JPH08112320A - 注射器からの注射針の取外し装置 - Google Patents

注射器からの注射針の取外し装置

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JPH08112320A
JPH08112320A JP6312316A JP31231694A JPH08112320A JP H08112320 A JPH08112320 A JP H08112320A JP 6312316 A JP6312316 A JP 6312316A JP 31231694 A JP31231694 A JP 31231694A JP H08112320 A JPH08112320 A JP H08112320A
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injection needle
hole
rotary
base
rotary moving
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JP6312316A
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Susumu Nakagawa
進 中川
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LIGHTING KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 注射針に全く触れることなく、極めて簡便
に、使用済の注射器から注射針を取り外すことができ、
注射筒から注射針を取り外す際の血液感染等の危険を回
避することができる注射針の取外し装置を提供する。 【構成】 回転移動台12の上面の貫通孔の周囲に、複
数対のブラケットを設け、この各対のブラケット間に、
それぞれ、貫通孔の中心に向けて、上下に揺動可能に爪
部材11を軸に取り付けて配列し、モータ21を含む駆
動機構20を回転移動台12に連結して、モータ21を
運転すると、回転移動台12は、回転するとともに上下
に移動し、各爪部材11を回転させ、かつ上下揺動させ
て、各爪部材11を、注射器Aにねじ結合されている注
射針A2基部に係合させて、ねじ結合を緩める方向に回
転して、各爪部材の中の一つに設けられている板バネ
は、注射針のねじ駆動部の上端部を弾力で押して、注射
針を下方に払い落として、確実に注射針を注射筒から取
外し、下方のボックスD内に落下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射器及び採血器(以
下、注射器という)から注射針又は採血針(以下注射針
という)を取り外す装置に関し、特に使用済の注射器か
ら、使用により汚れた注射針を取り外して、廃棄するた
めの注射器からの注射針の取外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院、診療所等で使用された注射器は、
注射筒から注射針を取り外した上、廃棄することが求め
られている。注射針は、一般に金属製であって、プラス
チックス・ガラス・金属等からなる注射筒とは異なる廃
棄処理が必要である上、先端が尖っていて危険であり、
誤って怪我をすると、思わぬ感染症の感染源ともなり得
るからである。注射針は、雌雄の嵌合結合により、注射
筒に装着するのが一般的であるが、ねじ結合によるもの
も少なくない。そこで、従来は、使用済の注射器は、専
ら人手を介し、注射針を注射筒から取り外し、両者を個
別に廃棄するのが普通であった。このような、注射針の
取外し作業は、専ら、看護婦等の人手によっており、能
率が悪いばかりでなく、作業者が怪我をしたり、また、
それによって、エイズや肝炎等の血液感染による事故が
発生するなどの危険があり、問題とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
回転台の注射針の通過する孔の周囲に、該孔に向けて同
時に揺動可能に爪部材を複数配列させて設け、注射針が
水平姿勢をとったときに、該爪部材の先端部が、注射針
の通過する孔に挿通された注射針のねじ部つまりねじ駆
動部に係合し、回転台の回転で注射針の注射筒への螺着
を解除すると共に、回転台の回転と同時に爪部材を揺動
させて、爪部材が傾斜姿勢をとったときに、注射針を引
き外して下方に落下させる注射針の取外し装置を提供し
た(特開平5−269174号公報)。しかし、注射器
の多くはプラスチック製であり、成形加工品であるため
に、注射筒及び注射針のねじ部にバリが残留すると、こ
のバリのために、注射針が注射筒のねじ部に引っ掛かっ
て吊り下がり、注射針が取り外せないままに残ってしま
い問題とされている。また、このような注射針が取り外
せないままに残るのは、バリのみでなく、注射針に取り
付けられる真空のゴム容器の針金状の留め具の場合や注
射筒と注射針のねじの螺合部が合わない場合も、同様に
注射針が引っ掛かって、注射針が注射筒に係合したまま
残り問題とされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の目的
は、従来、注射筒から注射針を取り外す場合における血
液感染等の危険を回避することを目的としている。すな
わち、本発明は、回転しながら上下に揺動する爪部材に
よって、注射針に全く触れることなく、極めて簡便に、
使用済の注射器から注射針を取り外すことができる注射
針の取外し装置を提供することにある。かかる目的を達
成するために、本発明は、注射針の差し込み口と、該差
し込み口の下方に位置して、貫通孔が形成され、回転駆
動手段に係合可能の係合手段が側部に設けられている回
転台と、前記回転台において貫通孔の周囲に立設されて
いる複数の支柱と、該支柱のそれぞれの上部に対応する
箇所で固定され、前記注射針の差し込み口の下方に位置
して貫通孔が形成されている上部支持台と、上部支持台
