JPWO2004010620A1 - 光伝送装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は,隣接するSONET/SDH伝送装置または隣接するWDM伝送装置に波長情報を送信するWDM伝送装置を提供する。WDM伝送装置は,SONET/SDH伝送装置との間で光信号の入出力を行うインタフェース装置を収容する。WDM伝送装置は,インタフェース装置の識別情報と,このインタフェース装置に割り当てられたWDM信号の波長とを対応させた波長情報を,インタフェース装置からSONET/SDH伝送装置に送信する。SONET/SDH伝送装置は,受信した波長情報を記憶するとともに,WDM伝送装置に返信する。WDM装置は,同様にして,波長情報を所定の波長の信号により隣接するWDM伝送装置に送信する。隣接するWDM伝送装置は,受信した波長情報を記憶するとともに,送信元に返信する。これにより,WDM伝送装置に障害が発生し,波長情報が失われても,復旧時に,隣接するSONET/SDH伝送装置またはWDM伝送装置から波長情報が送信され,復旧したWDM伝送装置に自動的に設定される。

Description

本発明は,光伝送装置に関し,特に,隣接する光伝送装置との間で波長分割多重光信号を送受信する光伝送装置に関する。また,本発明は,波長分割多重光信号を伝送するWDM伝送装置および時分割多重光信号を伝送するSONET/SDH伝送装置を含む複数の光伝送装置を有する光通信ネットワークシステムにおける各光伝送装置に関する。
近年,複数のSONET/SDHネットワークの光信号を波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)技術により多重化して送信するWDMリングの構築が進められている。
WDMリングには,WDM伝送装置(たとえばOADM(Optical Add Drop Multiplexer))が設けられている。このWDM伝送装置は,1または2以上のSONET/SDHインタフェース装置を収用し,SONET/SDH伝送装置から入力(アッド)される信号に異なる波長を割り当て,波長多重を行うことにより,複数のSONET/SDHの信号を1本の光ファイバにより伝送する。また,WDM伝送装置は,多重分離を行うことにより,各SONET/SDHの信号を取り出し,SONET/SDH伝送装置に出力(ドロップ)する。
このようなWDMリングにおいて,新たにSONET/SDHインタフェース装置をWDM伝送装置に収用する場合に,従来,保守者(オペレータ)は,1つ1つのWDM伝送装置に必要な設定を行っていた。
すなわち,保守者は,まず,どのWDMリングのどのWDM伝送装置にSONET/SDHインタフェース装置を収用(ADD/DROP)するかを決定し,収容したSONET/SDHインタフェース装置に回線(波長)を割り当てていた。このため,保守者は,オペレーションシステム(以下「OpS」という。)から波長情報を読み出し,割り当て可能は波長を調べていた。次に,保守者は,その回線を設定する経路上にある全てのWDM伝送装置に対し,設定が可能な未使用波長があるかどうかを確認するため,OpSから波長情報を読み出し,使用状況を確認していた。また,経路の経済性(最短経路等)や保守性(冗長構成等)を考慮して最適な経路を設定する場合には,保守者がネットワーク全体の構成を認識して,経路を決定していた。最後に,保守者は,経路上の各WDM伝送装置の未使用波長に対して波長設定を行っていた。
また,各WDM伝送装置は,OpSにより設定された波長情報を装置内のデータベースに保持しているが,WDM伝送装置に障害が発生した場合に,この波長情報が失われる。したがって,障害からの復旧時には,保守者が,WDM伝送装置のデータベースに波長情報を再設定していた。
さらに,WDM伝送装置間では1本の光ファイバに波長の異なる複数の光信号を波長分割多重しているが,光信号の送信に使用されている,ある波長に障害が発生した場合に,1つの伝送路(光ファイバ)を切り替えることにより障害を回避している。したがって,この際にも,必要なWDM伝送装置に新たな波長情報の設定が必要であった。
このように,従来は,保守者が種々の操作を行う必要があったので,保守に時間を要し,保守性が高いとはいえなかった。
また,ネットワーク上におけるWDM伝送装置とWDM伝送装置との間,WDM伝送装置とSONET/SDH伝送装置との間,SONET/SDH伝送装置とSONET/SDH伝送装置との間で伝送路に障害が発生すると,従来は,伝送装置間の閉じた区間で伝送路の切り替えを行い,障害を回避していた。したがって,伝送装置間で切り替え対象となる光ファイバがない場合や,切り替え対象となるすべての光ファイバに障害が発生している場合には,障害を回避することができなかった。
さらに,障害等により通信ネットワークシステムの伝送経路を変更する場合には,回線の増設時と同様,保守者が,ネットワーク内の経路決定を行い,経路上のWDM伝送装置の全てに対して波長情報を読み出し,未使用波長を確認し,波長設定を行っていた。
またさらに,複数の波長の1つに障害が発生した場合であっても,1つの伝送路を切り替えることにより障害を回避していたので,他の使用されている正常な波長の回線も瞬断を余儀なくされていた。
本発明は,光伝送装置に波長情報を自動的に設定可能とすることを目的とする。また,本発明は,光通信ネットワークシステムの全ての光伝送装置が自動的に経路を探索できることを目的とする。さらに,本発明は,伝送路または伝送路における特定の波長の障害を回避することを目的とする。
本発明の第1の側面による光伝送装置は,隣接する光伝送装置との間で波長分割多重光信号を送受信する光伝送装置であって,上流側に隣接する光伝送装置からの波長分割多重光信号のうち,所定の第1の波長の光信号を,隣接するSONET/SDH伝送装置に適合した時分割多重光信号に変換して出力する出力インタフェース部と,前記SONET/SDH伝送装置から受信される光信号を,下流側に隣接する光装置に送信される波長分割多重光信号に含まれる所定の第2の波長の光信号に変換して入力する入力インタフェース部と,前記出力インタフェース部の識別情報と前記第1の波長を表す情報とを含む第1の波長情報と,前記入力インタフェース部の識別情報と前記第2の波長を表す情報とを含む第2の波長情報とを記憶する記憶部と,前記出力インタフェース部から前記SONET/SDH伝送装置に出力される時分割多重光信号の所定の領域に前記第1および第2の波長情報を書き込む書き込み部と,前記SONET/SDH伝送装置から前記入力インタフェース部に受信される時分割多重光信号の所定の領域に書き込まれた前記第1および第2の波長情報を読み出し,前記記憶部に記憶する読み出し部と,を有する。
本発明の第1の側面によると,第1および第2の波長情報がSONET/SDH伝送装置に送信され,該SONET/SDH伝送装置から返信される。これにより,光伝送装置に障害等が発生し,波長情報が失われても,復旧時に,SONET/SDH伝送装置から該波長情報を受け取り,復旧した光伝送装置に自動的に設定することができる。
本発明の第2の側面による光伝送装置は,隣接する光伝送装置との間で波長分割多重光信号を送受信する光伝送装置であって,上流側に隣接する光伝送装置からの波長分割多重光信号のうち,所定の第1の波長の光信号を,隣接するSONET/SDH伝送装置に適合した時分割多重光信号に変換して出力する出力インタフェース部と,前記SONET/SDH伝送装置から受信される時分割多重光信号を,下流側に隣接する光伝送装置に送信される波長分割多重光信号に含まれる所定の第2の波長の光信号に変換して入力する入力インタフェース部と,前記出力インタフェース部の識別情報と前記第1の波長を表す情報とを含む第1の波長情報と,前記入力インタフェース部の識別情報と前記第2の波長を表す情報とを含む第2の波長情報とを記憶する記憶部と,前記下流側に隣接する光伝送装置に送信される波長分割多重信号に含まれる所定の第3の波長の光信号の所定の領域に前記第1および第2の波長情報を書き込む書き込み部と,前記上流側に隣接する光伝送装置からの波長分割多重光信号のうち,所定の第4の波長の光信号の所定の領域に書き込まれた前記第1および第2の波長情報を読み出し,前記記憶部に記憶する読み出し部と,を有する
本発明の第2の側面によると,第1および第2の波長情報が隣接する光伝送装置に送信され,該隣接する光伝送装置から送信される。これにより,光伝送装置に障害等が発生し,波長情報が失われても,復旧時に,隣接する光伝送装置から各波長情報を受け取り,復旧した光伝送装置に自動的に設定することができる。
本発明の第3の側面による光伝送装置は,波長分割多重光信号を伝送するWDM伝送装置および時分割多重光信号を伝送するSONET/SDH伝送装置を含む複数の光伝送装置を有する光通信ネットワークシステムにおける各光伝送装置であって,自己と自己に隣接する光伝送装置との接続関係を示すインタフェース設定情報を記憶する記憶部と,前記インタフェース設定情報を前記隣接する光伝送装置に送信する送信部と,前記隣接する光伝送装置から送信された他の光伝送装置のインタフェース設定情報を受信して前記記憶部に記憶する受信部と,前記受信部により受信された前記他の光伝送装置のインタフェース設定情報を隣接する光伝送装置に転送する転送部と,を有する。
本発明の第3の側面によると,各光伝送装置は,光通信ネットワークシステムの全光伝送装置間の接続関係を示す情報を有する。これにより,最適な伝送経路の自動探索,設定等が可能となる。
