JPWO2005066838A1 - 情報検索装置及び情報検索支援装置 - Google Patents

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Abstract

ユーザの利用頻度の異なる複数のデータベースの何れからでも、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索する情報検索装置を提供する。 情報検索装置(100)は、ユーザによる操作に応じて、情報源Aデータベース(101A)及び情報源Bデータベース(101B)並びに情報源Cデータベース(101C)のうち何れかを特定する検索命令発行部(102)と、ユーザの嗜好を表すキーワード群から、検索命令発行部(102)により特定されたデータベースの利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードを優先的に選択する検索キーワード選択部(105a)と、検索命令発行部(102)により特定されたデータベースから、検索キーワード選択部(105a)により選択されたキーワードを含む情報を検索する検索部(106)とを備える。

Description

本発明は、ユーザの嗜好に適合する情報を検索するための情報検索装置及び情報検索支援装置に関するものである。
従来の情報検索装置は、ユーザの利用者情報を管理し、複数のデータベースからの情報の検索に、その利用者情報を共通に用いる(例えば、特許文献1参照。)。
また、他の従来の情報検索装置は、ユーザの嗜好を数値化して表した利用者情報(個人嗜好情報)をカテゴリ毎に管理する。そしてこの情報検索装置は、それぞれデータベースを有する情報発信元に、それらのカテゴリに合った利用者情報を提供することにより、その各情報発信元に情報の検索などを実行させる(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−152771号公報 特開2002−269144号公報
しかしながら、上記特許文献1の情報検索装置では、1つの利用者情報に含まれる内容の全てを、利用頻度の異なる複数のデータベースの検索に対しても利用するため、利用頻度の少ないデータベースに対してユーザの嗜好に合った情報の検索を適切に行うことができないという問題がある。
図1は、上記特許文献1の情報検索装置により生じる問題を説明するための説明図である。
例えば、図1に示すように、ユーザの利用頻度の多い第1データベースには地上波放送のEPG(Electric Program Guide)1が格納されており、ユーザの利用頻度の少ない第2データベースにはBS放送のEPG2が格納されている。そして、情報検索装置は、ユーザの嗜好を表す1つの利用者情報3を管理し、利用者情報3には、ユーザの嗜好性の強いものから順に、例えばキーワード(松上電器、経済、峰龍大、スポーツ、芸能)などが格納されている。
情報検索装置は、第1データベースのEPG1と第2データベースのEPG2に対するテレビ番組の検索に、利用者情報3の全てのキーワードを利用する。
即ち、第1データベースのEPG1からは、嗜好性の最も強いキーワード「松上電器」を含むテレビ番組が、ニュースや、ワイドショー、バラエティーなどの全てのジャンルで検索され、第2データベースのEPG2からも同様に、嗜好性の最も強いキーワード「松上電器」を含むテレビ番組が全てのジャンルで検索される。
ユーザにとってキーワード「松上電器」を含むテレビ番組であれば全てを見たいという期待があるので、上述のように検索されることに不満はない。
ここで、例えば地上波放送では峰龍大はワイドショーのジャンルで頻繁に登場し、BS放送では峰龍大はショッピングのジャンルで頻繁に登場する。ユーザは、第1データベースのEPG1の利用頻度が多いことから、ワイドショーに登場する峰龍大を期待しており、ショッピングに登場する峰龍大を期待しているわけではない。このような期待に起因して、キーワード「峰龍大」の嗜好性はそれほど強くないのである。
ところが、上記特許文献1の情報検索装置は利用者情報に含まれる全てのキーワードをEPG1及びEPG2に対して利用するため、EPG1及びEPG2のそれぞれでキーワード「峰龍大」を含むテレビ番組が全てのジャンルで検索される。
その結果、第2データベースのEPG2に対してユーザの期待しないショッピング関係のテレビ番組が検索されるため、このような情報検索装置では、ユーザの嗜好に合ったテレビ番組を適切に検索することができないのである。
また、例えば地上波放送のキーワード「芸能」を含むテレビ番組は、ドラマの俳優などを紹介するようなテレビ番組が多く、BS放送のキーワード「芸能」を含むテレビ番組は、歌舞伎などのテレビ番組が多い。ユーザは第1データベースのEPG1をよく利用していることから、キーワード「芸能」からは、ドラマの俳優などを紹介するテレビ番組を期待している。
ところが、上記特許文献1の情報検索装置は利用者情報に含まれる全てのキーワードをEPG1及びEPG2に対して利用するため、EPG1及びEPG2のそれぞれでキーワード「芸能」を含むテレビ番組が全てのジャンルで検索される。
その結果、第2データベースのEPG2に対してユーザの期待しない歌舞伎関係のテレビ番組が検索されるため、このような情報検索装置では、ユーザの嗜好に合ったテレビ番組を適切に検索することができないのである。
また、特許文献2の情報検索装置では、情報発信元毎(データベース毎)に利用者情報を異ならせているが、ユーザの利用頻度が少ない情報発信元に対して、利用頻度が少ない分だけ適切な利用者情報を提供することができず、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができないという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、ユーザの利用頻度の異なる複数のデータベースの何れからでも、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索する情報検索装置及び情報検索支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る情報検索装置は、それぞれ蓄積する情報内容を異にしながらも共通の用途を有する複数のデータベースから情報を検索する情報検索装置であって、ユーザによる操作に応じて、前記複数のデータベースのうち何れかを特定するデータベース特定手段と、ユーザの前記用途に対する嗜好を表すキーワード群から、前記データベース特定手段により特定されたデータベースの利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードを優先的に選択する選択手段と、前記データベース特定手段により特定されたデータベースから、前記選択手段により選択されたキーワードを含む情報を検索する検索手段とを備えることを特徴とする。例えば、前記選択手段は、前記キーワード群、及び前記キーワード群の各キーワードに対する嗜好性の強度を示す重み値を予め記憶しているキーワード記憶手段と、前記複数のデータベースのそれぞれに対する利用頻度に関連する閾値を予め記憶している閾値記憶手段と、前記データベース特定手段により特定されたデータベースに対する閾値を前記閾値記憶手段から読み出し、前記キーワード記憶手段に記憶されているキーワード群から、前記読み出した閾値以上又は閾値以下の重み値を有するキーワードを選択するキーワード選択手段とを備える。
これにより、キーワード群からユーザの嗜好性の強いキーワードが、検索対象となるデータベースの利用頻度に応じた数量だけ優先的に選択されて、そのデータベースの検索に利用されるため、利用頻度の少ないデータベースに対しては、嗜好性の弱いキーワードが除かれて嗜好性の強いキーワードのみを用いて検索が行われるので、ユーザの利用頻度の異なる複数のデータベースの何れからでも、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、ユーザによる操作に応じて、前記検索手段により検索された情報の中から、ユーザの所望の情報を受け付ける情報受付手段と、前記検索手段により検索された情報、及び前記情報受付手段により受け付けられた情報に基づいて解析することにより、ユーザの嗜好を表すキーワードと、前記キーワードに対する重み値とを導出する解析手段と、前記解析手段により導出されたキーワード及び重み値を、前記キーワード記憶手段に書き込む書込手段とを備えることを特徴としても良い。ここで、前記書込手段は、前記解析手段により導出されたキーワードが、キーワード記憶手段に既に記憶されているときには、前記キーワード記憶手段に記憶されている前記キーワードの重み値を、前記解析手段により導出された重み値に更新する。
これにより、キーワード記憶手段に記憶されているキーワード及びそのキーワードの重み値がユーザの嗜好に応じて更新されるため、ユーザの嗜好の変化に適応してその嗜好に合った情報を適切に検索することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、前記情報受付手段によって受け付けられた情報の元となるデータベースの利用頻度に応じて、キーワード記憶手段への重み値の書込みを行うべきか否かを判別する書込判別手段を備え、前記書込手段は、前記書込判別手段により書込みを行うべきと決定された場合に、前記解析手段により導出されたキーワード及び重み値を、前記キーワード記憶手段に書き込むことを特徴としても良い。例えば、前記書込判別手段は、前記情報受付手段によって受け付けられた情報の元となるデータベースの閾値を前記閾値記憶手段から読み出し、前記閾値が所定値よりも小さい又は大きい場合に、キーワード記憶手段への重み値の書込みを行うべきと判別する。
これにより、利用頻度が少ないデータベースの利用によってユーザの嗜好を学習してしまうことを防ぐことができ、ユーザの嗜好を表すキーワードを精度良く選択することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、前記閾値記憶手段に記憶されている閾値のうち前記利用されたデータベースの閾値を変更する閾値更新手段を備えることを特徴としても良い。
これにより、データベースの利用に応じて閾値が更新されるため、データベースの利用頻度の変化に適応して、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、前記複数のデータベースの検索に利用されていない期間の経過に応じて、前記各データベースに対して前記閾値記憶手段に記憶されている閾値を上げる又は下げる期間閾値更新手段を備えることを特徴としても良い。
これにより、データベースの不使用期間に応じて閾値が更新されるため、データベースの使用期間の変化に応じて、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、閾値の更新幅を暦の属性ごとに記憶している更新幅記憶手段を備え、前記閾値更新手段は、前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、当該利用時の暦の属性に対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されたデータベースの閾値を変更し、前記期間閾値更新手段は、前記複数のデータベースのうちの何れかが検索に利用されずに所定期間が経過したときには、当該経過時の暦の属性に対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されなかったデータベースの閾値を変更することを特徴としても良い。
これにより、暦に応じて閾値の更新幅が変化するため、各データベースに格納される情報の内容が経時的に変化しても、適切に閾値を更新することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、閾値の更新幅をデータベースごとに記憶している更新幅記憶手段を備え、前記閾値更新手段は、前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、前記検索に利用されたデータベースに対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されたデータベースの閾値を変更し、前記期間閾値更新手段は、前記複数のデータベースのうちの何れかが検索に利用されずに所定期間が経過したときには、前記検索に利用されなかったデータベースに対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されなかったデータベースの閾値を変更することを特徴としても良い。
これにより、各データベースに対して適切に閾値を更新することができる。
ここで、前記情報検索装置は、さらに、ユーザによる操作に応じて、ユーザの所望のデータベースと閾値を受け付ける受付手段と、前記閾値記憶手段に記憶されている閾値のうち、前記受付手段により受け付けられたデータベースに対する閾値を前記受付手段により受け付けられた閾値に更新する閾値手動更新手段とを備えることを特徴としても良い。
これにより、ユーザの操作に応じて閾値が更新されるため、ユーザの使い勝手を向上することができる。
また、前記選択手段は、前記データベースごとに対応付けられた複数の前記キーワード群のうち、前記データベース特定手段により特定されたデータベースに対応するキーワード群から、キーワードを選択することを特徴としても良い。
これにより、各データベースに対してキーワード群が設定されているため、ユーザの嗜好に合ったキーワードを適切に選択することができる。
ここで、前記選択手段は、前記データベースごとに対応付けられた複数の前記キーワード群のうち、前記データベース特定手段により特定されたデータベースよりも利用頻度の多いデータベースに対応するキーワード群から、キーワードを選択することを特徴としても良い。例えば、前記選択手段は、前記データベース特定手段により特定されたデータベースの利用頻度が所定回数以上の場合には、前記データベースに対応するキーワード群からキーワードを選択し、前記利用頻度が前記所定回数よりも少ない場合には、前記データベースよりも利用頻度の多いデータベースに対応するキーワード群からキーワードを選択する。
これにより、常に利用頻度の多いデータベースに対応するキーワード群からキーワードが選択されるため、利用頻度が少ないデータベースに対しても、ユーザの嗜好を十分に反映したキーワードを適切に選択することができる。
なお、本発明は、上記情報検索装置が行う検索の方法や、プログラム、情報の検索を行う機器に対してその検索の支援を行う情報検索支援装置、その機器と情報検索支援装置とを備えた情報検索システムとしても実現することができる。
本発明の情報検索装置は、ユーザの利用頻度の異なる複数のデータベースの何れからでも、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができるという作用効果を奏する。
図1は、従来例の問題を説明するための説明図である。 図2は、本発明の実施の形態1における情報検索装置の構成を示す構成図である。 図3は、同上のキーワードテーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。 図4は、同上の閾値テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。 図5は、同上の情報源別データベースごとに利用されるキーワードの数量を説明するための説明図である。 図6は、同上の情報源別データベースごとにテレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みが表示されるディスプレイの画面表示図である。 図7は、同上の更新された閾値テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図8は、同上の更新された閾値テーブルに基づいて表示されるディスプレイの画面表示図である。 図9は、同上の情報検索装置の検索動作を示すフロー図である。 図10は、同上の変形例2に係る不使用期間に応じて更新された閾値テーブルを示すテーブル内容表示図である。 図11は、本発明の実施の形態2における情報検索装置の構成を示す構成図である。 図12は、同上の更新されたキーワードテーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図13は、本発明の実施の形態3における情報検索システムの構成を示す構成図である。 図14は、同上の閾値テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。 図15は、同上のテレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みが表示される画面表示図である。 図16は、同上の手動で更新された閾値テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図17は、同上の更新された閾値テーブルに基づいて表示されるディスプレイの画面表示図である。 図18は、同上の自動で更新された閾値テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図19は、同上の情報検索システムの検索動作の一例を示すシーケンス図である。 図20は、同上の変形例1に係る情報検索システムの構成を示す構成図である。 図21は、同上の変形例2に係る不使用期間に応じて更新された閾値テーブルを示すテーブル内容表示図である。 図22は、同上の変形例3に係る情報検索システムの構成を示す構成図である。 図23は、同上の変形例3に係る情報検索システムの検索動作の一例を示すシーケンス図である。 図24は、本発明の実施の形態4における情報検索装置の構成を示す構成図である。 図25は、同上のキーワードテーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。 図26は、同上の閾値更新幅テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。 図27は、同上の閾値更新部の動作を示すフロー図である。 図28は、同上の検索キーワード更新部によって更新されたキーワードテーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図29は、同上の検索キーワード更新部の動作を示すフロー図である。 図30は、同上の変形例3に係る閾値更新幅テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図31は、同上の変形例4に係る閾値更新幅テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。
符号の説明
100 情報検索装置
101 複合データベース
101A 情報源Aデータベース
101B 情報源Bデータベース
101C 情報源Cデータベース
102 検索命令発行部
103 閾値入力部
104 キーワード閾値記憶部
105 キーワード処理部
105a 検索キーワード選択部
105b 閾値更新部
106 検索部
107 閾値入力部
108 表示制御部
190 取得部
200 STB
201 テレビ
201a ディスプレイ
(実施の形態1)
以下、本発明に係る実施の形態1の情報検索装置について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明の実施の形態1における情報検索装置の構成を示す構成図である。
この情報検索装置100は、例えばSTB(set−top box)200に備えられ、それぞれ異なる情報源から配信された複数のEPG(Electric Program Guide)から、これらのEPGの利用頻度に応じてユーザの好みのテレビ番組を適切に検索して、検索結果に該当するテレビ番組をテレビ201のディスプレイ201aに表示させるものである。
STB200は、上述の情報検索装置100と、インターネットやデジタル放送などにより上記EPGを取得し、取得したEPGを情報検索装置100の複合データベース101に記録する取得部190とを備えている。
情報検索装置100は、上述の複合データベース101と、検索命令発行部102と、検索キーワード記憶部103と、キーワード閾値記憶部104と、キーワード処理部105と、検索部106と、閾値入力部107と、表示制御部108とを備えている。
複合データベース101は、例えば地上波放送の放送局である情報源Aから配信されたEPGを格納する情報源Aデータベース101Aと、BS(Broadcasting Satellite)放送やCS(Communication Satellite)放送の放送局である情報源Bから配信されたEPGを格納する情報源Bデータベース101Bと、CATV(Community Antennna TV)の放送局である情報源Cから配信されたEPGを格納する情報源Cデータベース101Cとを備えている。なお、情報源Aデータベース101A及び情報源Bデータベース101B並びに情報源Cデータベース101Cを以下、それぞれ情報源別データベースと総称する。
検索命令発行部102は、ユーザの操作に応じて、情報源Aデータベース101A及び情報源Bデータベース101B並びに情報源Cデータベース101Cのうち少なくとも1つを特定し、その特定した情報源別データベースを示すデータベース識別子をキーワード処理部105に出力する。例えば、検索命令発行部102は、データベース識別子として、情報源Aデータベースや、情報源Bデータベース、情報源Cデータベースなどのデータベース名を出力する。このように検索命令発行部102は、データベース識別子を出力することにより、そのデータベース識別子により示される情報源別データベースに対してのテレビ番組の検索を促す。
検索キーワード記憶部103は、ユーザの嗜好を表すキーワード群と、各キーワードに対するユーザの嗜好を数値化した重みとを対応づけたキーワードテーブルを記憶している。
図3は、キーワードテーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。
キーワードテーブル103aには、図3に示すように、「キーワード、重み」として「松上電器、90」、「経済、80」、…、及び「芸能、20」が記録されている。ここでは、重みが大きな値のキーワードほど、ユーザの嗜好に合ったキーワードである。
キーワード閾値記憶部104は、情報源Aデータベース101A及び情報源Bデータベース101B並びに情報源Cデータベース101Cをそれぞれ識別するためのデータベース識別子と、上記キーワードの重みに対する閾値とを対応付けた閾値テーブルを記憶している。
図4は、閾値テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。
閾値テーブル104aには、図4に示すように、「データベース識別子、閾値」として、「情報源Aデータベース、10」、「情報源Bデータベース、80」、及び「情報源Cデータベース、50」が記録されている。ここでは、上述のようにデータベース識別子をデータベース名としている。
つまり、検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aにおいて、重みが大きい値のキーワードほどユーザの嗜好に合ったキーワードであるとしたので、キーワード閾値記憶部104の閾値テーブル104aでは、閾値が小さい値の情報源別データベースほど、ユーザの利用頻度が多い(嗜好に合った)情報源別データベースである。即ち、この閾値は、情報源別データベースに対するユーザの利用頻度を示すものである。
キーワード処理部105は、複合データベース101からテレビ番組を検索するためのキーワードを、検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aから選択する検索キーワード選択部105aと、キーワード閾値記憶部104の閾値テーブル104aの閾値を更新する閾値更新部105bとを備えている。
検索キーワード選択部105aは、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得すると、取得したデータベース識別子に対応する閾値テーブル104aの閾値に基づき、キーワードテーブル103aからキーワードを選択し、選択したキーワードと取得したデータベース識別子とを対応付けて検索部106に出力する。
例えば、検索キーワード選択部105aは、検索命令発行部102からデータベース識別子「情報源Aデータベース、情報源Bデータベース」を取得すると、閾値テーブル104aを参照して、取得したデータベース識別子「情報源Aデータベース、情報源Bデータベース」に対応する閾値「10、80」を特定する。次に、検索キーワード選択部105aは、キーワードテーブル103aから、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対応する閾値10以上の重みを有するキーワードと、データベース識別子「情報源Bデータベース」に対応する閾値80以上の重みを有するキーワードとを選択する。そして、検索キーワード選択部105aは、データベース識別子と、選択したキーワードとを対応付けて出力する。即ち、検索キーワード選択部105aは、「データベース識別子、キーワード」として、「情報源Aデータベース、(松上電器、経済、スポーツ、…、芸能)」を出力し、さらに「情報源Bデータベース、(松上電器、経済)」を出力する。
検索部106は、検索キーワード選択部105aからデータベース識別子とキーワードを取得すると、取得したデータベース識別子に対応する複合データベース101の情報源別データベースから、その取得したキーワードを含む情報、つまりテレビ番組を検索して、その検索結果を表示制御部108に出力する。
例えば、検索部106は、検索キーワード選択部105aから「データベース識別子、キーワード」として「情報源Aデータベース、(松上電器、経済、スポーツ、…、芸能)」を取得すると、複合データベース101の情報源Aデータベース101Aに格納されているEPGから、キーワード「松上電器、経済、スポーツ、…、芸能」のいずれかを含むテレビ番組を検索してその検索結果を表示制御部108に出力する。さらに、検索部106は、検索キーワード選択部105aから「情報源Bデータベース、(松上電器、経済)」を取得すると、複合データベース101の情報源Bデータベース101Bに格納されているEPGから、キーワード「松上電器、経済」のいずれかを含むテレビ番組を検索してその検索結果を表示制御部108に出力する。
表示制御部108は、検索部106から出力された検索結果を示す内容をテレビ201のディスプレイ201aに表示させる。
このように本実施の形態では、ユーザの嗜好を表すキーワードテーブル103aから、情報源別データベースの利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードが優先的に選択され、その選択されたキーワードを用いて情報源別データベースのEPGからテレビ番組が検索されるため、利用頻度の少ないEPGに対して、利用頻度の多いEPGと同様に嗜好性の弱いキーワードを含むテレビ番組が検索されることがなく、ユーザの嗜好に合ったテレビ番組を適切に検索することができる。