の下面に設けられている案内手段と、前記支柱を遊挿さ
せる孔を有し前記回転台と上部支持台の間に設けられ、
前記注射針の差し込み口下方に位置して貫通孔が形成さ
れている回転移動台と、該回転移動台の側部又は下面に
摺動可能に係合し、クランク軸を介して往復動装置に連
結する上下方向に往復動可能な回転移動台支持部材と、
該回転移動台の貫通孔の周囲に立設されている複数対の
支持枠と、各対の支持枠間で、それぞれ、胴部支軸が回
動可能に支持され、先端部が貫通孔上方に突き出て設け
られ、後端部に前記上部支持枠の案内手段に係合する手
段が設けられている複数の爪部材と、該複数の爪部材の
少なくとも一つの爪部材に、該爪部材の先端部に向けて
上方に傾斜して設けられている板バネを有することこと
を特徴とする注射筒からの注射針の取外し装置にある。
【0005】また本発明は、注射針の差し込み口と、該
差し込み口の下方に位置して、貫通孔が形成され、回転
駆動手段に係合可能の係合手段が側部に設けられている
回転台と、前記回転台において貫通孔の周囲に立設され
ている複数の支柱と、該支柱のそれぞれの上部に対応す
る箇所で固定され、前記注射針の差し込み口の下方に位
置して、貫通孔が形成されている上部支持台と、上部支
持台の下面に貫通孔側から下方に傾斜して形成されてい
る案内カムと、前記支柱を遊挿させる孔を有し前記回転
台と上部支持台の間に設けられ、側部に溝が形成され、
前記注射針の差し込み口下方に位置して貫通孔が形成さ
れている回転移動台と、該回転移動台の側部又は下面に
摺動可能に係合し、クランク軸を介して往復動装置に連
結する上下方向に往復動可能な回転移動台支持部材と、
前記回転移動台の貫通孔の周囲に立設されている複数対
の支持枠と、各対の支持枠間で、それぞれ、胴部支軸が
回動可能に支持され、先端部が貫通孔上方に突き出て設
けられ、後端部に一面で前記案内カムに係合し、他面で
弾性体に係合するするカムローラが設けられている複数
の爪部材と、該複数の爪部材の少なくとも一つの爪部材
に、該爪部材の先端部に向けて上方に傾斜して設けられ
ている板バネを有することを特徴とする注射針の取外し
装置にある。
【0006】さらに本発明は、注射針の差し込み口と、
該差し込み口の下方に位置して、貫通孔が形成され、回
転駆動手段に係合可能の係合手段が側部に設けられてい
る回転台と、前記回転台において貫通孔の周囲に立設さ
れている複数の支柱と、該支柱のそれぞれの上部に対応
する箇所で固定され、前記注射針の差し込み口の下方に
位置して、貫通孔が形成されている上部支持台と、上部
支持台の下面から下方に突き出て設けられ、それぞれに
湾曲形状の案内用長孔が形成されている複数対の上部支
持枠と、前記支柱を遊挿させる孔を有し前記回転台と上
部支持台の間に設けられ、側部に溝が形成され、前記注
射針の差し込み口下方に位置して貫通孔が形成されてい
る回転移動台と、該回転移動台の側部又は下面に摺動可
能に係合し、クランク軸を介して往復動装置に連結する
上下方向に往復動可能な回転移動台支持部材と、前記回
転移動台の貫通孔の周囲に立設されている複数対の支持
枠と、各対の支持枠間で、それぞれ、胴部支軸が回動可
能に支持され、先端部が貫通孔上方に突き出て設けら
れ、後端部支軸が各対の前記上部支持枠の案内用長孔に
軸支されている複数の爪部材と、該複数の爪部材の少な
くとも一つの爪部材に、該爪部材の先端部に向けて上方
に傾斜して設けられている板バネを有することを特徴と
する注射針の取外し装置にある。
【0007】本発明において、注射器の用語は注射器及
び採血器を意味し、また注射針の用語は注射針及び採血
針を意味する。本発明において、注射針の取外し装置
は、回転装置に伝動機構を介して連結する回転台、回転
台に支柱を介して取り付けられている上部支持台及び回
転移動台を備えている。回転移動台は、上部支持台と回
転台の間に移動可能に複数の支柱に取り付けられてい
る。
【0008】本発明において、回転移動台と回転台との
間に、これらの台と支柱を介して一体に組み立てられる
支持台を設け、支持台と回転台の間の一部分に支持板を
挟み込んで、一体に組み立てられる上部支持台、回転移
動台、支持台及び回転台を支持板に固定することができ
る。支持台は、回転移動台と回転台との間に位置させて
もよいが、回転台の下方に設けることができる。この場
合も、支持板は、支持台と回転台の間の一部分に挟み込
まれて、一体に組み立てられる上部支持台、回転移動
台、支持台及び回転台を固定する。
【0009】本発明において、回転移動台には、複数の
爪部材が回動可能に設けられている。該複数の爪部材の
少なくとも一つの爪部材には、板バネが、該爪部材の先
端部に向けて上方に傾斜して設けられている。この複数
の爪部材は、水平姿勢をとって、注射針が挿通される貫
通孔側に位置する各爪部材の先端が、注射針のねじ部に
係合し、回転台を注射筒に対して、注射針のねじが緩む
方向に回転させて、注射筒と注射針の螺合を解除し、爪
部材は、注射筒に対する注射針の下降に伴って、貫通孔
側に下方に傾斜する姿勢をとって、注射筒の先端から、
注射針のねじ部が外れ、注射針を下方に落下させるもの
である。本発明において、爪部材の上面に取り付けられ
る板バネ部材は、爪部材が傾斜する段階で、注射針の鍔
部を弾力により注射筒から払い落とすように作用する。
本発明において、複数の爪部材は、共に回転移動台上に
搭載されており、この回転移動台は、回転と同時に上下
方向に往復移動するように、回転駆動機構及びクランク
機構に連結されている。
【0010】本発明において、注射針の差し込み口に
は、注射針付きの注射器、特に使用済み注射針付きの注
射器をセットするガイド筒を付設するようにしてもよ
い。本発明においては、回転移動台が上方に移動して、
目的の上方位置、例えば上死点に到達したところで、各
爪部材は、水平姿勢をとり、各爪部材の先端は、注射針
のねじ部に係合する。この状態で駆動機構を作動させ
て、回転移動台を、注射針のねじ部が緩む方向に回転さ
せながら、下方に移動させると、各爪部材の先端部は、
