JPWO2003082505A1 - ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置 - Google Patents
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Abstract
被加工物(W)とワイヤ電極(E)との極間間隙に加工液を噴出するノズルを備えた、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置において、被加工物(W)の上下に配設された加工ヘッド(15)に固定されたケーシング(16)と、ケーシング(16)とノズル(17)とを連結する、前記加工液の圧力により変形する所定の弾性係数を有する連結部材(18)とを備え、連結部材(18)とノズル(17)との結合体において、前記加工液の入口側及び出口側に入口側内径(D2)及び出口側内径(D1)の断面積変化のない中空部を、前記加工液の入口側と出口側との間に最小内径(D0)の断面積変化のない中空部を形成した。ノズル密着加工時及びノズル離隔加工時において、加工生産性を向上することができる。
Description
技術分野
この発明は、ワイヤ電極と被加工物との極間間隙に加工液を噴出する、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の改良に関するものである。
背景技術
ワイヤ放電加工は、ワイヤ電極と被加工物との極間に絶縁性の加工液を介在せしめ、ワイヤ電極及び被加工物を相対移動させながら極間間隙に加工電力を供給し、放電エネルギにより被加工物を加工するものである。
このようなワイヤ放電加工を行うワイヤ放電加工機において、ワイヤ電極は、供給リールから一定速度で送り出され、被加工物の上下に配置され、かつ、ワイヤガイドを備えた加工ヘッド間に供給される。また、被加工物の上下に配設されたノズルから加工液を噴出して、極間間隙の加工屑の除去及び冷却等を行う。加工速度を向上するためには、極間間隙に高圧の加工液を効率的に噴出する必要がある。
このような目的のため、従来のワイヤ放電加工機の加工液噴出装置においては、加工液を噴出するノズルの内径(以下、「ノズル径」と呼ぶ)及び加工液の噴出圧を最適化する方法が一般的に採用されている。
また、加工液を極間間隙に効率的に噴出すると共にノズルの押し付け力が被加工物へ及ぼす影響を抑制するために、ノズルと被加工物とをなるべく近接させるように、又は、ノズルと被加工物が密着する場合においてはノズルの押し付け力を小さくするように微調整する必要がある(以下「ノズル密着加工」と呼ぶ)。
このような課題に対して、例えば日本国特開平2−292127号公報(日本国特許第2656129号公報、米国特許第5128505号公報)に開示されたワイヤ放電加工機の加工液噴出装置がある。
第9図は、前記公報に開示された従来のワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図であり、図において、1は放電加工機の加工ヘッドに固定されたケーシング、2はケーシング1に対して摺動可能な可動素子、3は可動素子2に対して摺動可能なノズル、4はワイヤ通しノズル、5はワイヤガイド、6はみぞ、7は噴出室、8は圧力室、9は第2の室、10及び11はオリフィス、Wは被加工物である。みぞ6から加工液を加圧流体として供給し、図示しないワイヤ電極と被加工物Wとの極間間隙へ向かってノズル3から加工液を噴出する。圧力室8及び第2の室9は、ノズル3に対して圧力室8内の圧力及び噴出室7内の圧力を相互に逆向きに作用させるように構成されており、極間間隙に高圧の加工液を噴出する場合においても、加工ヘッドに及ぼされる反力の作用を十分に緩和し、高精度かつ高速加工を行うことができるとしている。
このような構成のワイヤ放電加工機の加工液噴出装置では、加工液を噴出するノズル3の位置を被加工物Wに対して自動的に微調整してノズル密着加工を行うことは可能であるが、圧力室8等を設けなければならず、構造が複雑になるという問題点があった。
第10図は、ノズルと被加工物との距離を離さなければならない加工(以下「ノズル離隔加工」と呼ぶ)の例を示す説明図であり、図において、12a及び12bは加工ヘッド、13a及び13bは加工液噴出装置、14は被加工物Wを固定するクランプ治具、Eはワイヤ電極である。また、第10図の(a)は被加工物Wを固定するクランプ治具14と上部の加工液噴出装置13aが干渉するためにノズル離隔加工を行う必要がある場合、第10図の(b)は被加工物Wに座ぐり又は裏逃げ等があるためにノズル離隔加工を行う必要がある場合を示している。
第10図のようにノズル離隔加工を行う場合において、ワイヤ電極と被加工物との極間間隙に高圧の加工液を効率的に噴出して加工生産性を上げるためには、ノズル径を密着加工時のノズル径と異なる設定とする必要がある。
第9図のような従来のワイヤ放電加工機の加工液噴出装置では、ノズル密着加工に適したノズル径を設定した場合には、ノズル離隔加工に適したノズル径の設定ができないため、ノズル離隔加工時の加工速度が落ち、加工全体としての生産性が低下するという問題点があった。
発明の開示
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、ノズル密着加工時及びノズル離隔加工時において、加工生産性を向上することができるワイヤ放電加工機の加工液噴出装置を得ることを目的とする。
この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、被加工物の上部又は下部に配設された加工ヘッドに固定され、前記被加工物とワイヤ電極との極間間隙に加工液を噴出するノズルを備えた、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置において、前記加工ヘッドに固定されたケーシングと、前記ケーシングと前記ノズルとを連結する、前記加工液の圧力により変形する所定の弾性係数を有する連結部材とを備え、前記連結部材と前記ノズルとの結合体において、前記加工液の出口側に所定の内径(出口側内径)の断面積変化のない中空部を、前記加工液の出口側よりも上流側に所定の内径(前記出口側内径よりも小さい最小内径)の断面積変化のない中空部を形成してなるものである。
