JPH0248120A - ワイヤカット放電加工装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ワイヤカット放電加工装置に係り、特に被
加工物の上、下部においてワイヤ電極を支る。

［従来の技術］ 第６図は従来のワイヤカット放電加工装置の一例を示す
概略図である。図において、（１）は供給ボビン〈２〉
から送り出されるワイヤ電極、（３）は電磁ブレーキ（
３ａ）に連結され、ワイヤ電極（１）に所定の張力を与
えるブレーキローラ、（４ａ）　、　（４ｂ）　。

（４ｃ）はそれぞれワイヤ電極（１）の走行方向を変更
させるアイドラである。（５）は位置決め用の上部ガイ
ド、り６）は同じく下部ガイドで、それぞれ上部と下部
の加工液噴出ノズル（７）および（８）の内部に配置さ
れている。（９）は加工液（ｌＯ）を供給するためのポ
ンプ、（１１）はワイヤ電極（１）と被加工物（１２）
との間に放電をおこすためのパルス電源ユニットで、ワ
イヤ電極（１）は上部ガイド（５）と下部ガイド（６）
によって支持され、被加工物（１２）に対して所定の方
向に位置している。なお、（１３〉は使用後のワイヤ電
極（１）を収容するワイヤ送りロラである。

上記のような構成のワイヤカット放電加工装置において
、まず、ワイヤ電極（１）に噴射ノズル（７）、（８）
から加工液（１０）を噴出しながらワイヤ電極（１）と
被加工物（１２）間にパルス電圧を加える。

ワイヤ電極（１）と被加工物（１２）との対向した微少
間隙では、加工液（１０）の気化爆発に伴う放電時の熱
エネルギによって被加工物（１２）を溶融飛散させる。

また、対向する微少間隙を一定に保ち、放電を継続的に
行うためのワイヤ電極（１）と被加工物（１２）との相
対移動は、図示しないＸ−Ｙクロステーブルを数値制御
により通常行なわれている。このようにして放電を繰り
返し、Ｘ−Ｙテーブルを制御することにより、加工溝が
連続的に形成され、任意の形状に被加工物（１２）を加
工するようになっている。

上述のような場合、−船釣に加工液噴出ノズル（７）、
（８）から噴出する加工液（１０）は、第７図に示すよ
うに、加工部に供給される加工液（１０ｂ）と、被加工
物（１２）の表面に沿って流れる加工液（１０ａ）との
２つの流れになることか多い。しかも、加工部に供給さ
れる加工液（１０ｂ）は、ワイヤ電極（１）の後方へ流
れ去るため、その流れによってワイヤ電極（１）が進行
方向と逆方向に力を受け、ワイヤ電極（１）の振動や断
線の一要因となるという問題がある。また、放電加工時
に発生する放電反力によっても、ワイヤ電極（１）は進
行方向と逆方向に力を受ける。こうした各種の加振力に
起因するワイヤ電極（１）の振動の問題に対し、従来は
ワイヤ電極（１）の直径と上下部ガイド（５）　、　（
１３）の内径との寸法差を可能な限り小さくしたり、ワ
イヤ電極（１）に加える張力を高めることによって、そ
の振れ幅を抑制するようにしていた。

［発明が解決しようとする課題］ 上述のように、従来のワイヤカット放電加工装置では、
各種の加振力に起因するワイヤ電極（１）の振れ幅を抑
制する対策として、その張力を高めたり、またワイヤ電
極（１）の直径と上下部ガイド（５）　、　（６）の内
径との差を小さくすることで対処していた。しかし、第
８図に示すようにガイドダイス（１４）の内径とワイヤ
電極（１）との間にはクリアランスｄかあり、しかも、
ガイドダイス（１４）の肉厚か薄いので、ワイヤ電極（
１）を支持する直線部分がワイヤ径の３〜４割程度にと
どまり、ワイヤ電極＜１）の接触部は線接触に近い状態
になるため、以上の対策たけては振動を抑制することが
困難であった。

こうした点を解決するために、位置決め用のガイドの個
数を増やしたり、あるいはそのワイヤ支持部となるガイ
ドダイスの直線部を長（して面接触状の支持状態とする
なとによって、ワイヤ電極の振動を抑制することができ
るようになったが、その反面、ガイドダイスへのワイヤ
電極の挿入が非常に困難となって、操作性を極端に損な
うという問題があらたに生じてきた。

