JPWO2003091126A1 - 包装容器 - Google Patents

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Abstract

ゴム弾性体から作製されたキャップ20及びゴム弾性体から作製されたボディ10とから嵌合体を構成し、少なくともキャップ20又はボディ10が、容器1内に収容された物品の体積膨張体積収縮に応じて膨張収縮し、内容物が外に漏れることなく元の形状に復元した状態で前記物品を取り出すことができる容器1とする。ボディ10には、その底部に膨張収縮する薄膜状のスキン部12を設ける。また、ボディ10の開放端近傍には切欠き19を有する鍔状部18を備え、スキン部12近傍には側壁部11の周方向に綱状突起17を備える。

Description

技術分野
本発明は包装容器に関する。具体的には、高温な環境下に放置され収容された物品の溶融によりその形状が崩れたとしても、適温下に戻せば収容物が元の形状に復元し、元の形状のままで取り出すことができる包装容器、特に医薬として用いられる座剤、化粧品、食品など、温度変化により液化や固化を繰り返す素材製品の包装に適した容器に関する。
背景技術
座剤は主薬たる医薬品(薬剤)を基剤により一定の形状に成形したもので、直腸、尿道又は膣等に適用される固形製剤である。座剤は体温で軟化又は溶融するか、粘液に溶解される。そして、粘膜から薬物が体内に吸収される。
座剤を製するには、通例、油性基剤、水性基剤又はそのほかの適当な物質を基剤とし、医薬品をそのまま又は必要に応じて、乳化剤、懸濁化剤などの添加物を加えて均等に混和し、これを成形、封入又は適当な剤皮で被包して、適当な形状とする。その形状は、通例、肛門座剤は円すい形又は紡すい形、膣座剤は球形又は卵形、尿道座剤は長軸形である。
成形により得られた座剤は、例えばアルミニウム箔で1個1個包まれ、あるいは、ポリエチレンやポリプロピレンなどからなる硬質プラスチック製の包装容器に個々充填包装される。一方、溶融された基剤を硬質プラスチック製の包装容器に充填し、容器内で基剤を冷却固化するなど成形と包装とが同時に行われる場合もある。
使用時にその形状を保つべく室温若しくは冷所保存が望まれるが、一般家庭や携帯時においては時として体温以上の温度で保存され、その一部若しくはその全部が溶融されてしまう場合があった。
ところが、従来の包装形態、例えばアルミニウム箔で包装した場合、溶融した座剤組成物が外部に流れ出し、製剤としての価値を失うだけでなく、周囲を汚してしまうという問題があった。また、アルミニウム箔で包装した場合だけでなく、硬質プラスチック製の包装容器を使用した場合でも、一度溶融すれば充填包装した当初の形状に戻ることはなく、形状の変化により本来の座剤として使用することができなくなることもあった。硬質プラスチック製の包装容器は、通例、2枚のプラスチック片が溶着してなる。従って、この溶着部分に溶融した座剤組成物が滲み出し再固化すると、座剤にでっぱり(いわゆるバリ)等を生じる。また、溶着が悪いと、この部分に溶融した組成物がしみ出して座剤そのものの重量が大きく変化するおそれもあった。そして、座剤が完全に溶融するとその容積が1.1〜1.2倍にも膨れ上がるため、容器自体が破損してしまうおそれもあった。
さらに、従来の包装形態では、肛門等への挿入時、指で座剤を容器またはアルミニウム包装から取出し、座剤を直接手指で持つ必要があるため、手指で持った時にぬめり感があって挿入しずらく、しかも不衛生であるという問題点もあった。
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、座剤のように、比較的高温下で保存された結果、容器内の物品の一部若しくは全部が溶融したとしても、その後適温下にすることにより元の形状に復元して収容時の形状で取り出せ、しかも手指で持つことなく衛生的に座剤の挿入を可能にする包装容器を提供することにある。
発明の開示
本発明の包装容器は、ゴム弾性体から作製されたキャップとゴム弾性体から作製されたボディとの嵌合体からなる密閉容器であって、少なくとも前記キャップ又は前記ボディが、容器内に収容された物品の体積膨張体積収縮に応じて膨張収縮し、内容物が外に漏れることなく元の形状に復元した状態で前記物品を取り出すことができることを特徴としている。すなわち、本発明の包装容器は、キャップ及びボディの双方をゴム弾性体とすることで容器としてのシール性を確保し、それと共に弾性体としての性質を利用することで、その一部若しくはその全部が溶融し膨張した内容物を冷却固化させて元の形状に復元させる機能を発揮する。
