JPWO2005026933A1 - 背景画像を設定する情報処理装置、情報表示方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、従来のパーソナルコンピュータ等では、ユーザが、例えば、背景の静止画像を設定する場合には、当該パーソナルコンピュータに事前に保存された画像ファイルを参照し、背景画像として設定しなれければならなかった。また、ユーザが独自の画像を背景画像に設定するためには、事前にその画像を格納した画像ファイルをそのパーソナルコンピュータが参照可能な状態に設定(例えば、パーソナルコンピュータの所定のフォルダに登録)する必要があった。
一方、スクリーンセーバの設定でも、同様に、ユーザは、事前に登録された定型パターンの1つを選択する方式が主流であった。また、スクリーンセーバのカスタマイズとしては、例えば、現在のデスクトップ画面をスナップショットにとり、その画像をスクリーンセーバ画面とする機能が提供されるいた程度であった。したがって、情報処理装置の背景画面等を簡易に更新し、ユーザに新鮮な雰囲気で使用させるような配慮はなかった。
本発明は上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、背景画像とともに情報を表示する、そのような表示手段を制御可能な情報処理装置であり、
上記表示手段に画像を表示させる表示制御手段と、
上記画像が表示されている状態で所定の操作が検出されたときに、上記画像に基づいて背景画像を設定する設定手段とを備えるものである。
本情報処理装置によれば、所定の操作、例えば、ユーザによる情報処理装置への操作が検出されたときに、表示装置に表示された画像に基づいて背景画像が設定される。その結果、ユーザ操作により頻繁に背景画像を変更することが可能になる。
好ましくは、上記表示制御手段は、動画を上記表示手段に表示させ、
上記設定手段は、上記所定の操作に応じて上記動画に含まれる特定時点の静止画像を背景画像に設定するようにしてもよい。本情報処理装置によれば、動画に含まれる特定時点の画像が背景画像に設定される。
好ましくは、上記表示制御手段は、上記情報処理装置へのユーザ操作がなされない状態で表示される待機画面において上記動画を表示させ、
上記設定手段は、上記待機画面表示中に上記操作が検出されたときに上記静止画像を背景画像に設定するようにしてもよい。
本発明によれば、待機画面に対して操作が検出されたときに、その待機画面に表示される動画に基づいて背景画像が設定される。
好ましくは、上記情報処理装置は、複数個の静止画像を保持する保持手役と、
上記保持された静止画像から動画を生成する手段とをさらに備えるものでもよい。
好ましくは、上記情報処理装置は、上記動画を構成し、所定の時点で表示される静止画像を記憶する画像蓄積手段を
さらに備え、
上記設定手段は、上記蓄積手段に記憶された静止画像を上記背景画像に設定するようにしてもよい。
本発明によれば、動画に含まれる静止画像が画像蓄積手段に記憶され、上記操作が検出された時点で記憶されていた静止画像が背景画像に設定される。
好ましくは、上記情報処理装置は、上記動画を生成する手順情報を参照する手段と、
上記動画を構成し、所定の時点で表示される静止画像を生成する手順情報を記憶する蓄積手段とをさらに備え、
上記設定手段は、上記手順情報にしたがい上記静止画像を生成して背景画像に設定するようにしてもよい。
本発明によれば、静止画像を生成するための手順情報が記憶され、上記操作が検出されたときにその手順情報にしたがって静止画像が生成され、背景画像に設定される。
好ましくは、上記情報処理装置は、他の情報処理装置と通信する手段をさらに備え、
上記表示制御手段は、上記他の情報処理装置からの指示に応じて上記画像を表示させるようにしてもよい。
好ましくは、上記情報処理装置は、上記他の情報処理装置に対して当該他の情報処理装置が表示させる画像に係る情報を送信する手段をさらに備えるようにしてもよい。
本発明によれば、他の情報処理装置と連携して背景画像を設定できるようになる。
また、本発明は、コンピュータその他の装置、機械等が上記いずれかの処理を実行する方法であってもよい。また、本発明は、コンピュータその他の装置、機械等に、以上のいずれかの機能、ステップ、または処理を実現させるプログラムであってもよい。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。
図2は、この情報処理装置を一般的なパーソナルコンピュータで構成する場合の外観図であり、
図3は、画像データベース3に格納されるレコードのデータ構造を示す図であり、
図4は、画像合成ルールデータベース8に格納されるレコードのデータ構造を示す図であり、
図5は、図1の情報処理装置におけるデータフロー(1)であり、
図6は、この情報処理装置におけるデータフロー(2)であり、
図7は、この情報処理装置におけるデータフロー(3)であり、
図8は、この情報処理装置により生成される画面例(1)であり、
図9は、この情報処理装置により生成される画面例(2)であり、
図10は、この情報処理装置により生成される画面例(3)であり、
図11は、この情報処理装置の背景画像設定処理を示すフローチャート(1)であり、
図12は、この情報処理装置の背景画像設定処理を示すフローチャート(2)であり、
図13は、背景画像設定処理の変形例を示すフローチャート(1)であり、
図14は、背景画像設定処理の変形例を示すフローチャート(2)であり、
図15は、待機画面で表示される動画像から、特定の画像(またはその画像を合成するルール)を画像蓄積部2に保存する手順を示す図であり、
図16は、図15の動画ストリームに対して合成画像蓄積部2に画像を蓄積する処理(図11のステップ2の詳細)を示すフローチャートであり、
図17は、待機画面で表示される動画像から、特定の画像(またはその画像を合成するルール)を画像蓄積部2に保存する手順の他の例を示す図であり、
図18は、3台の情報処理装置が同期して待機画面(スクリーンセーバ)を表示する例であり、
図19は、中央の情報処理装置の画面で発生した波が波紋として伝搬し、左右の情報処理装置の画面に表示される例であり、
図20は、クライアントとサーバを設定する設定手順を示す処理フローであり、
図21は、本発明の第2実施形態における背景画像設定処理のフローチャート(1)であり、
図22は、本発明の第2実施形態における背景画像設定処理のフローチャート(2)であり、
図23は、変形例においてクライアントとサーバを設定する設定手順を示す処理フローであり、
図24は、複数情報処理装置による背景画像の設定処理を示すフローチャート(1)であり、
図25は、複数情報処理装置による背景画像の設定処理を示すフローチャート(2)であり、
図26は、複数情報処理装置による背景画像の設定処理を示すフローチャート(3)である。
《機能概要》
