示した従来技術には、以下に挙げるような問題点がある。
4224MHzと264MHzとの和周波を出力させている場合にも、実際には非所望波であるこれらの差周波成分が寄生的に発生する。その強度は、シングルサイドバンドミキサのイメージ抑圧比に依存する。デバイス作製に伴うばらつき等を考慮すると、一般にイメージ抑圧比は30dB前後の数値となる。差周波は図2のBand#2のキャリアに相当するため、送信系を考えた場合、ベースバンド信号で変調されたこの差周波は、アンテナからそのまま放射される。従って30dBという抑圧比は、実用上充分とはいえない場合があり、より一層の抑圧が求められる場合がある。
また、4224MHzと264MHzとの差周波を出力させている場合にも、実際には非所望波であるこれらの和周波成分が寄生的に発生する。これによる影響は、上述した、和周波が所望波で、差周波が非所望波であるケースと同じであり、より一層の抑圧が求められる場合がある。
また、264MHzを分周器で発生させる場合、一般にその波形は矩形波となる。従って、264MHzの信号にはその3倍波である792MHzが含まれる。4224MHzと264MHzとの和周波、あるいは差周波を発生させている場合、この3倍波に起因する4224MHzと792MHzとの差周波も寄生的に発生する。この非所望波成分は、図2のBand#1のキャリアに相当するため、送信系を考えた場合、ベースバンド信号で変調されたこの差周波は、アンテナからそのまま放射される。その強度については、完全な矩形波を仮定すると、264MHzの強度に対し792MHzの強度は9.4dBだけ低くなる。従って4224MHzと792MHzとの差周波の強度は、所望波に対し9.4dBだけ低くなる。この9.4dBという抑圧比は、全く不充分である。
また、264MHzと528MHzとをシングルサイドバンドミキサ85でミキシングする部分では、264MHzの3倍高調波と出力波とが同一周波数であることから、入力信号のわずかな周波数の揺らぎにより、出力の792MHz成分に振幅変動が生じる可能性がある。この振幅変動は、そのままローカル信号の振幅変動に反映されるため、不都合が生じる。
また、シングルサイドバンドミキサは、チップ面積と消費電力の大きい素子である。これが2個あることは、そのままチップ面積の増加と、消費電流の増加を招く。
以上述べた通り、従来のPLL周波数シンセサイザ技術では、高速な周波数切り替えが可能なローカル信号発生器を、移動体無線通信に要求される位相雑音特性や消費電力、コストを満たしつつ実現することは困難である。
また、図3に示した従来技術では、各種の非所望波が発生し、ベースバンド信号で変調された非所望波がアンテナからそのまま放射されてしまうという問題点がある。あるいは、ローカル信号の振幅変動が発生してしまうという問題点がある。
本発明は、高速な周波数切り替えに対応する、信号発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
周波数f1を具備する第1の内部信号と、周波数f2を具備する第2の内部信号と、前記周波数f2の2倍の周波数f3を具備する第3の内部信号とを発生する内部信号発生手段と、
前記第1、第2及び第3の内部信号を用いて、前記周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1+f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1+f3を具備する第3の出力信号とのうちいずれか1つを選択して出力する信号出力手段とを有する。
周波数f1を具備する第1の内部信号と、周波数f2を具備する第2の内部信号と、前記周波数f2の2倍の周波数f3を具備する第3の内部信号とを発生する内部信号発生手段と、
前記第1、第2及び第3の内部信号を用いて、前記周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1+f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1+f3を具備する第3の出力信号とのうちいずれか1つを選択して出力する信号出力手段とを有する。
また、周波数f1を具備する第1の内部信号と、周波数f2を具備する第2の内部信号と、前記周波数f2の2倍の周波数f3を具備する第3の内部信号とを発生する内部信号発生手段と、
前記第1、第2及び第3の内部信号を用いて、前記周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1−f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1−f3を具備する第3の出力信号とのうちいずれか1つを選択して出力する信号出力手段とを有する。
前記第1、第2及び第3の内部信号を用いて、前記周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1−f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1−f3を具備する第3の出力信号とのうちいずれか1つを選択して出力する信号出力手段とを有する。
また、周波数f1を具備する第1の内部信号から周波数fn(nは自然数)を具備する第nの内部信号のうち、少なくとも第1から第3の内部信号を発生する内部信号発生手段と、
前記内部信号発生手段にて発生した内部信号を用いて、周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1+f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1+fnを具備する第nの出力信号のうちいずれか1つを出力する信号出力手段とを有し、
前記周波数fnのうち、nが3以上の周波数fnは、周波数f2の整数倍である。
前記内部信号発生手段にて発生した内部信号を用いて、周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1+f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1+fnを具備する第nの出力信号のうちいずれか1つを出力する信号出力手段とを有し、
前記周波数fnのうち、nが3以上の周波数fnは、周波数f2の整数倍である。
また、周波数f1を具備する第1の内部信号から周波数fn(nは自然数)を具備する第nの内部信号のうち、少なくとも第1から第3の内部信号を発生する内部信号発生手段と、
前記内部信号発生手段にて発生した内部信号を用いて、周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1−f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1−fnを具備する第nの出力信号のうちいずれか1つを出力する信号出力手段とを有し、
前記周波数fnのうち、nが3以上の周波数fnは、周波数f2の整数倍である。
前記内部信号発生手段にて発生した内部信号を用いて、周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1−f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1−fnを具備する第nの出力信号のうちいずれか1つを出力する信号出力手段とを有し、
前記周波数fnのうち、nが3以上の周波数fnは、周波数f2の整数倍である。