また、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、被加工物の上部又は下部に配設された加工ヘッドに固定され、前記被加工物とワイヤ電極との極間間隙に加工液を噴出するノズルを備えた、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置において、前記加工ヘッドに固定されたケーシングと、前記ケーシングに対し前記加工液の噴出方向に摺動可能に支持され、前記ケーシングと前記ノズルとを連結する連結部材と、前記加工液の圧力により変形し、この変形による復原力が前記加工液の噴出方向と逆方向に前記連結部材に作用する、所定の弾性係数を有する弾性体とを備え、前記連結部材と前記ノズルとの結合体において、前記加工液の出口側に所定の内径(出口側内径)の断面積変化のない中空部を、前記加工液の出口側よりも上流側に所定の内径(前記出口側内径よりも小さい最小内径)の断面積変化のない中空部を形成してなるものである。
また、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、被加工物の上部又は下部に配設された加工ヘッドに固定され、前記被加工物とワイヤ電極との極間間隙に加工液を噴出するノズルを備えた、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置において、前記加工ヘッドに固定されたケーシングと、前記ケーシングに対し前記加工液の噴出方向に摺動可能に支持されたノズルと、前記加工液の圧力により変形し、この変形による復原力が前記加工液の噴出方向と逆方向に前記ノズルに作用する、所定の弾性係数を有する弾性体とを備え、前記ノズルに、前記加工液の出口側に所定の内径(出口側内径)の断面積変化のない中空部を、前記加工液の出口側よりも上流側に所定の内径(前記出口側内径よりも小さい最小内径)の断面積変化のない中空部を形成してなるものである。
また、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、前記出口側内径を、前記ノズルと被加工物とを近接又は密着して行うコーナ部の加工における前記加工液の前記極間間隙への噴出効率により最適化して選定し、前記最小内径を、前記ノズルと被加工物とを離隔して行うコーナ部の加工における前記加工液の前記極間間隙への噴出効率により最適化して選定してなるものである。
また、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、前記連結部材と前記ノズルとの結合体において、前記最小内径の中空部よりも上流側に所定の内径(前記最小内径よりも大きい入口側内径)の断面積変化のない中空部を形成してなるものである。
また、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、前記入口側内径を、前記ノズルと被加工物との密着加工時における前記被加工物への前記ノズルの押し付け力を略零とするように選定してなるものである。
この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は以上のように構成されているため、噴出される加工液の外径をノズル密着加工時及びノズル離隔加工時に自動的に切り換えることができ、加工全体としての生産性を向上することができるという効果を奏する。
また、ノズル密着加工時における被加工物へのノズルの押し付け力を低減できるため、加工精度を向上することができるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態
実施の形態1.
第1図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図であり、図において、15は加工ヘッド、16は加工ヘッド15に固定されたケーシング、17はノズル、18は連結部材、19はワイヤガイド、20は加工液を加圧流体としてケーシング16内に供給する加工液供給管路、Eはワイヤ電極、Wは被加工物、D1は連結部材18の加工液出口側内径及びノズル17の内径、D2は連結部材18の加工液入口側内径、D0は連結部材18の最小内径、hは加工液供給管路20から加工液が供給されない場合におけるノズル17と被加工物Wとの対向面間の距離、Gは加工溝である。
連結部材18は、例えばゴム又は樹脂等の所定の弾性係数を持つ弾性体からなり、加工液の入口側及び出口側に内径D2及びD1からなる中空部を、加工液の入口側と出口側との間に最小内径D0である中空部を備え、オリフィスを構成している。また、連結部材18の加工液出口側端部(図中A)はノズル17に固定されており、ノズル17と連結部材18とは結合体を構成している。
ケーシング16とノズル17とは連結部材18を介して連結されており、連結部材18は、加工液供給管路20から加工液が供給されない場合には、ケーシング16とノズル17との対向面(図中B)が接触するように形成されている。
加工液供給管路20から供給され、ケーシング16内、連結部材18、ノズル17を経由して被加工物Wに噴出される加工液を絶縁物とし、ワイヤガイド19に案内され被加工物W方向へ送給されるワイヤ電極Eと被加工物Wとの間にパルス状電圧を印加させつつ放電を発生させることにより、被加工物Wの除去加工が行われる。
第2図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の動作説明用断面図であり、第1図と同一符号は同一又は相当部分を示している。第2図において、P1及びP2は加工液の圧力、F1は加工液の圧力P1による上向きの力、F2は加工液の圧力P2による下向きの力、F0は連結部材18の弾性に起因する復元力、Fは被加工物Wへのノズル17の押し付け力、Lは連結部材18の加工液噴出方向の自然長である。
また、第2図の(a)は非加工時又は仕上げ加工時等の加工液の圧力が低い場合を、第2図の(b)は荒加工時等の加工液の圧力が高い場合を示している。
第2図において、連結部材18には、加工液の圧力P2による下向きの力F2が作用する。すなわち、次式が得られる。
F2=P2×π/4×(D22−D02) (1)
第2図の(a)の加工液の圧力が低い場合においては、下向きの力F2が小さいため、連結部材18はほとんど変形しない。すなわち、ノズル17と被加工物Wとの対向面間の距離hが保たれる。
第2図の(b)の加工液の圧力が高い場合においては、第2図の(a)のノズル17と被加工物Wとの対向面間の距離hよりも加工液の圧力による連結部材18の自由伸びΔL maxの方が大きい。すなわち、ノズル17は被加工物Wの表面に密着し、被加工物Wを押圧する。
第2図の(b)の状態において、加工液の圧力が低くなると、連結部材18の変形が小さくなり、ノズル17は第2図の(a)の位置に戻る。