図5は、情報源別データベースごとに利用されるキーワードの数量を説明するための説明図である。
この図5に示すように、閾値が低い、即ち利用頻度の多い情報源Aデータベース101Aに対しては、嗜好性の弱いキーワードも含めて多くのキーワードが検索に利用され、閾値が高い、即ち利用頻度の少ない情報源Bデータベース101Bに対しては、嗜好性の弱いキーワードを除いて少ないキーワードが検索に利用される。
これにより、上述のように、本実施の形態ではユーザの嗜好に合ったテレビ番組を適切に検索することができる。また、キーワードテーブル103aは、全ての情報源別データベースに対して共通に利用されるため、特許文献2の情報検索装置の説明で示した利用頻度の少ないデータベースに対する問題も解決することができる。
ところで、閾値入力部107は、ユーザによる操作に応じて、情報源別データベースの閾値の変更を促す閾値変更信号と、変更後の閾値を示す内容の閾値指示信号をキーワード処理部105に出力する。なお、このような閾値入力部107をマウスやキーボードなどで構成しても良い。
上述のキーワード処理部105の閾値更新部105bは、閾値入力部107からの閾値変更信号及び閾値指示信号に応じて、キーワード閾値記憶部104の閾値テーブル104aに記録されている閾値を更新するとともに、情報源別データベースの利用頻度に応じてその閾値を更新する。即ち、閾値更新部105bは、ユーザによる手動で閾値を更新するとともに、利用状況に応じて自動で閾値を更新する。
まず、閾値更新部105bがユーザによる手動で閾値を更新する動作について説明する。
閾値更新部105bは、閾値入力部107から閾値変更信号を取得すると、検索キーワード記憶部103からキーワードテーブル103aを読み出すとともに、キーワード閾値記憶部104から閾値テーブル104aを読み出す。そして、閾値更新部105bは、読み出したキーワードテーブル103aと閾値テーブル104aに基づいて、情報源別データベースごとにテレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みを特定するとともに、表示制御部108に対してその特定した内容をテレビ201のディスプレイ201aに表示させる。
図6は、情報源別データベースごとにテレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みが表示されるディスプレイ201aの画面表示図である。
閾値更新部105bは、キーワードテーブル103aと、データベース識別子「情報源Aデータベース、情報源Bデータベース、情報源Cデータベース」及び閾値「10、80、50」を示す閾値テーブル104aとを読み出すと、情報源Aデータベース101Aに対しては、閾値10以上の重みを有するキーワードとその重みを特定し、その内容「(松上電器、90)、(経済、80)、(スポーツ、70)、…、(芸能、20)」をディスプレイ201aに表示させる。また、閾値更新部105bは、情報源Bデータベース101Bに対しては、閾値80以上の重みを有するキーワードとその重みを特定し、その内容「(松上電器、90)、(経済、80)」をディスプレイ201aに表示させる。さらに、閾値更新部105bは、情報源Cデータベース101Cに対しては、閾値50以上の重みを有するキーワードとその重みを特定し、その内容「(松上電器、90)、(経済、80)、(スポーツ、70)」をディスプレイ201aに表示させる。また、閾値更新部105bは、検索に利用されないキーワードと重みもディスプレイ201aに網掛け表示させる。
ここで、そのディスプレイ201aに表示された内容を見たユーザが閾値入力部107を操作して所望の情報源別データベースを選択し、その情報源データベースに対する閾値を入力すると、閾値入力部107は、その選択された情報源別データベースのデータベース識別子と、入力された閾値を示す内容の閾値指示信号を閾値更新部105bに出力する。
このような閾値指示信号を取得した閾値更新部105bは、その閾値指示信号に示されるデータベース識別子に対応して既に閾値テーブル104aに記録されている閾値を、その閾値指示信号に示される閾値に更新する。さらに、閾値更新部105bは、その更新された閾値に基づいて、テレビ201のディスプレイ201aに表示されている内容を表示制御部108に更新させる。
例えば、ユーザは、図6に示すようなディスプレイ201aに表示された内容を参照した結果、情報源Bデータベース101Bの検索にキーワード「スポーツ」を利用したいと考えた場合、閾値入力部107を操作して「情報源Bデータベース」を選択し、さらに閾値「70」を入力する。その結果、閾値更新部105bは、閾値入力部107から出力されたデータベース識別子「情報源Bデータベース」に対応する閾値テーブル104aの閾値「80」を閾値「70」に更新する。
図7は、更新された閾値テーブル104aの内容を示すテーブル内容表示図である。
この図7に示すように、閾値テーブル104aのデータベース識別子「情報源Bデータベース」に対応付けて新たに閾値「70」が格納される。
図8は、更新された閾値テーブル104aに基づいて表示されるディスプレイ201aの画面表示図である。
この図8に示すように、データベース識別子「情報源Bデータベース」のキーワード「スポーツ」と重み「70」に対する網掛け表示は解除される。このようなディスプレイ201aを見たユーザは、情報源Bデータベース101Bの検索にキーワード「スポーツ」が利用されるということを容易に把握することができる。
次に、閾値更新部105bが自動で閾値を更新する動作について説明する。
閾値更新部105bは、検索命令発行部102から検索キーワード選択部105aとともにデータベース識別子を取得すると、そのデータベース識別子により示される情報源別データベースが検索に利用されたと判別し、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値を更新する。
例えば、閾値更新部105bは、検索命令発行部102からデータベース識別子「情報源Aデータベース、情報源Bデータベース」を取得すると、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値「10、80」を、それぞれの閾値から値5を引いた閾値「5、75」に更新する。
このように、情報源別データベースの利用頻度に応じて自動的に閾値が更新されるため、ユーザの使い勝手を向上することができる。
このような本実施の形態における情報検索装置100の一連の検索動作について説明する。
図9は、情報検索装置100の検索動作を示すフロー図である。
まず、情報検索装置100は、ユーザの指定する情報源別データベースを特定する(ステップS100)。そして、情報検索装置100は、閾値テーブル104aを参照することにより、その情報源別データベースに対応する閾値を特定する(ステップS102)。
次に、情報検索装置100は、キーワードテーブル103aから、ステップS102で特定した閾値以上の重みを有するキーワードを選択する(ステップS104)。
キーワードを選択すると、情報検索装置100は、ステップS100で特定した情報源別データベースからそのキーワードを含むテレビ番組を検索し(ステップS106)、その検索結果であるテレビ番組をテレビ201のディスプレイ201aに表示させる(ステップS108)。
(変形例1)
ここで、検索部106の検索方法に関する本実施の形態の第1の変形例について説明する。
上記実施の形態では、検索部106は、検索キーワード選択部105aにより複数のキーワードが選択されたときには、これらのキーワードのうち何れかを含むテレビ番組を検索したが、本変形例に係る検索部106は、検索対象であるテレビ番組の内容に含まれる複数のキーワードの重みを足し合わせ、その足し合わせた結果が所定の値以上になったテレビ番組を検索結果とする。
すなわち、検索部106は、検索キーワード選択部105aからデータベース識別子とキーワードとそのキーワードに対応する重みとを取得すると、取得したデータベース識別子に対応する複合データベース101の情報源別データベースを対象に、検索対象であるテレビ番組の内容に含まれる複数のキーワードの重みを足し合わせ、その足し合わせた結果が所定の値以上になったテレビ番組を表示制御部108に出力する。
例えば、検索部106は、検索キーワード選択部105aから「データベース識別子、(キーワード、重み)」として「情報源Aデータベース、(松上電器、90)、(経済、80)、(スポーツ、70)、…、(芸能、20)」を取得すると、複合データベース101の情報源Aデータベース101Aに格納されているEPGから、キーワード「松上電器、経済、スポーツ、…、芸能」のいずれかを含むテレビ番組を検索する。さらに検索部106は、検索したそれぞれのテレビ番組ごとに、そのテレビ番組に含まれるキーワードの重みを足し合わせる。一例として、あるテレビ番組に「松上電器、経済、スポーツ」が含まれる場合、検索部106は、そのキーワードに対応する重みを、90+80+70のように足し合わせる。そして検索部106は、その足し合わせた結果が所定の閾値(例えば200)を超えたときは、その閾値を超えたテレビ番組を表示制御部108に出力する。
(変形例2)
ここで、閾値更新部105bの閾値の更新方法に関する本実施の形態の第2の変形例について説明する。
上記実施の形態では、閾値更新部105bは、ユーザによる手動で、又は情報源別データベースの利用頻度ごとに自動で閾値テーブル104aの閾値を更新したが、本変形例に係る閾値更新部105bは、さらに情報源別データベースの不使用期間に応じて閾値を更新する。
図10は、不使用期間に応じて更新された閾値テーブル104aを示すテーブル内容表示図である。
閾値更新部105bは、情報源別データベースの何れかが情報の検索に例えば1日間使用されなかったときには、その情報源別データベースに対して閾値テーブル104aに記録されている閾値に5を加えてこれを更新する。例えば、情報源Cデータベース101Cが1日間使用されなかった場合、図10に示すように、閾値テーブル104aの情報源Cデータベース101Cに対応する閾値は「50」から「55」に更新される。
このように不使用期間に応じて閾値を更新しても、利用頻度ごとに更新するのと同様の効果を奏することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明に係る実施の形態2の情報検索装置について、図面を参照しながら説明する。
図11は、本実施の形態における情報検索装置の構成を示す構成図である。
なお、実施の形態1と同一の符号を付して示す構成要素は、実施の形態1の構成要素と同一の機能及び構成を有し、それらの詳細な説明は省略する。
本実施の形態の情報検索装置100aは、実施の形態1と比べて、検索結果として表示されるテレビ番組からのユーザの選択に基づいてキーワードテーブルを更新する点に特徴があり、複合データベース101と、検索命令発行部102と、検索キーワード記憶部103と、キーワード閾値記憶部104と、キーワード処理部105と、検索部106と、閾値入力部107と、表示制御部108と、入力部111と、結果解析部112と、検索キーワード更新部113とを備えている。
入力部111は、ユーザによる入力により、検索部106により検索されたテレビ番組のうち所望のテレビ番組を決定する。
結果解析部112は、検索部106により検索されたテレビ番組を取得し、さらに入力部111により決定されたテレビ番組を取得すると、その取得した内容に基づいてキーワードを抽出するとともにそのキーワードの重みを導出する。そして、結果解析部112は、そのキーワードと、キーワードの重みと、入力部111により決定されたテレビ番組が記録されていた情報源別データベースのデータベース識別子とを対応付けて検索キーワード更新部113に出力する。
例えば検索部106は、実施の形態1と同様に検索結果として、情報源Aデータベース101Aに記録されているキーワード「松上電器、経済、スポーツ、…、芸能」のいずれかを含むテレビ番組とデータベース識別子「情報源Aデータベース」とを対応付けて出力し、さらに、情報源Bデータベース101Bに記録されていたキーワード「松上電器、経済」のいずれかを含むテレビ番組とデータベース識別子「情報源Bデータベース」とを対応付けて出力する。これにより、テレビのディスプレイには、その検索結果が情報源別データベースごとに表示される。ここで、ユーザは情報源Bデータベース101Bのキーワード「松上電器」を含むテレビ番組を入力部111に入力することにより、入力部111はそのテレビ番組をユーザの所望のテレビ番組だと決定する。
その結果、結果解析部112は、データベース識別子「情報源Aデータベース」及びそれに対応して検索されたテレビ番組と、データベース識別子「情報源Bデータベース」及びそれに対応して検索されたテレビ番組とを検索部106から取得するとともに、入力部111により決定された情報源Bデータベース101Bのテレビ番組を取得する。そして結果解析部112は、上述のような検索部106の検索結果と入力部111の決定結果とを解析することにより、キーワード「松上電器」を抽出するとともに、そのキーワードに対する重み「80」を導出する。さらに、結果解析部112は、キーワード「松上電器」と、そのキーワードに対する重み「80」と、情報源Bデータベース101Bのデータベース識別子「情報源Bデータベース」とを対応付けて検索キーワード更新部113に出力する。
検索キーワード更新部113は、結果解析部112からキーワードとそのキーワードの重みとデータベース識別子とを取得すると、取得したデータベース識別子に対応して閾値テーブル104aに記録されている閾値に基づき、取得したキーワードとそのキーワードの重みを用いて検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aを更新する。
例えば、検索キーワード更新部113は、結果解析部112からキーワード「松上電器」と重み「80」とデータベース識別子「情報源Bデータベース」を取得すると、そのデータベース識別子「情報源Bデータベース」に対応付けて閾値テーブル104aに記録されている閾値「80」で、取得したキーワードの重み「80」を除算する。さらに、検索キーワード更新部113は、その除算結果である値「1」を、キーワードテーブル103aのキーワード「松上電器」に対する重み「90」に加算し、その重みを「91」に更新する。
図12は、更新されたキーワードテーブル103aの内容を示すテーブル内容表示図である。
この図12に示すように、キーワードテーブル103aのキーワード「松上電器」に対応付けられた重みは「90」から「91」に更新される。
なお、上記の実施例では、情報源別データベースに対するユーザの利用頻度を反映して重みを更新するために、情報源別データベースの閾値を用いた除算を行って重みの更新幅を求めたが、これに限定されるものではない。
また、検索キーワード更新部113は、結果解析部112から取得したキーワードがキーワードテーブル103aに記録されていないときには、そのキーワードとその重みを対応付けてキーワードテーブル103aに追加的に記録する。
このように本実施の形態の情報検索装置100aでは、検索結果として表示されるテレビ番組からユーザが選択した結果に基づいて、キーワードテーブル103aが更新されることにより、キーワードテーブル103aをユーザの嗜好の変化に適応させることができる。また、本実施の形態の情報検索装置100aでは、キーワードテーブル103aの重みを更新するときには、ユーザにより選択されたテレビ番組に対応する情報源別データベースの閾値を用いるため、情報源別データベースに対するユーザの利用頻度を反映する形で、キーワードテーブル103aをユーザの嗜好の変化に適応させることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明に係る実施の形態3の情報検索システムについて、図面を参照しながら説明する。
図13は、本実施の形態における情報検索システムの構成を示す構成図である。
なお、実施の形態1と同一の符号を付して示す構成要素は、実施の形態1の構成要素と同一の機能及び構成を有し、それらの詳細な説明は省略する。
本実施の形態における情報検索システムは、例えばSTB(set−top box)として構成されるA情報機器380と、例えば携帯電話として構成されるB情報機器390と、A情報機器380及びB情報機器390のそれぞれとネットワークを介して接続され、各情報機器が有するEPG(Electric Program Guide)の利用頻度に応じたキーワード(ユーザの嗜好に合ったキーワード)を送信する情報検索支援装置300とを備えている。なお、A情報機器380とB情報機器390とは同一のユーザにより使用される。
A情報機器380は、ユーザが操作することによりその操作に応じた信号を出力する操作部381と、所定の情報源から提供されたEPGを格納するAデータベース383と、Aデータベース383に格納されたEPGからテレビ番組を検索する検索部382と、テレビ385のディスプレイ385aを制御することにより検索部382の検索結果などを表示させる表示制御部384とを備えている。
A情報機器380の操作部381は、上記実施の形態1の検索命令発行部102と閾値入力部107の機能を兼ね備えている。即ち、操作部381は、ユーザの操作に応じて、テレビ番組の検索を開始するため、A情報機器380を識別するための機器識別子(例えば、情報機器名「A情報機器」)を情報検索支援装置300に送信する。また、操作部381は、ユーザによる操作に応じて、A情報機器380又はB情報機器390に対する閾値の変更を促す閾値変更信号と、変更後の閾値を示す内容の閾値指示信号を情報検索支援装置300に出力する。
A情報機器380の検索部382は、情報検索支援装置300からキーワードを取得すると、Aデータベース383から、その取得したキーワードを含む情報、つまりテレビ番組を検索して、その検索結果を表示制御部384に出力する。例えば、検索部382は、情報検索支援装置300からキーワード「松上電器」を取得すると、Aデータベース383に格納されているEPGから、キーワード「松上電器」を含むテレビ番組を検索してその検索結果を表示制御部384に出力する。
A情報機器380の表示制御部384は、検索部382から出力された検索結果を示す内容をテレビ385のディスプレイ385aに表示させる。
B情報機器390は、ユーザが操作することによりその操作に応じた信号を出力する操作部391と、A情報機器380とは異なる情報源から提供されたEPGを格納するBデータベース393と、Bデータベース393に格納されたEPGからテレビ番組を検索する検索部392と、検索部392による検索結果などを表示する表示部394とを備えている。
B情報機器390の操作部391は、A情報機器380の操作部381と同様、上記実施の形態1の検索命令発行部102と閾値入力部107の機能を兼ね備えている。即ち、操作部391は、ユーザの操作に応じて、テレビ番組の検索を開始するため、B情報機器390を識別するための機器識別子(例えば、情報機器名「B情報機器」)を情報検索支援装置300に送信する。また、操作部391は、ユーザによる操作に応じて、A情報機器380又はB情報機器390の閾値の変更を促す閾値変更信号と、変更後の閾値を示す内容の閾値指示信号を情報検索支援装置300に出力する。
B情報機器390の検索部392は、A情報機器380の検索部382と同様、情報検索支援装置300からキーワードを取得すると、Bデータベース393から、その取得したキーワードを含むテレビ番組を検索して、その検索結果を表示部394に出力する。
B情報機器390の表示部394は、検索部392から出力された検索結果を示す内容を表示する。
本実施の形態における情報検索支援装置300は、各情報機器が有する情報の利用頻度に応じたキーワードを送信することにより、A情報機器380に対して、送信したキーワードを含む情報を、A情報機器380が有する情報の中から検索させ、これと同様に、B情報機器390に対して、送信したキーワードを含む情報を、B情報機器390が有する情報の中から検索させる。
つまり、A情報機器380は自らが有するEPGの中からユーザの嗜好に合ったテレビ番組を検索するときには、まず、情報検索支援装置300からキーワードを取得して、そのキーワードを用いて検索した結果をテレビ385に表示させる。B情報機器390においても同様、自らが有するEPGの中からユーザの嗜好に合ったテレビ番組を検索するときには、まず、情報検索支援装置300からキーワードを取得して、そのキーワードを用いて検索した結果を表示する。このように、本実施の形態における情報検索支援装置300は、A情報機器380及びB情報機器390が行う検索を支援する。
このような情報検索支援装置300は、検索キーワード記憶部103と、通信部301と、キーワード閾値記憶部302と、キーワード処理部303とを備えている。
通信部301は、A情報機器380とB情報機器390とネットワークを介した通信を行う。
キーワード閾値記憶部302は、A情報機器380及びB情報機器390をそれぞれ識別するための機器識別子と、検索キーワード記憶部103に格納されているキーワードの重みに対する閾値とを対応付けた閾値テーブルを記憶している。
図14は、上述の閾値テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。
この閾値テーブル302aには、図14に示すように、「機器識別子、閾値」として、「A情報機器、80」と「B情報機器、10」とが記録されている。ここでは、機器識別子を情報機器名としている。
つまり、検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aにおいて、重みが大きい値のキーワードほどユーザの嗜好に合ったキーワードであるので、キーワード閾値記憶部302の閾値テーブル302aでは、閾値が小さい値の情報機器ほど、ユーザの利用頻度が多い(嗜好に合った)情報機器である。
キーワード処理部303は、A情報機器380及びB情報機器390からテレビ番組を検索するためのキーワードを、検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aから選択する検索キーワード選択部303aと、キーワード閾値記憶部302の閾値テーブル302aの閾値を更新する閾値更新部303bとを備えている。
検索キーワード選択部303aは、A情報機器380又はB情報機器390の操作部381,391から通信部301を介して機器識別子を取得すると、取得した機器識別子に対応する閾値テーブル302aの閾値に基づき、キーワードテーブル103aからキーワードを選択し、その選択したキーワードをその機器識別子に対応する情報機器に送信する。
例えば、検索キーワード選択部303aは、操作部381から機器識別子「A情報機器」を取得すると、閾値テーブル302aを参照して、取得した機器識別子「A情報機器」に対応する閾値「80」を特定する。次に、検索キーワード選択部303aは、キーワードテーブル103aを参照し、機器識別子「A情報機器」に対応する閾値80以上の重みを有するキーワード「松上電器、経済」を選択する。そして、検索キーワード選択部303aは、機器識別子「A情報機器」により示されるA情報機器380に対して、その選択したキーワード「松上電器、経済」を通信部301を介して送信する。
閾値更新部303bは、A情報機器380又はB情報機器390の操作部381,391から送信された閾値変更信号及び閾値指示信号に応じて、キーワード閾値記憶部302の閾値テーブル302aに記録されている閾値を更新するとともに、情報機器の利用頻度に応じてその閾値を更新する。即ち、閾値更新部303bは、ユーザによる手動で閾値を更新するとともに、利用状況に応じて自動で閾値を更新する。
まず、閾値更新部303bがユーザによる手動で閾値を更新する動作について説明する。
閾値更新部303bは、操作部381,391から閾値変更信号を取得すると、検索キーワード記憶部103からキーワードテーブル103aを読み出すとともに、キーワード閾値記憶部302から閾値テーブル302aを読み出す。そして、閾値更新部303bは、読み出したキーワードテーブル103aと閾値テーブル302aに基づいて、情報機器ごとにテレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みを特定する。さらに閾値更新部303bは、その閾値変更信号を送信してきた情報機器に、その特定した内容を送信して表示させる。
図15は、テレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みが表示される画面表示図である。
閾値更新部303bは、キーワードテーブル103aと、機器識別子「A情報機器、B情報機器」及び閾値「80、10」を示す閾値テーブル302aとを読み出すと、A情報機器380に対しては、閾値80以上の重みを有するキーワードとその重みを特定し、B情報機器390に対しては、閾値10以上の重みを有するキーワードとその重みを特定する。そして閾値更新部303bは、A情報機器380に対して特定された内容「(松上電器、90)、(経済、80)」と、B情報機器390に対して特定された内容「(松上電器、90)、(経済、80)、(スポーツ、70)、…、(芸能、20)」とを、閾値変更信号を送信してきた例えばA情報機器380のテレビ385のディスプレイ385aに表示させる。また、閾値更新部303bは、検索に利用されないキーワードと重みもディスプレイ385aに網掛け表示させる。
ここで、そのディスプレイ385aに表示された内容を見たユーザがA情報機器380の操作部381を操作して所望の情報機器を選択し、その情報機器に対する閾値を入力すると、操作部381は、その選択された情報機器の機器識別子と、入力された閾値とを示す内容の閾値指示信号を閾値更新部303bに送信する。
このような閾値指示信号を取得した閾値更新部303bは、その閾値指示信号に示される機器識別子に対応して既に閾値テーブル302aに記録されている閾値を、その閾値指示信号に示される閾値に更新する。さらに、閾値更新部303bは、その更新された閾値に基づいて、テレビ385に表示されている内容をA情報機器380の表示制御部384に対して更新させる。
例えば、ユーザは、ディスプレイに表示された内容を参照した結果、A情報機器380の検索にキーワード「スポーツ」を利用したいと考えた場合、操作部381を操作して「A情報機器」を選択し、さらに閾値「70」を入力する。その結果、閾値更新部303bは、操作部381から出力された機器識別子「A情報機器」に対応する閾値テーブル302aの閾値「80」を閾値「70」に更新する。
図16は、手動で更新された閾値テーブル302aの内容を示すテーブル内容表示図である。
この図16に示すように、閾値テーブル302aの機器識別子「A情報機器」に対応付けて新たに閾値「70」が格納される。
図17は、更新された閾値テーブル302aに基づいて表示されるディスプレイの画面表示図である。
この図17に示すように、機器識別子「A情報機器」のキーワード「スポーツ」と重み「70」に対する網掛け表示は解除される。このようなディスプレイ385aを見たユーザは、A情報機器380の検索にキーワード「スポーツ」が利用されるということを容易に把握することができる。
次に、閾値更新部303bが自動で閾値を更新する動作について説明する。
