JPWO2005083073A1 - Dnaエンザイムおよびその活性制御方法 - Google Patents

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Abstract

これまでのDNAエンザイムに比し大幅にRNA切断活性を向上させたDNAエンザイム、および、光照射により可逆的にDNAエンザイムのRNA切断活性を制御することができる活性制御方法を提供する。DNAエンザイムの触媒活性ループの3’側の端に、アゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基が結合されたヌクレオチド残基が導入されているDNAエンザイム、およびDNAエンザイムのRNA切断活性を制御するにあたり、アゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基が結合されたヌクレオチド残基が導入されているDNAエンザイムに対し、特定波長の光を照射することにより該有機基を平面構造と非平面構造とに可逆的に構造異性化させることによる活性制御方法である。

Description

本発明は、DNAエンザイムおよびその活性制御方法に関し、詳しくは、天然の4つの塩基のみで構成されるDNAエンザイムよりRNA切断活性を大幅に向上させたDNAエンザイム、および、特定波長の光照射によるDNAエンザイムの活性制御方法に関する。
RNAを配列選択的に加水分解することが可能となれば、メッセンジャーRNAのレベルでの遺伝子発現を抑制することが可能となり、遺伝子に基づく疾病の治療への応用が期待できる。天然に存在するRNA分解酵素はたんぱく質ではなく、RNAのみから構成されており、リボザイムと呼ばれている。しかしRNAは不安定で分解されやすいため、より安定なDNA加水分解酵素(人工酵素)が求められていた。その要請に対し、1997年にアメリカのJoyceらによって世界で初めて天然のDNAのみから構成されるRNA加水分解酵素が提案された(非特許文献1)。
DNAのみから構成されるRNA加水分解酵素は一般的にDNAエンザイム(デオキシリボザイム、DNAザイム)と称され、in vitro selection法により開発された人工リボヌクレアーゼであり、生体内金属であるMg2+をコファクターとすることからin vivoでの応用が可能である。その具体的内容は非特許文献1に開示され、8−17型のDNAエンザイムと10−23型のDNAエンザイムがあり、その配列式は以下のようになっている。
Figure 2005083073
上記配列式中の矢印は切断部位を示す。切断部位における基質RNAの塩基配列は、8−17型のDNAエンザイムの場合はGAとなり、10−23型のDNAエンザイムの場合はY(UまたはC)R(AまたはG)となる。DNAエンザイムの配列は基質RNAと相補的な配列となる。ただし、8−17型のDNAエンザイムにおけるCCGAGCCGGACGA(配列番号1)や10−23型のDNAエンザイムにおけるGGCTAGCTACAACGA(配列番号2)は触媒活性ループであり、基質RNAと相補的ではない。
一方、光照射による遺伝子発現制御に関しては、非特許文献2に報告されており、その遺伝子発現制御は、アゾベンゼンをDNAの側鎖に導入した人工DNAを用いることにより行われる。具体的には、アゾベンゼンは特定波長の光照射によりトランス体(平面構造)とシス体(非平面構造)とに可逆的に構造異性化されるため、このアゾベンゼンの特性を利用することにより、DNAの二重鎖の形成と解離の光制御、三重鎖形成の光制御等を行うことが可能となる。
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 94.4262-4266(1997) Journal of Japanese Society for Biomaterials 21.290-296(2003)
非特許文献1に示されるDNAエンザイムはRNA切断活性そのものは決して高くなく、天然のリボザイムと比較すると活性は非常に低いものである。そこでDNAエンザイムの高活性化が望まれている。
また、DNAエンザイムのRNA切断活性を制御することは極めて困難とされており、反応系内の条件を変化させることなく、外部刺激、例えば、光照射により、可逆的に活性制御することができれば、その有用性は大幅に向上し得るものである。
そこで、本発明の目的は、これまでのDNAエンザイムに比し大幅にRNA切断活性を向上させたDNAエンザイムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、光照射により可逆的にDNAエンザイムのRNA切断活性を制御することができる活性制御方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、DNAエンザイムの所定の部位に平面構造を有するヌクレオチド残基を導入することにより、上記目的を達成し得ることを見出し、本発明のDNAエンザイムを完成するに至った。
即ち、本発明のDNAエンザイムは、DNAエンザイムの触媒活性ループの3’側の端に、アゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基が結合されたヌクレオチド残基が導入されていることを特徴とするものである。
また、本発明者らは、上記DNAエンザイムに特定波長の光を照射することで上記平面構造を非平面構造に可逆的に構造異性化させることができ、これによりDNAエンザイムのRNA切断活性を制御することができ、上記他の目的を達成し得ることを見出し、本発明の活性制御方法を完成するに至った。