この包装容器においては、特に大きな体積変化に対応するため、前記ボディ又は/及び前記キャップの一部に、物品の体積膨張を吸収しやすい薄膜状のスキン部を備えるのが好ましい。このスキン部は、ボディ及び/又はキャップの底部に備えられると共に、スキン部が備えられたボディの他の部分及び/又はスキン部が備えられたキャップの他の部分は、肉厚の略筒状とするのが望ましい。
また、前記ボディ又は前記キャップの略筒状に形成された部分のスキン部近傍において、当該筒状部分の周方向に綱状突起が設けられる。
また、前記ボディ又は前記キャップの略筒状に形成された部分の開放端近傍に、当該開放端よりも外周方向に飛び出た鍔状部が一体成形される。この鍔状部には、好ましくは切れ込み若しくは切欠きが備えられる。
さらに、本発明においては、キャップとボディを、嵌合用凹部とそれよりもやや大きな嵌合用凸部とによって嵌合させるのが好ましい。
また、前記キャップと前記ボディの嵌合部には、挿入端側から外周方向に膨らむテーパ部を形成するのが好ましい。
また、キャップ又はボディの一方を、相手方ボディ又はキャップと嵌合する嵌合用凹部を単数又は複数有する台座状にすることもできる。
本発明の包装容器は、座剤用の包装容器として好適なものであって、座剤用の包装容器とする場合には、ボディ又はキャップの開放端を相手方キャップ又はボディに収容された座剤の最大径位置付近に位置させるのが好ましい。
また、本包装容器は、衛生面などを考慮してシリコーンゴムから本包装容器を作製するのが望まれる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明について各図を参照しながら詳細に脱明する。第1図は本発明の一実施形態である包装容器1を示す斜視図、第2図は当該包装容器1の使用状態を示す分解斜視図、第3図は当該包装容器1を分解した状態を示す断面図である。
第1図に示す包装容器1は、座剤用の容器であって、1個1個ごとに携帯可能となったものである。包装容器1は、座剤2の胴体部分を収容するボディ10と、当該ボディ10と嵌合するキャップ20とから構成されている。なお、第1図〜第3図においては、キャップ20がボディ10の上方から蓋をするように描かれている。キャップ20及びボディ10は、それぞれゴム弾性体から作製される。ゴム弾性とはゴム状態の高分子物質に観測される大きな弾性変形挙動をいい、ゴム弾性体とはこのような弾性変形挙動を示す素材を意味する。本発明において用いられるゴム弾性体としては、例えば天然ゴムやシリコーンゴムの他、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、n−ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、フッ素ゴム、ポリブタジエンゴム等の熱硬化タイプのものや、例えばスチレン系エラストマー(TPS)、オレフィン系エラストマー(TPO)、塩化ビニル系エラストマー(TPVC)、ウレタン系エラストマー(TPU)、ポリエステル系エラストマー(TPEE)等の熱可塑性エラストマー(別称、サーモプラスチックスエラストマー)が挙げられる。具体的には、これらの中から収容する物品に応じて選択される。衛生上の観点及び容器からの取り出し性を考慮すれば、座剤用の容器としてはシリコーンゴムが好適に使用される。また、これらゴム弾性体の中でも、ゴム硬さが25〜95度(JIS K−6253、加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法による国際ゴム硬さを言う。)のものがとりわけ好適である。キャップ20及びボディ10は、収容する物品を原型とする一般的なモールディング法によって成形される。
本発明の包装容器1は、少なくともボディ10又はキャップ20の一方が包装容器1内に収容された座剤2(収容物)の体積膨張体積収縮に応じて膨張収縮し、溶融している内容物が外に漏れることなく、元の形状に復元した状態で座剤2を取り出すことができることを特徴とするものである。すなわち、本発明の包装容器1は、可逆的に膨張収縮し、包装容器1に収容された座剤2が溶融して内容積が膨張した場合でも破損したり液漏れを起こさず、冷却固化により内容積が収縮した場合には、収容物を元の形状に復元させるものである。さらに言い換えるならば、本発明の包装容器1は、適温下においては包装容器1の内部形状が座剤2形状とほぼ同一であって、容器収容物(座剤2)と容器内部がほぼ密着するように成形される。そして、温度上昇により一度溶融してその後適温下に冷却固化した場合にも、収納した時のように座剤2と包装容器1とがほぼ密着して座剤2を元の形状に復元する。しかも、温度上昇により座剤2が溶融して体積膨張するに伴って包装容器1自体も膨張するが、ボディ10とキャップ20との嵌合部13,22から液漏れを起こさない。このために、本発明においては、座剤2が溶融した場合に増加する体積をボディ10及び/又はキャップ20の膨張によって吸収させると共に、嵌合部13,22における液漏れをキャップ20とボディ10の嵌合用凹凸部23,14により防止したものである。