第2図の(b)において、加工液の圧力P1による上向きの力F1は次式で与えられる。
F1=P1×π/4×(D12−D02) (2)
また、第2図の(b)の状態は、連結部材の弾性に起因する復元力をF0とすると、以下の式(3)及び式(4)が成り立つ場合である。
h<ΔL max (3)
F2>F1+F0 (4)
また、この場合の被加工物Wへのノズル17の押し付け力Fは、次式となる。
F=F2−F1−F0 (5)
さらに、加工溝G又はノズル17と被加工物W間の微小隙間から流出する加工液による圧力損失をΔPとすると、次式が得られる。
P1=P2−ΔP (6)
この圧力損失ΔPは、公知の実験式等を用いて求めることができ、連結部材18が形成するオリフィスの諸元による。したがって、加工液の圧力P2に対し、連結部材18の加工液出口側内径D1、加工液入口側内径D2及び最小内径D0を選定することにより、被加工物Wへのノズル17の押し付け力Fを所望の値とすることができる。すなわち、連結部材18が形成するオリフィスの諸元の選定により所望の押し付け力Fを設定することができるため、ノズル17を被加工物Wの表面に密着させた効率の高い高速加工が可能となる。
さらに、式(5)の被加工物Wへのノズル17の押し付け力Fが零となる場合、すなわち次式が成り立つ場合には、ノズル17が被加工物Wに接触して相対移動する際の摩擦力を無視できるため、より精度の高い加工が可能となる。
F2=F1+F0 (7)
第3図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の動作説明用断面図であり、加工液供給管路20から加工液が供給されない場合におけるノズル17と被加工物Wとの対向面間の距離hが大きい場合を示している。また、第2図と同一符号は同一又は相当部分を示している。
第3図においては、次式が成り立つ。
h>ΔL max (8)
この場合、加工液の圧力P1は作用せず、加工液の圧力P2による下向きの力F2により連結部材18が変形し、加工液の圧力P2による下向きの力F2と連結部材18の弾性に起因する復元力F0とが釣り合った位置にノズル17は静止する。
次に、ノズル密着加工又はノズル離隔加工におけるノズル17から噴出される加工液の最適外径、すなわち設定すべきノズル径の例を説明する。
ノズル密着加工とノズル離隔加工とにおいて、直線部の加工とコーナ部の加工を比較すると、直線部の加工におけるノズル径の影響は小さいが、コーナ部の加工におけるノズル径の影響は大きいことがわかっている。
例えば、コーナ部の加工において、第2図の(b)に示すノズル17を被加工物Wに密着できる場合(ノズル密着加工に相当)には、噴出される加工液の外径を6乃至7mm程度にすれば、加工液を極間間隙に効率よく噴出できる。すなわち、第2図の(b)において、加工液を噴出するノズルの有効内径は連結部材18の加工液出口側内径D1となるので、D1を6乃至7mmに設定すればよい。
一方、第3図に示すようなノズル17を被加工物Wに密着できない場合(ノズル離隔加工に相当)には、噴出される加工液の外径を4mm以下にすれば加工溝Gから外に飛散する加工液の噴流を低減することができ、加工液を極間間隙に効率よく噴出できる。すなわち、第3図において、加工液を噴出するノズルの有効内径は連結部材18の最小内径D0となるので、D0を4mm以下に設定すればよい。
このように連結部材18の加工液出口側内径D1をコーナ部のノズル密着加工における加工液の極間間隙への噴出効率により最適化し、連結部材18の最小内径D0をコーナ部のノズル離隔加工における加工液の極間間隙への噴出効率により最適化して選定することにより、噴出される加工液の外径をノズル密着加工時及びノズル離隔加工時に自動的に切り換えることができ、加工効率を向上することができるため生産性を向上することができる。
第4図は、ノズルと被加工物との間隙による加工液の噴出圧の変化を実測した結果を示す図であり、直線部の加工を行った場合の例を示している。また、第4図には、この発明の構成(第1図において、D0=4mm、D1=7mmとした場合)と、従来ノズルの構成(ノズル径4mmの場合、ノズル径7mmの場合)とを合わせて示している。
第4図より、ノズルと被加工物との間隙が大きくなると、この発明の構成の加工液の噴出圧とノズル径4mmの従来ノズルの構成の加工液の噴出圧とが略同一となることがわかる。
また、ノズル径4mmの従来ノズルの構成及びノズル径7mmの従来ノズルの構成共に、ノズルと被加工物との間隙が約0.3mm以下の範囲で加工液の噴出圧が急激に低下している。これに対して、この発明の構成では、ノズルと被加工物との間隙が自動的に調整されるため、加工液の噴出圧の低下を抑制できることがわかる。
以上のように連結部材18の最小内径D0及び加工液出口側内径D1を最適化し、さらに、ノズル密着加工において、式(6)及び(7)より、選定した最小内径D0及び加工液出口側内径D1に対して、被加工物Wへのノズル17の押し付け力Fを略零とするように加工液入口側内径D2を選定すれば、ノズル17が被加工物Wに接触する際の摩擦力を無視できるため、生産性及び加工精度を向上することができる。
第5図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置におけるノズルと連結部材との結合体の別の構成例を示す図であり、第1図と同一符号は同一又は相当部分を示している。
第5図の(a)のように、ノズル17と連結部材18との結合体において、加工液の入口側はテーバ状(図中T1)であってもよい。
また、第5図の(b)のように、ノズル17と連結部材18との結合体において、加工液の出口側をテーパ状(図中T2)とし、出口側の内径D1の中空部とつないでもよい。
すなわち、ノズル17と連結部材18との結合体において、密着加工時に噴出される加工液の外径を規定する中空部の断面積変化のない部分(図中S1、内径D1部分)及び離隔加工時に噴出される加工液の外径を規定する中空部の断面積変化のない部分(図中S0、内径D0部分)があればよい。
また、第5図の(a)の構成でテーパ部(図中T1)の諸元(テーパ部の長さ及び角度等)を選定することにより、式(1)のF2に相当する加工液の圧力による下向きの力の大きさを変えることができるため、前記諸元の選定によりノズル密着加工時の被加工物Wへのノズル17の押し付け力Fを略零とすることができる。
したがって、第5図の構成によっても、第1図の構成と同様の作用効果を奏する。
以上の説明においては、上部加工ヘッドに装着された加工液噴出装置に関して説明したが、下部加工ヘッドに装着された加工液噴出装置に関しても同様な構成を採用することができる。
実施の形態2.