本情報処理装置は、表示装置に表示されている映像、例えば、ユーザ操作待ちの待機画面(いわゆるスクリーンセーバの画像)が所定の時点で特定され(例えば、スクリーンセーバが出力する動画のうち、1フレームに対応する画像が特定され)、背景画像に設定される。特定の時点は、例えば、情報処理装置においてスクリーンセーバ表示中に、ユーザがその情報処理装置への操作を開始することにより、スクリーンセーバの表示が中止された時点である。
スクリーンセーバが表示する映像としては、以下の様々なものを利用できる。
(1)スクリーンセーバが表示する映像の色、模様等を所定の規則(ルールともいう)にしたがって時間的に変化させることで映像を生成する。
(2)スクリーンセーバが表示する映像に対する視点、例えば、風景に対する視点、画面内のオブジェクト等を所定の規則にしたがって時間的に変化させることで映像を生成する。例えば、エンジンが点火する、ロゴが燃える等である。
(3)ユーザが情報処理装置に過去に入力した操作履歴に対応して映像を変換する規則を用意しておく。そして、実際の操作履歴に基づき、適用すべき規則を求め、映像を生成する。ここで、規則は、例えば、画面上でユーザがマウスでクリックした位置近傍の色、輝度等を所定の時間経過で所定量変化させる等の指定である。また、マウスによるクリック間隔に応じて、映像中の模様を変化させてもよい。さらに、キーボードのキー入力に対応させて映像の表示速度、変化の割合を制御してもよい。
(4)情報処理装置に接続されるセンサの出力に対応する規則を用意しておき、センサの出力に規則を適用して映像を生成する。ここで、規則は、例えば、情報処理装置に接続されたマイクロフォンからの入力音量に応じて画面のズームを変更する等である。また、対人センサの反応に対応して画面の模様を変更してもよい。また、部屋の照明の照度に応じて画面の色合いを変更してもよい。
(5)情報処理装置の入出力インターフェースに直接またはネットワークを介して接続されたカメラの映像をスクリーンセーバ動作中に表示する。
(6)情報処理装置の内部状態、例えば、CPU等の処理速度、実行効率、メモリ占有率、実行プロセス数等に応じて予め適用する規則を用意しておき、その規則にしたがい、映像を変化させる。
(7)ネットワークを通じて接続される他の情報処理装置と連携して、画像を生成してもよい。連携の手順は、例えば、複数台の情報処理装置が同期して同一の映像を表示する、複数台の情報処理装置に順次、映像の変化を伝搬させ、時間遅れを伴って表示させる等である。
(8)以上の(1)〜(7)を組み合わせて適用してもよい。
このような機能により、ユーザは、簡易に背景画面を更新できる。なお、本機能により生成された背景画面の格納先(例えば、ファイル名またはフォルダ名)から本機能により生成された背景画面であることを識別できるようにしてもよい。そして、スクリーンセーバ起動時、背景画面が本機能により生成されたものである場合、本機能に係るスクリーンセーバを起動し、背景画面が本機能により生成されたものでない場合、従来のスクリーンセーバ(例えば、ユーザにより指定されたもの、あるいは、情報処理装置に予め備えられたもの)を起動するようにしてもよい。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置を図1から図17の図面に基づいて説明する。
<システム構成>
図1は、この情報処理装置のシステム構成図である。図1に示すようにこの情報処理装置は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ本体10と、コンピュータ本体10に接続されるモニタ等の表示装置7と、コンピュータ本体10に入力されるデータのインターフェースである入力部4と、キーボードまたはマウス等の入力装置6(図1には、キーボード/マウス入力と記載)と、他の情報処理装置等へのデータの出力インターフェース9とを有している。
また、コンピュータ本体10は、画像を格納する画像データベース3と、画像を合成するルールを格納する画像合成ルールデータベース8と、画像合成ルールデータベース8のルールを参照して画像データベース3に格納された画像等を基に新たに画像を合成する画像合成部1と、画像合成部1により合成された画像を蓄積する合成画像蓄積部2と、画像合成部1で合成された画像、合成画像蓄積部2に蓄積された画像、または入力装置6から入力された情報を表示装置7に出力する表示装置コントロール部5とを有している。
また、入力部4には、カメラまたはLANを介した接続先から映像を入力する映像インターフェース4A、各種センサまたはLANを介した接続先からセンサ検出データを入力するデータインターフェース4B、およびキーボードまたはマウス等の入力装置6が接続されている。以下、各構成要素を説明する。
(画像合成部1)
画像合成部1は、入力部4を介して、各種センサからのデータ、カメラからの画像、LANを経由した接続先からの画像、キーボードからのデータ、またはマウスからのデータ等を取り込む。そして、画像合成部1は、画像合成ルールデータベース8よりルールを読み出し、そのルールと、上記入力部4から入力されたデータにしたがい、画像を合成する。
その際、入力部4から入力されたカメラからの画像の他、画像データベース3に格納された画像に基づいて画像を合成してもよい。そして、画像合成部1は、合成された画像を表示装置コントロール部5、または、合成画像蓄積部2に送信する。
(合成画像蓄積部2)
合成画像蓄積部2は、画像合成部1で合成した画像を保存する。なお、合成画像蓄積部2は、画像を直接保存する代わりに、その画像を合成するためのルールを保存してもよい。画像の代わりにルールを保存した場合には、合成画像蓄積部2は、表示装置コントロール部5への出力時に、画像合成部1を呼び出し、画像を合成した上で、その画像を表示装置コントロール部5に出力すればよい。
(画像データベース3)
画像データベース3は、画像を合成するのに必要な画像データを保存する。または、画像データベース3は、カメラ等で撮影した画像データ(動画、静止画いずれでもよい)を一時的に保存する。
(入力部4)
入力部4には、カメラなどで撮影した外部環境の画像データ、LANを通じて、他の情報処理装置のカメラなどで撮影した外部環境の画像データ、各種センサからの検出データ、キーボード/マウス等の入力装置からのデータ等が入力される。
(表示装置コントロール部5)
表示装置コントロール部5は、本情報処理装置がユーザ操作を待っている待機状態か、ユーザが操作中の操作状態かを判定する。そして、情報処理装置が待機状態か、操作状態かに応じて、表示装置コントロール部5は、以下の処理を実行する。
(1)待機状態では、表示装置コントロール部5は以下の処理を行う。すなわち、表示装置コントロール部5は、入力部4を介して入力装置6を監視し、ユーザ入力(キーボード/マウス等からの入力)があるかどうかをチェックする。
ユーザ入力があった場合は、表示装置コントロール部5は、表示装置7の表示をユーザ操作画面に切り替える。その場合、表示装置コントロール部5は、合成画像蓄積部2に保存された画像を、表示装置7に、背景画像として表示する。