本発明によれば、高速な周波数切り替えが可能なローカル信号発生器を、移動体無線通信に要求される位相雑音特性と消費電力、コストを満たしつつ実現することができる。
また、本発明によれば、各種非所望波の発生が抑制され、ベースバンド信号で変調された非所望波がアンテナからそのまま放射されることが抑制され、あるいは、ローカル信号の振幅変動の発生が抑制され、高速な周波数切り替えに対応した信号発生装置を提供できる。
また、本発明によれば、面積と消費電流の大きいシングルサイドバンドミキサは1個で済ますことが出来るため、チップ面積と消費電力の点で有利である。
図4は、本発明の信号発生装置の第1の実施の形態を示す図である。
図4に示す信号発生装置においては、電圧制御発振器1は、PLL2により周波数ロックをかけられており、周波数6.864GHzの信号を発生している。
1/2分周器3は、この6.864GHzを1/2分周するとともに、約90度の位相差を持った2系統の3.432GHzの信号を発生し、シングルサイドバンドミキサ8へその出力を伝える。なお、この約90度の位相差を持つ信号の発生は、ごく一般的に用いられるマスタースレイブ型TFFのマスター側出力とスレイブ側出力をそれぞれ1/2分周器として利用することにより、容易に実現される。
1/6.5分周器4は、電圧制御発振器1の出力のアップエッジ及びダウンエッジの両方を利用することにより、1/6.5分周動作を実現し、1.056GHzの信号を出力する。このような両エッジ動作の回路も、ごく一般的に用いられる従来技術で容易に実現できる。1/6.5分周というのは整数分の1分周からははずれているため、入力信号のアップエッジ及びダウンエッジの両方を用いる動作を利用しても、なお、そのduty比は1:1には保たれない。これの影響については後に述べる。また、この1/6.5分周後の1.056GHzの信号についても、約90度の位相差を持つ信号を得られるようにする。その方法は、ごく一般的に用いられている上記マスタースレイブ型TFFを用いる従来技術でよい。第1の例としては、1/6.5分周器の中で、第1の1/6.5分周信号を発生する手段と、この第1の1/6.5分周信号から、電圧制御発振器1の出力の1/2波長に相当する時間の整数倍の時間だけ遅延を持った第2の1/6.5分周信号を発生させる手段とにより実現することが考えられる。第2の例としては、第1の1/6.5分周信号と、この第1の1/6.5分周信号を遅延回路に通すことで得られる第2の1/6.5分周信号とを用いることで実現することが考えられる。
1/13分周器5は、電圧制御発振器1の出力のアップエッジ及びダウンエッジの両方を利用することにより、duty比1:1の1/13分周動作を実現し、0.528GHzの信号を出力する。このような両エッジ動作の回路も、ごく一般的に用いられる従来技術で容易に実現できる。この1/13分周後の0.528GHzの信号についても、約90度の位相差を持つ信号を得られるようにする。その方法は、ごく一般的に用いられている上記マスタースレイブ型TFFを用いる従来技術でよい。第1の例としては、1/13分周器の中で、第1の1/13分周信号を発生する手段と、この第1の1/13分周信号から、電圧制御発振器1の出力の1/2波長に相当する時間の整数倍の時間だけ遅延を持った第2の1/13分周信号を発生させる手段とにより実現することが考えられる。第2の例としては、第1の1/13分周信号と、この第1の1/13分周信号を遅延回路に通すことで得られる第2の1/13分周信号とを用いることで実現することが考えられる。
これら電圧制御発振器1、1/2分周器3、1/6.5分周器4及び1/13分周器5によって内部信号発生手段が構成される。
スイッチ7は、1/6.5分周器4から出力された1.056GHzの成分と、1/13分周器5から出力された528MHzの成分と、端子6に与えられる直流信号のうちの1つを選択して、シングルサイドバンドミキサ8に供給する。
シングルサイドバンドミキサ8では、1/2分周器3から供給される3.432GHzの信号と、スイッチ7を介して供給される信号との和周波信号を生成する。即ち、スイッチ7で端子6からの直流信号が選択されている場合は、3.432GHzの信号が出力され、スイッチ7で528MHzが選択されている場合は、3.960GHzの信号が出力され、スイッチ7で1.056GHzが選択されている場合は、4.488GHzの信号が出力される。これら3周波の切り替えは、スイッチ7の切り替え動作により行われるため、nsオーダのごく短時間での切り替えが可能である。なお、スイッチ7とシングルサイドバンドミキサ8とから信号出力手段が構成される。
ここで図2に示した従来技術が有する問題点について考える。まず前提として、図2に示した低周波数側の3サブバンド、即ちBand#1〜Band#3のみを利用するモード1デバイスを仮定する。
スイッチ7で528MHzが選択されている場合、シングルサイドバンドミキサ8からは、所望波として、選択された528MHzの信号と3.432GHzの信号との和周波として3.960GHzの信号が出力される。同時に、シングルサイドバンドミキサ8のイメージ抑圧比に依存して、非所望波として、528MHzと3.432GHzとの差周波である2.904GHzも発生する。しかしながら、この差周波は、モード1デバイスが通信に利用する周波数範囲外である。例えば送信側を考えると、アンテナとチップとの間には、通常、通信に用いる周波数帯域のみを通過させるRFフィルタを挿入する。従って本技術を用いる場合、シングルサイドバンドミキサ8に要求されるイメージ抑圧比は、図2に示した、従来技術を用いた場合のイメージ抑圧比よりも低くて済む。
また、スイッチ7で1.056GHzが選択されている場合、シングルサイドバンドミキサ8からは、非所望波として、1.056GHzと3.432GHzとの差周波2.376GHzの信号が出力される。これも、モード1デバイスが通信に利用する周波数範囲外であり、かつ上述した2.904GHzよりも、通信に利用する帯域からは更に離れているため、大きな問題にはならない。
また、スイッチ7で528MHz、もしくは1.056GHzが選択されている場合、これらに含まれる3倍波成分もシングルサイドバンドミキサ8に入力され、これらと3.432GHzの和周波、並びに差周波がスプリアスとして発生する。但し、シングルサイドバンドミキサの一般的な性質として、入力される2信号の基本波同士について和周波を取り出す構成の場合、入力信号のうちの一方の3倍波と、他方の基本波のミキシングに関しては、その差周波が取り出される。3倍波と基本波の和周波に関しては、基本波同士のミキシングにおける差周波の抑圧と同様の機構により、抑圧される。
また、3.432GHzと、528MHzの3倍波との差周波は1.848GHzである。3.432GHzと、1.056GHzの3倍波との差周波は264MHzである。これらは通信に利用する帯域から充分離れているため、大きな問題にはならない。
3.432GHzと、528MHzの3倍波の和周波は5.016GHzである。3.432GHzと、1.056GHzの3倍波の和差周波は6.600GHzである。これらの成分に関しては、通信に利用する帯域から充分離れており、かつそもそもシングルバンドミキサで抑圧される成分であることから、やはり大きな問題にはならない。
