JPH0631729U - 注射針回収器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済の注射針に手をふれることなく、注射
筒より、自動的に瞬時に分離し、収納箱に回収する。 【構成】 減速式モーターニより駆動される内接カムの
回転により、押し出される爪により、注射針の根元部を
把握し、回動させることにより、注射筒より分離し、注
射筒を引き上げることによりモーターを逆転させ、針を
爪より離し、収納箱内に回収する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、注射或は採血を行い使用済となった注射針を注射筒から自動的に 取外し、廃棄用容器内に収納させる装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

使用済の注射針に、手でキャップをかぶせ、このキャップをねじって、注射筒 より分離して捨てていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記作業において、針にキャップをかぶせる場合、誤って針を手に刺すという 事故が発生していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る機械は、以上の様な課題を解決するもので、次のような方法に よる。本注射針回収器を机等の上に置き、注射器を持って、これを上部挿入口に 入れれば、モーターが起動し自動的に注射針は分離され、下部の収納箱内に落下 し、収納する。箱は一杯になれば蓋をして廃棄する。本装置は小型で携帯に便利 である。

【０００５】

【作用】

注射器を片手で持ち、本装置の上部挿入口に針部を入れるとスイッチが入り、 モーターが起動し、爪が押し出され、針の根元をつかみ、そのまま回転させる。 注射筒を軽く保持していれば、注射針と注射筒との嵌合部は滑り、両者は分離す る。注射筒を引き上げると、電気回路により、モーターは逆転して、爪は引き込 み、針をはなし、下の収納箱に落下させる。

【０００６】

【実施例】 図１は本注射針回収器に注射器を挿入しスイッチが入る直前の状態を示す。減 速式モーター１は歯車２および３を介して、内接カム板５に固着されている歯車 ４を回動させる。爪支持板６とブレーキ板８は中空軸７を介して固着させており 、軸受９により支持され、回動可能となっている。内接カム板５は中空軸７のま わりに回動する。爪１０の先端は鋭角をなし、注射針のプラスチック製の根元部 に容易に喰込む形状となっており、爪支持板６の溝に摺動可能に嵌め込まれてい る。又バネ１１により外方に加勢され、内接カム板５の内面に接している。図２ にて、アーム１３はバネ１２にて引張り力を受け、ブレーキシュー２１をブレー キ板８に押し付け、爪支持板６を制動する。

【０００７】 注射器を上部より挿入口２０に入れ、板１６を押し下げると、スイッチ１７お よび１８は作動し、減速式モーター１は起動する。内接カム板５は反時方向に回 転する。この時、爪支持板６にはブレーキ力が加勢されているので、静止してい る。それ故、爪１０は押し出され、注射針の根元部を非常に強い力で把握する。 内接カム板５がさらに回転すると、これに固着されたピン１４は爪支持板６に回 動力を加える。この時、ブレーキ板８とブレーキシュー２１は摺動し、爪支持板 ６は注射針を保持したまま回動する。注射筒２２と注射針２３の嵌合部は滑りを 生ずる。この時注射器に加えられた押し下げ力を減ずると、バネ１５により両者 を引き離す力が働き、分離される。注射筒２２を引き上げると、スイッチ１７は 切れ、スイッチ１８は回路が切替えられ、図３に示す電気回路により、リレーが 作動し、減速式モーター１は逆転し、内接カム板５に接している爪１０はバネ１ １により、外方に移動し、注射針より離れ、把握力を失う。この時、注射針は落 下し、収納箱２４に入る。減速式モーター１が逆転している時間は、図３のコン デンサー１９の容量および抵抗２５の大きさで決まり、本実施例では内接カム板 ５が約１回転した後、自動停止する。この時、爪１０は最大限に開いた状態を保 持しているので、次の針を容易に挿入することが出来る。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているので、片手で注射器を挿入するだけで、 自動的に注射針を分離し、収納箱に収納出来るので、針の部分に人体が触れる危 険が全くない。また小型軽量であり、外部電源を必要としないので携帯に便利で ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す側断面図である。

【図２】本考案の実施例を示す図１のＩＩ−ＩＩ矢視図
である。

【図３】本考案の実施例を示す電気系統図である。

【符号の説明】

１ 減速式モーター １１ バネ ５ 内接カム板 １４ ピン ６ 爪支持板 １５ バネ ８ ブレーキ板 １７、１８ スイッ
チ １０ 爪 ２４ 収納箱

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 減速式モーターにより内接カム板を回
   動させることにより、複数個の爪を押し出し、注射針の
   根元部を把握し、注射針を回動させて、注射筒より分離
   し、回収する注射針回収器。
2. 【請求項２】 上部より注射器を挿入することによ
   り、１ヶのスイッチを作動させて、減速式モーターを起
   動し、もう１ヶのスイッチにより、コンデンサーに蓄電
   し、注射器を引き上げると、電子回路に通電され、リレ
   ーにより、減速式モーターを逆転させ、爪を引き込める
   ことにより、注射針をはなし、回収箱内に落下させる請
   求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 注射針の根元を把握する複数個の爪の
   先端を鋸歯状にした請求項１に記載の装置。