JPWO2003022954A1 - 紫外線吸収物質の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、紫外線吸収物質の製造方法に関するものである。
背景技術
地球上に到達する太陽光線は、波長領域により赤外線、可視光線、紫外線に分けられ、前記紫外線は、320〜400nmの波長領域のA紫外線と、280〜320nmの波長領域のB紫外線と、200〜280nmの波長領域のC紫外線とに分けられている。尚、前記太陽光線に含まれる紫外線のうち、290nm以下の波長領域のものはオゾン層によって散乱されるために地球上に到達しないが、近年オゾン層の破壊が進行し、A,B,Cの各紫外線量が増加する傾向にあり、C紫外線についても考慮しなければならなくなっている。また、宇宙空間では、当然のことながらC紫外線に曝露される可能性がある。
前記紫外線は短波長、高エネルギーの光線であり、皮膚に照射された場合、炎症を起こしたり、皮膚ガンの原因になると言われている。そこで、前記皮膚に対する紫外線の照射を防止するために、化粧料等に紫外線吸収物質を配合した紫外線防御組成物が種々提案されている。
前記紫外線吸収物質は、その物質固有の原子構造に基づいて、紫外線の波長に対応するバンドギャップエネルギーを備えるものが用いられる。前記バンドギャップエネルギーEgと紫外線の波長aとの間には、次式(1)の関係があることが知られている。
Eg=hc/a ・・・(1)
(hはプランクの定数、cは光速)
そこで、前記紫外線防御組成物は、一般に、A紫外線領域の紫外線を吸収する物質と、B紫外線領域の紫外線を吸収する物質との両方を含む構成となっている。前記A紫外線領域の紫外線を吸収する物質としては酸化亜鉛が汎用されており、B紫外線領域の紫外線を吸収する物質としては酸化チタンが汎用されている。
前記紫外線防御組成物として、例えば、特開2000−297023号公報には、酸化亜鉛粉末の表面を酸化チタンで被覆した紫外線吸収物質と、該紫外線吸収物質を含む化粧料とが開示されている。前記酸化亜鉛のバンドギャップエネルギーは3.3eVであり、直接遷移により前記バンドギャップエネルギーに対応する波長375.7nmの紫外線を吸収する。一方、前記酸化チタンのバンドギャップエネルギーはルチル型の場合3.03eVであり、前記バンドギャップエネルギーに対応する波長は409.2nmである。しかし、前記酸化チタンは間接遷移により紫外線を吸収するため、前記409.2nmより低波長側の320nm付近から可視領域付近までの紫外線を吸収する。
従って、前記公報記載の紫外線吸収物質によれば、酸化亜鉛によりA紫外線領域の紫外線を吸収することができると共に、酸化チタンによりB紫外線領域の紫外線を吸収することができる。
しかしながら、前記公報記載の紫外線吸収物質は、酸化亜鉛と、酸化チタンとが混在しているだけであるので、酸化チタンと酸化亜鉛との固有のバンドギャップエネルギーに対応するの紫外線を吸収できるに過ぎず、それ以外の波長を有する紫外線は吸収することができないとの不都合がある。
発明の開示
本発明は、かかる不都合を解消して、任意の波長の紫外線を吸収することができる紫外線吸収物質の製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の紫外線吸収物質の製造方法は、酸化亜鉛に対し、コバルト、鉄、マグネシウム、マンガン、スカンジウム、カドミウム、チタンからなる群から選択される少なくとも1種の金属の酸化物を99:1〜1:99の範囲のモル比で固溶させることにより、任意の波長の紫外線を吸収する固溶体を製造することを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、酸化亜鉛に前記群から選択される少なくとも1種の金属を前記範囲のモル比で固溶させることにより、MexZn1−xO(Meは金属)で表される固溶体が得られる。このとき、酸化亜鉛に対する前記金属のモル比を99:1〜1:99(0.01≦x≦0.99)の範囲で変量することにより、得られる固溶体のバンドギャップエネルギーを3.0〜5.6eVの範囲内で変化させることができる。
