JPWO2002080172A1 - 記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、データの出力制御方法であり、コンテンツデータとともに少なくともコンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報が記録された記録媒体から読み出されてコンテンツデータが出力されるたびにコンテンツデータとともに読み出された識別情報を保持し、保持された識別情報が所定の条件を満足するか否かによって記録媒体から読み出されたコンテンツデータの出力を制御する。具体的には、保持されているコンテンツデータの識別情報と媒体識別情報の個数に基づいてコンテンツデータの出力を制御する。
Description
技術分野
本発明は、記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法に関する。特に、コンテンツデータが記録されている又は記録される記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法に関する。
背景技術
光ディスク等のディジタル記録媒体の記憶容量の大容量化とこの種の記録媒体の普及により、記録媒体に記録されている信号の著作権を保護するための不正なコピーの防止策が必要となる。即ち、ディジタルオーディオデータやディジタルビデオデータの場合には、ディジタルデータ又はディジタル信号のままでコピー或いはダビングによりデータの劣化のない複製物を容易に生成できる。コンピュータ等のデータ処理装置において取り扱われるデータにあっては、元のデータと同一のデータが容易にコピーできるため、既に不正コピーによる著作権の侵害等の弊害が生じてきているのが実情である。
このようなことから、ディジタル記録媒体に記録されている信号を再生したディジタル信号を再び他のディジタル記録媒体に記録するいわゆるディジタルダビングにおける前記不正コピーの防止を目的として、オリジナルのディジタル記録媒体に不正コピー防止のための所定のコピー禁止を示すデータを記録しているものがある。
例えば、いわゆるR−DAT(Rotary head Digital Taperecoder)と称されるディジタルオーディオ信号記録再生装置において用いられている不正コピー防止のための方式としては、ディジタル記録媒体としてのディジタルオーディオテープ上に記録されるディジタルオーディオ信号のメインデータエリアに、ディジタルコピーの禁止や段階的な世代コピーを禁止するいわゆる世代制限するための禁止コード(SCMS:Serial Copy Management System)を記録しておく。記録時に、ディジタルオーディオ信号記録装置がこの禁止コードを検出したときに、新たなディジタルオーディオテープ上へのコピーしようとしているディジタルオーディオ信号のコピー記録を禁止するような方式が採用されている。
ディジタル記録媒体に記録されている信号を再生したディジタル信号を再びディジタル記録媒体に記録するダビングシステムにおいては、ディジタル記録媒体上のコンテンツのコピー個数を制限するコピー個数制限を用いて著作権を保護しているものもある。
ところで、ディジタル記録媒体上のコンテンツのコピー個数の制限を、コンテンツのみの識別情報で行うようにした場合、同一コンテンツを記録したオリジナルのディジタル記録媒体を複数所有していても、コンテンツのコピー個数に応じた個数しかコピーできなくなる。即ち、同一コンテンツが供給された記録装置側では、既に同一コンテンツの記録が行われたことが記憶され、いずれの記録媒体から供給されたコンテンツであるかを識別することができないため、一のコンテンツで許容される以上のコピーを行うことができない。
従来のコピー管理システムは、ディジタル記録媒体を再生する再生装置側においてコンテンツデータの出力を制御するものではなかったので、確実にコンテンツデータの不正コピーを禁止するシステムを構築することが困難であった。
発明の開示
本発明の目的は、記録媒体に記録されたコンテンツデータの確実な保護を図ることができる記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、記録媒体に記録されたコンテンツデータの不正コピーを確実に規制することができ、適正に記録媒体を入手したユーザの利益を損なうことなくコンテンツデータのコピーを可能とする記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、コンテンツデータを記録した記録媒体を再生するに当たり、再生されたコンテンツデータの装置外部への出力を制御することにより、記録媒体に記録されたコンテンツデータが記録機側に制限なく供給されてしまうことこと防止し、一層確実に不正コピーから保護するようにした記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法を提供することにある。
上述のような目的を達成するために提案される本発明は、記録媒体の再生装置であり、コンテンツデータとともに少なくともコンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報が記録された記録媒体を走査するヘッドと、このヘッドからの出力信号に信号処理を施し、コンテンツデータを再生する再生処理部と、ヘッドからの出力信号から識別情報を抽出する識別情報抽出部と、識別情報抽出部によって抽出された識別情報が所定の条件を満足するか否かによって再生処理部からの出力を制御する出力制御部をとを備えている。
出力制御部は、識別情報抽出部によって抽出された識別情報をコンテンツデータが上記装置から出力されるたびに保持する記憶部を備え、この出力制御部は記憶部に記憶されている識別情報の個数に基づいて再生処理部からのコンテンツデータの出力する。
本発明に係る再生装置は、更に、再生処理部からのコンテンツデータが供給される外部機器の認証を行う認証部を備え、出力制御部は、認証部によって外部機器の認証が正しく行えた場合に、記憶部に記憶されている識別情報の個数に基づいて再生処理部からのコンテンツデータの出力を制御する。
