JPWO2004075806A1 - 歯科用カートリッジ式注射器における注射針の取り外し装置 - Google Patents
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Abstract
ハウジング(11)内に設けられ、注射器(23)のカートリッジホルダー(24)に取付けられた注射針(25)の針基(25’)を掴むためのチャック爪(26)を有するチャック装置(22)と、チャック爪を開閉させるための装置と、ハウジング(11)を回転自在に支持する注射針の収容容器(14)と、ハウジングを容器に対して回転させるための装置(50、55、56)と、を含み、ハウジングの容器に対する回転により、チャック装置をハウジングと一緒に注射針に対して回転させ、それによって注射針を注射器から取り外すようにした歯科用カートリッジ式注射器における注射針の取り外し装置を提供する。この構成により、チャック装置を注射針に対して回転させるための回転動力伝達装置を必要としない。
Description
本発明は、歯科用カートリッジ式注射器から注射針を取り外すための装置に関する。
歯科治療では、抜歯、歯肉切除、切開、抜髄、形成等のために局所麻酔注射が口腔内に適用される。局所麻酔液は通常ガラス製カートリッジに充填されて市販されている。カートリッジは、その先端を密封するゴム栓を保持し、中央にゴム栓の一部を露出させる円孔を有するアルミキャップを備え、且つその後端に嵌入され、カートリッジ内に封入される注射液を押し出すためのプランジャーゴムを含んでいる。注射器に使用される注射針は、注射器のカートリッジホルダーの先端に設けられた雄ねじと螺合するようになった雌ねじ山を有する針基を貫通してそれに固着され、内針先と外針先とを有する両頭式針からなる。注射器のカートリッジホルダーにカートリッジを装填した後、注射針の針基を注射器のカートリッジホルダーに取り付ける。その時、内針先がカートリッジのゴム栓を突き刺して注射針はカートリッジ内の注射液と連通する。局所麻酔処置のための、患者の口腔内への注射は、注射器のプランジャーを操作してプランジャーゴムを押し、注射液をカートリッジから針を通して歯肉へそして更に深部へ放出させることによって行なわれる。
注射による局所麻酔処置が終了したら、注射針を注射器のカートリッジホルダーから取り外してこれを処分することが必要である。注射針の取り外しは、歯科医師又は医療従事者の指に針が刺さる危険性をはらんでいる。このような針刺し事故は、歯科医師又は医療従事者に対してウイルス感染の問題を引き起こすことがあるから、手や指を使わないで注射針を注射器のカートリッジホルダーから取り外すことのできる装置の開発が強く望まれてきた。
そのような注射針の取外し装置は、例えば特開昭63−216577号、特開平5−269174号、特開平7−241339号、特開平8−80349号及び特開平8−112320号で提案されている。特開昭63−216577号を除く他の出願公開に開示された注射針の取外し装置は、基本的には、注射針の針基を掴むチャック爪を有するチャック装置と、チャック装置を作動し且つチャック装置を回転させる装置と、該装置に1つの動力源、例えば電動機から回転を伝達する為の回転動力伝達装置と、を含んでいる。このような構成では、構造が複雑過ぎて、どうしても大型になり、このことは、装置を安価に提供しようとする妨げの要因となっている。特開昭63−216577号は、構造が比較的単純な装置を提供しているように見えるが、設計に当たっては相当配慮すべき構造が要求され、実用に供するものを提案しているとは到底考えられない。
注射による局所麻酔処置が終了したら、注射針を注射器のカートリッジホルダーから取り外してこれを処分することが必要である。注射針の取り外しは、歯科医師又は医療従事者の指に針が刺さる危険性をはらんでいる。このような針刺し事故は、歯科医師又は医療従事者に対してウイルス感染の問題を引き起こすことがあるから、手や指を使わないで注射針を注射器のカートリッジホルダーから取り外すことのできる装置の開発が強く望まれてきた。