一実施の形態において,前記光伝送装置は,隣接する光伝送装置に接続されて前記波長分割多重光信号または時分割多重光信号の入出力処理を行う1または2以上のインタフェース部をさらに有し,前記インタフェース設定情報は,前記インタフェース部と隣接する光伝送装置との接続関係を示す情報,または,前記インタフェース部と自己の光伝送装置内の他のインタフェース部との接続関係を示す情報である。
本発明の第4の側面による光伝送装置は,波長分割多重光信号を伝送するWDM伝送装置および時分割多重光信号を伝送するSONET/SDH伝送装置を含む複数の光伝送装置を有する光通信ネットワークシステムにおける各光伝送装置であって,前記光通信ネットワークシステムの各光伝送装置とその隣接する光伝送装置との接続関係を示すインタフェース設定情報を記憶する記憶部と,前記記憶部に記憶された前記インタフェース設定情報と,時分割多重光信号が該光通信ネットワークシステムにアッドされる第1の光伝送装置の識別情報と,該時分割多重光信号が該光通信ネットワークシステムからドロップされる第2の光伝送装置の識別情報とに基づいて,自己の光伝送装置から前記第2の光伝送装置に至るまでの経路を探索する探索部と,を有する。
本発明の第4の側面によると,インタフェース設定情報に基づいて,自己の光伝送装置から前記第2の光伝送装置に至るまでの経路が探索される。これにより,保守者等による各光伝送装置への設定を要することなく,光信号の伝送経路が,各光伝送装置により自動的に探索される。
本発明の一実施の形態によると,前記光伝送装置は,隣接する光伝送装置に接続されて前記波長分割多重光信号または時分割多重光信号の入出力処理を行う1または2以上のインタフェース部をさらに有し,前記インタフェース設定情報は,前記インタフェース部と隣接する光伝送装置内のインタフェース部との接続関係を示す情報,または,前記インタフェース部と自己の光伝送装置内の他のインタフェース部との接続関係を示す情報であり,前記第1の光伝送装置の識別情報は前記時分割多重光信号がアッドされるインタフェース部の識別情報であり,前記第2の光伝送装置の識別情報は前記時分割多重光信号がドロップされるインタフェース部の識別情報であり,前記探索部は,自己の光伝送装置のインタフェース部から前記ドロップされるインタフェース部に至るまでの経路を探索する。
本発明の第5の側面による光伝送装置は,隣接する光伝送装置との間で波長分割多重信号を送受信する光伝送装置であって,前記波長分割多重信号により送受信されている各波長の信号の障害を検出する波長障害検出部と,前記波長障害検出部により障害が検出されると,障害が検出された波長の信号により送信される信号を,他の未使用の波長の信号による送受信に切り替える切り替え部と,を有する。
これにより,ある特定の波長に障害が発生しても,伝送路全体を切り替えることなく,波長のみを切り替えることにより,障害の復旧を図ることができ,他の波長の信号断等を回避することができる。
図1は,本発明の一実施の形態によるWDM伝送装置の構成を示すブロック図である。
図2Aおよび2Bは,インタフェース装置の事前設定情報を示す。
図3A〜3Cは,インタフェース情報の例を示す。
図4は,インタフェース情報を説明するためのネットワーク構成図の一例である。
図5Aおよび5Bは,各ノードによって通信ネットワークシステム上の全ノードに送信されるインタフェース設定情報を示す。
図6は,使用可能波長情報を示す。
図7は,経路設定情報を示す。
図8Aおよび8Bは,障害情報を示す。
図9から図11は,始点インタフェース装置から宛先インタフェース装置までの経路探索および経路選択の処理の流れを示すフローチャートである。
図12は,複数のWDMリングがSONET/SDH伝送装置により接続されている通信ネットワークシステムの構成例を示す。
図13は,トポロジー情報の一例を示す。
図14は,通信ネットワークシステムの構成例を示す。
図15は,図12に示す通信ネットワークシステムに方法αを適用して探索される全経路の伝送経路情報を示す。
図16は,図12に示す通信ネットワークシステムにおいて探索された全経路の伝送経路情報を示す。
図17は,図12に示す通信ネットワークシステムに方法βを適用して探索される全経路の伝送経路情報を示す。
図18は,図12に示す通信ネットワークシステムにおいて探索された全経路の伝送経路情報を示す。
図19は,通信ネットワークシステムの他の構成例を示すブロック図であり,伝送路の障害発生の説明図である。
図20は,伝送路に障害が発生した場合の伝送路経路情報を示す。
以下では,本発明の実施の形態について,WDM伝送装置への波長情報の自動設定と,WDM伝送装置を有する通信ネットワークシステムにおける光信号の経路の自動探索および自動設定とについて説明する。
<波長情報の自動設定>
図1は,本発明の一実施の形態によるWDM伝送装置1の構成を示すブロック図である。このWDM伝送装置1は,WDMリングを構成する伝送装置の1つであり,WDM伝送装置1の上流側(前段)と下流側(後段)には,WDMリングを構成する他のWDM伝送装置(図示略)がそれぞれ接続されている。
また,このWDM伝送装置1は,一例として,第1および第2の2つのSONET/SDH伝送装置(図示略)に接続され,これらのSONET/SDH伝送装置からSONET/SDHのフレームフォーマットを有する光信号を受信(アッド)し,また,これらのSONET/SDH伝送装置に同フレームフォーマットの光信号を送信(ドロップ)する。
WDM装置1は,受信側光増幅器(RAMP)11a,11b,送信側光増幅器(TAMP)12a,12b,分波器13a,13b,合波器14a,14b,OSC処理部15a,15b,スイッチ(SW)16a〜16c,送信用トランスポンダ(RXP)17a,17b,受信用トランスポンダ(TXP)18a,18b,制御部19,およびデータベース(DB)20を備えている。
なお,RXP17cおよびTXP18cは,後述するように,新たに増設される送信用トランスポンダおよび受信用トランスポンダをそれぞれ示している。また,WDM伝送装置1には,分波器13a,13bと合波器14a,14bとのそれぞれの間に光スイッチが設けられることがある。また,WDM伝送装置1には,スペクトルアナライザ(図示略)が設けられることがある。
RAMP11a,11bには,WDMにより多重化された複数の波長の光信号(以下「WDM信号」という。)が,隣接するWDM伝送装置(図示略)からそれぞれ入力される。これらWDM信号のうちの1つの波長の光信号は,制御用に使用されるOSC信号であり,他の波長の光信号(以下「データ信号」という。)は,SONET/SDH伝送装置からアッドされ,あるいは,SONET/SDH伝送装置へドロップされる光信号である。各データ信号は,SONET/SDHのフレームフォーマットを有し,制御データ等を運ぶオーバヘッド部(以下「OH部」という。)と,ユーザデータを運ぶペイロード部とを有する。
RAMP11a,11bは,入力されたWDM信号からOSC信号を分離してOSC処理部15a,15bにそれぞれ与えるとともに,データ信号を増幅し,増幅後のデータ信号を分波器13a,13bにそれぞれ出力する。
分波器13a,13bは,入力されたWDM信号を波長ごとのデータ信号に分離し,分離された複数のデータ信号のうち,SONET/SDHにドロップするものをSW16a,16b(および16c)に与え,それ以外を合波器14a,14bにそれぞれ与える。
なお,本実施の形態では,SONET/SDH伝送装置からアッドされ,ドロップされるデータ信号を2つ(または3つ)としているが,これ以外の個数とすることもできる。
合波器14a,14bには,分波器13a,13bおよびTXP18a,18b(および18c)からそれぞれ与えられた光信号が入力される。合波器14a,14bは,これら複数の波長の光信号を多重化してWDM信号とし,このWDM信号をTAMP12a,12bにそれぞれ与える。
TAMP12a,12bは,合波器14a,14bからそれぞれ入力されたWDM信号にOSC処理部15a,15bからそれぞれ与えられたOSC信号を多重化するとともに,多重化されたWDM信号をそれぞれ増幅し,増幅後の光信号を下流側に隣接するWDM伝送装置(図示略)に光ファイバを介してそれぞれ出力する。
SW16a,16b(および16c)は,分波器13a,13bから入力された光信号のうち,制御部19により設定された一方の光信号を選択して出力する。
OSC処理部15a,15bは,RAMP11a,11bにより分離されたOSC信号をそれぞれ処理するとともに,処理後のOSC信号をTAMP12b,12aにそれぞれ出力する。また,OSC処理部15a,15bは,OSC信号に含まれる波長情報を読み出し,制御部19に与えるとともに,制御部19から与えられた波長情報をOSC信号に加える。波長情報については後述する。
RXP17a,17b(および17c)ならびにTXP18a,18b(および18c)は,SONET/SDHインタフェース装置である。RXP17aおよびTXP18aは,第1のSONET/SDH伝送装置(図示略)に光ファイバを介して接続され,RXP17bおよびTXP18bは,第2のSONET/SDH伝送装置(図示略)に光ファイバを介して接続されている。
