JP7258286B2 - 発熱機、及びエネルギー貯蔵システム - Google Patents
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Description
熱媒体を加熱する発熱機であって、
ケースと、
前記ケースの内周側に同軸に配置される第一の回転子と、を備え、
前記ケースは、
筒状の内殻及び外殻と、
前記内殻と前記外殻との間に前記熱媒体が流通される筒状空間と、
前記筒状空間に前記熱媒体が供給される入口部と、
前記筒状空間から前記熱媒体が排出される出口部と、
前記筒状空間内に回転可能に収容される導電性の筒体と、を有し、
前記第一の回転子は、
前記ケースの一端面に回転自在に支持され、かつ第一の駆動源によって回転される第一の回転軸と、
前記第一の回転子の外周に設けられる第一の磁極と、
前記第一の磁極から前記筒体に向けて磁束を発生させる第一の界磁と、を有する。
熱媒体を加熱する発熱装置と、
前記発熱装置で加熱した熱媒体の熱を蓄える蓄熱装置と、を備え、
前記発熱装置は、
本開示の発熱機と、
前記第一の駆動源として、電力系統を電源とする第一の同期電動機と、を有する。
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
熱媒体を加熱する発熱機であって、
ケースと、
前記ケースの内周側に同軸に配置される第一の回転子と、を備え、
前記ケースは、
筒状の内殻及び外殻と、
前記内殻と前記外殻との間に前記熱媒体が流通される筒状空間と、
前記筒状空間に前記熱媒体が供給される入口部と、
前記筒状空間から前記熱媒体が排出される出口部と、
前記筒状空間内に回転可能に収容される導電性の筒体と、を有し、
前記第一の回転子は、
前記ケースの一端面に回転自在に支持され、かつ第一の駆動源によって回転される第一の回転軸と、
前記第一の回転子の外周に設けられる第一の磁極と、
前記第一の磁極から前記筒体に向けて磁束を発生させる第一の界磁と、を有する。
前記内殻が非磁性を有することが挙げられる。
前記第一の界磁は、前記第一の回転子の一端側に配置され、前記第一の回転軸、前記第一の磁極、前記内殻、前記筒体、前記外殻、及び前記ケースの一端面を通る閉磁路を形成することが挙げられる。
前記入口部が前記ケースの一端側に設けられ、
前記出口部が前記ケースの他端側に設けられていることが挙げられる。
前記筒体は、その内周面から外周面に貫通する貫通孔を有することが挙げられる。
前記筒体は、その内周面及び外周面の少なくとも一方にフィンを有することが挙げられる。
前記第一の回転子の他端側に対向すると共に、前記ケースの内周側に同軸に配置される第二の回転子を備え、
前記第二の回転子は、
前記ケースの他端面に回転自在に支持され、かつ第二の駆動源によって回転される第二の回転軸と、
前記第二の回転子の外周に設けられる第二の磁極と、
前記第二の磁極から前記筒体に向けて磁束を発生させる第二の界磁と、を有し、
前記第一の回転軸と前記第二の回転軸の回転方向及び回転速度の少なくとも一方が異なることが挙げられる。
前記第二の界磁は、前記第二の回転子の他端側に配置され、前記第二の回転軸、前記第二の磁極、前記内殻、前記筒体、前記外殻、及び前記ケースの他端面を通る閉磁路を形成することが挙げられる。
前記第二の界磁の磁力が前記第一の界磁の磁力よりも小さいことが挙げられる。
熱媒体を加熱する発熱装置と、
前記発熱装置で加熱した熱媒体の熱を蓄える蓄熱装置と、を備え、
前記発熱装置は、
上記(1)から(9)のいずれか1つに記載の発熱機と、
前記第一の駆動源として、電力系統を電源とする第一の同期電動機と、を有する。
熱媒体を加熱する発熱装置と、
前記発熱装置で加熱した熱媒体の熱を蓄える蓄熱装置と、を備え、
前記発熱装置は、
上記(7)から(9)のいずれか1つに記載の発熱機と、
前記第二の駆動源として、電力系統を電源とする第二の同期電動機と、を有する。
第一の同期電動機及び前記第二の同期電動機の少なくとも一方にフライホイールを備えることが挙げられる。
前記蓄熱装置に蓄えられた熱を利用して発電する発電装置を備えることが挙げられる。
本発明の実施形態に係る発熱機、及びエネルギー貯蔵システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一又は相当部分を示す。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