即ち、本発明の活性制御方法は、DNAエンザイムのRNA切断活性を制御するにあたり、アゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基が結合されたヌクレオチド残基が導入されているDNAエンザイムに対し、特定波長の光を照射することにより該有機基を平面構造と非平面構造とに可逆的に構造異性化させることを特徴とするものである。
平面構造を有するヌクレオチド残基が導入された本発明のDNAエンザイムは、天然の4つの塩基のみで構成されるDNAエンザイムと比較し、RNA切断活性が大幅に向上する。また、本発明のDNAエンザイムの活性制御方法によれば、特定波長の光の照射により可逆的にDNAエンザイムの切断活性を制御することが可能となり、in vivoでの遺伝子発現の光制御が期待できる。
以下、本発明の実施の好適形態を具体的に説明する。
本発明のDNAエンザイムは、前記非特許文献1記載のDNAエンザイムの触媒活性ループの3’側の端に、平面構造を有するアゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基が結合されたヌクレオチド残基が導入され、化学修飾されたものである。かかるDNAエンザイムの塩基配列は触媒活性ループを除き、基質RNAと相補的な塩基である。ただし、RNAの塩基配列は、特に制限されるものではない。
本発明のDNAエンザイムは、例えば、次式で表される。

Figure 2005083073
上記式中、Aは触媒活性ループ端を表し、Bはヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドを表す。また、Xはアゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基を表す。Rは未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜4のアルキル基もしくはアルコキシ基;未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20、好ましくは2〜10、より好ましくは2〜4のアルケニル基もしくはアルキニル基;水酸基;ハロゲン原子;アミノ基;ニトロ基;またはカルボキシル基を表す。
前記Xは、好ましくは、アゾベンゼンまたはその誘導体である。また、ヌクレオチド残基との結合部にいかなる介在基を有していてもよい。Xとしては、例えば、次式(I)、(II)または(III)で表される有機基を挙げることができる。
Figure 2005083073
上記式(I)、(II)および(III)中、R、R11、R21は夫々直接の結合;未置換もしくはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜4のアルキレン基、または未置換もしくはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20、好ましくは2〜10、更に好ましくは2〜4のアルケニレン基である。Qは、直接の結合、酸素原子、−(CH−NH−CO−基または−(CH−CO−NH−基、但しn=1〜5である。R〜R10、R12〜R20、R22〜R30は夫々独立に、未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜4のアルキル基もしくはアルコキシ基;未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20、好ましくは2〜10、更に好ましくは2〜4のアルケニル基もしくはアルキニル基;水酸基;ハロゲン原子;アミノ基;ニトロ基;またはカルボキシル基を表す。
本発明に係るヌクレチド残基の導入されたDNAエンザイムの合成は、既知の手法、例えば、The Journal of Organic Chemistry 62.846-852(1997)、Tetrahedron Letters 39.9019-9022(1998)およびAngewandte Chemie International edition 40.2671-2673(2001)に記載の手法に従い、行うことができる。夫々のヌクレオチド残基に対応するホスホアミダイトモノマーを合成し、既存のDNA合成機を使用することにより、所望のヌクレオチド残基を導入したDNAエンザイムを合成することができる。この場合、ポリメチレン鎖は様々な長さのものを用いることができるが、未置換またはアルキル基で置換されたエチレン鎖またはトリメチレン鎖が好ましい。また、この場合、導入すべき有機基は、エチレン鎖の場合にはいずれかの炭素原子に、トリメチレン鎖の場合には中央の炭素原子に共有結合的に導入するのが好ましい。
次に、DNAエンザイムのRNA切断活性を制御する方法について説明する。先ず、特定波長の光を照射することにより平面構造と非平面構造とに構造異性化するアゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基が結合されたヌクレオチド残基が導入されたDNAエンザイムを用い、これに特定波長の光を照射する。これにより平面構造と非平面構造とに可逆的に前記有機基を構造異性化させることができ、RNA切断活性が制御可能となる。ここで、DNAエンザイムの塩基配列は触媒活性ループを除き、基質RNAと相補的な塩基である。ただし、RNAの塩基配列は、特に制限されるものではない。
また、前記ヌクレオチド残基の導入位置が触媒活性ループの3’側の端であれば本発明のDNAエンザイムとなり、高いRNA切断活性を示すことになるが、本発明の活性制御方法は前記導入位置は特に制限されるものではなく、基質RNAと相補的なオリゴヌクレオチド中であってもよい。かかるDNAエンザイムは、例えば、次式で表される。
Figure 2005083073