RXP17a,17b(および17c)は,SW16a,16b(および16c)から与えられた単波長のデータ信号を受け取り,このデータ信号を一旦電気信号に変換した後,受信側のSONET/SDH伝送装置で規定される所定の波長の光信号に変換して送信する。データ信号が電気信号に変換された時に,RXP17a,17b(および17c)は,WDM伝送装置1の波長情報(後述)をOH部の所定の領域に書き込む。
TXP18a,18b(および18c)は,SONET/SDH伝送装置から光ファイバを介して送信されたSONET/SDHのフレームフォーマットを有する光信号(単波長)を受信し,受信した光信号を一旦電気信号に変換した後,制御部19により設定された所定の波長の光信号(データ信号)に変換して,合波器14a,14bに与える。光信号が電気信号に変換された時に,TXP18a,18b(および18c)は,OH部の所定の領域に書き込まれたWDM伝送装置1の波長情報(後述)をそれぞれ読み出し,制御部19に与える。
制御部19は,RAMP11a,11b,TAMP12a,12b,SW16a〜16c等を制御するとともに,波長情報について後述する処理を行う。なお,制御部19は,OSC処理部15a,15b,SW16a〜16c,RXP17a,17b(および17c),TXP18a,18b(および18c)等に制御信号を与え,また,これらの構成要素から状態等を表す信号を受け取るが,これら信号線は,図面を見やすくするために省略されている。
DB20は,自己のWDM伝送装置1の波長情報ならびに上流側および下流側に隣接するWDM伝送装置の波長情報を記憶する。
ここで,「波長情報」は,SONET/SDH伝送装置からWDM伝送装置にアッドされる光信号を受信するTXPの識別情報とこの光信号に割り当てられるWDMの波長とを対応させた情報,または,WDM伝送装置からSONET/SDH伝送装置へドロップされるデータ信号を送信するRXPの識別情報とこのデータ信号のWDMの波長とを対応させた情報である。TXPの識別情報は,1つのWDM伝送装置内において,あるTXPを他のTXPから一意に識別するための情報であり,RXPの識別情報は,1つのWDM伝送装置内において,あるRXPを他のRXPから一意に識別するための情報である。
たとえば,RXP17aの識別情報をIDR1とし,SW16aからRXP17aに入力されるデータ信号の波長をλiとすると,波長情報はIDR1およびλiの組{IDR1,λi}により表される。また,TXP18aの識別情報をID とし,TXP18aから出力されるデータ信号の波長をλjとすると,波長情報は{IDT1,λj}により表される。
WDM伝送装置1には,2つのTXPおよび2つのRXPが設けられているので,DB20は4組の波長情報を有することとなる。
WDM伝送装置1の4組の波長情報(自波長情報)は,制御部19によりDB20から読み出され,RXP17a,17bに与えられる。RXP17a,17bは,前述したように,この波長情報をSONET/SDHのフレームフォーマットにおけるOH部の所定の領域に書き込み,第1および第2のSONET/SDH伝送装置にそれぞれ送信する。
OH部の所定の領域としては,未使用の領域が使用される。また,波長情報の情報量(ビット数)が多いために,1つのフレームのOH部に全ての波長情報を1度に書き込めない場合には,波長情報は複数のフレームのOH部に分割されて送信されることとなる。
RXP17a,17bからSONET/SDH伝送装置に送信された自波長情報は,SONET/SDH伝送装置の内部の記憶装置に記憶される。そして,SONET/SDH伝送装置は,内部の記憶装置に記憶された自波長情報を読み出し,OH部に書き込んで,WDM伝送装置1に送信する。TXP18a,18bは,受信したフレームのOH部に含まれる自波長情報を読み出し,読み出した自波長情報を制御部19に与える。
制御部19は,TXP18a,18bからそれぞれ与えられた自波長情報をDB20に記憶する。なお,制御部19は,TXP18a,18bからそれぞれ与えられた自波長情報がすでにDB20に記憶されているかどうかを判断し,記憶されていない場合にのみ,与えられた自波長情報をDB20に記憶し,すでに記憶されている場合には,記憶を行わなくてもよい。
このように,自波長情報が,隣接するSONET/SDH伝送装置に送信され,SONET/SDH伝送装置に記憶されるとともに,該SONET/SDH伝送装置から折り返し返信されることにより,たとえばWDM伝送装置1に障害が発生し,DB20内の自波長情報が消失した場合であっても,障害回復後,WDM伝送装置1が立ち上げられると,自波長情報が隣接するSONET/SDH伝送装置から送信される。これにより,WDM伝送装置は自動的に自波長情報を得ることができ,自波長情報はDB20に自動的に記憶される。したがって,保守者(オペレータ)が自波長情報を新たにDB20に設定する必要がなく,保守者の操作が省略される。
制御部19は,自波長情報をOSC処理部15a,15bにも与える。OSC処理部15a,15bは,自波長情報をOSC信号の所定の領域に書き込んでTAMP12b,12aにそれぞれ与える。これにより,自波長情報は,隣接するWDM伝送装置に送信される。
隣接するWDM伝送装置は,自波長情報を自己のDBに記憶するとともに,OSC信号によって,WDM伝送装置1に返信する。これによっても,WDM伝送装置1が障害等によって自波長情報を失っても,障害回復後,WDM伝送装置1は,自動的に自波長情報を隣接するWDM伝送装置から得ることができる。特に,SONET/SDH伝送装置とのインタフェース装置(TXP,RXP)を有しないWDM伝送装置の場合に有効となる。
同様にして,隣接するWDM伝送装置は,自己の波長情報(隣接波長情報)をOSC信号(所定の領域)によってWDM伝送装置1に送信する。この隣接波長情報は,OSC処理部15a,15bによってそれぞれ読み出され,制御部19に与えられる。制御部19は,隣接波長情報をDB20に記憶する。なお,制御部19は,OSC処理部15a,15bからそれぞれ与えられる波長情報と同じ波長情報がDB20にすでに記憶されているかどうかを判断し,すでに記憶されている場合には,記憶処理を省略してもよい。
制御部19は,DB20に記憶されている隣接波長情報を読み出し,OSC処理部15a,15bに与える。OSC処理部15aにより受信された隣接波長情報はOSC処理部15aに与えられ,OSC処理部15bにより受信された隣接波長情報はOSC処理部15bに与えられる。
OSC処理部15a,15bは,制御部19から与えられた隣接波長情報をOSC信号によりTAMP12b,12aにそれぞれ与える。これにより,隣接波長情報は,隣接するWDM伝送装置にそれぞれ返信される。これにより,隣接するWDM伝送装置に障害が発生しても,隣接するWDM伝送装置は,障害回復後に隣接波長情報をWDM伝送装置1から得ることができ,オペレータの操作を要することなく,隣接波長情報を自己のDBに設定することができる。特に,隣接するWDM伝送装置がSONET/SDHインタフェースを有しない場合に有効となる。
WDM伝送装置1に新たな第3のSONET/SDH伝送装置(図示略)が接続される場合に,WDM伝送装置1には,第3のSONET/SDH伝送装置のインタフェース装置であるRXP17cおよびTXP18cが取り付けられる。この取り付けは,たとえばWDM伝送装置1の空きスロット等に,カード形式のRXP17cおよびTXP18cが差し込まれることにより行われる。
この取り付けにより,検出信号が制御部19に与えられる。制御部19は,検出信号を受信すると,新たに取り付けられたRXP17cおよびTXP18cに識別情報およびWDMにおける未使用(空き)の波長(SW16cに入力されるデータ信号の波長)を割り当てる。
DB20には,WDMの波長のうち,すでに使用されている波長(使用波長)および未使用の波長が記憶されており,制御部19は,DB20から未使用波長の任意のもの(たとえば未使用波長のうち,最も短い波長)を選択して,割り当てる。制御部19は,割り当て後,DB20において,割り当てた波長を,未使用波長から使用波長に変更する。
これにより,TXP18cは,第3のSONET/SDH伝送装置から与えられるSONET/SDH信号を,割り当てられた波長(λkとする。)のデータ信号に変換して,合波器14a,14bに与える。また,RXP17cは,SW16cから与えられる波長λkのデータ信号をSONET/SDH伝送装置の波長の光信号に変換して第3のSONET/SDH伝送装置に送信する。
また,制御部19は,RXP17cおよびTXP18cの各識別情報および割り当てた波長λkから2組の波長情報を生成してDB20に記憶するとともに,生成した2組の波長情報をRXP17c,OSC処理部15a,15bに与える。これにより新たに生成された波長情報も,すでに存在する波長情報と同様にして第3のSONET/SDH伝送装置および隣接するWDM伝送装置に送信され記憶されるとともに,折り返しWDM伝送装置1に返信される。
OSC処理部15a,15bおよびTXP18cは,この新たな波長情報も取り出し,制御部19に与え,制御部19は,これをDB20に記憶する。これにより,新たに取り付けられたSONET/SDHインタフェース装置の波長情報についても,他のSONET/SDH伝送装置または隣接するWDM伝送装置から得ることができる。
なお,OpSによるプロビジョニングの際に,新たに追加されたSONET/SDHインタフェース装置の検出,空き波長の設定等が行われてもよい。また,波長情報を伝送する信号は,OSC信号以外の波長のデータ信号を使用することもできる。
