JPWO2005069095A1 - バイラテラルサーボ制御装置 - Google Patents
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Abstract
従来の力帰還型あるいは並列型バイラテラルサーボ構成に必要なマスタの位置(回転運動においては角度)センサと力(回転運動においてはトルク)センサを互いに冗長センサとして使用する。力帰還型あるいは並列型バイラテラルサーボにおいて、故障したセンサを他のセンサにより代替してスレーブの目標位置(角度)を決定することができるため、制御動作を継続することができる。また、本来はバイラテラルサーボのために備えたセンサを冗長センサの代わりに活用するので、より低いセンサの冗長度で所定の信頼度を有する制御装置が実現可能となる。
Description
本発明は、バイラテラルサーボ制御装置によるマスタ・スレーブ制御系に関し、さらに詳細には、操作力覚が得られるようスレーブ(作用端)の反力がマスタ(操作端)に作用する力帰還型あるいは並列型のバイラテラルサーボ制御装置に関する。
近年、リンク機構等の機械的機構で実現されていた古典的な機械式の操縦操作装置が、操作者の操作量を電気信号に置き換え、電気信号によって被操作物(作用端)を操作(制御)する電気式操縦操作装置に置き換わってきている。
航空機制御では、Fly−by−Wireが、自動車制御ではX−by−Wireが、その好例であり、これらは、操作端であるマスタと作用端であるスレーブとによるマスタ・スレーブ制御系をなす。
そして、これらは、スレーブの動作時に生じる反力をマスタに戻し、マスタ側で操作力覚が得られるようにするバイラテラルサーボ制御装置として構成される(例えば、日本国特許庁公開特許公報:特開平10−202558、特開2003−11838)。
バイラテラルサーボは、参考文献(http://paradise.kz.tsukuba.ac.jp/〜labhp/labo/study/force/bilateral.html)に記されているように、大別して対称型、力逆送型、力帰還型、並列型に分類される。
現在では、力帰還型バイラテラルサーボが最も広く用いられており、今後、モデルベース制御技術が発達し、位置指令生成部の設計技術が確立すれば、最も特性の面で優れている並列型バイラテラルサーボが主流となろう。
これらのうち、力帰還型、並列型は、対称型、力逆送型に比べて操作性が優れている一方、位置(角度)センサ、力(トルク)センサを必要としている。
力帰還型バイラテラルサーボでは、マスタの位置(角度)センサ出力によりスレーブの目標位置(角度)が決定され、マスタへの反力の応答特性を改善するためにマスタに力(トルク)センサが取り付けられている。つまり、スレーブはマスタとスレーブとの位置偏差によるスレーブの位置制御を、マスタはマスタとスレーブとの力の偏差によるマスタの力制御を行う。
航空機制御や自動車制御の用途では、従来は、故障に備えて機械的なバックアップ機構を有していたが、機械的機構がなくなるにつれて、電気的機構の高信頼化が必要となってきている。
自動車を電気的に制御するX−by−Wireのなかでも、ステアリングを電気的に制御するSteer−by−Wireは、故障時に安全を保証する(フェールセーフな)ステアリング位置が存在しないために、特に高い信頼性が要求される。
Steer−by−Wireの高信頼化に関しては、異常時には全油圧に油圧経路を切替えてフェールセーフを行うもの(例えば、日本国特許庁公開特許公報:特開平7−125643)、Steer−by−Wireシステムの故障時にはブレーキで車両を旋回させるように制御するもの(例えば、日本国特許庁公開特許公報:特開平11−334559、特開2003−63373)等の従来技術がある。
上記従来技術によれば、Steer−by−Wireシステムの信頼性を向上させることができるが、センサの故障に対してさらに考慮が必要である。従来技術では、センサの故障に対してはセンサを多重化する以外に対策がなかった。従って、所定の信頼度を確保するためには、センサを充分に冗長に持たなければならず、コスト上昇に繋がる。
本発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、より低いセンサの冗長度で所定の信頼度を有するバイラテラルサーボ制御装置を提供することを目的としている。
航空機制御では、Fly−by−Wireが、自動車制御ではX−by−Wireが、その好例であり、これらは、操作端であるマスタと作用端であるスレーブとによるマスタ・スレーブ制御系をなす。
そして、これらは、スレーブの動作時に生じる反力をマスタに戻し、マスタ側で操作力覚が得られるようにするバイラテラルサーボ制御装置として構成される(例えば、日本国特許庁公開特許公報:特開平10−202558、特開2003−11838)。
バイラテラルサーボは、参考文献(http://paradise.kz.tsukuba.ac.jp/〜labhp/labo/study/force/bilateral.html)に記されているように、大別して対称型、力逆送型、力帰還型、並列型に分類される。
現在では、力帰還型バイラテラルサーボが最も広く用いられており、今後、モデルベース制御技術が発達し、位置指令生成部の設計技術が確立すれば、最も特性の面で優れている並列型バイラテラルサーボが主流となろう。
これらのうち、力帰還型、並列型は、対称型、力逆送型に比べて操作性が優れている一方、位置(角度)センサ、力(トルク)センサを必要としている。
力帰還型バイラテラルサーボでは、マスタの位置(角度)センサ出力によりスレーブの目標位置(角度)が決定され、マスタへの反力の応答特性を改善するためにマスタに力(トルク)センサが取り付けられている。つまり、スレーブはマスタとスレーブとの位置偏差によるスレーブの位置制御を、マスタはマスタとスレーブとの力の偏差によるマスタの力制御を行う。
航空機制御や自動車制御の用途では、従来は、故障に備えて機械的なバックアップ機構を有していたが、機械的機構がなくなるにつれて、電気的機構の高信頼化が必要となってきている。
自動車を電気的に制御するX−by−Wireのなかでも、ステアリングを電気的に制御するSteer−by−Wireは、故障時に安全を保証する(フェールセーフな)ステアリング位置が存在しないために、特に高い信頼性が要求される。
Steer−by−Wireの高信頼化に関しては、異常時には全油圧に油圧経路を切替えてフェールセーフを行うもの(例えば、日本国特許庁公開特許公報:特開平7−125643)、Steer−by−Wireシステムの故障時にはブレーキで車両を旋回させるように制御するもの(例えば、日本国特許庁公開特許公報:特開平11−334559、特開2003−63373)等の従来技術がある。
上記従来技術によれば、Steer−by−Wireシステムの信頼性を向上させることができるが、センサの故障に対してさらに考慮が必要である。従来技術では、センサの故障に対してはセンサを多重化する以外に対策がなかった。従って、所定の信頼度を確保するためには、センサを充分に冗長に持たなければならず、コスト上昇に繋がる。
本発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、より低いセンサの冗長度で所定の信頼度を有するバイラテラルサーボ制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明では、特にスレーブ(作用端)からの反力がマスタ(操作端)に作用するバイラテラルサーボの高信頼化を対象にして、力帰還形及び並列型バイラテラルサーボ構成に必要なマスタの位置(回転運動においては角度)センサと力(回転運動においてはトルク)センサを互いに冗長センサとして使用する。
力帰還型バイラテラルサーボ装置、並列型バイラテラルサーボ装置型は、位置(角度)センサ、力(トルク)センサを必要としている。これらのセンサを互いに冗長センサとして使用すれば、センサの故障に対する耐故障性を持たせることができる。
つまり、力帰還形バイラテラルサーボでは、マスタの位置(角度)センサ出力によりスレーブの目標位置(角度)が決定され、マスタへの反力の応答特性を改善するためにマスタに力(トルク)センサが取り付けられている。ここで、本発明では、マスタの位置(角度)センサ故障時にはマスタの力(トルク)センサ出力によりスレーブの目標位置(角度)を決定する。
また、並列型バイラテラルサーボでは、マスタの力(トルク)センサによりスレーブの目標位置(角度)が決定され、マスタへの反力の応答特性を改善するためにマスタに位置(角度)センサが取り付けられている。ここで、本発明では、マスタの力(トルク)センサ故障時には、マスタの位置(角度)センサ出力によりスレーブの目標位置(角度)を決定する。
これにより、力帰還型あるいは並列型のバイラテラルサーボ制御装置では、故障したセンサを他のセンサにより代替してスレーブの目標位置(角度)を決定することができるため、制御動作を継続することができる。
本発明は、以下の(a)〜(l)のバイラテラルサーボ制御装置を提供することができる。
(a)操作端であるマスタと作用端であるスレーブとを有し、前記マスタは前記スレーブの制御目標値を決定するための第1のセンサと、当該マスタへの反力を制御するための第2のセンサとを有し、前記スレーブにおける反力が前記マスタに作用するマスタ・スレーブ制御系の力帰還型あるいは並列型のバイラテラルサーボ制御装置において、前記マスタが有する前記第1のセンサの出力と前記第2のセンサの出力により前記スレーブの制御目標値を決定する演算手段を有するバイラテラルサーボ制御装置。