酸化亜鉛に対する前記金属のモル比が99:1未満では、得られる固溶体のバンドギャップエネルギーが酸化亜鉛のバンドギャップエネルギーに極く近くなり、十分に大きく変化しない。また、酸化亜鉛に対する前記金属のモル比が1:99を超えると、得られる固溶体のバンドギャップエネルギーが酸化亜鉛に固溶される金属酸化物のバンドギャップエネルギーに極く近くなり、十分に大きく変化しない。
従って、本発明の製造方法によれば、酸化亜鉛に固溶させる金属と、酸化亜鉛に対する前記金属のモル比とを選択することにより、前記範囲内のバンドギャップエネルギーに対応する任意の波長の紫外線を吸収する固溶体を製造することができる。本発明の製造方法は、前記のようにすることにより特定の波長の紫外線を吸収する紫外線吸収物質としての固溶体を設計することが可能である。本発明の製造方法は、例えば、特定の遺伝子に損傷を与えるような紫外線を吸収する紫外線吸収物質を得るために用いることができる。
前記固溶体は、例えば、亜鉛塩と、前記群から選択される少なくとも1種の金属の塩とをアルカリ溶液中で共沈させて得られる水酸化物を、100〜1000℃の範囲の温度で焼成することにより製造することができる。前記焼成温度は100℃未満では前記水酸化物から前記固溶体が得られないことがあり、1000℃を超えると前記固溶体の結晶が粒成長を起こし、結晶粒が粗大化する。
このとき、前記水酸化物は、酸化剤で処理して過酸化物化した後、焼成することにより、得られる固溶体を20〜30nmの範囲の平均粒子径を備える微粒子とすることができる。前記固溶体は、前記微粒子とすることにより、紫外線防御組成物として化粧料等に配合したり、窓ガラスに塗布したときに、可視光線に対して透明になるとの効果を得ることができる。前記酸化物としては、例えば、M2S2O8、M2C2O6、MBO3、M2O2(いずれもMはNH4、K、Na、Hのいずれか1種)、CO(NH2)2・H2O2からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を挙げることができる。
また、前記固溶体は、酸化亜鉛と、前記群から選択される少なくとも1種の金属の酸化物との混合物をターゲットとするレーザ蒸着法により製造することもできる。前記レーザ蒸着法によれば、フィルム(薄膜)状の前記固溶体を得ることができる。
前記固溶体としては、例えば、MgxZn1−xO(0.01≦x≦0.99)を挙げることができる。
発明を実施するための最良の形態
次に、添付の図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の第1の態様の製造方法は水酸化物の共沈によるものであり、まず、所定濃度の亜鉛塩水溶液と、コバルト、鉄、マグネシウム、マンガン、スカンジウム、カドミウム、チタンからなる群から選択される少なくとも1種の金属の塩の水溶液とを調製する。前記亜鉛塩としては例えば塩化亜鉛を用いることができ、前記金属塩としては例えば該金属の塩化物を用いることができる。前記各水溶液の濃度は、例えば1モル/lとする。
次に、前記亜鉛塩水溶液を、20%−水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整しながら、該亜鉛塩水溶液に前記金属塩水溶液を徐々に滴下することにより、水酸化亜鉛と前記金属の水酸化物とを共沈させる。前記金属塩水溶液の滴下速度は、水酸化亜鉛と前記金属の水酸化物とを共沈させるために、0.1〜100ml/分とすることが好ましい。
次に、水酸化亜鉛と前記金属の水酸化物との混合物を濾別し、水洗後、80〜100℃の温度で乾燥し、さらに100〜1000℃の温度で焼成することにより、酸化亜鉛に前記金属の酸化物がドープされたMexZn1−xO(Meは金属)で表される固溶体が得られる。
前記固溶体は、前記亜鉛塩水溶液に滴下する前記金属塩水溶液の量が前記亜鉛塩水溶液に対して99:1〜1:99の範囲のモル比となるように変量することにより、前記固溶体中のドープ金属濃度を0.01〜0.99モル%の範囲で調整することができる。この結果、前記固溶体は、バンドギャップエネルギーが3.0〜5.6eVの範囲内の任意の値となるように制御することができ、220〜400nmの波長領域で前記範囲内のバンドギャップエネルギーに対応する波長の紫外線を吸収する固溶体を製造することができる。