各図に示す包装容器1ではボディ10が主として膨張し、収容物の体積増加を吸収する構成としている。ボディ10及びキャップ20のゴム硬さ及び肉厚を同じくして、キャップ20自体も膨張し、ボディ10及びキャップ20の両者によって収容物の体積増加を吸収する構成としても差し支えない。しかし、キャップ20及びボディ10の両者が膨張した場合には両者の嵌合部13,22から液漏れを生じるおそれが強くなる。このため、キャップ20は、ボディ10よりもゴム硬さが同じか、大きなもの及び/又は肉厚も同じか、厚いものを用いて膨張の少ない構造とするのが好ましい。なお、当該説明においては、相手方に被せる方をキャップ20とし被せられる方をボディ10として説明しているが、被せる方をボディ10とし被せられる方をキャップ20として構成しても差し支えない。
なお、本発明において元の形状に復元されるとは、物理的な意味において厳密に元の形状に復元されるという意味ではなく、実用的若しくは製品価値において元の形状に復元されるという意味で用いられる。すなわち、実際の製品では、製造工程に由来する微小な凹凸がその表面に存在したり、製品製造時の際に生じるいわゆるバリを有する場合があるが、本発明においてはこのような製品表面の微小な凹凸やバリまでをも再現できなくても差し支えない。この微小な凹凸やバリは、収容する物品の製造工程によって出来るものであって、一旦溶融した場合にはこの微小な凹凸やバリは失われ、再固化時に出来る微小な凹凸は、包装容器1の製造精度(容器内面の精度)の問題として考えられる。この程度の復元精度は復元誤差として許容されうるものである。つまり、本発明はこのような元の製造工程における精度までをも担保するものではない。この点、従来の硬質プラスチック製の包装容器では、収容物の膨張を考慮して容器内容積は収容物よりも大きく作製されており、再固化しても元の形状になることはほとんどなかった。
また、上記説明中適温とは収容される物品との関係で決められるものであって、一般の生活環境、製造環境、保存環境にある温度範囲、具体的には概ね0〜30℃の範囲であって、想定される通常の使用温度範囲内で物品が一定形状を保持できる温度範囲を意味する。ただし、想定される使用温度範囲ではいかなる温度下においても必ず一定形状を有していなければならないという厳密性は不要で、おおよそその温度範囲で一定形状を有していればよい。そして、適温とは、この温度範囲を越えた場合に物品そのものの形状が変化するという意味において用いられるものである。例えば、座剤2は一般の生活環境である室温、概ね0〜30℃程度において用いられるものであり、室温下では一定の形状を有している必要がある。ところが、座剤等は、この温度範囲を越えると柔らかくなり、例えば体温以上40℃近くになれば完全に溶融する。このように一定形状を保持できる温度帯域を適温下と称し、物品によってその適温は異なる。上記座剤の例では室温が適温となるが、具体的な温度として0〜30℃であろうが、1〜31℃であろうが、両者を区別する必要はなく、本発明においてはいずれも座剤の適温であると考えれば十分である。そして、室温下であっても座剤2の組成によっては30℃近くの体温よりも低い温度で溶融し、一定形状を有しなくなる座剤2も存在し得る。このような座剤2における適温とは、室温ではなく当該溶融を開始する以前の低い温度を意味する。
さらに繰り返して言うならば、本発明はこのように想定される使用温度範囲では一定形状を有するものであって、この範囲を越えた場合(上限、下限を問わず)には形状を維持できず、例えば軟化しあるいは溶融して形状が変化し、使用時の形状が重要である物品に好適に用いられる。特に、溶融したり膨張する場合に、その容積の温度当りの増加率が大きな物品に好適に適用される。上記座剤2であれば、概ね35℃程度までは一定形状を有しているが、体温である35〜37℃で溶融し始め、40℃近くで完全に溶融した場合には上述したようにその体積は1.1〜1.2倍程度に膨張する。このように、本発明の包装容器1は、通常の使用状態、保存状態では固体であって、適温を外れると溶融して形状が崩れ、体積が増えるものに好適に用いられる。このような物品に適用すれば、適温から外れた保存条件下に置かれ一度形状が崩れた場合でも、温度を戻すことによって形崩れのない元の形状に戻すことができる。こうして、適温下においては、常に包装時(容器充填時)の形状のままで当該物品を取り出すことができ、適切な形状で使用できる。