本発明は、データの出力制御方法であり、コンテンツデータとともに少なくともコンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報が記録された記録媒体から読み出されたコンテンツデータが出力されるたびにコンテンツデータとともに読み出された識別情報を保持し、保持された識別情報が所定の条件を満足するか否かによって記録媒体から読み出されたコンテンツデータの出力を制御する。
本発明に係るデータの出力制御方法は、更にコンテンツデータを出力する際にコンテンツデータが供給される外部機器の認証処理を行い、認証処理によって外部機器が正しく行えた場合に保持されている識別情報の個数に基づいてコンテンツデータの出力を制御する。
本発明に係るデータの出力制御方法に用いられる記記録媒体には更に記録媒体固有の媒体識別情報が記録されており、コンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報と記録媒体から読み出された媒体識別情報とを組みにして保持する。
本発明は、記録媒体の記録装置であり、供給されたコンテンツデータに記録のための信号処理を施す記録処理部と、記録処理部から供給された出力データを記録媒体に記録するヘッドと、コンテンツデータとともに供給されコンテンツデータにコンテンツを識別する識別情報が所定の条件を満足するか否かによって記録処理部にコンテンツデータを供給するか否かを制御する供給制御部とを備えている。供給制御部は、コンテンツデータを記録処理部に供給するたびに識別情報を保持する記憶部を備える。供給制御部は、記憶部に記憶されている識別情報の個数に基づいて記録処理部へのコンテンツデータの供給を制御する。
供給制御部は、更に制御部と制御部によって切り換え制御される切換部とを備え、切換部は、記憶部に記憶されている識別情報の個数に基づいて切換部を切り換え制御する。
本発明は、更にデータの出力制御方法であり、コンテンツデータとともに少なくともコンテンツデータの固有の識別情報が記録された記録媒体から読み出されたコンテンツデータが出力されるたびにコンテンツデータとともに読み出された識別情報を保持し、コンテンツデータを出力する際に、保持されている出力されるコンテンツデータの識別情報が所定の条件を満足するか否かによってコンテンツデータの出力を制御する。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下において図面を参照して説明される実施の形態の説明から一層明らかにされるであろう。
発明を実施するための最良の形態
まず、本発明に係る第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明に係る記録媒体の再生装置及びデータの出力制御方法が適用されたオーディオデータ再生装置を図1を参照して説明する。
このオーディオデータ再生装置10は、図1に示すように、ディジタル記録媒体としての光ディスク1から読み出された信号から音楽コンテンツデータ再生し、出力するコンテンツ出力部11と、光ディスク1から読み出された信号に基づくコンテンツデータとしてのコンテンツを特定するための第1の識別情報を光ディスク1から読み出された信号中から抽出し読み取る識別情報読み取り部15と、この識別情報読み取り部15から出力された第1の識別情報を少なくとも記憶するRAM18とを備えている。
このオーディオデータ再生装置10は、光ディスク1を、例えば線速度一定で回転させるスピンドルモータ19と、回転された光ディスク1から記録信号を読み出す光ピックアップ20と、スピンドルモータ19の回転制御及び光ピックアップ20の光ディスク1に対するフォーカスサーボ、トラッキングサーボを実行させるサーボ回路21とを備えている。光ピックアップ20は、図示しない送り機構によって光ディスク1の半径方向に移動され、光ディスク1にレーザ光を照射することによって光ディスク1を走査し、光ディスク1に記録されているコンテンツデータ、即ち記録データを読み出す。
このオーディオ再生装置10は、RAM18に記憶されている第1の識別情報の個数を基にコンテンツ出力部11からのコンテンツデータをディジタルデータのまま出力するか否かの制御処理を実行するCPU22と、コンテンツ出力部11がディジタルデータとしてのコンテンツを出力する相手先を認証する相手先認証部23と、この相手先認証部23を介してコンテンツ出力部11から供給されるコンテンツデータをCPU22により、即ち、認証部23からの認証結果に基づく制御信号によって切り換える切換部24と、切換部24から供給されるコンテンツデータを外部の機器、即ち認証部23によって認証された相手先となる電子機器に供給するためのディジタル出力端子25とを備える。ここで、相手先となる電子機器とは、記録可能な光ディスク、ハードディスク等の磁気ディスクや半導体メモリを記録媒体として用い、出力端子25から出力されるコンテンツデータを少なくとも記録媒体に記録することのできる機能を備えた装置を言う。
このオーディオ再生装置10は、コンテンツ出力部11からのディジタルデータとしてのコンテンツデータをアナログ信号に変換するD/A変換器26と、このD/A変換器26からのアナログ信号出力を外部の機器に供給するためのアナログ出力端子27とを備える。このアナログ出力端子27からのアナログ信号が供給される機器とは、上述した記録媒体を用いる装置以外に、アンプ、スピーカ等が例示される。
コンテンツ出力部11は、RFアンプ12と復調回路13とエラー訂正復号回路14とから構成されている。出力部11は、光ディスク1から光ピックアップ20によって読み出された信号、即ち光ピックアップ20からの出力信号をRFアンプ12で増幅し、RFアンプ12からの出力信号としてのRF信号に復調回路13で復調処理を施し、復調回路13からの出力データにエラー訂正復号回路14で復号処理を施してコンテンツデータを出力する。
RFアンプ12は、光ピックアップ20からの出力信号を2値化し、この2値化された信号を復調回路13に送る。RFアンプ12は、RF信号から同期信号を分離し、更に光ピックアップ20からの出力信号に基づいてトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号等を生成してサーボ回路21に送る。
復調回路13は、RFアンプ12から供給されたRF信号に光ディスク1にコンテンツデータを記録するときに施された変調に対応する復調を行う処理、例えば光ディスク1から読み出された信号を2値化した16チャンネルビットを光ディスク1に記録する前の8ビットのデータに変換する処理を施す。復調回路13からの出力データとしてのディジタルデータは、エラー訂正復号回路14に送られる。