WDMリングを構成するすべてのWDM伝送装置間で,各WDM伝送装置の波長情報を共有することもできる。この場合,各WDM伝送装置のOSC処理部は,自己のWDM伝送装置の波長情報をOSC信号に加えるとともに,隣接するWDM伝送装置から送信されてきたOSC信号から自己のWDM伝送装置および他のWDM伝送装置の波長情報(すなわちWDMリングを構成する全WDM伝送装置の波長情報)を取り出す。そして,各WDM伝送装置の制御部は,取り出された全WDM伝送装置の波長情報を自己のDBに記憶する。
同様にして,WDMリングを構成するすべてのWDM伝送装置の波長情報をSONET/SDH伝送装置に送信し,SONET/SDH伝送装置に記憶させるとともに,SONET/SDH伝送装置から折り返し返信させることもできる。
なお,このように全WDM伝送装置の波長情報を共有する場合には,どのWDM伝送装置の波長情報であるかを区別できるようにするために,波長情報には,WDM伝送装置の識別情報(ノードID)が付加される。そして,ノードIDと波長情報との組がOSC信号により伝送され,DBに記憶される。
<経路の自動探索および自動設定>
複数のWDM伝送装置およびSONET/SDH伝送装置から構成される通信ネットワークシステムにおいて,ある伝送装置から他の伝送装置への経路(最適経路を含む。)を自動的に求める場合の処理について説明する。
経路を探索するために,各伝送装置は,自己のインタフェース装置(以下「IF装置」という。)の事前設定情報を保持するとともに,他のすべての伝送装置に,自伝送装置のインタフェース設定情報(以下「IF設定情報」という。),使用可能波長情報,経路設定情報,および障害情報を通知(広告)する。そして,各伝送装置は,通知されたこれらの情報も保持する。
図2Aおよび2Bは,IF装置の事前設定情報を示している。この事前設定情報は,保守者等によってWDM伝送装置およびSONET/SDH伝送装置に事前に設定され,たとえば,WDM伝送装置のDB20(SONET/SDH伝送装置では,DB20に相当する内部記憶装置)に記憶される。また,前述した図1に示すように,IF装置として,WDM伝送装置に新たなTXP,RXPが取り付けられた場合には,この新たなIF装置の事前設定情報も記憶される。
事前設定情報は,WDM伝送装置またはSONET/SDH伝送装置が,隣接する伝送装置との接続用のIF装置としてどのようなIF装置を有するかを示す情報である。
図4は,事前設定情報を説明するためのネットワーク構成図の一例であり,リング接続されているノードのIF装置とリング接続されていないノードのIF装置とを示している。図4では,2つのWDMリングR1,R2,WDMリングR1上のWDM伝送装置A,B,C,WDMリングR2上のWDM伝送装置D,およびSONET/SDH伝送装置Eが示されている。
たとえば,WDM伝送装置Aは,隣接するWDM伝送装置BとのIF装置としてIF装置0を有する。このIF装置0は,図1のWDM伝送装置の構成図では,たとえば分波器13a,13bおよび合波器14a,14bを含む。また,WDM伝送装置Aは,SONET/SDH伝送装置EとのIF装置(RXPおよびTXP)としてIF装置1を有し,WDMリングR2とのSONET/SDHのIF装置としてIF装置2を有する。一方,SONET/SDH伝送装置Eは,SONET/SDHのIF装置1,2を有する。
事前設定情報は,図2Aに示すように,リング接続されたWDM伝送装置のIF装置の場合と,図2Bに示すように,リング接続されていないSONET/SDH伝送装置のIF装置の場合とに分けられる。なお,以下では,WDM伝送装置およびSONET/SDH伝送装置をノードと総称することもある。
リング接続されたノードのIF装置の事前設定情報は,NE番号,IF番号,負荷設定値,所属リング番号,隣接NE−IF番号,およびデフォルト経路を有する。リング接続されていないノードのIF装置の事前設定情報は,NE番号,IF番号,負荷設定値,所属リング番号,および隣接NE−IF番号を有する。
「NE番号」は,該IF装置が設けられているノードの識別情報であり,通信ネットワークシステムにおいてノードを一意に識別するための情報である。たとえば,図4では,符号A〜EがNE番号となる。
「IF番号」は,IF装置の識別情報であり,1つのノード内で一意な情報である。図4では,符号0,1,2等がIF番号である。
なお,以下では,通信ネットワークシステム上でIF装置を一意に識別するために,NE番号とIF番号との組「NE−IF番号」(たとえばNE番号がAであり,IF番号が1の場合に符号A1)によりIF番号を表す場合がある。また,リング接続されたノードにおいて,WDMリングに接続されているIF装置のIF番号には,符号0を付けることとする。それ以外のIF装置のIF番号には,0以外の符号を付けることとする。
「負荷設定値」は,そのIF装置が有する帯域(伝送速度)や,隣接するIF装置との距離の指標を表す数値であり,伝送速度を表す数値とIF装置間の距離とを含む。
「所属リング番号」は,IF装置のノードが所属するリングの識別情報であり,ノードがリングに所属していない場合には0(0はリングの識別情報としては利用されない。)が設定される。たとえば,図4において,ノードA〜Cの所属リング番号はR1となり,ノードEの所属リング番号はR2となる。また,ノードEはリングに所属していないので,その所属リング番号は0となる。
「隣接NE−IF番号」は,該IF装置が接続されている隣接ノードのIF装置の識別情報であり,隣接ノードのNE番号と隣接ノードのIF番号との組からなる。
WDMリングにリング接続されているIF装置には,左側の隣接ノードのIF装置のNE−IF番号が隣接NE−IF番号(L)として,右側の隣接ノードのIF装置のNE−IF番号が隣接NE−IF番号(R)として,それぞれ設定される。たとえば,図4のIF装置A0の隣接NE−IF番号(L)はC0となり,隣接NE−IF番号(R)はB0となる(図3A参照)。
また,SONET/SDH伝送装置に接続されたWDM伝送装置(以下「境界ノード」ともいう。)において,リング接続されたIF装置には,SONET/SDHのIF装置が隣接NE−IF番号(P)として設定される。たとえばIF装置A0に対しては,ノードAのSONET/SDHのIF装置1,2が隣接NE−IF番号(P)として設定される(図3B参照)。
一方,IF装置A1のように,WDM伝送装置におけるSONET/SDHのIF装置には,隣接NE−IF番号(L)および(R)は設定されず,SONET/SDH伝送装置側のIF装置E1が隣接NE−IF番号(P)として設定される。IF装置A2についても同様に,D2がNE−IF番号(P)として設定される。
ノードEのように,リング接続されていないノード(SONET/SDH伝送装置)のIF装置については,ノード外部のNE−IF番号が隣接NE−IF番号(P)として,ノード内部のNE−IF番号が隣接NE−IF番号(P)として,それぞれ設定される。たとえば,図4のIF装置E1の隣接NE−IF番号(P)(外部NE−IF番号)はA1となり,隣接NE−IF番号(P)(内部NE−IF番号)はE2となる(図3C参照)。
「デフォルト経路」は,後述する伝送経路を選択する際に,同じ条件の伝送経路が複数存在する場合に,伝送経路の優先度付けを行うために使用される。なお,このデフォルト経路は,リング接続でないノードのIF装置の事前設定情報には設けられない。
図5Aおよび5Bは,各ノードによって通信ネットワークシステム上の全ノードに送信(広告)されるIF設定情報を示している。このIF設定情報は,図2Aおよび2Bに示す事前設定情報から負荷設定値を除いたものである。
このIF設定情報の送信は,前述したように,WDM伝送装置間ではOSC信号のような所定の波長の光信号によって行われ,WDM伝送装置とSONET/SDH伝送装置との間およびSONET/SDH伝送装置間ではSONET/SDHフレームのOH部の所定の領域にデータを格納することにより行われる。
各ノードは,IF設定情報を受信すると,受信したIF設定情報を自己の内部記憶装置(たとえばDB20)に記憶するとともに,該IF設定情報を自己に送信したノード(すなわち受信側に位置するノード)以外の他の隣接ノードに,受信したIF設定情報を送信(転送)する。これにより,各ノードのIF設定情報は,すべてのノードに送信(広告)され,各ノードは,すべてのノードのIF設定情報を記憶することとなる。これにより,各ノードは,どのノードのどのIF装置がどのノードのどのIF装置に接続されているかの接続情報を有することとなる。
図6は,使用可能波長情報を示している。リング接続されたWDM伝送装置は,左側に隣接するWDM伝送装置へ送信されるデータ信号の波長のうち未使用の波長(左側使用可能波長)WLと,右側に隣接するWDM伝送装置へ送信されるデータ信号の波長のうち未使用の波長(右側使用可能波長)WRとを送信する。
未使用の波長が複数存在する場合には,複数の波長がWL,WRによって送信される。たとえば,左側に隣接するWDM伝送装置へ送信されるデータ信号の波長のうち未使用の波長がλiおよびλjである場合には,左側使用可能波長)WLとして,λiおよびλjが送信される。
この使用可能波長情報も,IF設定情報と同様に,すべてのノードに送信され,各ノードで記憶される。なお,IF設定情報および使用可能波長情報は,同時に送信されてもよいし,個別に送信されてもよい。
図7は,経路設定情報を示している。経路設定情報は,最適な伝送経路が選択された後,その伝送経路上に存在している各ノードの各IF装置に選択された伝送経路を設定するために使用される情報である。この経路設定情報も,OSC信号やOH部により,すべてのノードに送信され,各ノードで記憶される。