第1図に示すボディ10は、略円筒状をしたやや肉厚の側壁部11とボディ10の底となる薄膜状のスキン部12とから構成される。ボディ10の開放端には嵌合部13が設けられている。上述したように包装容器1はボディ10において収容物の体積膨張を吸収するものであるが、このボディ10においてはスキン部12が主として膨張し、この部分で体積膨張を吸収する。もちろん、ボディ10の底を側壁部11と同じ厚みとし、ボディ10全体をほぼ均一な肉厚にしてその全体が膨張するように構成しても差し支えない。しかし、この場合には収容物の膨張によってボディ10が破損するおそれが強くなり、またキャップ20及びボディ10のゴム硬さによっては両者の嵌合部22,13から液漏れを引き起こす場合がある。また、側壁部11をやや肉厚状に形成することは、収容物たる座剤2を押し出しやすくする。なお、スキン部12の膜厚は、概ね0.03〜0.3mm、好ましくは0.1〜0.15mmであり、側壁部11の膜厚は、概ね0.4〜2mm、好ましくは1.0〜1.5mmであるが、この範囲に限定されるものではない。
また、スキン部12は側面から見た場合には略山型に成形されているが、これは収納される座剤2の形状に合わせたものであって、その形状は特に限定されるものではなく、例えば半球状のものであってもよい。
ボディ10は、その開放端が挿入された座剤2の最大径位置にほぼ位置するように作製される。すなわち、座剤2の最も膨らんだ個所にボディ10の開放端が位置し、ボディ10からキャップ20を取り除いた場合に、座剤2のいわゆる頭部が露出する大きさにボディ10は作製される。座剤2はその多くは紡すい形若しくは円すい形に成形されるので、最大径付近に開放端が位置することで、座剤2がキャップ20側に残ることなく座剤2がボディ10に収容された状態で確実にキャップ20を取り外せる。また、ボディ10の開放端に向かってボディ10の内径が大きくなる構造となるので、ボディ10の底部近くを手指で挟めば座剤2が容易に押し出される。従って、座剤2をボディ10から取り出すことなく座剤2の頭部を肛門等にあてがえば、その後ボディ10から座剤2を押し出すだけで座剤2が肛門内に挿入される。このように、従来の包装形態とは違い、座剤2に直接手指に触れることなく包装容器1からの取り出しから挿入まで行える。また、当該位置でキャップ20とボディ10が嵌合されるため、より強固な嵌合状態が得られる。もちろん、必ずしも最大径位置に開放端が位置していなくても、ボディ10をつまんで座剤2を取り出すことができる。また、紡すい形のものに限られず尿道用座剤のような直線的な座剤2にも適用できる。なお、この場合には、ボディ10の開放端位置は、キャップ20に収容される部分が大きくならないように設定される。
ボディ10の開放端の外周部には、ボディ10側の嵌合部13を形成する嵌合用凸部14が備えられている。嵌合用凸部14はキャップ20の嵌合用凹部23との間で液漏れを防ぐものであって、ボディ10及びキャップ20のゴム弾性を利用したシール構造を構成する。また、嵌合用凸部14は嵌合用凹部23よりもやや大きく作製され、ボディ10やキャップ20の膨張による液漏れを確実に防止している。嵌合用凸部14は、例えば第3図に示すように、ボディ10の側壁の開放端近くに設けられた鍔部14aと鍔部14aの先端からボディ10の閉塞端側に突出したR部14bから構成される。
第1図に示すキャップ20は略帽子状に成形されている。このキャップ20は全体が肉厚状に形成され、ほとんど膨張性を有しない。当該キャップ20の外観形状はボディ10と同様限定されるものではなく、デザイン性や携帯性を考慮して定められる。また、キャップ20は、ボディ10から露出した座剤2の頭部にほぼ密着する収納用凹部21を有する。収納用凹部21よりもキャップ側内面には、ボディ10の嵌合用凸部14と嵌合する溝状の嵌合用凹部23が備えられて、キャップ20側の嵌合部22が形成されている。このキャップ20にボディ10を嵌合することによって嵌合体が得られ、容器内部に座剤2をほぼ密着して収納する密閉空間が形成される。
このような包装容器1に座剤2が包装されると、保管条件が悪く、高温、例えば40℃以上の温度下に置かれた結果、座剤2が溶融して形状変化を生じたとしてもそのまま室温に戻せば座剤2は元の形状に復元される。また、包装容器1はゴム弾性体から作製されているため、かばん等に入れて持ち運んだとしても、硬質プラスチック容器で包装した場合のように包装容器1が割れたりせず、手で触れた場合にもソフトな感じを与え、持ち運びにも非常に好都合なものとなる。さらに、かばん等の中で溶融しても収容物が漏出せず、かばんの中が汚れることもない。しかも、キャップ20を取り外しボディ10に座剤2を収容したままで、手指で直接触れずに肛門等に挿入できる。このように本発明の包装容器1は数々の利点を有している。そして、当該包装容器1を用いることにより、非常に衛生的でかつ利便性の高い座剤製品を提供できる。