第6図は、この発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図であり、図において、21は連結部材、22は例えばOリング等の所定の弾性係数を有する弾性体である。また、第6図において、実施の形態1の第1図と同一符号は同一又は相当部分を示している。
ノズル17は連結部材21の加工液出口側端部(図中A)と固定されており、連結部材21はケーシング16に対し加工液の噴出方向に摺動可能に支持されている。ケーシング16と連結部材21との間に配設された弾性体22は加工液の圧力により変形するため、この変形による復原力が連結部材21に加工液の噴出方向と逆方向に作用する。
したがって、第6図のようにノズル17がケーシング16に接触した状態(実施の形態1の第2図の(a)に相当)において、加工液の圧力が高くなると弾性体22の変形によりノズル17が被加工物Wに密着する方向に移動する(例えば、実施の形態1の第2図の(b)に相当)。
また、加工液の圧力が低くなると弾性体22の変形が戻り、ノズル17は第6図の位置に戻る。
この発明の実施の形態2に係る第6図の構成においては、弾性体22の変形によりノズル17が移動する構成のため、連結部材21は剛性が十分に高い材料で製作することができる。
以上のような構成によっても、連結部材21の最小内径D0、加工液出口側内径D1及び加工液入口側内径D2を実施の形態1と同様に選定することにより、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
第7図は、この発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の別の構成を示す断面図であり、図において、23はノズル、D1はノズル23の加工液出口側内径、D2はノズル23の加工液入口側内径、D0はノズル23の最小内径である。また、第6図と同一符号は同一又は相当部分を示している。
ノズル23はケーシング16に対し加工液の噴出方向に摺動可能に支持されている。ケーシング16とノズル23との間に配設された弾性体22は加工液の圧力により変形するため、この変形による復原力がノズル23に加工液の噴出方向と逆方向に作用する。
したがって、第7図のようにノズル23がケーシング16に接触した状態(実施の形態1の第2図の(a)に相当)において、加工液の圧力が高くなると弾性体22の変形によりノズル23が被加工物Wに密着する方向に移動する(例えば、実施の形態1の第2図の(b)に相当)。
また、加工液の圧力が低くなると弾性体22の変形が戻り、ノズル23は第7図の位置に戻る。
以上のような構成によっても、ノズル23の最小内径D0、加工液出口側内径D1及び加工液入口側内径D2を実施の形態1と同様に選定することにより、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
実施の形態3.
第8図は、この発明の実施の形態3に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図であり、図において、24はノズル、25は伸縮チューブ等の管状弾性体からなる連結部材、D1はノズル24の加工液出口側内径、D2は連結部材25の内径、D0はノズル24の最小径である。また、第8図において、実施の形態1の第1図と同一符号は同一又は相当部分を示している。
また、連結部材25の一端はケーシング16に固定され、他端はノズル24に固定されており、ノズル24と連結部材25とは結合体を構成している。
第8図の場合、連結部材25の内径をD2(第1図の連結部材18の加工液入口側内径D2に相当)、ノズル24の最小内径をD0(第1図の連結部材18の最小内径D0に相当)、ノズル24の加工液出口側内径をD1(第1図の連結部材18の加工液出口側内径D1に相当)としており、連結部材25及びノズル24によりオリフィスを構成している。
このような構成によっても、ノズル24の最小内径D0及び加工液出口側内径D1並びに連結部材25の内径D2を実施の形態1と同様に選定することにより、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、特に高い加工生産性が要求されるワイヤ放電加工に用いられるのに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図である。
第2図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の動作説明用断面図である。
第3図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の動作説明用断面図である。
第4図は、ノズルと被加工物との間隙による加工液の噴出圧の変化を実測した結果を示す図である。
第5図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置におけるノズルと連結部材との結合体の別の構成例を示す図である。
第6図は、この発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図である。
第7図は、この発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の別の構成を示す断面図である。
第8図は、この発明の実施の形態3に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図である。
第9図は、従来のワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図である。
第10図は、ノズルと被加工物との距離を離さなければならない加工の例を示す説明図である。
この発明は、ワイヤ電極と被加工物との極間間隙に加工液を噴出する、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の改良に関するものである。
背景技術
ワイヤ放電加工は、ワイヤ電極と被加工物との極間に絶縁性の加工液を介在せしめ、ワイヤ電極及び被加工物を相対移動させながら極間間隙に加工電力を供給し、放電エネルギにより被加工物を加工するものである。
このようなワイヤ放電加工を行うワイヤ放電加工機において、ワイヤ電極は、供給リールから一定速度で送り出され、被加工物の上下に配置され、かつ、ワイヤガイドを備えた加工ヘッド間に供給される。また、被加工物の上下に配設されたノズルから加工液を噴出して、極間間隙の加工屑の除去及び冷却等を行う。加工速度を向上するためには、極間間隙に高圧の加工液を効率的に噴出する必要がある。
このような目的のため、従来のワイヤ放電加工機の加工液噴出装置においては、加工液を噴出するノズルの内径(以下、「ノズル径」と呼ぶ)及び加工液の噴出圧を最適化する方法が一般的に採用されている。
また、加工液を極間間隙に効率的に噴出すると共にノズルの押し付け力が被加工物へ及ぼす影響を抑制するために、ノズルと被加工物とをなるべく近接させるように、又は、ノズルと被加工物が密着する場合においてはノズルの押し付け力を小さくするように微調整する必要がある(以下「ノズル密着加工」と呼ぶ)。