ここで,自NE−IF番号,宛先NE−IF番号,および始点NE−IF番号は,前述したように,NE番号とIF番号との組からなる。自NE−IF番号は,経路探索の基点となるIF装置のNE−IF番号である。宛先NE−IF番号は光信号が通信ネットワークシステムから外部にドロップされるIF装置のNE−IF番号である。始点NE−IF番号は光信号が外部から通信ネットワークシステムにアッドされるIF装置のNE−IF番号である。
図8Aおよび8Bは,障害情報を示している。障害情報は,伝送路またはWDM信号の特定の波長に障害が発生した場合に,その障害を検出したノードが他のノードに障害の発生を通知するために送信される情報である。障害を検出するノードは,障害が発生した伝送路または波長が接続されているノード(特に光信号の下流側に位置するノード)である。
障害情報は,障害発生を表すデータ「障害発生」と,障害が発生した伝送路または波長の両端に位置する2つのIF装置のNE−IF番号と,特定の波長にのみ障害が発生した場合に含まれる,障害が発生した波長を表す「傷害発生波長」とを有する。この障害情報は,障害検出時にOSC信号またはOH部により全ノードに通知される。
次に,通信ネットワークシステムに外部から光信号がアッドされる始点IF装置から,該光信号が外部にドロップされる宛先IF装置までの経路の探索および探索された経路のうち最適な経路の選択方法について説明する。
図9から図11は,始点IF装置から宛先IF装置までの経路探索および経路選択の処理の流れを示すフローチャートである。図10は図9のトポロジー作成処理(S2)の詳細な処理の流れを示し,図11は図9の最適伝送経路選択処理(S3)の詳細な処理の流れを示している。
図12は,複数のWDMリングがSONET/SDH伝送装置により接続されている通信ネットワークシステムの構成例を示している。この構成例を用いて,最適伝送経路選択処理の具体例を説明することとする。
図12の通信ネットワークシステムは,WDMリングR1,R2,およびR3を有する。WDMリングR1はWDM伝送装置A〜Cを有する。WDMリングR2はWDM伝送装置D〜Fを有する。WDMリングR3はWDM伝送装置G〜Iを有する。
WDMリングR1とR2とは,IF装置B1とD1とのSONET/SDHインタフェースにより接続されている。WDMリングR1とR3とは,IF装置C1とH1とのSONET/SDHインタフェース,および,IF装置C2とH2とのSONET/SDHインタフェースにより接続されている。IF装置C2とH2との間の距離は,IF装置C1とH1との間の距離よりも大きいものとする。WDMリングR2とR3とは,IF装置F1とG1とのSONET/SDHインタフェースにより接続されている。
WDMリングR1,R2,およびR3における括弧付きの数字は,WDM伝送装置間での未使用波長の個数を表す。左側および右側ともに同数の未使用波長が存在するものとする。たとえば,ノードAとCとの間には,未使用波長が3つある。
ここで,ノード(WDM伝送装置)AのIF装置A1にアッドされ,ノードIのIF装置I2からドロップされる光信号の経路の探索および最適経路の選択について説明する。
保守者等は,OpSを介して,ノードAに増設されたIF装置A1の事前設定情報を登録する。なお,OpSは,図12のある特定のノード(ノードAを含む。)に設けられる場合もあるし,ノードとは別の装置として設けられる場合もある。
ノードAにIF装置A1の事前設定情報が登録(記憶)されると,IF装置A1のIF設定情報が,OSC信号等によって全ノードに送信され,記憶される。
続いて,OpSを介して,始点NE−IF番号A1および宛先NE−IF番号12がノードAに設定される。ノードA(たとえば図1の制御部19)は,IF装置A1が接続されているIF装置がIF装置A0であることを事前設定情報により求め,IF装置A0を自NE−IF番号とする経路設定情報(図7参照)を作成する(図9のS1)。この経路設定情報の宛先NE−IF番号はI2であり,始点NE−IF番号はA1である。
続いて,ノードAは,経路設定情報およびIF設定情報に基づいて,経路の探索および最適経路の選択に必要な構成情報であるトポロジー情報を作成する(S2)。図13は,トポロジー情報の一例を示している。
まず,ノードAは,経路設定情報の自NE−IF番号,始点NE−IF番号,および宛先NE−IF番号をトポロジー情報に設定する(図10のS21)。ここでは,自NE−IF番号としてA0,始点NE−IF番号としてA1,宛先NE−IF番号としてI2が,トポロジー情報にそれぞれ設定される。
続いて,ノードAは,宛先NE−IF番号およびIF設定情報に基づいて,宛先IF装置が所属するリング番号を求め,求めたリング番号をトポロジー情報に設定する(S22)。宛先IF装置I2はノードIに含まれ,ノードIはリングR3に所属するので,宛先IF装置が所属するリング番号はR3となる。
次に,ノードAは,IF設定情報に基づいて,ノードA(自IF装置A0または始点IF装置A1)の所属リングR1から宛先IF装置I2の所属リングR3に対して接続可能な境界IF装置を抽出し,抽出した境界IF装置のNE−IF番号をトポロジー情報に設定する(S23)。
ここで,境界IF装置は,所属リングR1の境界ノードにおいてNE−IF番号として0を有するIF装置である。図12のネットワーク構成例では,IF装置B0およびC0がリングR3に接続可能な伝送路を有するので,IF装置B0およびC0が境界IF装置として抽出され,この番号B0およびC0がトポロジー情報に設定される。
次に,ノードAは,リングR1とR3とを接続するSONET/SDHインタフェースの伝送速度が,始点IF装置A1にアッドされる光信号の伝送速度に耐えうるかを,負荷設定値(帯域情報)に基づいて確認する。そして,ノードAは,SONET/SDHインタフェースの伝送速度が,アッドされる光信号の伝送速度よりも小さいために使用できない区間がある場合には,トポロジー情報に使用不可区間として設定する(S24)。アッドされる光信号の伝送速度は,保守者等によってノードAにあらかじめ設定される。
たとえば,図12において,アッドされる光信号の伝送速度が600Mbpsであるのに対し,IF装置C2(SONET/SDHインタフェース)からIF装置H2までの経路(「第1経路」とする。)の伝送速度が50Mbps,IF装置C1からH1までの経路(「第2経路」とする。)の伝送速度が150Mbps,IF装置B1からD1,F1を経由してG1までの経路(「第3経路」とする。)の伝送速度が2.4Gbpsである場合に,第3経路が伝送可能な経路となる。よって,伝送可能な経路のみが選択され,それ以外の第1経路および第2経路は使用不可区間としてトポロジー情報に設定される。
ここでは,第1経路から第3経路のすべての伝送速度に差はないものとし,すべての経路が,アッドされる光信号を伝送できる伝送速度を有するものとする。
次に,ノードAは,IF設定情報およびトポロジー情報に基づいて,境界IF装置から宛先リングまでのすべての経路を抽出する(S25)。図12では,第1経路から第3経路が抽出される。
続いて,抽出された経路が複数存在する場合には,ノードAは,経路の優先度(優先順位)を設定する。この優先度は,光信号の伝送効率を良くするために,SONET/SDHインタフェース装置の接続数が少ない経路に高い優先度与えるように設定される。このため,ノードAは,SONET/SDHインタフェースの接続数をIF設定情報に基づいて求め,この接続数に基づいてリング接続の優先度(優先順位)をトポロジー情報に設定する(S26)。
図12のネットワーク構成例では,まず,リングR1からリングR3に接続可能な境界IF装置B0およびC0からリングR3へのすべての経路がIF設定情報より求められる。そして,その際,通過したリングのリング番号が変化した回数を抽出することにより,この変化した回数が各伝送経路のSONET/SDHインタフェースの接続数として求められる。
たとえば,第1経路では,リング番号がリングR1からR3へ1回変化しているので,SONET/SDHインタフェースの接続数は1となる。同様にして,第2経路のSONET/SDHインタフェースの接続数は1となり,第3経路のSONET/SDHインタフェースの接続数は2となる。
なお,図14に示すネットワーク構成例のように,伝送経路がリングに所属しない複数のノード(SONET/SDH伝送装置)K,Lを通過する場合には,この複数のNE番号が変化した回数もSONET/SDHインタフェースの接続数として数えられる。したがって,図14では,接続数が3となる。
また,2つの経路のSONET/SDHインタフェース接続数が同じである場合や,一方の伝送路のSONET/SDHインタフェース接続数が他方のそれよりも少ない場合であっても,一方の経路の長さが他方のそれよりも長いときや,一方の経路のトラフィック量が他方のそれよりも多い(すなわち一方の経路の未使用帯域が他方よりも少ない)ときは,長さの短い経路や,未使用帯域の多い経路を選択することが好ましい。
このため,抽出された経路が接続されている始点側のIF装置のIF設定情報から得られる負荷設定値を用いて,SONET/SDHインタフェースの接続数を決定することができる。