(2)ユーザ操作状態では、表示装置コントロール部5は以下の処理を行う。すなわち、表示装置コントロール部5は、入力部4を介して入力装置4を監視し、ユーザ入力がない期間を測定する。そして、ユーザ入力がない状態で予め設定されたある所定時間が経過すると、表示装置コントロール部5は表示装置7の表示を待機画面(画像合成部1で合成された画像、カメラからの画像等が表示される)に切り替える。
(画像合成ルールデータベース8)
画像合成ルールデータベース8は、画像を合成するのに必要なルールを保存する。
図2は、この情報処理装置を一般的なパーソナルコンピュータで構成する場合の外観図である。図2のように、この情報処理装置は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ本体10に、カメラ11(デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、赤外線カメラ端末等)、キーボード6A、マウス6B、およびモニタ等の表示装置7を接続して構成される。コンピュータ本体10には、各種のインターフェースカード、ハードディスクドライブ等が内蔵されている。このような情報処理装置の構成および作用は、広く知られているのでその説明を省略する。
<データ構造>
図3は、画像データベース3に格納されるレコードのデータ構造を示す図である。図3に示した表の1行が1つのレコードに相当する。図3のように画像データベース3のレコードは、画像ID、画像カテゴリID、同一カテゴリ内表示順、および画像データの各フィールドを有している。これらのフィールドのデータにより、1つのレコードについて1つの画像データが管理される。
画像IDは、この画像データベース3において各画像をユニークに識別する情報、例えば、通し番号である。画像カテゴリIDは、そのレコードによって管理される画像データのカテゴリを識別する情報である。画像カテゴリは、画像データを、例えば、以下のように分類する情報である。
(1)色が変化する場合に利用する画像;
(2)模様が変化する場合に利用する画像;
(3)映像が流れる(風景の時間変化、視点の時間変化等)場合に利用する画像;
(4)画面内のオブジェクトが切り替わる(エンジンが点火する、ロゴが燃える等)場合に利用する画像;
同一カテゴリ内表示順は、1つの画像カテゴリに属する画像データについて、その表示順を定義する情報である。例えば、映像が流れる場合に利用する画像カテゴリに属する画像データを同一カテゴリ内表示順に表示することで、表示装置7には、映像が流れるように表示されることになる。
画像データのフィールドには、画像データを格納するデータファイルの存在場所およびファイル名を格納する。データファイルの存在場所は、例えば、そのファイルが格納されるコンピュータのネットワーク上のホスト名、フォルダ名(ディレクトリ名)等である。なお、データファイルの存在場所が当該情報処理装置自体である場合には、ホスト名を省略すればよい。また、画像データを格納するデータファイルの存在場所およびファイル名に代え、画像データそのものを上記画像データのフィールドに格納してもよい。
図4は、画像合成ルールデータベース8に格納されるレコードのデータ構造を示す図である。画像合成ルールデータベース8の各レコードは、各画像カテゴリに対して、所定の適用条件が満たされたときに適用すべき合成ルールを定義する。合成ルールは、例えば、「色が変化する場合に利用する画像群に対して、直近のマウスポインタ位置の履歴に対応して画面の色合いを変える」というものである。また、他のルールの例は、「色が変化する場合に利用する画像群に対して、直近キー入力の履歴に対応して画面の切り替え速度を変化させる」等である。
図4に示した表の1行が1つのレコードに相当する。図4のように画像合成ルールデータベース8のレコードは、ルールID、画像カテゴリID、ルールカテゴリID、合成ルール、および適用条件の各フィールドを有している。
ルールIDは、画像合成ルールデータベース8において、各ルールをユニークに識別する情報、例えば、通し番号である。画像カテゴリIDは、当該レコードの合成ルールを適用すべき画像カテゴリのIDを指定する。ルールカテゴリIDは、合成ルールのカテゴリを示す。そして、合成ルールは、具体的な合成ルールを指定する情報である。
例えば、画像カテゴリのIDが「色が変化する場合に利用する画像群」を示している場合に、ルールカテゴリIDのA1が、「マウスポインタの位置に対応して画面の色合いが変わる」というルールカテゴリを示す。そして、合成ルールのルール1は、例えば、その色合いの変更量を指定する。したがって、同一の画像カテゴリに同一のルールカテゴリを有し、異なる合成ルールを指定する複数のルールを定義できる。
適用条件は、その合成ルールが適用される条件を指定する。例えば、マウス入力に対して適用されるルール、キーボード入力に対して適用されるルール、マイクロフォン入力に対して適用されるルール、対人センサからの入力に対して適用されるルール等である。
<データフロー>
図5から図7に、本情報処理装置におけるデータフローを示す。図5は、所定時間ごとに画像合成部1がスクリーンセーバの画像を生成する場合のデータフローである。
この処理では、予め、スクリーンセーバの変化の種類、および、スクリーンセーバが切り替わる時間が設定される。画像合成部1は、設定時間が経過すると、画像データベース3から、スクリーンセーバの変化の種類に対応して順序づけられた画像群の中から、画像を取り出す(矢印100)。そして、画像合成部1は、合成画像蓄積部2に、対応画像もしくは、画像のIDを保存する。
図6は、ユーザのキーボード操作またはマウス操作の履歴に応じて、画像合成部1がスクリーンセーバの画像を生成する場合のデータフローである。
この処理では、画像合成部1は、待機画面に遷移する直前のキーボード6Aあるいは、マウス6B入力からの入力を取り込む(矢印101)。画像合成部1は、キーボード6Aまたはマウス6Bからの入力に対応する画像合成ルールを画像合成ルールデータベース8から取り出す(矢印102)。次に、画像合成部1は、画像合成ルールに基づき、画像データベース3から画像データを取り出し(矢印103)、合成する。そして、画像合成部1は、合成画像蓄積部2に、合成した画像もしくは、その画像を合成したときのルールを保存する。
この処理の例は、例えば、「最後のユーザ操作が、マウスクリックの場合、画像データベース3の画像1の上に、画像3をユーザがマウスクリックした位置で合成する。」等である。ここで、「マウスクリックした位置で合成」とは、表示装置7の画面内でユーザがマウスクリック位置に対応する画像1上の位置に、画像3の原点を合わせて合成する等の処理をいう。
図7は、映像インターフェース4Aからの画像データ、または、データインターフェース4Bからの各種センサ(またはLANを介した接続先)のデータと、画像合成ルールデータベース8のルールとによりスクリーンセーバの画像を生成する場合のデータフローである。