(b)前記演算手段が、前記第2のセンサの出力と相関する値を前記第1のセンサの出力に加算して前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(c)前記演算手段が、前記第2のセンサの出力と相関する値と前記マスタの制御目標値との差分を前記第1のセンサの出力に加算して前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(d)前記演算手段が、前記第2のセンサの出力と相関する値を、前記第1のセンサの出力と多数決をとって前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(e)前記演算手段が、前記第2のセンサの出力と相関する値と前記マスタの制御目標値との差分を、前記第1のセンサの出力と多数決をとって前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(f)比例演算器を有し、前記比例演算器に前記第2のセンサの出力が入力され、前記比例演算器が前記第2のセンサの出力と相関する値を出力するバイラテラルサーボ制御装置。
(g)前記比例演算器が、ゼロ付近に不感帯要素を含むものであるバイラテラルサーボ制御装置。
(h)前記第1のセンサの出力が正常か異常かを検査する検査手段を有し、前記検査手段が前記第1のセンサの出力が正常であると判断した場合には前記第1のセンサの出力により前記スレーブの制御目標値を決定し、前記検査手段が前記第1のセンサの出力が異常であると判断した場合には前記第2のセンサの出力によりスレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(i)前記第1のセンサの出力が正常か異常かを検査する検査手段を有し、前記検査手段が前記第1のセンサの出力が正常であると判断した場合には前記第1のセンサの出力により前記スレーブの制御目標値を決定し、前記検査手段が前記第1のセンサの出力が異常であると判断した場合には前記第2のセンサの出力と前記マスタの制御目標値との差分によりスレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(j)前記マスタは自動車の操舵操縦用のステアリングコラムを有し、前記スレーブは自動車のステアリング機構を有し、自動車用ステアリング制御装置をなしているバイラテラルサーボ制御装置。
(k)前記マスタは自動車の制動操作用のブレーキペダルを有し、前記スレーブは自動車のステアリング機構を有し、自動車用制動制御装置をなしているバイラテラルサーボ制御装置。
(l)前記マスタは航空機のコントロールコラムまたはサイドスティックなどの操作部材を有し、前記スレーブは航空機の舵面制御機構を有し、航空機用操舵制御装置をなしているバイラテラルサーボ制御装置。
従って、力帰還形あるいは並列型バイラテラルサーボにおいて、故障したセンサを他のセンサにより代替してスレーブの目標位置(角度)を決定することができるため、制御動作を継続することができる。また、本来はバイラテラルサーボのために備えたセンサを冗長センサの代わりに活用するので、より低いセンサの冗長度で所定の信頼度を有する制御装置が実現可能となる。
力帰還型バイラテラルサーボ装置、並列型バイラテラルサーボ装置型は、位置(角度)センサ、力(トルク)センサを必要としている。これらのセンサを互いに冗長センサとして使用すれば、センサの故障に対する耐故障性を持たせることができる。
つまり、力帰還形バイラテラルサーボでは、マスタの位置(角度)センサ出力によりスレーブの目標位置(角度)が決定され、マスタへの反力の応答特性を改善するためにマスタに力(トルク)センサが取り付けられている。ここで、本発明では、マスタの位置(角度)センサ故障時にはマスタの力(トルク)センサ出力によりスレーブの目標位置(角度)を決定する。
また、並列型バイラテラルサーボでは、マスタの力(トルク)センサによりスレーブの目標位置(角度)が決定され、マスタへの反力の応答特性を改善するためにマスタに位置(角度)センサが取り付けられている。ここで、本発明では、マスタの力(トルク)センサ故障時には、マスタの位置(角度)センサ出力によりスレーブの目標位置(角度)を決定する。
これにより、力帰還型あるいは並列型のバイラテラルサーボ制御装置では、故障したセンサを他のセンサにより代替してスレーブの目標位置(角度)を決定することができるため、制御動作を継続することができる。
本発明は、以下の(a)〜(l)のバイラテラルサーボ制御装置を提供することができる。
(a)操作端であるマスタと作用端であるスレーブとを有し、前記マスタは前記スレーブの制御目標値を決定するための第1のセンサと、当該マスタへの反力を制御するための第2のセンサとを有し、前記スレーブにおける反力が前記マスタに作用するマスタ・スレーブ制御系の力帰還型あるいは並列型のバイラテラルサーボ制御装置において、前記マスタが有する前記第1のセンサの出力と前記第2のセンサの出力により前記スレーブの制御目標値を決定する演算手段を有するバイラテラルサーボ制御装置。
(b)前記演算手段が、前記第2のセンサの出力と相関する値を前記第1のセンサの出力に加算して前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(c)前記演算手段が、前記第2のセンサの出力と相関する値と前記マスタの制御目標値との差分を前記第1のセンサの出力に加算して前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(d)前記演算手段が、前記第2のセンサの出力と相関する値を、前記第1のセンサの出力と多数決をとって前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(e)前記演算手段が、前記第2のセンサの出力と相関する値と前記マスタの制御目標値との差分を、前記第1のセンサの出力と多数決をとって前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(f)比例演算器を有し、前記比例演算器に前記第2のセンサの出力が入力され、前記比例演算器が前記第2のセンサの出力と相関する値を出力するバイラテラルサーボ制御装置。
(g)前記比例演算器が、ゼロ付近に不感帯要素を含むものであるバイラテラルサーボ制御装置。
(h)前記第1のセンサの出力が正常か異常かを検査する検査手段を有し、前記検査手段が前記第1のセンサの出力が正常であると判断した場合には前記第1のセンサの出力により前記スレーブの制御目標値を決定し、前記検査手段が前記第1のセンサの出力が異常であると判断した場合には前記第2のセンサの出力によりスレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(i)前記第1のセンサの出力が正常か異常かを検査する検査手段を有し、前記検査手段が前記第1のセンサの出力が正常であると判断した場合には前記第1のセンサの出力により前記スレーブの制御目標値を決定し、前記検査手段が前記第1のセンサの出力が異常であると判断した場合には前記第2のセンサの出力と前記マスタの制御目標値との差分によりスレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。
(j)前記マスタは自動車の操舵操縦用のステアリングコラムを有し、前記スレーブは自動車のステアリング機構を有し、自動車用ステアリング制御装置をなしているバイラテラルサーボ制御装置。
(k)前記マスタは自動車の制動操作用のブレーキペダルを有し、前記スレーブは自動車のステアリング機構を有し、自動車用制動制御装置をなしているバイラテラルサーボ制御装置。
(l)前記マスタは航空機のコントロールコラムまたはサイドスティックなどの操作部材を有し、前記スレーブは航空機の舵面制御機構を有し、航空機用操舵制御装置をなしているバイラテラルサーボ制御装置。
従って、力帰還形あるいは並列型バイラテラルサーボにおいて、故障したセンサを他のセンサにより代替してスレーブの目標位置(角度)を決定することができるため、制御動作を継続することができる。また、本来はバイラテラルサーボのために備えたセンサを冗長センサの代わりに活用するので、より低いセンサの冗長度で所定の信頼度を有する制御装置が実現可能となる。
図1は本発明によるバイラテラルサーボ制御装置の基本構成を示すブロック線図、図2は本発明装置を力帰還型バイラテラルサーボ制御装置として適用した一つの実施形態を示すブロック線図、図3は本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示すブロック線図、図4は本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置のもう一つの実施形態を示すブロック線図、図5は本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示すブロック線図、図6は本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置のもう一つの実施形態を示すブロック線図、図7は本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の一つの実施形態を示すブロック線図、図8は本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示すブロック線図、図9は本発明装置を並列型バイラテラルサーボ制御装置として適用した一つの実施形態を示すブロック線図、図10は本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示すブロック線図、図11は本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示すブロック線図、図12は本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置のもう一つの実施形態を示すブロック線図、図13は本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示すブロック線図、図14はステアリングコラムを有するマスタの一つの実施形態を示すブロック線図、図15はステアリングコラムを有するマスタの他の実施形態を示すブロック線図、図16はステアリング機構を有するスレーブの一つの実施形態を示すブロック線図、図17はステアリング機構を有するスレーブの他の実施形態を示すブロック線図、図18はステアリング機構を有するスレーブのもう一つの実施形態を示すブロック線図、図19はステアリング機構を有するスレーブの他の実施形態を示すブロック線図、図20はブレーキペダルを有するマスタの一つの実施形態を示すブロック線図、図21はブレーキ機構を有するスレーブの一つの実施形態を示すブロック線図、図22はブレーキ制御のための本発明によるバイラテラルサーボ制御装置の一つの実施形態を示すブロック線図、図23は操作部材を有するマスタの一つの実施形態を示すブロック線図、図24は舵面制御機構を有するスレーブの一つの実施形態を示すブロック線図である。