たとえば,図12では,第1経路と第2経路のSONET/SDHインタフェースの接続数はともに1で同じであるが,第1経路は第2経路よりも遥かに長く,このため,IF装置C2の負荷設定値のうちIF装置間の距離に関する負荷設定値が10に設定され,IF装置C1の距離に関する負荷設定値が1に設定されていると仮定する。この場合に,第1経路のSONET/SDHインタフェースの接続数は1×10=10に設定され,第2経路のSONET/SDHインタフェースの接続数は1×1=1に設定される。この結果,第1経路よりも第2経路の優先度が高く設定される。
このように,ノードAは,リング間を接続する第1経路から第3経路の優先度を求め,求めた優先度をトポロジー情報の「リング接続の優先度」に設定する。図13のトポロジー情報では,第2経路,第3経路,第1経路の順で優先度が設定されている。
これにより,トポロジー情報作成処理(図9のS2)が終了する。
次に,ノードAは,IF設定情報およびトポロジー情報に基づいて,始点IF装置から宛先IF装置の全経路の探索処理および最適経路の選択処理を実行する(図9のS3)。
まず,ノードAは,経路選択方法を選択する(S31)。経路選択方法には,本実施の形態では,方法αおよびβの2つがある。方法αは,自IF装置から宛先IF装置に至るまでに通過するIF装置数が最小となる経路を選択する方法(最短距離選択方法)である。方法βは,自IF装置から宛先IF装置までに通過する伝送路の未使用波長数が少ない経路を避けて,経路を選択する方法(トラフィック輻輳回避選択方法)である。いずれの方法を使用するかは,OpSによってノードAにあらかじめ設定されている。
方法αが選択された場合に(図11のS31で「α」),ノードAは,まず,トポロジー情報により優先度の高い経路を選択する(S32)。図12では,図13のトポロジー情報に示すように,第1経路から第3経路の3経路のうち,第2経路の優先度が最も高いので,第2経路[C0−C1−H1−H0](大括弧内の符号はNE−IF番号であり,以下,経路をこのようにNE−IF番号の並びにより表す。)が選択される。
第2経路は,リングR1ではIF装置C0を通過する。したがって,ノードAは,自IF装置A0からC0への経路をIF設定情報に基づいて探索し,リングR1において時計方向と反時計方向の2つの経路を探索する。時計方向の経路は[A0−B0−C0]となり,反時計方向の経路は[A0−C0]の経路となる。
同様にして,第2経路は,リングR3ではIF装置H0を通過する。したがって,OpSは,リングR3において,IF装置H0から宛先IF装置I2(またはその境界IF装置I0)への経路をIF設定情報に基づいて探索し,リングR3において時計方向と反時計方向の2つの経路を探索する。時計方向の経路は[H0−G0−10(−I2)]となり,反時計方向の経路は[H0−I0(−I2)]となる。
これにより,第2経路を経由して,自IF装置から宛先IF装置までの経路として4通りの経路[A0−C0−C1−H1−H0−I0−I2],[A0−C0−C1−H1−H0−G0−I0−I2],[A0−B0−C0−C1−H1−H0−I0−I2],[A0−B0−C0−C1−H1−H0−G0−I0−I2]が探索される。そして,これら4つの経路のうち,経由するIF装置の少ないものから順に高い優先度が与えられる。
図15は,図12に示す通信ネットワークシステムに方法αを適用して探索される全経路の伝送経路情報を示している。ここで,優先度1,2,2,3を有する4つの経路が,第2経路を経由する経路である。優先度2を有する経路が2つあるのは,両経路の経由するIF装置数が同数であることによる。
同様にして,トポロジー情報において2番目の優先度を有する第3経路についても,第3経路を経由して自IF装置A0から宛先IF装置I2までの経路が探索され,探索された経路に優先度が付される。この第3経路を経由する経路に付される優先度には,第2経路を経由する経路に付された優先度1〜3に続く4以降の優先度が付される。すなわち,探索された経路は,図15に示す優先度4〜7が付された経路となる。
さらに同様にして,トポロジー情報において3番目の優先度を有する第2経路についても,経路が探索され,探索された経路に優先度8〜10が付される。
ノードAは,このようにして探索した全経路を,図15に示す伝送経路情報として記憶装置(たとえば図1のDB20等)に記憶する。そして,ノードAは,探索された全経路のうち,優先度の最も高い経路(図15で優先度1を有する経路)[A0−C0−C1−H1−H0−I0−I2]を最適経路として選択する。
なお,図15において,かっこ内の数値は,通過する各リングの最小の未使用波長数を表している。たとえば,優先度2の経路の(3−2)は,リングR1およびR3を通過するので,リングR1の最小の未使用波長数3と,リングR3の最小未使用波長数2とを示している。また,符号*1および*2を付した経路は,通過するIF装置の個数がともに8個であるので,同じ優先度を有する。同様にして,符号*3〜*5を付した経路も同じ優先度を有し,符号*6〜*8を付した経路,符号*9〜*10を付した経路もそれぞれ同じ優先度を有する。
このように同じ優先度を有する伝送経路が複数存在する場合には,もう一方の方法β(後述)を、同じ優先度を有する伝送経路に適用することで,さらに詳細な優先度を設定することができる(S34)。
また,方法βを適用しても,同じ優先度の経路が存在する場合には(S35で「有」),事前設定情報(図2Aおよび2B参照)のデフォルト経路を用いて優先度を設定することができる(S36)。これにより,図15の伝送経路情報は,図16の伝送経路情報に更新される。
ステップS31において方法βが選択されると(S31で「β」),方法αの場合と同様に,まずトポロジー情報により優先度の高い経路から順に選択され,選択された経路を経由した,自IF装置から宛先IF装置までの経路が探索される。そして,探索された経路に優先度が付され,伝送経路情報が作成される。図17は,図12に示す通信ネットワークシステムに方法βを適用して探索される全経路の伝送経路情報を示している。
トポロジー情報における優先度が最も高い第2経路を経由する経路としては,前述した方法αを適用した場合と同じ4つ経路が探索される。
このうち,リングR1における時計方向の経路と反時計方向の経路について,時計方向の経路は未使用波長数が8であるのに対し,反時計方向の経路は未使用波長数が3である(図12参照)。したがって,時計方向の経路に,反時計方向の経路よりも高い優先度が割り当てられる。
そして,リングR1において時計方向の経路を経由する経路は,さらにリングR3において時計方向および反時計方向の2つの経路に分類される。リングR3では,時計方向および反時計方向は,ともに未使用波長数が2であるので,両方向の経路には同じ優先度が付される。
したがって,リングR1において時計方向で,かつ,リングR3において時計方向の経路と,リングR1において時計方向で,かつ,リングR3において反時計方向の経路とには,ともに,同じ優先度1が割り当てられる(図17参照)。
同様にして,リングR1において反時計方向の経路は,さらにリングR3において時計方向および反時計方向の2つの経路に分類される。この2つに分類された経路も同じ未使用波長数を有する。したがって,リングR1において反時計方向で,かつ,リンダR3において時計方向の経路と,リングR1において反時計方向で,かつ,リングR3において反時計方向の経路とには,ともに,同じ優先度2が割り当てられる(図17参照)。
同様の方法で,第3経路を経由する経路が探索され,探索された経路のうち,未使用波長数の多い経路から順に,これに続く高い優先度が割り当てられてゆく。続いて,第1経路を経由する経路が探索され,同様にして優先度が割り当てられる。そして,図17に示す伝送経路情報が作成される。
図17において,符号*11および*12を付した経路は,同じ優先度を有する経路を示している。符号*13〜*14,*15〜*16,*17〜*18,*19〜*20,*21〜*22,*23〜*24,*25〜*26も,それぞれ同じ優先度を有する経路を示している。
このように同じ条件の伝送経路が複数存在する場合には(S39で「有」),もう一方の方法αを,同じ優先度を有する経路に適用することで(S39),優先度に差を設けることができる。また,方法αを適用してもなお同じ優先度を有する経路が存在する場合には(S35で「有」),事前設定情報(図2Aおよび2B参照)のデフォルト経路を用いて優先度に差を設けることができる(S36)。
以上により,図17の伝送経路情報は,図18の伝送経路情報に更新される。
そして,ノードAは,優先度の最も高い経路[A0−B0−C0−C1−H1−H0−I0−I2]を最適経路として選択することができる。
ノードAは,伝送経路情報により最適経路を選択すると,最適経路上の隣接するIF装置に経路設定情報を送信する(図9のS4)。たとえば,方法αによる最適経路では,ノードCのIF装置C0に経路設定情報が送信される。この経路設定情報には,前述したように,自NE−IF番号にA0が,宛先NE−IF番号にI2が,始点NE−IF番号にA1が,それぞれ設定されている。
ノードCは,ノードAから経路設定情報を受信すると,経路設定情報の自NE−IF番号をC0に変更する。そして,ノードCは,この変更後の経路設定情報に基づいて,図9から図11に示す処理を実行し,トポロジー情報の作成,伝送経路情報の作成,最適経路の選択等を行う。