閾値更新部303bは、操作部381,391から検索キーワード選択部303aとともに機器識別子を取得すると、その機器識別子の情報機器が検索に利用されたと判別し、その機器識別子に対応付けられた閾値テーブル302aの閾値を更新する。
例えば、閾値更新部105bは、操作部381から機器識別子「A情報機器」を取得すると、その機器識別子に対応付けられた閾値テーブル302aの閾値「80」を、その閾値から値5を引いた閾値「75」に更新する。
図18は、自動で更新された閾値テーブル302aの内容を示すテーブル内容表示図である。
この図18に示すように、閾値テーブル302aの機器識別子「A情報機器」に対応付けて新たに閾値「75」が格納される。
このような本実施の形態における情報検索システムの一連の検索動作について説明する。
図19は、情報検索システムの検索動作の一例を示すシーケンス図である。
まず、A情報機器380は、ユーザによる操作に基づき、機器識別子「A情報機器」を情報検索支援装置300に送信する(ステップS200)。情報検索支援装置300は、機器識別子「A情報機器」を取得すると、閾値テーブル302aを参照することにより、その機器識別子に対する閾値を特定し(ステップS202)、キーワードテーブル103aから、特定した閾値以上の重みを有するキーワードを選択する(ステップS204)。そして、情報検索支援装置300は、ステップS204で選択したキーワードを、機器識別子「A情報機器」に対応するA情報機器380にネットワークを介して通知する(ステップS206)。
次に、A情報機器380は、情報検索支援装置300から通知されたキーワードを用いてテレビ番組を検索し(ステップS208)、その検索結果をテレビ385に表示させる(ステップS210)。
このように本実施の形態では、情報検索支援装置300がキーワードテーブル103aから情報機器の利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードを優先的に選択して、そのキーワードをA情報機器380やB情報機器390に対して送信するため、A情報機器380及びB情報機器390は、実施の形態1と同様、それぞれ利用頻度が少なくてもユーザの嗜好に合ったテレビ番組を適切に検索することができる。
(変形例1)
ここで、キーワードテーブル103aの更新に関する本実施の形態の第1の変形例について説明する。
図20は、本変形例に係る情報検索システムの構成を示す構成図である。
本変形例に係る情報検索支援装置300aは、実施の形態2の結果解析部112及び検索キーワード更新部113のそれぞれと同様の機能及び構成を有する結果解析部112a及び検索キーワード更新部113aを備えている。また、A情報機器380及びB情報機器390の操作部381a,391aは、それぞれ実施の形態2の入力部111の機能を兼ね備える。
つまり、本変形例に係る情報検索支援装置300aは、実施の形態2の情報検索装置100aと同様、検索結果として表示されたテレビ番組からユーザにより選択された結果に基づいて、キーワードテーブル103aをユーザの嗜好の変化に適合するように更新する。
具体的に、本変形例の結果解析部112aは、検索部382,392により検索されたテレビ番組を取得し、さらに操作部381a,391aにより決定されたテレビ番組を取得すると、その取得した内容に基づいてキーワードを抽出するとともにそのキーワードの重みを導出する。そして、結果解析部112aは、そのキーワードと、キーワードの重みと、操作部381a,391aにより決定されたテレビ番組が記録されていた情報機器の機器識別子とを対応付けて検索キーワード更新部113aに出力する。
例えば検索部382は、検索結果として、A情報機器380に記録されているキーワード「松上電器、経済」のいずれかを含むテレビ番組と機器識別子「A情報機器」とを対応付けて表示制御部384及び結果解析部112aに出力する。これにより、テレビ385のディスプレイ385aには、その検索結果が表示される。ここで、ユーザはキーワード「松上電器」を含むテレビ番組を操作部381aに入力することにより、操作部381aはそのテレビ番組をユーザの所望のテレビ番組だと決定する。
その結果、結果解析部112aは、機器識別子「A情報機器」及びそれに対して検索されたテレビ番組を検索部382から取得するとともに、操作部381aにより決定されたテレビ番組をネットワークを介して取得する。そして結果解析部112aは、上述のような検索部382の検索結果と操作部381aの決定結果とを解析することにより、キーワード「松上電器」を抽出するとともに、そのキーワードに対する重み「80」を導出する。さらに、結果解析部112aは、キーワード「松上電器」と、そのキーワードに対する重み「80」と、A情報機器380の機器識別子「A情報機器」とを対応付けて検索キーワード更新部113aに出力する。
検索キーワード更新部113aは、結果解析部112aからキーワードとそのキーワードの重みと機器識別子とを取得すると、取得した機器識別子に対応して閾値テーブル302aに記録されている閾値に基づき、取得したキーワードとそのキーワードの重みを用いて検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aを更新する。
例えば、検索キーワード更新部113aは、結果解析部112aからキーワード「松上電器」と重み「80」と機器識別子「A情報機器」を取得すると、その機器識別子「A情報機器」に対応付けて閾値テーブル302aに記録されている閾値「80」で、取得したキーワードの重み「80」を除算する。さらに、検索キーワード更新部113aは、その除算結果である値「1」をキーワードテーブル103aのキーワード「松上電器」に対する重み「90」に加算し、その重みを「91」に更新する。
また、検索キーワード更新部113aは、結果解析部112aから取得したキーワードがキーワードテーブル103aに記録されていないときには、そのキーワードとその重みを対応付けてキーワードテーブル103aに追加的に記録する。
(変形例2)
ここで、閾値更新部303bの閾値の更新方法に関する本実施の形態の第2の変形例について説明する。
上記実施の形態では、閾値更新部303bは、ユーザによる手動で、又は情報機器の利用頻度ごとに自動で閾値テーブル302aの閾値を更新したが、本変形例に係る閾値更新部303bは、さらに情報機器の不使用期間に応じて閾値を更新する。
図21は、不使用期間に応じて更新された閾値テーブル302aを示すテーブル内容表示図である。
閾値更新部303bは、情報機器の何れかが情報の検索に例えば1日間使用されなかったときには、その情報機器に対して閾値テーブル302aに記録されている閾値に5を加えてこれを更新する。例えば、B情報機器390が1日間使用されなかった場合、図21に示すように、閾値テーブル302aの閾値は「10」から「15」に更新される。
このように不使用期間に応じて閾値を更新しても、利用頻度ごとに更新するのと同様の効果を奏することができる。
(変形例3)
ここで、検索開始の指示及び検索結果の表示に関する本実施の形態の第3の変形例について説明する。
図22は、本変形例における情報検索システムの構成を示す構成図である。
なお、実施の形態1及び2と同一の符号を付して示す構成要素は、実施の形態1及び2の構成要素と同一の機能及び構成を有し、それらの詳細な説明は省略する。
本変形例における情報検索システムは、検索部382及びAデータベース383を具備するAサーバ380aと、検索部392及びBデータベース393を具備するBサーバ390aと、Aサーバ380a及びBサーバ390aのそれぞれとネットワークを介して接続され、各サーバが有するEPG(Electric Program Guide)の利用頻度に応じたキーワード(ユーザの嗜好に合ったキーワード)を送信する情報検索支援装置300bとを備えている。ここで、情報検索支援装置300bは、検索を指示するユーザにより使用される。即ち、上記実施の形態では、ユーザが情報機器側から検索の開始を情報検索支援装置に指示したが、本変形例の情報検索システムでは、ユーザは情報検索支援装置側から検索の開始を指示する。
Aサーバ380aの検索部382は、情報検索支援装置300bからキーワードを取得すると、Aデータベース383から、その取得したキーワードを含む情報、つまりテレビ番組を検索して、その検索結果を情報検索支援装置300bに送信する。
Bサーバ390bの検索部392は、Aサーバ380aの検索部382と同様、情報検索支援装置300bからキーワードを取得すると、Bデータベース393から、その取得したキーワードを含むテレビ番組を検索して、その検索結果を情報検索支援装置300bに送信する。
情報検索支援装置300bは、Aサーバ380aとBサーバ390aとに対してネットワークを介して接続され、Aサーバ380a及びBサーバ390aのそれぞれに、各サーバの使用頻度に応じたキーワードを送信する。その結果、情報検索支援装置300bは、Aサーバ380aに対して、送信したキーワードを含む情報を、Aサーバ380aが有する情報の中から検索させ、これと同様に、Bサーバ390aに対して、送信したキーワードを含む情報を、Bサーバ390aが有する情報の中から検索させる。そして、情報検索支援装置300bは、そのように各サーバで検索された結果を表示する。
具体的に情報検索支援装置300bは、検索キーワード記憶部103と、通信部301と、キーワード閾値記憶部302と、キーワード処理部303と、検索命令発行部102と、閾値入力部107と、表示部304とを備えている。
表示部304は、Aサーバ380a及びBサーバ390aから送信された検索結果を表示するとともに、閾値更新部303bの動作に応じて更新前の閾値テーブル302aや更新後の閾値テーブル302aを表示する。例えば、表示部304は、Aサーバ380aによりキーワード「松上電器、経済」を用いて検索された検索結果を、そのAサーバ380aから通信部301を介して取得すると、その取得した検索結果を表示する。
このように、本変形例の情報検索支援装置300bは、検索命令発行部102と閾値入力部107とを備えていることにより、ユーザは情報検索支援装置300bからAサーバ380a又はBサーバ390aを指定して、その指定したサーバに検索を実行させたり、閾値を手動で更新させたりすることができる。
このような本変形例における情報検索システムの一連の検索動作について説明する。
図23は、本変形例における情報検索システムの検索動作の一例を示すシーケンス図である。
まず、情報検索支援装置300bは、ユーザによる操作に基づき、検索対象のサーバを特定する(ステップS300)。例えば、Aサーバ380a及びBサーバ390aを特定する。そして、情報検索支援装置300bは、閾値テーブル302aを参照することにより、Aサーバ380a及びBサーバ390aに対する閾値を特定する(ステップS302)。
次に、情報検索支援装置300bは、キーワードテーブル103aから、Aサーバ380aに対して閾値80以上の重みを有するキーワードを選択するとともに、Bサーバ390aに対して閾値10以上の重みを有するキーワードを選択し(ステップS304)、選択したキーワードをそれぞれAサーバ380aとBサーバ390bに通知する(ステップS306,S308)。
情報検索支援装置300bからキーワードを取得したAサーバ380a及びBサーバ390aはそれぞれ、自らが有するEPGの中からその取得したキーワードを含むテレビ番組を検索し(ステップS310,S312)、その検索結果を情報検索支援装置300bに送信する(ステップS314,S316)。
情報検索支援装置300bは、Aサーバ380aとBサーバ390bからそれぞれ検索結果を取得すると、その検索結果を表示部304に表示する(ステップS318)。
(実施の形態4)
次に、本発明に係る実施の形態4の情報検索装置について、図面を参照しながら説明する。
図24は、本実施の形態における情報検索装置の構成を示す構成図である。
なお、実施の形態1又は2と同一の符号を付して示す構成要素は、実施の形態1又は2の構成要素と同一の機能及び構成を有し、それらの詳細な説明は省略する。
本実施の形態の情報検索装置100bは、複合データベース101と、検索命令発行部102と、検索キーワード記憶部123と、キーワード閾値記憶部104と、キーワード処理部125と、検索部106と、閾値入力部107と、表示制御部108と、入力部111と、結果解析部112と、検索キーワード更新部133と、暦通知部131と、閾値更新幅記憶部132とを備えている。
検索キーワード記憶部123は、情報源別データベースごとに、ユーザの嗜好を表すキーワード群と、各キーワードに対するユーザの嗜好を数値化した重みとを対応づけたキーワードテーブル123a〜123cを記憶している。
図25は、キーワードテーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。
キーワードテーブル123aは、情報源Aデータベース101Aからテレビ番組を検索するために用いられるものであって、図25に示すように、「キーワード、重み」として「松上電器、90」、「経済、80」、…、及び「芸能、20」が記録されている。ここでは、重みが大きな値のキーワードほど、ユーザの嗜好に合ったキーワードである。
キーワードテーブル123bは、情報源Bデータベース101Bからテレビ番組を検索するために用いられるものであって、図25に示すように、「キーワード、重み」として「アイドル、80」、「芸能、70」、…、及び「ニュース、20」が記録されている。ここでも、上述と同様、重みが大きな値のキーワードほど、ユーザの嗜好に合ったキーワードである。
キーワードテーブル123cは、情報源Cデータベース101Cからテレビ番組を検索するために用いられるものであって、図25に示すように、「キーワード、重み」として「歌舞伎、85」、「狂言、80」、…、及び「音楽、20」が記録されている。ここでも、上述と同様、重みが大きな値のキーワードほど、ユーザの嗜好に合ったキーワードである。
閾値更新幅記憶部132は、閾値更新幅テーブルを記憶している。この閾値更新幅テーブルは、情報源Aデータベース101A及び情報源Bデータベース101B並びに情報源Cデータベース101Cのそれぞれのデータベース識別子と、月ごとの閾値の更新幅とを対応付けて示す。
図26は、閾値更新幅テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。
閾値更新幅テーブル132aは、例えば図26に示すように、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対して、1月の閾値更新幅「0」や、3月の閾値更新幅「10」などを示す。また、閾値更新幅テーブル132aは、データベース識別子「情報源Bデータベース」に対して、1月の閾値更新幅「5」や、3月の閾値更新幅「0」などを示す。さらに、閾値更新幅テーブル132aは、データベース識別子「情報源Cデータベース」に対して、1月の閾値更新幅「10」や、2月の閾値更新幅「2」などを示す。
このような閾値更新幅テーブル132aは、情報源からEPGとともに配信されたり、ユーザによって作成されたりすることにより、閾値更新幅記憶部132に格納される。閾値更新幅テーブル132aが配信される場合には、例えば月ごとの特別番組や野球番組などの情報量に応じて更新幅が閾値更新幅テーブル132aに設定されている。また、閾値更新幅テーブル132aがユーザによって作成される場合には、ユーザは、まず、例えばデフォルトで設定された閾値更新幅テーブル132aに基づいて情報検索装置100にテレビ番組を検索させ、その検索結果に基づいて、閾値更新幅テーブル132aの内容を変更する。
暦通知部131は、カレンダー機能などを有し、キーワード処理部125からの要求に応じて、現在の月をキーワード処理部125に通知する。
キーワード処理部125は、実施の形態1又は2のキーワード処理部105と同様、複合データベース101からテレビ番組を検索するためのキーワードを、検索キーワード記憶部123のキーワードテーブル123a〜123cから選択する検索キーワード選択部125aと、キーワード閾値記憶部104の閾値テーブル104aの閾値を更新する閾値更新部125bとを備えている。
検索キーワード選択部125aは、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得すると、取得したデータベース識別子「情報源別データベース」に対応するキーワードテーブルを検索キーワード記憶部123から特定する。そして検索キーワード選択部125aは、取得したデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値に基づいて、その特定したキーワードテーブルからキーワードを選択し、選択したキーワードと取得したデータベース識別子とを対応付けて検索部106に出力する。
例えば、検索キーワード選択部125aは、検索命令発行部102からデータベース識別子「情報源Aデータベース」を取得すると、そのデータベース識別子「情報源Aデータベース」に対応するキーワードテーブルとして、キーワードテーブル123aを検索キーワード記憶部123から特定する。そして、検索キーワード選択部125aは、閾値テーブル104aを参照して、取得したデータベース識別子「情報源Aデータベース」に対応する閾値「10」を特定する。次に、検索キーワード選択部125aは、キーワードテーブル123aから、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対応する閾値10以上の重みを有するキーワードを選択する。そして、検索キーワード選択部125aは、「データベース識別子、キーワード」として、「情報源Aデータベース、(松上電器、経済、スポーツ、…、芸能)」を出力する。
閾値更新部125bは、閾値入力部107からの閾値変更信号及び閾値指示信号に応じて、キーワード閾値記憶部104の閾値テーブル104aに記録されている閾値を更新するとともに、情報源別データベースの利用頻度に応じてその閾値を更新する。即ち、閾値更新部125bは、ユーザによる手動で閾値を更新するとともに、利用状況に応じて自動で閾値を更新する。
ここで本実施の形態における閾値更新部125bは、情報源別データベースの利用頻度に応じてその閾値を更新するときには、閾値更新幅記憶部132の閾値更新幅テーブル132aを参照してその閾値の更新幅を決定する。
即ち、閾値更新部125bは、検索命令発行部102から検索キーワード選択部105aとともにデータベース識別子を取得すると、そのデータベース識別子により示される情報源別データベースが検索に利用されたと判別する。このとき、閾値更新部125bは、暦通知部131に対して要求することで、現在の月を知らせる通知を受け取る。そして、閾値更新部125bは、閾値更新幅テーブル132aから、そのデータベース識別子及び月に対応付けられた閾値更新幅を特定する。閾値更新部125bは、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値を、先に特定した閾値更新幅だけ下げることで、その閾値を更新する。
例えば、閾値更新部125bは、検索命令発行部102からデータベース識別子「情報源Aデータベース」を取得し、暦通知部131から10月の通知を受けると、閾値更新幅テーブル132aから、その「情報源Aデータベース」及び「10月」に対応付けられた閾値更新幅「5」を特定する。そして、閾値更新部125bは、その「情報源Aデータベース」に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値「10」を、その閾値から閾値更新幅「5」を差し引いた閾値「5」に更新する。また、閾値更新部125bは、検索命令発行部102からデータベース識別子「情報源Bデータベース」を取得し、暦通知部131から6月の通知を受けると、閾値更新幅テーブル132aから、その「情報源Bデータベース」及び「6月」に対応付けられた閾値更新幅「0」を特定する。そして、閾値更新部125bは、その「情報源Bデータベース」に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値「80」を、その閾値から閾値更新幅「0」を差し引いた閾値「80」に更新する。
また、本実施の形態の閾値更新部125bは、さらに、情報源別データベースの不使用期間に応じて閾値を更新する。
閾値更新部125bは、情報源別データベースの何れかが情報の検索に例えば1日間使用されなかったときには、まず、その情報源別データベースを特定する。そして、閾値更新部125bは、上述と同様、暦通知部131に対して要求することで、現在の月を知らせる通知を受け取る。閾値更新部125bは、閾値更新幅テーブル132aから、そのデータベース識別子及び月に対応付けられた閾値更新幅を特定する。閾値更新部125bは、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値を、先に特定した閾値更新幅だけ上げることで、その閾値を更新する。
図27は、閾値更新部125bの動作を示すフロー図である。
閾値更新部125bは、まず、各情報源別データベースのデータベース識別子の中から何れか1つを特定する(ステップS400)。例えば、閾値更新部125bは、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得したり、所定期間だけ不使用となった情報源別データベースのデータベース識別子を検索したりすることにより、そのデータベース識別子を特定する。
このようにデータベース識別子を特定した閾値更新部125bは、現在の月を知らせる通知を暦通知部131から受け取る(ステップS402)。そして、閾値更新部125bは、閾値更新幅テーブル132aから、そのデータベース識別子及び月に対応付けられた閾値更新幅を特定する(ステップS404)。
閾値更新部125bは、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値を、先に特定した閾値更新幅だけ変更することで、その閾値を更新する(ステップS406)。例えば、閾値更新部125bは、ステップS400で検索命令発行部102からデータベース識別子を取得したときには、閾値を閾値更新幅だけ下げるように更新し、ステップS400で不使用の情報源別データベースのデータベース識別子を検索したときには、閾値を閾値更新幅だけ上げるように更新する。
このように本実施の形態の閾値更新部125bは、暦に応じて閾値の更新幅を変化させるため、各情報源別データベースに格納される情報の内容が経時的に変化しても、適切に閾値を更新することができる。
例えば、野球関係の情報を扱う情報源別データベースには、夏には多くの情報が格納されているが、冬には殆ど情報が格納されなくなる。その結果、その情報源別データベースの不使用期間が長くなる。しかし、冬になってユーザの野球に対する嗜好性が弱くなったわけではないため、単純に不使用期間が長くなったことに基づいてその情報源別データベースの閾値を大きくすることは適切ではない。そこで、本実施の形態のように、冬には小さな閾値更新幅を示す閾値更新幅テーブル132aを閾値更新幅記憶部132に記憶させておけば、その野球関係の情報を扱う情報源別データベースの閾値を適切に更新することができる。
また、正月には特別番組が情報源別データベースに多く格納され、そのような情報源別データベースが多く利用される。このような特別番組による情報源別データベースの利用に応じて、その情報源別データベースの閾値を下げることは、その情報源別データベースに用いるキーワードを必要以上に多く選択してしまうことがある。そこで、正月には小さな閾値更新幅を示す閾値更新幅テーブル132aを閾値更新幅記憶部132に記憶させておけば、その特別番組を扱う情報源別データベースの閾値を適切に更新することができる。
さらに本実施の形態の閾値更新部125bは、情報源別データベースに応じて閾値の更新幅を変化させるため、各情報源別データベースに対して適切に閾値を更新することができる。
例えば、情報源Aデータベース101Aが格納している情報内容の変化が大きく、情報源Bデータベース101Bが格納している情報内容の変化が小さい場合でも、その変化の程度に応じた閾値の更新を情報源別データベースごとに行うことができる。その結果、各データベースの閾値を、最適な閾値に最適な収束の速さで更新することができる。
検索キーワード更新部133は、結果解析部112からキーワードとそのキーワードの重みとデータベース識別子とを取得すると、取得したデータベース識別子(情報源別データベース)に対応するキーワードテーブルを検索キーワード記憶部123から特定する。
また、検索キーワード更新部133は、その取得したデータベース識別子に対応付けられている閾値テーブル104aの閾値に基づいて、先に特定したキーワードテーブルを更新すべきか否かを判別する。即ち、検索キーワード更新部133は、その取得したデータベース識別子に対応付けられた閾値と、予め設定されている判別基準値とを比較し、閾値が判別基準値よりも小さければキーワードテーブルを更新すべきと判別し、閾値が判別基準値以上であればキーワードテーブルを更新すべきでないと判別する。言い換えれば、検索キーワード更新部133は、情報源別データベースの利用頻度に応じて、その情報源別データベースに対応するキーワードテーブルを更新すべきか否かを判別する。検索キーワード更新部133は、利用頻度の少ない情報源別データベースに対するキーワードテーブルを更新すべきでないと判別し、利用頻度の多い情報源別データベースに対するキーワードテーブルを更新すべきと判別する。
例えば、検索キーワード更新部113は、結果解析部112からキーワード「松上電器」と重み「80」とデータベース識別子「情報源Bデータベース」とを取得すると、取得したデータベース識別子「情報源Bデータベース」に対応するキーワードテーブル123bを検索キーワード記憶部123から特定する。そして検索キーワード更新部113は、データベース識別子「情報源Bデータベース」に対応付けられた閾値「80」と判別基準値「50」とを比較する。その結果、検索キーワード更新部133は、閾値が判別基準値以上であるため、キーワードテーブル123bを更新すべきでないと判別する。一方、検索キーワード更新部113は、結果解析部112からキーワード「松上電器」と重み「80」とデータベース識別子「情報源Aデータベース」とを取得すると、取得したデータベース識別子「情報源Aデータベース」に対応するキーワードテーブル123aを検索キーワード記憶部123から特定する。そして検索キーワード更新部113は、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対応付けられた閾値「10」と判別基準値「50」とを比較する。その結果、検索キーワード更新部133は、閾値が判別基準値よりも小さいため、キーワードテーブル123aを更新すべきと判別する。
キーワードテーブルを更新すべきと判別した検索キーワード更新部133は、取得したデータベース識別子に対応して閾値テーブル104aに記録されている閾値に基づき、取得したキーワードとそのキーワードの重みを用いて、先に特定したキーワードテーブルを更新する。