上記式中、AおよびBは水素原子、ヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドを表す。但し、AおよびBが共に水素原子である場合はない。Xはアゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基を表す。Rは未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜4のアルキル基もしくはアルコキシ基;未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20、好ましくは2〜10、より好ましくは2〜4のアルケニル基もしくはアルキニル基;水酸基;ハロゲン原子;アミノ基;ニトロ基;またはカルボキシル基を表す。
前記Xは、好ましくは、アゾベンゼンまたはその誘導体である。この場合、光照射による可逆的な構造異性化による酵素活性の制御機能を害しない限り、ベンゼン環にいかなる置換基を有していてもよく、また、ヌクレオチド残基との結合部にいかなる介在基を有していてもよいが、好ましくはアゾベンゼンのパラ位の置換基および介在基は、ベンゼン環と共鳴構造をとらない基とする。
パラ位におけるカルボキシル基、アミノ基、ニトロ基のような置換基およびパラ位におけるアミド結合は、パラ位に共鳴構造をとるため、アゾベンゼンはシス体(非平面構造)とトランス体(平面構造)へ熱的に異性化しやすくなるためである。なお、メタ位の置換基はニトロ基以外の基であることが好ましい。Xとしては、例えば、次式(IV)、(V)または(VI)で表される有機基を挙げることができる。
Figure 2005083073
上記式(IV)、(V)および(VI)中、R31、R41、R51は夫々直接の結合;未置換もしくはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜4のアルキレン基、または未置換もしくはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20、好ましくは2〜10、更に好ましくは2〜4のアルケニレン基である。Qは、直接の結合、酸素原子、−(CH−NH−CO−基または−(CH−CO−NH−基、但しn=1〜5である。R32〜R37、R39、R40、R42〜R47、R49、R50、R52〜R57、R59、R60は夫々独立に、未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜4のアルキル基もしくはアルコキシ基;未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20、好ましくは2〜10、更に好ましくは2〜4のアルケニル基もしくはアルキニル基;水酸基;ハロゲン原子;アミノ基;ニトロ基;またはカルボキシル基を表す。また、R38、R48、R58は、夫々独立に、未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20、好ましくは1〜10、更に好ましくは1〜4のアルキル基もしくはアルコキシ基;未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20、好ましくは2〜10、更に好ましくは2〜4のアルケニル基もしくはアルキニル基;水酸基;またはハロゲン原子を表す。また、好ましくは、式(IV)中において−Q−R31−はアゾベンゼンと共鳴構造をとらない介在基である。
前記有機基を構造異性化させるために照射する光は、該有機基の異性化が可能ならば紫外領域から赤外領域までのすべての波長の光を用いることができるが、DNAを損傷させない300nm以上が好ましい。例えば、300〜400nmの光(UV光)を照射することにより、一の異性体から他の異性体に構造異性化し、400nm以上の光(可視光)を照射することにより、その逆の変化を起こすことができる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明をするが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
合成例1
「アゾベンゼン誘導体導入DNAエンザイムの合成」
以下のスキームにて合成を行った。
Figure 2005083073
先ず、3−アミノ安息香酸VIIを酢酸に溶解させ、これにニトロソベンゼンの酢酸溶液を混合し、12時間室温で攪拌することで、3−フェニルアゾ安息香酸VIIIの粗生成物を得た。次に、得られた粗生成物をエタノールを用い、再結晶を行うことにより精製した。得られた3−フェニルアゾ安息香酸VIIIとD−トレオニノールをN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で、ジシクロヘキシルカルボジイミドと1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下にて反応させることにより3−フェニルアゾ安息香酸VIIIとD−トレオニノールとがアミド結合によって結合された化合物IXの粗生成物を得た。
次に、得られた化合物IXをカラムクロマトグラフ法で分離精製した後、Angewandte Chemie International edition 40.2671-2673(2001)記載の手法に従い、ピリジン・ジクロロメタン混合溶媒中で4−ジメチルアミノピリジンの存在下にて4,4’−ジメトキシトリチルクロリドを反応させることにより、4,4’−ジメトキシトリチル(DMT)基で一方の水酸基を保護した化合物Xの粗生成物を得た。得られた化合物Xをカラムクロマトグラフ法で分離精製した。次に、The Journal of Organic Chemistry 62.846-852(1997)、Tetrahedron Letters 39.9019-9022(1998)記載の手法に従い、得られた化合物Xと2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトをアセトニトリル中で、1H−テトラゾ−ル存在下にて反応させることにより、もう一方の水酸基にホスホロアミジドが付加したホスホアミダイトモノマーXI(a)の粗生成物を得た後、カラムクロマトグラフ法で分離精製した。