回転移動台の回転と共に回転し、注射針のねじ部をねじ
が緩む方向に回転させる。このように回転移動台を回転
しながら下方に移動させると、各爪部材は、注射針の注
射筒に対するねじによる係合を緩めるように作用しなが
ら、下方に傾斜して、注射針をそのねじを緩めて注射筒
から引き離すように作用する。したがって、注射針は、
爪部材により、注射筒からねじを緩めて引き降ろされ、
最終的には、爪部材の上面に取り付けられている板バネ
部材により、払い落とされ、確実に注射筒から取り外さ
れる。
【0011】本発明において、回転移動台は、上下に移
動可能に設けられ、爪部材は、回転移動台の上方位置、
即ち上死点において、爪部材は水平姿勢をとり、回転移
動台の下方位置、即ち下死点において、最大傾斜姿勢を
とるように設けられている。したがって、本発明におい
ては、回転移動台は、上方位置に移動して、各爪部材に
水平姿勢をとらせて、各爪部材の先端部を注射針のねじ
部に係合させ、また、注射針のねじ部のねじが緩む方
向、即ち、ねじの取外し方向に回転しながら、下方位置
に移動して、その間に、各爪部材を傾斜させて、最大に
傾斜した傾斜姿勢をとるまでに、注射針のねじ部を、注
射筒から離脱させ、前記下方位置に到達したところで、
各爪部材の先端部を板バネと共に、貫通孔下方に最大に
傾斜させて、爪部材の先端部に係合する注射針を注射筒
から離脱させて落下させるものである。
【0012】この際の注射筒から注射針の離脱を完全に
するために、本発明においては、特に、複数の爪部材の
少なくとも一つの爪部材の上面に、板ばねを該爪部材の
先端部に向けて上方に傾斜させて設けられている。本発
明において、爪部材の上面に傾斜して設けられる板ばね
は、その板ばねの弾性により、注射筒に吊り下がった状
態の注射針に対して、払い落とすように作用するもので
あり、爪部材が下方への傾斜する過程で、その先端が、
注射針のねじ部の鍔部に係合して、注射針を下方に板バ
ネの弾力で下方に押しやるものである。板バネの長さ及
び角度は、爪部材が水平姿勢を取るときに、注射筒の底
部及び該底部から下方に突き出て注射針を保持する注射
針ホルダー部の壁面に接触せずに、しない長さ及び角度
をもって、爪部材の上面に設けられる。
【0013】本発明において、爪部材を搭載する回転移
動台は、回転台に支持されている複数の支柱を案内孔内
に遊挿させて、回転台上に設けられているので、回転移
動台は、回転台に対して上下方向に移動可能である。回
転移動台の上下方向の移動は、例えば回転移動台の側部
に形成されている溝に、回転移動台支持部材の端部に設
けられているスライダーを、溝内で移動できるように遊
嵌させ、この回転移動台支持部材をクランク等により、
上下方向に揺動させてスライダーを上下方向に移動させ
て行うことができる。
【0014】また、回転移動台の上下方向の移動は、回
転移動台の下面に、回転軸と同心に形成されている環状
の溝に、回転移動台支持部材のスライダーを、溝内で移
動できるように遊嵌させ、この回転移動台支持部材をク
ランク等により、上下方向に揺動させてスライダーを上
下方向に移動させて行うことができる。また、回転移動
台の下面に、平板状の回転移動台支持部材摺動可能に接
触させ回転移動台支持部材をクランク等により、上下方
向に移動させて行うことができる。
【0015】回転台の回転駆動と回転移動台の上下往復
駆動は、同一の動力から伝動機構を介して同時に行うこ
とができるが、もとより別個の動力から、別個の伝動機
構を介して別個に行うことができる。同一の動力から伝
動機構を介して回転台取り出すことが回転移動台を駆動
させるときは、単純な回転機構で行うことができ、単一
の回転駆動源によって構成することができる。本発明に
おいて、注射針の差し込み口にガイド筒を付設すれば、
ガイド筒に注射針付きの注射器をセットするのみで、注
射筒からの注射針の取外しを行うことができる。
【0016】
【作用】本発明は、注射針の差し込み口の下方に位置し
て、貫通孔が形成され、側部が回転駆動手段に係合可能
の回転台と、前記回転台の貫通孔の周囲に立設されてい
る複数の支柱と、該支柱のそれぞれの上部に固定され、
前記注射針の差し込み口の下方に位置して貫通孔が形成
されている上部支持台と、上部支持台の下面に設けられ
ている案内手段と、前記支柱を遊挿させる孔を有し前記
回転台と上部支持台の間に設けられ、前記注射針の差し
込み口下方に位置して貫通孔が形成されている回転移動
台と、該回転移動台の側部又は下面に摺動可能に係合
し、クランク軸を介して往復動装置に連結する上下方向
に往復動可能な回転移動台支持部材と、該回転移動台の
貫通孔の周囲に立設されている複数対の支持枠と、各対
の支持枠間で、それぞれ、胴部支軸が回動可能に支持さ
れ、先端部が貫通孔上方に突き出て設けられ、後端部に
前記上部支持枠の案内手段に係合する手段が設けられて
いる複数の爪部材と、該複数の爪部材の少なくとも一つ
の爪部材に、該爪部材の先端部に向けて上方に傾斜して
設けられている板バネを有して注射針の取外し装置が形
成されているので、回転駆動装置の駆動により、回転台
をねじが緩む方向に回転させると共に、回転移動台支持
部材の作動端を上下方向に往復動させて、回転移動台を
貫通孔を中心にねじが緩む方向に回転させながら上下方
向に往復動させ、この往復動により、回転移動台の支持
枠に胴部支軸が回動可能に支持されている爪部材を、貫
通孔を中心にねじが緩む方向に回転させながら、支軸を
中心に回動させて、貫通孔側に位置し、注射針のねじ部
の外壁に係合するする爪部材の端部を上下に揺動させ
て、注射針のねじを緩めて下方に移動させ、爪部材上面
に取り付けられている板バネの弾力で注射針の上端部を
押して、注射針を注射筒から確実に離脱させて、落下さ
せ、注射筒から注射針を確実に取外すことができる。
【0017】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の実施態様
について説明するが、本発明は、前記の説明及び図面に