本発明に係る好適な実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるバイラテラルサーボ制御装置の基本構成を示している。
バイラテラルサーボ制御装置は、操作端であるマスタ100と、作用端であるスレーブ200と、スレーブ制御器30と、マスタ制御器40とを有する。
マスタ100は、位置(角度)センサ101と、力(トルク)センサ102とを有し、本来のスレーブの制御のためのセンサ出力である通常センサ出力(第1のセンサ出力)と、バイラテラルサーボの反力制御出力のためのセンサ出力である補助センサ出力(第2のセンサ出力)を生成する。
スレーブ制御器30は、マスタ100が出力する通常センサ出力と補助センサ出力とを入力し、通常センサ出力と補助センサ出力とによりスレーブ200の制御目標値を決定し、決定した制御目標値とスレーブ200のセンサ出力に基づき制御出力Ysを生成する。
マスタ制御器40は、マスタ100が出力する補助センサ出力と反力目標値との差に基づいて反力制御出力Ymを出力する。
力帰還型バイラテラルサーボでは、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmが通常センサ出力に相当し、マスタの力(トルク)センサ出力Fmが補助センサ出力に相当する。これに対し、並列型バイラテラルサーボでは、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmが通常センサ出力に相当し、マスタの位置(角度)センサ出力Xmが補助センサ出力に相当する。
従来技術の力帰還型バイラテラルサーボでは、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmがスレーブ200への制御出力Ysの演算に関係することはなく、∂Ys/∂Fm=0である。同様に、従来技術の並列型バイラテラルサーボでは、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmがスレーブ200への制御出力Ysの演算に関係することはなく、∂Ys/∂Xm=0である。
本発明によるバイラテラルサーボ制御装置では、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmとマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmの両方によりスレーブ200の操作量、つまり制御出力Ysを決定する、即ち、∂Ys/∂Xm≠0かつ∂Ys/∂Fm≠0とする。これにより、マスタ100に属する位置センサ、力センサの故障を許容することができる。
図2は、本発明装置を力帰還型バイラテラルサーボ制御装置として適用した一つの実施形態を示している。マスタ100は、第1のセンサである位置(角度)センサ101と、第2のセンサである力(トルク)センサ102とを有し、スレーブ200は、位置(角度)センサ201と、力(トルク)センサ202とを有する。
マスタ100に設けられている位置(角度)センサ101が通常センサ出力として位置(角度)センサ出力Xmを出力する。位置(角度)センサ出力Xmは、スレーブ200の位置(角度)目標値となり、加算点(演算器)501における演算によりスレーブ200の位置(角度)センサ201の出力Xsとの偏差がサーボ制御器300に入力される。
なお、図示されていないが、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmに係数を乗じた値をスレーブ200の位置(角度)目標値としてもよい。
サーボ制御器300は、位置(角度)目標値Xmと位置(角度)センサ出力Xsとの偏差に基づいてスレーブ200への制御出力Ysを生成する。サーボ制御器300の伝達関数G(s)は、PI制御(比例・積分制御)の場合には、ゲインをK、時定数とT、ラプラス演算子をsとすると、
G(s)=K{1+(1/(Ts))}
となる。
同様に、スレーブ200の力(トルク)センサ202の出力Fsは、マスタ100への反力の目標値となり、加算点(演算器)503における演算により、反力目標値と補助センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ102の出力Fmとの偏差がサーボ制御器400に入力される。サーボ制御器400は、反力目標値Fsと力(トルク)センサ出力Fmとの偏差に基づいてマスタ100への制御出力Ymを生成する。
なお、図示されていないが、スレーブ200の力(トルク)センサ出力Fsに係数を乗じたものをマスタ100への反力の目標値としてもよい。
サーボ制御器400の伝達関数は、前述の制御器300の伝達関数と同様に決定される。
ここまでの動作は、従来の力帰還型バイラテラルサーボ制御装置と同じである。
さらに、本発明の力帰還型バイラテラルサーボ制御装置では、補助センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmが、伝達関数H(s)による比例演算要素(関数発生器orゲイン設定器???)310を介して加算点(演算器)502に入力され、加算点502において通常センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmに加えられる。
比例演算要素310はマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmの伝達関数H(s)により表される関数計算により、力(トルク)センサ出力Fmと相関性を有する値の出力を行うものである。
加算点502における加算値がスレーブ200の位置(角度)目標値となり、この目標値とスレーブ200の位置(角度)センサ出力Xmとの偏差がサーボ制御器300に入力され、この偏差に基づいてサーボ制御器300がスレーブ300への制御出力Ysを生成する。
上述した本発明の特徴により、通常センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmだけでなく、補助センサ出力であるマスタの力(トルク)センサ出力Fmによってもスレーブ200を制御できる。
従って、通常センサ出力を行うマスタ100の位置(角度)センサ101が故障した場合であっても、補助センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ102のセンサ出力Fmを用いてスレーブ200を制御できる。
本発明が特に対象としている用途であるX−by−wireでは、スレーブ200、すなわち、車体の挙動は、操作者Hを通じてマスタ100、例えば、ステアリングコラム(ステアリングホイール)やブレーキペダルなどの運転操作器にフィードバックされているので、マスタ100によりスレーブ200が制御できれば、多少の操作性の低下が見られても、全く操作不能に陥ることはない。
図3は、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示している。この実施形態では、反力生成部410で生成した値をマスタ100への反力の目標値とし、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmとの差がサーボ制御器400に入力され、サーボ制御器400がマスタ100への制御出力Ymの演算を行う。
反力生成部410での反力生成の方法は、例えば、図4に示すように、Steer−by−Wire向けでは、スレーブ(車体)に取り付けられた横方向加速度センサ203の出力である横方向の加速度Gyや、ヨーレートセンサ204の出力であるヨーレートωより反力を生成する方式や、図5に示すように、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmより反力を生成する方法などを適用できる。これらの方法は、簡単には、ヨーレートωや位置(角度)センサ出力Xmに一定の係数を掛けてこれらの値に比例した反力の目標値を生成することが考えられる。
Steer−by−Brakeの場合には、ヨーレートセンサ204の代わりに、減速度センサ205(図4参照)を用い、減速度に比例した値を反力の目標値とすることも考えられる。
これらの実施形態によれば、反力目標値の生成に関して、スレーブ200の力(トルク)センサ202が不要となる利点がある。
図6は、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置のもう一つの実施形態を示している。この実施形態では、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmをスレーブ200の横方向の加速度Gyまたはヨーレートωの目標値とし、目標値Xmとスレーブ200の横方向の加速度Gyまたはヨーレートωとの偏差がサーボ制御器300に入力され、この偏差に基づいてサーボ制御器300がスレーブ200への制御出力Ysを生成する。