前記固溶体の製造方法において、前記水酸化亜鉛と前記金属の水酸化物との混合物は、焼成する前に酸化剤で処理して過酸化物化することにより、得られる固溶体を微粒子として、該固溶体を化粧料等に配合したときに、可視光線に対して透明にすることができる。前記酸化剤としては、例えば、M2S2O8、M2C2O6、MBO3、M2O2(いずれもMはNH4、K、Na、Hのいずれか1種)、CO(NH2)2・H2O2からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を用いることができる。
また、前記酸化剤による処理は、前記水酸化亜鉛と前記金属の水酸化物との混合物を前記酸化剤の水溶液中で還流することにより行うことができる。前記還流は、例えば80℃の温度で5時間程度行う。
次に、本実施形態の第2の態様の製造方法について説明する。
本実施形態の第2の態様の製造方法はレーザ蒸着法によるものであり、まず、酸化亜鉛と、コバルト、鉄、マグネシウム、マンガン、スカンジウム、カドミウム、チタンからなる群から選択される少なくとも1種の金属の酸化物とを混合し、酸化亜鉛に対して前記金属酸化物を99:1〜1:99の範囲で含む混合物を調製する。次に、前記混合物を300〜500℃の範囲の温度で■焼し、さらに750〜1000℃の範囲の温度で焼結して、焼結物を得る。
次に、両面を研磨したサファイアを基板とし、真空室内に該基板を設置すると共に、該基板から所定の間隔を存して前記焼結物を配置する。そして、0.5〜1×10−6Paの純酸素雰囲気中、前記焼結物をターゲットとして、該ターゲットにレーザを照射し、300〜800℃の温度で前記サファイア基板上にMexZn1−xO(Meは金属)で表される固溶体を成長させ、該固溶体のフィルム(薄膜)を得る。
前記固溶体は、前記ターゲットにおける前記酸化亜鉛と前記金属酸化物との混合比を99:1〜1:99の範囲のモル比で変量することにより、前記固溶体中のドープ金属濃度を0.01〜0.99モル%の範囲で調整することができる。この結果、前記固溶体は、バンドギャップエネルギーが3.0〜5.6eVの範囲内の任意の値となるように制御することができ、220〜400nmの波長領域で前記範囲内のバンドギャップエネルギーに対応する波長の紫外線を吸収する固溶体を製造することができる。
次に、本実施形態の実施例を示す。
〔実施例1〕
本実施例では、まず、1モル/lの塩化亜鉛(ZnCl2)水溶液と、1モル/lの塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O)水溶液とを調製した。次に、前記ZnCl2水溶液を20%−水酸化ナトリウム水溶液でpH11に調整しながら、該ZnCl2水溶液にMgCl2・6H2O水溶液を1ml/分の速度で滴下することにより、水酸化亜鉛と水酸化マグネシウムとの混合物を共沈させた。
次に、水酸化亜鉛と水酸化マグネシウムとの混合物を濾別し、水洗後、100℃の温度で乾燥し、さらに200℃の温度で焼成することにより、酸化亜鉛にマグネシウムがドープされたMgxZn1−xOで表される固溶体を得た。
本実施例では、前記MgCl2・6H2O水溶液の滴下量を変量することにより、ドープ金属濃度が、1モル%、10モル%、15モル%、20モル%、30モル%、99モル%の6種類の固溶体の粉末を得た。前記固溶体粉末の平均粒子径は、30〜50nmであった。
次に、前記6種類の固溶体のバンドギャップエネルギーを測定した。前記バンドギャップエネルギーの測定は、紫外/可視分光光度計(島津製作所製、商品名:UV2450)に拡散反射ユニットを取付け、室温(25℃)にて、タングステン光源を用いて単色化させた光線を長波長側から走査させて、前記固溶体粉末の拡散反射のスペクトルを測定した。そして、吸収係数0.5の位置と拡散反射スペクトルの交点からバンドギャップエネルギーを求めた。
また、前記バンドギャップエネルギーから、前記式(1)により前記6種類の固溶体が吸収する紫外線の波長を算出した。
結果を表1に示す。また、ドープ金属濃度とバンドギャップエネルギーとの関係を図1に、ドープ金属濃度と紫外線の吸収波長との関係を図2に示す。