このような課題に対して、例えば日本国特開平2−292127号公報(日本国特許第2656129号公報、米国特許第5128505号公報)に開示されたワイヤ放電加工機の加工液噴出装置がある。
第9図は、前記公報に開示された従来のワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図であり、図において、1は放電加工機の加工ヘッドに固定されたケーシング、2はケーシング1に対して摺動可能な可動素子、3は可動素子2に対して摺動可能なノズル、4はワイヤ通しノズル、5はワイヤガイド、6はみぞ、7は噴出室、8は圧力室、9は第2の室、10及び11はオリフィス、Wは被加工物である。みぞ6から加工液を加圧流体として供給し、図示しないワイヤ電極と被加工物Wとの極間間隙へ向かってノズル3から加工液を噴出する。圧力室8及び第2の室9は、ノズル3に対して圧力室8内の圧力及び噴出室7内の圧力を相互に逆向きに作用させるように構成されており、極間間隙に高圧の加工液を噴出する場合においても、加工ヘッドに及ぼされる反力の作用を十分に緩和し、高精度かつ高速加工を行うことができるとしている。
このような構成のワイヤ放電加工機の加工液噴出装置では、加工液を噴出するノズル3の位置を被加工物Wに対して自動的に微調整してノズル密着加工を行うことは可能であるが、圧力室8等を設けなければならず、構造が複雑になるという問題点があった。
第10図は、ノズルと被加工物との距離を離さなければならない加工(以下「ノズル離隔加工」と呼ぶ)の例を示す説明図であり、図において、12a及び12bは加工ヘッド、13a及び13bは加工液噴出装置、14は被加工物Wを固定するクランプ治具、Eはワイヤ電極である。また、第10図の(a)は被加工物Wを固定するクランプ治具14と上部の加工液噴出装置13aが干渉するためにノズル離隔加工を行う必要がある場合、第10図の(b)は被加工物Wに座ぐり又は裏逃げ等があるためにノズル離隔加工を行う必要がある場合を示している。
第10図のようにノズル離隔加工を行う場合において、ワイヤ電極と被加工物との極間間隙に高圧の加工液を効率的に噴出して加工生産性を上げるためには、ノズル径を密着加工時のノズル径と異なる設定とする必要がある。
第9図のような従来のワイヤ放電加工機の加工液噴出装置では、ノズル密着加工に適したノズル径を設定した場合には、ノズル離隔加工に適したノズル径の設定ができないため、ノズル離隔加工時の加工速度が落ち、加工全体としての生産性が低下するという問題点があった。
発明の開示
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、ノズル密着加工時及びノズル離隔加工時において、加工生産性を向上することができるワイヤ放電加工機の加工液噴出装置を得ることを目的とする。
この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、被加工物の上部又は下部に配設された加工ヘッドに固定され、前記被加工物とワイヤ電極との極間間隙に加工液を噴出するノズルを備えた、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置において、前記加工ヘッドに固定されたケーシングと、前記ケーシングと前記ノズルとを連結する、前記加工液の圧力により変形する所定の弾性係数を有する連結部材とを備え、前記連結部材と前記ノズルとの結合体において、前記加工液の出口側に所定の内径(出口側内径)の断面積変化のない中空部を、前記加工液の出口側よりも上流側に所定の内径(前記出口側内径よりも小さい最小内径)の断面積変化のない中空部を形成してなるものである。
また、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、被加工物の上部又は下部に配設された加工ヘッドに固定され、前記被加工物とワイヤ電極との極間間隙に加工液を噴出するノズルを備えた、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置において、前記加工ヘッドに固定されたケーシングと、前記ケーシングに対し前記加工液の噴出方向に摺動可能に支持され、前記ケーシングと前記ノズルとを連結する連結部材と、前記加工液の圧力により変形し、この変形による復原力が前記加工液の噴出方向と逆方向に前記連結部材に作用する、所定の弾性係数を有する弾性体とを備え、前記連結部材と前記ノズルとの結合体において、前記加工液の出口側に所定の内径(出口側内径)の断面積変化のない中空部を、前記加工液の出口側よりも上流側に所定の内径(前記出口側内径よりも小さい最小内径)の断面積変化のない中空部を形成してなるものである。
また、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、被加工物の上部又は下部に配設された加工ヘッドに固定され、前記被加工物とワイヤ電極との極間間隙に加工液を噴出するノズルを備えた、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置において、前記加工ヘッドに固定されたケーシングと、前記ケーシングに対し前記加工液の噴出方向に摺動可能に支持されたノズルと、前記加工液の圧力により変形し、この変形による復原力が前記加工液の噴出方向と逆方向に前記ノズルに作用する、所定の弾性係数を有する弾性体とを備え、前記ノズルに、前記加工液の出口側に所定の内径(出口側内径)の断面積変化のない中空部を、前記加工液の出口側よりも上流側に所定の内径(前記出口側内径よりも小さい最小内径)の断面積変化のない中空部を形成してなるものである。
また、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、前記出口側内径を、前記ノズルと被加工物とを近接又は密着して行うコーナ部の加工における前記加工液の前記極間間隙への噴出効率により最適化して選定し、前記最小内径を、前記ノズルと被加工物とを離隔して行うコーナ部の加工における前記加工液の前記極間間隙への噴出効率により最適化して選定してなるものである。
また、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、前記連結部材と前記ノズルとの結合体において、前記最小内径の中空部よりも上流側に所定の内径(前記最小内径よりも大きい入口側内径)の断面積変化のない中空部を形成してなるものである。
また、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、前記入口側内径を、前記ノズルと被加工物との密着加工時における前記被加工物への前記ノズルの押し付け力を略零とするように選定してなるものである。
この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は以上のように構成されているため、噴出される加工液の外径をノズル密着加工時及びノズル離隔加工時に自動的に切り換えることができ、加工全体としての生産性を向上することができるという効果を奏する。
また、ノズル密着加工時における被加工物へのノズルの押し付け力を低減できるため、加工精度を向上することができるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態
実施の形態1.