主に図1及び図2を参照して、実施形態1に係る発熱機1Aについて説明する。以下では、実施形態1の発熱機1Aを第一の発熱機1Aと呼ぶ場合がある。発熱機1Aは、ケース10と、ケース10の内周側に同軸に配置される第一の回転子30とを備える。発熱機1Aの特徴の1つは、熱媒体が流通されるケース10の筒状空間13内に筒体20が収容されている点にある。以下、発熱機1Aの構成を詳しく説明する。
ケース10は、内殻11及び外殻12と、筒状空間13と、入口部14と、出口部15と、筒体20とを有する。本例のケース10の外観は円筒状である。
内殻11は非磁性を有することが好ましい。内殻11が非磁性体であれば、後述する第一の磁極32から発生する磁束が内殻11で遮蔽され難くなる。よって、筒体20に磁束が通過し易い。非磁性とは、通常、磁性を示さないものをいうが、ここでは、比透磁率が10未満のものとし、好ましくは比透磁率が5未満、更に2未満のものをいう。この例では、内殻11がステンレス鋼で形成されている。非磁性のステンレス鋼としては、例えば、SUS303、SUS304、SUS305などが挙げられる。
外殻12は強磁性を有することが好ましい。外殻12が強磁性体であれば、後述するように閉磁路を形成することができる。ここでいう強磁性とは、比透磁率が10以上のものとし、好ましくは比透磁率が100以上のものをいう。外殻12の厚み及び比透磁率は、後述する閉磁路が形成されるように選択すればよい。外殻12の厚みは、例えば1mm以上5mm以下が好ましい。外殻12の厚みが1mm以上であることで、外殻12の磁路断面積を確保し易い。また、外殻12の厚みが1mm以上であれば、強度を確保し易い。外殻12の厚みが5mm以下であることで、ケース10の径方向の大きさを小さくし易く、軽量化も図れる。よって、発熱機1Aを小型化し易い。より好ましい外殻12の厚みは4mm以下である。
ケース10は、内殻11と外殻12との間に筒状空間13を有する。筒状空間13の一端側と他端側のそれぞれの開口は、ケース10の一端面16及び他端面17によって閉じられている。本例の筒状空間13は円筒状である。筒状空間13には、熱媒体が流通される。ケース10は、筒状空間13に熱媒体が供給される入口部14と、筒状空間13から熱媒体が排出される出口部15とを有する。図1に示すように、入口部14及び出口部15にはそれぞれ、配管18及び配管19が接続されている。本例では、入口部14がケース10の一端側に設けられており、出口部15がケース10の他端側に設けられている。つまり、熱媒体は、ケース10の一端側から他端側に向かって筒状空間13を流れる。
筒体20は、筒状空間13内に収容されている。筒体20は、ケース10に固定されておらず、回転可能である。本例では、筒体20は円筒形である。また、筒体20は導電性を有する。筒体20が導電体であることで、後述するように、第一の磁極32から発生する磁束が通過することにより、筒体20に誘導電流が発生して筒体20が発熱する。また、筒体20に発生する誘導電流と第一の磁極32から発生する磁束との相互作用により、筒体20が回転する。筒体20が筒状空間13内で回転することで、熱媒体がかき混ぜられて乱流が生じる。ここでいう導電性とは、導電率が1×106S/m以上のものとし、好ましくは導電率が5×106S/m以上、更に1×107S/m以上のものをいう。筒体20は、例えば、銅又は銅合金、アルミニウム又はアルミニウム合金、鉄、鋼などで形成することが挙げられる。
第一の回転子30は、第一の回転軸31と、第一の磁極32と、第一の界磁33とを有する。本例の第一の回転子30の外観は円柱状である。第一の回転子30は、強磁性を有する材料で形成されている。強磁性を有する材料としては、例えば鉄、鋼、ステンレス鋼などが挙げられる。
第一の回転軸31は、第一の回転子30の一端側に設けられている。第一の回転軸31は、ケース10の一端面16に回転自在に支持されている。本例では、ケース10の一端面16に挿通孔16aが形成されている。挿通孔16aには、軸受16bが固定されている。第一の回転軸31は、ケース10の一端面16に設けられた軸受16bにより回転自在に支持されている。本例の場合、第一の回転軸31は一端面16に対して片持ち支持されている。勿論、第一の回転軸31は一端面16と他端面17に支持されていてもよい。第一の回転軸31の構成材料は、第一の回転子30と同じ強磁性を有する材料で形成されている。