横方向加速度計の出力である横方向の加速度Gyにより反力を生成する従来技術は、例えば、日本国特許庁公開特許公報:特開2003−11838号公報に示されており、この技術を、図7に示されているように、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置に適用することができる。
また、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmにより反力を生成する従来技術も、同様に、日本国特許庁公開特許公報:特開2003−11838に示されており、この技術を、図8に示されているように、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置に適用することができる。
本発明によれば、図7、図8に示されているように、日本国特許庁公開特許公報:特開2003−11838に示されている従来技術に、伝達関数H(s)による比例演算要素310を介して力(トルク)センサ出力Fmと等価のステアリングホイール110のトルク(Th)を、位置(角度)センサ出力Xmと等価のステアリングホイール110の角度(θh)に加えるだけで高信頼化を図ることができる。
日本国特許庁公開特許公報:特開2003−11838号公報に示されている従来技術では、ステアリングホイール110の角度θhを検出する位置(角度)センサ101が故障すると、車両を制御することができないが、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置では、ステアリングホイール110のトルクTh、つまりステアリングホイール110を操作するために加えられた力に基づいてサーボ制御器300により、車両の操舵制御を行うことができる。
これら図3〜図8に示されている実施形態では、図2に示されている実施形態と同様に、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmだけでなく、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmによってもスレーブ200を制御できる。
従って、マスタ100の位置(角度)センサ101が故障した場合であっても、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmを用いてスレーブ200を制御できる。
図9は、本発明を並列型バイラテラルサーボ制御装置として適用した一つの実施形態を示している。なお、図9において、図2に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
並列型バイラテラルサーボ制御装置は、位置指令生成部600を含み、マスタの力(トルク)センサ出力Fmとスレーブの力(トルク)センサ出力Fsとが加算点(演算器)511に入力される。
位置指令生成部600は、加算点(演算器)511の出力、つまり、並列型バイラテラルサーボ制御装置における通常センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmと、スレーブ200の力(トルク)センサ出力Fsにより、マスタ100及びスレーブ200の位置(角度)目標値を生成する。
図では、マスタの力(トルク)センサ出力Fmとスレーブの力(トルク)センサ出力Fsに乗じられる係数が1.0の場合を示しているが、任意の係数を乗じた形とすることも可能である。
位置指令生成部600が生成した位置(角度)目標値からスレーブ200の位置(角度)センサ出力Xsが加算点(演算器)512で減算された演算結果による偏差がサーボ制御器300に入力される。サーボ制御器300は、この偏差に基づいてスレーブ200への制御出力Ysを生成する。
また、位置指令生成部600が生成した位置(角度)目標値から補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmが加算点(演算器)513で減算された演算結果による偏差がサーボ制御器400に入力される。サーボ制御器400は、この偏差に基づいてマスタ100への制御出力Ymを生成する。
さらに、本発明では、補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmが、伝達関数H(s)による比例演算要素310を介して加算点(演算器)514において、通常センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmに加えられ、スレーブ200の力(トルク)センサ出力Fsと共に位置指令生成部600に入力される。位置指令生成部600では、これに基づいてマスタ100及びスレーブ200の位置(角度)目標値を生成する。
上述した本発明の特徴により、通常センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmだけでなく補助センサ出力であるマスタ200の位置(角度)センサ出力Xmによってもスレーブ200を制御できる。
従って、通常センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ102が故障した場合であっても、補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ101の出力Xmを用いてスレーブ200を制御できる。
図10は、本発明を並列型バイラテラルサーボ制御装置として適用した他の実施形態を示している。
この実施形態では、補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmと位置指令生成部600で生成された制御目標値との差分(加算点513の出力)が、比例演算要素310を介して加算点514において通常センサ出力であるマスタの力(トルク)センサ出力Fmに加えられ、スレーブ200の力(トルク)センサ出力Fsと共に位置指令生成部600に入力される。位置指令生成部600は、この入力に基づいてマスタ100及びスレーブ200の位置(角度)目標値を生成する。
図10に示されている実施形態では、マスタ100に操作力を加えることにより、マスタ100の制御偏差、即ち、補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmとマスタ100への制御目標値との差分が生じ、その制御偏差によってもスレーブ200を制御できる。
従って、通常センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ101が故障した場合であっても、補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ102の出力Xmを用いてスレーブ200を制御できる。
図11は、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示している。この実施形態では、比例演算要素310がゼロ付近で不感帯を含む。
この実施形態では、補助センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmが通常センサ出力であるマスタの位置(角度)センサ出力Xmに常時加算されるわけでなく、ある一定以上の力(トルク)がマスタ100の加わった場合にのみ加算される。
従って、この実施形態によれば、操作者が、ある一定以上の力で操作したときにのみ、制御系は、緊急時と判断してマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmによってスレーブを制御することができる。
なお、この実施形態は、図2に示されている型式のバイラテラルサーボ制御装置のみならず、図3〜図9に示されている型式のバイラテラルサーボ制御装置においても、比例演算要素310を不感帯付きのものとすれば、適用可能であることは、言うまでもない。
図12は、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置のもう一つの実施形態を示している。この実施形態では、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmを冗長化し、冗長化したマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmと共にマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmも加えて多数決をとり、スレーブ200の位置(角度)目標値を設定する。
なお、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xm、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmは、数値データであるので、これらの単純な多数決をとると、センサの誤差、アナログデジタル変換に際しての量子化誤差により、値が完全に一致することはないので、単純多数決をとる操作の代わりに中間値をとる操作、平均値をとる操作などが考えられる。
この実施形態は、図3〜図9に示されている実施形態にも同様に適用でき、何れの実施形態においても補助センサ出力値を比例演算器310を介して通常センサ出力を交えて多数決(または中間値、平均値)をとる操作を施せば、適用可能であることは言うまでもない。
図13は、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示している。この実施形態では、通常のセンサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmの検査を行う検査部(検査手段)320と、検査部320の検査結果に応じて切替動作する切替スイッチselとを有する。