1/6.5分周器4から出力される1.056GHzの信号は、今回の説明で用いた構成によれば、duty比が1:1とはならない。従ってこの1.056GHzの信号には、2倍波の2.112GHzの成分が含まれる。スイッチ7で1.056GHzが選択されている場合、この2倍波成分もシングルサイドバンドミキサ8に入力され、これらと3.432GHzとの和周波及び差周波がスプリアスとして発生する。3.432GHzと、1.056GHzの2倍波との差周波は1.320GHzであり、また、和周波は5.544GHzである。これらは通信に利用する帯域から充分離れているため、大きな問題にはならない。
また、以上述べた構成を、図3に示した従来技術と比較すると、まず面積と消費電流の大きなシングルサイドバンドミキサは1個で済ますことが出来るため、チップ面積と消費電力の点で有利である。また、源振の周波数に関しても、図3に示した構成でも90度位相のずれた2系統の4.224GHzが必要である。これを得るために、発振器を2倍の周波数の8.448GHzで発振させ、これを1/2分周するとともに90度位相のずれた成分を得る構成が一般的である。即ち、源振の周波数としては8.448GHzが必要である。これに対し本発明を用いた場合、源振の周波数は6.864GHzとなり、図3に示した構成よりも低くできる。このことは、製造コストや消費電力の点で有利である。
以上述べたような効果は、図4に示したのと同様な構成を用いて、3.432GHzの代わりに任意の周波数f1を用い、528MHzの代わりに任意の周波数f2を用い、1.056GHzの代わりに周波数f3を用い、かつ2×f2=f3という関係があり、出力周波数としてf1,f1+f2,f1+f3を得る場合には普遍的に得られる。あるいは図4に示したのと同様な構成を用いて、3.432GHzの代わりに任意の周波数f1を用い、528MHzの代わりに任意の周波数f2を用い、1.056GHzの代わりに周波数f3を用い、かつ2×f2=f3という関係があり、出力周波数としてf1,f1−f2,f1−f3を得る場合にも、普遍的に得られる。
なお、周波数f1と周波数f2を得るための分周比は整数分の1としている。また、シングルサイドバンドミキサ8からの出力は約90度の位相のずれた2系統の出力信号となっている。
図5は、本発明の信号発生装置の第2の実施の形態を示す図である。
本形態は図5に示すように、図4に示した第1の実施の形態とほぼ同様である。違いは、1/13分周器5を用いる代わりに、1/6.5分周器4の出力を1/2分周器9で1/2分周することにより、約90度の位相差を持った2系統の528MHzの信号を得ている点にある。全体の動作原理、得られる利点等は、第1の実施の形態と同様である。
図6は、本発明の信号発生装置の第3の実施の形態を示す図である。
図6に示す信号発生装置においては、電圧制御発振器10は、PLL11により制御され、周波数8.972GHzを発生している。
1/2分周器12は、この8.976GHzの信号を1/2分周するとともに、約90度の位相差を持った2系統の4.488GHzの信号を発生し、シングルサイドバンドミキサ15へその出力を伝える。
1/8.5分周器13は、電圧制御発振器10の出力のアップエッジ及びダウンエッジの両方を利用することにより、1/8.5分周動作を実現し、1.056GHzの信号を出力する。この1/8.5分周後の1.056GHzの信号についても、約90度の位相差を持つ信号を得られるようにする。その方法は、ごく一般的に用いられている従来技術でよい。
1/17分周器14は、電圧制御発振器10の出力のアップエッジ及びダウンエッジの両方を利用することにより、duty比1:1の1/17分周動作を実現し、0.528GHzの信号を出力する。この1/17分周後の0.528GHzの信号についても、約90度の位相差を持つ信号を得られるようにする。その方法は、ごく一般的に用いられている従来技術でよい。
スイッチ7は、1/8.5分周器13から出力された1.056GHzの成分と、1/17分周器14から出力された528MHzの成分と、端子6に与えられる直流信号のうちの1つを選択して、シングルサイドバンドミキサ15に供給する。
シングルサイドバンドミキサ15では、1/2分周器12から供給される4.488GHzの信号と、スイッチ7を介して供給される信号との差周波信号を生成する。即ち、スイッチ7で直流信号が選択されている場合は、4.488GHzの信号が出力され、スイッチ7で528MHzが選択されている場合は、3.960GHzの信号が出力され、スイッチ7で1.056GHzが選択されている場合は、3.432GHzの信号が出力される。これら3周波の切り替えは、スイッチ7の切り替え動作により行われるため、nsオーダのごく短時間での切り替えが可能である。また内部信号の高調波や、シングルサイドバンドミキサ15のイメージ波に起因するスプリアスは、全て所望のバンド外の周波数となるため、送受信機の動作に与える影響を押さえる上で好都合である。
図7は、本発明の信号発生装置の第4の実施の形態を示す図である。
本形態は図7に示すように、図6に示した第3の実施の形態とほぼ同様である。違いは、1/17分周器14を用いる代わりに、1/8.5分周器13の出力を1/2分周器16で1/2分周することにより、約90度の位相差を持った2系統の528MHzの信号を得ている点にある。全体の動作原理、得られる利点等は、第3の実施の形態と同様である。
図8は、本発明の信号発生装置の第5の実施の形態を示す図である。
図8に示す信号発生装置においては、電圧制御発振器68は、PLL17により制御され、528MHzの(2n+1)倍の周波数を発生している。なお、nは負ではない整数である。
1/2分周器18は、この電圧制御発振器68の出力を1/2分周するとともに、約90度の位相差を持った2系統の信号を発生し、シングルサイドバンドミキサ21へその出力を伝える。
1/(n+0.5)分周器19は、電圧制御発振器68の出力のアップエッジ及びダウンエッジの両方を利用することにより、1/(n+0.5)分周動作を実現し、1.056GHzの信号を出力する。この1/(n+0.5)分周後の1.056GHzの信号についても、約90度の位相差を持つ信号を得られるようにする。その方法は、ごく一般的に用いられている従来技術でよい。
1/(2n+1)分周器20は、電圧制御発振器68の出力のアップエッジ及びダウンエッジの両方を利用することにより、duty比1:1の1/(2n+1)分周動作を実現し、0.528GHzの信号を出力する。この1/(2n+1)分周後の0.528GHzの信号についても、約90度の位相差を持つ信号を得られるようにする。その方法は、ごく一般的に用いられている従来技術でよい。
スイッチ7は、1/(n+0.5)分周器19から出力された1.056GHzの成分と、1/(2n+1)分周器20から出力された528MHzの成分と、端子6に与えられる直流信号のうちの1つを選択して、シングルサイドバンドミキサ21に供給する。
シングルサイドバンドミキサ21では、1/2分周器18から供給される(2n+1)×264MHzの信号と、スイッチ7を介して供給される信号との和周波信号を生成する。即ち、スイッチ7の選択動作により3種類の出力周波数のうちの1つが選択され、その切り替えはnsオーダのごく短時間で完了する。
図9は、本発明の信号発生装置の第6の実施の形態を示す図である。
本形態は図9に示すように、図8に示した第5の実施の形態とほぼ同様である。違いは、1/(2n+1)分周器20を用いる代わりに、1/(n+0.5)分周器19の出力を1/2分周器16で1/2分周することにより、約90度の位相差を持った2系統の528MHzの信号を得ている点にある。
なお、上述した第5及び第6の実施の形態におけるnの値は、UWBの民生利用帯域として解放された3.1〜10.6GHzの範囲になるように選ぶことができ、nは6から17までの整数とすることができる。