この処理では、例えば、画像合成部1は、情報処理装置の内部状態(処理速度、CPU実行効率、メモリ占有率等)を示す情報をOS(Operating System)等のシステムプログラムから取得する。また、例えば、画像合成部1は、対人センサの出力等をデータインターフェース4Bから取り込む(矢印104)。また、例えば、画像合成部1は、カメラからの映像を映像インターフェース4Aから取り込んでもよい。また、これらのデータをLANを介して接続先の情報処理装置から取り込んでもよい。
次に、画像合成部1は、取り込んだデータ(システムプログラムからのデータ、各種センサからのデータ、画像入力、LANからのデータ等)に対応する画像合成ルールを画像合成ルールデータベース8から取り出す(矢印105)。画像合成部1は、画像合成ルールに基づき、画像データベース3から画像データを取り出し(矢印106)、合成する。画像合成部1は、合成画像蓄積部2に、合成した画像、または、その画像を合成したときのルールを保存する。
なお、以下のような処理により、カメラの映像から人の動きを検出してもよい。例えば、画像合成部1がカメラ等からの入力画像を取り込み、画像データベース3に格納する。次に、画像合成部1は、カメラ等からの入力画像と、画像データベース3に格納されているカメラ等からの直前の入力画像とを比較する。この比較において、変化量が所定値以上である場合に、人が検出されたとしてその場合のルールを適用するようにしてもよい。
以上のような手順で合成された画像は、画像合成蓄積部2に保存されるとももに、スクリーンセーバの待機画面として時間経過にしたがい出力される。そして、ユーザが情報処理装置の使用を開始したときに、その時点の待機画面(画像合成蓄積部2に保存されていた画像)が取得され、デスクトップ画面の背景画像として表示される。
<画面例>
図8から図10に、本情報処理装置により生成される画面例を示す。図8は、情報処理装置のデスクトップ画面の背景画像がマウスのクリックした位置によって変化する例である。この例では、情報処理装置は、マウスのクリック位置の履歴を記憶しておき、そのクリック位置の履歴に応じて刻々と濃淡を変化する待機画面(動画)を生成する。そして、ユーザが情報処理装置の使用を開始した時点における画面が背景画像として設定される。
図9および図10は、部屋の照度の変化により、待機画面を変化させる例である。図9および図10は、一例として2枚の画面の変化を示しているが、本情報処理装置は、例えば、画像データベース3に順次変化していく複数枚の画像を保持する。そして、本情報処理装置は、例えば、部屋の照度の変化にしたがい、そのような画像を順次表示し、待機画面を構成する。そして、ユーザが情報処理装置の使用を開始した時点における画面が背景画像として設定される。
<背景画像設定処理フロー>
図11および図12は、本情報処理装置の背景画像設定処理を示すフローチャートである。この情報処理装置は、まず、画像合成部1において、画像データベース3のデータと、入力部4からの各種入力データを基に画像を合成する(ステップ1、以下S1のように省略する)。
次に、本情報処理装置は、ステップ1で合成した画像、または、その画像の合成手順を示すルールを合成画像蓄積部2に保存する(S2)。
次に、本情報処理装置は、表示装置コントロール部5においてステップ1で合成した画像を、モニタ等表示装置7に、スクリーンセーバ(待機画面)として表示する(S3)。
次に、本情報処理装置は、キーボード操作またはマウス操作があるか否かを判定する(S4)。キーボード操作およびマウス操作の双方いずれもがない場合、情報処理装置は、制御をS1に戻す。一方、キーボード操作またはマウス操作のいずれかを検出した場合、情報処理装置は、合成画像蓄積部2に、画像が保存されているか、否か(ルールが保存されているか)を判定する(S5)。
合成画像蓄積部2に、画像が保存されていない場合(ルールが保存されている場合)、本情報処理装置は、合成画像蓄積部2において、合成画像蓄積部2に保存されたルールを使って画像を合成する。さらに、本情報処理装置は、合成した画像を、表示装置コントロール部5においてモニタ等表示装置7に、背景画像(壁紙)として表示する(S6)。その後、情報処理装置は、ユーザの操作に対する通常処理を開始する(S8)。
一方、合成画像蓄積部2に、画像が保存されている場合、本情報処理装置は、表示装置コントロール部5において合成画像蓄積部2に保存された画像を、モニタ等表示装置7に、背景画像(壁紙)として表示する(S7)。その後、情報処理装置は、ユーザの操作に対する通常処理を開始する(S8)。
次に、情報処理装置は、所定時間、キーボードおよびマウス操作のいずれもがなかったか否かを監視する(S9)。所定時間、キーボード操作およびマウス操作の双方いずれもがない場合、次に、情報処理装置は、背景画像(壁紙)が合成画像蓄積部2に保存された画像か否かを判定する(S10)。
背景画像(壁紙)が合成画像蓄積部2に保存された画像である場合、情報処理装置は、制御をS1に戻す。一方、背景画像(壁紙)が合成画像蓄積部2に保存された画像でない場合、情報処理装置は、デフォルトの待機画面(スクリーンセーバ)を使用する設定になっているか否かを判定する(S11)。
デフォルトの待機画面を使用する設定になっている場合、本情報処理装置は、その設定にしたがい、従来の待機画面を使用する(S12)。一方、デフォルトの待機画面を使用する設定になっていない場合、情報処理装置は、制御をS9に戻す。したがって、この場合には、待機画面は表示されない。
以上述べたように、本情報処理装置によれば、ユーザの操作履歴、各種センサからのデータ等に基づき画像合成部1において合成された画像が待機画面として表示装置7に表示される。そして、そのような待機画面表示中にキーボード6A、マウス6B等によるユーザの操作が検出された時点で待機画面に表示中の画像(合成画像蓄積部2に保存された画像)がそのまま、デスクトップの背景画面に設定される。この処理では、待機画面の出力に対してユーザ操作が検出されるごとに背景画面が更新される。
<背景画像設定処理の変形>
図13および図14に、背景画像設定処理の変形例を示す。上記図11および図12の処理では、情報処理装置は、所定時間、キーボード操作およびマウス操作の双方いずれもがない場合、情報処理装置は、背景画像(壁紙)が合成画像蓄積部2に保存された画像か否かを判定した。一方、図13および図14の処理例では、待機画面に対するキーボード操作またはマウス操作が検出されたときに、背景画像(壁紙)は、合成画像蓄積部2に保存された画像か否かを判定する。図13および図14におけるその他の手順は、図11および図12の場合と同様である。そこで、同一の処理ステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、FIG.13のステップ4において、待機画面表示中にキーボード操作またはマウス操作が検出されたとき、情報処理装置は、ユーザによる通常操作状態での背景画像(壁紙)は、合成画像蓄積部2に保存された画像か否かを判定する(S4A)。