切替スイッチselは、通常のセンサ出力であるマスタの位置(角度)センサ出力Xmと補助センサ出力であるマスタの力(トルク)センサ出力Fmの何れか一方を選択するものであり、検査部320による検査結果が正常時には、マスタの位置(角度)センサ出力Xmを選択し、これに対し検査部320がマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmの異常を検出した場合には、マスタの力(トルク)センサ出力Fmを選択する。
検査部320の実現方法としては、通常のセンサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmの値が一定の範囲に入っているのならば正常、一定の範囲に入っていないのならば異常と判断する方法や、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmを冗長化し、それらの差が一定の範囲に入っているのならば正常、一定の範囲に入っていないのならば異常と判断する方法などが考えられる。
以上、本実施形態では、力帰還型バイラテラルサーボの例を示したが、並列型バイラテラルサーボでも同様に実施可能であるのは言うまでもない。
本発明によるバイラテラルサーボ制御装置を自動車用ステアリング制御装置として適用した実施形態を、図14〜図19を参照して説明する。
図14は、steer−by−wireのマスタ100、即ち、自動車等の車両のステアリングコラムの一つの実施形態を示している。マスタ100は、ステアリングホイール110、トルクセンサ111、角度センサ112、反力アクチュエータ113を有する。反力アクチュエータ104は、ブラシレスモータ等の電動モータを用いることができ、必要に応じて減速機構を介して回転シャフト(ステアリングホイール軸)110に駆動連結される。
ステアリングホイール110の直進位置からの回転量を求める手段として、ステアリングホイール110の直進位置からの回転角度Xmを検出する角度センサ112が設けられている。同様に、ステアリングホイール110への操作力及び反力を求める手段として、トルクFmを求めるトルクセンサ111が設けられている。
なお、トルクセンサ111、角度センサ112は、図15に示されているように、トルクセンサ111−1〜111−n、角度センサ112−1〜112−nとして冗長化することも可能で、図12に示されている実施形態に対応することができる。
図16は、steer−by−wireのスレーブ200、即ち、自動車等の車両のステアリング機構(車体)の一つの実施形態を示している。ステアリング機構は、操舵輪(車輪)210と、操舵伝達機構211と、操舵用アクチュエータ212と、角度センサ213と、トルクセンサ214とを有する。
操舵用アクチュエータ212は、例えば、公知のブラシレスモータ等の電動モータにより構成できる。操舵伝達機構211は、公知のものを用いることができ、操舵用アクチュエータ212の動きを、舵角が変化するように操舵輪210に伝達できれば、構成は限定されない。
例えば、操舵伝達機構211は、操舵用アクチュエータ212の出力シャフトの回転運動を、図示しないステアリングロッドの直線運動に変換する、例えばボールねじ機構等の運動変換機構により構成されている。そのステアリングロッドの動きが図示しないタイロッド及び図示しないナックルアームを介して操舵輪210に伝達され、操舵輪211のトー角が変化する。
なお、操舵伝達機構211は、ボールねじ機構の代わりに、操舵用アクチュエータ212の出力シャフトに連結するピニオンギアとタイロッドに接続するラックバーの組合せとすることもできる。
ステアリング機構の操舵角Xsは角度センサ213で検出され、トルクFsはトルクセンサ214で検出される。
また、図17に示すように、スレーブ200に、横方向加速度計またはヨーレートセンサ215を設け、その出力である横方向加速度Gyまたはヨーレートωをスレーブ側の反力の代表値とすれば、図18に示すようにトルクセンサ214を不要とできる。
また、角度センサ213、トルクセンサ214は、図19に示されているように、角度センサ213−1〜213−n、トルクセンサ214−1〜214−n、として冗長化することも可能である。
本発明によるバイラテラルサーボ制御装置を自動車用制動制御装置として適用した実施形態を、図20〜図22を参照して説明する。
図20は、Brake−by−Wireのマスタ100、即ち、ストロークシミュレータの一つの実施形態を示している。マスタ100は、ブレーキペダル120、力センサ121、角度センサ122、反力アクチュエータ123を有し、これらを車体側より回転可能に支持される回転シャフト124で連結したものである。ブレーキペダル120の踏み込み量は角度センサ122で検出され、その力は力センサ121で検出される。高信頼化のために必要に応じて力センサ121、角度センサ122を冗長化することも可能である。
図21は、Brake−by−Wireのスレーブ200、即ち、電動ブレーキの一つの実施形態を示している。電動ブレーキは、ブレーキ駆動用アクチュエータ220、運動変換機構221、ブレーキパッド222、車輪224の車軸225に設けられたブレーキディスク226、位置センサ227、力センサ228とを有する。
ブレーキ駆動用アクチュエータ220により発生したモータ出力軸周りの回転運動は、運動変換機構221により直線運動に変換される。この直線運動変換によってブレーキパッド222がブレーキディスク226に押し付けられ、ブレーキ力を生じる。ブレーキパッド222の位置は位置センサ227により検出され、押付力は力センサ228により検出される。
Brake−by−Wireのための制御系は、図2〜図13に示すようなバイラテラルサーボ制御装置でもよいが、ブレーキ力はブレーキパッド222の押付力に比例するので、マスタ100の力センサ出力Fmを制御目標値とする制御系とするのがよい。この場合でも、図22に示すように、マスタ100への位置フィードバックのための位置センサ出力Xmを用いて本発明による装置で、高信頼化をはかることが可能である。
以上に述べた実施形態により、元来、バイラテラルサーボの操作性向上のために付加したセンサを効果的に活用してBrake−by−Wireシステムを高信頼化することができる。
本発明によるバイラテラルサーボ制御装置を航空機用操舵制御装置として適用した実施形態を、図23、図24を参照して説明する。
図23は、Fly−by−Wireのマスタ100、即ち、コントロールコラムまたはサイドスティックの一つの実施形態を示している。マスタ100は、フライトデッキに備えられたコントロールコラムまたはサイドスティックなどの操作部材130と、トルクセンサ131、位置(角度)センサ132、反力アクチュエータ133とを有し、これらが回転シャフト134によって相互に連結されている。
コントロールコラムまたはサイドスティック112の操作量は位置(角度)センサ132により検出され、その力または反力はトルクセンサ131により検出される。
図24は、Fly−by−Wireのスレーブ200、即ち、制御舵面装置の一つの実施形態を示している。制御舵面装置は、制御舵面230、駆動用アクチュエータ231、トルクセンサ232、角度センサ233を有し、これらが回転シャフト234によって相互に連結されている。
制御舵面230は駆動用アクチュエータ231により駆動され、その回転角は角度センサ233により、加わる力はトルクセンサ232により検出される。
以上に述べた実施形態により、元来、バイラテラルサーボの操作性向上のために付加したセンサを効果的に活用してFly−by−Wireシステムを高信頼化することができる。
産業上の利用の可能性
本発明によるバイラテラルサーボ制御装置は、帰還型あるいは並列型のバイラテラルサーボ制御装置であり、自動車等の車両のsteer−by−wireやBrake−by−Wireシステム、航空機のFly−by−Wireシステムとして利用可能であり、これらシステムの高信頼化を図ることができる。
図1は、本発明によるバイラテラルサーボ制御装置の基本構成を示している。
バイラテラルサーボ制御装置は、操作端であるマスタ100と、作用端であるスレーブ200と、スレーブ制御器30と、マスタ制御器40とを有する。
マスタ100は、位置(角度)センサ101と、力(トルク)センサ102とを有し、本来のスレーブの制御のためのセンサ出力である通常センサ出力(第1のセンサ出力)と、バイラテラルサーボの反力制御出力のためのセンサ出力である補助センサ出力(第2のセンサ出力)を生成する。
スレーブ制御器30は、マスタ100が出力する通常センサ出力と補助センサ出力とを入力し、通常センサ出力と補助センサ出力とによりスレーブ200の制御目標値を決定し、決定した制御目標値とスレーブ200のセンサ出力に基づき制御出力Ysを生成する。
マスタ制御器40は、マスタ100が出力する補助センサ出力と反力目標値との差に基づいて反力制御出力Ymを出力する。
力帰還型バイラテラルサーボでは、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmが通常センサ出力に相当し、マスタの力(トルク)センサ出力Fmが補助センサ出力に相当する。これに対し、並列型バイラテラルサーボでは、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmが通常センサ出力に相当し、マスタの位置(角度)センサ出力Xmが補助センサ出力に相当する。
従来技術の力帰還型バイラテラルサーボでは、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmがスレーブ200への制御出力Ysの演算に関係することはなく、∂Ys/∂Fm=0である。同様に、従来技術の並列型バイラテラルサーボでは、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmがスレーブ200への制御出力Ysの演算に関係することはなく、∂Ys/∂Xm=0である。