第一の磁極32は、第一の回転子30の外周に設けられている。本例の第一の磁極32は、第一の回転子30の外周面から突出する凸部によって形成されている。第一の磁極32は、第一の回転子30の軸方向に沿って設けられている。具体的には、本例の第一の磁極32の形状は、第一の回転子30の軸方向の全長にわたって伸びる直線状の突条である。第一の磁極32の形状は、第一の回転子30の外周に螺旋状、又は螺旋の一部を構成する曲線状に形成される突条であってもよい。第一の磁極32は、第一の回転子30の軸方向に間隔をあけて配置される複数の凸部であってよい。第一の磁極32の数は、特に限定されないが、複数であることが好ましい。本例では、複数の第一の磁極32を有する。各第一の磁極32は、第一の回転子30の周方向に等間隔に設けられている。第一の磁極32の数は、例えば4以上12以下が挙げられる。本例では、第一の磁極32の数が4つである。第一の磁極32の構成材料は、第一の回転子30と同じ強磁性を有する材料で形成されている。
第一の界磁33は、第一の磁極32から筒体20に向けて磁束を発生させる。本例では、第一の界磁33は第一の回転子30の一端側に配置され、第一の回転軸31の軸方向に磁束が生じるように設けられている。本例の第一の界磁33は、ケース10の一端側に偏って配置されている。第一の界磁33は、一端面16に固定されている。第一の界磁33は、第一の回転軸31と同軸に設けられている。第一の回転軸31に生じた磁束は、第一の回転軸31から第一の磁極32に向かって流れ、第一の磁極32から筒体20に向けて磁束を発生する。
熱媒体は、例えば、水、水蒸気、油、溶融塩などの流体が挙げられる。油の一例として、合成油が挙げられる。中でも、溶融塩は、高温で使用可能であり、太陽熱発電の熱媒体にも採用されていることから、熱媒体として好ましい。溶融塩としては、代表的には、硝酸塩系、炭酸塩系、塩化物系のものが挙げられる。特に、硝酸塩は、熱的物性、入手容易性、安全性、コストの面から好ましい。熱的物性は、例えば、融点、沸点、密度、粘性、熱伝導率、比熱などが挙げられる。硝酸塩としては、例えば、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、及びこれらの混合物などの少なくとも一つが挙げられる。特に、硝酸ナトリウムと硝酸カリウムとを含む共晶混合物は、融点が低く、使用温度範囲も広いなど、好適である。
〈熱的物性値〉
融点:224℃
沸点:600℃
熱分解温度:620℃
密度(ρ):1788.88kg/m3
粘性係数(μ):0.0018Pa・s
動粘性係数(ν):1.009×10-9m2/s
熱伝導率(λ):0.600W/(m・K)
比熱(cp):1500.0J/(kg・K)
上述した実施形態1に係る第一の発熱機1Aは、以下の効果を奏する。
第一の回転子30が第一の駆動源51により第一の回転軸31を介して回転し、第一の界磁33により第一の磁極32から発生した磁束が筒体20を通過する。これにより、筒体20に誘導電流が発生して、筒状空間13内で筒体20が発熱すると共に回転する。筒体20が筒状空間13内で回転することで、筒状空間13に流通する熱媒体の流れが乱流になる。乱流状態になることで、熱媒体への熱伝達率が大きくなる。熱伝達率が大きいことで、熱媒体に効率よく伝熱することができる。そのため、伝熱面積が小さくても、熱媒体を十分に加熱することが可能である。したがって、発熱機1Aを小型化することが可能である。
図5を参照して、実施形態2に係る第二の発熱機1Bについて説明する。第二の発熱機1Bは、第二の回転子40を備える点が、図1に示す第一の発熱機1Aと相違する。以下では、第二の発熱機1Bについて、第一の発熱機1Aとの相違点を中心に説明する。
第二の回転軸41は、第二の回転子40の他端側に設けられている。第二の回転軸41は、ケース10の他端面17に回転自在に支持されている。本例では、ケース10の他端面17に挿通孔17aが形成されている。挿通孔17aには、軸受17bが固定されている。第二の回転軸41は、ケース10の他端面17に設けられた軸受17bにより回転自在に支持されている。本例の場合、第二の回転軸41は他端面17に対して片持ち支持されている。ケース10の軸方向の中間部に仕切りを設け、第二の回転軸41が他端面17とこの仕切りに両持ち支持されていてもよい。勿論、第一の回転軸31も一端面16とこの仕切りに両持ち支持されていてもよい。第二の回転軸41の構成材料は、第二の回転子40と同じ強磁性を有する材料で形成されている。