図10は、本発明の信号発生装置の第7の実施の形態を示す図である。
本形態は図10に示すように、図8に示した第5の実施の形態とほぼ同様である。違いは、1/2分周器18から供給される(2n+1)×264MHzと、スイッチ7を介して供給される信号の和周波信号を生成するシングルサイドバンドミキサ21の代わりに、これらの差周波を生成するシングルサイドバンドミキサ67を用いている点にある。
図11は、本発明の信号発生装置の第8の実施の形態を示す図である。
本形態は図11に示すように、図10に示した第7の実施の形態とほぼ同様である。違いは、1/(2n+1)分周器20を用いる代わりに、1/(n+0.5)分周器19の出力を1/2分周器16で1/2分周することにより、約90度の位相差を持った2系統の528MHzの信号を得ている点にある。
なお、上述した第7及び第8の実施の形態におけるnの値は、UWBの民生利用帯域として解放された3.1〜10.6GHzの範囲になるように選ぶことができ、nは8から19までの整数とすることができる。
図12は、本発明の信号発生装置の第9の実施の形態を示す図である。
図12に示す信号発生装置においては、電圧制御発振器22は、PLL23により制御され、528MHzの2n倍の周波数を発生している。なお、nは正の整数である。
1/2分周器24は、この電圧制御発振器16の出力を1/2分周するとともに、約90度の位相差を持った2系統の信号を発生し、シングルサイドバンドミキサ27へその出力を伝える。
1/n分周器25は、1.056GHzの信号を出力する。この信号についても、約90度の位相差を持つ信号を得られるようにする。その方法は、ごく一般的に用いられている従来技術でよい。
1/2n分周器26は、0.528GHzを出力する。この信号についても、約90度の位相差を持つ信号を得られるようにする。その方法は、ごく一般的に用いられている従来技術でよい。
スイッチ7は、1/n分周器25から出力された1.056GHzの成分と、1/2n分周器26から出力された528MHzの成分と、端子6に与えられる直流信号のうちの1つを選択して、シングルサイドバンドミキサ27に供給する。
シングルサイドバンドミキサ27では、1/2分周器24から供給されるn×528MHzと、スイッチ7を介して供給される信号との和周波信号を生成する。即ち、スイッチ7の選択動作により3種類の出力周波数のうちの1つが選択され、その切り替えはnsオーダのごく短時間で完了する。
この場合、nの値は、UWBの民生利用帯域として解放された3.1〜10.6GHzの範囲になるように選ぶことができ、nは6から18の整数とすることができる。
なお、シングルサイドバンドミキサ27として、1/2分周器24から供給されるn×528MHzと、スイッチ7を介して供給される信号の差周波信号を生成するものを用いても良い。その場合にも、スイッチ7の選択動作により3種類の出力周波数のうちの1つが選択され、その切り替えはnsオーダのごく短時間で完了する。
この場合、nの値は、UWBの民生利用帯域として解放された3.1〜10.6GHzの範囲になるように選ぶことができ、nは8から20の整数とすることができる。
図13は、本発明の信号発生装置の第10の実施の形態を示す図である。
本形態は図13に示すように、図12に示した第9の実施の形態とほぼ同様である。違いは、1/2n分周器26を用いる代わりに、1/n分周器25の出力を1/2分周器16で1/2分周することにより、約90度の位相差を持った2系統の528MHzの信号を得ている点にある。
図14は、本発明の信号発生装置の第11の実施の形態を示す図である。
本形態は図14に示すように、図12に示した第9の実施の形態とほぼ同様である。違いは、1/2n分周器26を用いる代わりに、1/2分周器24の出力を1/n分周器28で1/n分周することにより、約90度の位相差を持った2系統の周波数528MHzの信号を得ている点にある。なお1/n分周器28は、1/2分周器24の出力のうちの1系統の単相信号、もしくは1系統の差動信号をクロックとして動作するものでも良い。あるいは1/2分周器24の出力のうちの2系統の単相信号、もしくは2系統の差動信号、即ち4相信号をクロックとして動作するものでも良い。
図15は、本発明の信号発生装置の第12の実施の形態を示す図である。
本形態は図15に示すように、図14に示した第11の実施の形態とほぼ同様である。違いは、1/n分周器25を用いる代わりに、1/2分周器24の出力を1/(n/2)分周器29で1/(n/2)分周することにより、約90度の位相差を持った2系統の周波数1.056GHzの信号を得ている点にある。
図16は、本発明の信号発生装置の第13の実施の形態を示す図である。
本形態は図16に示すように、図15に示した第12の実施の形態とほぼ同様である。違いは、1/n分周器28を用いる代わりに、1/(n/2)分周器29の出力を1/2分周器16で1/2分周することにより、約90度の位相差を持った2系統の528MHzの信号を得ている点にある。
図17は、本発明の信号発生装置の第14の実施の形態を示す図である。
本形態は図17に示すように、図15に示した第12の実施の形態とほぼ同様である。違いは、互いに90度位相のずれた4相信号を発生する4相電圧制御発振器30を用い、これをPLL31で制御することにより、図15に示した1/2分周器24を省略したことにある。本構成によっても、約90度の位相差を持つn×528MHzの2系統の信号を得ることができる。
図18は、本発明の信号発生装置の第15の実施の形態を示す図である。
本形態は図18に示すように、図17に示した第14の実施の形態とほぼ同様である。違いは、1/n分周器28を用いる代わりに、1/(n/2)分周器29の出力を1/2分周器16で1/2分周することにより、約90度の位相差を持った2系統の528MHzの信号を得ている点にある。
なお、上述した第5〜第15の実施の形態に記載されている264MHz、528MHz、1.056GHzという周波数を、それぞれf4、2×f4、4×f4と一般化して実施しても何ら差し支えなく、同様の効果が得られることは明らかである。
また、上述した第9〜第15の実施の形態におけるnの値は、UWBの民生利用帯域として解放された3.1〜10.6GHzの範囲になるように選ぶことができ、例えば、nは11から17までの整数、あるいは13から19までの整数などとすることができる。
図19は、本発明の信号発生装置の第16の実施の形態を示す図である。
図19に示す信号発生装置においては、電圧制御発振器1は、PLL2により周波数ロックをかけられており、周波数6.864GHzの信号を発生している。
1/2分周器3は、この6.864GHzを1/2分周するとともに、約90度の位相差を持った2系統の3.432GHzの信号を発生し、シングルサイドバンドミキサ8と、スイッチ33へその出力を伝える。
1/6.5分周器4は、電圧制御発振器1の出力のアップエッジ及びダウンエッジの両方を利用することにより、1/6.5分周動作を実現し、1.056GHzの信号を出力する。この1/6.5分周後の1.056GHzの信号についても、約90度の位相差を持つ信号を得られるようにする。その方法は、ごく一般的に用いられている従来技術でよい。
1/13分周器5は、電圧制御発振器1の出力のアップエッジ及びダウンエッジの両方を利用することにより、duty比1:1の1/13分周動作を実現し、0.528GHzの信号を出力する。この1/13分周後の0.528GHzの信号についても、約90度の位相差を持つ信号を得られるようにする。その方法は、ごく一般的に用いられている従来技術でよい。