第4図は本発明の別な実施形態である包装容器1の使用状態を示す分解斜視図、第5図は当該包装容器1を分解した状態を示す断面図である。この包装容器1のキャップ20はいわゆる台座状に形成されており、複数の嵌合用凹部23、図に示すものでは5つの嵌合用凹部23を備えている。このキャップ20は、一つのキャップ20に対して複数のボディ10を嵌合できるものであり、一つの製品形態(包装パッケージ)で複数の座剤2を供給できる。キャップ20は、例えば机上に載置され、ボディ10をほぼ垂直に立てた状態で保持する。この実施形態では、キャップ20から一つ一つのボディ10が取り外されて使用される。
このボディ10の嵌合部13は、第5図に示すように、挿入端側から外周方向に膨らむテーパ部、すなわちボディ10の開放端から閉塞端に向けて外周方向に膨らむテーパ部15を有し、断面視で略台形状若しくは略三角形状の嵌合用凸部14として形成されている。なお、ここにいう挿入端側とは嵌合用凸部14を形成したボディ10の開放端側を意味し、嵌合用凹部23では挿入端側(キャップ20の開放端側)に向けて外周方向に膨らむことになる。このため、ボディ10側の嵌合部13はキャップ20側の嵌合部22(嵌合用凹部23)に挿入しやすくなっている。これにより、液漏れ防止に悪影響を及ぼすことなく、機械による自動装填が容易になる。また、第5図に示す嵌合部13近郊、嵌合部13よりも閉塞端側における側壁部11には、それ以外の側壁部11よりも厚肉となったグリップ部16が形成されている。このグリップ部16は、機械による自動装填する場合のチャッキングに使用されるものである。厚肉とすることによって安定した保持挿入が可能になる。
こうして、一つのキャップ20に対して複数の嵌合用凹部23(収納用凹部21)を形成しておけば、一つの包装形態で複数個の座剤2を一度に供給できる。それだけでなく、キャップ20は上記第1の実施形態に示すような個装用のキャップ20に比べて相対的に大きくなり取り扱いが容易になる。また、キャップ20からの取り外しも簡単に行えるので、操作性が飛躍的に向上する。しかも、ボディ10をキャップ20から取り外した後は、ボディ10内に座剤10を入れた状態で肛門等の適用部位に持って行けるので、非常に衛生的なものである点には変わりがない。
第6図は本発明のさらに別な実施形態である包装容器1を分解した状態を示す断面図である。本発明においては、ボディ10の嵌合部13及びキャップ20の嵌合部22は、内容積が膨張した場合、特にボディ10が膨張した場合に液漏れが確実に防止できるものであればよく、その構成は制限されるものではない。第6図に示す包装容器1においては、ボディ10側の嵌合部13はボディ10の開放端から閉塞端に向けて外周方向に膨らむテーパ部15を有し、当該テーパ部15の閉塞端側に断面略半円形状をした嵌合用凸部14が備えられている。そして、この嵌合用凸部14の閉塞端側に肉厚状のグリップ部16が形成されている。このような嵌合部13に構成しても上記本発明の目的を達成することができる。
第7図は本発明のさらに別な実施形態である包装容器の斜視図、第8図は当該包装容器の分解した状態を示す断面図、第9図は当該包装容器1のボディ10を開放端から見た平面図である。このボディ10は、略円筒状をしたやや肉厚の側壁部11に、開放端よりも外周方向に飛び出た鍔状部18と側壁部11の周方向に配設された綱状突起17を有する。一方、キャップ20は全体として均一な肉厚に作製されており、嵌合用凹部23を形成している分だけ嵌合部22周辺が僅かに飛び出た形状に作製されている。
鍔状部18は側壁部11の開放端近傍に備えられ、主として座剤挿入時に誤ってボディ10が肛門や膣内に挿入されないようにするものである。この目的を達成できれば、特にその形状は問われず、例えば、刀剣に用いられる鍔のような形状のものや、庇状となった帽子のつばのような形状のもの、あるいは綱状に飛び出た形状のものであってもよい。好ましくは、ボディ10の嵌合部13よりも外周方向に飛び出た形状を備えたものである。また、この鍔状部18は、図示するように側壁部11の周方向においてその一部分に備えられていればよく、後述するように側壁部11の全周囲に備えたものであってもよい。鍔状部18はボディ10と一体成形される。
図示する鍔状部18は切欠き19を備えている。この切欠き19は鍔状部18を左右に引き裂き、それに引き続いてボディ10の側壁部11を引き裂くきっかけを作るものである。包装容器1に納められた座剤2が溶融して再び固化すると、座剤2がボディ10に密着し、座剤2を押し出すように手指でボディ10を挟むことではボディ10から座剤2を取り出せない場合が起りえる。この包装容器1は、このような場合にボディ10を引き破いて座剤2を取り出せるようにしたものである。