エラー訂正復号回路14は、復調回路13から出力される出力データに光ディスク1にコンテンツデータを記録するときに施された誤り訂正符号化処理によって施された誤り訂正符号により誤りの検出と訂正処理を行う。エラー訂正復号回路14から出力されたコンテンツデータとしてのディジタルデータは、相手先認証部23及びD/A変換器26に供給される。
識別情報読み取り部15は、光ピックアップ20により光ディスク1から読み出された信号からコンテンツデータとしての光ディスク1に記録されたコンテンツを特定するための第1の識別情報を抽出し読み取り、又は解読する。第1の識別情報としては、オーディオデータ再生装置10が再生するコンテンツの対象を音楽コンテンツとしているので、インターナショナルスタンダードリコーディングコード(International Standard Recording Code:ISRC)が用いられる。このISRCにより、光ディスク1にコンテンツデータとして記録されているコンテンツとしての音楽コンテンツの各タイトルが一意に決まる。
RAM18は、識別情報読み取り部15で読み取られた第1の識別情報としてのISRCデータをCPU22の制御の基に記憶する。
光ピックアップ20は、レーザダイオード等の光ビームの光源、コリメータレンズ、対物レンズ、偏光ビームスプリッタ、フォーカスエラー信号生成用に用いられるシリンドリカルレンズなどの光学部品と、フォトダイオードよりなる光検出器を備えている。光ピックアップ20は、レーザダイオードから出射された光ビームとしてのレーザ光を対物レンズにより光ディスク1の信号記録面上に合焦させ、光ディスク1の信号記録面からの戻り光を偏光ビームスプリッタによって光源から出射されたレーザ光と分離し、分離された戻り光を光検出器によって検出する。光ピックアップ20の光検出器からの検出出力信号が光ディスク1の読み取り信号としてRFアンプ12に供給される。
サーボ回路21は、RFアンプ12から供給された同期信号や、RFアンプ12で生成されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等に基づいてスピンドルモータ19の回転制御及び光ピックアップ20のトラッキングサーボ、フォーカスサーボ等を行う。なお、光ピックアップ20は、図示はしないが、対物レンズをその光軸と平行な方向のフォーカス方向と対物レンズの光軸と直交する平面方向のトラッキング方向に駆動するアクチュエータを備えている。このアクチュエータにはフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号に基づくフォーカス、トラッキングの各サーボ信号が供給されることにより、対物レンズをフォーカス方向及びトラッキング方向に駆動させるフォーカス及びトラッキングの各サーボが実行される。
相手先認証部23は、コンテンツ出力部11がディジタルデータのままコンテンツデータを出力する相手先を認証する。具体的には、ディジタル出力端子25を介して接続される外部機器が記録機であるのか否かを認証し、その認証結果をCPU22に供給する。例えば、IEEE1394規格に基づいて、認証部23は出力端子25に接続されている外部機器が前述したように記録媒体を用いる記録機能を有する装置、即ち記録機であるか否かの認証を行う。CPU22は、認証部23によって出力端子25に接続される外部の機器としての記録機の認証が正しく行うことができなかったときには出力端子25からディジタルデータとしてのコンテンツのデータの出力を禁止する。
CPU22は、例えばマイクロコンピュータから構成され、相手先認証部23からの認証結果が記録機を示すものであるとき、識別情報読み取り部15が読み取った第1の識別情報としてのISRCデータをRAM18に記憶させる。RAM18には、光ディスク1から読み出された信号に基づくコンテンツデータを記録機に記録又は出力する、即ちコピーする動作を実行する毎にISRCデータが蓄積される。CPU22は、RAM18が記憶しているISRCデータの個数を基に、コンテンツ出力部11から出力されるコンテンツデータを記録機で記録、即ちコピーする際に切換部24の切換処理を制御して、コンテンツ出力部11からのコンテンツデータの出力を制御する。
特に、CPU22は、ISRCデータがRAM18に所定個数記憶されたとき、切換部24をオフとして、コンテンツ出力部11からのコンテンツデータの出力を禁止する。このとき、再生装置10に設けられた図示しない表示部にユーザによって指定されたコンテンツのコピーができないことを示す表示を行い、ユーザに告知する。CPU22は、ISRCデータがRAM18に所定個数記憶されていないときには、切換部24をオンにして、コンテンツ出力部11からのコンテンツデータをディジタル出力端子25を介して外部機器としての記録機に供給する。但し、この場合は、認証部23によって出力端子25に接続される外部の機器としての記録機の認証が正しく行われた場合にコンテンツデータが記録機に供給される。出力端子25からコンテンツデータを出力すると同時に、RAM18の4ビットのコピー個数を示すデータが”1”だけカウントアップするようにCPU22によって書き換えられる。
図1に示したオーディオデータ再生装置10は、光ディスク1から読み出された信号に基づくコンテンツデータを記録機でコピーする際、第1の識別情報、即ちISRCデータのRAM18への記憶個数が、所定個数となったか否かをCPU22で判断し、その判断結果に基づいてコピー個数が制限される。
このように、各光ディスク毎に記録されたコンテンツデータに対応して付されるISRCデータに基づいてコピー個数の制御が行われ、例えば、コンテンツデータをディジタルデータの状態でコピーを3個まで許可されている場合にには、RAM18にISRCデータが3個になるまでコピー、即ちダビングを行うことができる。
以上のように、本発明では、オーディオデータ再生装置10を用いることにより、記録機で実行されたコピーの個数の管理を行う手法ではなく、再生機側でコンテンツデータのコピー個数の管理行っているので、許可されたコピー個数以上にコンテンツデータを出力することが制御されるので、多数のコンテンツデータが記録機側に供給されコピーされることを確実に防止できる。