例えば、上述と同様、検索キーワード更新部113は、結果解析部112からキーワード「松上電器」と重み「80」とデータベース識別子「情報源Aデータベース」とを取得すると、取得したデータベース識別子「情報源Aデータベース」に対応するキーワードテーブル123aを検索キーワード記憶部123から特定する。そして検索キーワード更新部133は、上述のようにキーワードテーブル123aを更新すべきと判別すると、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対応付けて閾値テーブル104aに記録されている閾値「10」で、取得したキーワードの重み「80」を除算する。さらに、検索キーワード更新部113は、その除算結果である値「8」を、キーワードテーブル123aのキーワード「松上電器」に対する重み「90」に加算し、その重みを「98」に更新する。
図28は、検索キーワード更新部113によって更新されたキーワードテーブル123aの内容を示すテーブル内容表示図である。
この図28に示すように、キーワードテーブル123aのキーワード「松上電器」に対応付けられた重みは「90」から「98」に更新される。
図29は、検索キーワード更新部133の動作を示すフロー図である。
検索キーワード更新部133は、まず、結果解析部112からキーワードとそのキーワードの重みとデータベース識別子とを取得する(ステップS500)。
次に、検索キーワード更新部133は、その取得したデータベース識別子に対応付けられている閾値テーブル104aの閾値が判別基準値よりも小さいか否かを判別する(ステップS502)。
ここで、判別基準値よりも小さいと判別したときには(ステップS502のY)、検索キーワード更新部133は、ステップS500で取得したデータベース識別子に対応するキーワードテーブルを更新する(ステップS504)。一方、判別基準値以上である判別したときには(ステップS502のN)、検索キーワード更新部133は処理を終了する。
なお、上記の実施の形態では、情報源別データベースに対するユーザの利用頻度を反映して重みを更新するために、情報源別データベースの閾値を用いた除算を行って重みの更新幅を求めたが、これに限定されるものではない。
また、検索キーワード更新部113は、結果解析部112から取得したキーワードがキーワードテーブルに記録されていないときには、そのキーワードとその重みを対応付けてキーワードテーブルに追加的に記録する。
このように本実施の形態の検索キーワード更新部133は、情報源別データベースの利用頻度が多ければ、その情報源別データベースに対応するキーワードテーブルを更新すべきと判別し、情報源別データベースの利用頻度が少なければ、その情報源別データベースに対応するキーワードテーブルを更新すべきでないと判別する。その結果、利用頻度が少ない情報源別データベースを用いて嗜好を学習してしまうことを防ぐことができ、嗜好を表すキーワードを精度良く選択することができる。
(変形例1)
ここで、検索キーワード選択部によるキーワードの選択方法の変形例について説明する。
本実施の形態の検索キーワード選択部125aは、検索命令発行部102から取得したデータベース識別子に対応するキーワードテーブルからキーワードを選択した。
本変形例に係る検索キーワード選択部は、常に利用頻度の多い情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択する。
具体的に、本変形例に係る検索キーワード選択部は、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得すると、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値を利用頻度基準値と比較する。検索キーワード選択部は、閾値が利用頻度基準値よりも小さい場合には、そのデータベース識別子の示す情報源別データベースの利用頻度が多いと判別し、閾値が利用頻度基準値以上である場合には、そのデータベース識別子の示す情報源別データベースの利用頻度が少ないと判別する。
例えば、検索キーワード選択部は、データベース識別子「情報源Aデータベース」を取得すると、閾値テーブル104aから、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値「10」を特定する。そして検索キーワード選択部は、その閾値「10」が利用頻度基準値「70」よりも小さいので、情報源Aデータベース101Aの利用頻度が多いと判別する。一方、検索キーワード選択部は、データベース識別子「情報源Bデータベース」を取得すると、閾値テーブル104aから、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値「80」を特定する。そして検索キーワード選択部は、その閾値「80」が利用頻度基準値「70」よりも大きいので、情報源Bデータベース101Bの利用頻度が少ないと判別する。
このように検索キーワード選択部は、検索命令発行部102から取得したデータベース識別子に対応する情報源別データベースの利用頻度が少ないと判別すると、例えば、最も利用頻度の多い情報源別データベースのデータベース識別子を検索する。即ち、検索キーワード選択部は、最も利用頻度の多い情報源別データベースのデータベース識別子として、最も小さい閾値に対応付けられたデータベース識別子を閾値テーブル104aから検索する。そして、検索キーワード選択部は、検索の結果、閾値の最も小さいデータベース識別子を見つけると、そのデータベース識別子に対応するキーワードテーブルから、その閾値以上の重みを有するキーワードを選択する。そして、検索キーワード選択部は、そのデータベース識別子と、選択したキーワードとを対応付けて出力する。
例えば、検索キーワード選択部は、最も利用頻度の多い情報源別データベースのデータベース識別子として、最も小さい閾値「10」に対応付けられたデータベース識別子「情報源Aデータベース」を閾値テーブル104aから見つけ出す。検索キーワード選択部は、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対応するキーワードテーブル123aから、閾値「10」以上の重みを有するキーワードを選択する。そして、検索キーワード選択部は、そのデータベース識別子と、選択したキーワードとを、「情報源Aデータベース、(松上電器、経済、スポーツ、…、芸能)」のように対応付けて出力する。
このように本変形例に係る検索キーワード選択部は、常に利用頻度の多い情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択する。即ち、キーワードテーブル123a〜123cは、それぞれの対応する情報源別データベースの利用に応じて更新されるため、利用頻度の少ない情報源別データベースに対するキーワードテーブルは、ユーザの嗜好が十分に反映されていない。したがって、上述のように常に利用頻度の多い情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択することで、利用頻度が少ない情報源データベースに対しても、ユーザの嗜好を十分に反映したキーワードを適切に選択することができる。
なお、検索キーワード選択部は、検索命令発行部102から取得したデータベース識別子に対応する情報源別データベースの利用頻度が少ないと判別すると、最も利用頻度の多い情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択したが、他の情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択しても良い。即ち、検索キーワード選択部は、検索命令発行部102から取得したデータベース識別子に対応する情報源別データベースのデータ内容(メディア種)を特定する。そして検索キーワード選択部は、そのデータ内容に近いデータを格納している情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択する。例えば、検索命令発行部102から取得したデータベース識別子に対応する情報源別データベースのデータ内容がオーディオであれば、検索キーワード選択部は、オーディオのデータを格納している情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択する。
(変形例2)
ここで、検索キーワード選択部によるキーワードの選択方法の他の変形例について説明する。
本実施の形態の検索キーワード選択部125aは、各キーワードテーブル123a〜123cの重みと、閾値テーブル104aの閾値とに基づいて、各キーワードテーブル123a〜123cからキーワードを選択した。
本変形例に係る検索キーワード選択部は、各キーワードテーブル123a〜123cの重みと、閾値テーブルの選択数とに基づいて、各キーワードテーブル123a〜123cからキーワードを選択する。
即ち、本変形例に係る閾値テーブルには、閾値の代わりに、選択数が各データベース識別子に対応付けて格納されている。検索キーワード選択部は、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得すると、そのデータベース識別子に対応するキーワードテーブルを検索キーワード記憶部123から特定する。そして検索キーワード選択部は、その特定したキーワードテーブルから、取得したデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの選択数だけ、重みの大きなキーワードを優先して選択する。
(変形例3)
ここで、閾値更新幅テーブルの変形例について説明する。
本実施の形態の閾値更新幅テーブル132aは、各データベース識別子と、月ごとの閾値の更新幅とを対応付けて示した。
本変形例に係る閾値更新幅テーブルは、月ごとの閾値の更新幅のみを示す。
図30は、本変形例に係る閾値更新幅テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。
閾値更新幅テーブルは、例えば図30に示すように、1月の閾値更新幅「0」や、3月の閾値更新幅「10」、10月の閾値更新幅「5」などを示す。このように閾値更新幅テーブルにより示される各月の閾値更新幅は、情報源別データベース(データベース識別子)の区別に関わりなく、閾値テーブル104aの閾値の更新に適用される。
(変形例4)
ここで、閾値更新幅テーブルの他の変形例について説明する。
本実施の形態の閾値更新幅テーブル132aは、各データベース識別子と、月ごとの閾値の更新幅とを対応付けて示した。
本変形例に係る閾値更新幅テーブルは、情報源別データベース(データベース識別子)ごとの閾値の更新幅のみを示す。
図31は、本変形例に係る閾値更新幅テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。
閾値更新幅テーブルは、例えば図31に示すように、データベース識別子「情報源Aデータベース」の閾値更新幅「5」、データベース識別子「情報源Bデータベース」の閾値更新幅「20」、及びデータベース識別子「情報源Cデータベース」の閾値更新幅「30」を示す。このように閾値更新幅テーブルにより示される各情報源別データベースの閾値更新幅は、月の区別に関わりなく、閾値テーブル104aの閾値の更新に適用される。
以上、本発明について各実施の形態及び変形例を用いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態及び変形例では、キーワードテーブル103aに記録される重みの値を、ユーザの嗜好が強いものほど大きく、弱いものほど小さくしたが、ユーザの嗜好が強いものほど小さく、弱いものほど大きくしても良い。この場合、検索キーワード選択部は閾値以下のキーワードを選択する。さらに閾値更新部は、データベースが利用されるたびに、そのデータベースの閾値を上げるように更新したり、データベースの不使用期間が長くなると、そのデータベースの閾値を下げるように更新する。
また、上記各実施の形態及び変形例では、各情報源別データベースにEPGを格納したが、各情報源別データベースは、それぞれ蓄積する情報内容を異にしながらも共通の用途を有するものであれば良く、格納される内容はCD(Compact disc)の曲名などであっても良い。また、EPGの情報源別データベースとCDの曲名の情報源別データベースとを組み合わせても良い。即ち、一部の情報源別データベースはEPGを格納し、他の情報源別データベースはCDの曲名を格納する。この場合、検索キーワード選択部125aは、例えば1つのキーワードテーブルからキーワードを選択し、検索部106は、そのキーワードを用いてEPGの情報源別データベースからテレビ番組を検索したり、CDの情報源別データベースから曲名を検索したりする。
また、上記各実施の形態及び変形例では、検索キーワード選択部は、閾値以上の重みを有する全てのキーワードをキーワードテーブルから選択したが、一部のキーワードを選択しても良い。例えば、検索キーワード選択部は、キーワードテーブルに含まれる閾値以上の重みを有する全ての選択可能なキーワードのうち、中程度の重みを有するキーワードのみを選択する。即ち、検索キーワード選択部は、全ての選択可能なキーワードのうち、最も大きな重みを有するキーワードや最も小さな重みを有するキーワードを除いて、キーワードを選択する。
これにより、キーワードの過学習による不具合の発生を防ぐことができる。例えば、テレビ番組には「世界」という文言が多く用いられるため、「世界」というキーワードが、ユーザの嗜好に関わりなく大きい重みを付けてキーワードテーブルに登録される。このようなキーワード「世界」が利用されると、ユーザの興味のないテレビ番組が検索されてしまう。そこで、検索キーワード選択部は、上述のように、中程度の重みを有するキーワードのみを選択することにより、ユーザの嗜好に合ったキーワードを適切に選択することができる。その結果、ユーザに対して適切なテレビ番組を検索することができる。
また、上記各実施の形態及び変形例の検索キーワード記憶部が記憶しているキーワードは、ジャンルやカテゴリであっても良く、そのジャンルやカテゴリに含まれる具体的な名称であっても良い。
また、上記各実施の形態2及び4では、情報源別データベースに対するユーザの利用頻度を反映して重みを更新するために、情報源別データベースの閾値を用いた除算を行って重みの更新幅を求めたが、このような除算を行って重みの更新幅を求めなくても良い。即ち、検索キーワード更新部は、結果解析部112から取得したキーワードに対する重みの更新幅を、検索対象となった情報源別データベースの利用頻度が多ければ、大きくなるように、検索対象となった情報源別データベースの利用頻度が少なければ、小さくなるように決定する。このように利用頻度に応じて重みの更新幅が決定されるのであれば、検索キーワード更新部は、例えば、結果解析部112から取得した重みを所定の値から減算し、その減算結果(差分)を重みの更新幅としても良い。さらに、検索キーワード更新部は、重みの更新幅を求めずに、キーワードテーブルの重みを、結果解析部112から取得した重みに更新しても良い。
さらに、実施の形態3及びその変形例では、A情報機器380及びB情報機器390を別個の機器とし、さらにAサーバ380a及びBサーバ390aを別個の機器としたが、それぞれ同一の機器として構成しても良い。また1つの情報機器がネットワークを介して接続された複数のデータベースに対して検索を行っても良い。
また、実施の形態4及びその変形例では、検索キーワード更新部133は、閾値テーブル104aの閾値に基づいて、キーワードテーブルを更新すべきか否かを判別したが、閾値の代わりに、情報源別データベースの利用頻度が特定できる他の指標に基づいて、キーワードテーブルを更新すべきか否かを判別しても良い。上記他の指標には、例えば情報源別データベースの使用回数や、各キーワードテーブルに登録されているキーワードの数量などが挙げられる。
また、実施の形態4及びその変形例において、各情報源別データベースは、それぞれに割り当てられたカテゴリやジャンルに属するデータを格納し、各キーワードテーブルは、それぞれに割り当てられたカテゴリやジャンルに属するキーワードを格納していても良い。例えば、情報源Aデータベース101Aは、サッカーのカテゴリに属するデータを格納し、キーワードテーブル123aは、サッカーのカテゴリに属するキーワードを格納している。この場合、検索キーワード選択部125aは、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得すると、そのデータベース識別子の示す情報源別データベースのカテゴリを特定する。そして、検索キーワード選択部125aは、そのカテゴリのキーワードを格納しているキーワードテーブルを、検索キーワード記憶部123から特定する。
また、実施の形態4及びその変形例では、暦通知部131は、現在の月をキーワード処理部125に通知したが、現在の日時などを暦として通知しても良い。この場合、閾値更新幅テーブル132aは、各情報源別データベースに対する閾値更新幅を、例えば1日ごとや、1時間ごとに示す。また、閾値更新幅テーブル132aは、各情報源別データベースに対する閾値更新幅を、例えば朝と昼と晩ごとに示す。そして、閾値更新部125bは、暦通知部131から通知された日時に該当する閾値更新幅をその閾値更新幅テーブル132aから特定する。
また、実施の形態3及びその変形例に対して、実施の形態4の特徴を適用しても良い。即ち、実施の形態3及びその変形例において、検索キーワード記憶部103、検索キーワード更新部113a、検索キーワード選択部303a、及び閾値更新部303bの代わりに、実施の形態4及びその変形例の検索キーワード記憶部123、検索キーワード更新部133、検索キーワード選択部125a、及び閾値更新部125bを備える。さらに、実施の形態3及びその変形例において、実施の形態4及びその変形例の閾値更新幅記憶部132と暦通知部131とを備える。
本発明は、ユーザの利用頻度の異なる複数のデータベースの何れからでも、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができ、例えば異なる放送形態のEPGをそれぞれ格納する複数のデータベースからテレビ番組などを検索する情報検索装置に適用することができる。
本発明は、ユーザの嗜好に適合する情報を検索するための情報検索装置及び情報検索支援装置に関するものである。
従来の情報検索装置は、ユーザの利用者情報を管理し、複数のデータベースからの情報の検索に、その利用者情報を共通に用いる(例えば、特許文献1参照。)。
また、他の従来の情報検索装置は、ユーザの嗜好を数値化して表した利用者情報(個人嗜好情報)をカテゴリ毎に管理する。そしてこの情報検索装置は、それぞれデータベースを有する情報発信元に、それらのカテゴリに合った利用者情報を提供することにより、その各情報発信元に情報の検索などを実行させる(例えば、特許文献2参照。)。
特開平7−152771号公報 特開2002−269144号公報
しかしながら、上記特許文献1の情報検索装置では、1つの利用者情報に含まれる内容の全てを、利用頻度の異なる複数のデータベースの検索に対しても利用するため、利用頻度の少ないデータベースに対してユーザの嗜好に合った情報の検索を適切に行うことができないという問題がある。
図1は、上記特許文献1の情報検索装置により生じる問題を説明するための説明図である。
例えば、図1に示すように、ユーザの利用頻度の多い第1データベースには地上波放送のEPG(Electric Program Guide)1が格納されており、ユーザの利用頻度の少ない第2データベースにはBS放送のEPG2が格納されている。そして、情報検索装置は、ユーザの嗜好を表す1つの利用者情報3を管理し、利用者情報3には、ユーザの嗜好性の強いものから順に、例えばキーワード(松上電器、経済、峰龍大、スポーツ、芸能)などが格納されている。
情報検索装置は、第1データベースのEPG1と第2データベースのEPG2に対するテレビ番組の検索に、利用者情報3の全てのキーワードを利用する。
即ち、第1データベースのEPG1からは、嗜好性の最も強いキーワード「松上電器」を含むテレビ番組が、ニュースや、ワイドショー、バラエティーなどの全てのジャンルで検索され、第2データベースのEPG2からも同様に、嗜好性の最も強いキーワード「松上電器」を含むテレビ番組が全てのジャンルで検索される。
ユーザにとってキーワード「松上電器」を含むテレビ番組であれば全てを見たいという期待があるので、上述のように検索されることに不満はない。
ここで、例えば地上波放送では峰龍大はワイドショーのジャンルで頻繁に登場し、BS放送では峰龍大はショッピングのジャンルで頻繁に登場する。ユーザは、第1データベースのEPG1の利用頻度が多いことから、ワイドショーに登場する峰龍大を期待しており、ショッピングに登場する峰龍大を期待しているわけではない。このような期待に起因して、キーワード「峰龍大」の嗜好性はそれほど強くないのである。
ところが、上記特許文献1の情報検索装置は利用者情報に含まれる全てのキーワードをEPG1及びEPG2に対して利用するため、EPG1及びEPG2のそれぞれでキーワード「峰龍大」を含むテレビ番組が全てのジャンルで検索される。
その結果、第2データベースのEPG2に対してユーザの期待しないショッピング関係のテレビ番組が検索されるため、このような情報検索装置では、ユーザの嗜好に合ったテレビ番組を適切に検索することができないのである。
また、例えば地上波放送のキーワード「芸能」を含むテレビ番組は、ドラマの俳優などを紹介するようなテレビ番組が多く、BS放送のキーワード「芸能」を含むテレビ番組は、歌舞伎などのテレビ番組が多い。ユーザは第1データベースのEPG1をよく利用していることから、キーワード「芸能」からは、ドラマの俳優などを紹介するテレビ番組を期待している。
ところが、上記特許文献1の情報検索装置は利用者情報に含まれる全てのキーワードをEPG1及びEPG2に対して利用するため、EPG1及びEPG2のそれぞれでキーワード「芸能」を含むテレビ番組が全てのジャンルで検索される。
その結果、第2データベースのEPG2に対してユーザの期待しない歌舞伎関係のテレビ番組が検索されるため、このような情報検索装置では、ユーザの嗜好に合ったテレビ番組を適切に検索することができないのである。
また、特許文献2の情報検索装置では、情報発信元毎(データベース毎)に利用者情報を異ならせているが、ユーザの利用頻度が少ない情報発信元に対して、利用頻度が少ない分だけ適切な利用者情報を提供することができず、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができないという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、ユーザの利用頻度の異なる複数のデータベースの何れからでも、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索する情報検索装置及び情報検索支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る情報検索装置は、それぞれ蓄積する情報内容を異にしながらも共通の用途を有する複数のデータベースから情報を検索する情報検索装置であって、ユーザによる操作に応じて、前記複数のデータベースのうち何れかを特定するデータベース特定手段と、ユーザの前記用途に対する嗜好を表すキーワード群から、前記データベース特定手段により特定されたデータベースの利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードを優先的に選択する選択手段と、前記データベース特定手段により特定されたデータベースから、前記選択手段により選択されたキーワードを含む情報を検索する検索手段とを備えることを特徴とする。例えば、前記選択手段は、前記キーワード群、及び前記キーワード群の各キーワードに対する嗜好性の強度を示す重み値を予め記憶しているキーワード記憶手段と、前記複数のデータベースのそれぞれに対する利用頻度に関連する閾値を予め記憶している閾値記憶手段と、前記データベース特定手段により特定されたデータベースに対する閾値を前記閾値記憶手段から読み出し、前記キーワード記憶手段に記憶されているキーワード群から、前記読み出した閾値以上又は閾値以下の重み値を有するキーワードを選択するキーワード選択手段とを備える。
これにより、キーワード群からユーザの嗜好性の強いキーワードが、検索対象となるデータベースの利用頻度に応じた数量だけ優先的に選択されて、そのデータベースの検索に利用されるため、利用頻度の少ないデータベースに対しては、嗜好性の弱いキーワードが除かれて嗜好性の強いキーワードのみを用いて検索が行われるので、ユーザの利用頻度の異なる複数のデータベースの何れからでも、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、ユーザによる操作に応じて、前記検索手段により検索された情報の中から、ユーザの所望の情報を受け付ける情報受付手段と、前記検索手段により検索された情報、及び前記情報受付手段により受け付けられた情報に基づいて解析することにより、ユーザの嗜好を表すキーワードと、前記キーワードに対する重み値とを導出する解析手段と、前記解析手段により導出されたキーワード及び重み値を、前記キーワード記憶手段に書き込む書込手段とを備えることを特徴としても良い。ここで、前記書込手段は、前記解析手段により導出されたキーワードが、キーワード記憶手段に既に記憶されているときには、前記キーワード記憶手段に記憶されている前記キーワードの重み値を、前記解析手段により導出された重み値に更新する。
これにより、キーワード記憶手段に記憶されているキーワード及びそのキーワードの重み値がユーザの嗜好に応じて更新されるため、ユーザの嗜好の変化に適応してその嗜好に合った情報を適切に検索することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、前記情報受付手段によって受け付けられた情報の元となるデータベースの利用頻度に応じて、キーワード記憶手段への重み値の書込みを行うべきか否かを判別する書込判別手段を備え、前記書込手段は、前記書込判別手段により書込みを行うべきと決定された場合に、前記解析手段により導出されたキーワード及び重み値を、前記キーワード記憶手段に書き込むことを特徴としても良い。例えば、前記書込判別手段は、前記情報受付手段によって受け付けられた情報の元となるデータベースの閾値を前記閾値記憶手段から読み出し、前記閾値が所定値よりも小さい又は大きい場合に、キーワード記憶手段への重み値の書込みを行うべきと判別する。
これにより、利用頻度が少ないデータベースの利用によってユーザの嗜好を学習してしまうことを防ぐことができ、ユーザの嗜好を表すキーワードを精度良く選択することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、前記閾値記憶手段に記憶されている閾値のうち前記利用されたデータベースの閾値を変更する閾値更新手段を備えることを特徴としても良い。
これにより、データベースの利用に応じて閾値が更新されるため、データベースの利用頻度の変化に適応して、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、前記複数のデータベースの検索に利用されていない期間の経過に応じて、前記各データベースに対して前記閾値記憶手段に記憶されている閾値を上げる又は下げる期間閾値更新手段を備えることを特徴としても良い。