切欠き19は、鍔状部18を左右に引き裂きボディ10を引き裂くきっかけとなればその形状は問われず、切欠き19ではなく単に線状の切れ込みであっても、また、切欠き19の交差部より側壁部11に向かう線状の切れ込みを備えた複合のものでもよい。ただし、切欠き19の側壁部側先端若しくは切れ込みの側壁部側先端が側壁部11に達しないことが必要である。それらの側壁部側先端が側壁部11に達すれば、側壁部11の強度が低下し、中の座剤2が溶融した場合に当該部分から破裂するおそれが強まるからである。
また、第10図に示す鍔状部18は、第9図に示す帽子の庇状となった鍔様部18aと当該鍔様部18aの残る側壁部11のほぼ全周囲にわたる刀剣の鍔様部18bとからなる。そして、帽子の庇状となった鍔様部18aは切欠き19を有している。この鍔状部18においては、側壁部11のほぼ全周囲にわたる鍔様部18bが座剤2の装填包装時に使用する装填装置の保持(固定)用部材としての機能も有し、確実な自動装填を可能にする。なお、ボディ10の側璧部11を切り裂くきっかけを作る目的だけならば、側壁部11の全周囲にわたる鍔状部18よりも、第9図に示すように部分的に備えられた鍔状部18の方が好ましい。この方が鍔状部18を把持しやすく、鍔状部18を左右に引き裂きやすいからである。従って、この刀剣の鍔様部18bのみを座剤2装填後に側壁部11から切除することも考えられる。また、第10図に示すように鍔様部18aと当該鍔様部18aの残る側壁部11のほぼ全周囲にわたる刀剣の鍔様部18bとを組み合わせる場合には、刀剣の鍔様部18bを鍔様部18aよりも外周方向に飛び出させるのが好ましい。把持して引き裂きやすくなるからである。
このように、切欠き19を有する鍔状部18は、ボディ10の誤挿入防止に役立つのみならず、ボディ10を引き裂き座剤2の挿入も容易にする。しかも、鍔状部18は側壁部11の開放端近傍に備えられているので、ボディ10を引き裂いた場合、側壁部11の開放端側近傍が引き裂かれ、スキン部12近傍は引き裂かれずにそのまま残ることとなって、座剤2に直接手指で触れることなく挿入できる点では変わりがない。そして、側壁部11のほぼ全周囲に設けられた刀剣の鍔状の鍔状部18は、機械装填による保持部の機能を果たす。
また、側壁部11のスキン部12近傍には側壁部11の全周囲にわたる2本の綱状突起17が備えられている。この綱状突起17は手指で座剤2を押し出す際の滑り止めの機能を果たす。すなわち、この綱状突起17があるので挟んだ手指の間からボディ10が滑り抜けることなく座剤2を押し出せる。また、綱状突起17が2本配置されているので確実な滑り止め機能が発揮される。
綱状突起17の配置場所はスキン部12近傍であって、好ましくは座剤2が最も押し出され易い位置に設けられる。より具体的に説明すると、例えば略山型をしたスキン部12を備えた場合には、スキン部12の裾(スキン部12と側壁部11との境界であって最も開放端に近い位置)よりもごく僅か開放端側に配置される。この位置に設けることにより、小さな力で座剤2を押し出せる。なお、この位置は収容物の形状等によって異なる。
従って、当該目的を達成することができれば、その太さや本数、間隔は問われるものでなく、必ずしも全周に備える必要もない。例えば、第11図に示すように側壁部11の一部分に設けてもよい。この場合には、必ず2本の指で挟める位置に綱状突起17を設けるのがよく、上述の例ではより好ましくはスキン部12の裾が開放端に最も近接する位置に設ける。このような位置は、綱状突起17が手指で挟む位置を示す目印ともなり、包装容器1の使用勝手が一段とよくなる。
また、綱状突起17は必ずしも線として繋がったものでなくともよく、点が線状に並べられたものや、短線が線状に並べられた破線状のものであっても差し支えない。なお、ここでいう線や点、短線とは平面的な線ではなく膨らみを有するものである。綱状突起17は概ね断面略半円状ないし断面矩形状のものであればよい。
上記の各実施形態では包装される物品として座剤2を中心として説明したが、本発明の包装容器1は座剤2以外の種々の物品についても適用されうるものであって、一定の温度下(適温下)では一定形状を有するが、温度変化によってその一部若しくは全体が溶融して体積が膨張し、あるいは溶融までもしないが体積が膨張する物品に好適に用いられる。例えば、チョコレートなどの食品などにも適用できる。チョコレートは、座剤2と同様な組成を有し、常温であれば一定の形状を有するが、それよりも高温になれば溶融して形状が崩れ、常温に戻ると崩れた形状で固化する。しかし、本発明による包装容器1を用いた場合、包装容器1内でチョコレートが溶融しても、開封せずに包装容器1ごと冷却して固化すれば、溶融前の形状(収納時の形状)として取り出せる。また、化粧品などのような物品にも適用できる。