また、3−フェニルアゾ安息香酸VIIIの代わりに4−フェニルアゾ安息香酸を用いる以外は上記と全く同様の方法によって、ホスホロアミダイトモノマーXI(b)を合成した。更に、3−フェニルアゾ安息香酸VIIIの代わりにパラ−メチルレッドを用いる以外は上記と全く同様の方法によってホスホロアミダイトモノマーXI(c)を合成した。
最後に、本発明であるアゾベンゼン誘導体を導入した化学修飾DNAエンザイムの合成を行った。本実施例では、10−23型のDNAエンザイムを合成した。化学修飾DNAエンザイムの合成はABI394型DNA合成機を使用し、上記の得られたホスホアミダイトモノマーXI(a)〜(c)と4つの天然の塩基に対応する市販のホスホアミダイトモノマーを用い、下記の塩基配列を持つ本発明のDNAエンザイム(DNA−1A:配列番号4、DNA−1B:配列番号5、DNA−1C:配列番号6)を合成した。通常のプロトコルに従い、粗生成物を得た後、その粗生成物をゲル精製、高速液体クロマトグラフィー精製を行い精製した。また、比較例として、天然の4つの塩基のみで構成されるDNAエンザイム(DNA−N:配列番号3)も、上記と同様の手法で合成した。夫々の塩基配列を下記の表1に示す。塩基配列中、下線部の引かれた塩基配列は触媒活性ループを表す。
Figure 2005083073
全てのDNAエンザイムはMALDI−TOFMSにより同定した。また、基質として用いたRNAの配列は以下の通りである。基質RNAを蛍光ラベルするために、5’末端に次式、
Figure 2005083073
で表されるフルオレセインイソチオシアナート(FITC)を導入した。
5’−(FITC)−AGGAAGAAGCCCUUCAG−3’(配列番号7)
実施例1〜3、比較例1
「RNA切断実験」
合成例1にて合成したDNAエンザイム(DNA−N:配列番号3、DNA−1A:配列番号4、DNA−1B:配列番号5、DNA−1C:配列番号6)を用いて、以下の手順に従ってRNA切断実験を行った。まず、DNAエンザイムの水溶液を4μL,基質RNAの水溶液4μL、更にバッファー水溶液4μLをマイクロチューブに採取し、室温で十分に攪拌・混合した。反応液中に含まれる各物質の最終濃度は以下の通りとなるように調製した。
DNAエンザイム:16μmol/L
基質RNA:1.6μmol/L
Tris−HCl:50mmol/L
塩化マグネシウム: 10mmol/L
塩化ナトリウム: 1mol/L
次に、得られた反応溶液を37℃に調整した恒温槽に移し、比較例1(DNA−N:配列番号3)および実施例1〜2(DNA−1A:配列番号4、DNA−1B:配列番号5)は1時間、実施例3(DNA−1C:配列番号6)は40分間、反応させた。その後、尿素10mol/Lとエチレンジアミン四酢酸50mmol/Lを含む水溶液を12μL加えて反応を停止させ、アクリルアミドゲル電気泳動法によりRNAの切断断片と未切断のRNAを分離した。最後に、このゲルをフルオロイメージャー(FLA−3000:富士写真フイルム社製)を用いて470nmの光でFITCを励起し、520nmの蛍光強度をモニターすることで、RNAの切断量を定量化した。その切断結果を下記の表2に示す。
Figure 2005083073
表2に示す結果より、DNAエンザイムの触媒活性ループの3’側の端に平面性の高い分子を化学的に導入することで、天然の塩基のみから形成される従来のDNAエンザイムより、高いRNA切断活性を有することが確認された。また、メタ−アゾ(実施例1)、パラ−アゾ(実施例2)、メチルレッド(実施例3)の三者とも同程度のRNA切断活性を有することから、平面状物質であれば、インターカレートして安定化させることができると考えられる。
実施例4〜7、比較例2
「RNA切断活性の光制御」
合成例1の方法に準拠して、DNAエンザイムを追加合成した。その塩基配列を下記の表3に示す。塩基配列中、下線の引かれた塩基配列は触媒活性ループを表す。

Figure 2005083073
得られたDNAエンザイムを用い、実施例1〜3と全く同様の手順に従い、室温で反応溶液を調製した。次に、これを37℃の恒温槽に移し、UV−A蛍光ランプ(FL6BL−A:東芝製)を用いてUV−D36Cフィルター(朝日テクノグラス製)を通した紫外光を照射しながら所定の時間反応させた。この条件下でのUV光の強度は、100μJ/cm以下であった。また、同じ組成の反応溶液を、UV光を照射しない事以外は全く同じ条件で反応させた。その後、実施例1〜3と同様に尿素−EDTA溶液を加えて反応を停止させ、アクリルアミドゲル電気泳動法によりRNAの切断断片と未切断のRNAを分離した。最後に、このゲルをフルオロイメージャー(FLA−3000:富士写真フイルム社製)を用いて470nmの光でFITCを励起し、520nmの蛍光強度をモニターすることで、RNAの切断量を定量化した。その切断結果を下記の表4に示す。
Figure 2005083073
表4に示す結果より、特定波長の光の照射により平面構造と非平面構造とに構造異性化する有機基が結合された残基が触媒活性ループの3’側の端または基質RNAと相補的なオリゴヌクレオチド中に導入されたDNAエンザイムに対し、特定波長の光を照射することにより該有機基を平面構造と非平面構造とに可逆的に構造異性化させることで、RNA切断活性を制御できることが確認された。また、平面構造と非平面構造とに構造異性化する有機基が結合されたヌクレオチド残基を触媒活性ループの3’側の端および基質RNAと相補的なオリゴヌクレオチド中の両方に導入されたDNAエンザイムにおいても、光照射によりRNA切断活性を制御することができると考えられる。