示された例示により何ら制限を受けるものではない。図
1は、本発明の一実施例の一部破断して示す部分的斜視
説明図であり、図2は 図1に示した実施例について、
注射針の取り外し機構の要部を中心に示す概略の部分的
側断面図である。図3は、図1に示した実施例につい
て、注射針の取り外し機構の要部を中心に示す部分的平
断面図である。図4は、図1に示した実施例について、
注射針の取り外し機構の動作についての説明図であり、
図5は、図1に示した実施例について、注射針の取り外
し機構の動作について図4に続く説明図であり、図6
は、図1に示した実施例について、注射針の取り外し機
構の動作について図5に続く説明図である。図7は、本
発明の他の一実施例における爪部材について、その取付
け構造を示す分解斜視図であり、図8は、図7のX−X
線矢印方向の概略の断面図であり、図9は、図7に示し
た実施例における爪部材の動作の概略を示す説明図であ
る。図1ないし図9において、板バネが取り付けられて
いる一つの爪部材は説明の便宜上示されていない。図1
0は、本発明の注射針の取り外し装置に取り付けられる
ボックスの説明図であり、図11は、図10に示すボッ
クスについての中央部の概略の縦断面図である。図12
は、図1ないし図6に示す実施例及び図7ないし図9に
示す実施例における爪部材についての変更例を示す概略
の側面図である。図13は、板バネの取外し動作を説明
する説明図である。
【0018】図1ないし図6に示す実施例において、注
射針の取外し装置には、上下に揺動可能の4個の爪部材
11が2個づつ対向して設けられており、各爪部材11
を揺動させながら回転させるために駆動機構20が設け
られている(図1)。前記爪部材11は、それぞれ、各
一対のブラケット12a間に回転可能に支持されて、回
転移動台12の上面に搭載されている(図2、図3)。
該回転移動台12の中央には、貫通孔12bが形成され
ており、各爪部材11は、該貫通孔12bの周囲に貫通
孔の中心に向けて配列されている。なお、該回転移動台
12の側面には、環状の凹溝12cが形成されている。
【0019】回転移動台12の内側に位置する各爪部材
11の先端部は、二等辺三角形の尖った形状に形成され
るが(図3)、その先端は、先端に向けて開口するスリ
ット11aが形成されて、二股に分岐されている。ま
た、回転移動台12の外側に位置する各爪部材11の後
端部には、カムローラ11bが回転可能に軸により支持
されている。各爪部材11は、ピン12aを介し、一
対のブラケット12a間に、ピン12aの回りに回転
可能に取り付けられており、ピン12aを中心に揺動
する(図4)。また、前記カムローラ11bは、前記回
転移動台12の上面に一端を固定する板ばね12dによ
り、上方に付勢されている。該回転移動台12は、上部
台13及び下部台14と共に、回転ユニット10を構成
しており(図1、図2)、該回転ユニット10は、収納
ケースCの底板Cに取付けられている。
【0020】前記上部台13及び下部台14は、それぞ
れ支柱用外被15aを周囲に伴う複数の連結ボルト15
に固定されて、互いに平行に組み立てられている。ま
た、該支柱用外被15aを周囲に伴う連結ボルト15
は、前記回転移動台12を、摺動可能に貫通しており、
したがって、該回転移動台12は、該上部台13及び下
部台14の間において、該上部台13及び下部台14に
対し平行な姿勢を保ちながら、上下方向に移動すること
ができる。
【0021】前記下部台14は、大径の歯車16に、複
数の止めねじ16cにより固定されている。本例におい
て、該下部台14と大径の歯車16の間の一部には、前
記底板Cが挟み込まれている。前記下部台14の下面
と底板Cの上面の間及び大径の歯車の上面と底板C
の下面の間には、フイルム状の潤滑スペーサ16bが設
けられており、また複数の止めねじ16cの周囲は、潤
滑リング16aで覆われている。
【0022】したがって、前記回転ユニット10は、前
記大径の歯車16を回転駆動することにより、底板C
に対し、一体となって自由に回転することができる。な
お、前記下部台14及び大径の歯車16には、該回転移
動台12の貫通孔12bと同心となるようにして、貫通
孔14a、16dが形成されている。上部台13には、
貫通孔12bと同心のやや大径の貫通孔13aが形成さ
れている(図2、図4)。また、上部台13の下面に
は、貫通孔13aの開口から外側に向けて、小さい段付
きの斜面13bが形成されている。本例において、小さ
い段付きの斜面13bは、上部台13の下面の貫通孔1
3aの開口周囲に形成されているが、該斜面13bは、
各爪部材11と対応して、各爪部材11の上方に、設け
ることができる。
【0023】本例において、駆動機構20は、一方で大
径の歯車16に回転駆動するように連結し、他方で回転
移動台12の溝内に移動可能に連結して、回転移動台1
2を上下方向に移動させるものであって、モータ21、
駆動歯車22、回転軸23及び一対の揺動アーム24と
を備えている(図1)。前記底板Cの下面において、
前記大径の歯車16と噛合する前記駆動歯車22は、底
板Cを貫通する補助軸22aに固定されている(図
2)。該補助軸22aは、該駆動歯車22、潤滑スペー
サ22b及びカラー22cを介し、該底板Cの所定の
箇所に回転可能に設けられている。さらに、前記補助軸
22aには、補助歯車のウォームホィール22dが固定
されている。
【0024】本例において、補助歯車22dは、ウォー
ムホィールであり、モータ21の軸端に固定されるウォ
ーム21aに噛合している。したがって、前記大径の歯
車16は、前記駆動歯車22、ウォームホィール22d
及びウォーム21aを介し、前記モータ21の回転軸に
連結されており、該モータ21により回転駆動される
(図1)。回転軸23は、底板Cの上面に設けられて
いる一対のブラケット23aに、両端を外側に突き出し
て、回転可能に支承されている。該回転軸23の一対の
ブラケット23aの間に位置する箇所には、ウォームホ
イール23bが固定されており、一対のブラケットの外