本発明によるバイラテラルサーボ制御装置では、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmとマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmの両方によりスレーブ200の操作量、つまり制御出力Ysを決定する、即ち、∂Ys/∂Xm≠0かつ∂Ys/∂Fm≠0とする。これにより、マスタ100に属する位置センサ、力センサの故障を許容することができる。
図2は、本発明装置を力帰還型バイラテラルサーボ制御装置として適用した一つの実施形態を示している。マスタ100は、第1のセンサである位置(角度)センサ101と、第2のセンサである力(トルク)センサ102とを有し、スレーブ200は、位置(角度)センサ201と、力(トルク)センサ202とを有する。
マスタ100に設けられている位置(角度)センサ101が通常センサ出力として位置(角度)センサ出力Xmを出力する。位置(角度)センサ出力Xmは、スレーブ200の位置(角度)目標値となり、加算点(演算器)501における演算によりスレーブ200の位置(角度)センサ201の出力Xsとの偏差がサーボ制御器300に入力される。
なお、図示されていないが、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmに係数を乗じた値をスレーブ200の位置(角度)目標値としてもよい。
サーボ制御器300は、位置(角度)目標値Xmと位置(角度)センサ出力Xsとの偏差に基づいてスレーブ200への制御出力Ysを生成する。サーボ制御器300の伝達関数G(s)は、PI制御(比例・積分制御)の場合には、ゲインをK、時定数とT、ラプラス演算子をsとすると、
G(s)=K{1+(1/(Ts))}
となる。
同様に、スレーブ200の力(トルク)センサ202の出力Fsは、マスタ100への反力の目標値となり、加算点(演算器)503における演算により、反力目標値と補助センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ102の出力Fmとの偏差がサーボ制御器400に入力される。サーボ制御器400は、反力目標値Fsと力(トルク)センサ出力Fmとの偏差に基づいてマスタ100への制御出力Ymを生成する。
なお、図示されていないが、スレーブ200の力(トルク)センサ出力Fsに係数を乗じたものをマスタ100への反力の目標値としてもよい。
サーボ制御器400の伝達関数は、前述の制御器300の伝達関数と同様に決定される。
ここまでの動作は、従来の力帰還型バイラテラルサーボ制御装置と同じである。
さらに、本発明の力帰還型バイラテラルサーボ制御装置では、補助センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmが、伝達関数H(s)による比例演算要素(関数発生器orゲイン設定器???)310を介して加算点(演算器)502に入力され、加算点502において通常センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmに加えられる。
比例演算要素310はマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmの伝達関数H(s)により表される関数計算により、力(トルク)センサ出力Fmと相関性を有する値の出力を行うものである。
加算点502における加算値がスレーブ200の位置(角度)目標値となり、この目標値とスレーブ200の位置(角度)センサ出力Xmとの偏差がサーボ制御器300に入力され、この偏差に基づいてサーボ制御器300がスレーブ300への制御出力Ysを生成する。
上述した本発明の特徴により、通常センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmだけでなく、補助センサ出力であるマスタの力(トルク)センサ出力Fmによってもスレーブ200を制御できる。
従って、通常センサ出力を行うマスタ100の位置(角度)センサ101が故障した場合であっても、補助センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ102のセンサ出力Fmを用いてスレーブ200を制御できる。
本発明が特に対象としている用途であるX−by−wireでは、スレーブ200、すなわち、車体の挙動は、操作者Hを通じてマスタ100、例えば、ステアリングコラム(ステアリングホイール)やブレーキペダルなどの運転操作器にフィードバックされているので、マスタ100によりスレーブ200が制御できれば、多少の操作性の低下が見られても、全く操作不能に陥ることはない。
図3は、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示している。この実施形態では、反力生成部410で生成した値をマスタ100への反力の目標値とし、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmとの差がサーボ制御器400に入力され、サーボ制御器400がマスタ100への制御出力Ymの演算を行う。
反力生成部410での反力生成の方法は、例えば、図4に示すように、Steer−by−Wire向けでは、スレーブ(車体)に取り付けられた横方向加速度センサ203の出力である横方向の加速度Gyや、ヨーレートセンサ204の出力であるヨーレートωより反力を生成する方式や、図5に示すように、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmより反力を生成する方法などを適用できる。これらの方法は、簡単には、ヨーレートωや位置(角度)センサ出力Xmに一定の係数を掛けてこれらの値に比例した反力の目標値を生成することが考えられる。
Steer−by−Brakeの場合には、ヨーレートセンサ204の代わりに、減速度センサ205(図4参照)を用い、減速度に比例した値を反力の目標値とすることも考えられる。
これらの実施形態によれば、反力目標値の生成に関して、スレーブ200の力(トルク)センサ202が不要となる利点がある。
図6は、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置のもう一つの実施形態を示している。この実施形態では、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmをスレーブ200の横方向の加速度Gyまたはヨーレートωの目標値とし、目標値Xmとスレーブ200の横方向の加速度Gyまたはヨーレートωとの偏差がサーボ制御器300に入力され、この偏差に基づいてサーボ制御器300がスレーブ200への制御出力Ysを生成する。
横方向加速度計の出力である横方向の加速度Gyにより反力を生成する従来技術は、例えば、日本国特許庁公開特許公報:特開2003−11838号公報に示されており、この技術を、図7に示されているように、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置に適用することができる。
また、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmにより反力を生成する従来技術も、同様に、日本国特許庁公開特許公報:特開2003−11838に示されており、この技術を、図8に示されているように、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置に適用することができる。
本発明によれば、図7、図8に示されているように、日本国特許庁公開特許公報:特開2003−11838に示されている従来技術に、伝達関数H(s)による比例演算要素310を介して力(トルク)センサ出力Fmと等価のステアリングホイール110のトルク(Th)を、位置(角度)センサ出力Xmと等価のステアリングホイール110の角度(θh)に加えるだけで高信頼化を図ることができる。
日本国特許庁公開特許公報:特開2003−11838号公報に示されている従来技術では、ステアリングホイール110の角度θhを検出する位置(角度)センサ101が故障すると、車両を制御することができないが、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置では、ステアリングホイール110のトルクTh、つまりステアリングホイール110を操作するために加えられた力に基づいてサーボ制御器300により、車両の操舵制御を行うことができる。
これら図3〜図8に示されている実施形態では、図2に示されている実施形態と同様に、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmだけでなく、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmによってもスレーブ200を制御できる。
従って、マスタ100の位置(角度)センサ101が故障した場合であっても、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmを用いてスレーブ200を制御できる。
図9は、本発明を並列型バイラテラルサーボ制御装置として適用した一つの実施形態を示している。なお、図9において、図2に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
並列型バイラテラルサーボ制御装置は、位置指令生成部600を含み、マスタの力(トルク)センサ出力Fmとスレーブの力(トルク)センサ出力Fsとが加算点(演算器)511に入力される。