ここで,伝送経路情報の作成の際,ノードCは,リングR1において,IF装置C0からIF装置A0を経由してIF装置B0に向かう反時計方向の経路を選択することも考えられる。しかし,ノードCは,ノードAから,自NE−IF番号にA0が設定された経路設定情報を受信しているので,IF装置A0を経由する経路を除外して,伝送経路情報を作成するようになっている。これにより,処理の効率化が図られる。
ノードCは,最適経路を選択すると,最適経路上に隣接したIF装置(たとえばIF装置C1)に経路設定情報を送信し,同様の処理を繰り返す。このような処理が,宛先IF装置I2が所属するノードIまでの最適経路上の各ノードによって実行される。
このように,回線増設時,各ノードは,新たにアッドされた光信号をドロップ先まで伝送するための最適経路を選択することができる。また,各ノードは,選択された最適経路の使用可能波長(図6参照)を用いて,現在使用可能な波長を検索し,検索した使用可能波長の1つを,この光信号に割り当てることができる。これにより,保守者の操作を要することなく,新たな光信号についての経路を自動的に設定することができる。
図19は,通信ネットワークシステムの他の構成例を示すブロック図であり,伝送路の障害発生の説明図である。図20は,伝送路に障害が発生した場合の伝送路経路情報を示している。
図19の通信ネットワークシステムでは,IF装置A1にアッドされて光信号が,最適経路[A1−A0−B0−B1−E1−E0−G0−G1]で伝送され,IF装置G1からドロップされているものとする。
この状態において,IF装置B1とIF装置E1との間の伝送路(光ファイバ)に障害が発生すると,障害区間B1−E1を含む,現在使用している経路[A1−A0−B0−B1−E1−E0−G0−G1]は使用不能となる。
発生区間の両端のWDM伝送装置B,Eは障害を検知し,通信ネットワークシステムの他のノードに障害情報を送信する。障害情報は,前述したように図8Aに示す構造を有し,障害発生を示す「障害発生」データと,障害発生箇所の両端のNE−IF番号としてB1およびE1を有する。
この障害発生情報の送信により,すべてのノードは,IF装置B1とE1との間に伝送路障害が発生し,使用不能となっていることが知る。
各ノードは,障害情報を受信すると,図20に示す伝送経路情報において,障害区間[B1−E1]を含む経路を使用不可として除外し,それ以外の経路を選択する。障害発生後,使用可能な経路のうち,優先度の最も高い経路は,[A1−A0−C0−C1−D1−D2−F1−F0−G0−G1]であるので,各ノードは,この経路を最適経路として選択し,この最適経路に従って,WDM伝送装置間で使用する波長を自動選択する。
これにより,伝送経路情報からノードHとIとの間を通過しない経路で優先度の最も高い伝送経路を選択し,通過するインタフェースの使用可能波長を用いて,使用波長を自動選択することができる。
このように,伝送路障害が発生した場合,伝送経路の切り替えを自動に行い障害を回避することができる。
また,たとえばWDM伝送装置AとBとの間で,データ信号の送信に使用されている波長(波長λ1とする。)に波長障害が発生した場合には,両WDM伝送装置A,Bは,未使用波長(波長λ3とする。)を自動的に検索し,検索した未使用波長λ3を,波長λ1によって送信されていたデータ信号の波長に割り当てることができる。
すなわち,WDM伝送装置AとBと間の波長λ1に障害が発生すると,受信側のWDM伝送装置Bは波長λ1の障害を検出する。そして,WDM伝送装置Bは使用可能な未使用波長λ3を検索し,選択する。WDM伝送装置Bは,OSC信号の波長情報,故障情報に波長λ1が使用不可である情報を追加し送信する。
WDM伝送装置Aは,WDM伝送装置BからOSC信号を受信し,波長λ1に障害が発生し,使用できないことを知る。そして,WDM伝送装置Aは,未使用波長(λ3とする。)を検索し,未使用波長λ3を選択する。
これにより,波長λ1により送受信されていたデータ信号は,障害発生後,波長λ3により送受信される。
経路を最新の伝送経路情報に基づいて再設定する経路再配置コマンドを設け,OpS(または保守者等)から経路再配置コマンドを各ノードに入力することによって,伝送経路は最新の伝送経路情報を用いて自動的に切り替えられることができる。
この経路再配置コマンドを用いることにより,現在使用している伝送経路を,最新の伝送経路情報に基づく最適伝送経路へ切り替えるタイミングを制御することができる。たとえば,回線増設により伝送経路に変更が生じた場合には,信号の瞬断を避けるため,経路は所定のタイミングになるまで切り替えないものとし,所定のタイミングに経路再配置コマンドをOpSから各ノードに入力することにより,所定のタイミングで伝送経路を変更することができる。
なお,障害が発生した場合には,伝送経路を最適伝送経路へ迅速に切り替える必要があるため,経路再配置コマンドが入力されなくとも,最適伝送経路の再配置は行われることが好ましい。したがって,障害発生時は,コマンドの入力がなくても,ノードが障害を検出ことにより,経路の再配置を実行する。
また,伝送経路や選択波長の障害が保守により復旧した場合には,増設時と同様に瞬断を避けるため,伝送経路はある経路再配置コマンドの入力によって,所定のタイミングで切り替えられることが好ましい。
産業上の利用の可能性
本発明は,光伝送装置,特にWDM技術を使用したWDM伝送装置およびSONET/SDH伝送装置,ならびにこれらの光伝送装置を有する通信ネットワークシステムに利用することができる。
本発明によると,第1に,WDM伝送装置の障害等により,WDM伝送装置のデータベースの波長情報が消失した場合であっても,OpSや保守者によるデータベースの復元を必要とせず,隣接するノードから波長情報を入力し,設定することができる。これにより,保守性が向上し,保守者の操作を省くことができる。
本発明によると,第2に,WDM伝送装置を含む通信ネットワークシステムに新たな回線を増設する場合に,自動的に最適な経路を選択することができる。これにより,迅速かつ効果的な回線の伝送経路設計が可能となる。
また,最適経路選択の選択方法として,経由するWDM伝送装置数を最小とする方法,または,WDM伝送装置間の未使用波長数の多い区間を選択する方法のいずれかを選択できるとともに,SONET/SDH伝送装置間の距離を考慮して経路の優先度を設定できるので,ネットワークの保守性を向上することができる。
本発明によると,第3に,1つの波長の障害により,1つの伝送路全体を切り替える必要がなく,障害が発生した波長の波長情報を正常な未使用波長に設定することで,他の正常な回線に回線断の影響を与えないことが可能となる。これによっても,保守性が向上する。
第4に,伝送路障害発生時,隣接ノード間の閉じた区間で伝送路切り替えを行い,ノード間で切り替え対象が無い,または,全ての切り替え対象が故障していた場合であっても,経路検索を行うことによって,他の経路を選択して信号を送信することができる。これにより,伝送路障害を回避でき,保守性が向上する。

Claims (27)

  1. 隣接する光伝送装置との間で波長分割多重光信号を送受信する光伝送装置であって,
    上流側に隣接する光伝送装置からの波長分割多重光信号のうち,所定の第1の波長の光信号を,隣接するSONET/SDH伝送装置に適合した時分割多重光信号に変換して出力する出力インタフェース部と,
    前記SONET/SDH伝送装置から受信される光信号を,下流側に隣接する光装置に送信される波長分割多重光信号に含まれる所定の第2の波長の光信号に変換して入力する入力インタフェース部と,
    前記出力インタフェース部の識別情報と前記第1の波長を表す情報とを含む第1の波長情報と,前記入力インタフェース部の識別情報と前記第2の波長を表す情報とを含む第2の波長情報とを記憶する記憶部と,
    前記出力インタフェース部から前記SONET/SDH伝送装置に出力される時分割多重光信号の所定の領域に前記第1および第2の波長情報を書き込む書き込み部と,
    前記SONET/SDH伝送装置から前記入力インタフェース部に受信される時分割多重光信号の所定の領域に書き込まれた前記第1および第2の波長情報を読み出し,前記記憶部に記憶する読み出し部と,
    を有する光伝送装置。
  2. 請求の範囲第1項において,
    前記時分割多重光信号の所定の領域は,SONET/SDHフレームのオーバヘッド部の未使用領域である,光伝送装置。
  3. 請求の範囲第1項または第2項において,
    前記出力インタフェース部により送信された時分割多重光信号に含まれる前記第1および第2の波長情報は,前記SONET/SDH伝送装置が有する記憶装置に記憶される,
    光伝送装置。
  4. 請求の範囲第1項から第3項のいずれか1項において,
    前記第1および第2の波長は同一波長である,光伝送装置。
  5. 請求の範囲第1項から第4項のいずれか1項において,
    前記下流側に隣接する光伝送装置に送信される所定の第3の波長の光信号の所定の領域に前記第1および第2の波長情報を書き込む書き込み部と,
    前記上流側に隣接する光伝送装置からの光信号のうち,所定の第4の波長の光信号の所定の領域に書き込まれた前記第1および第2の波長情報を読み出し,前記記憶部に記憶する読み出し部と,
    をさらに有する光伝送装置。
  6. 隣接する光伝送装置との間で波長分割多重光信号を送受信する光伝送装置であって,
    上流側に隣接する光伝送装置からの波長分割多重光信号のうち,所定の第1の波長の光信号を,隣接するSONET/SDH伝送装置に適合した時分割多重光信号に変換して出力する出力インタフェース部と,