本発明の包装容器1は、容器内の物品の膨張に伴って膨張し、収縮に伴って元の形状に復元すればよく、収容物が元の形状から収縮した場合に包装容器1がそれに伴って必ずしも収縮する必要はない。すなわち、本発明の包装容器1は、その収納空間が収容される物品の通常あるべき状態で一定形状を有していればよく、物品の形態変化によって物品の占める体積が縮小して、容器内部に空隙が形成されても差し支えない。例えば、アイスクリームや氷は溶融すれば体積減少を生じるが、これらの物品を収容すると、包装容器1自体は収縮することがなく、包装容器1内には空隙が形成される。もちろん、収縮して包装容器1が変形することも考えられる。しかし、溶融した後に包装容器1ごと冷却すれば、再び包装容器1内で固化して元の形状に戻る。なぜならば、包装容器1に収容した時点において包装容器1内面に密着する如く物品が収容されるからである。このように、本発明の包装容器1は、溶融して体積の減少を生じるような物品の容器としても使用することが可能なものである。なお、この場合、包装はアイスクリームや氷が一定形状を保持できる条件下で行われる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば包装容器1の外観形状、収容物の形状等は限定されない。例えば、ボディ10及びキャップ20の双方とも膨張収縮するようにも構成できる。この場合には、ボディ10の嵌合部13及びキャップ20の嵌合部22周辺を肉厚に形成しておき、両者の嵌合部から液漏れを防ぐ構成とすればよい。
このように本発明の包装容器は、ゴム弾性体から作製されたキャップとゴム弾性体から作製されたボディとの嵌合体からなる密閉容器であって、少なくとも前記キャップ又は前記ボディが、容器内に収容された物品の体積膨張体積収縮に応じて膨張収縮し、内容物が外に漏れることなく元の形状に復元した状態で前記物品を取り出すことができるものである。従って、座剤のように適温からみて高温度下に置かれ、物品が溶融して形状が一旦崩れたとしても、容器ごと冷却することによって収容物たる座剤は元の形状に復元される。この結果、収容物に変質を生じない範囲において、一度融けて形が崩れたからと言って使えなくなるのではなく、常に適正な形状で使用することができる。また、冷所保存から室温保存へと保存条件の緩和を図ることもでき、保管コストの削減に寄与すると共に、保存条件が悪いことに起因する不良品の発生を抑えることもできる。また、ゴム弾性体からなる容器であって、従来の硬質プラスチック製容器に比べて携帯性の向上をも図ることができる。
また、座剤を用いた場合、ボディ(キャップ)の開放端をボディ(キャップ)に収容された座剤の最大径位置付近に位置させると、最も強固となる個所でキャップとボディの嵌合が図られ、溶融した場合の液漏れが確実に防がれる。さらに、紡すい形の座剤であれば、ボディからの押し出しを容易にすることができ、取り扱い性がより一層向上する。
さらに本発明においては、ボディ又はキャップの一部、例えばそれらの底部に設けられた膨張収縮する薄膜状のスキン部が収容物の膨張を吸収し、キャップとボディとの嵌合がゆるむことなく本発明の目的が好適に達成される。そして、スキン部が備えられたボディ(キャップ)の他の部分を肉厚の略筒状に形成しておけば、ボディ(キャップ)内に収容物を入れた状態でキャップ(ボディ)を取り外し、キャップ(ボディ)から手指で挟むようにして収容物を押し出すことができる。このため、座剤用の容器として用いた場合には、直接手指で触れることなく適用部位へ挿入することが可能となり、非常に衛生的でかつ利便性の高い座剤製品が提供される。
また、ボディ又はキャップの略筒状に形成された部分のスキン部近傍においてその周方向に設けられた綱状突起は、手指からの滑り止め機能を発揮し、内容物を押し出す際にボディ又はキャップが手指の間から抜け落ちるのを防止する。また、当該綱状突起が手指で挟み押し出し位置の目安となり、より一層使い勝手のよいものとなる。
さらに、ボディ又はキャップの略筒状に形成された部分の開放端近傍に一体成形された当該開放端よりも外周方向に飛び出た鍔状部は、例えば座剤使用時における肛門等への誤挿入防止用部材として機能し、安全性にも配慮された製品が提供される。
そして、この鍔状部に備えられた切れ込み若しくは切欠きが略筒状に形成されたボディ又はキャップを引き裂くきっかけとなる。従って、この切れ込み等からボディ又はキャップを引き裂いて内容物を取り出せる。特に、再固化により内容物が容器に密着した場合に特に有効な手段となる。しかも、鍔状部はキャップ又はボディの開放端近傍に形成されているので、手指で把持される部分は引き裂かれずに残り、手指を汚さずに座剤を肛門等に挿入できる。