位置指令生成部600は、加算点(演算器)511の出力、つまり、並列型バイラテラルサーボ制御装置における通常センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmと、スレーブ200の力(トルク)センサ出力Fsにより、マスタ100及びスレーブ200の位置(角度)目標値を生成する。
図では、マスタの力(トルク)センサ出力Fmとスレーブの力(トルク)センサ出力Fsに乗じられる係数が1.0の場合を示しているが、任意の係数を乗じた形とすることも可能である。
位置指令生成部600が生成した位置(角度)目標値からスレーブ200の位置(角度)センサ出力Xsが加算点(演算器)512で減算された演算結果による偏差がサーボ制御器300に入力される。サーボ制御器300は、この偏差に基づいてスレーブ200への制御出力Ysを生成する。
また、位置指令生成部600が生成した位置(角度)目標値から補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmが加算点(演算器)513で減算された演算結果による偏差がサーボ制御器400に入力される。サーボ制御器400は、この偏差に基づいてマスタ100への制御出力Ymを生成する。
さらに、本発明では、補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmが、伝達関数H(s)による比例演算要素310を介して加算点(演算器)514において、通常センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmに加えられ、スレーブ200の力(トルク)センサ出力Fsと共に位置指令生成部600に入力される。位置指令生成部600では、これに基づいてマスタ100及びスレーブ200の位置(角度)目標値を生成する。
上述した本発明の特徴により、通常センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmだけでなく補助センサ出力であるマスタ200の位置(角度)センサ出力Xmによってもスレーブ200を制御できる。
従って、通常センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ102が故障した場合であっても、補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ101の出力Xmを用いてスレーブ200を制御できる。
図10は、本発明を並列型バイラテラルサーボ制御装置として適用した他の実施形態を示している。
この実施形態では、補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmと位置指令生成部600で生成された制御目標値との差分(加算点513の出力)が、比例演算要素310を介して加算点514において通常センサ出力であるマスタの力(トルク)センサ出力Fmに加えられ、スレーブ200の力(トルク)センサ出力Fsと共に位置指令生成部600に入力される。位置指令生成部600は、この入力に基づいてマスタ100及びスレーブ200の位置(角度)目標値を生成する。
図10に示されている実施形態では、マスタ100に操作力を加えることにより、マスタ100の制御偏差、即ち、補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmとマスタ100への制御目標値との差分が生じ、その制御偏差によってもスレーブ200を制御できる。
従って、通常センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ101が故障した場合であっても、補助センサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ102の出力Xmを用いてスレーブ200を制御できる。
図11は、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示している。この実施形態では、比例演算要素310がゼロ付近で不感帯を含む。
この実施形態では、補助センサ出力であるマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmが通常センサ出力であるマスタの位置(角度)センサ出力Xmに常時加算されるわけでなく、ある一定以上の力(トルク)がマスタ100の加わった場合にのみ加算される。
従って、この実施形態によれば、操作者が、ある一定以上の力で操作したときにのみ、制御系は、緊急時と判断してマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmによってスレーブを制御することができる。
なお、この実施形態は、図2に示されている型式のバイラテラルサーボ制御装置のみならず、図3〜図9に示されている型式のバイラテラルサーボ制御装置においても、比例演算要素310を不感帯付きのものとすれば、適用可能であることは、言うまでもない。
図12は、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置のもう一つの実施形態を示している。この実施形態では、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmを冗長化し、冗長化したマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmと共にマスタ100の力(トルク)センサ出力Fmも加えて多数決をとり、スレーブ200の位置(角度)目標値を設定する。
なお、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xm、マスタ100の力(トルク)センサ出力Fmは、数値データであるので、これらの単純な多数決をとると、センサの誤差、アナログデジタル変換に際しての量子化誤差により、値が完全に一致することはないので、単純多数決をとる操作の代わりに中間値をとる操作、平均値をとる操作などが考えられる。
この実施形態は、図3〜図9に示されている実施形態にも同様に適用でき、何れの実施形態においても補助センサ出力値を比例演算器310を介して通常センサ出力を交えて多数決(または中間値、平均値)をとる操作を施せば、適用可能であることは言うまでもない。
図13は、本発明による力帰還型バイラテラルサーボ制御装置の他の実施形態を示している。この実施形態では、通常のセンサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmの検査を行う検査部(検査手段)320と、検査部320の検査結果に応じて切替動作する切替スイッチselとを有する。
切替スイッチselは、通常のセンサ出力であるマスタの位置(角度)センサ出力Xmと補助センサ出力であるマスタの力(トルク)センサ出力Fmの何れか一方を選択するものであり、検査部320による検査結果が正常時には、マスタの位置(角度)センサ出力Xmを選択し、これに対し検査部320がマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmの異常を検出した場合には、マスタの力(トルク)センサ出力Fmを選択する。
検査部320の実現方法としては、通常のセンサ出力であるマスタ100の位置(角度)センサ出力Xmの値が一定の範囲に入っているのならば正常、一定の範囲に入っていないのならば異常と判断する方法や、マスタ100の位置(角度)センサ出力Xmを冗長化し、それらの差が一定の範囲に入っているのならば正常、一定の範囲に入っていないのならば異常と判断する方法などが考えられる。
以上、本実施形態では、力帰還型バイラテラルサーボの例を示したが、並列型バイラテラルサーボでも同様に実施可能であるのは言うまでもない。
本発明によるバイラテラルサーボ制御装置を自動車用ステアリング制御装置として適用した実施形態を、図14〜図19を参照して説明する。
図14は、steer−by−wireのマスタ100、即ち、自動車等の車両のステアリングコラムの一つの実施形態を示している。マスタ100は、ステアリングホイール110、トルクセンサ111、角度センサ112、反力アクチュエータ113を有する。反力アクチュエータ104は、ブラシレスモータ等の電動モータを用いることができ、必要に応じて減速機構を介して回転シャフト(ステアリングホイール軸)110に駆動連結される。
ステアリングホイール110の直進位置からの回転量を求める手段として、ステアリングホイール110の直進位置からの回転角度Xmを検出する角度センサ112が設けられている。同様に、ステアリングホイール110への操作力及び反力を求める手段として、トルクFmを求めるトルクセンサ111が設けられている。
なお、トルクセンサ111、角度センサ112は、図15に示されているように、トルクセンサ111−1〜111−n、角度センサ112−1〜112−nとして冗長化することも可能で、図12に示されている実施形態に対応することができる。
図16は、steer−by−wireのスレーブ200、即ち、自動車等の車両のステアリング機構(車体)の一つの実施形態を示している。ステアリング機構は、操舵輪(車輪)210と、操舵伝達機構211と、操舵用アクチュエータ212と、角度センサ213と、トルクセンサ214とを有する。
操舵用アクチュエータ212は、例えば、公知のブラシレスモータ等の電動モータにより構成できる。操舵伝達機構211は、公知のものを用いることができ、操舵用アクチュエータ212の動きを、舵角が変化するように操舵輪210に伝達できれば、構成は限定されない。
例えば、操舵伝達機構211は、操舵用アクチュエータ212の出力シャフトの回転運動を、図示しないステアリングロッドの直線運動に変換する、例えばボールねじ機構等の運動変換機構により構成されている。そのステアリングロッドの動きが図示しないタイロッド及び図示しないナックルアームを介して操舵輪210に伝達され、操舵輪211のトー角が変化する。