なお、図1に示すオーディオデータ再生装置10は、本発明に係るデータの出力制御方法を装置として実行するものである。即ち、オーディオデータ再生装置10は、上述したように、光ディスク1に記録されたコンテンツデータを再生し、光ディスク1から読み出された信号に基づくコンテンツデータを記録機に記録又は出力する毎、識別情報読み取り部15が読み取ったISRCデータをRAM18に記憶する。装置10は、RAM18が記憶しているISRCデータの個数が予め定められた個数になると、コンテンツ出力部11からのコンテンツデータの出力が禁止すように動作する。従って、装置10は、RAM18が記憶しているISRCデータの個数が予め定められた個数より小さいときには、予め定められた所定の個数になるまで、コンテンツ出力部11からコンテンツデータを出力する。
更に、図1に示すオーディオデータ再生装置10は、上述したように、ディジタル出力端子25を介して接続される外部機器が記録機であるのか否かを認証する。認証部23によって出力端子25に接続される外部の機器としての記録機の認証が正しく行うことができなかったときには、出力端子25からディジタルデータとしてのコンテンツのデータの出力を禁止するように動作する。このように、再生装置10から出力されるコンテンツデータの個数が制御され、更に識別出力端子25に接続される記録機の認証が行われることを条件にコンテンツデータの出力が制御されることにより、無用なコンテンツデータの出力が制限され、確実にコピーの管理を行いコンテンツデータの不正なコピーを一層確実に規制することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態となるオーディオデータ再生装置30を図2を参照して説明する。
図2に示すオーディオデータ再生装置30も、光ディスク1aから読み出された信号から音楽コンテンツデータを再生して出力する。再生装置30としての構成は、図1に示したオーディオデータ再生装置10とほぼ同様であるが、識別情報読み取り部の構成を異にする。図1に示したオーディオデータ再生装置10と共通する部分については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
すなわち、図2に示したオーディオデータ再生装置30は、識別情報読み取り部31として、図1に示した識別情報読み取り部15と同様に光ピックアップ20により光ディスク1aから読み出された信号からコンテンツデータとして光ディスク1aに記録されたコンテンツを特定するためのISRCデータを読み取るISRC読み取り部15と、光ディスク1aを個体として、即ち光ディスク1aをそれぞれ識別するための第2の識別情報である、個体識別情報(Unique IDentification:UID、以下UIDデータという。)を読み取るUID読み取り部32とを備えている。ここで用いられる光ディスク1aは、コンテンツを特定するためのISRCデータを共通しながら、UIDデータを異にすることにより、異なるコンテンツデータとして取り扱われる。
このオーディオデータ再生装置30が再生する光ディスク1aは、例えば、図3に示すように、内周側の記録領域と外周側の記録領域42の2つの記録領域を有する。内周側の記録領域41は、所謂コンパクトディスクと互換性を有するフォーマットで音楽コンテンツに関するデータが記録されている。この内周側の記録領域41に記録されたデータは、音楽コンテンツに関するデータ以外に、所謂CD−ROMディスクと互換性を有するフォーマットでテキストデータ等のデータが記録されてもよい。外周側の記録領域42は、内周側の記録領域41より記録密度が高くなるようにデータが記録されている。例えば、内周側の記録領域41が記録トラックのトラックピッチをコンパクトディスクと同様に1.6μmとしたとき、外周側の記録領域42のトラックピッチを1.6μmより狭くして、外周側の記録領域42の記録密度を高くしている。この外周側の記録領域42には、暗号化されたコンテンツデータ、例えば音楽データや再生専用の再生装置で読み出すことのできるURL等のデータが記録される。
光ディスク1aの内周側の記録領域41の更に内周側に上述したUIDデータが記録されるリードイン領域43が設けられている。例えば、光ディスク1aを構成する反射層の材料としてアルミニウムに所定の金属を混ぜた材料を用い、この反射層に光ディスク1aに記録されている信号を読み出す際のレーザ光の出力レベルより十分に高いレーザ光を照射することによって光ディスク1aにUIDデータが記録される。UIDデータの記録方法については、DVD(Digital Versatile Disc)で用いられているようなYAGレーザを用いて記録されるBCA方式であってもよい。
本発明においてオーディオデータが再生される光ディスク1aは、図3に示したものに限定されるのではなく、UIDデータの記録場所もリードイン領域に限定されるものではない。UIDデータは、光ディスク1aのリードイン領域43に光ピックアップ20を移動させ、光ディスク1aからUIDデータを読み出す。読み出されたUIDデータは、UID読み取り部に供給される。UID読み取り部32は、光ピックアップ20から供給された信号のUIDデータを抽出し、解読する。読み取られたUIDデータは、読み取り部15から出力されるISRCと組み合わされ、CPU22を経由してRAM18に記憶される。図4には、RAM18に記録される、1コンテンツ当たりのUIDデータとISRCデータのデータフォーマットの具体例を示す。前述したように、音楽コンテンツの場合、ISRCデータにより各タイトルが一意に決まるので、それとUIDデータを組み合わせて、RAM18に書き込まれ管理される。
RAM18上では、コピー個数を示すのに4ビットを、UIDデータに128ビットを、ISRCデータに60ビットを各々割り当てる。コピー個数制限が1個のシステムでは個数を示す4ビットは不要であるが、コピー個数の制限が3個まで5個までというシステムでは、個数を示す4ビットが必要になる。
図4に示す例では、1コンテンツ当たり192ビットとなり、図4に示すようなデータ構成で例えば5000曲分の識別情報組を入れるようにするには、RAM18は、1Mビットの記憶容量のRAMが必要となる。
次に、図2に示すオーディオデータ再生装置30の動作について説明する。以下の説明は、ユーザによるコンテンツの指定を伴ったコピー要求に対する再生装置30の動作である。ディジタル出力端子25には、前出したように記録媒体に対する記録機能を有する記録機が外部機器として接続されている。
