JPWO2003091604A1 - 歯車製品及びその歯車製品の製造方法 - Google Patents

歯車製品及びその歯車製品の製造方法 Download PDF

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Abstract

歯車製品において、クラウニングの形成パターンを、上側傾斜面91および下側傾斜面92の上端部または下端部A、B、C、Dのうちいずれか1箇所の4パターンと、いずれか2箇所の6パターンと、いずれか3箇所の4パターンの計14パターンのうちのいずれか1つに統一した歯形を、歯車部の周面に沿って等しいピッチにて複数形成する。ヘルカル歯9にあっては、上側歯面91の上部Aと下側歯面92の下部D、又は下側歯面92の上部Cと上側歯面92の下部Dとの組み合わせパターンを、鍛造手段によって形成する。

Description

技術分野
本発明は、円盤状部分の周面に沿って所定のピッチにて複数の歯が形成された歯車製品(欠歯のある歯車も含む)に関する。
背景技術
歯車製品の歯形には、噛合しあう歯面同士を常に点接触の関係とすべく、図9に示すように、歯の中央部から両側端に向かって歯厚が漸次減少するよう、歯面の各両端部にあたる4箇所にクラウニングF,F,F,Fを設けている。
クラウニング付きの歯車製品を製造するには、切削或いは鍛造にてクラウニングを有しない歯形の製品を形成し、各歯における歯面の端部4箇所に、クラウニングを切削加工している。
1歯あたり4箇所に切削加工でクラウニングを設けることは、手間と時間がかかり、又工具の磨耗による精度のばらつきや、工具の消耗費も無視できない。
クラウニングは、その目的を考えると、相互に噛み合う歯面のいずれかに形成されていれば機能的には問題はない。
鍛造手段にてクラウニングの形成を可能とすれば、大幅な効率アップとコストダウンを図ることもできる。
発明の開示
本発明は、相互に噛み合う歯面のいずれかにクラウニングを形成することにより、クラウニングを形成するための加工の手間を軽減するとともに加工時間を短縮し、又工具の磨耗による精度のばらつきや、工具の消耗費を減少し、大幅な効率アップとコストダウンを図る歯車製品及びその歯車製品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、クラウニングの形成に占められる作業時間を減少すると共に、鍛造手段を利用してクラウニングを形成する技術の提供を目的とするものである。
本発明は、円盤状部分の外周面に沿って所定のピッチにて複数の歯が形成された歯車製品において、相互に噛み合う少なくとも一方の歯車の歯面の少なくとも一方の端部にクラウニングを形成するという技術的思想に基づくものである。
本発明の歯車製品(請求項1に記載の第1発明)は、
円盤状部分の外周面に沿って所定のピッチにて複数の歯が形成された歯車製品において、
相互に噛み合う少なくとも一方の歯車の歯面の少なくとも一方の端部にクラウニングが形成されている
ものである。
本発明の歯車製品(請求項2に記載の第2発明)は、
前記第1発明において、
一方または他方の歯車の上側歯面または下側歯面の少なくとも一方の端部にクラウニングが形成されている
ものである。
本発明の歯車製品(請求項3に記載の第3発明)は、
前記第1発明において、
一方または他方の歯車の上側歯面および下側歯面の両側の4個の端部のうち任意の2個の端部にクラウニングが形成されている
ものである。
本発明の歯車製品(請求項4に記載の第4発明)は、
前記第1発明において、
一方または他方の歯車の上側歯面および下側歯面の両側の4個の端部のうち任意の3個の端部にクラウニングが形成されている
ものである。
本発明の歯車製品(請求項5に記載の第5発明)は、
前記第1発明において、
一方の歯車の上側歯面の上端部にクラウニングが形成されているとともに、他方の歯車の上側歯面の上下の端部および下側歯面の下端部にクラウニングが形成されている
ものである。
本発明の歯車製品(請求項6に記載の第6発明)は、
前記第1発明において、
一方の歯車の上側歯面の上下の端部および下側歯面の上端部にクラウニングが形成されているとともに、他方の歯車の上側歯面の上下の端部および下側歯面の下端部にクラウニングが形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
ものである。
本発明の歯車製品(請求項7に記載の第7発明)は、
前記第1発明において、
一方の歯車の上側歯面の上端部および下側歯面の下端部にクラウニングが形成されている
ものである。