なお、操舵伝達機構211は、ボールねじ機構の代わりに、操舵用アクチュエータ212の出力シャフトに連結するピニオンギアとタイロッドに接続するラックバーの組合せとすることもできる。
ステアリング機構の操舵角Xsは角度センサ213で検出され、トルクFsはトルクセンサ214で検出される。
また、図17に示すように、スレーブ200に、横方向加速度計またはヨーレートセンサ215を設け、その出力である横方向加速度Gyまたはヨーレートωをスレーブ側の反力の代表値とすれば、図18に示すようにトルクセンサ214を不要とできる。
また、角度センサ213、トルクセンサ214は、図19に示されているように、角度センサ213−1〜213−n、トルクセンサ214−1〜214−n、として冗長化することも可能である。
本発明によるバイラテラルサーボ制御装置を自動車用制動制御装置として適用した実施形態を、図20〜図22を参照して説明する。
図20は、Brake−by−Wireのマスタ100、即ち、ストロークシミュレータの一つの実施形態を示している。マスタ100は、ブレーキペダル120、力センサ121、角度センサ122、反力アクチュエータ123を有し、これらを車体側より回転可能に支持される回転シャフト124で連結したものである。ブレーキペダル120の踏み込み量は角度センサ122で検出され、その力は力センサ121で検出される。高信頼化のために必要に応じて力センサ121、角度センサ122を冗長化することも可能である。
図21は、Brake−by−Wireのスレーブ200、即ち、電動ブレーキの一つの実施形態を示している。電動ブレーキは、ブレーキ駆動用アクチュエータ220、運動変換機構221、ブレーキパッド222、車輪224の車軸225に設けられたブレーキディスク226、位置センサ227、力センサ228とを有する。
ブレーキ駆動用アクチュエータ220により発生したモータ出力軸周りの回転運動は、運動変換機構221により直線運動に変換される。この直線運動変換によってブレーキパッド222がブレーキディスク226に押し付けられ、ブレーキ力を生じる。ブレーキパッド222の位置は位置センサ227により検出され、押付力は力センサ228により検出される。
Brake−by−Wireのための制御系は、図2〜図13に示すようなバイラテラルサーボ制御装置でもよいが、ブレーキ力はブレーキパッド222の押付力に比例するので、マスタ100の力センサ出力Fmを制御目標値とする制御系とするのがよい。この場合でも、図22に示すように、マスタ100への位置フィードバックのための位置センサ出力Xmを用いて本発明による装置で、高信頼化をはかることが可能である。
以上に述べた実施形態により、元来、バイラテラルサーボの操作性向上のために付加したセンサを効果的に活用してBrake−by−Wireシステムを高信頼化することができる。
本発明によるバイラテラルサーボ制御装置を航空機用操舵制御装置として適用した実施形態を、図23、図24を参照して説明する。
図23は、Fly−by−Wireのマスタ100、即ち、コントロールコラムまたはサイドスティックの一つの実施形態を示している。マスタ100は、フライトデッキに備えられたコントロールコラムまたはサイドスティックなどの操作部材130と、トルクセンサ131、位置(角度)センサ132、反力アクチュエータ133とを有し、これらが回転シャフト134によって相互に連結されている。
コントロールコラムまたはサイドスティック112の操作量は位置(角度)センサ132により検出され、その力または反力はトルクセンサ131により検出される。
図24は、Fly−by−Wireのスレーブ200、即ち、制御舵面装置の一つの実施形態を示している。制御舵面装置は、制御舵面230、駆動用アクチュエータ231、トルクセンサ232、角度センサ233を有し、これらが回転シャフト234によって相互に連結されている。
制御舵面230は駆動用アクチュエータ231により駆動され、その回転角は角度センサ233により、加わる力はトルクセンサ232により検出される。
以上に述べた実施形態により、元来、バイラテラルサーボの操作性向上のために付加したセンサを効果的に活用してFly−by−Wireシステムを高信頼化することができる。
産業上の利用の可能性
本発明によるバイラテラルサーボ制御装置は、帰還型あるいは並列型のバイラテラルサーボ制御装置であり、自動車等の車両のsteer−by−wireやBrake−by−Wireシステム、航空機のFly−by−Wireシステムとして利用可能であり、これらシステムの高信頼化を図ることができる。
Claims (16)
- 操作端であるマスタと作用端であるスレーブとを有し、前記マスタは前記スレーブの制御目標値を決定するための第1のセンサと、当該マスタへの反力を制御するための第2のセンサとを有し、前記スレーブにおける反力が前記マスタに作用するマスタ・スレーブ制御系のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記マスタが有する前記第1のセンサの出力と前記第2のセンサの出力により前記スレーブの制御目標値を決定する演算手段を有するバイラテラルサーボ制御装置。 - 力帰還型のバイラテラルサーボ制御装置である特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置。
- 並列型のバイラテラルサーボ制御装置である特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置。
- 特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記演算手段は、前記第2のセンサの出力と相関する値を前記第1のセンサの出力に加算して前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記演算手段は、前記第2のセンサの出力と相関する値と前記マスタの制御目標値との差分を前記第1のセンサの出力に加算して前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記演算手段は、前記第2のセンサの出力と相関する値を、前記第1のセンサの出力と多数決をとって前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記演算手段は、前記第2のセンサの出力と相関する値と前記マスタの制御目標値との差分を、前記第1のセンサの出力と多数決をとって前記スレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第4項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
比例演算器を有し、前記比例演算器に前記第2のセンサの出力が入力され、前記比例演算器が前記第2のセンサの出力と相関する値を出力するバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第8項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記比例演算器は、ゼロ付近に不感帯要素を含むものであるバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第5項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
比例演算器を有し、前記比例演算器に前記第2のセンサの出力が入力され、前記比例演算器が前記第2のセンサの出力と相関する値を出力するバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第10項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記比例演算器は、ゼロ付近に不感帯要素を含むものであるバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記第1のセンサの出力が正常か異常かを検査する検査手段を有し、
前記検査手段が前記第1のセンサの出力が正常であると判断した場合には前記第1のセンサの出力により前記スレーブの制御目標値を決定し、前記検査手段が前記第1のセンサの出力が異常であると判断した場合には前記第2のセンサの出力によりスレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記第1のセンサの出力が正常か異常かを検査する検査手段を有し、
前記検査手段が前記第1のセンサの出力が正常であると判断した場合には前記第1のセンサの出力により前記スレーブの制御目標値を決定し、前記検査手段が前記第1のセンサの出力が異常であると判断した場合には前記第2のセンサの出力と前記マスタの制御目標値との差分によりスレーブの制御目標値を決定するバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記マスタは自動車の操舵操縦用のステアリングコラムを有し、前記スレーブは自動車のステアリング機構を有し、自動車用ステアリング制御装置をなしているバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記マスタは自動車の制動操作用のブレーキペダルを有し、前記スレーブは自動車のステアリング機構を有し、自動車用制動制御装置をなしているバイラテラルサーボ制御装置。 - 特許請求の範囲第1項に記載のバイラテラルサーボ制御装置において、
前記マスタは航空機のコントロールコラムまたはサイドスティックなどの操作部材を有し、前記スレーブは航空機の舵面制御機構を有し、航空機用操舵制御装置をなしているバイラテラルサーボ制御装置。
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