ユーザによってコンテンツデータのコピー要求が入力されると、CPU22は、先ず、スピンドルモータ19により光ディスク1aを例えば線速度一定となるように所定回転数で回転させる。このときに光ピックアップ20により光ディスク1aのリードイン領域43から読み出されたUIDデータ及び該当コンテンツのISRCデータを含む信号が識別情報読み取り部31を構成するISRC読み取り部15とUID読み取り部32に各々供給され、各読み取り部15,32からISRCデータとUIDデータがCPU22に供給される。CPU22は、図4に示すデータフォーマットに従ってRAM18にISRCデータとUIDデータを書き込む。
このとき、コンテンツ出力部11は、光ピックアップ20からの出力信号をRFアンプ12で2値化し、2値化された信号さらに復調回路13で復調し、復調されたデータ、エラー訂正復号回路14でエラー訂正処理してコンテンツデータとしてのディジタルデータを相手先認証部23を介して切換部24に送る。相手先認証部23は、例えばIEEE1394の規格に基づいてディジタル出力端子25に接続されている外部機器が前述したように記録媒体への記録機能を有する装置であるか否かを認証し、その認証結果をCPU22に供給する。CPU22は、認証部23から供給される認証結果に基づいて切換部24の切り換え制御を行う。例えば、CPU22は、認証部23によって出力端子25に接続される外部機器がIEEE1394の規格を満足する記録機であると正しく認証できなかったときには切換部24をオフとするように制御し、正しく認証できたときには、切換部24をオンとするように制御する。
CPU22は、ユーザにより指定されたコンテンツに関するISRCデータと光ディスク1aのUIDデータの組み合わせ(図4に示したフォーマット)をRAM18に読みにいき、4ビットのコピー個数を確認し、この4尾とのコピー個数を示すデータにより、ユーザにより指定されたコンテンツが、既に所定個数コピーに達したか否かがCPU22で判断される。
ここで、指定されたコンテンツに対応する4ビットのコピー個数を示すデータが既にコピー目的で所定個数出力されたものである、即ち、所定の個数を示すデータがあったときには、CPU22は切換部24をオフにする。例えば、コンテンツデータが3回まで許可されている場合であったときに、4ビットのコピー個数を示すデータが既に3回を示すデータであったときには、CPU22は切換部24をオフにする。よって、コンテンツ出力部11から供給されるコンテンツのデータはディジタル出力端子25から出力されることはない。このとき、ユーザには、再生装置30に設けられている図示しない表示部にコピーが不可能であることを示す表示を行う。
一方、CPU22によるRAM18に記憶されている4ビットのコピーの個数を示すデータの判別により、指定されたコンテンツが未だ所定個数コピー目的で出力されていない、即ち、4ビットのコピーの個数を示すデータが所定の個数を示すデータとなっていないと判別されると、切換部24をオンにすると同時に、RAM18に記憶されいるユーザによって指定されたコンテンツデータに対応する4ビットのコピー個数を示すデータ”1”だけカウントアップするように書き換える。よって、コンテンツ出力部11から供給されるディジタルデータとしてのコンテンツデータはディジタル出力端子25に供給される。但し、この場合も、前述したオーディオデータ再生装置10と同様に、コンテンツデータを出力する前に認証部23によって出力端子25に接続される記録機の認証が行えたときのみ出力端子25からコンテンツデータが出力される。
しかしながら、上述した4ビットのコピー個数を示すデータが所定の個数を示すデータであるのか否かにかかわらず、D/A変換器26でアナログ信号に変換されたコンテンツのアナログ信号はアナログ出力端子27から外部の機器に出力される。
なお、このオーディオデータ再生装置30は、UIDデータが異なれば、ISRCデータが同じでも、装置30に装着された光ディスク1aは、別の光ディスクであると扱われる。この場合UIDデータのない光ディスク、例えば現在市販されているようなコンパクトディスクが装置30に装着された場合、UIDデータをオール”0”として扱う。
上述したように、図2に示したオーディオデータ再生装置30は、ISRCデータとUIDデータのRAM18への記憶個数、即ち、図4中の4ビットのコピー個数を示すデータが所定個数を示すデータとなったか否かをCPU22により判別してコピー動作を制御しているので、1のコンテンツデータに許容されたコピー個数ととこのコンテンツデータを記録した光ディスク1aの枚数との関係でコンテンツデータのコピーが制御される。即ち、同一コンテンツを記録した光ディスク1aを複数所有するユーザは、光ディスク1aの所有枚数に応じて同一コンテンツデータの許容コピー個数のコピーを実行することが可能となる。
以上のように、本発明では、オーディオデータ再生装置30を用いることにより、記録機側でコンテンツデータのコピーの個数の管理を行うので、再生機側でコンテンツデータのコピーの可能個数の管理可能としている。したがって、コンテンツデータがディジタルデータの状態で無制限に再生機から出力され、且つ記録機側に無制限にコンテンツデータがディジタルデータの状態で供給されることが防止できるので、コンテンツデータの不正コピーを一層確実に防止することが可能となる。
ユーザにとっては、同一のコンテンツデータを記録した光ディスク1aを複数枚所有するような場合には、その所有枚数に応じたコンテンツデータのコピー個数が得られるので、光ディスク1aの所有に応じた利点を確実に得ることがきる。
次に、本発明の第3の実施の形態となるオーディオデータ記録装置50を図5を参照して説明する。
このオーディオデータ記録装置50は、記録機側でコンテンツデータのコピー個数を制限する。記録装置50は、再生用光ディスクから読み出された、例えばIEEE1394の規格接続ケーブルを介して供給されコンテンツデータを他のデータ記録媒体、例えば記録用光ディスク61に記録するコンテンツ記録部55と、コンテンツを特定するためのISRCデータと再生用光ディスクを個体として他の再生専用の光ディスクと識別するためのUIDデータを記憶するRAM53と、RAM53が記憶しているISRCデータとUIDデータの個数を基にコンテンツ記録部55のコンテンツ記録を制御するCPU52とを備える。ここで用いられる記録用光ディスク61としては、有機色素を用いた追記型光ディスク、光磁気ディスク又は相変化型の光ディスクのいずれの記録可能な光ディスクであってもよい。