これにより、データベースの不使用期間に応じて閾値が更新されるため、データベースの使用期間の変化に応じて、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、閾値の更新幅を暦の属性ごとに記憶している更新幅記憶手段を備え、前記閾値更新手段は、前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、当該利用時の暦の属性に対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されたデータベースの閾値を変更し、前記期間閾値更新手段は、前記複数のデータベースのうちの何れかが検索に利用されずに所定期間が経過したときには、当該経過時の暦の属性に対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されなかったデータベースの閾値を変更することを特徴としても良い。
これにより、暦に応じて閾値の更新幅が変化するため、各データベースに格納される情報の内容が経時的に変化しても、適切に閾値を更新することができる。
また、前記情報検索装置は、さらに、閾値の更新幅をデータベースごとに記憶している更新幅記憶手段を備え、前記閾値更新手段は、前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、前記検索に利用されたデータベースに対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されたデータベースの閾値を変更し、前記期間閾値更新手段は、前記複数のデータベースのうちの何れかが検索に利用されずに所定期間が経過したときには、前記検索に利用されなかったデータベースに対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されなかったデータベースの閾値を変更することを特徴としても良い。
これにより、各データベースに対して適切に閾値を更新することができる。
ここで、前記情報検索装置は、さらに、ユーザによる操作に応じて、ユーザの所望のデータベースと閾値を受け付ける受付手段と、前記閾値記憶手段に記憶されている閾値のうち、前記受付手段により受け付けられたデータベースに対する閾値を前記受付手段により受け付けられた閾値に更新する閾値手動更新手段とを備えることを特徴としても良い。
これにより、ユーザの操作に応じて閾値が更新されるため、ユーザの使い勝手を向上することができる。
また、前記選択手段は、前記データベースごとに対応付けられた複数の前記キーワード群のうち、前記データベース特定手段により特定されたデータベースに対応するキーワード群から、キーワードを選択することを特徴としても良い。
これにより、各データベースに対してキーワード群が設定されているため、ユーザの嗜好に合ったキーワードを適切に選択することができる。
ここで、前記選択手段は、前記データベースごとに対応付けられた複数の前記キーワード群のうち、前記データベース特定手段により特定されたデータベースよりも利用頻度の多いデータベースに対応するキーワード群から、キーワードを選択することを特徴としても良い。例えば、前記選択手段は、前記データベース特定手段により特定されたデータベースの利用頻度が所定回数以上の場合には、前記データベースに対応するキーワード群からキーワードを選択し、前記利用頻度が前記所定回数よりも少ない場合には、前記データベースよりも利用頻度の多いデータベースに対応するキーワード群からキーワードを選択する。
これにより、常に利用頻度の多いデータベースに対応するキーワード群からキーワードが選択されるため、利用頻度が少ないデータベースに対しても、ユーザの嗜好を十分に反映したキーワードを適切に選択することができる。
なお、本発明は、上記情報検索装置が行う検索の方法や、プログラム、情報の検索を行う機器に対してその検索の支援を行う情報検索支援装置、その機器と情報検索支援装置とを備えた情報検索システムとしても実現することができる。
本発明の情報検索装置は、ユーザの利用頻度の異なる複数のデータベースの何れからでも、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができるという作用効果を奏する。
(実施の形態1)
以下、本発明に係る実施の形態1の情報検索装置について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明の実施の形態1における情報検索装置の構成を示す構成図である。
この情報検索装置100は、例えばSTB(set-top box)200に備えられ、それぞれ異なる情報源から配信された複数のEPG(Electric Program Guide)から、これらのEPGの利用頻度に応じてユーザの好みのテレビ番組を適切に検索して、検索結果に該当するテレビ番組をテレビ201のディスプレイ201aに表示させるものである。
STB200は、上述の情報検索装置100と、インターネットやデジタル放送などにより上記EPGを取得し、取得したEPGを情報検索装置100の複合データベース101に記録する取得部190とを備えている。
情報検索装置100は、上述の複合データベース101と、検索命令発行部102と、検索キーワード記憶部103と、キーワード閾値記憶部104と、キーワード処理部105と、検索部106と、閾値入力部107と、表示制御部108とを備えている。
複合データベース101は、例えば地上波放送の放送局である情報源Aから配信されたEPGを格納する情報源Aデータベース101Aと、BS(Broadcasting Satellite)放送やCS(Communication Satellite)放送の放送局である情報源Bから配信されたEPGを格納する情報源Bデータベース101Bと、CATV(Community Antennna TV)の放送局である情報源Cから配信されたEPGを格納する情報源Cデータベース101Cとを備えている。なお、情報源Aデータベース101A及び情報源Bデータベース101B並びに情報源Cデータベース101Cを以下、それぞれ情報源別データベースと総称する。
検索命令発行部102は、ユーザの操作に応じて、情報源Aデータベース101A及び情報源Bデータベース101B並びに情報源Cデータベース101Cのうち少なくとも1つを特定し、その特定した情報源別データベースを示すデータベース識別子をキーワード処理部105に出力する。例えば、検索命令発行部102は、データベース識別子として、情報源Aデータベースや、情報源Bデータベース、情報源Cデータベースなどのデータベース名を出力する。このように検索命令発行部102は、データベース識別子を出力することにより、そのデータベース識別子により示される情報源別データベースに対してのテレビ番組の検索を促す。
検索キーワード記憶部103は、ユーザの嗜好を表すキーワード群と、各キーワードに対するユーザの嗜好を数値化した重みとを対応づけたキーワードテーブルを記憶している。
図3は、キーワードテーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。
キーワードテーブル103aには、図3に示すように、「キーワード、重み」として「松上電器、90」、「経済、80」、…、及び「芸能、20」が記録されている。ここでは、重みが大きな値のキーワードほど、ユーザの嗜好に合ったキーワードである。
キーワード閾値記憶部104は、情報源Aデータベース101A及び情報源Bデータベース101B並びに情報源Cデータベース101Cをそれぞれ識別するためのデータベース識別子と、上記キーワードの重みに対する閾値とを対応付けた閾値テーブルを記憶している。
図4は、閾値テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。
閾値テーブル104aには、図4に示すように、「データベース識別子、閾値」として、「情報源Aデータベース、10」、「情報源Bデータベース、80」、及び「情報源Cデータベース、50」が記録されている。ここでは、上述のようにデータベース識別子をデータベース名としている。
つまり、検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aにおいて、重みが大きい値のキーワードほどユーザの嗜好に合ったキーワードであるとしたので、キーワード閾値記憶部104の閾値テーブル104aでは、閾値が小さい値の情報源別データベースほど、ユーザの利用頻度が多い(嗜好に合った)情報源別データベースである。即ち、この閾値は、情報源別データベースに対するユーザの利用頻度を示すものである。
キーワード処理部105は、複合データベース101からテレビ番組を検索するためのキーワードを、検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aから選択する検索キーワード選択部105aと、キーワード閾値記憶部104の閾値テーブル104aの閾値を更新する閾値更新部105bとを備えている。
検索キーワード選択部105aは、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得すると、取得したデータベース識別子に対応する閾値テーブル104aの閾値に基づき、キーワードテーブル103aからキーワードを選択し、選択したキーワードと取得したデータベース識別子とを対応付けて検索部106に出力する。
例えば、検索キーワード選択部105aは、検索命令発行部102からデータベース識別子「情報源Aデータベース、情報源Bデータベース」を取得すると、閾値テーブル104aを参照して、取得したデータベース識別子「情報源Aデータベース、情報源Bデータベース」に対応する閾値「10、80」を特定する。次に、検索キーワード選択部105aは、キーワードテーブル103aから、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対応する閾値10以上の重みを有するキーワードと、データベース識別子「情報源Bデータベース」に対応する閾値80以上の重みを有するキーワードとを選択する。そして、検索キーワード選択部105aは、データベース識別子と、選択したキーワードとを対応付けて出力する。即ち、検索キーワード選択部105aは、「データベース識別子、キーワード」として、「情報源Aデータベース、(松上電器、経済、スポーツ、…、芸能)」を出力し、さらに「情報源Bデータベース、(松上電器、経済)」を出力する。
検索部106は、検索キーワード選択部105aからデータベース識別子とキーワードを取得すると、取得したデータベース識別子に対応する複合データベース101の情報源別データベースから、その取得したキーワードを含む情報、つまりテレビ番組を検索して、その検索結果を表示制御部108に出力する。
例えば、検索部106は、検索キーワード選択部105aから「データベース識別子、キーワード」として「情報源Aデータベース、(松上電器、経済、スポーツ、…、芸能)」を取得すると、複合データベース101の情報源Aデータベース101Aに格納されているEPGから、キーワード「松上電器、経済、スポーツ、…、芸能」のいずれかを含むテレビ番組を検索してその検索結果を表示制御部108に出力する。さらに、検索部106は、検索キーワード選択部105aから「情報源Bデータベース、(松上電器、経済)」を取得すると、複合データベース101の情報源Bデータベース101Bに格納されているEPGから、キーワード「松上電器、経済」のいずれかを含むテレビ番組を検索してその検索結果を表示制御部108に出力する。
表示制御部108は、検索部106から出力された検索結果を示す内容をテレビ201のディスプレイ201aに表示させる。
このように本実施の形態では、ユーザの嗜好を表すキーワードテーブル103aから、情報源別データベースの利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードが優先的に選択され、その選択されたキーワードを用いて情報源別データベースのEPGからテレビ番組が検索されるため、利用頻度の少ないEPGに対して、利用頻度の多いEPGと同様に嗜好性の弱いキーワードを含むテレビ番組が検索されることがなく、ユーザの嗜好に合ったテレビ番組を適切に検索することができる。
図5は、情報源別データベースごとに利用されるキーワードの数量を説明するための説明図である。
この図5に示すように、閾値が低い、即ち利用頻度の多い情報源Aデータベース101Aに対しては、嗜好性の弱いキーワードも含めて多くのキーワードが検索に利用され、閾値が高い、即ち利用頻度の少ない情報源Bデータベース101Bに対しては、嗜好性の弱いキーワードを除いて少ないキーワードが検索に利用される。
これにより、上述のように、本実施の形態ではユーザの嗜好に合ったテレビ番組を適切に検索することができる。また、キーワードテーブル103aは、全ての情報源別データベースに対して共通に利用されるため、特許文献2の情報検索装置の説明で示した利用頻度の少ないデータベースに対する問題も解決することができる。
ところで、閾値入力部107は、ユーザによる操作に応じて、情報源別データベースの閾値の変更を促す閾値変更信号と、変更後の閾値を示す内容の閾値指示信号をキーワード処理部105に出力する。なお、このような閾値入力部107をマウスやキーボードなどで構成しても良い。
上述のキーワード処理部105の閾値更新部105bは、閾値入力部107からの閾値変更信号及び閾値指示信号に応じて、キーワード閾値記憶部104の閾値テーブル104aに記録されている閾値を更新するとともに、情報源別データベースの利用頻度に応じてその閾値を更新する。即ち、閾値更新部105bは、ユーザによる手動で閾値を更新するとともに、利用状況に応じて自動で閾値を更新する。
まず、閾値更新部105bがユーザによる手動で閾値を更新する動作について説明する。
閾値更新部105bは、閾値入力部107から閾値変更信号を取得すると、検索キーワード記憶部103からキーワードテーブル103aを読み出すとともに、キーワード閾値記憶部104から閾値テーブル104aを読み出す。そして、閾値更新部105bは、読み出したキーワードテーブル103aと閾値テーブル104aに基づいて、情報源別データベースごとにテレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みを特定するとともに、表示制御部108に対してその特定した内容をテレビ201のディスプレイ201aに表示させる。
図6は、情報源別データベースごとにテレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みが表示されるディスプレイ201aの画面表示図である。
閾値更新部105bは、キーワードテーブル103aと、データベース識別子「情報源Aデータベース、情報源Bデータベース、情報源Cデータベース」及び閾値「10、80、50」を示す閾値テーブル104aとを読み出すと、情報源Aデータベース101Aに対しては、閾値10以上の重みを有するキーワードとその重みを特定し、その内容「(松上電器、90)、(経済、80)、(スポーツ、70)、…、(芸能、20)」をディスプレイ201aに表示させる。また、閾値更新部105bは、情報源Bデータベース101Bに対しては、閾値80以上の重みを有するキーワードとその重みを特定し、その内容「(松上電器、90)、(経済、80)」をディスプレイ201aに表示させる。さらに、閾値更新部105bは、情報源Cデータベース101Cに対しては、閾値50以上の重みを有するキーワードとその重みを特定し、その内容「(松上電器、90)、(経済、80)、(スポーツ、70)」をディスプレイ201aに表示させる。また、閾値更新部105bは、検索に利用されないキーワードと重みもディスプレイ201aに網掛け表示させる。
ここで、そのディスプレイ201aに表示された内容を見たユーザが閾値入力部107を操作して所望の情報源別データベースを選択し、その情報源データベースに対する閾値を入力すると、閾値入力部107は、その選択された情報源別データベースのデータベース識別子と、入力された閾値を示す内容の閾値指示信号を閾値更新部105bに出力する。
このような閾値指示信号を取得した閾値更新部105bは、その閾値指示信号に示されるデータベース識別子に対応して既に閾値テーブル104aに記録されている閾値を、その閾値指示信号に示される閾値に更新する。さらに、閾値更新部105bは、その更新された閾値に基づいて、テレビ201のディスプレイ201aに表示されている内容を表示制御部108に更新させる。
例えば、ユーザは、図6に示すようなディスプレイ201aに表示された内容を参照した結果、情報源Bデータベース101Bの検索にキーワード「スポーツ」を利用したいと考えた場合、閾値入力部107を操作して「情報源Bデータベース」を選択し、さらに閾値「70」を入力する。その結果、閾値更新部105bは、閾値入力部107から出力されたデータベース識別子「情報源Bデータベース」に対応する閾値テーブル104aの閾値「80」を閾値「70」に更新する。
図7は、更新された閾値テーブル104aの内容を示すテーブル内容表示図である。
この図7に示すように、閾値テーブル104aのデータベース識別子「情報源Bデータベース」に対応付けて新たに閾値「70」が格納される。
図8は、更新された閾値テーブル104aに基づいて表示されるディスプレイ201aの画面表示図である。
この図8に示すように、データベース識別子「情報源Bデータベース」のキーワード「スポーツ」と重み「70」に対する網掛け表示は解除される。このようなディスプレイ201aを見たユーザは、情報源Bデータベース101Bの検索にキーワード「スポーツ」が利用されるということを容易に把握することができる。
次に、閾値更新部105bが自動で閾値を更新する動作について説明する。
閾値更新部105bは、検索命令発行部102から検索キーワード選択部105aとともにデータベース識別子を取得すると、そのデータベース識別子により示される情報源別データベースが検索に利用されたと判別し、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値を更新する。
例えば、閾値更新部105bは、検索命令発行部102からデータベース識別子「情報源Aデータベース、情報源Bデータベース」を取得すると、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値「10、80」を、それぞれの閾値から値5を引いた閾値「5、75」に更新する。
このように、情報源別データベースの利用頻度に応じて自動的に閾値が更新されるため、ユーザの使い勝手を向上することができる。
このような本実施の形態における情報検索装置100の一連の検索動作について説明する。
図9は、情報検索装置100の検索動作を示すフロー図である。
まず、情報検索装置100は、ユーザの指定する情報源別データベースを特定する(ステップS100)。そして、情報検索装置100は、閾値テーブル104aを参照することにより、その情報源別データベースに対応する閾値を特定する(ステップS102)。
次に、情報検索装置100は、キーワードテーブル103aから、ステップS102で特定した閾値以上の重みを有するキーワードを選択する(ステップS104)。
キーワードを選択すると、情報検索装置100は、ステップS100で特定した情報源別データベースからそのキーワードを含むテレビ番組を検索し(ステップS106)、その検索結果であるテレビ番組をテレビ201のディスプレイ201aに表示させる(ステップS108)。
(変形例1)
ここで、検索部106の検索方法に関する本実施の形態の第1の変形例について説明する。
上記実施の形態では、検索部106は、検索キーワード選択部105aにより複数のキーワードが選択されたときには、これらのキーワードのうち何れかを含むテレビ番組を検索したが、本変形例に係る検索部106は、検索対象であるテレビ番組の内容に含まれる複数のキーワードの重みを足し合わせ、その足し合わせた結果が所定の値以上になったテレビ番組を検索結果とする。
すなわち、検索部106は、検索キーワード選択部105aからデータベース識別子とキーワードとそのキーワードに対応する重みとを取得すると、取得したデータベース識別子に対応する複合データベース101の情報源別データベースを対象に、検索対象であるテレビ番組の内容に含まれる複数のキーワードの重みを足し合わせ、その足し合わせた結果が所定の値以上になったテレビ番組を表示制御部108に出力する。
例えば、検索部106は、検索キーワード選択部105aから「データベース識別子、(キーワード、重み)」として「情報源Aデータベース、(松上電器、90)、(経済、80)、(スポーツ、70)、…、(芸能、20)」を取得すると、複合データベース101の情報源Aデータベース101Aに格納されているEPGから、キーワード「松上電器、経済、スポーツ、…、芸能」のいずれかを含むテレビ番組を検索する。さらに検索部106は、検索したそれぞれのテレビ番組ごとに、そのテレビ番組に含まれるキーワードの重みを足し合わせる。一例として、あるテレビ番組に「松上電器、経済、スポーツ」が含まれる場合、検索部106は、そのキーワードに対応する重みを、90+80+70のように足し合わせる。そして検索部106は、その足し合わせた結果が所定の閾値(例えば200)を超えたときは、その閾値を超えたテレビ番組を表示制御部108に出力する。
(変形例2)
ここで、閾値更新部105bの閾値の更新方法に関する本実施の形態の第2の変形例について説明する。
上記実施の形態では、閾値更新部105bは、ユーザによる手動で、又は情報源別データベースの利用頻度ごとに自動で閾値テーブル104aの閾値を更新したが、本変形例に係る閾値更新部105bは、さらに情報源別データベースの不使用期間に応じて閾値を更新する。
図10は、不使用期間に応じて更新された閾値テーブル104aを示すテーブル内容表示図である。
閾値更新部105bは、情報源別データベースの何れかが情報の検索に例えば1日間使用されなかったときには、その情報源別データベースに対して閾値テーブル104aに記録されている閾値に5を加えてこれを更新する。例えば、情報源Cデータベース101Cが1日間使用されなかった場合、図10に示すように、閾値テーブル104aの情報源Cデータベース101Cに対応する閾値は「50」から「55」に更新される。
このように不使用期間に応じて閾値を更新しても、利用頻度ごとに更新するのと同様の効果を奏することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明に係る実施の形態2の情報検索装置について、図面を参照しながら説明する。
図11は、本実施の形態における情報検索装置の構成を示す構成図である。
なお、実施の形態1と同一の符号を付して示す構成要素は、実施の形態1の構成要素と同一の機能及び構成を有し、それらの詳細な説明は省略する。
本実施の形態の情報検索装置100aは、実施の形態1と比べて、検索結果として表示されるテレビ番組からのユーザの選択に基づいてキーワードテーブルを更新する点に特徴があり、複合データベース101と、検索命令発行部102と、検索キーワード記憶部103と、キーワード閾値記憶部104と、キーワード処理部105と、検索部106と、閾値入力部107と、表示制御部108と、入力部111と、結果解析部112と、検索キーワード更新部113とを備えている。
入力部111は、ユーザによる入力により、検索部106により検索されたテレビ番組のうち所望のテレビ番組を決定する。
結果解析部112は、検索部106により検索されたテレビ番組を取得し、さらに入力部111により決定されたテレビ番組を取得すると、その取得した内容に基づいてキーワードを抽出するとともにそのキーワードの重みを導出する。そして、結果解析部112は、そのキーワードと、キーワードの重みと、入力部111により決定されたテレビ番組が記録されていた情報源別データベースのデータベース識別子とを対応付けて検索キーワード更新部113に出力する。
例えば検索部106は、実施の形態1と同様に検索結果として、情報源Aデータベース101Aに記録されているキーワード「松上電器、経済、スポーツ、…、芸能」のいずれかを含むテレビ番組とデータベース識別子「情報源Aデータベース」とを対応付けて出力し、さらに、情報源Bデータベース101Bに記録されていたキーワード「松上電器、経済」のいずれかを含むテレビ番組とデータベース識別子「情報源Bデータベース」とを対応付けて出力する。これにより、テレビのディスプレイには、その検索結果が情報源別データベースごとに表示される。ここで、ユーザは情報源Bデータベース101Bのキーワード「松上電器」を含むテレビ番組を入力部111に入力することにより、入力部111はそのテレビ番組をユーザの所望のテレビ番組だと決定する。
その結果、結果解析部112は、データベース識別子「情報源Aデータベース」及びそれに対応して検索されたテレビ番組と、データベース識別子「情報源Bデータベース」及びそれに対応して検索されたテレビ番組とを検索部106から取得するとともに、入力部111により決定された情報源Bデータベース101Bのテレビ番組を取得する。そして結果解析部112は、上述のような検索部106の検索結果と入力部111の決定結果とを解析することにより、キーワード「松上電器」を抽出するとともに、そのキーワードに対する重み「80」を導出する。さらに、結果解析部112は、キーワード「松上電器」と、そのキーワードに対する重み「80」と、情報源Bデータベース101Bのデータベース識別子「情報源Bデータベース」とを対応付けて検索キーワード更新部113に出力する。
検索キーワード更新部113は、結果解析部112からキーワードとそのキーワードの重みとデータベース識別子とを取得すると、取得したデータベース識別子に対応して閾値テーブル104aに記録されている閾値に基づき、取得したキーワードとそのキーワードの重みを用いて検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aを更新する。
例えば、検索キーワード更新部113は、結果解析部112からキーワード「松上電器」と重み「80」とデータベース識別子「情報源Bデータベース」を取得すると、そのデータベース識別子「情報源Bデータベース」に対応付けて閾値テーブル104aに記録されている閾値「80」で、取得したキーワードの重み「80」を除算する。さらに、検索キーワード更新部113は、その除算結果である値「1」を、キーワードテーブル103aのキーワード「松上電器」に対する重み「90」に加算し、その重みを「91」に更新する。
図12は、更新されたキーワードテーブル103aの内容を示すテーブル内容表示図である。
この図12に示すように、キーワードテーブル103aのキーワード「松上電器」に対応付けられた重みは「90」から「91」に更新される。
なお、上記の実施例では、情報源別データベースに対するユーザの利用頻度を反映して重みを更新するために、情報源別データベースの閾値を用いた除算を行って重みの更新幅を求めたが、これに限定されるものではない。