この発明はかかる問題点を解消するためになされたもの
で、ガイドダイスへのワイヤの挿入が容易で、かつワイ
ヤ電極の振動に対する抑制能力の優れた支持構造を具備
するワイヤカット放電加工装置を得ることを目的とする
。

［課題を解決するための手段］ この発明に係るワイヤカット放電加工装置は、上部か拡
径されたテーパ状の孔を有するチ・ツブ収納筒内に、弾
性材で形成され中心部にワイヤ電極の挿通穴を有し外周
面がチップ収納筒のチーツクに整合するガイドチップを
収容した位置決め用ガイドを噴射ノズル内に設けたもの
である。

また、弾性材で形成され中心部にワイヤ電極の挿通穴を
有し、その外周に空洞部を有するリング状のガイドダイ
スを設け、圧力源より空洞内を加圧するようにした位置
決め用ガイドを設けたものである。

［作　用コ この発明におけるガイドチップは、加工時の加工液圧に
よってワイヤ電極挿通孔を縮少し、ワイヤ電極の制振能
力を高める。

また、空洞部を有するリング状のガイドダイスは、空気
源よりの加圧によってワイヤ電極挿通孔を縮少し、ワイ
ヤ電極の制振能力を高める。

［実施例］ 第１図はこの発明の一実施例によるワイヤ力・ソト放電
加工装置における位置決め用のガイドの構成を示す断面
図、第２図は上述の構成におけるガイドチップの形状を
示す正面図および側面図である。第１図において、（１
）はワイヤ電極、（２１）（２１）は両端部（２１ａ）
か拡径されて開放され、内面がテーパ状に形成された円
錐状の一対のチップ収容筒で、両チップ収容筒（２１）
　、　（２１）の間にはガイドダイス（１４）か取付け
られており、加工液噴出ノズル内に設けられている。（
２２）はチップ収容筒（２］）内に昇降自在に設けられ
たガイドチップであり、弾性を有する合成樹脂等によっ
てチップ収容筒（２１）のテーパと整合するような台形
断面に成型され、第２図（ａ）に示すように中心部にワ
イヤ電極（１）に対して所定のクリアランスのある孔（
２２ａ）が設けられている。また、ガイドチップ（２２
）には第２図（ｂ）の如く弾性を増大させるために放射
状のスリット（２２＋））を設けてもよい。

上記のような構成の位置決め用のガイドにおいて、第３
図（ａ）に示すように、加工か行なわれていないときは
、」二連したとおりガイドチップ（２２）の外周はチッ
プ収容筒（２１）の内面に接し、孔（２２ａ）とワイヤ
電極（１）との間にクリアランスｄがあるので、ガイド
ダイス（１４）、チップ収容筒（２ｊ）、ガイドチップ
（２２）で構成される位置決め用のガイドへのワイヤ電
極（１）の挿入が容易にできる。加工か開始すると、位
置決め用ガイドが設けられている加工液噴出ノズル内の
圧力が高（なり、第３図（ｂ）に示すようにガイトチツ
ブ（２２）の両端面に圧力か加わる。この加圧力の単位
面積当りの圧力をｐ１ガイドチップ（２２）の上下それ
ぞれの端面の加圧有効面積をＡ、Ｂ、軸方向に加わる圧
力をＰとすると、 ｐ＝ｐ　　（Ａ−Ｂ） この圧力Ｐによってチップ収容筒（２１）の面に直交す
る方向に加わる力をＰＬとすると、ワイヤ電極（１）軸
に直交する方向の分力Ｐ２が作用して、ガイドチップ（
２２）の可撓性により孔（２ａ）が縮少するとともに、
第３図（Ｃ）に示すように圧力Ｐの作用てガイドチップ
（２２）は上方へ移動し、ガイドダイス（］４）と協動
して、種々の加振力に対する適切な制御か行なえるよう
にワイヤ電極（１）を支持する。