図示しない光ディスクから再生されたコンテンツデータとISRCデータとUIDデータのうち、コンテンツデータとしてのディジタルデータは切換部54を介して、コンテンツ記録部55に供給される。
コンテンツ記録部55は、エラー訂正符号化回路56と変調回路57と記録アンプ58と記録用光学ヘッド59からなる。記録用光学ヘッド59は、図示しない送り機構によって記録用光ディスク61の記録領域の最内周位置から最外周位置に亘って移動操作される。エラー訂正符号化回路56は、切換部54を介して供給されたコンテンツデータとしてのディジタルデータに対して、誤り訂正符号化処理を施す。変調回路57は、符号化回路56から供給されたデータに所定の変調方式にしたがって、例えば8ビットデータを16チャンネルビットの変調データに変換して記録アンプ58に出力する。変調回路57からの出力データは、記録アンプ58を介して記録用光学ヘッド59に供給され、記録用光学ヘッド59によってコンテンツデータとしてのディジタルデータが記録用光ディスク61に記録される。
RAM53は、図示しない光ディスクから再生され供給されたISRCデータとUIDデータとを図4に示すフォーマットに基づいて1コンテンツ毎CPU52の制御の下で記憶する。CPU52は、マイクロコンピュータから構成され、ユーザにより指定されたコンテンツに関するISRCデータと光ディスクのUIDデータと前記図4に示したフォーマットに基づいて書き込まれているRAM53から読み出し、4ビットのコピー個数を示すデータを確認し、既に所定個数コピーしたもの、記録動作を実行したものかどうかを判別する。
ここで、ユーザによって指定されたコンテンツがすでにコピー目的で所定個数記録されたものであれば、CPU52は切換部54をオフにする。よって、コンテンツのディジタルデータはコンテンツ記録部55には供給されない。このとき、ユーザには、記録装置50に設けられた図示しない表示部二位コンテンツデータの記録、即ちコピーができない旨を知らせる表示が行われる。
一方、CPU52によるRAM58から読み出したコピー個数を示すデータが、指定されたコンテンツが未だ所定個数コピーされていないこと判別されると、CPU52は切換部54をオンにすると同時に、RAM53に記憶されているユーザによって指定されたコンテンツに対応するUIDデータとISRCデータの4ビットのコピー個数を示すデータを”1”だけカウントアップするように書き換える。よって、コンテンツ記録部55は、切換部54を介して供給されたコンテンツデータとしてのディジタルデータに前述した記録処理を施し、スピンドルモータ60により、例えば線速度一定で回転されている記録用光ディスク61にコンテンツデータとしてのディジタルデータを記録する。
したがって、図5に示したオーディオデータ記録装置50は、記録しようとしているコンテンツデータのISRCデータとUIDデータのRAM53上での記憶個数が、所定個数となったか否かをCPU52で判断することにより、コンテンツデータとしてのディジタルデータの記録の可否が制御されるので、コンテンツデータのコピー個数と記録しようとするコンテンツデータを記録した光ディスクの枚数とによりコピー個数を決定することが可能となる。
なお、このオーディオデータ記録装置50でも、UIDデータが異なれば、ISRCデータが同じでも、記録しようとしているコンテンツデータは、別のものであるとして扱われる。この場合UIDデータのないコンテンツデータ、例えば現在市販されているコンパクトディスクから読み出されたコンテンツデータの場合、UIDデータをオール”0”として扱う。
上述した本発明では、本発明の趣旨を大きく逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。上述した本発明では、記録又は出力されるコンテンツデータを識別するための識別情報としてISRCを用いたが、コンテンツデータを他のコンテンツデータと識別できるものであればいずれでもよく、コンテンツデータ固有の識別情報であれば何でもよい。
また、上述した本発明では、コンテンツデータが記録される記録媒体として光ディスクを例に挙げて説明したが、記録媒体としては、ディスク状の記録媒体に限らず、半導体メモリを用いたメモリカードであってもよい。メモリカードの場合、UIDディスクは、電気的又は物理的に判読可能にメモリカードに設けられる。
産業上の利用可能性
上述したように、本発明は、コンテンツデータとともに少なくともコンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報が記録された記録媒体から読み出されてコンテンツデータが出力されるたびにコンテンツデータとともに読み出された識別情報を保持し、保持された識別情報が所定の条件を満足するか否かによって記録媒体から読み出されたコンテンツデータの出力を制御するようにしているので、記録媒体に記録されたコンテンツデータの出力個数を制限でき、コンテンツデータがディジタルデータのまま記録機等の外部機器に無制限に供給されてしまうことを防止でき、不用意若しくは不正にコンテンツデータがコピーされてしまうことを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施の形態となるオーディオデータ再生装置の構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の第2の実施の形態となるオーディオデータ再生装置の構成を示すブロック図である。
図3は、第2の実施の形態に用いられる光ディスクの記録領域を説明するための図である。
図4は、RAMに記憶される1コンテンツあたりのUIDデータとISRCデータのデータフォーマットを示すフォーマット図である。
図5は、本発明の第3の実施の形態となるオーディオデータ記録装置の構成を示すブロック図である。
本発明は、記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法に関する。特に、コンテンツデータが記録されている又は記録される記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法に関する。
背景技術