側に位置する両端には、それぞれ偏心車23cが取り付
けられており、各偏心車23には、偏心する箇所に偏心
ピン23cが設けられている。
【0025】前記回転軸23は、前記モータ21の回転
軸に、該モータ21の軸端のウォーム21a、ウォーム
21aと噛合うウォームホィール21b、該ウォームホ
ィール21bに噛合う補助歯車21c、該補助歯車21
cと同軸のウォーム21d及び該ウォーム21dと噛合
うウォームホイール23bを介して連結しており、モー
タ21の駆動により回転駆動することができる。
【0026】各偏心ピン23cは、前記回転軸23の
回転により偏心運動を行う。各偏心ピン23cは、前
記揺動アームの一端に形成されている長孔24aに係合
している。該揺動アーム24は、その他端側寄りの中間
部で、フォーク状に形成され、底板Cの上面に突設す
るブラケット24bに、回動可能に、ピン24cより支
持されている。各揺動アーム24の他端には、内側に向
けて、駆動ピン24dが装着されている。該駆動ピン2
4dは、前記回転移動台12の側面に形成された凹溝1
2cに対し、該回転移動台12の両側からその直径方向
に、移動可能に係合しており、該回転移動台12を支持
する(図2)。したがって、前記回転軸23の回転によ
り偏心ピン23cが上下運動し、回転移動台12は、
支柱用外被15aを周囲に伴う複数の連結ボルト15に
案内されて上下方向に移動する。
【0027】本例において、前記モータ21を回転する
と、回転ユニット10は、駆動歯車22、大径の歯車1
6を介して回転し、したがって、各爪部材11は、回転
ユニット10と共に回転する。このとき、回転軸23も
一方向に回転するから、各揺動アーム24は、それぞれ
の偏心ピン23cの偏心運動により、ピン24cを中
心に上下に揺動する。各揺動アーム24の揺動は、該揺
動アーム24他端に取り付けられている駆動ピン24d
に支持されている前記回転移動台12を、上下に往復駆
動させる。
【0028】各爪部材11の後端部は、該後端部に設け
られているカムローラ11bに接触する板ばねにより、
上方に付勢されており、上部台13の下面に接触してい
る(図4、図5及び図6)。前記回転移動台12の上下
方向の往復動において、該回転移動台の上昇は、各爪部
材11のカムローラ11bを、上部台13の下面に強く
押し付けることとなり、上部台13の下面に沿って、貫
通孔の開口から離れる方向に転動し、したがって、各爪
部材11は、ピン12aを中心にして、尖った先端部
が上方に向くように回転し(図5)、該回転移動台12
が上死点に到達したところで、水平姿勢をとることとな
る(図4)。
【0029】前記回転移動台12の上死点の位置からの
下降は、各爪部材11のカムローラ11bを、上部台1
3の下面に押し付ける力が弱くなり、板ばね12dの付
勢により、上部台13の下面に沿って、貫通孔の開口へ
近ずく方向に転動し、したがって、各爪部材11は、ピ
ン12aを中心にして、尖った先端部が下方に向くよ
うに回転し(図5)、該回転移動台12が下死点に到達
したところで、各爪部材11の先端部は、最大に下方に
傾斜した姿勢をとることとなる(図6)。
【0030】以上のように、モータ21を回転させるこ
とにより、回転ユニット10が回転して、回転移動台も
回転し、これと同時に、回転移動台12は上下動するこ
とになり、この回転移動台の回転及び上下運動により、
ピン12aを中心に上下に揺動して、水平姿勢と傾斜
姿勢とをとることができる。本例において、各爪部材1
1は、水平姿勢において、注射針のねじ部のねじ山に係
合し、回転移動台12の回転により、注射針Aのねじ
部のねじ止めは緩み、やがてねじ止めは解除されて、注
射針Aは注射容器Aから取り外すことができる。
【0031】本例において、収納ケースCは、底板C
を有する本体に対し、取外し自在の蓋板Cを組み合わ
せて形成されている(図1)。蓋板Cの回転ユニット
10の貫通孔の直上箇所には、注射器をセットするガイ
ド孔C2aが形成されている。また、前記ガイド孔C
2aは、その周囲に、注射器をセットするガイド筒C
を配設できるようにすることができる。この場合、該ガ
イド筒Cの底部は、貫通孔C3aが形成されて(図
2)、ガイド筒Cの底部は、上部台13の貫通孔13
aに入り込み、上部台13とほぼ同一レベルにすること
ができる。
【0032】収納ケースC内の下部には、廃棄用のボッ
クスDが装填されている(図1)。ボックスDの上面に
は、貫通孔Dが形成されており、ボックスDは、貫通
孔Dは回転ユニット10の直下に位置するように、位
置決めして配置される。使用済みの注射器Aが採血器で
ある場合には、該注射器Aは、ホルダAと、ホルダA
にねじ結合する注射針Aとからなっている。該注射
針A基部には、四方に十字形に羽根状の係合突部を形
成したねじ駆動部A2aが付設されている。また、該注
射針Aの上方には、ゴム製のカバーA2b付きの補助
針A2cが付設されており(図6)、補助針A2cは、
注射針AをホルダAに装着し、注射針Aを血管に
刺挿した上、ホルダAに真空容器からなる採血容器A
を挿入すると、採血容器Aの底部を突き破ることに
より、採血をすることができる。
【0033】いま、前記回転移動台12を上死点に置
き、前記爪部材11を水平姿勢にして、該ガイド筒C
に、使用済み注射針A付きのホルダAを挿入する
と、ガイド筒Cは、ホルダAを収納して位置決めす
ることができる(図4)。このとき、注射針Aは、ガ
イド筒Cの貫通孔C3aを上から下に貫通し、各爪部
材11の先端は、注射針Aのねじ駆動部A2aに係合
する(図3)。なお、爪部材11とねじ駆動部A2a
の係合状態は、図3において、ねじ駆動部A2aが45
度回転した状態であってもよい。
【0034】つづいて、モータ21を起動して、回転移
動台12を注射針Aが外れる方向に回転させると共に
上下動させると、注射針Aのねじ駆動部A2aと係合
する爪部材11は、ねじ部が外れる方向に回転し、注射
針Aは、ホルダAとのねじ結合が緩み(図5)、ホ