第1図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図であり、図において、15は加工ヘッド、16は加工ヘッド15に固定されたケーシング、17はノズル、18は連結部材、19はワイヤガイド、20は加工液を加圧流体としてケーシング16内に供給する加工液供給管路、Eはワイヤ電極、Wは被加工物、D1は連結部材18の加工液出口側内径及びノズル17の内径、D2は連結部材18の加工液入口側内径、D0は連結部材18の最小内径、hは加工液供給管路20から加工液が供給されない場合におけるノズル17と被加工物Wとの対向面間の距離、Gは加工溝である。
連結部材18は、例えばゴム又は樹脂等の所定の弾性係数を持つ弾性体からなり、加工液の入口側及び出口側に内径D2及びD1からなる中空部を、加工液の入口側と出口側との間に最小内径D0である中空部を備え、オリフィスを構成している。また、連結部材18の加工液出口側端部(図中A)はノズル17に固定されており、ノズル17と連結部材18とは結合体を構成している。
ケーシング16とノズル17とは連結部材18を介して連結されており、連結部材18は、加工液供給管路20から加工液が供給されない場合には、ケーシング16とノズル17との対向面(図中B)が接触するように形成されている。
加工液供給管路20から供給され、ケーシング16内、連結部材18、ノズル17を経由して被加工物Wに噴出される加工液を絶縁物とし、ワイヤガイド19に案内され被加工物W方向へ送給されるワイヤ電極Eと被加工物Wとの間にパルス状電圧を印加させつつ放電を発生させることにより、被加工物Wの除去加工が行われる。
第2図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の動作説明用断面図であり、第1図と同一符号は同一又は相当部分を示している。第2図において、P1及びP2は加工液の圧力、F1は加工液の圧力P1による上向きの力、F2は加工液の圧力P2による下向きの力、F0は連結部材18の弾性に起因する復元力、Fは被加工物Wへのノズル17の押し付け力、Lは連結部材18の加工液噴出方向の自然長である。
また、第2図の(a)は非加工時又は仕上げ加工時等の加工液の圧力が低い場合を、第2図の(b)は荒加工時等の加工液の圧力が高い場合を示している。
第2図において、連結部材18には、加工液の圧力P2による下向きの力F2が作用する。すなわち、次式が得られる。
F2=P2×π/4×(D22−D02) (1)
第2図の(a)の加工液の圧力が低い場合においては、下向きの力F2が小さいため、連結部材18はほとんど変形しない。すなわち、ノズル17と被加工物Wとの対向面間の距離hが保たれる。
第2図の(b)の加工液の圧力が高い場合においては、第2図の(a)のノズル17と被加工物Wとの対向面間の距離hよりも加工液の圧力による連結部材18の自由伸びΔL maxの方が大きい。すなわち、ノズル17は被加工物Wの表面に密着し、被加工物Wを押圧する。
第2図の(b)の状態において、加工液の圧力が低くなると、連結部材18の変形が小さくなり、ノズル17は第2図の(a)の位置に戻る。
第2図の(b)において、加工液の圧力P1による上向きの力F1は次式で与えられる。
F1=P1×π/4×(D12−D02) (2)
また、第2図の(b)の状態は、連結部材の弾性に起因する復元力をF0とすると、以下の式(3)及び式(4)が成り立つ場合である。
h<ΔL max (3)
F2>F1+F0 (4)
また、この場合の被加工物Wへのノズル17の押し付け力Fは、次式となる。
F=F2−F1−F0 (5)
さらに、加工溝G又はノズル17と被加工物W間の微小隙間から流出する加工液による圧力損失をΔPとすると、次式が得られる。
P1=P2−ΔP (6)
この圧力損失ΔPは、公知の実験式等を用いて求めることができ、連結部材18が形成するオリフィスの諸元による。したがって、加工液の圧力P2に対し、連結部材18の加工液出口側内径D1、加工液入口側内径D2及び最小内径D0を選定することにより、被加工物Wへのノズル17の押し付け力Fを所望の値とすることができる。すなわち、連結部材18が形成するオリフィスの諸元の選定により所望の押し付け力Fを設定することができるため、ノズル17を被加工物Wの表面に密着させた効率の高い高速加工が可能となる。
さらに、式(5)の被加工物Wへのノズル17の押し付け力Fが零となる場合、すなわち次式が成り立つ場合には、ノズル17が被加工物Wに接触して相対移動する際の摩擦力を無視できるため、より精度の高い加工が可能となる。
F2=F1+F0 (7)
第3図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の動作説明用断面図であり、加工液供給管路20から加工液が供給されない場合におけるノズル17と被加工物Wとの対向面間の距離hが大きい場合を示している。また、第2図と同一符号は同一又は相当部分を示している。
第3図においては、次式が成り立つ。
h>ΔL max (8)
この場合、加工液の圧力P1は作用せず、加工液の圧力P2による下向きの力F2により連結部材18が変形し、加工液の圧力P2による下向きの力F2と連結部材18の弾性に起因する復元力F0とが釣り合った位置にノズル17は静止する。
次に、ノズル密着加工又はノズル離隔加工におけるノズル17から噴出される加工液の最適外径、すなわち設定すべきノズル径の例を説明する。
ノズル密着加工とノズル離隔加工とにおいて、直線部の加工とコーナ部の加工を比較すると、直線部の加工におけるノズル径の影響は小さいが、コーナ部の加工におけるノズル径の影響は大きいことがわかっている。
例えば、コーナ部の加工において、第2図の(b)に示すノズル17を被加工物Wに密着できる場合(ノズル密着加工に相当)には、噴出される加工液の外径を6乃至7mm程度にすれば、加工液を極間間隙に効率よく噴出できる。すなわち、第2図の(b)において、加工液を噴出するノズルの有効内径は連結部材18の加工液出口側内径D1となるので、D1を6乃至7mmに設定すればよい。
一方、第3図に示すようなノズル17を被加工物Wに密着できない場合(ノズル離隔加工に相当)には、噴出される加工液の外径を4mm以下にすれば加工溝Gから外に飛散する加工液の噴流を低減することができ、加工液を極間間隙に効率よく噴出できる。すなわち、第3図において、加工液を噴出するノズルの有効内径は連結部材18の最小内径D0となるので、D0を4mm以下に設定すればよい。