本発明の歯車製品(請求項8に記載の第8発明)は、
前記第1発明において、
一方の歯車の上側歯面の上下の端部および下側歯面の下端部にクラウニングが形成されているとともに、他方の歯車の上側歯面の上端部および下側歯面の下端部にクラウニングが形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
ものである。
本発明の歯車製品(請求項9に記載の第9発明)は、
前記第1発明において、
一方の歯車の上側歯面の下端部および下側歯面の上端部にクラウニングが形成されている
ものである。
本発明の歯車製品(請求項10に記載の第10発明)は、
前記第1発明において、
一方の歯車の上側歯面の下端部および下側歯面の上端部にクラウニングが形成されているとともに、他方の歯車の上側歯面の下端部および下側歯面の上端部にクラウニングが形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
ものである。
本発明の歯車製品(請求項11に記載の第11発明)は、
クラウニングの形成に占められる作業時間を減少すると共に、鍛造手段を利用してクラウニングを形成する技術の提供を目的としたもので、その構成は、円盤状部分の周面に沿って所定のピッチにて複数の歯が形成された歯車製品にあって、総ての歯の歯形を、歯面の各両端部にあたる4箇所のうち、クラウニングが形成された箇所とクラウニングが形成されていない箇所とを有した複数のパターンの中から選択された一つのパターンに統一した歯車製品である。
本発明の歯車製品(請求項12に記載の第12発明)は、
前記第11発明において、
前記選択されるパターンが、上側傾斜面の上端部または下端部、下側傾斜面の上端部または下端部のうちいずれか1箇所の4パターン、上側傾斜面の上端部と下端部、上側傾斜面の上端部と下側傾斜面の上端部、上側傾斜面の上端部と下側傾斜面の下端部(上側傾斜面の下端部と下側傾斜面の上端部、上側傾斜面の下端部と下側傾斜面の下端部、下側傾斜面の上端部と下端部とのそれぞれ2箇所の組み合わせから成る6パターン、上側傾斜面の上端部と下端部及び下側傾斜面の上端部、上側傾斜面の上端部と下端部及び下側傾斜面の下端部、上側傾斜面の上端部と下側傾斜面の上端部及び下端部、上側傾斜面の下端部と下側傾斜面上端部及び下端部のそれぞれ3箇所の組み合わせから成る4パターンの計14パターンのうちのいずれか1つのパターンである
ものである。
本発明の歯車製品(請求項13に記載の第13発明)は、
前記第1発明ないし第12発明のいずれかにおいて、
前記円盤状部分の外周面に形成された複数の歯が、ヘリカル歯である
ものである。
本発明の歯車製品の製造方法(請求項14に記載の第14発明)は、
円盤状部分の外周面に沿って所定のピッチにて複数の歯を形成する歯車製品の製造方法において、
相互に噛み合う少なくとも一方の歯車の歯面の少なくとも一方の端部にクラウニングを形成する
ものである。
本発明の歯車製品の製造方法(請求項15に記載の第15発明)は、
前記第14発明において、
外周面に形成される歯のクラウニングを備えた歯形が、切削加工によって成形される
ものである。
本発明の歯車製品の製造方法(請求項16に記載の第16発明)は、
前記第14発明において、
外周面に形成されるヘリカル歯のクラウニングを備えた歯形が、鍛造成形における据え込み工法によって成形される
ものである。
本発明の歯車製品の製造方法(請求項17に記載の第17発明)は、
前記第14発明において、
外周面に形成されるヘリカル歯のクラウニングを備えた歯形が、鍛造成形におけるしごき工法によって成形される
ものである。
また本発明の歯車製品の製造方法(請求項18に記載の第18発明)は、
円盤状部分の周面に沿って等しいピッチにてクラウニングを有しない複数の歯が形成された一次成形品に対し、総ての歯の歯形を、歯面の各両端部にあたる4箇所のうち、クラウニングが形成された箇所とクラウニングが形成されていない箇所とを有した複数のパターンの中から選択された一つのパターンに統一されるものである。
さらに本発明の歯車製品の製造方法(請求項19に記載の第19発明)は、
円盤状部分の周面に沿って所定のピッチにて複数のクラウニングを有しないヘリカル歯が形成された一次成形品に対し、総ての歯の歯形に、据え込み工法で、歯面の各両端部にあたる4箇所のうち上側歯面の上部と下側歯面の下部とにクラものである。
また本発明の歯車製品の製造方法(請求項20に記載の第20発明)は、