そのような注射針の取外し装置は、例えば特開昭63−216577号、特開平5−269174号、特開平7−241339号、特開平8−80349号及び特開平8−112320号で提案されている。特開昭63−216577号を除く他の出願公開に開示された注射針の取外し装置は、基本的には、注射針の針基を掴むチャック爪を有するチャック装置と、チャック装置を作動し且つチャック装置を回転させる装置と、該装置に1つの動力源、例えば電動機から回転を伝達する為の回転動力伝達装置と、を含んでいる。このような構成では、構造が複雑過ぎて、どうしても大型になり、このことは、装置を安価に提供しようとする妨げの要因となっている。特開昭63−216577号は、構造が比較的単純な装置を提供しているように見えるが、設計に当たっては相当配慮すべき構造が要求され、実用に供するものを提案しているとは到底考えられない。
本発明の目的は、回転動力伝達装置を必要とすることなくチャック装置を回転させることができる構造の簡単な注射針の取外し装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、チャック装置の作動をソレノイドの線形運動によって行うようにした注射針の取外し装置を提供することにある。
本発明によれば、上記の目的は、注射器に取り付けられた注射針を差し込むための円形開口部を有するカバー及び円形開口部と整合した通路を有する支持体を含むハウジングと、ハウジングの支持体に設けられ、注射針の針基を3方から掴むためのチャック爪を有するチャック装置と、注射針が円形開口部を通して差し込まれるとき、チャック爪を開閉させるための装置と、ハウジングを回転自在に支持する注射針の収容容器と、ハウジングを容器に対して回転させるための装置と、を含み、ハウジングの容器に対する回転により、チャック装置をハウジングと一緒に注射針に対して回転させ、それによって注射針を注射器から取り外して通路を通して容器の中へ落下させるようにしたことを特徴とする、歯科用カートリッジ式注射器における注射針の取り外し装置を提供することによって達成される。
本発明の好ましい実施形態では、チャック装置のチャック爪の各々は、ハウジングの支持体に設けられた支持ピンに回動自在に取り付けられ、チャック装置は、チャック爪をその開閉のために支持ピンを中心に回動させるための、長穴を介して支持ピンに取付けられた回転支持板と、回転支持板を所定角度回動させるためのソレノイド装置と、を含む。
本発明の更に好ましい実施形態では、ハウジングを容器に対して回転させるための装置は、ハウジング内に固定された減速機付電動機と、電動機の出力軸に固定された平歯車と、容器に設けられたリング歯車と、を含み、ハウジングが容器に結合されるとき平歯車が容器のリング歯車とかみ合う。
本発明の他の目的は、チャック装置の作動をソレノイドの線形運動によって行うようにした注射針の取外し装置を提供することにある。
本発明によれば、上記の目的は、注射器に取り付けられた注射針を差し込むための円形開口部を有するカバー及び円形開口部と整合した通路を有する支持体を含むハウジングと、ハウジングの支持体に設けられ、注射針の針基を3方から掴むためのチャック爪を有するチャック装置と、注射針が円形開口部を通して差し込まれるとき、チャック爪を開閉させるための装置と、ハウジングを回転自在に支持する注射針の収容容器と、ハウジングを容器に対して回転させるための装置と、を含み、ハウジングの容器に対する回転により、チャック装置をハウジングと一緒に注射針に対して回転させ、それによって注射針を注射器から取り外して通路を通して容器の中へ落下させるようにしたことを特徴とする、歯科用カートリッジ式注射器における注射針の取り外し装置を提供することによって達成される。
本発明の好ましい実施形態では、チャック装置のチャック爪の各々は、ハウジングの支持体に設けられた支持ピンに回動自在に取り付けられ、チャック装置は、チャック爪をその開閉のために支持ピンを中心に回動させるための、長穴を介して支持ピンに取付けられた回転支持板と、回転支持板を所定角度回動させるためのソレノイド装置と、を含む。
本発明の更に好ましい実施形態では、ハウジングを容器に対して回転させるための装置は、ハウジング内に固定された減速機付電動機と、電動機の出力軸に固定された平歯車と、容器に設けられたリング歯車と、を含み、ハウジングが容器に結合されるとき平歯車が容器のリング歯車とかみ合う。