スイッチ32は、1/6.5分周器4から出力された1.056GHzの成分と、1/13分周器5から出力された528MHzの成分とのうちの1つを選択して、シングルサイドバンドミキサ8に供給する。
シングルサイドバンドミキサ8では、1/2分周器3から供給される3.432GHzと、スイッチ32を介して供給される信号との和周波信号を生成する。即ち、スイッチ32で528MHzが選択されている場合は、3.960GHzの信号がシングルサイドバンドミキサ8から出力され、スイッチ32で1.056GHzが選択されている場合は、4.488GHzの信号がシングルサイドバンドミキサ8から出力される。
スイッチ33では、このシングルサイドバンドミキサ8の出力と、1/2分周器3の出力のうちの一方を選択して出力する。以上の構成により、所望の3周波の切り替えは、スイッチ32とスイッチ33の切り替え動作により実現されるため、nsオーダのごく短時間での切り替えが可能である。また内部信号の高調波や、シングルサイドバンドミキサ15のイメージ波に起因するスプリアスは、全て所望のバンド外の周波数となるため、送受信機の動作に与える影響を押さえる上で好都合である。
図20は、本発明の信号発生装置の第17の実施の形態を示す図である。
図20に示す信号発生装置においては、電圧制御発振器34は、PLL35により周波数ロックをかけられており、その出力は1/2分周器36で1/2分周されるとともに、約90度の位相差を持つ2系統の信号が生成される。
電圧制御発振器37は、PLL38で周波数ロックをかけられており、その出力は1/(n/2)分周器39で1/(n/2)分周されるとともに、約90度の位相差を持つ2系統の信号が生成される。
1/(n/2)分周器39の出力は、1/2分周器40で更に1/2分周され、同時に約90度の位相差を持つ2系統の信号が生成される。そして、1/(n/2)分周器39の出力と、1/2分周器40の出力と、スイッチ41の入力端子42に与えられる直流信号とのうちの1つが、スイッチ41で選択される。シングルサイドバンドミキサ43では、スイッチ41で選択された信号と、1/2分周器36から出力された信号との和周波を生成して出力する。なお、シングルサイドバンドミキサ43として、スイッチ41で選択された信号と、1/2分周器36から出力された信号との差周波を生成して出力するものを用いても良い。
図21は、本発明の信号発生装置の第18の実施の形態を示す図である。
図21に示す第18の実施の形態においては、電圧制御発振器44は、PLL45により周波数ロックをかけられており、周波数f0の信号を発生している。
1/2分周器46は、この周波数f0の信号を1/2分周して、周波数f1の信号を得るとともに、約90度の位相差を持った2系統の信号を発生し、シングルサイドバンドミキサ50へその出力を伝える。
回路ブロック47は、電圧制御発振器44にて発生した周波数f0の信号をその入力とし、周波数f2,f3,f4,f5の信号を発生し、同時に各々約90度の位相差を持つ2系統の信号を発生する。各周波数には、f3=2×f2、f4=3×f2、f5=4×f2という関係がある。
スイッチ48は、周波数f2,f3,f4,f5の成分と、端子49に与えられる直流信号のうちの1つを選択して、シングルサイドバンドミキサ50に供給する。
シングルサイドバンドミキサ50では、1/2分周器46から供給される周波数f1の信号と、スイッチ47を介して供給される信号との和周波信号を生成する。本構成により、周波数f1,f1+f2,f1+f3,f1+f4,f1+f5の5種類の周波数が出力として得られ、その切り替えはごく短時間で可能である。
なお、シングルサイドバンドミキサ50として、スイッチ48で選択された信号と、1/2分周器46からの信号との差周波を生成して出力するものを用いても良い。また、周波数f1の出力を得るための構成として、分周器46の出力と、シングルサイドバンドミキサ50の出力とのうちの一方を、スイッチを利用して選択して、出力する構成であっても良い。
本構成によれば、周波数f2の成分の3倍高調波に起因するスプリアスである周波数f1+3×f2の成分が、周波数f1+f4に一致するという不具合がある。しかしながら、この周波数f1+3×f2の成分は、以下に述べる機構によりその他のスプリアスよりも強度が低く保たれる。
シングルサイドバンドミキサ50は、入力の基本波同士の和周波を生成する。その場合のシングルサイドバンドミキサ50の一般的な性質として、入力信号のうちの一方の3倍波と、もう一方の基本波のミキシングに関しては、その和周波が抑圧される。また、ミキサへの入力信号に含まれる周波数3×f2の成分の強度は、周波数f2の成分の強度よりも小さい。従って非所望波である周波数f1+3×f2の成分に対しては、シングルサイドバンドミキサ50での抑圧効果と、周波数3×f2の成分の強度がそもそも周波数f2の成分の強度よりも小さいという、2つの抑圧要素が働く。
結果としてf1+3×f2の強度が、実際のデバイス/回路/装置設計と、システムの要求スペックとの関係から、許容されるレベルに収まるケースは充分考えられる。その場合、本構成によれば、シングルサイドバンドミキサ50のイメージ出力は、本装置の出力周波数のいずれとも一致しないという利点が得られる。
また、周波数f2〜f5の内部信号の5倍高調波に起因するスプリアスも、本装置の出力周波数のいずれとも一致しないという利点がある。周波数f2〜f5の内部信号の3倍高調波に起因するスプリアスは、先に述べた周波数f1+3×f2の成分をのぞいて本装置の出力周波数のいずれとも一致しないという利点がある。
以上述べた利点は、回路ブロック47の代わりに、周波数f0の信号をその入力とし、周波数f2,f3,f4の信号を発生し、同時に各々約90度の位相差を持つ2系統の信号を発生する回路ブロックを用い、かつ各周波数にはf3=2×f2、f4=3×f2という関係が有り、出力として周波数f1,f1+f2,f1+f3,f1+f4の4周波を得る構成とした場合にも得られる。
図22は、本発明の信号発生装置の第19の実施の形態を示す図である。
図22に示す信号発生装置においては、電圧制御発振器44は、PLL45により周波数ロックをかけられており、周波数f0の信号を発生している。
1/2分周器46は、この周波数f0の信号を1/2分周して、周波数f1の信号を得るとともに、約90度の位相差を持った2系統の信号を発生し、シングルサイドバンドミキサ50へその出力を伝える。
回路ブロック51は、電圧制御発振器44にて発生した周波数f0の信号をその入力とし、周波数f2〜fnの(n−1)種類の信号を発生し、同時に各々約90度の位相差を持つ2系統の信号を発生する。なお、f3〜fnの各周波数は、全てf2の整数倍の周波数となっている。
スイッチ52は、周波数f2からfnの成分と、端子49に与えられる直流信号のうちの1つを選択して、シングルサイドバンドミキサ50に供給する。
シングルサイドバンドミキサ50では、1/2分周器46から供給される周波数f1の信号と、スイッチ52を介して供給される信号との和周波信号を生成する。本構成により、周波数f1、f1+f2からf1+fnのn種類の周波数が出力として得られる。これら出力信号は各々約90度の位相差を持つ2系統の信号を有している。
なお、シングルサイドバンドミキサ50として、スイッチ52で選択された信号と1/2分周器46から出力された信号との差周波を生成して出力するものを用いても良い。
また、周波数f1の出力を得るための構成として、分周器46の出力と、シングルサイドバンドミキサ50の出力とのうちの一方をスイッチを利用して選択して、出力する構成であっても良い。