そして、ユーザによる通常操作状態での背景画像(壁紙)が、合成画像蓄積部2に保存された画像である場合、情報処理装置は、ステップ5からステップ9の処理を実行する。これらの処理は、図12の場合と同様である。
一方、ユーザによる通常操作状態での背景画像(壁紙)が、合成画像蓄積部2に保存された画像でない場合、情報処理装置は、ユーザの設定にしたがいデフォルト背景画像(従来のパーソナルコンピュータ等の壁紙)を表示する。その後、情報処理装置は、ステップ8以下の処理を実行する。
<画像(ルール)蓄積処理の例>
図15に、待機画面で表示される動画像から、特定の画像(またはその画像を合成するルール)を画像蓄積部2に保存する手順を示す。図15で動画ストリームとは、待機画面に連続的に表示される動画データをいう。
この動画ストリームを構成するフレームデータ(例えば、MPEGのフレーム)には、特定のフレームデータに対してフラグが設定されている。図15では、動画開始後0秒時点のフレームデータに対する開始ポイント、約10秒経過時点のフレームデータに対するフラグ1、約20秒経過時点のフレームデータに対するフラグ2、約35秒経過時点のフレームデータに対する終了ポイント等が設定されている。また、図15の例では、各フラグに対して、予め静止画が関連付けられている(例えば、フラグ1に関連付けられた画像、フラグ2に関連付けられた画像、終了ポイントに関連付けられた画像等)。
図16に、図15の動画ストリームに対して合成画像蓄積部2に画像を蓄積する処理(図11のステップ2の詳細)を示す。なお、図16の処理では、動画フレームに対してフラグ1、2および終了ポイントが設定される場合の処理が例示されている。しかし、フラグの数が、この3ポイントに限定される必要はない(フラグが1、2に限定される必要はなく、一般的にN個設定してよい)。
この処理では、画像合成部1は、まず、動画像のストリーム上における現在の再生ポイントが終了ポイントか否かを判定する(S21)。現在の再生ポイントが終了ポイントの場合には、画像合成部1は、現在の再生位置を動画ストリームの開始ポイントに戻し、処理をスタートに戻す。
一方、現在の再生ポイントが終了ポイントでない場合には、画像合成部1は、動画像のストリーム上における現在の再生ポイントがフラグ2を過ぎたか否かを判定する(S22)。現在の再生ポイントがフラグ2を過ぎた場合には、画像合成部1は、合成画像蓄積部2に、終了ポイントに関連づけられた画像データを保存する(S23)。そして、画像合成部1は、処理をスタートに戻す。ただし、画像データを直接保存する代わりに、その画像データを生成するためのルール(例えば、フラグ2の再生ポイントを経過したことに対するルール)を保存してもよい。
また、現在の再生ポイントがフラグ2を過ぎていない場合には、画像合成部1は、動画像のストリーム上における現在の再生ポイントがフラグ1を過ぎたか否かを判定する(S24)。現在の再生ポイントがフラグ1を過ぎた場合には、画像合成部1は、合成画像蓄積部2に、フラグ2に関連づけられた画像データを保存する。そして、画像合成部1は、処理をスタートに戻す。ただし、画像データを直接保存する代わりに、その画像データを生成するためのルール(例えば、フラグ1の再生ポイントを経過したことに対するルール)を保存してもよい。
さらに、現在の再生ポイントがフラグ1を過ぎていない場合には、画像合成部1は、合成画像蓄積部2に、フラグ1に関連づけられた画像データを保存する。そして、画像合成部1は、処理をスタートに戻す。ただし、画像データを直接保存する代わりに、その画像データを生成するためのルール(例えば、開始ポイントからフラグ1までの再生ポイントに対するルール)を保存してもよい。
図15の処理では、予め動画像ストリームのフレームデータにフラグを設定しておき、動画再生中に、各フラグを経過したか否かにより、合成画像蓄積部2に保存する画像を決定する処理を示した。しかし、このようなフラグに代えて、経過時間によって合成画像蓄積部2に保存する画像を指定してもよい。例えば、待機画面がカメラ等からリアルタイムに取り込むデータ、または、コンピュータグラフィックスによりリアルタイムに生成する動画像の場合には、例えば、再生開始から10秒時点、20秒時点、25秒時点等のように、経過時間を指定する情報をパラメータとして保持しておけばよい。そして、再生開始から10秒までは、10秒時点の画像を合成画像蓄積部2に保存し、10秒から20秒までの間は、20秒時点の画像を合成画像蓄積部2に保存し、20秒から25秒までの間は、25秒時点の画像を合成画像蓄積部2に保存する等の処理を実行すればよい。
図17に、待機画面で表示される動画像から、特定の画像(またはその画像を合成するルール)を画像蓄積部2に保存する手順の他の例を示す。この処理では、元の画像である画像エレメントBに対して、例えば、色を段階的に変化させた画像エレメントAを逐次生成し、待機画面に表示する。このような画像生成に際して、例えば、画面内の全画素に対するRGBのRの平均値が所定値(例えば、60)に達した場合に、フラグ1を経過したとし、Rの平均値が第2の所定値(例えば、100)に達した場合に、フラグ2を経過したとする等、画像の評価値により、合成画像蓄積部2に保存する画像を決定してよい。
また、例えば、画像エレメントAと画像エレメントBとに段階的に変化する重みを付加して合成した画像を待機画面に表示するようにしてもよい。そのような場合に、例えば、画像エレメントAに対する重みが第1の所定値になったときに、フラグ1を経過したとし、画像エレメントAに対する重みが第2の所定値になったときに、フラグ2を経過したとする等、画像の評価値により、合成画像蓄積部2に保存する画像を決定してよい。
<待機画面の変形>
上記実施形態では、画像合成部1において合成した画像合成した画像を待機画面としてクリーンセーバで表示した。しかし、これに代えて、カメラ等を介して外部から入力した画像をスクリーンセーで表示してもよい。その場合、図15に示した手順では、動画像の出力開始時からの経過時間をフラグにして用いればよい。
このように、本情報処理装置は、カメラからの映像、各種センサからのデータ、LANを経由した他の情報処理装置からの画像、あるいは、画像合成部1で合成された画像等、様々な画像を上記待機画面として使用する。したがって、上記背景画像の設定機能との組み合わせにより、背景画像を簡易かつ頻繁に更新することができる。
<その他の変形例>
上記実施形態では、スクリーンセーバによる待機画面表示中にユーザ操作を検出すると、合成画像蓄積部2に保存された画像またはその画像を合成するルールを参照し、デスクトップの背景画像を表示した。しかし、合成画像蓄積部2に代えて例えば、ユーザ操作を検出した直後にビデオRAM等の画像メモリを参照し、デスクトップの背景画像に設定してもよい。