第二の磁極42は、第二の回転子40の外周に設けられている。第二の磁極42の構成は、上述した第一の回転子30における第一の磁極32と同じであるので、説明を省略する。
第二の界磁43は、第二の磁極42から筒体20に向けて磁束を発生させる。本例では、第二の界磁43は第二の回転子40の他端側に配置され、第二の回転軸41の軸方向に磁束が生じるように設けられている。本例の第二の界磁43は、ケース10の他端側に偏って配置されている。第二の界磁43は、他端面17に固定されている。第二の界磁43は、第二の回転軸41と同軸に設けられている。第二の回転軸41に生じた磁束は、第二の回転軸41から第二の磁極42に向かって流れ、第二の磁極42から筒体20に向けて磁束を発生する。
図6を参照して、実施形態に係るエネルギー貯蔵システム100Sについて説明する。図6に示すエネルギー貯蔵システム100Sは、電力系統100Lに設置され、発熱装置100と蓄熱装置200とを備える。この例では、更に発電装置300を備える。電力系統100Lは、電源100Gで発電した電力を需要家に供給する送電設備である。電源100Gは、電力系統100Lに接続される発電機群で構成される。電源100Gには、例えば、火力発電、原子力発電、水力発電などの一般電源の他、太陽光発電、風力発電などに代表される再生可能エネルギー電源といった各種電源が含まれる。
発熱装置100は、熱媒体を加熱するものであり、発熱機1と、同期電動機50とを有する。発熱機1は、上述した実施形態1、2に係る発熱機1A、1Bである。同期電動機50は、図1、図5に示す発熱機1A、1Bにおける第一の駆動源51及び第二の駆動源52の少なくとも一方として機能する。同期電動機50は、電力系統100Lを電源とする。つまり、同期電動機50は、電力系統100Lに連系されている。エネルギー貯蔵システム100Sは、発熱装置100を制御する制御部110を備える。制御部110は、例えば、電力系統100Lの余剰電力に応じて発熱装置100を制御する。この制御部110により、電力系統100Lに余剰電力が発生したとき、制御部110によって発熱装置100が作動する。例えば、電力系統100Lには、図示しない電力監視システムが設置されている。この電力監視システムは、電力系統100Lにおける電力需給を監視し、電力需給に基づき制御部110に動作指令を送る。制御部110は、余剰電力発生時に電力監視システムから動作指令を受け取ると、発熱機1及び同期電動機50を動作させる。
蓄熱装置200は、発熱装置100で加熱された熱媒体の熱を蓄える。蓄熱装置200の構成としては、例えば、上述した発熱機1A、1Bによって加熱された熱媒体を貯留する第一のタンクと、熱媒体から熱を取り出す熱交換器とを備える構成が挙げられる。第一のタンクは、図1、図5に示す出口部15に接続される配管19を通して、加熱された高温の熱媒体が貯留される。熱交換器は、第一のタンクに貯留された高温の熱媒体から熱を取り出す。熱交換器により抜熱された低温の熱媒体は、第一のタンクとは別の第二のタンクに貯留され、第二のタンクから図1、図5に示す配管18を通して入口部14に送られる。
発電装置300は、蓄熱装置200に蓄えられた熱を利用して発電する。発電装置300は電力系統100Lに連系されている。発電装置300は、例えば、蒸気タービンと発電機とを備える。上述した蓄熱装置200の熱交換器によって、高温の熱媒体から取り出した熱で蒸気を発生させる。そして、発電装置300は、発生した蒸気で蒸気タービンを回し、発電機により発電を行う。発電した電力は電力系統100Lに供給される。この例では、発電装置300は、制御部110によって制御され、電力系統100Lの電力需要が増大したときに作動する。例えば、電力需要増大時に上述の電力監視システムから制御部110に動作指令が送られ、制御部110が発電装置300を動作させる。
上述した実施形態に係るエネルギー貯蔵システム100Sは、以下の効果を奏する。
上述した実施形態1の発熱機1Aについて、以下のような試算を行い、小型化の実現性を検討した。
内殻11の外周面の半径:0.070m
外殻12の内周面の半径:0.073m
内殻11と外殻12との隙間:3mm
筒体20の厚み:1mm
筒体20と内殻11との隙間:0.5mm
筒体20と外殻12との隙間:1.5mm
筒体20の軸方向の長さ:0.55m
筒体20の回転速度:1750rpm
筒体20の発熱量:250kW
図8に示す比較例に係る発熱機1Xについて、以下のような試算を行い、小型化の実現性を検討した。
100L 電力系統