図1は本発明による注射針の取外し装置及び注射器の概略斜視図である。
図2はカバーを取り除いて示す本発明による注射針の取外し装置の一部の上から見た斜視図である。
図3は本発明による装置の縦断面図である。
図4はチャック爪を開状態で示す本装置の平面図である。
図5はチャック爪を閉状態で示す図4と同様な平面図である。
図2はカバーを取り除いて示す本発明による注射針の取外し装置の一部の上から見た斜視図である。
図3は本発明による装置の縦断面図である。
図4はチャック爪を開状態で示す本装置の平面図である。
図5はチャック爪を閉状態で示す図4と同様な平面図である。
図1及び3を参照すると、本発明による注射針の取外し装置10は、円筒形のハウジング11と、ハウジング11にビス止め12され、且つ中心に円形開口部13’を有するカバー13と、を含む。ハウジング11及びカバー13は合成樹脂の成形物であるのが好ましい。ハウジング11は容器14の円形開口部15に嵌まる径違い部分16及び円形開口部15を構成する容器14の端面17に当接する肩18を有する。ハウジング11は、その底壁19からハウジング11と同心をなして上方に延び、中心に通路20を有する中空支持体21を備えている。
図2、3、4、5に示すように、チャック装置22が中空支持体21の上端に設置され、そして注射器23のカートリッジホルダー24に装着された注射針25の針基25’を掴む3方チャック爪26を含む。各チャック爪26は、支持体21に固定されて支持体の上端面から上方に延びる、円周方向に間隔を隔てた3本の支持ピン27の各々に回動自在に取り付けられている。回転作動板28が支持体21の上端面とチャック爪26との間に配置され、作動板28に形成された長穴29を各支持ピン27に通すことによって所定角度回転できるように支持体21上に保持される。回転作動板28は、その中心に、中空支持体21の通路20と整合した穴30を有し且つ回転作動板28を回動させるためのアーム31を有する。作動板28の回動によりチャック爪26を支持ピン27の周りに回動させるために、チャック爪26の各々は、作動板28に形成された切欠き32にチャック爪26の後端屈曲部33を係合させることによって支持板28に作動的に連結される。チャック爪26は、また支持ピン27に形成された環状溝34に止め輪35を嵌めることによって支持板28上に保持される。
可動円板36が、その中心に、作動板28の穴30に整合した円形開口部37を有し、且つこの中心円形開口部37の周りに3つの小穴38を有し、これらの穴38を支持ピン27に緩く通すことによって支持ピン27に上下に移動可能に取り付けられる。可動円板36には、その中心円形開口部37の周りに環状隆起周縁部39が形成されている。可動円板36は半径方向外方向に延びるアーム40を有し、該アーム40は、ハウジング11内に設置されている回路基板41に設けられたマイクロスイッチ42の作動片43上に位置している。コイルスプリング44が可動円板36とチャック爪26との間で支持ピン27の周りに設けられ、アーム40をマイクロスイッチ42の作動片43を作動しないように可動円板36を常に上方に押し上げている。コイルスプリング44の作用に抗して可動円板36が押し下げられると可動円板36のアーム40が作動片43を押してマイクロスイッチ42をオンにするようになっている。
カバー13は、該カバー13を所定位置でハウジング11に載せるために3本の支持ピン27の頂部に係合する窪み45を中心の円形開口部13’の周りでカバーの下面に有している。カバー13がハウジング11の上に置かれるとき、可動円板36の環状隆起周縁部39がカバー13の円形開口部13’に受け入れられて外部に露出する。
ソレノイド46が、ハウジング11内に固定的に取り付けられ、且つソレノイド46の付勢により直線運動するプランジャー形態の作動子47を有している。ソレノイド46はまたその作動子47に固定され、且つ一対の間隔を隔てた突起48、48を有する逆U型ブリッジ片49を含む。回転作動板28のアーム31がブリッジ片49の一対の突起48、48の間に位置し、ブリッジ片49の直線運動によりアーム31を押して支持板28を回転させる。