本発明の高活性DNAエンザイムを使用することで、従来と比較し、メッセンジャーRNAのレベルでの遺伝子発現の抑制を効率的に行うことが可能となる。また、光照射によりDNAエンザイムの酵素活性を制御することができることにより、遺伝子発現を可逆的に制御することが可能となる。これにより、バイオテクノロジーの種々の分野において、その有用性が期待できる。

Claims (7)

  1. DNAエンザイムの触媒活性ループの3’側の端に、アゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基が結合されたヌクレオチド残基が導入されていることを特徴とするDNAエンザイム。
  2. 次式、
    Figure 2005083073
    (上記式中、Aは触媒活性ループ端を表し、Bはヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドを表し、Xはアゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基を表し、Rは水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を表す)で表される請求項1記載のDNAエンザイム。
  3. 前記Xが次式(I)、(II)または(III)、
    Figure 2005083073
    (上記式中、R、R11、R21は夫々直接の結合;未置換もしくはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20のアルキレン基、または未置換もしくはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20のアルケニレン基であり、Qは直接の結合、酸素原子、−(CH−NH−CO−基または−(CH−CO−NH−基、但しn=1〜5であり、R〜R10、R12〜R20、R22〜R30は夫々独立に、未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20のアルキル基もしくはアルコキシ基;未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20のアルケニル基もしくはアルキニル基;水酸基;ハロゲン原子;アミノ基;ニトロ基;またはカルボキシル基を表す)で表される請求項2記載のDNAエンザイム。
  4. DNAエンザイムのRNA切断活性を制御するにあたり、アゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基が結合されたヌクレオチド残基が導入されているDNAエンザイムに対し、特定波長の光を照射することにより該有機基を平面構造と非平面構造とに可逆的に構造異性化させることを特徴とするDNAエンザイムの活性制御方法。
  5. 前記ヌクレオチド残基の導入位置が触媒活性ループの3’側の端である請求項4記載のDNAエンザイムの活性制御方法。
  6. 前記DNAエンザイムが次式、
    Figure 2005083073
    (上記式中、Aは触媒活性ループ端を表し、Bはヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドを表し、Xはアゾベンゼン、スピロピラン、スチルベンおよびこれらの誘導体からなる群から選ばれるいずれかの有機基を表し、Rは水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を表す)で表される請求項5記載のDNAエンザイムの活性制御方法。
  7. 前記Xが次式(IV)、(V)または(VI)、
    Figure 2005083073
    (上記式中、R31、R41、R51は夫々直接の結合;未置換もしくはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20のアルキレン基、または未置換もしくはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20のアルケニレン基であり、Qは直接の結合、酸素原子、−(CH−NH−CO−基または−(CH−CO−NH−基、但しn=1〜5であり、R32〜R37、R39、R40、R42〜R47、R49、R50、R52〜R57、R59、R60は夫々独立に、未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20のアルキル基もしくはアルコキシ基;未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20のアルケニル基もしくはアルキニル基;水酸基;ハロゲン原子;アミノ基;ニトロ基;またはカルボキシル基であり、R38、R48、R58は、夫々独立に、未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数1〜20のアルキル基もしくはアルコキシ基;未置換またはハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基で置換された炭素原子数2〜20のアルケニル基もしくはアルキニル基;水酸基;またはハロゲン原子を表す)で表される請求項6記載のDNAエンザイムの活性制御方法。
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