上記実施形態では、スクリーンセーバの待機画面に表示される動画に基づいてデスクトップの背景画像を設定する処理を示した。しかし、本発明の実施は、スクリーンセーバの待機画面には限定されない。例えば、カメラからの動画、テレビジョン放送の動画等を表示するウィンドウ、または、動画を提供するウェブサイトを表示するブラウザをモニタ等表示装置7に出力しておき、ユーザによる特定の操作が検出されたときにその時点で上記ウィンドウ、あるいは、ブラウザに表示されている画像を背景画像に設定するようにしてもよい。ここで、ユーザによる特定の操作とは、例えば、所定のキーの押下、表示装置7のデスクトップ上の所定のアイコンまたはメニュー等オブジェクトのクリック(ポインティングデバイスによる押下、選択、指示)等である。
《第2実施形態》
図18から図23により、本発明の第2実施形態を説明する。上記第1実施形態では、情報処理装置の待機画面として、様々な動画像を表示しておき、ユーザがキーボードまたはマウス等の操作を開始した時点で表示されていた画像またはその画像と所定の関係にある画像(図15−17参照)を通常操作におけるデスクトップの背景画面(いわゆる壁紙)として設定する処理を説明した。
本実施形態では、ネットワークで接続された複数台の情報処理装置が連携してそのような動画像を表示する例を示す。本実施形態の他の構成および作用は第1実施形態の場合と同様である。そこで、同一の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。また、必要に応じて図1から図17の図面を参用する。
<画面例>
本実施形態では、複数台の情報処理装置がLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続されており、連携して待機画面を表示する。図18および図19に、本実施形態の情報処理装置により生成される画面例を示す。図18および図19の矩形領域は、いずれも、ネットワークを通じて連携する情報処理装置の画面を示している。
図18は、3台の情報処理装置が同期して待機画面(スクリーンセーバ)を表示する例である。図19は、中央の情報処理装置の画面で発生した波が波紋として伝搬し、左右の情報処理装置の画面に表示される例である。本実施形態における情報処理装置は、以上のような待機画面表示中に、ユーザによるキーボードまたはマウスの操作を検出すると、その時点の画面をデスクトップ画面の背景画像(壁紙)に設定する。
<処理フロー>
上述のように、本実施形態では、複数の情報処理装置が、他の情報処理装置と連携し、待機画面の出力を制御する。この場合、いずれかの情報処理装置がサーバとして機能し、他の情報処理装置はクライアントとして機能すればよい。
そして、サーバとしての役割を果たす場合は、入力部4から他のパソコンの入力情報を入手し、各パソコンごとに画像を合成して、出力インターフェース9を介して合成画像もしくは合成ルールを他のパソコンに供給する。
一方、クライアントとして役割を果たす場合には、情報処理装置は、サーバとなるパソコンに、画像を合成するため、自身の入力部4から取り込んだ各種センサ/カメラ/LANからの情報を出力インターフェース9から送信する。また、入力部4を通じてサーバとなるパソコンから合成画像もしくは合成ルールを入手する。
図20は、クライアントとサーバを設定する設定手順を示す処理フローである。この手順では、ユーザは、まず、サーバとなる情報処理装置をサーバとして設定する(S31)。例えば、所定のデータファイルに”SEVER”の文字列を設定するようにすればよい。この設定により、他の情報処理装置との連携処理を実行するプログラムが、当該情報処理装置をサーバとしての機能を提供するようにすればよい。
また、ユーザは、クライアントとなる情報処理装置を選択し、クライアントとして設定する(S32)。例えば、所定のデータファイルに”CLIENT”の文字列を設定するようにすればよい。この設定により、他の情報処理装置との連携処理を実行するプログラムが、当該情報処理装置をクライアントとしての機能を提供するようにすればよい。
次に、ユーザは、サーバとなる情報処理装置とクライアントになる情報処理装置の通信手段を設定する(S33)。例えば、LANのインターフェースを選択すればよい。この設定にしたがい、他の情報処理装置との連携処理を実行するプログラムが、LANを介して通信するようにすればよい。
次に、ユーザは、サーバとなる情報処理装置にクライアントになる情報処理装置を認識させる(S34)。このようなクライアント認識のため、例えば、サーバとなる情報処理装置は、LAN上にブロードキャストを送信し、クライアントからの返信を待つようにしてもよい。また、ユーザが手入力で、サーバとなる情報処理装置の所定のデータファイルに、クライアントのホスト名を列記するようにしてもよい。
以上の手順により、本実施形態における情報処理装置(クライアントおよびサーバ)の設定を終了する。
図21および図22に、本実施形態における背景画像(壁紙)設定処理のフローチャートを示す。
この処理では、まず、クライアントが、入力部4の情報を、画像合成部1で処理した後、出力インターフェース9を通じて、サーバとなる情報処理装置にデータを送信する(S40)。
次に、クライアントは、入力部4を通じて、サーバとなる情報処理装置からスクリーンセーバや壁紙、ルールを得る(S41)。そして、クライアントは、ステップ2で入手した画像もしくはルールを、合成画像蓄積部2に保存する(S42)。
次に、クライアントは、表示装置コントロール部5においてステップ41で合成した画像を、モニタ等表示装置7に、スクリーンセーバとして表示する(S43)。
次に、クライアントは、キーボード操作またはマウス操作があるか否かを判定する(S44)。キーボード操作およびマウス操作のいずれもが検出できない場合、クライアントは、制御をS40に戻す。
一方、キーボード操作またはマウス操作が検出できた場合、クライアントは、クライアントの合成画像蓄積部2に画像が保存されているか、否か(ルールが保存されているか)を判定する(S45)。
合成画像蓄積部2に、画像が保存されていない場合(ルールが保存されている場合)、クライアントは、合成画像蓄積部2において、合成画像蓄積部2に保存されたルールを使って画像を合成する。さらに、クライアントは、合成した画像を、表示装置コントロール部5においてモニタ等表示装置7に、背景画像(壁紙)として表示する(S46)。その後、クライアントは、ユーザの操作に対する通常処理を開始する(S48)。
一方、合成画像蓄積部2に、画像が保存されている場合、クライアントは、表示装置コントロール部5において合成画像蓄積部2に保存された画像を、モニタ等表示装置7に、背景画像(壁紙)として表示する(S47)。その後、クライアントは、ユーザの操作に対する通常処理を開始する(S48)。
次に、クライアントは、所定時間、キーボードおよびマウス操作のいずれもがなかったか否かを監視する(S49)。所定時間、キーボード操作およびマウス操作の双方いずれもがない場合、クライアントは、背景画像(壁紙)は、合成画像蓄積部2に保存された画像か否かを判定する(S50)。