減速機付電動機50がハウジング11の底壁19の上げ底部分51にビス止め52され、そして上げ底部分51を貫いて下方に延びる出力軸53を有し、上げ底部分51にって構成された上げ底空間54内で平歯車55が出力軸53に固定されている。容器14の内壁には、円形開口部15に隣接してリング歯車56が形成され、ハウジング11の径違い部分16を容器14の円形開口部15にはめ込むとき平歯車55がリング歯車56とかみ合うようになっている。電動機及びソレノイドのための電源として用いられるバッテリー57がハウジング11内に収容されている。参照符号58は、バッテリー57を充電するために充電器の電気コードのプラグが差し込まれるジャックであり、プラグがジャック58に差し込まれているときには、マイクロスイッチ42が作動されても、電動機は起動しないようになっている。回路基板41に設けられた2つの発光ダイオード59、60がカバー13に設けられた2つの穴61に位置し、発光ダイオードの一方59が装置の作動を表示し、他方60がバッテリーの充電を表示する。
図1に示すように、注射針25は、その針基25’をカートリッジホルダー24の先端ねじ部に螺合させることによって注射器23に取り付けられている。局所麻酔処置の後、注射針25を注射器23からねじ外ししようとする場合には、カートリッジホルダー24の先端の注射針25をカバー13の円形開口部13’を通して支持体21の通路20内に差し込む。その時、注射器23の先端環状肩部が可動円板36の中心円形開口部37の周りの環状隆起周縁部39に当接する。その状態で注射器23を押し下げると可動円板36がコイルスプリング44の作用に抗して押し下げられ、可動円板36のアーム40がマイクロスイッチ42の作動片43を押してマイクロスイッチ42をオンにし、制御装置を介して電源との回路が閉じてソレノイド46及び電動機50を付勢する。
ソレノイド46の付勢により、ブリッジ片49を移動させ、突起48、48を介してアーム31をブリッジ片49の移動と同じ方向に押し、それによって作動板28を時計周りの方向に所定角度回転させる。作動板28の回転により、作動板28と連結しているチャック爪26は支持ピン27の周りに時計回りに廻されて互いに閉じる。注射器23が押し下げられたとき、カートリッジホルダーの先端に取り付けられている注射針25の針基25’がチャック爪26の位置にあるので、針基25’は閉じたチャック爪26によって3方から掴まれる。
付勢された電動機50はその出力軸に固定された平歯車55を上から見て反時計回りに回転させ、平歯車55が容器14のリング歯車56とかみ合っているため平歯車55はリング歯車56の周りに転動する。そのためハウジング11は容器14に対して回転するから、ハウジングと一体の支持体に装着されているチャック装置22もハウジング11と一緒に回転する。チャック装置の回転により手で保持されいる注射器23のカートリッジホルダーに対して注射針25の針基25’が左回りに廻され、それによって針基25’はカートリッジホルダーからねじ外しされることになる。取り外されても、注射針25はソレノイド46が付勢されている限りチャック爪26によっ掴まれたままである。所定時間が経過すると制御装置を介して電源との回路が開いてソレノイド46及び電動機50を消勢する。ソレノイド46の消勢により、ブリッジ片49が元の位置に戻り、作動板28が反時計回りに回転する為チャック爪26は支持ピン27を中心に反時計回りに回転して開く。これにより注射針25の針基25’がチャック爪26から解放され、注射針25は支持体21の通路20を通して容器14の中に落下し、そこに収容される。
本発明によれば、チャック装置がハウジングと供回りする構成であるため、チャック装置を直接回転させる伝導機構が全く不要になり、装置の構造がその分簡単になり、しかも装置全体が軽量になる。
