JPH0716364U - 残存容量表示機能付きバッテリ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリ−の外表面に設けた表示スイッチを
作動させることにより、工具本体を必要とせずバッテリ
−単品でもその残存容量を見ることができる、極めて利
便性の高い残存容量表示機能付きバッテリ−を提供す
る。 【構成】 電動回転工具、電動圧着工具等の電動工具に
用いる残存容量表示機能付きバッテリ−において、バッ
テリ−の外表面部に該残存容量を表示させ得るスイッチ
を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、電動回転工具、電動圧着工具等の電動工具に用いる残存容量表示 機能付きバッテリ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】

電動回転工具、電動圧着工具等の電動工具に用いる（カ−トリッジ式）バッテ リ−において、残存容量表示機能を組込んだものがあり、作業の途中もしくは放 置中のバッテリ−の残存容量がわかり、以後の作業量の目安及び充電時期の目安 をつけることができて大変便利である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の残存容量表示機能付きバッテリ−にはバッテリ−自体に 表示スイッチが付いておらず、その表示を得るには、工具本体に装着し且つ工具 本体（のスイッチ）を作動させなければならない（本体作動後数秒間表示する。 ）このため、バッテリ−単品ではその残存容量を見ることができず、放置バッテ リ−の残存容量を見るにも工具本体が必要であり、満足のいく使用感を得ていな い。 この考案は上記する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、バッテリ−の外表面に設けた表示スイッチを作動させることにより、工 具本体を必要とせずバッテリ−単品でもその残存容量を見ることができる、極め て利便性の高い残存容量表示機能付きバッテリ−を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、この考案は、電動回転工具、電動圧着工具等の電 動工具に用いる残存容量表示機能付きバッテリ−において、バッテリ−の外表面 部に該残存容量を表示させ得るスイッチを設けたことを特徴とする、表示スイッ チの付いた残存容量表示機能付き電動工具用バッテリ−を提案するものである。

【０００５】

【作用】

残存容量表示機能付きバッテリ−を上記手段とした場合の作用について、図１ の符号を用いて説明する。外部スイッチ１を作動させると、表示部２が数秒間点 灯し自動消灯する（点灯するランプの数の多少がそのまま残存容量の多少を表す 。）バッテリ−単品で表示することができるため、単品で放置されたバッテリ− 、倉庫に格納されたバッテリ−、充電直後のバッテリ−等手軽に容量を確認する ことができる。

【０００６】 該残存容量表示機能付きバッテリ−が工具本体に装着された状態では、残存容 量を確認する方法は２通りとなる。１つはバッテリ−に設けた上記スイッチ１を 作動させる方法、もう１つは従来品と同様、工具本体を作動させ（作動中は消灯 する。）動作後に見る方法であり、どちらか適当な方法を選ぶことができる。

【０００７】 該残存容量表示機能付きバッテリ−を充電した場合、まず充電開始時に、その 時点での残存容量を表示し、充電中は充電容量の推移を常時表示して（点灯する ランプの数の多少がそのまま充電容量の多少を表す。）、充電が完了すると消灯 する。従来品では、この消灯する時（充電が完了する時）に居合わせていないと 、しっかり満充電されたか否か＝表示ランプが全部点灯した後に消灯したか否か の確認をするのに工具本体が必要となる（該バッテリ−を充電器から外して工具 本体に装着して工具本体を作動させなければならない）が、この考案では、該バ ッテリ−の外部スイッチ１を作動させることにより、充電状態を手軽に確認する ことができる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の具体的実施例について図面を参照して説明する。

【０００９】 図１は、この考案の、外表面部に表示スイッチを設けた残存容量を６段階に分 けて表示する機能を持つ電動工具用バッテリ−の外観図である。２は表示部であ り、ＬＥＤランプが縦に５個並んだものである。満充電の場合は５個全部点灯し 、容量が減っていくに従いＦからＥへ、４個点灯、３個点灯と変化し、２個点灯 、１個点灯となって、最後はその１個が点灯から点滅に変わり、充電を促すもの である。１は表示用の押しボタンスイッチであり、該スイッチを１回押すことに より、表示部のＬＥＤランプが前記のごとく残存容量に応じて５秒間点灯あるい は点滅し、自動消灯する。５秒以内に複数回スイッチを押しても連続点灯はせず 、初回のみ有効で２回目以降は無効となる。消灯後スイッチを押せば再度５秒間 表示する。３は充放電の端子であり、４は該バッテリ−を工具本体に固定させる ためのストッパ−である。

【００１０】 図２は該残存容量表示機能付きバッテリ−が工具本体に装着された図である。 この状態では残存容量を確認する方法は２通りとなり、どちらか適当な方法を選 択することができる。１つはこの考案の表示スイッチを押す方法（前記）、もう １つは従来品と同様工具本体を作動させる方法である。５は工具本体のスイッチ であり、これを押した時にＯＮとなり、本体が動作して作業を行う。押すのを止 めた時は、内部に組込まれたバネの付勢力で自動的に元に戻ってＯＦＦとなり、 本体の動作が止まる。この時、つまり作業直後、表示部のＬＥＤランプが残存容 量に応じて５秒間点灯あるいは点滅し、自動消灯する。５秒以内に本体を再作動 させた場合はその時点で消灯する。作動後再度５秒間表示する。（本体の作動中 はこの考案の表示スイッチ１を押しても表示しない。） 図３は該残存容量表示機能付きバッテリ−を充電した状態であり、６は充電器 である。充電中は容量を常時表示する。まず、充電開始時にその時点での残存容 量を表示し、充電が進むに従いＥからＦへと点灯するランプの数が増えていく。 充電開始時に表示がランプ１個の点滅であれば、充電が進むに従い、１個の点灯 、２個点灯、３個点灯と変化し、４個点灯、５個点灯となって充電が完了した時 点で全灯消灯する。この状態でも、この考案の表示スイッチ１を押すと５秒間容 量を表示する。

【００１１】 上記実施例では押しボタンスイッチとしたが、他の種類のスイッチもしくはス イッチ機能を持つ部品をもってしても構成できることはいうまでもない。また、 工具本体に固定させるためのストッパ−にスイッチ機能を組込むことも容易であ る。

【００１２】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、この考案によれば、工具本体を必要とせずバ ッテリ−単品でその残存容量を見ることができる。単品で放置されたバッテリ− ・倉庫に格納されたバッテリ−・充電直後のバッテリ−等手軽に容量を確認する ことができ、利便性に優れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の、外表面部に表示スイッチを設けた
残存容量を表示する機能を持つ電動工具用バッテリ−の
外観図。

【図２】該残存容量表示機能付バッテリ−が工具本体に
装着された図。

【図３】該残存容量表示機能付バッテリ−の充電状態を
表す図。

【符号の説明】

１ 表示スイッチ ２ 表示部 ３ 端子 ４ ストッパ− ５ 工具スイッチ ６ 充電器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電動回転工具、電動圧着工具等の電動工
   具に用いる残存容量表示機能付きバッテリ−において、
   バッテリーの外表面部に該残存容量を表示させ得るスイ
   ッチを設けたことを特徴とする残存容量表示機能付き電
   動工具用バッテリ−。