背景画像(壁紙)が合成画像蓄積部2に保存された画像である場合、クライアントは、制御をS40に戻す。一方、背景画像(壁紙)が合成画像蓄積部2に保存された画像でない場合、クライアントは、デフォルトの待機画面(スクリーンセーバ)を使用する設定になっているか否かを判定する(S51)。
デフォルトの待機画面(スクリーンセーバ)を使用する設定になっている場合、クライアントは、その設定にしたがい、従来の待機画面(スクリーンセーバ)を使用する。一方、デフォルトの待機画面(スクリーンセーバ)を使用する設定になっていない場合、クライアントは、制御をS49に戻す。したがって、この場合には、待機画面は表示されない。
以上述べたように、本実施形態によれば、第1実施形態で述べた情報処理装置が複数連携して待機画面を出力する。また、第1実施形態と同様、待機画面に対してキーボード6A、または、マウス6Bによる操作が検出された時点でその時点の待機画面の画像(合成画像蓄積部2に保存された画像)がデスクトップの背景画像に設定される。したがって、第1実施形態の情報処理装置と同様、簡易かつ頻繁にデスクトップの背景画面を更新するとともに、複数の情報処理装置間で、関連性を維持した背景画面を設定することができる。
<変形例>
上記第2実施形態では、いずれかの情報処理装置がサーバとして機能し、他の情報処理装置はクライアントとして機能して、複数情報処理装置により、待機画面を連携して表示する例を示した。しかし、複数の情報処理装置間において、サーバを設けずにこれらの情報処理装置を連携させるようにしてもよい。
図23は、そのような情報処理装置の設定手順を示すフローチャートである。この処理では、ユーザは、対象となる情報処理装置に、その情報処理装置と隣接した情報処理装置を認識させる(S61)。隣接した情報処理装置とは、各情報処理装置がデータを直接転送可能な転送先である。
次に、ユーザは、各情報処理装置において、隣接した情報処理装置との通信手段を選択する(S62)。例えば、LANのインターフェースを選択すればよい。
以上の手順により、本実施形態における情報処理装置(クライアントおよびサーバ)の設定を終了する。
図24から図26は、複数情報処理装置による背景画像の設定処理を示すフローチャートである。この処理では、各情報処理装置は、入力部4を通じて隣接した情報処理装置の情報および自装置の情報を入手する。そして、情報処理装置は、画像合成部1において、画像データベース3のデータと入力部4からの各種入力データをもとに、画像を合成する(S70)。
次に、情報処理装置は、隣接した情報処理装置に、待機画面(スクリーンセーバ)や壁紙、ルールを送信する(S71)。
次に、本情報処理装置は、ステップ71で合成した画像、または、その画像の合成手順を示すルールを合成画像蓄積部2に保存する(S72)。
次に、本情報処理装置は、表示装置コントロール部5においてステップ71で合成した画像を、モニタ等表示装置7に、スクリーンセーバ(待機画面)として表示する(S73)。
次に、本情報処理装置は、キーボード操作またはマウス操作があるか否かを判定する(S74)。キーボード操作およびマウス操作のいずれもがない場合、情報処理装置は、制御をS71に戻す。一方、キーボード操作またはマウス操作のいずれかを検出した場合、情報処理装置は、合成画像蓄積部2に、画像が保存されているか、否か(ルールが保存されているか)を判定する(S75)。
合成画像蓄積部2に、画像が保存されていない場合(ルールが保存されている場合)、本情報処理装置は、合成画像蓄積部2において、合成画像蓄積部2に保存されたルールを使って画像を合成する。さらに、本情報処理装置は、合成した画像を、表示装置コントロール部5においてモニタ等表示装置7に、背景画像(壁紙)として表示する(S76)。その後、情報処理装置は、ユーザの操作に対する通常処理を開始する(S78)。
一方、合成画像蓄積部2に、画像が保存されている場合、本情報処理装置は、表示装置コントロール部5において合成画像蓄積部2に保存された画像を、モニタ等表示装置7に、背景画像(壁紙)として表示する(S77)。その後、情報処理装置は、ユーザの操作に対する通常処理を開始する(S78)。
次に、情報処理装置は、隣接した情報処理装置の情報および自装置の情報を入力部4の情報を通じて入手する。そして、情報処理装置は、画像合成部1において、画像データベース3のデータと入力部4からの各種入力データをもとに、画像を合成する(S79)。
次に、情報処理装置は、隣接した情報処理装置に、スクリーンセーバや壁紙、ルールを送信する(S80)。
次に、情報処理装置は、所定時間、キーボードおよびマウス操作のいずれもがなかったか否かを監視する(S81)。所定時間、キーボード操作およびマウス操作の双方いずれもがない場合、情報処理装置は、背景画像(壁紙)は、合成画像蓄積部2に保存された画像か否かを判定する(S82)。
背景画像(壁紙)が合成画像蓄積部2に保存された画像である場合、情報処理装置は、制御をS71に戻す。一方、背景画像(壁紙)が合成画像蓄積部2に保存された画像でない場合、情報処理装置は、デフォルトの待機画面(スクリーンセーバ)を使用する設定になっているか否かを判定する(S83)。
デフォルトの待機画面(スクリーンセーバ)を使用する設定になっている場合、本情報処理装置は、その設定にしたがい、従来の待機画面(スクリーンセーバ)を使用する(S84)。一方、デフォルトの待機画面(スクリーンセーバ)を使用する設定になっていない場合、情報処理装置は、制御をS9に戻す。したがって、この場合には、待機画面は表示されない。
以上述べたように、本変形例のシステムによれば、個々の情報処理装置は、サーバの介在なしに自律的に連携し、ユーザ操作のない状態で待機画面を出力する。そして、キーボードまたはマウス等からのユーザ操作が検出されたときに、その時点の画面がデスクトップの背景画面として設定される。
なお、第1実施形験の図15−17で説明したように、本実施形態においても、ユーザ操作が検出されたときに、その時点で表示されている待機画面の画像と関係付けられた画像を背景画像として設定してもよい。
《コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の装置、機械等(以下コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうち、コンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
《搬送波に具現化されたデータ通信》
また、上記プログラムは、コンピュータ等のハードディスクやメモリに格納し、通信媒体を通じて他のコンピュータに配布することができる。この場合、プログラムは、搬送波によって具現化されたデータ通信信号として、通信媒体を伝送される。そして、その配布を受けたコンピュータ等に上記機能を提供させることができる。
ここで通信媒体としては、有線通信媒体、例えば、同軸ケーブルおよびツイストペアケーブルを含む金属ケーブル類、光通信ケーブル等、または、無線通信媒体例えば、衛星通信、地上波無線通信等のいずれでもよい。