図23は、本発明の送受信装置の第1の実施の形態を示す図である。
図23に示す送受信装置においては、ローカル信号発生装置53からは、位相が約90度ずれた2系統の信号I,Qが出力されており、この信号I,Qがバッファ増幅器を介して、直交送信ミキサ54及び直交受信ミキサ55にローカル信号として供給される。このローカル信号発生装置53として、上述した信号発生装置の第1〜第19の実施の形態で示したものを使用することができる。
送信信号は、ディジタル/アナログコンバータDACからアナログベースバンド部58、直交送信ミキサ54、増幅器66及びスイッチ59を介してアンテナへ供給される。送信信号の周波数ホッピングは、ローカル信号発生装置53の出力するローカル信号の周波数を時間と共に切り替えることで実現する。
受信信号は、アンテナからスイッチ59、増幅器57、直交受信ミキサ55及びアナログベースバンド部56を介して、アナログ/ディジタルコンバータADCへ供給される。この時、受信信号の周波数ホッピングのタイミングと同期して、ローカル信号発生装置53の出力するローカル信号の周波数を時間と共に切り替えることで、周波数ホッピング信号を受信する。
図24は、本発明の受信装置の第1の実施の形態を示す図である。
図24に示す受信装置は、図23に示した送受信装置のうち、受信に関わるブロックのみを取り出した構成になっている。
図25は、本発明の送信装置の第1の実施の形態を示す図である。
図25に示す送信装置は、図23に示した送受信装置のうち、送信に関わるブロックのみを取り出した構成になっている。
図26は、本発明の送受信装置の第2の実施の形態を示す図である。
図26に示す送受信装置、図23に示した送受信装置に、RFフィルタ60を追加した構成になっている。このフィルタ60は、送受信に用いる帯域の信号を通すバンドパスフィルタである。このフィルタ60は、本発明を用いたローカル信号発生装置53にて発生するスプリアスのうちの送受信に用いる帯域外の成分が直交送信ミキサ54に入力され、これがベースバンド信号を変調することにより発生する送受信に用いる帯域の外側の不要信号がアンテナ61から放射されるのを抑制する。また、このフィルタ60は、アンテナ61から本送受信装置の受信系に入力されるRF信号のうち所望の帯域外の成分を抑圧することにより、本発明を用いたローカル信号発生装置53にて発生するスプリアスのうちの送受信に用いる帯域外の成分が直交受信ミキサ55に入力され、非所望信号のベースバンド信号に変換、変調されるという動作を抑制する。
なお、本発明を用いたローカル信号発生装置53にて発生するスプリアスの強度は、その製造プロセスのばらつき具合や、実デバイスで採用する回路形式等に依存して変化する。即ち、所望のローカル周波数に対してそれよりも高周波側のスプリアスと低周波側のスプリアスとの強度を比較した場合、そのどちらがどれだけ強くなるかは、製造プロセスや、回路形式等に依存して変化する。
また、送信機が放射する不要信号の所望帯域外への放射に関する許容値は、所望帯域の高周波側と低周波側とでそれぞれ独立に規定される。即ち、同じレベルに設定される場合もあるが異なるレベルに設定される場合もある。
また、受信機が受信する非所望波の強度は、所望帯域の高周波側と低周波側とで異なるのが普通である。これに加え、送受信装置に用いられるアンテナ、フロントエンド部の増幅器、ミキサ等の周波数特性の問題もこれに加わる。フィルタ60の高周波側の遮断特性と、低周波側の遮断特性は、以上の要素を全て勘案した上で最適に設定することが出来る。例えば、10dB以上減衰させるようにする。
例えば、ローカル信号発生装置53にて発生するスプリアスの強度は、所望のローカル周波数に対してそれよりも低周波側の成分の強度が強く、かつ送信機が放射する不要信号の所望帯域外への放射に関する許容値が所望帯域よりも低周波側の方でより低く設定されており、かつアンテナと、フロントエンド部の増幅器とミキサの周波数特性が、所望帯域よりも低周波側で利得が充分小さくならない場合、フィルタ60の低周波側の遮断特性をシャープにすることにより、所望帯域よりも低周波側への不要信号放射電力を、許容値以下に収めることが出来る。このとき、フィルタ60の高周波側の遮断特性を、低周波側のそれに比べて緩やかにすることにより、フィルタ60の電力損失とコストを下げることが出来る。
別の例として、ローカル信号発生装置53にて発生するスプリアスの強度は、所望のローカル周波数に対し、それよりも高周波側成分の強度が強く、かつこのスプリアスと周波数の近い受信機が受信する所望帯域外の不要信号の強度が大きく、かつアンテナと、フロントエンド部の増幅器とミキサの周波数特性が、所望帯域よりも高周波側で利得が充分小さくならない場合、フィルタ60の高周波側の遮断特性をシャープにすることにより、受信機が受信する所望帯域外の不要信号の強度を弱め、これによる干渉を軽減することが出来る。このとき、フィルタ60の低周波側の遮断特性を、高周波側のそれに比べて緩やかにすることにより、フィルタ60の電力損失とコストを下げることが出来る。
図27は、本発明の受信装置の第2の実施の形態を示す図である。
図27に示す受信装置は、図26に示した送受信装置のうち、受信に関わるブロックのみを取り出した構成になっている。
図28は、本発明の送信装置の第2の実施の形態を示す図である。
図28に示す送信装置は、図26に示した送受信装置のうち、送信に関わるブロックのみを取り出した構成になっている。
以上、本発明を、具体的に実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態には限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲で変形したものも本発明に含まれることは言うまでもない。
また、分周器で得られる2系統の内部信号、シングルサイドバンドミキサからの2系統の出力信号などにおいて、2系統の約90度の位相差を持つ信号と記載したが、“約90度”は、実用上、80度以上100度以下とするのが好ましい。
Claims (51)
- 周波数f1を具備する第1の内部信号と、周波数f2を具備する第2の内部信号と、前記周波数f2の2倍の周波数f3を具備する第3の内部信号とを発生する内部信号発生手段と、
前記第1、第2及び第3の内部信号を用いて、前記周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1+f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1+f3を具備する第3の出力信号とのうちいずれか1つを選択して出力する信号出力手段とを有する信号発生装置。 - 周波数f1を具備する第1の内部信号と、周波数f2を具備する第2の内部信号と、前記周波数f2の2倍の周波数f3を具備する第3の内部信号とを発生する内部信号発生手段と、
前記第1、第2及び第3の内部信号を用いて、前記周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1−f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1−f3を具備する第3の出力信号とのうちいずれか1つを選択して出力する信号出力手段とを有する信号発生装置。 - 請求項1または請求項2に記載の信号発生装置において、