円盤状部分の周面に沿って所定のピッチにて複数のクラウニングを有しないヘリカル歯が形成された一次成形品に対し、総ての歯の歯形に、しごき工法で、歯面の各両端部にあたる4箇所のうち下側歯面の上部と上側歯面の下部とにクラウニングを形成する歯車製品の製造方法である。
本発明によれば、切削にて形成する場合、切削箇所が少なくとも一カ所は減り、合理化につながる。
又、鍛造にて形成すれば、切削が不要で、効率が良くばらつきもない。
発明を実施するための最良の形態
本発明の実施形態に係る歯車製品及び歯車製品の製造方法を、図面に基づいて説明する。
図1は一次成形品の成型工程を示したもので、1は上型、2は下型であり、上型1には加圧面の中央にマンドレル3が突設されている。
一方下型2には、円盤状のボス形成部4aと歯車形成部4bとを二段重ねした形状のキャビティ4が設けられ、歯車形成部4bに対応した部分の内周には、ヘリカル歯成型用歯形5が形成され、底面にはノックアウトスリーブ6が出没自在に装備されている。
キャビティ4の口元にセットしたドーナツ形状のワークWを上型1で加圧する(図1のb)と、ワークWは回転しながらキャビティ4内に押し込まれてキャビティ4内に充満し、下面にボス部7が押し出し形成されると共に、軸穴を有した円盤状の歯車部8周面にヘリカル歯9が形成される。
上型1を上昇させて加圧力を解除し、ノックアウトスリーブ6の押し上げによって図2に示す一次成形品W1を取り出すことができる。
この工程で成型された一次成形品W1のヘリカル歯9にはクラウニングが一切形成されてはいない。
そこで第2工程によりクラウニングを形成する。
クラウニングを形成する手段としては3通りあり、先ず第1には切削工法が挙げられる。
切削工法は、切削工具で切削するこれまでの方法と変わりない。
ただし切削箇所は、歯面の各両端部にあたる4箇所総てにではなく、上側傾斜面91の上端部A、下端部B、下側傾斜面92の上端部C、下端部Dのうちいずれか1箇所の4パターン(図3のa)、上側傾斜面91の上端部Aと下端部B、上側傾斜面91の上端部Aと下側傾斜面92の上端部C、上側傾斜面91の上端部Aと下側傾斜面92の下端部D、上側傾斜面91の下端部Bと下側傾斜面92の上端部C、上側傾斜面91の下端部Bと下側傾斜面92の下端部D、下側傾斜面92の上端部Cと下端部Dとのそれぞれ2箇所の組み合わせから成る6パターン(図3のb)、上側傾斜面91の上端部Aと下端部B及び下側傾斜面の上端部C、上側傾斜面91の上端部Aと下端部B及び下側傾斜面92の下端部D、上側傾斜面91の上端部Aと下側傾斜面92の上端部C及び下端部D、上側傾斜面91の下端部Bと下側傾斜面92の上端部C及び下端部Dのそれぞれ3箇所の組み合わせから成る4パターン(図3のc)の計14パターンのうちのいずれか1つのパターンである。
このように形成された歯車製品は、例えば図4の(a)に示すように、上側歯面91の上端部Aの一カ所にクラウニングが形成されたタイプの歯車Pと、下側傾斜面92の下端部Bと上側傾斜面91の上端部C及び下端部Dとにクラウニングが形成されたタイプの歯車Q(歯車Qの歯の傾斜は歯車Pの歯の逆の関係となり、歯車Pの上側傾斜面91は歯車Qの下側傾斜面92と噛み合うことになるため、歯車Qにあっては、歯車Pに対して噛み合う部分に対応する符号を使用した)との組み合わせといったように、噛み合う歯面相互の少なくとも一方にクラウニングが形成されていれば、クラウニングの機能を満足し、例えば図4の(b)に示すように、上側歯面91の上端部Aと下端部B及び下側歯面92の上端部Cとにクラウニングが形成されたタイプの歯車Rと、下側傾斜面92の下端部Bと、上側傾斜面91の上端部C及び下端部Dとにクラウニングが形成されたタイプの歯車Sとの組み合わせのように、歯車Rにおける上側傾斜面91の下端部B及び下側傾斜面92の上端部Cと、歯車Sにおける下側傾斜面92の下端部B及び上側傾斜面91の上端部Cとの互いに対応する部位に重複して設けられる場合は問題はなく、互いに噛み合う部分の少なくともいずれか一方にクラウニングが形成されている歯車の組み合わせとすればよいのである。
次に挙げられるのが鍛造手段のうちの据え込み工法であって、この据え込み工法は、例えば図5の(a)、(b)に示すように、ヘリカル歯整形用型10内でヘリカル歯9を軸方向へ加圧する。
ヘリカル歯9は加圧されることで、上側歯面91の下部と下側歯面92の上部とが共にヘリカル歯整形用型10の内面に強く押し付けられるが、上側歯面91の上部と下側歯面92の下部に加わる押し付け力は弱く、むしろ上側歯面91の上端部と下側歯面92の下端部とが内側に引っ張られる。
そのためヘリカル歯11には、図5の(b)に示す歯車および図6に示す歯車Tのように、上側歯面111の上部Aと下側歯面112の下部Dとにそれぞれクラウニングが形成される。