また、検索キーワード更新部113は、結果解析部112から取得したキーワードがキーワードテーブル103aに記録されていないときには、そのキーワードとその重みを対応付けてキーワードテーブル103aに追加的に記録する。
このように本実施の形態の情報検索装置100aでは、検索結果として表示されるテレビ番組からユーザが選択した結果に基づいて、キーワードテーブル103aが更新されることにより、キーワードテーブル103aをユーザの嗜好の変化に適応させることができる。また、本実施の形態の情報検索装置100aでは、キーワードテーブル103aの重みを更新するときには、ユーザにより選択されたテレビ番組に対応する情報源別データベースの閾値を用いるため、情報源別データベースに対するユーザの利用頻度を反映する形で、キーワードテーブル103aをユーザの嗜好の変化に適応させることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明に係る実施の形態3の情報検索システムについて、図面を参照しながら説明する。
図13は、本実施の形態における情報検索システムの構成を示す構成図である。
なお、実施の形態1と同一の符号を付して示す構成要素は、実施の形態1の構成要素と同一の機能及び構成を有し、それらの詳細な説明は省略する。
本実施の形態における情報検索システムは、例えばSTB(set-top box)として構成されるA情報機器380と、例えば携帯電話として構成されるB情報機器390と、A情報機器380及びB情報機器390のそれぞれとネットワークを介して接続され、各情報機器が有するEPG(Electric Program Guide)の利用頻度に応じたキーワード(ユーザの嗜好に合ったキーワード)を送信する情報検索支援装置300とを備えている。なお、A情報機器380とB情報機器390とは同一のユーザにより使用される。
A情報機器380は、ユーザが操作することによりその操作に応じた信号を出力する操作部381と、所定の情報源から提供されたEPGを格納するAデータベース383と、Aデータベース383に格納されたEPGからテレビ番組を検索する検索部382と、テレビ385のディスプレイ385aを制御することにより検索部382の検索結果などを表示させる表示制御部384とを備えている。
A情報機器380の操作部381は、上記実施の形態1の検索命令発行部102と閾値入力部107の機能を兼ね備えている。即ち、操作部381は、ユーザの操作に応じて、テレビ番組の検索を開始するため、A情報機器380を識別するための機器識別子(例えば、情報機器名「A情報機器」)を情報検索支援装置300に送信する。また、操作部381は、ユーザによる操作に応じて、A情報機器380又はB情報機器390に対する閾値の変更を促す閾値変更信号と、変更後の閾値を示す内容の閾値指示信号を情報検索支援装置300に出力する。
A情報機器380の検索部382は、情報検索支援装置300からキーワードを取得すると、Aデータベース383から、その取得したキーワードを含む情報、つまりテレビ番組を検索して、その検索結果を表示制御部384に出力する。例えば、検索部382は、情報検索支援装置300からキーワード「松上電器」を取得すると、Aデータベース383に格納されているEPGから、キーワード「松上電器」を含むテレビ番組を検索してその検索結果を表示制御部384に出力する。
A情報機器380の表示制御部384は、検索部382から出力された検索結果を示す内容をテレビ385のディスプレイ385aに表示させる。
B情報機器390は、ユーザが操作することによりその操作に応じた信号を出力する操作部391と、A情報機器380とは異なる情報源から提供されたEPGを格納するBデータベース393と、Bデータベース393に格納されたEPGからテレビ番組を検索する検索部392と、検索部392による検索結果などを表示する表示部394とを備えている。
B情報機器390の操作部391は、A情報機器380の操作部381と同様、上記実施の形態1の検索命令発行部102と閾値入力部107の機能を兼ね備えている。即ち、操作部391は、ユーザの操作に応じて、テレビ番組の検索を開始するため、B情報機器390を識別するための機器識別子(例えば、情報機器名「B情報機器」)を情報検索支援装置300に送信する。また、操作部391は、ユーザによる操作に応じて、A情報機器380又はB情報機器390の閾値の変更を促す閾値変更信号と、変更後の閾値を示す内容の閾値指示信号を情報検索支援装置300に出力する。
B情報機器390の検索部392は、A情報機器380の検索部382と同様、情報検索支援装置300からキーワードを取得すると、Bデータベース393から、その取得したキーワードを含むテレビ番組を検索して、その検索結果を表示部394に出力する。
B情報機器390の表示部394は、検索部392から出力された検索結果を示す内容を表示する。
本実施の形態における情報検索支援装置300は、各情報機器が有する情報の利用頻度に応じたキーワードを送信することにより、A情報機器380に対して、送信したキーワードを含む情報を、A情報機器380が有する情報の中から検索させ、これと同様に、B情報機器390に対して、送信したキーワードを含む情報を、B情報機器390が有する情報の中から検索させる。
つまり、A情報機器380は自らが有するEPGの中からユーザの嗜好に合ったテレビ番組を検索するときには、まず、情報検索支援装置300からキーワードを取得して、そのキーワードを用いて検索した結果をテレビ385に表示させる。B情報機器390においても同様、自らが有するEPGの中からユーザの嗜好に合ったテレビ番組を検索するときには、まず、情報検索支援装置300からキーワードを取得して、そのキーワードを用いて検索した結果を表示する。このように、本実施の形態における情報検索支援装置300は、A情報機器380及びB情報機器390が行う検索を支援する。
このような情報検索支援装置300は、検索キーワード記憶部103と、通信部301と、キーワード閾値記憶部302と、キーワード処理部303とを備えている。
通信部301は、A情報機器380とB情報機器390とネットワークを介した通信を行う。
キーワード閾値記憶部302は、A情報機器380及びB情報機器390をそれぞれ識別するための機器識別子と、検索キーワード記憶部103に格納されているキーワードの重みに対する閾値とを対応付けた閾値テーブルを記憶している。
図14は、上述の閾値テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。
この閾値テーブル302aには、図14に示すように、「機器識別子、閾値」として、「A情報機器、80」と「B情報機器、10」とが記録されている。ここでは、機器識別子を情報機器名としている。
つまり、検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aにおいて、重みが大きい値のキーワードほどユーザの嗜好に合ったキーワードであるので、キーワード閾値記憶部302の閾値テーブル302aでは、閾値が小さい値の情報機器ほど、ユーザの利用頻度が多い(嗜好に合った)情報機器である。
キーワード処理部303は、A情報機器380及びB情報機器390からテレビ番組を検索するためのキーワードを、検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aから選択する検索キーワード選択部303aと、キーワード閾値記憶部302の閾値テーブル302aの閾値を更新する閾値更新部303bとを備えている。
検索キーワード選択部303aは、A情報機器380又はB情報機器390の操作部381,391から通信部301を介して機器識別子を取得すると、取得した機器識別子に対応する閾値テーブル302aの閾値に基づき、キーワードテーブル103aからキーワードを選択し、その選択したキーワードをその機器識別子に対応する情報機器に送信する。
例えば、検索キーワード選択部303aは、操作部381から機器識別子「A情報機器」を取得すると、閾値テーブル302aを参照して、取得した機器識別子「A情報機器」に対応する閾値「80」を特定する。次に、検索キーワード選択部303aは、キーワードテーブル103aを参照し、機器識別子「A情報機器」に対応する閾値80以上の重みを有するキーワード「松上電器、経済」を選択する。そして、検索キーワード選択部303aは、機器識別子「A情報機器」により示されるA情報機器380に対して、その選択したキーワード「松上電器、経済」を通信部301を介して送信する。
閾値更新部303bは、A情報機器380又はB情報機器390の操作部381,391から送信された閾値変更信号及び閾値指示信号に応じて、キーワード閾値記憶部302の閾値テーブル302aに記録されている閾値を更新するとともに、情報機器の利用頻度に応じてその閾値を更新する。即ち、閾値更新部303bは、ユーザによる手動で閾値を更新するとともに、利用状況に応じて自動で閾値を更新する。
まず、閾値更新部303bがユーザによる手動で閾値を更新する動作について説明する。
閾値更新部303bは、操作部381,391から閾値変更信号を取得すると、検索キーワード記憶部103からキーワードテーブル103aを読み出すとともに、キーワード閾値記憶部302から閾値テーブル302aを読み出す。そして、閾値更新部303bは、読み出したキーワードテーブル103aと閾値テーブル302aに基づいて、情報機器ごとにテレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みを特定する。さらに閾値更新部303bは、その閾値変更信号を送信してきた情報機器に、その特定した内容を送信して表示させる。
図15は、テレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みが表示される画面表示図である。
閾値更新部303bは、キーワードテーブル103aと、機器識別子「A情報機器、B情報機器」及び閾値「80、10」を示す閾値テーブル302aとを読み出すと、A情報機器380に対しては、閾値80以上の重みを有するキーワードとその重みを特定し、B情報機器390に対しては、閾値10以上の重みを有するキーワードとその重みを特定する。そして閾値更新部303bは、A情報機器380に対して特定された内容「(松上電器、90)、(経済、80)」と、B情報機器390に対して特定された内容「(松上電器、90)、(経済、80)、(スポーツ、70)、…、(芸能、20)」とを、閾値変更信号を送信してきた例えばA情報機器380のテレビ385のディスプレイ385aに表示させる。また、閾値更新部303bは、検索に利用されないキーワードと重みもディスプレイ385aに網掛け表示させる。
ここで、そのディスプレイ385aに表示された内容を見たユーザがA情報機器380の操作部381を操作して所望の情報機器を選択し、その情報機器に対する閾値を入力すると、操作部381は、その選択された情報機器の機器識別子と、入力された閾値とを示す内容の閾値指示信号を閾値更新部303bに送信する。
このような閾値指示信号を取得した閾値更新部303bは、その閾値指示信号に示される機器識別子に対応して既に閾値テーブル302aに記録されている閾値を、その閾値指示信号に示される閾値に更新する。さらに、閾値更新部303bは、その更新された閾値に基づいて、テレビ385に表示されている内容をA情報機器380の表示制御部384に対して更新させる。
例えば、ユーザは、ディスプレイに表示された内容を参照した結果、A情報機器380の検索にキーワード「スポーツ」を利用したいと考えた場合、操作部381を操作して「A情報機器」を選択し、さらに閾値「70」を入力する。その結果、閾値更新部303bは、操作部381から出力された機器識別子「A情報機器」に対応する閾値テーブル302aの閾値「80」を閾値「70」に更新する。
図16は、手動で更新された閾値テーブル302aの内容を示すテーブル内容表示図である。
この図16に示すように、閾値テーブル302aの機器識別子「A情報機器」に対応付けて新たに閾値「70」が格納される。
図17は、更新された閾値テーブル302aに基づいて表示されるディスプレイの画面表示図である。
この図17に示すように、機器識別子「A情報機器」のキーワード「スポーツ」と重み「70」に対する網掛け表示は解除される。このようなディスプレイ385aを見たユーザは、A情報機器380の検索にキーワード「スポーツ」が利用されるということを容易に把握することができる。
次に、閾値更新部303bが自動で閾値を更新する動作について説明する。
閾値更新部303bは、操作部381,391から検索キーワード選択部303aとともに機器識別子を取得すると、その機器識別子の情報機器が検索に利用されたと判別し、その機器識別子に対応付けられた閾値テーブル302aの閾値を更新する。
例えば、閾値更新部105bは、操作部381から機器識別子「A情報機器」を取得すると、その機器識別子に対応付けられた閾値テーブル302aの閾値「80」を、その閾値から値5を引いた閾値「75」に更新する。
図18は、自動で更新された閾値テーブル302aの内容を示すテーブル内容表示図である。
この図18に示すように、閾値テーブル302aの機器識別子「A情報機器」に対応付けて新たに閾値「75」が格納される。
このような本実施の形態における情報検索システムの一連の検索動作について説明する。
図19は、情報検索システムの検索動作の一例を示すシーケンス図である。
まず、A情報機器380は、ユーザによる操作に基づき、機器識別子「A情報機器」を情報検索支援装置300に送信する(ステップS200)。情報検索支援装置300は、機器識別子「A情報機器」を取得すると、閾値テーブル302aを参照することにより、その機器識別子に対する閾値を特定し(ステップS202)、キーワードテーブル103aから、特定した閾値以上の重みを有するキーワードを選択する(ステップS204)。そして、情報検索支援装置300は、ステップS204で選択したキーワードを、機器識別子「A情報機器」に対応するA情報機器380にネットワークを介して通知する(ステップS206)。
次に、A情報機器380は、情報検索支援装置300から通知されたキーワードを用いてテレビ番組を検索し(ステップS208)、その検索結果をテレビ385に表示させる(ステップS210)。
このように本実施の形態では、情報検索支援装置300がキーワードテーブル103aから情報機器の利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードを優先的に選択して、そのキーワードをA情報機器380やB情報機器390に対して送信するため、A情報機器380及びB情報機器390は、実施の形態1と同様、それぞれ利用頻度が少なくてもユーザの嗜好に合ったテレビ番組を適切に検索することができる。
(変形例1)
ここで、キーワードテーブル103aの更新に関する本実施の形態の第1の変形例について説明する。
図20は、本変形例に係る情報検索システムの構成を示す構成図である。
本変形例に係る情報検索支援装置300aは、実施の形態2の結果解析部112及び検索キーワード更新部113のそれぞれと同様の機能及び構成を有する結果解析部112a及び検索キーワード更新部113aを備えている。また、A情報機器380及びB情報機器390の操作部381a,391aは、それぞれ実施の形態2の入力部111の機能を兼ね備える。
つまり、本変形例に係る情報検索支援装置300aは、実施の形態2の情報検索装置100aと同様、検索結果として表示されたテレビ番組からユーザにより選択された結果に基づいて、キーワードテーブル103aをユーザの嗜好の変化に適合するように更新する。
具体的に、本変形例の結果解析部112aは、検索部382,392により検索されたテレビ番組を取得し、さらに操作部381a,391aにより決定されたテレビ番組を取得すると、その取得した内容に基づいてキーワードを抽出するとともにそのキーワードの重みを導出する。そして、結果解析部112aは、そのキーワードと、キーワードの重みと、操作部381a,391aにより決定されたテレビ番組が記録されていた情報機器の機器識別子とを対応付けて検索キーワード更新部113aに出力する。
例えば検索部382は、検索結果として、A情報機器380に記録されているキーワード「松上電器、経済」のいずれかを含むテレビ番組と機器識別子「A情報機器」とを対応付けて表示制御部384及び結果解析部112aに出力する。これにより、テレビ385のディスプレイ385aには、その検索結果が表示される。ここで、ユーザはキーワード「松上電器」を含むテレビ番組を操作部381aに入力することにより、操作部381aはそのテレビ番組をユーザの所望のテレビ番組だと決定する。
その結果、結果解析部112aは、機器識別子「A情報機器」及びそれに対して検索されたテレビ番組を検索部382から取得するとともに、操作部381aにより決定されたテレビ番組をネットワークを介して取得する。そして結果解析部112aは、上述のような検索部382の検索結果と操作部381aの決定結果とを解析することにより、キーワード「松上電器」を抽出するとともに、そのキーワードに対する重み「80」を導出する。さらに、結果解析部112aは、キーワード「松上電器」と、そのキーワードに対する重み「80」と、A情報機器380の機器識別子「A情報機器」とを対応付けて検索キーワード更新部113aに出力する。
検索キーワード更新部113aは、結果解析部112aからキーワードとそのキーワードの重みと機器識別子とを取得すると、取得した機器識別子に対応して閾値テーブル302aに記録されている閾値に基づき、取得したキーワードとそのキーワードの重みを用いて検索キーワード記憶部103のキーワードテーブル103aを更新する。
例えば、検索キーワード更新部113aは、結果解析部112aからキーワード「松上電器」と重み「80」と機器識別子「A情報機器」を取得すると、その機器識別子「A情報機器」に対応付けて閾値テーブル302aに記録されている閾値「80」で、取得したキーワードの重み「80」を除算する。さらに、検索キーワード更新部113aは、その除算結果である値「1」をキーワードテーブル103aのキーワード「松上電器」に対する重み「90」に加算し、その重みを「91」に更新する。
また、検索キーワード更新部113aは、結果解析部112aから取得したキーワードがキーワードテーブル103aに記録されていないときには、そのキーワードとその重みを対応付けてキーワードテーブル103aに追加的に記録する。
(変形例2)
ここで、閾値更新部303bの閾値の更新方法に関する本実施の形態の第2の変形例について説明する。
上記実施の形態では、閾値更新部303bは、ユーザによる手動で、又は情報機器の利用頻度ごとに自動で閾値テーブル302aの閾値を更新したが、本変形例に係る閾値更新部303bは、さらに情報機器の不使用期間に応じて閾値を更新する。
図21は、不使用期間に応じて更新された閾値テーブル302aを示すテーブル内容表示図である。
閾値更新部303bは、情報機器の何れかが情報の検索に例えば1日間使用されなかったときには、その情報機器に対して閾値テーブル302aに記録されている閾値に5を加えてこれを更新する。例えば、B情報機器390が1日間使用されなかった場合、図21に示すように、閾値テーブル302aの閾値は「10」から「15」に更新される。
このように不使用期間に応じて閾値を更新しても、利用頻度ごとに更新するのと同様の効果を奏することができる。
(変形例3)
ここで、検索開始の指示及び検索結果の表示に関する本実施の形態の第3の変形例について説明する。
図22は、本変形例における情報検索システムの構成を示す構成図である。
なお、実施の形態1及び2と同一の符号を付して示す構成要素は、実施の形態1及び2の構成要素と同一の機能及び構成を有し、それらの詳細な説明は省略する。
本変形例における情報検索システムは、検索部382及びAデータベース383を具備するAサーバ380aと、検索部392及びBデータベース393を具備するBサーバ390aと、Aサーバ380a及びBサーバ390aのそれぞれとネットワークを介して接続され、各サーバが有するEPG(Electric Program Guide)の利用頻度に応じたキーワード(ユーザの嗜好に合ったキーワード)を送信する情報検索支援装置300bとを備えている。ここで、情報検索支援装置300bは、検索を指示するユーザにより使用される。即ち、上記実施の形態では、ユーザが情報機器側から検索の開始を情報検索支援装置に指示したが、本変形例の情報検索システムでは、ユーザは情報検索支援装置側から検索の開始を指示する。
Aサーバ380aの検索部382は、情報検索支援装置300bからキーワードを取得すると、Aデータベース383から、その取得したキーワードを含む情報、つまりテレビ番組を検索して、その検索結果を情報検索支援装置300bに送信する。
Bサーバ390bの検索部392は、Aサーバ380aの検索部382と同様、情報検索支援装置300bからキーワードを取得すると、Bデータベース393から、その取得したキーワードを含むテレビ番組を検索して、その検索結果を情報検索支援装置300bに送信する。
情報検索支援装置300bは、Aサーバ380aとBサーバ390aとに対してネットワークを介して接続され、Aサーバ380a及びBサーバ390aのそれぞれに、各サーバの使用頻度に応じたキーワードを送信する。その結果、情報検索支援装置300bは、Aサーバ380aに対して、送信したキーワードを含む情報を、Aサーバ380aが有する情報の中から検索させ、これと同様に、Bサーバ390aに対して、送信したキーワードを含む情報を、Bサーバ390aが有する情報の中から検索させる。そして、情報検索支援装置300bは、そのように各サーバで検索された結果を表示する。
具体的に情報検索支援装置300bは、検索キーワード記憶部103と、通信部301と、キーワード閾値記憶部302と、キーワード処理部303と、検索命令発行部102と、閾値入力部107と、表示部304とを備えている。
表示部304は、Aサーバ380a及びBサーバ390aから送信された検索結果を表示するとともに、閾値更新部303bの動作に応じて更新前の閾値テーブル302aや更新後の閾値テーブル302aを表示する。例えば、表示部304は、Aサーバ380aによりキーワード「松上電器、経済」を用いて検索された検索結果を、そのAサーバ380aから通信部301を介して取得すると、その取得した検索結果を表示する。
このように、本変形例の情報検索支援装置300bは、検索命令発行部102と閾値入力部107とを備えていることにより、ユーザは情報検索支援装置300bからAサーバ380a又はBサーバ390aを指定して、その指定したサーバに検索を実行させたり、閾値を手動で更新させたりすることができる。
このような本変形例における情報検索システムの一連の検索動作について説明する。
図23は、本変形例における情報検索システムの検索動作の一例を示すシーケンス図である。
まず、情報検索支援装置300bは、ユーザによる操作に基づき、検索対象のサーバを特定する(ステップS300)。例えば、Aサーバ380a及びBサーバ390aを特定する。そして、情報検索支援装置300bは、閾値テーブル302aを参照することにより、Aサーバ380a及びBサーバ390aに対する閾値を特定する(ステップS302)。
次に、情報検索支援装置300bは、キーワードテーブル103aから、Aサーバ380aに対して閾値80以上の重みを有するキーワードを選択するとともに、Bサーバ390aに対して閾値10以上の重みを有するキーワードを選択し(ステップS304)、選択したキーワードをそれぞれAサーバ380aとBサーバ390bに通知する(ステップS306,S308)。
情報検索支援装置300bからキーワードを取得したAサーバ380a及びBサーバ390aはそれぞれ、自らが有するEPGの中からその取得したキーワードを含むテレビ番組を検索し(ステップS310,S312)、その検索結果を情報検索支援装置300bに送信する(ステップS314,S316)。
情報検索支援装置300bは、Aサーバ380aとBサーバ390bからそれぞれ検索結果を取得すると、その検索結果を表示部304に表示する(ステップS318)。
(実施の形態4)
次に、本発明に係る実施の形態4の情報検索装置について、図面を参照しながら説明する。
図24は、本実施の形態における情報検索装置の構成を示す構成図である。
なお、実施の形態1又は2と同一の符号を付して示す構成要素は、実施の形態1又は2の構成要素と同一の機能及び構成を有し、それらの詳細な説明は省略する。
本実施の形態の情報検索装置100bは、複合データベース101と、検索命令発行部102と、検索キーワード記憶部123と、キーワード閾値記憶部104と、キーワード処理部125と、検索部106と、閾値入力部107と、表示制御部108と、入力部111と、結果解析部112と、検索キーワード更新部133と、暦通知部131と、閾値更新幅記憶部132とを備えている。
検索キーワード記憶部123は、情報源別データベースごとに、ユーザの嗜好を表すキーワード群と、各キーワードに対するユーザの嗜好を数値化した重みとを対応づけたキーワードテーブル123a〜123cを記憶している。
図25は、キーワードテーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。
キーワードテーブル123aは、情報源Aデータベース101Aからテレビ番組を検索するために用いられるものであって、図25に示すように、「キーワード、重み」として「松上電器、90」、「経済、80」、…、及び「芸能、20」が記録されている。ここでは、重みが大きな値のキーワードほど、ユーザの嗜好に合ったキーワードである。
キーワードテーブル123bは、情報源Bデータベース101Bからテレビ番組を検索するために用いられるものであって、図25に示すように、「キーワード、重み」として「アイドル、80」、「芸能、70」、…、及び「ニュース、20」が記録されている。ここでも、上述と同様、重みが大きな値のキーワードほど、ユーザの嗜好に合ったキーワードである。
キーワードテーブル123cは、情報源Cデータベース101Cからテレビ番組を検索するために用いられるものであって、図25に示すように、「キーワード、重み」として「歌舞伎、85」、「狂言、80」、…、及び「音楽、20」が記録されている。ここでも、上述と同様、重みが大きな値のキーワードほど、ユーザの嗜好に合ったキーワードである。
閾値更新幅記憶部132は、閾値更新幅テーブルを記憶している。この閾値更新幅テーブルは、情報源Aデータベース101A及び情報源Bデータベース101B並びに情報源Cデータベース101Cのそれぞれのデータベース識別子と、月ごとの閾値の更新幅とを対応付けて示す。
図26は、閾値更新幅テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。
閾値更新幅テーブル132aは、例えば図26に示すように、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対して、1月の閾値更新幅「0」や、3月の閾値更新幅「10」などを示す。また、閾値更新幅テーブル132aは、データベース識別子「情報源Bデータベース」に対して、1月の閾値更新幅「5」や、3月の閾値更新幅「0」などを示す。さらに、閾値更新幅テーブル132aは、データベース識別子「情報源Cデータベース」に対して、1月の閾値更新幅「10」や、2月の閾値更新幅「2」などを示す。