光ディスク等のディジタル記録媒体の記憶容量の大容量化とこの種の記録媒体の普及により、記録媒体に記録されている信号の著作権を保護するための不正なコピーの防止策が必要となる。即ち、ディジタルオーディオデータやディジタルビデオデータの場合には、ディジタルデータ又はディジタル信号のままでコピー或いはダビングによりデータの劣化のない複製物を容易に生成できる。コンピュータ等のデータ処理装置において取り扱われるデータにあっては、元のデータと同一のデータが容易にコピーできるため、既に不正コピーによる著作権の侵害等の弊害が生じてきているのが実情である。
このようなことから、ディジタル記録媒体に記録されている信号を再生したディジタル信号を再び他のディジタル記録媒体に記録するいわゆるディジタルダビングにおける前記不正コピーの防止を目的として、オリジナルのディジタル記録媒体に不正コピー防止のための所定のコピー禁止を示すデータを記録しているものがある。
例えば、いわゆるR−DAT(Rotary head Digital Taperecoder)と称されるディジタルオーディオ信号記録再生装置において用いられている不正コピー防止のための方式としては、ディジタル記録媒体としてのディジタルオーディオテープ上に記録されるディジタルオーディオ信号のメインデータエリアに、ディジタルコピーの禁止や段階的な世代コピーを禁止するいわゆる世代制限するための禁止コード(SCMS:Serial Copy Management System)を記録しておく。記録時に、ディジタルオーディオ信号記録装置がこの禁止コードを検出したときに、新たなディジタルオーディオテープ上へのコピーしようとしているディジタルオーディオ信号のコピー記録を禁止するような方式が採用されている。
ディジタル記録媒体に記録されている信号を再生したディジタル信号を再びディジタル記録媒体に記録するダビングシステムにおいては、ディジタル記録媒体上のコンテンツのコピー個数を制限するコピー個数制限を用いて著作権を保護しているものもある。
ところで、ディジタル記録媒体上のコンテンツのコピー個数の制限を、コンテンツのみの識別情報で行うようにした場合、同一コンテンツを記録したオリジナルのディジタル記録媒体を複数所有していても、コンテンツのコピー個数に応じた個数しかコピーできなくなる。即ち、同一コンテンツが供給された記録装置側では、既に同一コンテンツの記録が行われたことが記憶され、いずれの記録媒体から供給されたコンテンツであるかを識別することができないため、一のコンテンツで許容される以上のコピーを行うことができない。
従来のコピー管理システムは、ディジタル記録媒体を再生する再生装置側においてコンテンツデータの出力を制御するものではなかったので、確実にコンテンツデータの不正コピーを禁止するシステムを構築することが困難であった。
発明の開示
本発明の目的は、記録媒体に記録されたコンテンツデータの確実な保護を図ることができる記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、記録媒体に記録されたコンテンツデータの不正コピーを確実に規制することができ、適正に記録媒体を入手したユーザの利益を損なうことなくコンテンツデータのコピーを可能とする記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、コンテンツデータを記録した記録媒体を再生するに当たり、再生されたコンテンツデータの装置外部への出力を制御することにより、記録媒体に記録されたコンテンツデータが記録機側に制限なく供給されてしまうことこと防止し、一層確実に不正コピーから保護するようにした記録媒体の記録又は再生装置並びにデータの出力制御方法を提供することにある。
上述のような目的を達成するために提案される本発明は、記録媒体の再生装置であり、コンテンツデータとともに少なくともコンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報が記録された記録媒体を走査するヘッドと、このヘッドからの出力信号に信号処理を施し、コンテンツデータを再生する再生処理部と、ヘッドからの出力信号から識別情報を抽出する識別情報抽出部と、識別情報抽出部によって抽出された識別情報が所定の条件を満足するか否かによって再生処理部からの出力を制御する出力制御部をとを備えている。
出力制御部は、識別情報抽出部によって抽出された識別情報をコンテンツデータが上記装置から出力されるたびに保持する記憶部を備え、この出力制御部は記憶部に記憶されている識別情報の個数に基づいて再生処理部からのコンテンツデータの出力する。
本発明に係る再生装置は、更に、再生処理部からのコンテンツデータが供給される外部機器の認証を行う認証部を備え、出力制御部は、認証部によって外部機器の認証が正しく行えた場合に、記憶部に記憶されている識別情報の個数に基づいて再生処理部からのコンテンツデータの出力を制御する。
本発明は、データの出力制御方法であり、コンテンツデータとともに少なくともコンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報が記録された記録媒体から読み出されたコンテンツデータが出力されるたびにコンテンツデータとともに読み出された識別情報を保持し、保持された識別情報が所定の条件を満足するか否かによって記録媒体から読み出されたコンテンツデータの出力を制御する。
本発明に係るデータの出力制御方法は、更にコンテンツデータを出力する際にコンテンツデータが供給される外部機器の認証処理を行い、認証処理によって外部機器が正しく行えた場合に保持されている識別情報の個数に基づいてコンテンツデータの出力を制御する。
本発明に係るデータの出力制御方法に用いられる記記録媒体には更に記録媒体固有の媒体識別情報が記録されており、コンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報と記録媒体から読み出された媒体識別情報とを組みにして保持する。
本発明は、記録媒体の記録装置であり、供給されたコンテンツデータに記録のための信号処理を施す記録処理部と、記録処理部から供給された出力データを記録媒体に記録するヘッドと、コンテンツデータとともに供給されコンテンツデータにコンテンツを識別する識別情報が所定の条件を満足するか否かによって記録処理部にコンテンツデータを供給するか否かを制御する供給制御部とを備えている。供給制御部は、コンテンツデータを記録処理部に供給するたびに識別情報を保持する記憶部を備える。供給制御部は、記憶部に記憶されている識別情報の個数に基づいて記録処理部へのコンテンツデータの供給を制御する。