このようにして据え込み工法で形成されるクラウニングは、ヘリカル歯の傾斜方向によって左右逆の関係となる部位に形成されるので、それらクラウニングが互いの逆のパターンとなる歯車Tと歯車Uとを組み合わせれば、噛み合い面の四カ所A,B,C,Dすべて、いずれかの歯にクラウニングを有することになる。
残る鍛造手段のうちのしごき工法では、図7の(a),(b)、(c)に示すように、途中にくびれ部12を有したヘリカル歯整形用型13内を通過させることで歯筋方向にしごきを加える。
しごきを加えることで、ヘリカル歯14には、上側歯面141の下部と下側歯面142の上部とにクラウニングF,Fが形成される。
このようにしてしごき工法で形成されるクラウニングも、ヘリカル歯の傾斜方向によって左右逆の関係となる部位に形成されるので、それらクラウニングが互いに逆のパターンとなる歯車Vと歯車Wとを組み合わせれば、噛み合い面の四カ所A,B,C,Dすべて、いずれかの歯にクラウニングを有することになる。
据え込み工法、又はしごき工法による鍛造手段でクラウニングを形成すれば、切削工法は不要となり、一瞬にして完成されるし、ばらつきもない。
尚、切削手段を利用してクラウニングを形成する場合は、ヘリカル歯以外の歯形にも適用できる。
又、鍛造手段にて形成したクラウニングは、精度アップのために仕上げ加工しても差し支えない。
これら鍛造手段により製造された歯車製品は、いずれも歯筋方向両サイドの歯面における片側のクラウニングが上部であると他側のクラウニングは下部となるが、切削であれば、前記図3にて例示した総てのパターンを形成可能であり、少なくとも切削箇所は従来より少なくて済むことになる。
又、鍛造と切削とを併用することにより合理化を図ることもできる。
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
産業上の利用可能性
円盤状部分の外周面に沿って所定のピッチにて複数の歯が形成された歯車製品及びその製造方法において、相互に噛み合う歯面のいずれかにクラウニングを形成することにより、クラウニングを形成するための加工の手間を軽減するとともに加工時間を短縮し、又工具の磨耗による精度のばらつきや、工具の消耗費を減少し、大幅な効率アップとコストダウンを図るものである。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に係る製造方法で一次成形品を成形する工程を示した説明図である。
図2は、一次成形品の説明図である。
図3は、切削加工により形成されるクラウニングのパターンを示した説明図である。
図4は、歯車の噛み合わせ例を示した説明図である。
図5は、据え込み工法によるクラウニングの形成例を示した説明図である。
図6は、据え込み工法にて形成された歯車同士の組み合わせを示した説明図である。
図7は、しごき工法によるクラウニングの形成例を示した説明図である。
図8は、しごき工法にて形成された歯車同士の組み合わせを示した説明図である。
図9は、従来のクラウニング形成パターンを示した説明図である。

Claims (20)

  1. 円盤状部分の外周面に沿って所定のピッチにて複数の歯が形成された歯車製品において、
    相互に噛み合う少なくとも一方の歯車の歯面の少なくとも一方の端部にクラウニングが形成されている
    ことを特徴とする歯車製品。
  2. 一方または他方の歯車の上側歯面または下側歯面の少なくとも一方の端部にクラウニングが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
  3. 一方または他方の歯車の上側歯面および下側歯面の両側の4個の端部のうち任意の2個の端部にクラウニングが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
  4. 一方または他方の歯車の上側歯面および下側歯面の両側の4個の端部のうち任意の3個の端部にクラウニングが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
  5. 一方の歯車の上側歯面の上端部にクラウニングが形成されているとともに、他方の歯車の上側歯面の上下の端部および下側歯面の下端部にクラウニングが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