図2、3、4、5に示すように、チャック装置22が中空支持体21の上端に設置され、そして注射器23のカートリッジホルダー24に装着された注射針25の針基25’を掴む3方チャック爪26を含む。各チャック爪26は、支持体21に固定されて支持体の上端面から上方に延びる、円周方向に間隔を隔てた3本の支持ピン27の各々に回動自在に取り付けられている。回転作動板28が支持体21の上端面とチャック爪26との間に配置され、作動板28に形成された長穴29を各支持ピン27に通すことによって所定角度回転できるように支持体21上に保持される。回転作動板28は、その中心に、中空支持体21の通路20と整合した穴30を有し且つ回転作動板28を回動させるためのアーム31を有する。作動板28の回動によりチャック爪26を支持ピン27の周りに回動させるために、チャック爪26の各々は、作動板28に形成された切欠き32にチャック爪26の後端屈曲部33を係合させることによって支持板28に作動的に連結される。チャック爪26は、また支持ピン27に形成された環状溝34に止め輪35を嵌めることによって支持板28上に保持される。
可動円板36が、その中心に、作動板28の穴30に整合した円形開口部37を有し、且つこの中心円形開口部37の周りに3つの小穴38を有し、これらの穴38を支持ピン27に緩く通すことによって支持ピン27に上下に移動可能に取り付けられる。可動円板36には、その中心円形開口部37の周りに環状隆起周縁部39が形成されている。可動円板36は半径方向外方向に延びるアーム40を有し、該アーム40は、ハウジング11内に設置されている回路基板41に設けられたマイクロスイッチ42の作動片43上に位置している。コイルスプリング44が可動円板36とチャック爪26との間で支持ピン27の周りに設けられ、アーム40をマイクロスイッチ42の作動片43を作動しないように可動円板36を常に上方に押し上げている。コイルスプリング44の作用に抗して可動円板36が押し下げられると可動円板36のアーム40が作動片43を押してマイクロスイッチ42をオンにするようになっている。
カバー13は、該カバー13を所定位置でハウジング11に載せるために3本の支持ピン27の頂部に係合する窪み45を中心の円形開口部13’の周りでカバーの下面に有している。カバー13がハウジング11の上に置かれるとき、可動円板36の環状隆起周縁部39がカバー13の円形開口部13’に受け入れられて外部に露出する。
ソレノイド46が、ハウジング11内に固定的に取り付けられ、且つソレノイド46の付勢により直線運動するプランジャー形態の作動子47を有している。ソレノイド46はまたその作動子47に固定され、且つ一対の間隔を隔てた突起48、48を有する逆U型ブリッジ片49を含む。回転作動板28のアーム31がブリッジ片49の一対の突起48、48の間に位置し、ブリッジ片49の直線運動によりアーム31を押して支持板28を回転させる。
減速機付電動機50がハウジング11の底壁19の上げ底部分51にビス止め52され、そして上げ底部分51を貫いて下方に延びる出力軸53を有し、上げ底部分51にって構成された上げ底空間54内で平歯車55が出力軸53に固定されている。容器14の内壁には、円形開口部15に隣接してリング歯車56が形成され、ハウジング11の径違い部分16を容器14の円形開口部15にはめ込むとき平歯車55がリング歯車56とかみ合うようになっている。電動機及びソレノイドのための電源として用いられるバッテリー57がハウジング11内に収容されている。参照符号58は、バッテリー57を充電するために充電器の電気コードのプラグが差し込まれるジャックであり、プラグがジャック58に差し込まれているときには、マイクロスイッチ42が作動されても、電動機は起動しないようになっている。回路基板41に設けられた2つの発光ダイオード59、60がカバー13に設けられた2つの穴61に位置し、発光ダイオードの一方59が装置の作動を表示し、他方60がバッテリーの充電を表示する。
図1に示すように、注射針25は、その針基25’をカートリッジホルダー24の先端ねじ部に螺合させることによって注射器23に取り付けられている。局所麻酔処置の後、注射針25を注射器23からねじ外ししようとする場合には、カートリッジホルダー24の先端の注射針25をカバー13の円形開口部13’を通して支持体21の通路20内に差し込む。その時、注射器23の先端環状肩部が可動円板36の中心円形開口部37の周りの環状隆起周縁部39に当接する。その状態で注射器23を押し下げると可動円板36がコイルスプリング44の作用に抗して押し下げられ、可動円板36のアーム40がマイクロスイッチ42の作動片43を押してマイクロスイッチ42をオンにし、制御装置を介して電源との回路が閉じてソレノイド46及び電動機50を付勢する。