次に、前記水酸化亜鉛と水酸化マグネシウムとの混合物を、1モル/lのペルオキソ二硫酸カリウム(K2S2O8)水溶液中、80℃で5時間還流した後、濾別し、水洗後、80℃の温度で8時間乾燥することにより過酸化物化した。次に、前記水酸化亜鉛と水酸化マグネシウムとの過酸化物を、さらに300℃の温度で焼成することにより、酸化亜鉛にマグネシウムがドープされたMgxZn1−xOで表される固溶体を得た。
本実施例では、前記K2S2O8により処理する方法において、前記MgCl2・6H2O水溶液の滴下量を変量することにより、ドープ金属濃度が、1モル%、10モル%、15モル%、20モル%、30モル%の5種類の固溶体を得た。前記固溶体の平均粒子径は、20〜30nmであり、K2S2O8で処理せずに焼成した固溶体の粒子に比較して著しく微粒化されていた。
次に、前記水酸化亜鉛と水酸化マグネシウムとの混合物を、0.5モル/lの過酸化水素(H2O2)水溶液中、80℃で5時間還流した後、濾別し、水洗後、80℃の温度で8時間乾燥することにより過酸化物化した。次に、前記水酸化亜鉛と水酸化マグネシウムとの過酸化物を、さらに250℃の温度で焼成することにより、酸化亜鉛にマグネシウムがドープされたMgxZn1−xOで表される固溶体を得た。
本実施例では、前記H2O2により処理する方法において、前記MgCl2・6H2O水溶液の滴下量を変量することにより、ドープ金属濃度が、1モル%、10モル%、15モル%、20モル%、30モル%の5種類の固溶体を得た。前記固溶体の平均粒子径は、20〜30nmであり、H2O2で処理せずに焼成した固溶体の粒子に比較して著しく微粒化されていた。
〔実施例2〕
本実施例では、水酸化亜鉛と水酸化マグネシウムとの混合物を酸化剤で処理することなく1000℃で焼成した以外は、実施例1と全く同一にして、ドープ金属濃度が、1モル%、10モル%、15モル%、20モル%、30モル%、99モル%の6種類の固溶体粉末を得た。次に、前記6種類の固溶体粉末のバンドギャップエネルギーを実施例1と同一にして室温(25℃)で測定した。そして、前記バンドギャップエネルギーから、前記式(1)により前記6種類の固溶体が吸収する紫外線の波長を算出した。結果を表1に示す。また、ドープ金属濃度とバンドギャップエネルギーとの関係を図1に、ドープ金属濃度と紫外線の吸収波長との関係を図2に示す。
〔実施例3〕
本実施例では、酸化亜鉛(ZnO)と酸化マグネシウム(MgO)とを摩砕、混合し、得られた混合物を300〜500℃の温度で■焼し、さらに900℃の温度で焼結して、焼結物を得た。
次に、両面を研磨したサファイアを基板とし、真空室内に該基板を設置すると共に、該基板から4cmの間隔を存して前記焼結物を配置した。そして、6.65×10−3Paの純酸素雰囲気中、前記焼結物をターゲットとして、該ターゲットにKrFエキシマレーザ(波長248nm、10Hz、レーザエネルギー1J/cm2)を照射して蒸発させ、600℃の温度で前記サファイア基板上にMgxZn1−xOで表される固溶体を蒸着させ、該固溶体のフィルム(薄膜)を得た。
本実施例では、前記ターゲットにおけるZnOとMgOとの混合比を変量することにより、ドープ金属濃度が、3モル%、7モル%、14モル%、19モル%、33モル%の5種類の固溶体を得た。
次に、前記5種類の固溶体のバンドギャップエネルギーを測定した。前記バンドギャップエネルギーの測定は、室温(25℃)にて、紫外/可視分光光度計により前記固溶体フィルムの透過スペクトルを測定し、透過光の強度I、入射光の強度I0、膜厚dから、次式(2)に従って吸収係数αを求めた。
I=I0exp(−αd) ・・・(2)
そして、αの2乗を縦軸、バンドギャップエネルギーを横軸に取り、吸収が開始された点と終了した点とを結ぶ直線の外挿線が横軸と交わった点をバンドギャップエネルギーとした。
また、前記バンドギャップエネルギーから、前記式(1)により前記5種類の固溶体が吸収する紫外線の波長を算出した。
結果を表1に示す。また、ドープ金属濃度とバンドギャップエネルギーとの関係を図1に、ドープ金属濃度と紫外線の吸収波長との関係を図2に示す。
〔実施例4〕
本実施例では、酸化マグネシウム(MgO)に替えて、酸化カドミウム(CdO)を用いた以外は、実施例3と全く同一にして前記サファイア基板上にCdxZn1−xO(Mは金属)で表される固溶体をレーザ蒸着させ、該固溶体のフィルム(薄膜)を得た。