このような閾値更新幅テーブル132aは、情報源からEPGとともに配信されたり、ユーザによって作成されたりすることにより、閾値更新幅記憶部132に格納される。閾値更新幅テーブル132aが配信される場合には、例えば月ごとの特別番組や野球番組などの情報量に応じて更新幅が閾値更新幅テーブル132aに設定されている。また、閾値更新幅テーブル132aがユーザによって作成される場合には、ユーザは、まず、例えばデフォルトで設定された閾値更新幅テーブル132aに基づいて情報検索装置100にテレビ番組を検索させ、その検索結果に基づいて、閾値更新幅テーブル132aの内容を変更する。
暦通知部131は、カレンダー機能などを有し、キーワード処理部125からの要求に応じて、現在の月をキーワード処理部125に通知する。
キーワード処理部125は、実施の形態1又は2のキーワード処理部105と同様、複合データベース101からテレビ番組を検索するためのキーワードを、検索キーワード記憶部123のキーワードテーブル123a〜123cから選択する検索キーワード選択部125aと、キーワード閾値記憶部104の閾値テーブル104aの閾値を更新する閾値更新部125bとを備えている。
検索キーワード選択部125aは、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得すると、取得したデータベース識別子「情報源別データベース」に対応するキーワードテーブルを検索キーワード記憶部123から特定する。そして検索キーワード選択部125aは、取得したデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値に基づいて、その特定したキーワードテーブルからキーワードを選択し、選択したキーワードと取得したデータベース識別子とを対応付けて検索部106に出力する。
例えば、検索キーワード選択部125aは、検索命令発行部102からデータベース識別子「情報源Aデータベース」を取得すると、そのデータベース識別子「情報源Aデータベース」に対応するキーワードテーブルとして、キーワードテーブル123aを検索キーワード記憶部123から特定する。そして、検索キーワード選択部125aは、閾値テーブル104aを参照して、取得したデータベース識別子「情報源Aデータベース」に対応する閾値「10」を特定する。次に、検索キーワード選択部125aは、キーワードテーブル123aから、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対応する閾値10以上の重みを有するキーワードを選択する。そして、検索キーワード選択部125aは、「データベース識別子、キーワード」として、「情報源Aデータベース、(松上電器、経済、スポーツ、…、芸能)」を出力する。
閾値更新部125bは、閾値入力部107からの閾値変更信号及び閾値指示信号に応じて、キーワード閾値記憶部104の閾値テーブル104aに記録されている閾値を更新するとともに、情報源別データベースの利用頻度に応じてその閾値を更新する。即ち、閾値更新部125bは、ユーザによる手動で閾値を更新するとともに、利用状況に応じて自動で閾値を更新する。
ここで本実施の形態における閾値更新部125bは、情報源別データベースの利用頻度に応じてその閾値を更新するときには、閾値更新幅記憶部132の閾値更新幅テーブル132aを参照してその閾値の更新幅を決定する。
即ち、閾値更新部125bは、検索命令発行部102から検索キーワード選択部105aとともにデータベース識別子を取得すると、そのデータベース識別子により示される情報源別データベースが検索に利用されたと判別する。このとき、閾値更新部125bは、暦通知部131に対して要求することで、現在の月を知らせる通知を受け取る。そして、閾値更新部125bは、閾値更新幅テーブル132aから、そのデータベース識別子及び月に対応付けられた閾値更新幅を特定する。閾値更新部125bは、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値を、先に特定した閾値更新幅だけ下げることで、その閾値を更新する。
例えば、閾値更新部125bは、検索命令発行部102からデータベース識別子「情報源Aデータベース」を取得し、暦通知部131から10月の通知を受けると、閾値更新幅テーブル132aから、その「情報源Aデータベース」及び「10月」に対応付けられた閾値更新幅「5」を特定する。そして、閾値更新部125bは、その「情報源Aデータベース」に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値「10」を、その閾値から閾値更新幅「5」を差し引いた閾値「5」に更新する。また、閾値更新部125bは、検索命令発行部102からデータベース識別子「情報源Bデータベース」を取得し、暦通知部131から6月の通知を受けると、閾値更新幅テーブル132aから、その「情報源Bデータベース」及び「6月」に対応付けられた閾値更新幅「0」を特定する。そして、閾値更新部125bは、その「情報源Bデータベース」に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値「80」を、その閾値から閾値更新幅「0」を差し引いた閾値「80」に更新する。
また、本実施の形態の閾値更新部125bは、さらに、情報源別データベースの不使用期間に応じて閾値を更新する。
閾値更新部125bは、情報源別データベースの何れかが情報の検索に例えば1日間使用されなかったときには、まず、その情報源別データベースを特定する。そして、閾値更新部125bは、上述と同様、暦通知部131に対して要求することで、現在の月を知らせる通知を受け取る。閾値更新部125bは、閾値更新幅テーブル132aから、そのデータベース識別子及び月に対応付けられた閾値更新幅を特定する。閾値更新部125bは、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値を、先に特定した閾値更新幅だけ上げることで、その閾値を更新する。
図27は、閾値更新部125bの動作を示すフロー図である。
閾値更新部125bは、まず、各情報源別データベースのデータベース識別子の中から何れか1つを特定する(ステップS400)。例えば、閾値更新部125bは、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得したり、所定期間だけ不使用となった情報源別データベースのデータベース識別子を検索したりすることにより、そのデータベース識別子を特定する。
このようにデータベース識別子を特定した閾値更新部125bは、現在の月を知らせる通知を暦通知部131から受け取る(ステップS402)。そして、閾値更新部125bは、閾値更新幅テーブル132aから、そのデータベース識別子及び月に対応付けられた閾値更新幅を特定する(ステップS404)。
閾値更新部125bは、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値を、先に特定した閾値更新幅だけ変更することで、その閾値を更新する(ステップS406)。例えば、閾値更新部125bは、ステップS400で検索命令発行部102からデータベース識別子を取得したときには、閾値を閾値更新幅だけ下げるように更新し、ステップS400で不使用の情報源別データベースのデータベース識別子を検索したときには、閾値を閾値更新幅だけ上げるように更新する。
このように本実施の形態の閾値更新部125bは、暦に応じて閾値の更新幅を変化させるため、各情報源別データベースに格納される情報の内容が経時的に変化しても、適切に閾値を更新することができる。
例えば、野球関係の情報を扱う情報源別データベースには、夏には多くの情報が格納されているが、冬には殆ど情報が格納されなくなる。その結果、その情報源別データベースの不使用期間が長くなる。しかし、冬になってユーザの野球に対する嗜好性が弱くなったわけではないため、単純に不使用期間が長くなったことに基づいてその情報源別データベースの閾値を大きくすることは適切ではない。そこで、本実施の形態のように、冬には小さな閾値更新幅を示す閾値更新幅テーブル132aを閾値更新幅記憶部132に記憶させておけば、その野球関係の情報を扱う情報源別データベースの閾値を適切に更新することができる。
また、正月には特別番組が情報源別データベースに多く格納され、そのような情報源別データベースが多く利用される。このような特別番組による情報源別データベースの利用に応じて、その情報源別データベースの閾値を下げることは、その情報源別データベースに用いるキーワードを必要以上に多く選択してしまうことがある。そこで、正月には小さな閾値更新幅を示す閾値更新幅テーブル132aを閾値更新幅記憶部132に記憶させておけば、その特別番組を扱う情報源別データベースの閾値を適切に更新することができる。
さらに本実施の形態の閾値更新部125bは、情報源別データベースに応じて閾値の更新幅を変化させるため、各情報源別データベースに対して適切に閾値を更新することができる。
例えば、情報源Aデータベース101Aが格納している情報内容の変化が大きく、情報源Bデータベース101Bが格納している情報内容の変化が小さい場合でも、その変化の程度に応じた閾値の更新を情報源別データベースごとに行うことができる。その結果、各データベースの閾値を、最適な閾値に最適な収束の速さで更新することができる。
検索キーワード更新部133は、結果解析部112からキーワードとそのキーワードの重みとデータベース識別子とを取得すると、取得したデータベース識別子(情報源別データベース)に対応するキーワードテーブルを検索キーワード記憶部123から特定する。
また、検索キーワード更新部133は、その取得したデータベース識別子に対応付けられている閾値テーブル104aの閾値に基づいて、先に特定したキーワードテーブルを更新すべきか否かを判別する。即ち、検索キーワード更新部133は、その取得したデータベース識別子に対応付けられた閾値と、予め設定されている判別基準値とを比較し、閾値が判別基準値よりも小さければキーワードテーブルを更新すべきと判別し、閾値が判別基準値以上であればキーワードテーブルを更新すべきでないと判別する。言い換えれば、検索キーワード更新部133は、情報源別データベースの利用頻度に応じて、その情報源別データベースに対応するキーワードテーブルを更新すべきか否かを判別する。検索キーワード更新部133は、利用頻度の少ない情報源別データベースに対するキーワードテーブルを更新すべきでないと判別し、利用頻度の多い情報源別データベースに対するキーワードテーブルを更新すべきと判別する。
例えば、検索キーワード更新部113は、結果解析部112からキーワード「松上電器」と重み「80」とデータベース識別子「情報源Bデータベース」とを取得すると、取得したデータベース識別子「情報源Bデータベース」に対応するキーワードテーブル123bを検索キーワード記憶部123から特定する。そして検索キーワード更新部113は、データベース識別子「情報源Bデータベース」に対応付けられた閾値「80」と判別基準値「50」とを比較する。その結果、検索キーワード更新部133は、閾値が判別基準値以上であるため、キーワードテーブル123bを更新すべきでないと判別する。一方、検索キーワード更新部113は、結果解析部112からキーワード「松上電器」と重み「80」とデータベース識別子「情報源Aデータベース」とを取得すると、取得したデータベース識別子「情報源Aデータベース」に対応するキーワードテーブル123aを検索キーワード記憶部123から特定する。そして検索キーワード更新部113は、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対応付けられた閾値「10」と判別基準値「50」とを比較する。その結果、検索キーワード更新部133は、閾値が判別基準値よりも小さいため、キーワードテーブル123aを更新すべきと判別する。
キーワードテーブルを更新すべきと判別した検索キーワード更新部133は、取得したデータベース識別子に対応して閾値テーブル104aに記録されている閾値に基づき、取得したキーワードとそのキーワードの重みを用いて、先に特定したキーワードテーブルを更新する。
例えば、上述と同様、検索キーワード更新部113は、結果解析部112からキーワード「松上電器」と重み「80」とデータベース識別子「情報源Aデータベース」とを取得すると、取得したデータベース識別子「情報源Aデータベース」に対応するキーワードテーブル123aを検索キーワード記憶部123から特定する。そして検索キーワード更新部133は、上述のようにキーワードテーブル123aを更新すべきと判別すると、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対応付けて閾値テーブル104aに記録されている閾値「10」で、取得したキーワードの重み「80」を除算する。さらに、検索キーワード更新部113は、その除算結果である値「8」を、キーワードテーブル123aのキーワード「松上電器」に対する重み「90」に加算し、その重みを「98」に更新する。
図28は、検索キーワード更新部113によって更新されたキーワードテーブル123aの内容を示すテーブル内容表示図である。
この図28に示すように、キーワードテーブル123aのキーワード「松上電器」に対応付けられた重みは「90」から「98」に更新される。
図29は、検索キーワード更新部133の動作を示すフロー図である。
検索キーワード更新部133は、まず、結果解析部112からキーワードとそのキーワードの重みとデータベース識別子とを取得する(ステップS500)。
次に、検索キーワード更新部133は、その取得したデータベース識別子に対応付けられている閾値テーブル104aの閾値が判別基準値よりも小さいか否かを判別する(ステップS502)。
ここで、判別基準値よりも小さいと判別したときには(ステップS502のY)、検索キーワード更新部133は、ステップS500で取得したデータベース識別子に対応するキーワードテーブルを更新する(ステップS504)。一方、判別基準値以上である判別したときには(ステップS502のN)、検索キーワード更新部133は処理を終了する。
なお、上記の実施の形態では、情報源別データベースに対するユーザの利用頻度を反映して重みを更新するために、情報源別データベースの閾値を用いた除算を行って重みの更新幅を求めたが、これに限定されるものではない。
また、検索キーワード更新部113は、結果解析部112から取得したキーワードがキーワードテーブルに記録されていないときには、そのキーワードとその重みを対応付けてキーワードテーブルに追加的に記録する。
このように本実施の形態の検索キーワード更新部133は、情報源別データベースの利用頻度が多ければ、その情報源別データベースに対応するキーワードテーブルを更新すべきと判別し、情報源別データベースの利用頻度が少なければ、その情報源別データベースに対応するキーワードテーブルを更新すべきでないと判別する。その結果、利用頻度が少ない情報源別データベースを用いて嗜好を学習してしまうことを防ぐことができ、嗜好を表すキーワードを精度良く選択することができる。
(変形例1)
ここで、検索キーワード選択部によるキーワードの選択方法の変形例について説明する。
本実施の形態の検索キーワード選択部125aは、検索命令発行部102から取得したデータベース識別子に対応するキーワードテーブルからキーワードを選択した。
本変形例に係る検索キーワード選択部は、常に利用頻度の多い情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択する。
具体的に、本変形例に係る検索キーワード選択部は、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得すると、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの閾値を利用頻度基準値と比較する。検索キーワード選択部は、閾値が利用頻度基準値よりも小さい場合には、そのデータベース識別子の示す情報源別データベースの利用頻度が多いと判別し、閾値が利用頻度基準値以上である場合には、そのデータベース識別子の示す情報源別データベースの利用頻度が少ないと判別する。
例えば、検索キーワード選択部は、データベース識別子「情報源Aデータベース」を取得すると、閾値テーブル104aから、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値「10」を特定する。そして検索キーワード選択部は、その閾値「10」が利用頻度基準値「70」よりも小さいので、情報源Aデータベース101Aの利用頻度が多いと判別する。一方、検索キーワード選択部は、データベース識別子「情報源Bデータベース」を取得すると、閾値テーブル104aから、そのデータベース識別子に対応付けられた閾値「80」を特定する。そして検索キーワード選択部は、その閾値「80」が利用頻度基準値「70」よりも大きいので、情報源Bデータベース101Bの利用頻度が少ないと判別する。
このように検索キーワード選択部は、検索命令発行部102から取得したデータベース識別子に対応する情報源別データベースの利用頻度が少ないと判別すると、例えば、最も利用頻度の多い情報源別データベースのデータベース識別子を検索する。即ち、検索キーワード選択部は、最も利用頻度の多い情報源別データベースのデータベース識別子として、最も小さい閾値に対応付けられたデータベース識別子を閾値テーブル104aから検索する。そして、検索キーワード選択部は、検索の結果、閾値の最も小さいデータベース識別子を見つけると、そのデータベース識別子に対応するキーワードテーブルから、その閾値以上の重みを有するキーワードを選択する。そして、検索キーワード選択部は、そのデータベース識別子と、選択したキーワードとを対応付けて出力する。
例えば、検索キーワード選択部は、最も利用頻度の多い情報源別データベースのデータベース識別子として、最も小さい閾値「10」に対応付けられたデータベース識別子「情報源Aデータベース」を閾値テーブル104aから見つけ出す。検索キーワード選択部は、データベース識別子「情報源Aデータベース」に対応するキーワードテーブル123aから、閾値「10」以上の重みを有するキーワードを選択する。そして、検索キーワード選択部は、そのデータベース識別子と、選択したキーワードとを、「情報源Aデータベース、(松上電器、経済、スポーツ、…、芸能)」のように対応付けて出力する。
このように本変形例に係る検索キーワード選択部は、常に利用頻度の多い情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択する。即ち、キーワードテーブル123a〜123cは、それぞれの対応する情報源別データベースの利用に応じて更新されるため、利用頻度の少ない情報源別データベースに対するキーワードテーブルは、ユーザの嗜好が十分に反映されていない。したがって、上述のように常に利用頻度の多い情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択することで、利用頻度が少ない情報源データベースに対しても、ユーザの嗜好を十分に反映したキーワードを適切に選択することができる。
なお、検索キーワード選択部は、検索命令発行部102から取得したデータベース識別子に対応する情報源別データベースの利用頻度が少ないと判別すると、最も利用頻度の多い情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択したが、他の情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択しても良い。即ち、検索キーワード選択部は、検索命令発行部102から取得したデータベース識別子に対応する情報源別データベースのデータ内容(メディア種)を特定する。そして検索キーワード選択部は、そのデータ内容に近いデータを格納している情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択する。例えば、検索命令発行部102から取得したデータベース識別子に対応する情報源別データベースのデータ内容がオーディオであれば、検索キーワード選択部は、オーディオのデータを格納している情報源別データベースに対応するキーワードテーブルからキーワードを選択する。
(変形例2)
ここで、検索キーワード選択部によるキーワードの選択方法の他の変形例について説明する。
本実施の形態の検索キーワード選択部125aは、各キーワードテーブル123a〜123cの重みと、閾値テーブル104aの閾値とに基づいて、各キーワードテーブル123a〜123cからキーワードを選択した。
本変形例に係る検索キーワード選択部は、各キーワードテーブル123a〜123cの重みと、閾値テーブルの選択数とに基づいて、各キーワードテーブル123a〜123cからキーワードを選択する。
即ち、本変形例に係る閾値テーブルには、閾値の代わりに、選択数が各データベース識別子に対応付けて格納されている。検索キーワード選択部は、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得すると、そのデータベース識別子に対応するキーワードテーブルを検索キーワード記憶部123から特定する。そして検索キーワード選択部は、その特定したキーワードテーブルから、取得したデータベース識別子に対応付けられた閾値テーブル104aの選択数だけ、重みの大きなキーワードを優先して選択する。
(変形例3)
ここで、閾値更新幅テーブルの変形例について説明する。
本実施の形態の閾値更新幅テーブル132aは、各データベース識別子と、月ごとの閾値の更新幅とを対応付けて示した。
本変形例に係る閾値更新幅テーブルは、月ごとの閾値の更新幅のみを示す。
図30は、本変形例に係る閾値更新幅テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。
閾値更新幅テーブルは、例えば図30に示すように、1月の閾値更新幅「0」や、3月の閾値更新幅「10」、10月の閾値更新幅「5」などを示す。このように閾値更新幅テーブルにより示される各月の閾値更新幅は、情報源別データベース(データベース識別子)の区別に関わりなく、閾値テーブル104aの閾値の更新に適用される。
(変形例4)
ここで、閾値更新幅テーブルの他の変形例について説明する。
本実施の形態の閾値更新幅テーブル132aは、各データベース識別子と、月ごとの閾値の更新幅とを対応付けて示した。
本変形例に係る閾値更新幅テーブルは、情報源別データベース(データベース識別子)ごとの閾値の更新幅のみを示す。
図31は、本変形例に係る閾値更新幅テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。
閾値更新幅テーブルは、例えば図31に示すように、データベース識別子「情報源Aデータベース」の閾値更新幅「5」、データベース識別子「情報源Bデータベース」の閾値更新幅「20」、及びデータベース識別子「情報源Cデータベース」の閾値更新幅「30」を示す。このように閾値更新幅テーブルにより示される各情報源別データベースの閾値更新幅は、月の区別に関わりなく、閾値テーブル104aの閾値の更新に適用される。
以上、本発明について各実施の形態及び変形例を用いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態及び変形例では、キーワードテーブル103aに記録される重みの値を、ユーザの嗜好が強いものほど大きく、弱いものほど小さくしたが、ユーザの嗜好が強いものほど小さく、弱いものほど大きくしても良い。この場合、検索キーワード選択部は閾値以下のキーワードを選択する。さらに閾値更新部は、データベースが利用されるたびに、そのデータベースの閾値を上げるように更新したり、データベースの不使用期間が長くなると、そのデータベースの閾値を下げるように更新する。
また、上記各実施の形態及び変形例では、各情報源別データベースにEPGを格納したが、各情報源別データベースは、それぞれ蓄積する情報内容を異にしながらも共通の用途を有するものであれば良く、格納される内容はCD(Compact disc)の曲名などであっても良い。また、EPGの情報源別データベースとCDの曲名の情報源別データベースとを組み合わせても良い。即ち、一部の情報源別データベースはEPGを格納し、他の情報源別データベースはCDの曲名を格納する。この場合、検索キーワード選択部125aは、例えば1つのキーワードテーブルからキーワードを選択し、検索部106は、そのキーワードを用いてEPGの情報源別データベースからテレビ番組を検索したり、CDの情報源別データベースから曲名を検索したりする。
また、上記各実施の形態及び変形例では、検索キーワード選択部は、閾値以上の重みを有する全てのキーワードをキーワードテーブルから選択したが、一部のキーワードを選択しても良い。例えば、検索キーワード選択部は、キーワードテーブルに含まれる閾値以上の重みを有する全ての選択可能なキーワードのうち、中程度の重みを有するキーワードのみを選択する。即ち、検索キーワード選択部は、全ての選択可能なキーワードのうち、最も大きな重みを有するキーワードや最も小さな重みを有するキーワードを除いて、キーワードを選択する。
これにより、キーワードの過学習による不具合の発生を防ぐことができる。例えば、テレビ番組には「世界」という文言が多く用いられるため、「世界」というキーワードが、ユーザの嗜好に関わりなく大きい重みを付けてキーワードテーブルに登録される。このようなキーワード「世界」が利用されると、ユーザの興味のないテレビ番組が検索されてしまう。そこで、検索キーワード選択部は、上述のように、中程度の重みを有するキーワードのみを選択することにより、ユーザの嗜好に合ったキーワードを適切に選択することができる。その結果、ユーザに対して適切なテレビ番組を検索することができる。
また、上記各実施の形態及び変形例の検索キーワード記憶部が記憶しているキーワードは、ジャンルやカテゴリであっても良く、そのジャンルやカテゴリに含まれる具体的な名称であっても良い。
また、上記各実施の形態2及び4では、情報源別データベースに対するユーザの利用頻度を反映して重みを更新するために、情報源別データベースの閾値を用いた除算を行って重みの更新幅を求めたが、このような除算を行って重みの更新幅を求めなくても良い。即ち、検索キーワード更新部は、結果解析部112から取得したキーワードに対する重みの更新幅を、検索対象となった情報源別データベースの利用頻度が多ければ、大きくなるように、検索対象となった情報源別データベースの利用頻度が少なければ、小さくなるように決定する。このように利用頻度に応じて重みの更新幅が決定されるのであれば、検索キーワード更新部は、例えば、結果解析部112から取得した重みを所定の値から減算し、その減算結果(差分)を重みの更新幅としても良い。さらに、検索キーワード更新部は、重みの更新幅を求めずに、キーワードテーブルの重みを、結果解析部112から取得した重みに更新しても良い。
さらに、実施の形態3及びその変形例では、A情報機器380及びB情報機器390を別個の機器とし、さらにAサーバ380a及びBサーバ390aを別個の機器としたが、それぞれ同一の機器として構成しても良い。また1つの情報機器がネットワークを介して接続された複数のデータベースに対して検索を行っても良い。