また、搬送波は、データ通信信号を変調するための電磁波または光である。ただし、搬送波は、直流信号でもよい。この場合、データ通信信号は、搬送波がないベースバンド波形になる。したがって、搬送波に具現化されたデータ通信信号は、変調されたブロードバンド信号と変調されていないベースバンド信号(電圧0の直流信号を搬送波とした場合に相当)のいずれでもよい。
Claims (25)
- 背景画像とともに情報を表示する、そのような表示手段を制御可能な情報処理装置であり、
前記表示手段に画像を表示させる表示制御手段と、
前記画像が表示されている状態で所定の操作が検出されたときに、前記画像に基づいて背景画像を設定する設定手段とを備える情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、動画を前記表示手段に表示させ、
前記設定手段は、前記所定の操作に応じて前記動画に含まれる特定時点の静止画像を背景画像に設定する請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記情報処理装置へのユーザ操作がなされない状態で表示される待機画面において前記動画を表示させ、
前記設定手段は、前記待機画面表示中に前記操作が検出されたときに前記静止画像を背景画像に設定する請求項2に記載の情報処理装置。 - 複数個の静止画像を保持する保持手段と、
前記保持された静止画像から動画を生成する手段とをさらに備える請求項2または3に記載の情報処理装置。 - 前記動画を構成し、所定の時点で表示される静止画像を記憶する画像蓄積手段をさらに備え、
前記設定手段は、前記蓄積手段に記憶された静止画像を前記背景画像に設定する請求項2から4のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記動画を生成する手順情報を参照する手段と、
前記動画を構成し、所定の時点で表示される静止画像を生成する手順情報を記憶する蓄積手段とをさらに備え、
前記設定手段は、前記手順情報にしたがい前記静止画像を生成して背景画像に設定する請求項2から4のいずれかに記載の情報処理装置。 - 他の情報処理装置と通信する手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記他の情報処理装置からの指示に応じて前記画像を表示させる請求項1から6のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記他の情報処理装置に対して当該他の情報処理装置が表示させる画像に係る情報を送信する手段をさらに備える請求項7に記載の情報処理装置。
- コンピュータが背景画像とともに情報を表示する情報表示方法であり、
画像を表示する表示ステップと、
前記画像が表示されている状態で所定の操作が検出されたときに、前記画像に基づいて背景画像を設定する設定ステップとを備える情報表示方法。 - 前記画像は動画であり、
前記設定ステップは、前記所定の操作に応じて前記動画に含まれる特定時点の静止画像を背景画像に設定するステップを有する請求項9に記載の情報表示方法。 - 前記情報処理装置へのユーザ操作がなされない状態で表示される待機画面において前記動画を表示するステップをさらに備え、
前記設定ステップでは、前記待機画面表示中に前記操作が検出されたときに前記静止画像が背景画像に設定される請求項10に記載の情報表示方法。 - 複数個の静止画を参照するステップと、
前記静止画から動画を生成するステップとをさらに備える請求項10または11に記載の情報表示方法。 - 前記動画を構成し、所定の時点で表示される静止画像を記憶するステップをさらに備え、
前記設定ステップでは、前記記憶された静止画像が前記背景画像に設定される請求項10から12のいずれかに記載の情報表示方法。 - 前記動画を生成する手順情報を参照するステップと、
前記動画を構成し、所定の時点で表示される静止画像を生成する手順情報を記憶するステップとをさらに備え、
前記設定ステップは、前記手順情報にしたがい前記静止画像を生成するステップと、前記静止画像を背景画像に設定するステップとを有する請求項10から12のいずれかに記載の情報表示方法。 - 他のコンピュータからの指示を受信するステップさらに備え、
前記表示ステップでは、前記指示に応じて前記画像が表示される請求項9から14のいずれかに記載の情報表示方法。 - 前記他のコンピュータに対して表示させる画像に係る情報を送信するステップをさらに備える請求項15に記載の情報表示方法。
- コンピュータに、背景画像とともに情報を表示させるプログラムであり、
画像を表示する表示ステップと、
前記画像が表示されている状態で所定の操作が検出されたときに、前記画像に基づいて背景画像を設定する設定ステップとを備えるプログラム。 - 前記画像は動画であり、
前記設定ステップは、前記所定の操作に応じて前記動画に含まれる特定時点の静止画像を背景画像に設定するステップを有する請求項17に記載のプログラム。 - 前記コンピュータへのユーザ操作がなされない状態で表示される待機画面において前記動画を表示するステップをさらに備え、
前記設定ステップでは、前記待機画面表示中に前記操作が検出されたときに前記静止画像が背景画像に設定される請求項18に記載のプログラム。 - 複数個の静止画を参照するステップと、
前記静止画から動画を生成するステップとをさらに備える請求項18または19に記載のプログラム。 - 前記動画を構成し、所定の時点で表示される静止画像を記憶するステップをさらに備え、
前記設定ステップでは、前記記憶された静止画像が前記背景画像に設定される請求項18から20のいずれかに記載のプログラム。 - 前記動画を生成する手順情報を参照するステップと、
前記動画を構成し、所定の時点で表示される静止画像を生成する手順情報を記憶するステップとをさらに備え、
前記設定ステップは、前記手順情報にしたがい前記静止画像を生成するステップと、前記静止画像を背景画像に設定するステップとを有する請求項18から20のいずれかに記載のプログラム。 - 他のコンピュータからの指示を受信するステップさらに備え、
前記表示ステップでは、前記指示に応じて前記画像が表示される請求項17から22のいずれかに記載のプログラム。 - 前記他のコンピュータに対して表示させる画像に係る情報を送信するステップをさらに備える請求項23に記載のプログラム。
- コンピュータに、背景画像とともに情報を表示させるプログラムであり、
画像を表示する表示ステップと、
前記画像が表示されている状態で所定の操作が検出されたときに、前記画像に基づいて背景画像を設定する設定ステップとを備えるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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