    前記SONET/SDH伝送装置から受信される時分割多重光信号を,下流側に隣接する光伝送装置に送信される波長分割多重光信号に含まれる所定の第2の波長の光信号に変換して入力する入力インタフェース部と,
    前記出力インタフェース部の識別情報と前記第1の波長を表す情報とを含む第1の波長情報と,前記入力インタフェース部の識別情報と前記第2の波長を表す情報とを含む第2の波長情報とを記憶する記憶部と,
    前記下流側に隣接する光伝送装置に送信される波長分割多重信号に含まれる所定の第3の波長の光信号の所定の領域に前記第1および第2の波長情報を書き込む書き込み部と,
    前記上流側に隣接する光伝送装置からの波長分割多重光信号のうち,所定の第4の波長の光信号の所定の領域に書き込まれた前記第1および第2の波長情報を読み出し,前記記憶部に記憶する読み出し部と,
    を有する光伝送装置。
  7. 請求の範囲第5項または第6項において,
    前記第3および第4の波長は同一波長である,光伝送装置。
  8. 請求の範囲第5項から第7項のいずれか1項において,
    前記第3および第4の波長の光信号はOSC信号である,光伝送装置。
  9. 請求の範囲第5項から第8項のいずれか1項において,
    前記第1および第2の波長情報は前記下流側に隣接する光伝送装置が有する記憶装置に記憶される,
    光伝送装置。
  10. 請求の範囲第5項から第9項のいずれか1項において,
    前記上流側に隣接する光伝送装置と前記下流側に隣接する光伝送装置とは同じ光伝送装置であり,前記第1および第2の波長情報は,該隣接する光伝送装置から折り返し送信される,
    光伝送装置。
  11. 請求の範囲第5項から第10項のいずれか1項において,
    前記読み出し部は,前記上流側に隣接する光伝送装置の波長情報を前記第4の波長の光信号から読み出し,前記記憶部に記憶する,
    光伝送装置。
  12. 請求の範囲第11項において,
    前記書き込み部は,前記上流側に隣接する光伝送装置の波長情報を前記第4の波長の光信号に書き込む,
    光伝送装置。
  13. 波長分割多重光信号を伝送するWDM伝送装置および時分割多重光信号を伝送するSONET/SDH伝送装置を含む複数の光伝送装置を有する光通信ネットワークシステムにおける各光伝送装置であって,
    自己と自己に隣接する光伝送装置との接続関係を示すインタフェース設定情報を記憶する記憶部と,
    前記インタフェース設定情報を前記隣接する光伝送装置に送信する送信部と,
    前記隣接する光伝送装置から送信された他の光伝送装置のインタフェース設定情報を受信して前記記憶部に記憶する受信部と,
    前記受信部により受信された前記他の光伝送装置のインタフェース設定情報を隣接する光伝送装置に転送する転送部と,
    を有する光伝送装置。
  14. 請求の範囲第13項において,
    隣接する光伝送装置に接続されて前記波長分割多重光信号または時分割多重光信号の入出力処理を行う1または2以上のインタフェース部をさらに有し,
    前記インタフェース設定情報は,前記インタフェース部と隣接する光伝送装置との接続関係を示す情報,または,前記インタフェース部と自己の光伝送装置内の他のインタフェース部との接続関係を示す情報である,
    光伝送装置。
  15. 波長分割多重光信号を伝送するWDM伝送装置および時分割多重光信号を伝送するSONET/SDH伝送装置を含む複数の光伝送装置を有する光通信ネットワークシステムにおける各光伝送装置であって,
    前記光通信ネットワークシステムの各光伝送装置とその隣接する光伝送装置との接続関係を示すインタフェース設定情報を記憶する記憶部と,
    前記記憶部に記憶された前記インタフェース設定情報と,時分割多重光信号が該光通信ネットワークシステムにアッドされる第1の光伝送装置の識別情報と,該時分割多重光信号が該光通信ネットワークシステムからドロップされる第2の光伝送装置の識別情報とに基づいて,自己の光伝送装置から前記第2の光伝送装置に至るまでの経路を探索する探索部と,
    を有する光伝送装置。
  16. 請求の範囲第15項において,
    隣接する光伝送装置に接続されて前記波長分割多重光信号または時分割多重光信号の入出力処理を行う1または2以上のインタフェース部をさらに有し,
    前記インタフェース設定情報は,前記インタフェース部と隣接する光伝送装置内のインタフェース部との接続関係を示す情報,または,前記インタフェース部と自己の光伝送装置内の他のインタフェース部との接続関係を示す情報であり,
    前記第1の光伝送装置の識別情報は前記時分割多重光信号がアッドされるインタフェース部の識別情報であり,前記第2の光伝送装置の識別情報は前記時分割多重光信号がドロップされるインタフェース部の識別情報であり,
    前記探索部は,自己の光伝送装置のインタフェース部から前記ドロップされるインタフェース部に至るまでの経路を探索する,
    光伝送装置。
  17. 請求の範囲第16項において,
    前記探索部は前記探索された経路を表す経路情報を作成し,前記記憶部は前記経路情報を記憶する,光伝送装置。
  18. 請求の範囲第16項または第17項において,
    前記インタフェース設定情報は,WDM光伝送装置間では,所定の波長の光信号により送信され,WDM光伝送装置とSONET/SDH伝送装置との間およびSONET/SDH伝送装置間では,SONET/SDHフレームのオーバヘッド部により送信される,
    光伝送装置。
  19. 請求の範囲第16項から第18項のいずれか1項において,
    前記探索部は,前記経路が複数探索され,該複数の経路の少なくとも2つ以上の経路がWDMリング間を接続するSONET/SDH伝送経路を経由する場合には,該SONET/SDH伝送経路上のSONET/SDH伝送装置の個数,または,SONET/SDH伝送経路の距離に基づいて,該SONET/SDH伝送経路の優先順位を付す,
    光伝送装置。
  20. 請求の範囲第16項から第19項のいずれか1項において,
    前記探索部は,前記経路が複数探索された場合に,各経路における経由するインタフェース部の個数の少ないものから順に高い優先順位を付す,
    光伝送装置。
  21. 請求の範囲第20項において,
    前記探索部は,各経路における経由するインタフェース部の個数の少ないものから順に高い優先順位を付した結果,同じ優先順位を有する経路が複数存在する場合には,該同じ優先順位を有する経路に対して,WDMリングのWDM光伝送装置間の未使用波長数が多い区間から順に高い優先順位を付す,
    光伝送装置。
  22. 請求の範囲第16項から第19項のいずれか1項において,
    前記探索部は,前記経路が複数探索された場合に,WDMリングのWDM光伝送装置間の未使用波長数が多い区間から順に高い優先順位を付す,
    光伝送装置。
  23. 請求の範囲第22項において,
    前記探索部は,WDMリングのWDM光伝送装置間の未使用波長数が多い区間から順に高い優先順位を付した結果,同じ優先順位を有する経路が複数存在する場合には,該同じ優先順位を有する経路に対して,各経路における経由するインタフェース部の個数の少ないものから順に高い優先順位を付す,
    光伝送装置。
  24. 請求の範囲第21項または第23項において,
    前記探索部は,前記優先順位を付した結果,さらに同じ優先順位を有する経路が複数存在する場合には,あらかじめ設定されたデフォルト経路に基づいて,該同じ優先順位を有する経路の優先順位を差別化する,
    光伝送装置。
  25. 請求の範囲第16項から第24項のいずれか1項において,
    前記自己の光伝送装置のインタフェース部の識別情報,前記アッドされるインタフェース部の識別情報,および前記ドロップされるインタフェース部の識別情報を有する経路設定情報を,前記探索部により探索された経路において隣接する光伝送装置に送信する送信部をさらに有し,
    前記隣接する光伝送装置の前記探索部は,前記経路設定情報に含まれる自己の光伝送装置のインタフェース部の識別情報を有するインタフェース部を経由しない経路を探索する,
    光伝送装置。
  26. 請求の範囲第16項から第25項のいずれか1項において,
    自己の光伝送装置と隣接する光伝送装置との間の伝送路の障害を検出する伝送路障害検出部と,
    前記伝送路障害検出部により障害が検出されると,該伝送路の両端に接続されたインタフェース部の識別情報を有する伝送路障害発生情報を送信する送信部と,
    他の光伝送装置からの伝送路障害発生情報を受信する受信部と,
    をさらに有し,
    前記探索部は,前記伝送路障害発生情報に基づいて,前記障害が発生した伝送路を経由する経路を前記経路情報から除外する,
    光伝送装置。
  27. 隣接する光伝送装置との間で波長分割多重信号を送受信する光伝送装置であって,
    前記波長分割多重信号により送受信されている各波長の信号の障害を検出する波長障害検出部と,
    前記波長障害検出部により障害が検出されると,障害が検出された波長の信号により送信される信号を,他の未使用の波長の信号による送受信に切り替える切り替え部と,
    を有する光伝送装置。
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