このように連結部材18の加工液出口側内径D1をコーナ部のノズル密着加工における加工液の極間間隙への噴出効率により最適化し、連結部材18の最小内径D0をコーナ部のノズル離隔加工における加工液の極間間隙への噴出効率により最適化して選定することにより、噴出される加工液の外径をノズル密着加工時及びノズル離隔加工時に自動的に切り換えることができ、加工効率を向上することができるため生産性を向上することができる。
第4図は、ノズルと被加工物との間隙による加工液の噴出圧の変化を実測した結果を示す図であり、直線部の加工を行った場合の例を示している。また、第4図には、この発明の構成(第1図において、D0=4mm、D1=7mmとした場合)と、従来ノズルの構成(ノズル径4mmの場合、ノズル径7mmの場合)とを合わせて示している。
第4図より、ノズルと被加工物との間隙が大きくなると、この発明の構成の加工液の噴出圧とノズル径4mmの従来ノズルの構成の加工液の噴出圧とが略同一となることがわかる。
また、ノズル径4mmの従来ノズルの構成及びノズル径7mmの従来ノズルの構成共に、ノズルと被加工物との間隙が約0.3mm以下の範囲で加工液の噴出圧が急激に低下している。これに対して、この発明の構成では、ノズルと被加工物との間隙が自動的に調整されるため、加工液の噴出圧の低下を抑制できることがわかる。
以上のように連結部材18の最小内径D0及び加工液出口側内径D1を最適化し、さらに、ノズル密着加工において、式(6)及び(7)より、選定した最小内径D0及び加工液出口側内径D1に対して、被加工物Wへのノズル17の押し付け力Fを略零とするように加工液入口側内径D2を選定すれば、ノズル17が被加工物Wに接触する際の摩擦力を無視できるため、生産性及び加工精度を向上することができる。
第5図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置におけるノズルと連結部材との結合体の別の構成例を示す図であり、第1図と同一符号は同一又は相当部分を示している。
第5図の(a)のように、ノズル17と連結部材18との結合体において、加工液の入口側はテーバ状(図中T1)であってもよい。
また、第5図の(b)のように、ノズル17と連結部材18との結合体において、加工液の出口側をテーパ状(図中T2)とし、出口側の内径D1の中空部とつないでもよい。
すなわち、ノズル17と連結部材18との結合体において、密着加工時に噴出される加工液の外径を規定する中空部の断面積変化のない部分(図中S1、内径D1部分)及び離隔加工時に噴出される加工液の外径を規定する中空部の断面積変化のない部分(図中S0、内径D0部分)があればよい。
また、第5図の(a)の構成でテーパ部(図中T1)の諸元(テーパ部の長さ及び角度等)を選定することにより、式(1)のF2に相当する加工液の圧力による下向きの力の大きさを変えることができるため、前記諸元の選定によりノズル密着加工時の被加工物Wへのノズル17の押し付け力Fを略零とすることができる。
したがって、第5図の構成によっても、第1図の構成と同様の作用効果を奏する。
以上の説明においては、上部加工ヘッドに装着された加工液噴出装置に関して説明したが、下部加工ヘッドに装着された加工液噴出装置に関しても同様な構成を採用することができる。
実施の形態2.
第6図は、この発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図であり、図において、21は連結部材、22は例えばOリング等の所定の弾性係数を有する弾性体である。また、第6図において、実施の形態1の第1図と同一符号は同一又は相当部分を示している。
ノズル17は連結部材21の加工液出口側端部(図中A)と固定されており、連結部材21はケーシング16に対し加工液の噴出方向に摺動可能に支持されている。ケーシング16と連結部材21との間に配設された弾性体22は加工液の圧力により変形するため、この変形による復原力が連結部材21に加工液の噴出方向と逆方向に作用する。
したがって、第6図のようにノズル17がケーシング16に接触した状態(実施の形態1の第2図の(a)に相当)において、加工液の圧力が高くなると弾性体22の変形によりノズル17が被加工物Wに密着する方向に移動する(例えば、実施の形態1の第2図の(b)に相当)。
また、加工液の圧力が低くなると弾性体22の変形が戻り、ノズル17は第6図の位置に戻る。
この発明の実施の形態2に係る第6図の構成においては、弾性体22の変形によりノズル17が移動する構成のため、連結部材21は剛性が十分に高い材料で製作することができる。
以上のような構成によっても、連結部材21の最小内径D0、加工液出口側内径D1及び加工液入口側内径D2を実施の形態1と同様に選定することにより、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
第7図は、この発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の別の構成を示す断面図であり、図において、23はノズル、D1はノズル23の加工液出口側内径、D2はノズル23の加工液入口側内径、D0はノズル23の最小内径である。また、第6図と同一符号は同一又は相当部分を示している。
ノズル23はケーシング16に対し加工液の噴出方向に摺動可能に支持されている。ケーシング16とノズル23との間に配設された弾性体22は加工液の圧力により変形するため、この変形による復原力がノズル23に加工液の噴出方向と逆方向に作用する。
したがって、第7図のようにノズル23がケーシング16に接触した状態(実施の形態1の第2図の(a)に相当)において、加工液の圧力が高くなると弾性体22の変形によりノズル23が被加工物Wに密着する方向に移動する(例えば、実施の形態1の第2図の(b)に相当)。
また、加工液の圧力が低くなると弾性体22の変形が戻り、ノズル23は第7図の位置に戻る。
以上のような構成によっても、ノズル23の最小内径D0、加工液出口側内径D1及び加工液入口側内径D2を実施の形態1と同様に選定することにより、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
実施の形態3.