前記周波数f1,f2,f3は、f1:f2:f3=n+0.5:1:2の関係を有し、かつnが負ではない整数であることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1に記載の信号発生装置において、
前記周波数f1,f2,f3は、f1:f2:f3=n+0.5:1:2の関係を有し、かつnが6から17までの整数であることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項2に記載の信号発生装置において、
前記周波数f1,f2,f3は、f1:f2:f3=n+0.5:1:2の関係を有し、かつnが8から19までの整数であることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1または請求項2に記載の信号発生装置において、
前記周波数f1,f2,f3は、f1:f2:f3=n:1:2の関係を有し、かつnが正の整数であることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1に記載の信号発生装置において、
前記周波数f1,f2,f3は、f1:f2:f3=n:1:2の関係を有し、かつnが6から18までの整数であることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項2に記載の信号発生装置において、
前記周波数f1,f2,f3は、f1:f2:f3=n:1:2の関係を有し、かつnが8から20までの整数であることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1に記載の信号発生装置において、
前記周波数f1,f2,f3は、f1:f2:f3=6.5:1:2の関係を有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項2に記載の信号発生装置において、
前記周波数f1,f2,f3は、f1:f2:f3=8.5:1:2の関係を有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記内部信号発生手段は、周波数f0を具備する信号を発生する信号発生器を有し、前記周波数f0を具備する信号を分周することにより、前記第1、第2及び第3の内部信号を発生することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項11に記載の信号発生装置において、
前記周波数f0を具備する信号から前記第1及び第2の内部信号を発生するための分周比を整数分の1としたことを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第1、第2及び第3の内部信号のそれぞれは、位相の進んだ成分と遅れた成分との2種類を有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第1、第2及び第3の内部信号のそれぞれは、位相の進んだ成分と遅れた成分との2種類を有し、
前記第1、第2及び第3の出力信号のそれぞれは、位相の進んだ成分と遅れた成分との2種類を有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項13に記載の信号発生装置において、
前記第1、第2及び第3の内部信号のそれぞれの、位相の進んだ成分と位相の遅れた成分との位相差が、80度以上100度以下であることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項14に記載の信号発生装置において、
前記第1、第2及び第3の内部信号のそれぞれの、位相の進んだ成分と遅れた成分との位相差が、80度以上100度以下であり、
前記第1、第2及び第3の出力信号のそれぞれの、位相の進んだ成分と遅れた成分との位相差が、80度以上100度以下であることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記信号出力手段は、
前記第2及び第3の内部信号のうちいずれか一方を選択するスイッチと、
前記スイッチにて選択された内部信号と前記第1の内部信号とを用いて、前記第1、第2及び第3の出力信号のうちいずれか1つを出力するシングルサイドバンドミキサとを有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記信号出力手段は、
直流の内部信号と前記第2の内部信号と前記第3の内部信号とのうちいずれか1つを選択するスイッチと、
前記スイッチにて選択された内部信号と前記第1の内部信号とを用いて、前記第1、第2及び第3の出力信号のうちいずれか1つを出力するシングルサイドバンドミキサとを有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1乃至18のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第1の内部信号を出力信号経路へ伝達するスイッチを有することを特徴とする信号発生装置。 - 周波数f1を具備する第1の内部信号から周波数fn(nは自然数)を具備する第nの内部信号のうち、少なくとも第1から第3の内部信号を発生する内部信号発生手段と、
前記内部信号発生手段にて発生した内部信号を用いて、周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1+f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1+fnを具備する第nの出力信号のうちいずれか1つを出力する信号出力手段とを有し、
前記周波数fnのうち、nが3以上の周波数fnは、周波数f2の整数倍である信号発生装置。 - 周波数f1を具備する第1の内部信号から周波数fn(nは自然数)を具備する第nの内部信号のうち、少なくとも第1から第3の内部信号を発生する内部信号発生手段と、
前記内部信号発生手段にて発生した内部信号を用いて、周波数f1を具備する第1の出力信号と、周波数f1−f2を具備する第2の出力信号と、周波数f1−fnを具備する第nの出力信号のうちいずれか1つを出力する信号出力手段とを有し、
前記周波数fnのうち、nが3以上の周波数fnは、周波数f2の整数倍である信号発生装置。 - 請求項20または請求項21に記載の信号発生装置において、
前記周波数f2から前記周波数fnの間に、kを3以上n以下の任意の整数として(k−1)×f2=fkという関係を有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項20乃至22のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記内部信号発生手段は、周波数f0を具備する信号を発生する信号発生器を有し、前記周波数f0を具備する信号を分周することにより、前記第1から第nの内部信号を発生することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項20乃至23のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第1から第nの内部信号のそれぞれは、位相の進んだ成分と遅れた成分との2種類を有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項20乃至24のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第1から第nの出力信号のそれぞれは、位相の進んだ成分と遅れた成分との2種類を有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項20乃至23のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第1から第nの内部信号のそれぞれは、位相の進んだ成分と遅れた成分との2種類を有し、