ルダAから取り外すことができる。ただし、このと
き、ホルダAは、注射針Aとともに回転しないよう
に、手指によって把持することが必要である。また、爪
部材11の先端部は、注射針Aが外れるに従って、回
転移動台12の下方への移動と共に、下方に移動するか
ら、爪部材11の先端部が、注射針Aの外れることを
妨げることがない。
【0035】回転移動台12が下死点に到達すると、爪
部材11は傾斜姿勢をとり(図6)、爪部材11は、下
方に大きく傾き、爪部材11の先端部の間に大きな空間
Bを形成することになるから、注射針Aのねじ駆動部
2aとの係合が外れ、注射針Aは、空間Bを介して
下方に落下し、廃棄用のボックスDに収容される。この
場合、爪部材11は、モータ21と、回転ユニット10
及び回転軸23との間の各減速比、回転移動台12の移
動量を適当に設定し、下方に揺動して、爪部材11の先
端が、ねじ駆動部A2aから外れるまでに、注射針A
がホルダAから外れるに十分な回転数だけ、ねじ駆動
部A2aを回転させることができようにする。また、注
射針Aが回転し、注射針Aがねじリードに従って下
方に進行するときに、その進行速度よりもやや速く、先
端が下方に移動するようにする。
【0036】このようにして、注射器のホルダAから
注射針Aを取り外したら、注射器のホルダAをガイ
ド筒Cから取り出し廃棄する。モータ21は、注射針
を取り外した後においてもさらに運転を継続し、回転移
動台12が上死点に復帰した時点で停止して、次の使用
済みの注射器Aについての注射針の取外しに備える。図
7ないし図9には、他の一実施例が図示されている。図
1ないし図6の実施例においては、回転移動台12が上
下に移動するときに、爪部材11を、板ばね12d及び
カムローラ11bにより、往復動させるが、図7ないし
図9に示す実施例においては、爪部材11の後端部にお
いて双方に突き出て設けられるガイドピン11cの両端
部を、上部台下面に設けられた一対のガイドブラケット
13cのガイド孔13cに係合させることによって揺
動させるものであり、(図7〜図9)本例は、この点
で、図1ないし図6に示した実施例と相違するものであ
り、その他の点は、図1ないし図6に示した実施例と同
様である。図7ないし図9の実施例において、図1ない
し図6の実施例における箇所と対応する箇所については
同一の符号が付されている。
【0037】本例において、各爪部材11を一個宛支持
する複数対のブラケット12aは、それぞれ、直角に屈
曲したL形部材に形成されており、回転移動台12の貫
通孔12bの上面開口の周囲に、少なくともほぼ線対称
に配列して搭載されている。本例においても、各爪部材
11は、ピン12aを介し、隣接する一対のブラケッ
ト12a間に回動可能に支持されている。
【0038】また、各ブラケット12aの外側には、上
部台13の下面から下方に突き出るL形のガイドブラケ
ット13cが、前記回転移動台12の各ブラケット12
aと平行に配列されている。各ガイドブラケット13c
には、ガイド孔13cが設けられている。本例におい
て、ガイド孔13cは、細長い長孔であり、各ガイド
ブラケット13cの外側に位置する部分が、ガイドピン
11cのほぼ一本分の長さだけ水平で、内側には屈曲し
て斜め上方に傾斜して形成されている。
【0039】各爪部材11の後端部には、ガイドピン1
1cが挿通されており、ガイドピン11cの両端部は、
隣接する一対のガイドブラケット13cのガイド孔13
に移動可能に係合されている。回転移動台12が上
死点にあるとき、爪部材11は、水平姿勢をとり(図
9)、このとき、各爪部材11の先端は、ガイド筒C3
に投入された使用済の注射器Aのねじ駆動部A2aに係
合する。爪部材11が水平姿勢をとるとき、各爪部材1
1のガイドピン11cは、ガイド孔13cの水平部分
に位置している。
【0040】つづいて、モータ21を駆動し、回転移動
台12が回転しながら下方に移動すると、各爪部材11
は、ピン12aが下降することにより、ガイドピン1
1cは、傾斜部分を上方に移動する。各爪部材11は、
この上方に移動するガイドピン11cを中心に回転し、
図9に二点鎖線で示すように、一斉に下向きに揺動して
(図9に二点鎖線)、注射器Aの注射針Aを取り外す
ことができる。回転移動台12が下死点に到達すると、
各爪部材11のガイドピン11cは、対応するガイド孔
13cの内側の傾斜部先端に乗り上げるから、各爪部
材11は、下方に大きく傾き、注射針Aを下方に落下
させることができる(図9の一点鎖線)。
【0041】回転移動台12が下死点から上死点に戻る
ときは、各ピン12aが上昇するに従って、各ガイド
ピン11cも、ガイド孔13cの外側に移動して水平
部分に復帰し、各爪部材11は、元の水平姿勢に戻るこ
とができる。本例においては、各爪部材11は、各爪部
材のピン12aが、それぞれ対応するブラケットに係
合し、各爪部材11のガイドピン11cが、それぞれ、
対応するガイド孔13cに移動可能に係合するように
構成されているので、各爪部材11の下方への揺動運動
及び上方への復帰運動は、その全行程において積極的に
駆動されるから、全体の作動を一層確実にすることがで
きる。
【0042】図12には、図1ないし図9において示さ
れていない板バネが取り付けられている爪部材を示す。
本例において、爪部材11には、爪部材11の上面に、
ステンレス板又はばね用鋼板で作られ、斜め上方に20
±1°の角度で傾斜する形状の板ばね11dが、ボルト
11eにより固定されている。図12に示す爪部材11
は、前記図1ないし図6の実施例及び前記図7ないし図
9の実施例において、注射筒から注射針を確実に離脱さ
せるものであり、成形時のバリや注射筒と注射針のねじ
部の不良等により、注射筒に注射針が吊り下がったまま
残るのを防止することを目的としている。
【0043】図13において、板バネ11dは、爪部材
の中の一つの爪部材11に取り付けられており、爪部材
11が水平姿勢をとるときに、ホルダA及びねじ駆動
部に接触していない。爪部材11が傾斜姿勢をとるとき