なお、上述の説明では、２個のチップ収容筒（２１）を
対向配置してその中央部にガイドダイスフ１４）を取付
け、一方のチップ収容筒（２Ｉ）内にガイドチップ（２
２）を配設した場合を示したか、両側のチップ収容筒（
２１）内にガイドチップ（２２）を配設してもよく、あ
るいは一方のチップ収容筒を省略してもよい。

第４図はこの発明の他の実施例による位置決め用のガイ
ドの構成を示す概略図である。図において、（１）はワ
イヤ電極、（２３）は中心部にワイヤ電極（１）を挿入
する孔（２３ｂ）を有し、弾性を有する合成樹脂等で成
型されて孔（２３ｂ）の周囲に空洞部（２３ａ）を有す
るリング状のガイドダイスであり、油圧、空気圧、水圧
等による圧力源（２４）によって空洞部（２３）か加圧
されると、中央部か弾性変形し、孔（２３ｂ）の径を縮
少するようになっている。なお、孔（２３＋））の表面
は硬化させるか又は硬度の高い材料によって蒸着等で被
覆されており、耐摩耗性を備えている。

上述のような構成の位置決め用のガイドにおいて、第５
図（ａ）に示すように加工か行なわれていないときは、
空洞部（２３ａ）には圧力源（２４）よりの加圧かなく
、中央部の孔（２３ｂ）とワイヤ電極（１）との間に所
定のクリアランスｄを有する。

加工前のこのクリアランスｄかある状態の孔（２３ｂ）
に電極（１）を挿入して加工を開始すると、圧力源（２
４）か作動して空洞部（２３ａ）を加圧し、第５図（ｂ
）に示すように可撓性ガイドダイス（２３）の弾性変形
によって孔（２３ｂ）か縮少し、ワイヤ電極（１）との
間の適度な微小クリアランスでワイヤ電極（１）を支持
するようになり、種々の加振力に対する適切な抑制を行
う。

［発明の効果コ 以上説明したように、この発明によれば、加工時の加工
液による加圧でガイドダイス内に設けたガイトチツブの
孔径を縮少させ、適度なりリアランスでしかもワイヤ電
極と接する面積を増大してワイヤ電極を支持する構成と
し、また加工時に圧力源によってガイドダイスの空洞部
を加圧してその孔径を縮少させ、適度なりリアランスで
ワイヤ電極を支持する構成としたので、ワイヤ電極の制
振能力が優れ、ワイヤ電極の挿入性が向上し、自動化が
容易となる。このため加工前におけるワイヤ結線作業を
大幅に改善することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による位置決め用のガイド
の構成を示す断面図、第２図（ａ）　、（ｂ）はそれぞ
れガイドチップの実施例の正面図および側面図、第３図
（ａ）　、　（ｂ）　、　（ｃ）は第１図の実施例の作
用説明図、第４図はこの発明の他の実施例の構成°を示
す概略図、第５図（ａ）　、　（ｂ）はその作用説明図
、第６図はワイヤカット放電加工装置の全体構成の一例
を示す説明図、第７図は加工液の流れ状態を示す説明図
、第８図は従来のワイヤ電極とガイドダイスとの間のク
リアランスによるワイヤ電極の振れを示す説明図である
。 図において、（１）はワイヤ電極、（５）　、　（６）
は上。 下部ガイド、（７）、（８）は上、下部加工液噴射ノズ
ル、（１４）はガイドダイス、（２１）はチップ収納筒
、（２１ａ）は開放部、（２２）はガイドチップ、（２
２ａ）（２３ｂ）は孔、（２３）は可撓性ガイドダイス
、（２３ａ）は空洞部、（２４）は圧力源。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）一端にガイドダイスが取付けられ他端が拡径され
   たテーパ状の内径を有するチップ収納筒内に、弾性材で
   形成され中心部にワイヤ電極を挿通する孔を有し、外周
   面が上記チップ収納筒のテーパと整合するガイドチップ
   を収容した位置決め用ガイドを噴射ノズル内に設けたこ
   とを特徴とするワイヤカット放電加工装置。
2. （２）弾性材からなり中心部にワイヤ電極を挿通する孔
   を有し、該孔の周囲に圧力源に連結された空洞部を有す
   るリング状のガイドダイスからなる位置決め用ガイドを
   備えたことを特徴とするワイヤカット放電加工装置。