100S エネルギー貯蔵システム
100 発熱装置 110 制御部
200 蓄熱装置 300 発電装置
1、1A、1B、1X 発熱機
10、10X ケース
11 内殻 12 外殻
13 筒状空間
14 入口部 15 出口部
16 一端面 17 他端面
16a、17a 挿通孔 16b、17b 軸受
18、19 配管
20、20X 筒体
21 貫通孔 22 フィン
30、30X 第一の回転子
31 第一の回転軸 32 第一の磁極 33 第一の界磁
40 第二の回転子
41 第二の回転軸 42 第二の磁極 43 第二の界磁
50 同期電動機
51 第一の駆動源 52 第二の駆動源
55 フライホイール
60 板状体 61 管路
Claims (14)
- 熱媒体を加熱する発熱機であって、
ケースと、
前記ケースの内周側に同軸に配置される第一の回転子と、を備え、
前記ケースは、
筒状の内殻及び外殻と、
前記内殻と前記外殻との間に前記熱媒体が流通される筒状空間と、
前記筒状空間に前記熱媒体が供給される入口部と、
前記筒状空間から前記熱媒体が排出される出口部と、
前記筒状空間内に回転可能に収容される導電性の筒体と、を有し、
前記第一の回転子は、
前記ケースの一端面に回転自在に支持され、かつ第一の駆動源によって回転される第一の回転軸と、
前記第一の回転子の外周に設けられる第一の磁極と、
前記第一の磁極から前記筒体に向けて磁束を発生させる第一の界磁と、を有する、
発熱機。 - 前記内殻が非磁性を有する請求項1に記載の発熱機。
- 前記第一の界磁は、前記第一の回転子の一端側に配置され、前記第一の回転軸、前記第一の磁極、前記内殻、前記筒体、前記外殻、及び前記ケースの一端面を通る閉磁路を形成する請求項1又は請求項2に記載の発熱機。
- 前記入口部が前記ケースの一端側に設けられ、
前記出口部が前記ケースの他端側に設けられている請求項3に記載の発熱機。 - 前記筒体は、その内周面から外周面に貫通する貫通孔を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発熱機。
- 前記筒体は、その内周面及び外周面の少なくとも一方にフィンを有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発熱機。
- 前記第一の回転子の他端側に対向すると共に、前記ケースの内周側に同軸に配置される第二の回転子を備え、
前記第二の回転子は、
前記ケースの他端面に回転自在に支持され、かつ第二の駆動源によって回転される第二の回転軸と、
前記第二の回転子の外周に設けられる第二の磁極と、
前記第二の磁極から前記筒体に向けて磁束を発生させる第二の界磁と、を有し、
前記第一の回転軸と前記第二の回転軸の回転方向及び回転速度の少なくとも一方が異なる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発熱機。 - 前記第二の界磁は、前記第二の回転子の他端側に配置され、前記第二の回転軸、前記第二の磁極、前記内殻、前記筒体、前記外殻、及び前記ケースの他端面を通る閉磁路を形成する請求項7に記載の発熱機。
- 前記第二の界磁の磁力が前記第一の界磁の磁力よりも小さい請求項7又は請求項8に記載の発熱機。
- 熱媒体を加熱する発熱装置と、
前記発熱装置で加熱した熱媒体の熱を蓄える蓄熱装置と、を備え、
前記発熱装置は、
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の発熱機と、
前記第一の駆動源として、電力系統を電源とする第一の同期電動機と、を有する、
エネルギー貯蔵システム。 - 熱媒体を加熱する発熱装置と、
前記発熱装置で加熱した熱媒体の熱を蓄える蓄熱装置と、を備え、
前記発熱装置は、
請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の発熱機と、
前記第二の駆動源として、電力系統を電源とする第二の同期電動機と、を有する、
エネルギー貯蔵システム。 - 前記第一の同期電動機にフライホイールを備える請求項10に記載のエネルギー貯蔵システム。
- 前記第二の同期電動機にフライホイールを備える請求項11に記載のエネルギー貯蔵システム。
- 前記蓄熱装置に蓄えられた熱を利用して発電する発電装置を備える請求項10から請求項13のいずれか1項に記載のエネルギー貯蔵システム。
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