また、実施の形態4及びその変形例では、検索キーワード更新部133は、閾値テーブル104aの閾値に基づいて、キーワードテーブルを更新すべきか否かを判別したが、閾値の代わりに、情報源別データベースの利用頻度が特定できる他の指標に基づいて、キーワードテーブルを更新すべきか否かを判別しても良い。上記他の指標には、例えば情報源別データベースの使用回数や、各キーワードテーブルに登録されているキーワードの数量などが挙げられる。
また、実施の形態4及びその変形例において、各情報源別データベースは、それぞれに割り当てられたカテゴリやジャンルに属するデータを格納し、各キーワードテーブルは、それぞれに割り当てられたカテゴリやジャンルに属するキーワードを格納していても良い。例えば、情報源Aデータベース101Aは、サッカーのカテゴリに属するデータを格納し、キーワードテーブル123aは、サッカーのカテゴリに属するキーワードを格納している。この場合、検索キーワード選択部125aは、検索命令発行部102からデータベース識別子を取得すると、そのデータベース識別子の示す情報源別データベースのカテゴリを特定する。そして、検索キーワード選択部125aは、そのカテゴリのキーワードを格納しているキーワードテーブルを、検索キーワード記憶部123から特定する。
また、実施の形態4及びその変形例では、暦通知部131は、現在の月をキーワード処理部125に通知したが、現在の日時などを暦として通知しても良い。この場合、閾値更新幅テーブル132aは、各情報源別データベースに対する閾値更新幅を、例えば1日ごとや、1時間ごとに示す。また、閾値更新幅テーブル132aは、各情報源別データベースに対する閾値更新幅を、例えば朝と昼と晩ごとに示す。そして、閾値更新部125bは、暦通知部131から通知された日時に該当する閾値更新幅をその閾値更新幅テーブル132aから特定する。
また、実施の形態3及びその変形例に対して、実施の形態4の特徴を適用しても良い。即ち、実施の形態3及びその変形例において、検索キーワード記憶部103、検索キーワード更新部113a、検索キーワード選択部303a、及び閾値更新部303bの代わりに、実施の形態4及びその変形例の検索キーワード記憶部123、検索キーワード更新部133、検索キーワード選択部125a、及び閾値更新部125bを備える。さらに、実施の形態3及びその変形例において、実施の形態4及びその変形例の閾値更新幅記憶部132と暦通知部131とを備える。
本発明は、ユーザの利用頻度の異なる複数のデータベースの何れからでも、ユーザの嗜好に合った情報を適切に検索することができ、例えば異なる放送形態のEPGをそれぞれ格納する複数のデータベースからテレビ番組などを検索する情報検索装置に適用することができる。
図1は、従来例の問題を説明するための説明図である。 図2は、本発明の実施の形態1における情報検索装置の構成を示す構成図である。 図3は、同上のキーワードテーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。 図4は、同上の閾値テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。 図5は、同上の情報源別データベースごとに利用されるキーワードの数量を説明するための説明図である。 図6は、同上の情報源別データベースごとにテレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みが表示されるディスプレイの画面表示図である。 図7は、同上の更新された閾値テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図8は、同上の更新された閾値テーブルに基づいて表示されるディスプレイの画面表示図である。 図9は、同上の情報検索装置の検索動作を示すフロー図である。 図10は、同上の変形例2に係る不使用期間に応じて更新された閾値テーブルを示すテーブル内容表示図である。 図11は、本発明の実施の形態2における情報検索装置の構成を示す構成図である。 図12は、同上の更新されたキーワードテーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図13は、本発明の実施の形態3における情報検索システムの構成を示す構成図である。 図14は、同上の閾値テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。 図15は、同上のテレビ番組の検索に利用されるキーワードと重みが表示される画面表示図である。 図16は、同上の手動で更新された閾値テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図17は、同上の更新された閾値テーブルに基づいて表示されるディスプレイの画面表示図である。 図18は、同上の自動で更新された閾値テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図19は、同上の情報検索システムの検索動作の一例を示すシーケンス図である。 図20は、同上の変形例1に係る情報検索システムの構成を示す構成図である。 図21は、同上の変形例2に係る不使用期間に応じて更新された閾値テーブルを示すテーブル内容表示図である。 図22は、同上の変形例3に係る情報検索システムの構成を示す構成図である。 図23は、同上の変形例3に係る情報検索システムの検索動作の一例を示すシーケンス図である。 図24は、本発明の実施の形態4における情報検索装置の構成を示す構成図である。 図25は、同上のキーワードテーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。 図26は、同上の閾値更新幅テーブルの一例を示すテーブル内容表示図である。 図27は、同上の閾値更新部の動作を示すフロー図である。 図28は、同上の検索キーワード更新部によって更新されたキーワードテーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図29は、同上の検索キーワード更新部の動作を示すフロー図である。 図30は、同上の変形例3に係る閾値更新幅テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。 図31は、同上の変形例4に係る閾値更新幅テーブルの内容を示すテーブル内容表示図である。
符号の説明
100 情報検索装置
101 複合データベース
101A 情報源Aデータベース
101B 情報源Bデータベース
101C 情報源Cデータベース
102 検索命令発行部
103 閾値入力部
104 キーワード閾値記憶部
105 キーワード処理部
105a 検索キーワード選択部
105b 閾値更新部
106 検索部
107 閾値入力部
108 表示制御部
190 取得部
200 STB
201 テレビ
201a ディスプレイ

Claims (39)

  1. それぞれ蓄積する情報内容を異にしながらも共通の用途を有する複数のデータベースから情報を検索する情報検索装置であって、
    ユーザによる操作に応じて、前記複数のデータベースのうち何れかを特定するデータベース特定手段と、
    ユーザの前記用途に対する嗜好を表すキーワード群から、前記データベース特定手段により特定されたデータベースの利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードを優先的に選択する選択手段と、
    前記データベース特定手段により特定されたデータベースから、前記選択手段により選択されたキーワードを含む情報を検索する検索手段と
    を備えることを特徴とする情報検索装置。
  2. 前記選択手段は、
    前記キーワード群、及び前記キーワード群の各キーワードに対する嗜好性の強度を示す重み値を予め記憶しているキーワード記憶手段と、
    前記複数のデータベースのそれぞれに対する利用頻度に関連する閾値を予め記憶している閾値記憶手段と、
    前記データベース特定手段により特定されたデータベースに対する閾値を前記閾値記憶手段から読み出し、前記キーワード記憶手段に記憶されているキーワード群から、前記読み出した閾値以上又は閾値以下の重み値を有するキーワードを選択するキーワード選択手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の情報検索装置。
  3. 前記情報検索装置は、さらに、
    ユーザによる操作に応じて、前記検索手段により検索された情報の中から、ユーザの所望の情報を受け付ける情報受付手段と、
    前記検索手段により検索された情報、及び前記情報受付手段により受け付けられた情報に基づいて解析することにより、ユーザの嗜好を表すキーワードと、前記キーワードに対する重み値とを導出する解析手段と、
    前記解析手段により導出されたキーワード及び重み値を、前記キーワード記憶手段に書き込む書込手段と
    を備えることを特徴とする請求項2記載の情報検索装置。
  4. 前記書込手段は、
    前記解析手段により導出されたキーワードが、キーワード記憶手段に既に記憶されているときには、前記キーワード記憶手段に記憶されている前記キーワードの重み値を、前記解析手段により導出された重み値に更新する
    ことを特徴とする請求項3記載の情報検索装置。
  5. 前記情報検索装置は、さらに、
    前記情報受付手段によって受け付けられた情報の元となるデータベースの利用頻度に応じて、キーワード記憶手段への重み値の書込みを行うべきか否かを判別する書込判別手段を備え、
    前記書込手段は、前記書込判別手段により書込みを行うべきと決定された場合に、前記解析手段により導出されたキーワード及び重み値を、前記キーワード記憶手段に書き込む
    ことを特徴とする請求項4記載の情報検索装置。
  6. 前記書込判別手段は、
    前記情報受付手段によって受け付けられた情報の元となるデータベースの閾値を前記閾値記憶手段から読み出し、前記閾値が所定値よりも小さい又は大きい場合に、キーワード記憶手段への重み値の書込みを行うべきと判別する
    ことを特徴とする請求項5記載の情報検索装置。
  7. 前記解析手段は、
    前記キーワードに対する重み値を導出するときには、
    前記キーワード記憶手段に記憶されている当該キーワードに対する重み値と、
    前記情報受付手段により受け付けられた情報を蓄積しているデータベースに対して前記閾値記憶手段に記憶されている閾値と
    を用いて導出する
    ことを特徴とする請求項6記載の情報検索装置。
  8. 前記解析手段は、
    前記キーワードに対する重み値を導出するときには、
    前記検索手段により検索された情報、及び前記情報受付手段により受け付けられた情報から、前記キーワード記憶手段に記憶されている内容に関わりなく直接的に解析された重み値と、
    前記情報受付手段により受け付けられた情報を蓄積しているデータベースに対して前記閾値記憶手段に記憶されている閾値と
    を用いて導出する
    ことを特徴とする請求項6記載の情報検索装置。
  9. 前記解析手段は、
    前記キーワードに対する重み値を導出するときには、
    前記キーワード記憶手段に記憶されている当該キーワードに対する重み値と、
    前記検索手段により検索された情報、及び前記情報受付手段により受け付けられた情報から、前記キーワード記憶手段に記憶されている内容に関わりなく直接的に解析された重み値と
    を用いて導出する
    ことを特徴とする請求項6記載の情報検索装置。
  10. 前記情報検索装置は、さらに、
    前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、前記閾値記憶手段に記憶されている閾値のうち前記利用されたデータベースの閾値を変更する閾値更新手段を備える
    ことを特徴とする請求項4記載の情報検索装置。
  11. 前記情報検索装置は、さらに、
    前記複数のデータベースの検索に利用されていない期間の経過に応じて、前記各データベースに対して前記閾値記憶手段に記憶されている閾値を変更する期間閾値更新手段を備える
    ことを特徴とする請求項10記載の情報検索装置。
  12. 前記情報検索装置は、さらに、
    閾値の更新幅を暦の属性ごとに記憶している更新幅記憶手段を備え、
    前記閾値更新手段は、
    前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、当該利用時の暦の属性に対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されたデータベースの閾値を変更し、
    前記期間閾値更新手段は、
    前記複数のデータベースのうちの何れかが検索に利用されずに所定期間が経過したときには、当該経過時の暦の属性に対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されなかったデータベースの閾値を変更する
    ことを特徴とする請求項11記載の情報検索装置。
  13. 前記情報検索装置は、さらに、
    閾値の更新幅をデータベースごとに記憶している更新幅記憶手段を備え、
    前記閾値更新手段は、
    前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、前記検索に利用されたデータベースに対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されたデータベースの閾値を変更し、
    前記期間閾値更新手段は、
    前記複数のデータベースのうちの何れかが検索に利用されずに所定期間が経過したときには、前記検索に利用されなかったデータベースに対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されなかったデータベースの閾値を変更する
    ことを特徴とする請求項11記載の情報検索装置。
  14. 前記情報検索装置は、さらに、
    閾値の更新幅を、暦の属性及びデータベースごとに記憶している更新幅記憶手段を備え、
    前記閾値更新手段は、
    前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、当該利用時の暦の属性と、前記検索に利用されたデータベースとに対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されたデータベースの閾値を変更し、
    前記期間閾値更新手段は、
    前記複数のデータベースのうちの何れかが検索に利用されずに所定期間が経過したときには、当該経過時の暦の属性と、前記検索に利用されなかったデータベースとに対応する更新幅を前記更新幅記憶手段から特定し、前記特定した更新幅だけ、前記検索に利用されなかったデータベースの閾値を変更する
    ことを特徴とする請求項11記載の情報検索装置。
  15. 前記情報検索装置は、さらに、
    ユーザによる操作に応じて、ユーザの所望のデータベースと閾値を受け付ける受付手段と、
    前記閾値記憶手段に記憶されている閾値のうち、前記受付手段により受け付けられたデータベースに対する閾値を前記受付手段により受け付けられた閾値に更新する閾値手動更新手段と
    を備えることを特徴とする請求項4記載の情報検索装置。
  16. 前記選択手段は、
    前記データベースごとに対応付けられた複数の前記キーワード群のうち、前記データベース特定手段により特定されたデータベースに対応するキーワード群から、キーワードを選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報検索装置。
  17. 前記選択手段は、
    前記データベースごとに対応付けられた複数の前記キーワード群のうち、前記データベース特定手段により特定されたデータベースよりも利用頻度の多いデータベースに対応するキーワード群から、キーワードを選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報検索装置。
  18. 前記選択手段は、
    前記データベース特定手段により特定されたデータベースの利用頻度が所定回数以上の場合には、前記データベースに対応するキーワード群からキーワードを選択し、前記利用頻度が前記所定回数よりも少ない場合には、前記データベースよりも利用頻度の多いデータベースに対応するキーワード群からキーワードを選択する
    ことを特徴とする請求項17記載の情報検索装置。
  19. 前記選択手段は、
    前記データベース特定手段により特定されたデータベースに関わらず、1つの前記キーワード群からキーワードを選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報検索装置。
  20. それぞれ蓄積する情報内容を異にしながらも共通の用途を有する複数のデータベースから情報の検索を行う検索機器に対して、情報検索のネットワークを介した支援を行う情報検索支援装置であって、
    前記複数のデータベースのうち何れかを特定するデータベース特定手段と、
    ユーザの前記用途に対する嗜好を表すキーワード群から、前記データベース特定手段により特定されたデータベースの利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードを優先的に選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたキーワードを前記検索機器に通知することにより、前記検索機器に対して、前記特定されたデータベースから前記選択されたキーワードを含む情報の検索を実行させる通知実行手段と
    を備えることを特徴とする情報検索支援装置。
  21. 前記選択手段は、
    前記キーワード群、及び前記キーワード群の各キーワードに対する嗜好性の強度を示す重み値を予め記憶しているキーワード記憶手段と、
    前記複数のデータベースのそれぞれに対する利用頻度に関連する閾値を予め記憶している閾値記憶手段と、
    前記データベース特定手段により特定されたデータベースに対する閾値を前記閾値記憶手段から読み出し、前記キーワード記憶手段に記憶されているキーワード群から、前記読み出した閾値以上又は閾値以下の重み値を有するキーワードを選択するキーワード選択手段と
    を備えることを特徴とする請求項20記載の情報検索支援装置。
  22. 前記情報検索支援装置は、さらに、
    前記検索機器からネットワークを介して送信されるキーワード及び重み値を取得して、前記キーワード記憶手段に書き込む取得書込手段を備える
    ことを特徴とする請求項21記載の情報検索支援装置。
  23. 前記情報検索支援装置は、さらに、
    ユーザによる操作に応じて、前記検索機器により検索された情報の中から、ユーザの所望の情報を受け付ける情報受付手段と、
    前記検索機器により検索された情報、及び前記情報受付手段により受け付けられた情報に基づいて解析することにより、ユーザの嗜好を表すキーワードと、前記キーワードに対する重み値とを導出する解析手段と、
    前記解析手段により導出されたキーワード及び重み値を、前記キーワード記憶手段に書き込む書込手段と
    を備えることを特徴とする請求項22記載の情報検索支援装置。
  24. 前記書込手段は、
    前記解析手段により導出されたキーワードが、キーワード記憶手段に既に記憶されているときには、前記キーワード記憶手段に記憶されている前記キーワードの重み値を、前記解析手段により導出された重み値に更新する
    ことを特徴とする請求項23記載の情報検索支援装置。
  25. 前記解析手段は、
    前記キーワードに対する重み値を導出するときには、
    前記キーワード記憶手段に記憶されている当該キーワードに対する重み値と、
    前記情報受付手段により受け付けられた情報を蓄積しているデータベースに対して前記閾値記憶手段に記憶されている閾値と
    を用いて導出する
    ことを特徴とする請求項24記載の情報検索支援装置。
  26. 前記解析手段は、
    前記キーワードに対する重み値を導出するときには、
    前記検索手段により検索された情報、及び前記情報受付手段により受け付けられた情報から、前記キーワード記憶手段に記憶されている内容に関わりなく直接的に解析された重み値と、
    前記情報受付手段により受け付けられた情報を蓄積しているデータベースに対して前記閾値記憶手段に記憶されている閾値と
    を用いて導出する
    ことを特徴とする請求項24記載の情報検索支援装置。
  27. 前記解析手段は、
    前記キーワードに対する重み値を導出するときには、
    前記キーワード記憶手段に記憶されている当該キーワードに対する重み値と、
    前記検索手段により検索された情報、及び前記情報受付手段により受け付けられた情報から、前記キーワード記憶手段に記憶されている内容に関わりなく直接的に解析された重み値と
    を用いて導出する
    ことを特徴とする請求項24記載の情報検索支援装置。
  28. 前記情報検索支援装置は、さらに、
    前記複数のデータベースの何れかが検索に利用されたときには、前記閾値記憶手段に記憶されている閾値のうち前記利用されたデータベースの閾値を変更する閾値更新手段を備える
    ことを特徴とする請求項24記載の情報検索支援装置。
  29. 前記情報検索支援装置は、さらに、
    前記複数のデータベースの検索に利用されていない期間の経過に応じて、前記各データベースに対して前記閾値記憶手段に記憶されている閾値を変更する期間閾値更新手段を備える
    ことを特徴とする請求項28記載の情報検索支援装置。
  30. 前記情報検索支援装置は、さらに、
    ユーザの操作に応じて、ユーザの所望のデータベースと閾値を受け付ける受付手段と、
    前記閾値記憶手段に記憶されている閾値のうち前記受付手段により受け付けられたデータベースに対する閾値を、前記受付手段により受け付けられた閾値に更新する閾値手動更新手段と
    を備えることを特徴とする請求項24記載の情報検索支援装置。
  31. 前記情報検索支援装置は、さらに、
    前記複数のデータベースのうち何れかを示す識別情報、及び前記識別情報が示すデータベースの閾値を、前記検索機器からネットワークを介して取得する取得手段と、
    前記閾値記憶手段に記憶されている閾値のうち、前記取得手段により取得された識別情報が示すデータベースの閾値を、前記取得手段により取得された閾値に更新する閾値遠隔更新手段と
    を備えることを特徴とする請求項24記載の情報検索支援装置。
  32. 前記情報検索支援装置は、さらに、
    前記検索機器により検索された結果をネットワークを介して取得して表示する表示手段を備える
    ことを特徴とする請求項24記載の情報検索支援装置。
  33. 前記データベース特定手段は、
    前記検索機器からネットワークを介して送信される信号に応じて、前記複数のデータベースのうち何れかを特定する
    ことを特徴とする請求項24記載の情報検索支援装置。
  34. 前記データベース特定手段は、
    ユーザによる操作に応じて、前記複数のデータベースのうち何れかを特定する
    ことを特徴とする請求項24記載の情報検索支援装置。
  35. それぞれ蓄積する情報内容を異にしながらも共通の用途を有する複数のデータベースから情報の検索を行う検索機器と、前記検索機器に対して情報検索のネットワークを介した支援を行う情報検索支援装置とを備えた情報検索システムであって、
    前記情報検索支援装置は、
    前記複数のデータベースのうち何れかを特定するデータベース特定手段と、
    ユーザの前記用途に対する嗜好を表すキーワード群から、前記指定手段により指定されたデータベースの利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードを優先的に選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたキーワードを前記検索機器に通知する通知手段とを備え、
    前記検索機器は、
    前記データベース特定手段により特定されたデータベースから、前記通知手段により通知されたキーワードを含む情報の検索を実行する
    ことを特徴とする情報検索システム。
  36. それぞれ蓄積する情報内容を異にしながらも共通の用途を有する複数のデータベースから情報を検索する情報検索方法であって、
    前記複数のデータベースのうち何れかを特定するデータベース特定ステップと、
    ユーザの前記用途に対する嗜好を表すキーワード群から、前記データベース特定ステップで特定されたデータベースの利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードを優先的に選択する選択ステップと、
    前記データベース特定ステップで特定されたデータベースから、前記選択ステップで選択されたキーワードを含む情報を検索する検索ステップと
    を含むことを特徴とする情報検索方法。
  37. 前記選択ステップでは、
    前記複数のデータベースのそれぞれに対する利用頻度に関連する閾値を予め記憶している閾値記憶手段から、前記データベース特定ステップで特定されたデータベースに対する閾値を読み出し、
    前記キーワード群及び各キーワードに対する嗜好性の強度を示す重み値を予め記憶しているキーワード記憶手段から、前記読み出した閾値以上又は閾値以下の重み値を有するキーワードを選択する
    ことを特徴とする請求項36記載の情報検索方法。
  38. 前記情報検索方法は、さらに、
    ユーザによる操作に応じて、前記検索ステップで検索された情報の中から、ユーザの所望の情報を受け付ける情報受付ステップと、
    前記検索ステップで検索された情報、及び前記情報受付ステップで受け付けられた情報に基づいて解析することにより、ユーザの嗜好を表すキーワードと、前記キーワードに対する重み値とを導出する解析ステップと、
    前記解析ステップで導出されたキーワード及び重み値を、前記キーワード記憶手段に書き込む書込ステップと
    を含むことを特徴とする請求項37記載の情報検索方法。
  39. それぞれ蓄積する情報内容を異にしながらも共通の用途を有する複数のデータベースから情報を検索するためのプログラムであって、
    前記複数のデータベースのうち何れかを特定するデータベース特定ステップと、
    ユーザの前記用途に対する嗜好を表すキーワード群から、前記データベース特定ステップで特定されたデータベースの利用頻度に応じた数量だけ、嗜好性の強いキーワードを優先的に選択する選択ステップと、
    前記データベース特定ステップで特定されたデータベースから、前記選択ステップで選択されたキーワードを含む情報を検索する検索ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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