に、板バネ11dは、ねじ駆動部A2aにの上端部に接
触し、注射針Aを弾力で押して、注射針A2を積極的
に注射筒から離脱させる。
【0044】図1ないし図6の実施例及び図7ないし図
9の実施例における爪部材11に代えて使用することが
できる。このように、図1ないし図6の実施例及び図7
ないし図9の実施例における爪部材11として図12の
爪部材11を適用した場合は、爪部材11は、水平姿勢
をとって注射針のねじ駆動部A2aのねじ山に係合し、
下方に傾斜する過程で注射針を注射筒から取り外す点で
は、図1ないし図6の実施例及び図7ないし図9の実施
例における爪部材11と同様であるが、注射筒に注射針
が吊り下がったまま残った場合に、爪部材11の上面に
取り付けられた板ばねは、吊り下がつている注射針を払
い落とし、注射針を注射筒から完全に離脱させることが
できる。
【0045】廃棄用のボックスDには、注射針Aを投
入する廃棄用ボックスDの貫通孔Dの直下に、多角錐
状の突起Dを設けることができる(図10、図1
1)。投入された注射針Aは、該突起Dに衝突して
姿勢をランダムに乱すことになるから、注射針Aは、
ボックスDの底部に針山状に立つことがなく、廃棄用ボ
ックスD内の注射針Aの収納本数を格段に多くするこ
とができる。
【0046】また、ボックスDには、平行の凹所D
形成し、全体を収納ケースCに装填し、収納ケースCか
ら取り外すための把手Daを形成することができる。
さらに、ボックスDには、注射針Aを収納した後、貫
通孔Dを閉じるためのキャップDを付属させること
ができ、使用前のキャップDを保持させておくための
凹所Dを形成してもよい。
【0047】なお、図10、図11のボックスDは、透
明プラスチックス材料によって一体成形することを想定
して図示されているが、ボックスDは、その他の任意の
廃棄可能な材料によって作ることができる。以上の実施
態様の例についての説明において、注射器Aは、採血器
であるが、採血器でなくてもよく、例えば注射筒と、注
射筒に装着する注射針とからなる一般的な注射器であっ
てもよい。この場合は、以上の説明におけるホルダA
は、注射筒Aとなる。
【0048】上死点に待機している回転移動台12を駆
動し、下死点を経て上死点にまで復帰させる一連の動作
は、たとえば、ホルダAをガイド筒Cに挿入したと
きに、ガイド筒の挿入を検出して、モータ21を起動さ
せ、回転移動台12が下死点に移動し、下死点から上死
点に復帰したところで、これを検出してモータ21を停
止させることによって簡単に達成することができる。な
お、回転移動台12が下死点にまで下降し、注射針A
の取外しが完了した時点を検出し、表示すれば、モータ
21が1サイクルの動作を完了する途中において、注射
針Aの取外しと共にホルダAをガイド筒Cから取
り出すことができ、使用済の注射器Aを取り扱う操作手
順を一層円滑にすることができる。また、ボックスD内
に所定本数以上の注射針Aが収納されたときにも、ボ
ックスDを交換するための表示をしてもよい。
【0049】さらに、モータ21は、商用電源によって
駆動する他、独立のバッテリ電源によって駆動すること
ができる。なお、爪部材11は、その先端を注射針A
のねじ駆動部A2aに係合して、注射針Aを回転駆動
することができ、またその先端は、注射針Aの形状に
合わせ、任意に変形することができる。また、本発明
は、複数の爪部材11が注射針Aを回転させるので、
ねじ結合による注射針Aに対してのみならず、嵌合結
合による注射針に対しても、ほぼ同様に適用することが
できる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、注射針の差し込み口の下方に
位置して、貫通孔が形成され、側部が回転駆動手段に係
合可能の回転台と、前記回転台の貫通孔の周囲に立設さ
れている複数の支柱と、該支柱のそれぞれの上部に固定
され、前記注射針の差し込み口の下方に位置して貫通孔
が形成されている上部支持台と、上部支持台の下面に設
けられている案内手段と、前記支柱を遊挿させる孔を有
し前記回転台と上部支持台の間に設けられ、前記注射針
の差し込み口下方に位置して貫通孔が形成されている回
転移動台と、該回転移動台の側部又は下面に摺動可能に
係合し、クランク軸を介して往復動装置に連結する上下
方向に往復動可能な回転移動台支持部材と、該回転移動
台の貫通孔の周囲に立設されている複数対の支持枠と、
各対の支持枠間で、それぞれ、胴部支軸が回動可能に支
持され、先端部が貫通孔上方に突き出て設けられ、後端
部に前記上部支持枠の案内手段に係合する手段が設けら
れている複数の爪部材と、該複数の爪部材の少なくとも
一つの爪部材に、該爪部材の先端部に向けて上方に傾斜
して設けられている板バネを有して注射針の取外し装置
が形成されているので、従来の装置に比して、注射筒に
螺着されている注射針を、回動装置を駆動させることに
より、自動的に取外すことができ、注射針の取外し作業
における血液感染の事故が発生する危険を防止すること
ができる。
【0051】本発明においては、爪部材の一つに板バネ
を取り付けたので、従来の装置に比して、注射筒と注射
針のねじ部にバリ等が形成されていても、注射筒から注
射針を確実に取外すことができる。以上説明したよう
に、本発明によれば、複数の爪部材を設け、かつ爪部材
に板バネを取り付けたので、駆動装置により各爪部材を
同時に揺動させ、回転させることによって、複数の爪部
材は、使用済の注射器の注射針を回転させてねじぶの係
合を緩め、最終段階では、このねじが緩められた注射針
の端部を、板バネがだんりょくで押すので、従来の装置
に比して、注射針の取外しを、簡単に行うことができ、
注射針に触れる危険が無く、極めて簡便に、能率よく、
しかも安全に、注射針の取外し作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部破断して示す部分的斜
視説明図である。
【図2】図1に示した実施例について、注射針の取り外