ソレノイド46の付勢により、ブリッジ片49を移動させ、突起48、48を介してアーム31をブリッジ片49の移動と同じ方向に押し、それによって作動板28を時計周りの方向に所定角度回転させる。作動板28の回転により、作動板28と連結しているチャック爪26は支持ピン27の周りに時計回りに廻されて互いに閉じる。注射器23が押し下げられたとき、カートリッジホルダーの先端に取り付けられている注射針25の針基25’がチャック爪26の位置にあるので、針基25’は閉じたチャック爪26によって3方から掴まれる。
付勢された電動機50はその出力軸に固定された平歯車55を上から見て反時計回りに回転させ、平歯車55が容器14のリング歯車56とかみ合っているため平歯車55はリング歯車56の周りに転動する。そのためハウジング11は容器14に対して回転するから、ハウジングと一体の支持体に装着されているチャック装置22もハウジング11と一緒に回転する。チャック装置の回転により手で保持されいる注射器23のカートリッジホルダーに対して注射針25の針基25’が左回りに廻され、それによって針基25’はカートリッジホルダーからねじ外しされることになる。取り外されても、注射針25はソレノイド46が付勢されている限りチャック爪26によっ掴まれたままである。所定時間が経過すると制御装置を介して電源との回路が開いてソレノイド46及び電動機50を消勢する。ソレノイド46の消勢により、ブリッジ片49が元の位置に戻り、作動板28が反時計回りに回転する為チャック爪26は支持ピン27を中心に反時計回りに回転して開く。これにより注射針25の針基25’がチャック爪26から解放され、注射針25は支持体21の通路20を通して容器14の中に落下し、そこに収容される。
本発明によれば、チャック装置がハウジングと供回りする構成であるため、チャック装置を直接回転させる伝導機構が全く不要になり、装置の構造がその分簡単になり、しかも装置全体が軽量になる。
Claims (3)
- 注射器に取り付けられた注射針を差し込むための円形開口部を有するカバー及び円形開口部と整合した通路を有する支持体を含むハウジングと、ハウジングの支持体に設けられ、注射針の針基を3方から掴むためのチャック爪を有するチャック装置と、注射針が円形開口部を通して差し込まれるとき、チャック爪を開閉させるための装置と、ハウジングを回転自在に支持する注射針の収容容器と、ハウジングを容器に対して回転させるための装置と、を含み、ハウジングの容器に対する回転により、チャック装置をハウジングと一緒に注射針に対して回転させ、それによって注射針を注射器から取り外して通路を通して容器の中へ落下させるようにしたことを特徴とする、歯科用カートリッジ式注射器における注射針の取り外し装置。
- チャック装置のチャック爪の各々は、ハウジングの支持体に設けられた支持ピンに回動自在に取り付けられ、チャック装置は、チャック爪をその開閉のために支持ピンを中心に回動させるための、長穴を介して支持ピンに取付けられた回転支持板と、回転支持板を所定角度回動させるためのソレノイド装置と、を含む、請求の範囲1に記載の注射針の取外し装置。
- ハウジングを容器に対して回転させるための装置は、ハウジング内に固定された減速機付電動機と、電動機の出力軸に固定された平歯車と、容器に設けられたリング歯車と、を含み、ハウジングが容器に結合されるとき平歯車が容器のリング歯車とかみ合う、請求範囲1に記載の注射針の取外し装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2003/002260 WO2004075806A1 (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 歯科用カートリッジ式注射器における注射針の取り外し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2004075806A1 true JPWO2004075806A1 (ja) | 2006-06-01 |
Family
ID=32923106
Family Applications (1)
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