本実施例では、前記混合物におけるZnOとCdOとの混合比を変量することにより、ドープ金属濃度が、2モル%、4モル%、7モル%の3種類の固溶体を得た。次に、前記3種類の固溶体のバンドギャップエネルギーを、室温(25℃)で実施例3と同一にして測定した。そして、前記バンドギャップエネルギーから、前記式(1)により前記3種類の固溶体が吸収する紫外線の波長を算出した。結果を表1に示す。また、ドープ金属濃度とバンドギャップエネルギーとの関係を図1に、ドープ金属濃度と紫外線の吸収波長との関係を図2に示す。
表1及び図1から、本実施形態の製造方法によれば、酸化亜鉛に対するドープ金属の種類と、ドープ金属濃度とを変えることにより、得られた固溶体のバンドギャップエネルギーを3.1〜5.6eVの範囲で変化させることができることが明らかである。また、表1及び図2から、本実施形態の製造方法によれば、酸化亜鉛に対するドープ金属の種類と、ドープ金属濃度とを変えることにより、前記バンドギャップエネルギーの範囲に対応する220〜400nmの広い範囲内で任意の波長の紫外線を吸収する紫外線吸収物質としての固溶体を得ることができることが明らかである。
〔実施例5〕
本実施例では、酸化マグネシウム(MgO)に替えて、酸化スカンジウムSc2O3)を用いた以外は、実施例3と全く同一にして前記サファイア基板上にScxZn1−xOで表される固溶体をレーザ蒸着させ、該固溶体のフィルム(薄膜)を得た。
本実施例では、前記混合物におけるZnOとSc2O3との混合比を変量することにより、ドープ金属濃度が、1.3モル%、2.6モル%、4.2モル%、6.2モル%、7.7モル%、12.7モル%、28.4モル%、32.0モル%、43.6モル%の9種類の固溶体を得た。次に、前記9種類の固溶体のバンドギャップエネルギーを、室温(25℃)で実施例3と同一にして測定した。結果を図3に示す。
〔実施例6〕
本実施例では、酸化マグネシウム(MgO)に替えて、酸化チタン(TiO2)を用いた以外は、実施例3と全く同一にして前記サファイア基板上にTixZn1−xOで表される固溶体をレーザ蒸着させ、該固溶体のフィルム(薄膜)を得た。
本実施例では、前記混合物におけるZnOとTiO2との混合比を変量することにより、ドープ金属濃度が、1.6モル%、4.7モル%、6.3モル%、8.6モル%、15.8モル%、18.7モル%、35.0モル%、35.6モル%、42.5モル%の9種類の固溶体を得た。次に、前記9種類の固溶体のバンドギャップエネルギーを、室温(25℃)で実施例3と同一にして測定した。結果を図4に示す。
〔実施例7〕
本実施例では、酸化マグネシウム(MgO)に替えて、酸化マンガン(Mn3O4)を用いた以外は、実施例3と全く同一にして前記サファイア基板上にMnxZn1−xOで表される固溶体をレーザ蒸着させ、該固溶体のフィルム(薄膜)を得た。
本実施例では、前記混合物におけるZnOとMn3O4との混合比を変量することにより、ドープ金属濃度が、1.5モル%、3.0モル%、4.2モル%、5.5モル%、8.4モル%、11.4モル%、17.5モル%、18.1モル%、22.0モル%の9種類の固溶体を得た。次に、前記9種類の固溶体のバンドギャップエネルギーを、室温(25℃)で実施例3と同一にして測定した。結果を図5に示す。
〔実施例8〕
本実施例では、塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O)に替えて塩化鉄(FeCl2)を用い、得られた水酸化物を酸化剤で処理することなく焼成した以外は実施例1と全く同一にして、酸化亜鉛に鉄がドープされたFexZn1−xOで表される固溶体を得た。
本実施例では、FeCl2水溶液の滴下量を変量することにより、ドープ金属濃度が、0.1モル%、0.4モル%、0.6モル%、0.8モル%、1.0モル%、1.2モル%、2.3モル%、2.5モル%、3.8モル%の9種類の固溶体粉末を得た。次に、前記9種類の固溶体粉末のバンドギャップエネルギーを、室温(25℃)で実施例1と同一にして測定した。結果を図6に示す。
〔実施例9〕