前記第1から第nの出力信号のそれぞれは、位相の進んだ成分と遅れた成分との2種類を有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項26に記載の信号発生装置において、
前記第1の内部信号の位相の進んだ成分と遅れた成分との位相差が80度以上100度以下であり、
前記第1から第nの出力信号のそれぞれの位相の進んだ成分と遅れた成分との位相差が80度以上100度以下であることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項26に記載の信号発生装置において、
前記第1から第nの前記内部信号の、それぞれの位相の進んだ成分と遅れた成分との位相差は、80度以上100度以下であり、
前記第1から第nの出力信号の、それぞれの位相の進んだ成分と遅れた成分との位相差は、80度以上100度以下であることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項20乃至28のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記信号出力手段は、
前記第2から第nの内部信号のうちのいずれか1つを選択するスイッチと、
前記スイッチにて選択された内部信号と前記第1の内部信号とを用いて、前記第1から第nの出力信号のうちいずれか1つを出力するシングルサイドバンドミキサとを有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項20乃至28のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記信号出力手段は、
直流の内部信号と前記第2から第nの内部信号とのうちいずれか1つを選択するスイッチと、
前記スイッチにて選択された内部信号と前記第1の内部信号とを用いて、前記第1から第nの出力信号のうちいずれか1つを出力するシングルサイドバンドミキサとを有することを特徴とする信号発生装置。 - 請求項20乃至30のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第1の内部信号を出力信号経路へ伝達するスイッチを備えることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項13乃至16、24乃至28のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第1の内部信号の位相の進んだ成分と位相の遅れた成分を得るための手段は、マスタースレイブ型2分の1分周器のマスタ側出力とスレイブ側出力によることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項13乃至16、24乃至28のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第2の内部信号の位相の進んだ成分と位相の遅れた成分を得るための手段は、マスタースレイブ型2分の1分周器のマスタ側出力とスレイブ側出力によることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項13乃至16、24乃至28のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第3の内部信号の位相の進んだ成分と位相の遅れた成分を得るための手段は、マスタースレイブ型2分の1分周器のマスタ側出力とスレイブ側出力によることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項13乃至16、24乃至28のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
前記第1の内部信号の位相の進んだ成分と位相の遅れた成分を得るための手段は、4相発振器によることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項20乃至35のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
整数nを4とすることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項20乃至35のいずれか1項に記載の信号発生装置において、
整数nを5とすることを特徴とする信号発生装置。 - 請求項1乃至37のいずれか1項に記載の信号発生装置を、ローカル信号発生器として用いたことを特徴とする受信装置。
- 請求項1乃至37のいずれか一項に記載の信号発生装置を、ローカル信号発生器として用いたことを特徴とする送信装置。
- 請求項1乃至37のいずれか一項に記載の信号発生装置を、ローカル信号発生器として用いたことを特徴とする送受信装置。
- 請求項38に記載の受信装置において、
アンテナから受信信号をダウンコンバージョンするミキサに至る経路に、フィルタを設けたことを特徴とする受信装置。 - 請求項39に記載の送信装置において、
アンテナから受信信号をダウンコンバージョンするミキサに至る経路に、フィルタを設けたことを特徴とする送信装置。 - 請求項40に記載の送受信装置において、
アンテナから受信信号をダウンコンバージョンするミキサに至る経路に、フィルタを設けたことを特徴とする送受信装置。 - 請求項39に記載の送信装置において、
送信信号をアップコンバージョンするミキサからアンテナに至る経路に、フィルタを備えたことを特徴とする送信装置。 - 請求項40に記載の送受信装置において、
送信信号をアップコンバージョンするミキサからアンテナに至る経路に、フィルタを備えたことを特徴とする送受信装置。 - 請求項41に記載の受信装置において、
前記フィルタは、ローカル信号による不要送信電力を10dB以上減衰させる遮断特性を有することを特徴とする受信装置。 - 請求項42または請求項44に記載の送信装置において、
前記フィルタは、ローカル信号による不要送信電力を10dB以上減衰させる遮断特性を有することを特徴とする送信装置。 - 請求項43または請求項45に記載の送受信装置において、
前記フィルタは、ローカル信号による不要送信電力を10dB以上減衰させる遮断特性を有することを特徴とする送受信装置。 - 請求項41または請求項46に記載の受信装置において、
前記フィルタは、通過帯域の高周波側における遮断特性と、通過帯域の低周波側における遮断特性とを、異なる特性としたことを特徴とする受信装置。 - 請求項42、44、47のいずれか1項に記載の送信装置において、
前記フィルタは、通過帯域の高周波側における遮断特性と、通過帯域の低周波側における遮断特性とを、異なる特性としたことを特徴とする送信装置。 - 請求項43、45、48のいずれか1項に記載の送受信装置において、
前記フィルタは、通過帯域の高周波側における遮断特性と、通過帯域の低周波側における遮断特性とを、異なる特性としたことを特徴とする送受信装置。
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