第8図は、この発明の実施の形態3に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図であり、図において、24はノズル、25は伸縮チューブ等の管状弾性体からなる連結部材、D1はノズル24の加工液出口側内径、D2は連結部材25の内径、D0はノズル24の最小径である。また、第8図において、実施の形態1の第1図と同一符号は同一又は相当部分を示している。
また、連結部材25の一端はケーシング16に固定され、他端はノズル24に固定されており、ノズル24と連結部材25とは結合体を構成している。
第8図の場合、連結部材25の内径をD2(第1図の連結部材18の加工液入口側内径D2に相当)、ノズル24の最小内径をD0(第1図の連結部材18の最小内径D0に相当)、ノズル24の加工液出口側内径をD1(第1図の連結部材18の加工液出口側内径D1に相当)としており、連結部材25及びノズル24によりオリフィスを構成している。
このような構成によっても、ノズル24の最小内径D0及び加工液出口側内径D1並びに連結部材25の内径D2を実施の形態1と同様に選定することにより、実施の形態1と同様の作用効果を奏する。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置は、特に高い加工生産性が要求されるワイヤ放電加工に用いられるのに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図である。
第2図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の動作説明用断面図である。
第3図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の動作説明用断面図である。
第4図は、ノズルと被加工物との間隙による加工液の噴出圧の変化を実測した結果を示す図である。
第5図は、この発明の実施の形態1に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置におけるノズルと連結部材との結合体の別の構成例を示す図である。
第6図は、この発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図である。
第7図は、この発明の実施の形態2に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の別の構成を示す断面図である。
第8図は、この発明の実施の形態3に係るワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図である。
第9図は、従来のワイヤ放電加工機の加工液噴出装置の構成を示す断面図である。
第10図は、ノズルと被加工物との距離を離さなければならない加工の例を示す説明図である。
Claims (6)
- 被加工物の上部又は下部に配設された加工ヘッドに固定され、前記被加工物とワイヤ電極との極間間隙に加工液を噴出するノズルを備えた、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置において、
前記加工ヘッドに固定されたケーシングと、
前記ケーシングと前記ノズルとを連結する、前記加工液の圧力により変形する所定の弾性係数を有する連結部材とを備え、
前記連結部材と前記ノズルとの結合体において、前記加工液の出口側に所定の内径(出口側内径)の断面積変化のない中空部を、前記加工液の出口側よりも上流側に所定の内径(前記出口側内径よりも小さい最小内径)の断面積変化のない中空部を形成してなることを特徴とするワイヤ放電加工機の加工液噴出装置。 - 被加工物の上部又は下部に配設された加工ヘッドに固定され、前記被加工物とワイヤ電極との極間間隙に加工液を噴出するノズルを備えた、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置において、
前記加工ヘッドに固定されたケーシングと、
前記ケーシングに対し前記加工液の噴出方向に摺動可能に支持され、前記ケーシングと前記ノズルとを連結する連結部材と、
前記加工液の圧力により変形し、この変形による復原力が前記加工液の噴出方向と逆方向に前記連結部材に作用する、所定の弾性係数を有する弾性体とを備え、
前記連結部材と前記ノズルとの結合体において、前記加工液の出口側に所定の内径(出口側内径)の断面積変化のない中空部を、前記加工液の出口側よりも上流側に所定の内径(前記出口側内径よりも小さい最小内径)の断面積変化のない中空部を形成してなることを特徴とするワイヤ放電加工機の加工液噴出装置。 - 被加工物の上部又は下部に配設された加工ヘッドに固定され、前記被加工物とワイヤ電極との極間間隙に加工液を噴出するノズルを備えた、ワイヤ放電加工機の加工液噴出装置において、
前記加工ヘッドに固定されたケーシングと、
前記ケーシングに対し前記加工液の噴出方向に摺動可能に支持されたノズルと、
前記加工液の圧力により変形し、この変形による復原力が前記加工液の噴出方向と逆方向に前記ノズルに作用する、所定の弾性係数を有する弾性体とを備え、
前記ノズルに、前記加工液の出口側に所定の内径(出口側内径)の断面積変化のない中空部を、前記加工液の出口側よりも上流側に所定の内径(前記出口側内径よりも小さい最小内径)の断面積変化のない中空部を形成してなることを特徴とするワイヤ放電加工機の加工液噴出装置。 - 請求の範囲1〜3のいずれかにおいて、前記出口側内径を、前記ノズルと被加工物とを近接又は密着して行うコーナ部の加工における前記加工液の前記極間間隙への噴出効率により最適化して選定し、前記最小内径を、前記ノズルと被加工物とを離隔して行うコーナ部の加工における前記加工液の前記極間間隙への噴出効率により最適化して選定してなることを特徴とするワイヤ放電加工機の加工液噴出装置。
- 請求の範囲1〜3のいずれかにおいて、前記連結部材と前記ノズルとの結合体において、前記最小内径の中空部よりも上流側に所定の内径(前記最小内径よりも大きい入口側内径)の断面積変化のない中空部を形成してなることを特徴とするワイヤ放電加工機の加工液噴出装置。
- 請求の範囲5において、前記入口側内径を、前記ノズルと被加工物との密着加工時における前記被加工物への前記ノズルの押し付け力を略零とするように選定してなることを特徴とするワイヤ放電加工機の加工液噴出装置。
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