また、嵌合用凹部とそれよりもやや大きな嵌合用凸部によってキャップとボディを嵌合すれば、液漏れを確実に防止できる。
さらに、キャップとボディの嵌合部に備えられた挿入端側から外周方向に膨らむテーパ部は、相手側ボディ又はキャップへの挿入を容易にし、機械による自動包装を可能にする。
また、キャップ又はボディの一方を、相手方ボディ又はキャップと嵌合する嵌合用凹部を単数又は複数有する台座状とすれば、キャップ又はボディが大きくなり取り扱い性が向上する。それと共に一つの包装形態、一つのパッケージで複数の座剤が提供される。
このように、本発明は、座剤のように室温付近で溶融しやすい物品、特に物理的な形状の維持が必要な物品の保管条件の緩和を図ることができるだけでなく、物品に直接触れることなく物品の取り出しが行える。本発明の包装容器は、特に座剤に好適であり、衛生性や取り扱い性に優れた座剤製品を提供する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施形態である包装容器を示す斜視図、第2図は第1図の包装容器の使用状態を示す分解斜視図、第3図はこの包装容器を分解した状態を示す断面図である。第4図は、本発明の別な実施形態である包装容器の使用状態を示す分解斜視図、第5図は第4図に示す包装容器を分解した状態を示す断面図である。第6図は本発明のさらに別な実施形態である包装容器を分解した状態を示す断面図である。第7図は本発明のさらに別な実施形態である包装容器を示す斜視図であり、第8図は第7図に示す包装容器を分解した状態を示す断面図、第9図は第7図に示す包装容器のボディを開放端から見た平面図である。第10図は本発明のさらに別な実施形態である包装容器のボディを開放端から見た平面図であり、第11図は本発明のさらに別な実施形態である包装容器のボディを水平面で切断した断面図である。

Claims (12)

  1. ゴム弾性体から作製されたキャップとゴム弾性体から作製されたボディとの嵌合体からなる密閉容器であって、
    少なくとも前記キャップ又は前記ボディが、容器内に収容された物品の体積膨張体積収縮に応じて膨張収縮し、内容物が外に漏れることなく元の形状に復元した状態で前記物品を取り出すことができることを特徴とする包装容器。
  2. 前記ボディ又は前記キャップは、その一部に薄膜状のスキン部を有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の包装容器。
  3. 前記スキン部は、前記ボディ及び/又は前記キャップの底部に備えられ、スキン部が備えられたボディの他の部分及び/又はスキン部が備えられたキャップの他の部分は、肉厚の略筒状に形成されたことを特徴とする請求の範囲第2項に記載の包装容器。
  4. 前記ボディ又は前記キャップの略筒状に形成された部分のスキン部近傍において、当該筒状部分の周方向に綱状突起が備えられたことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の包装容器。
  5. 前記ボディ又は前記キャップの略筒状に形成された部分の開放端近傍に、当該開放端よりも外周方向に飛び出た鍔状部が一体成形されたことを特徴とする請求の範囲第1〜4項の何れかに記載の包装容器。
  6. 前記鍔状部に切れ込み又は切欠きが備えられたことを特徴とする請求の範囲第5項に記載の包装容器。
  7. 前記キャップと前記ボディは、嵌合用凹部とそれよりもやや大きな嵌合用凸部によって嵌合することを特徴とする請求の範囲第1〜6項の何れかに記載の包装容器。
  8. 前記キャップと前記ボディの嵌合部は、挿入端側から外周方向に膨らむテーパ部を有することを特徴とする請求の範囲第1〜7項の何れかに記載の包装容器。
  9. 前記キャップ又はボディの一方は、相手方ボディ又はキャップと嵌合する嵌合用凹部を単数又は複数有する台座状であることを特徴とする請求の範囲第1〜8項の何れかに記載の包装容器。
  10. 前記包装容器は、座剤用の容器であることを特徴とする請求の範囲第1〜9項の何れかに記載の包装容器。
  11. 前記ボディの開放端がボディに収容された座剤の最大径位置付近に位置すること又は前記キャップの開放端がキャップに収容された座剤の最大径位置付近に位置することを特徴とする請求の範囲第10項に記載の包装容器。
  12. 前記ゴム弾性体は、シリコーンゴムであることを特徴とする請求の範囲第1〜11項の何れかに記載の包装容器。
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