JPWO2003053103A1 - 渦電流の発熱を利用した加熱装置 - Google Patents
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Abstract
ロータリーそのものを発熱させ、熱効率が向上させることにより、シンプルな構造で従来よりもメンテナンスがし易く、熱の損失の少ない渦電流の発熱を利用した加熱装置で、渦電流が発生可能なロータリーの外周に複数の永久磁石をN極とS極が交互に位置するように配置した渦電流の発熱を利用した加熱装置。
Description
技術分野
本発明は、本発明はロータリーに永久磁石により渦電流を発生させて発熱させ、溶解用アルミ粉、鋳物砂、水分を含んだ粉・粉体などを加熱する渦電流の発熱を利用した加熱装置に関する。
背景技術
水分を含んだ粉・粉体などの原料を加熱して乾燥させる目的として一定方向で回転するロータリーが使われる。装置は、横向きに据え付けられたロータリーであり、バーナー等でロータリー内を昇温させ、乾燥させたい原料を一方から投入すれば、他方から乾燥した原料が排出される構造となっている。
従来のロータリーでは、バーナー等の加熱するための装置や、熱風を送り込む送風装置、さらに、サイクロン、微粉を大気中に出さないようにするための集塵装置などが必要で構造が複雑なものであった。また、これらは、ロータリーを間接的に加熱するため、熱の損失があった。
そこで、本発明では、永久磁石により渦電流を発生させてロータリーそのものを発熱させ、熱効率を向上させることにより、シンプルな構造で従来よりもメンテナンスがし易く、熱の損失の少ない渦電流の発熱を利用した加熱装置を提供するものである。
発明の開示
本発明の渦電流の発熱を利用した加熱装置は、渦電流が発生可能なロータリーの外周に複数の永久磁石をN極とS極が交互に位置するように配置したことを特徴とする。また、渦電流が発生可能なロータリーに近接して、複数の永久磁石をN極とS極が交互に位置するように配置した回転可能な回転体を設けて構成してもよい。
発明を実施するための最良の形態
本発明は、ロータリーの周りに、強力な磁力の永久磁石を配置した。ロータリーを回転することにより、ロータリーには、N、Sの磁極が交互に横切ることになり、電磁誘導現象により、ロータリー内部に渦電流が発生し、その結果ロータリーは発熱し、一方の供給口からロータリー内に供給された被加熱物が移動しながら加熱されて他方の排出口から排出される。
ロータリーは、鉄、ステンレス、アルミなど渦電流発生可能な金属製で回転可能に設け、内部に供給された被加熱物が一方向に移動できるように、傾斜させたり、あるいは内面にスクリュー羽根を設ける。
ロータリーの周りに、強力な磁石をN極、S極を交互に配置、固定する。永久磁石としては、ネオジウム系、サマリウム系などの表面3000ガウス以上のものを使用する。また、温度調整は、ロータリーの厚み、回転数、または磁石とロータリーの距離を変えることによって行うことができ、必要発熱量や用途にあわせて、磁石の強さや極数は決定される。ロータリーは、毎分100〜600回転程度で回す。その結果、ロータリーが徐々に発熱することを確認することができる。
実施例1
図1(a)は本発明の加熱装置を乾燥機に使用した一実施例を示す概略図である。
厚さ5mm:外径140mmの金属製のロータリー1の外周に、表面4800ガウスのネオジウム磁石2を、N極とS極が交互になるように等間隔に配置し固定した。
回転数を毎分180回転させるとロータリーの表面温度は110℃となり、被加熱物として鋳物砂をロータリー内に供給すると、排出口から充分に乾燥された鋳物砂を排出させることができた。
実施例2
図1(b)は永久磁石を回転体に設けた実施例を示す概略図である。
ロータリー1は実施例1と同様である。本実施例では鉄製の回転体3の外周に、表面4800ガウスのネオジウム磁石2を、N極とS極が交互になるように等間隔に配置した例である。
回転体3を回転させることにより回転するロータリー1が加熱されて被加熱物を加熱することができる。本実施例では、回転体3に磁石を配置するので、ロータリー1の回りに磁石を配置するのに較べて製作がし易くなる。
本発明の効果は次のとおりである。
(1)ロータリーに永久磁石を取り付ける構造なので、従来のロータリーに較べて、構造がシンプルであり、故障しにくく、メンテナンスがし易い。
(2)永久磁石により発生する渦電流の発熱により、ロータリー自体が発熱するので、加熱効率がよい。
(3)電力は、ロータリーを回転させるのに使用されるのみであり、少電力で済む。
(4)ロータリーの厚み、回転数あるいは磁石とロータリーの距離を変えることにより、簡単に温度調整ができる。
産業上の利用可能性
溶解用アルミ粉、鋳物砂、水分を含んだ粉・粉体などを加熱する加熱装置に利用できる。
【図面の簡単な説明】
図1は 本発明の加熱装置の実施例を示し、(a)は乾燥機に使用した一実施例を示す概略図、(b)は永久磁石を回転体に設けた実施例を示す概略図である。
本発明は、本発明はロータリーに永久磁石により渦電流を発生させて発熱させ、溶解用アルミ粉、鋳物砂、水分を含んだ粉・粉体などを加熱する渦電流の発熱を利用した加熱装置に関する。
背景技術
水分を含んだ粉・粉体などの原料を加熱して乾燥させる目的として一定方向で回転するロータリーが使われる。装置は、横向きに据え付けられたロータリーであり、バーナー等でロータリー内を昇温させ、乾燥させたい原料を一方から投入すれば、他方から乾燥した原料が排出される構造となっている。
従来のロータリーでは、バーナー等の加熱するための装置や、熱風を送り込む送風装置、さらに、サイクロン、微粉を大気中に出さないようにするための集塵装置などが必要で構造が複雑なものであった。また、これらは、ロータリーを間接的に加熱するため、熱の損失があった。
そこで、本発明では、永久磁石により渦電流を発生させてロータリーそのものを発熱させ、熱効率を向上させることにより、シンプルな構造で従来よりもメンテナンスがし易く、熱の損失の少ない渦電流の発熱を利用した加熱装置を提供するものである。
発明の開示
本発明の渦電流の発熱を利用した加熱装置は、渦電流が発生可能なロータリーの外周に複数の永久磁石をN極とS極が交互に位置するように配置したことを特徴とする。また、渦電流が発生可能なロータリーに近接して、複数の永久磁石をN極とS極が交互に位置するように配置した回転可能な回転体を設けて構成してもよい。
発明を実施するための最良の形態
本発明は、ロータリーの周りに、強力な磁力の永久磁石を配置した。ロータリーを回転することにより、ロータリーには、N、Sの磁極が交互に横切ることになり、電磁誘導現象により、ロータリー内部に渦電流が発生し、その結果ロータリーは発熱し、一方の供給口からロータリー内に供給された被加熱物が移動しながら加熱されて他方の排出口から排出される。