し機構の要部を中心に示す概略の部分的側断面図であ
る。
【図3】図1 (FIG.1)に示した実施例につい
て、注射針の取り外し機構の要部を中心に示す部分的平
断面図である。
【図4】図1に示した実施例について、注射針の取り外
し機構の動作についての説明図である。
【図5】図1に示した実施例について、注射針の取り外
し機構の動作について図4に続く説明図である。
【図6】図1に示した実施例について、注射針の取り外
し機構の動作について図5に続く説明図である。
【図7】は、本発明の他の一実施例における爪部材につ
いて、その取付け構造を示す分解斜視図である。
【図8】図7のX−X線矢印方向の概略の断面図であ
る。
【図9】図7に示した実施例における爪部材の動作の概
略を示す説明図である。
【図10】は、本発明の注射針の取り外し装置に取り付
けられるボックスの説明図である。
【図11】図10のボックスについての中央部の概略の
縦断面図である。
【図12】は、図1ないし図6に示す実施例及び図7な
いし図9に示す実施例における板バネを取り付けた爪部
材を示す概略の爪部材の側面図である。
【図13】爪部材に取り付けられた板バネの取外し動作
を説明する説明図である。
【符号の説明】
A…注射器 A2…注射針 A2a…ねじ駆動部 C3…ガイド筒 11…爪部材 12…回転移動台 20…駆動機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注射針の差し込み口と、該差し込み口の
    下方に位置して、貫通孔が形成され、回転駆動手段に係
    合可能の係合手段が側部に設けられている回転台と、前
    記回転台において貫通孔の周囲に立設されている複数の
    支柱と、該支柱のそれぞれの上部に対応する箇所で固定
    され、前記注射針の差し込み口の下方に位置して貫通孔
    が形成されている上部支持台と、上部支持台の下面に設
    けられている案内手段と、前記支柱を遊挿させる孔を有
    し前記回転台と上部支持台の間に設けられ、前記注射針
    の差し込み口下方に位置して貫通孔が形成されている回
    転移動台と、該回転移動台の側部又は下面に摺動可能に
    係合し、クランク軸を介して往復動装置に連結する上下
    方向に往復動可能な回転移動台支持部材と、該回転移動
    台の貫通孔の周囲に立設されている複数対の支持枠と、
    各対の支持枠間で、それぞれ、胴部支軸が回動可能に支
    持され、先端部が貫通孔上方に突き出て設けられ、後端
    部に前記上部支持枠の案内手段に係合する手段が設けら
    れている複数の爪部材と、該複数の爪部材の少なくとも
    一つの爪部材に、該爪部材の先端部に向けて上方に傾斜
    して設けられている板バネを有することを特徴とする注
    射筒からの注射針の取外し装置。
  2. 【請求項2】 注射針の差し込み口と、該差し込み口の
    下方に位置して、貫通孔が形成され、回転駆動手段に係
    合可能の係合手段が側部に設けられている回転台と、前
    記回転台において貫通孔の周囲に立設されている複数の
    支柱と、該支柱のそれぞれの上部に対応する箇所で固定
    され、前記注射針の差し込み口の下方に位置して、貫通
    孔が形成されている上部支持台と、上部支持台の下面に
    貫通孔側から下方に傾斜して形成されている案内カム
    と、前記支柱を遊挿させる孔を有し前記回転台と上部支
    持台の間に設けられ、側部に溝が形成され、前記注射針
    の差し込み口下方に位置して貫通孔が形成されている回
    転移動台と、該回転移動台の側部又は下面に摺動可能に
    係合し、クランク軸を介して往復動装置に連結する上下
    方向に往復動可能な回転移動台支持部材と、前記回転移
    動台の貫通孔の周囲に立設されている複数対の支持枠
    と、各対の支持枠間で、それぞれ、胴部支軸が回動可能
    に支持され、先端部が貫通孔上方に突き出て設けられ、
    後端部に一面で前記案内カムに係合し、他面で弾性体に
    係合するするカムローラが設けられている複数の爪部材
    と、該複数の爪部材の少なくとも一つの爪部材に、該爪
    部材の先端部に向けて上方に傾斜して設けられている板
    バネを有することを特徴とする注射針の取外し装置。
  3. 【請求項3】 注射針の差し込み口と、該差し込み口の
    下方に位置して、貫通孔が形成され、回転駆動手段に係
    合可能の係合手段が側部に設けられている回転台と、前
    記回転台において貫通孔の周囲に立設されている複数の
    支柱と、該支柱のそれぞれの上部に対応する箇所で固定
    され、前記注射針の差し込み口の下方に位置して、貫通
    孔が形成されている上部支持台と、上部支持台の下面か
    ら下方に突き出て設けられ、それぞれに湾曲形状の案内
    用長孔が形成されている複数対の上部支持枠と、前記支
    柱を遊挿させる孔を有し前記回転台と上部支持台の間に
    設けられ、側部に溝が形成され、前記注射針の差し込み
    口下方に位置して貫通孔が形成されている回転移動台
    と、該回転移動台の側部又は下面に摺動可能に係合し、
    クランク軸を介して往復動装置に連結する上下方向に往
    復動可能な回転移動台支持部材と、前記回転移動台の貫
    通孔の周囲に立設されている複数対の支持枠と、各対の
    支持枠間で、それぞれ、胴部支軸が回動可能に支持さ
    れ、先端部が貫通孔上方に突き出て設けられ、後端部支
    軸が各対の前記上部支持枠の案内用長孔に軸支されてい
    る複数の爪部材と、該複数の爪部材の少なくとも一つの
    爪部材に、該爪部材の先端部に向けて上方に傾斜して設
    けられている板バネを有することを特徴とする注射針の
    取外し装置。
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