本実施例では、塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O)に替えて塩化コバルト(CoCl2)を用い、得られた水酸化物を酸化剤で処理することなく焼成した以外は実施例1と全く同一にして、酸化亜鉛にコバルトがドープされたCoxZn1−xOで表される固溶体粉末を得た。
本実施例では、CoCl2水溶液の滴下量を変量することにより、ドープ金属濃度が、0.5モル%、1.2モル%、1.7モル%、2.4モル%、3.7モル%、5.4モル%、11.3モル%、13.2モル%、19.1モル%の9種類の固溶体粉末を得た。次に、前記9種類の固溶体粉末のバンドギャップエネルギーを、室温(25℃)で実施例1と同一にして測定した。結果を図7に示す。
図3乃至図7から、本実施形態の実施例5〜9の製造方法によれば、酸化亜鉛に対するドープ金属の種類と、ドープ金属濃度とを変えることにより、得られた固溶体のバンドギャップエネルギーを3.3〜5.6eVの範囲で変化させることができることが明らかである。従って、本実施形態の実施例5〜9の製造方法によれば、実施例1〜4の場合と同様に、前記バンドギャップエネルギーの範囲に対応する221〜376nmの範囲内で任意の波長の紫外線を吸収する紫外線吸収物質を得ることができることが明らかである。
産業上の利用可能性
本発明は、化粧料に配合したり、窓ガラスに塗布することにより、皮膚に対する紫外線の照射を防止する紫外線吸収物質の製造に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施例1〜4の製造方法で得られる固溶体中のドープ金属濃度とバンドギャップエネルギーとの関係を示すグラフである。
図2は、本発明の実施例1〜4の製造方法で得られる固溶体中のドープ金属濃度と吸収される紫外線の波長との関係を示すグラフである。
図3は、本発明の実施例5の製造方法で得られる固溶体中のドープ金属濃度とバンドギャップエネルギーとの関係を示すグラフである。
図4は、本発明の実施例6の製造方法で得られる固溶体中のドープ金属濃度とバンドギャップエネルギーとの関係を示すグラフである。
図5は、本発明の実施例7の製造方法で得られる固溶体中のドープ金属濃度とバンドギャップエネルギーとの関係を示すグラフである。
図6は、本発明の実施例8の製造方法で得られる固溶体中のドープ金属濃度とバンドギャップエネルギーとの関係を示すグラフである。
図7は、本発明の実施例9の製造方法で得られる固溶体中のドープ金属濃度とバンドギャップエネルギーとの関係を示すグラフである。
本発明は、かかる不都合を解消して、任意の波長の紫外線を吸収することができる紫外線吸収物質の製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の紫外線吸収物質の製造方法は、亜鉛塩と、コバルト、鉄、マグネシウム、マンガン、スカンジウム、カドミウム、チタンからなる群から選択される少なくとも1種の金属の塩とをアルカリ溶液中で共沈させて得られる水酸化物を、酸化剤で処理して過酸化物化した後、100〜1000℃の範囲の温度で焼成して、酸化亜鉛に対し、コバルト、鉄、マグネシウム、マンガン、スカンジウム、カドミウム、チタンからなる群から選択される少なくとも1種の金属の酸化物を99:1〜1:99の範囲のモル比で固溶させることにより、任意の波長の紫外線を吸収する固溶体を製造することを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、酸化亜鉛に前記群から選択される少なくとも1種の金属を前記範囲のモル比で固溶させることにより、MexZn1−xO(Meは金属)で表される固溶体が得られる。このとき、酸化亜鉛に対する前記金属のモル比を99:1〜1:99(0.01≦x≦0.99)の範囲で変量することにより、得られる固溶体のバンドギャップエネルギーを3.0〜5.6eVの範囲内で変化させることができる。
酸化亜鉛に対する前記金属のモル比が99:1未満では、得られる固溶体のバンドギャップエネルギーが酸化亜鉛のバンドギャップエネルギーに極く近くなり、十分に大きく変化しない。また、酸化亜鉛に対する前記金属のモル比が1:99を超えると、得られる固溶体のバンドギャップエネルギーが酸化亜鉛に固溶される金属酸化物のバンドギャップエネルギーに極く近くなり、十分に大きく変化しない。