  6. 一方の歯車の上側歯面の上下の端部および下側歯面の上端部にクラウニングが形成されているとともに、他方の歯車の上側歯面の上下の端部および下側歯面の下端部にクラウニングが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
  7. 一方の歯車の上側歯面の上端部および下側歯面の下端部にクラウニングが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
  8. 一方の歯車の上側歯面の上下の端部および下側歯面の下端部にクラウニングが形成されているとともに、他方の歯車の土側歯面の上端部および下側歯面の下端部にクラウニングが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
  9. 一方の歯車の上側歯面の下端部および下側歯面の上端部にクラウニングが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
  10. 一方の歯車の上側歯面の下端部および下側歯面の上端部にクラウニングが形成されているとともに、他方の歯車の上側歯面の下端部および下側歯面の上端部にクラウニングが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車製品。
  11. 円盤状部分の周面に沿って所定のピッチにて複数の歯が形成された歯車製品にあって、総ての歯の歯形を、歯面の各両端部にあたる4箇所のうち、クラウニングが形成された箇所とクラウニングが形成されていない箇所とを有した複数のパターンの中から選択された一つのパターンに統一した
    ことを特徴とする歯車製品。
  12. 前記選択されるパターンが、上側傾斜面の上端部または下端部、下側傾斜面の上端部または下端部のうちいずれか1箇所の4パターン、上側傾斜面の上端部と下端部、上側傾斜面の上端部と下側傾斜面の上端部、上側傾斜面の上端部と下側傾斜面の下端部、上側傾斜面の下端部と下側傾斜面の上端部、上側傾斜面の下端部と下側傾斜面の下端部、下側傾斜面の上端部と下端部とのそれぞれ2箇所の組み合わせから成る6パターン、上側傾斜面の上端部と下端部及び下側傾斜面の上端部、上側傾斜面の上端部と下端部及び下側傾斜面の下端部、上側傾斜面の上端部と下側傾斜面の上端部及び下端部、上側傾斜面の下端部と下側傾斜面上端部及び下端部のそれぞれ3箇所の組み合わせから成る4パターンの計14パターンのうちのいずれか1つのパターンである
    ことを特徴とする請求項11に記載の歯車製品。
  13. 前記円盤状部分の外周面に形成された複数の歯が、ヘリカル歯である
    ことを特徴とする請求項1ないし12いずれかに記載の歯車製品。
  14. 円盤状部分の外周面に沿って所定のピッチにて複数の歯を形成する歯車製品の製造方法において、
    相互に噛み合う少なくとも一方の歯車の歯面の少なくとも一方の端部にクラウニングを形成する
    ことを特徴とする歯車製品の製造方法。
  15. 外周面に形成される歯のクラウニングを備えた歯形が、切削加工によって成形される
    ことを特徴とする請求項14に記載の歯車製品の製造方法。
  16. 外周面に形成されるヘリカル歯のクラウニングを備えた歯形が、鍛造成形における据え込み工法によって成形される
    ことを特徴とする請求項14に記載の歯車製品の製造方法。
  17. 外周面に形成されるヘリカル歯のクラウニングを備えた歯形が、鍛造成形におけるしごき工法によって成形される
    ことを特徴とする請求項14に記載の歯車製品の製造方法。
  18. 円盤状部分の周面に沿って所定のピッチにてクラウニングを有しない複数の歯が形成された一次成形品に対し、総ての歯の歯形を、歯面の各両端部にあたる4箇所のうち、クラウニングが形成された箇所とクラウニングが形成されていない箇所とを有した複数のパターンの中から選択された一つのパターンに統一されるよう切削加工する歯車製品の製造方法。
  19. 円盤状部分の周面に沿って所定のピッチにて複数のクラウニングを有しないヘリカル歯が形成された一次成形品に対し、総ての歯の歯形に、据え込み工法で、歯面の各両端部にあたる4箇所のうち上側歯面の上部と下側歯面の下部とにクラウニングを形成する歯車製品の製造方法。
  20. 円盤状部分の周面に沿って所定のピッチにて複数のクラウニングを有しないヘリカル歯が形成された一次成形品に対し、総ての歯の歯形に、しごき工法で、歯面の各両端部にあたる4箇所のうち下側歯面の上部と上側歯面の下部とにクラウニングを形成する歯車製品の製造方法。
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