ロータリーは、鉄、ステンレス、アルミなど渦電流発生可能な金属製で回転可能に設け、内部に供給された被加熱物が一方向に移動できるように、傾斜させたり、あるいは内面にスクリュー羽根を設ける。
ロータリーの周りに、強力な磁石をN極、S極を交互に配置、固定する。永久磁石としては、ネオジウム系、サマリウム系などの表面3000ガウス以上のものを使用する。また、温度調整は、ロータリーの厚み、回転数、または磁石とロータリーの距離を変えることによって行うことができ、必要発熱量や用途にあわせて、磁石の強さや極数は決定される。ロータリーは、毎分100〜600回転程度で回す。その結果、ロータリーが徐々に発熱することを確認することができる。
実施例1
図1(a)は本発明の加熱装置を乾燥機に使用した一実施例を示す概略図である。
厚さ5mm:外径140mmの金属製のロータリー1の外周に、表面4800ガウスのネオジウム磁石2を、N極とS極が交互になるように等間隔に配置し固定した。
回転数を毎分180回転させるとロータリーの表面温度は110℃となり、被加熱物として鋳物砂をロータリー内に供給すると、排出口から充分に乾燥された鋳物砂を排出させることができた。
実施例2
図1(b)は永久磁石を回転体に設けた実施例を示す概略図である。
ロータリー1は実施例1と同様である。本実施例では鉄製の回転体3の外周に、表面4800ガウスのネオジウム磁石2を、N極とS極が交互になるように等間隔に配置した例である。
回転体3を回転させることにより回転するロータリー1が加熱されて被加熱物を加熱することができる。本実施例では、回転体3に磁石を配置するので、ロータリー1の回りに磁石を配置するのに較べて製作がし易くなる。
本発明の効果は次のとおりである。
(1)ロータリーに永久磁石を取り付ける構造なので、従来のロータリーに較べて、構造がシンプルであり、故障しにくく、メンテナンスがし易い。
(2)永久磁石により発生する渦電流の発熱により、ロータリー自体が発熱するので、加熱効率がよい。
(3)電力は、ロータリーを回転させるのに使用されるのみであり、少電力で済む。
(4)ロータリーの厚み、回転数あるいは磁石とロータリーの距離を変えることにより、簡単に温度調整ができる。
産業上の利用可能性
溶解用アルミ粉、鋳物砂、水分を含んだ粉・粉体などを加熱する加熱装置に利用できる。
【図面の簡単な説明】
図1は 本発明の加熱装置の実施例を示し、(a)は乾燥機に使用した一実施例を示す概略図、(b)は永久磁石を回転体に設けた実施例を示す概略図である。
Claims (2)
- 渦電流が発生可能なロータリーの外周に複数の永久磁石をN極とS極が交互に位置するように配置したことを特徴とする渦電流の発熱を利用した加熱装置。
- 渦電流が発生可能なロータリーに近接して、複数の永久磁石をN極とS極が交互に位置するように配置した回転可能な回転体を設けたことを特徴とする渦電流の発熱を利用した加熱装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001386652 | 2001-12-19 | ||
JP2001386652 | 2001-12-19 | ||
PCT/JP2002/000862 WO2003053103A1 (fr) | 2001-12-19 | 2002-02-01 | Appareil de chauffage utilisant de la chaleur generee par courant de foucault |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2003053103A1 true JPWO2003053103A1 (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=19187957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003553874A Pending JPWO2003053103A1 (ja) | 2001-12-19 | 2002-02-01 | 渦電流の発熱を利用した加熱装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPWO2003053103A1 (ja) |
AU (1) | AU2002230132A1 (ja) |
WO (1) | WO2003053103A1 (ja) |
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EP2605613A3 (en) | 2008-04-11 | 2014-07-23 | The Timken Company | Inductive heating using magnets for hardening of gear teeth and components alike |
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EP2620037A1 (en) * | 2010-10-11 | 2013-07-31 | The Timken Company | Hole heating and spot heating via rotational or reciprocating magnetic heating |
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-
2002
- 2002-02-01 WO PCT/JP2002/000862 patent/WO2003053103A1/ja active Application Filing
- 2002-02-01 JP JP2003553874A patent/JPWO2003053103A1/ja active Pending
- 2002-02-01 AU AU2002230132A patent/AU2002230132A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU2002230132A1 (en) | 2003-06-30 |
WO2003053103A1 (fr) | 2003-06-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070202 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070608 |