従って、本発明の製造方法によれば、酸化亜鉛に固溶させる金属と、酸化亜鉛に対する前記金属のモル比とを選択することにより、前記範囲内のバンドギャップエネルギーに対応する任意の波長の紫外線を吸収する固溶体を製造することができる。本発明の製造方法は、前記のようにすることにより特定の波長の紫外線を吸収する紫外線吸収物質としての固溶体を設計することが可能である。本発明の製造方法は、例えば、特
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定の遺伝子に損傷を与えるような紫外線を吸収する紫外線吸収物質を得るために用いることができる。
前記焼成温度は100℃未満では前記水酸化物から前記固溶体が得られないことがあり、1000℃を超えると前記固溶体の結晶が粒成長を起こし、結晶粒が粗大化する。
このとき、前記水酸化物は、酸化剤で処理して過酸化物化した後、焼成することにより、得られる固溶体を20〜30nmの範囲の平均粒子径を備える微粒子とすることができる。前記固溶体は、前記微粒子とすることにより、紫外線防御組成物として化粧料等に配合したり、窓ガラスに塗布したときに、可視光線に対して透明になるとの効果を得ることができる。前記酸化物としては、例えば、M2S2O8、M2C2O6、MBO3、M2O2(いずれもMはNH4、K、Na、Hのいずれか1種)、CO(NH2)2・H2O2からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を挙げることができる。
前記固溶体としては、例えば、MgxZn1−xO(0.01≦x≦0.99)を挙げることができる。
図面の簡単な説明
図1は、本発明の実施例1〜4の製造方法で得られる固溶体中のドー
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Claims (10)
- 酸化亜鉛に対し、コバルト、鉄、マグネシウム、マンガン、スカンジウム、カドミウム、チタンからなる群から選択される少なくとも1種の金属の酸化物を99:1〜1:99の範囲のモル比で固溶させることにより、任意の波長の紫外線を吸収する固溶体を製造することを特徴とする紫外線吸収物質の製造方法。
- 220〜400nmの範囲で任意の波長の紫外線を吸収する前記固溶体を製造することを特徴とする請求項1記載の紫外線吸収物質の製造方法。
- 前記固溶体は、亜鉛塩と、コバルト、鉄、マグネシウム、マンガン、スカンジウム、カドミウム、チタンからなる群から選択される少なくとも1種の金属の塩とをアルカリ溶液中で共沈させて得られる水酸化物を、100〜1000℃の範囲の温度で焼成することにより製造することを特徴とする請求項1または請求項2記載の紫外線吸収物質の製造方法。
- 前記金属の塩として、金属塩化物を用いることを特徴とする請求項3記載の紫外線吸収物質の製造方法。
- 前記固溶体は、前記水酸化物を、酸化剤で処理して過酸化物化した後、焼成することにより製造することを特徴とする請求項3または請求項4記載の紫外線吸収物質の製造方法。
- 前記固溶体を、20〜30nmの範囲の平均粒子径を備える微粒子とすることを特徴とする請求項5記載の紫外線吸収物質の製造方法。
- 前記酸化剤は、M2S2O8、M2C2O6、MBO3、M2O2(いずれもMはNH4、K、Na、Hのいずれか1種)、CO(NH2)2・H2O2からなる群から選択される少なくとも1種の化合物であることを特徴とする請求項5または請求項6記載の紫外線吸収物質の製造方法。
- 前記固溶体は、酸化亜鉛と、コバルト、鉄、マグネシウム、マンガン、スカンジウム、カドミウム、チタンからなる群から選択される少なくとも1種の金属の酸化物との混合物をターゲットとするレーザ蒸着法により製造することを特徴とする請求項1または請求項2記載の紫外線吸収物質の製造方法。
- 前記固溶体は、前記レーザ蒸着法によりフィルム状体とすることを特徴とする請求項8記載の紫外線吸収物質の製造方法。
- 前記固溶体は、MgxZn1−xO(0.01≦x≦0.99)であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載の紫外線吸収物質の製造方法。
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