供給制御部は、更に制御部と制御部によって切り換え制御される切換部とを備え、切換部は、記憶部に記憶されている識別情報の個数に基づいて切換部を切り換え制御する。
本発明は、更にデータの出力制御方法であり、コンテンツデータとともに少なくともコンテンツデータの固有の識別情報が記録された記録媒体から読み出されたコンテンツデータが出力されるたびにコンテンツデータとともに読み出された識別情報を保持し、コンテンツデータを出力する際に、保持されている出力されるコンテンツデータの識別情報が所定の条件を満足するか否かによってコンテンツデータの出力を制御する。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下において図面を参照して説明される実施の形態の説明から一層明らかにされるであろう。
発明を実施するための最良の形態
まず、本発明に係る第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明に係る記録媒体の再生装置及びデータの出力制御方法が適用されたオーディオデータ再生装置を図1を参照して説明する。
このオーディオデータ再生装置10は、図1に示すように、ディジタル記録媒体としての光ディスク1から読み出された信号から音楽コンテンツデータ再生し、出力するコンテンツ出力部11と、光ディスク1から読み出された信号に基づくコンテンツデータとしてのコンテンツを特定するための第1の識別情報を光ディスク1から読み出された信号中から抽出し読み取る識別情報読み取り部15と、この識別情報読み取り部15から出力された第1の識別情報を少なくとも記憶するRAM18とを備えている。
このオーディオデータ再生装置10は、光ディスク1を、例えば線速度一定で回転させるスピンドルモータ19と、回転された光ディスク1から記録信号を読み出す光ピックアップ20と、スピンドルモータ19の回転制御及び光ピックアップ20の光ディスク1に対するフォーカスサーボ、トラッキングサーボを実行させるサーボ回路21とを備えている。光ピックアップ20は、図示しない送り機構によって光ディスク1の半径方向に移動され、光ディスク1にレーザ光を照射することによって光ディスク1を走査し、光ディスク1に記録されているコンテンツデータ、即ち記録データを読み出す。
このオーディオ再生装置10は、RAM18に記憶されている第1の識別情報の個数を基にコンテンツ出力部11からのコンテンツデータをディジタルデータのまま出力するか否かの制御処理を実行するCPU22と、コンテンツ出力部11がディジタルデータとしてのコンテンツを出力する相手先を認証する相手先認証部23と、この相手先認証部23を介してコンテンツ出力部11から供給されるコンテンツデータをCPU22により、即ち、認証部23からの認証結果に基づく制御信号によって切り換える切換部24と、切換部24から供給されるコンテンツデータを外部の機器、即ち認証部23によって認証された相手先となる電子機器に供給するためのディジタル出力端子25とを備える。ここで、相手先となる電子機器とは、記録可能な光ディスク、ハードディスク等の磁気ディスクや半導体メモリを記録媒体として用い、出力端子25から出力されるコンテンツデータを少なくとも記録媒体に記録することのできる機能を備えた装置を言う。
このオーディオ再生装置10は、コンテンツ出力部11からのディジタルデータとしてのコンテンツデータをアナログ信号に変換するD/A変換器26と、このD/A変換器26からのアナログ信号出力を外部の機器に供給するためのアナログ出力端子27とを備える。このアナログ出力端子27からのアナログ信号が供給される機器とは、上述した記録媒体を用いる装置以外に、アンプ、スピーカ等が例示される。
コンテンツ出力部11は、RFアンプ12と復調回路13とエラー訂正復号回路14とから構成されている。出力部11は、光ディスク1から光ピックアップ20によって読み出された信号、即ち光ピックアップ20からの出力信号をRFアンプ12で増幅し、RFアンプ12からの出力信号としてのRF信号に復調回路13で復調処理を施し、復調回路13からの出力データにエラー訂正復号回路14で復号処理を施してコンテンツデータを出力する。
RFアンプ12は、光ピックアップ20からの出力信号を2値化し、この2値化された信号を復調回路13に送る。RFアンプ12は、RF信号から同期信号を分離し、更に光ピックアップ20からの出力信号に基づいてトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号等を生成してサーボ回路21に送る。
復調回路13は、RFアンプ12から供給されたRF信号に光ディスク1にコンテンツデータを記録するときに施された変調に対応する復調を行う処理、例えば光ディスク1から読み出された信号を2値化した16チャンネルビットを光ディスク1に記録する前の8ビットのデータに変換する処理を施す。復調回路13からの出力データとしてのディジタルデータは、エラー訂正復号回路14に送られる。
エラー訂正復号回路14は、復調回路13から出力される出力データに光ディスク1にコンテンツデータを記録するときに施された誤り訂正符号化処理によって施された誤り訂正符号により誤りの検出と訂正処理を行う。エラー訂正復号回路14から出力されたコンテンツデータとしてのディジタルデータは、相手先認証部23及びD/A変換器26に供給される。
識別情報読み取り部15は、光ピックアップ20により光ディスク1から読み出された信号からコンテンツデータとしての光ディスク1に記録されたコンテンツを特定するための第1の識別情報を抽出し読み取り、又は解読する。第1の識別情報としては、オーディオデータ再生装置10が再生するコンテンツの対象を音楽コンテンツとしているので、インターナショナルスタンダードリコーディングコード(International Standard Recording Code:ISRC)が用いられる。このISRCにより、光ディスク1にコンテンツデータとして記録されているコンテンツとしての音楽コンテンツの各タイトルが一意に決まる。
RAM18は、識別情報読み取り部15で読み取られた第1の識別情報としてのISRCデータをCPU22の制御の基に記憶する。
光ピックアップ20は、レーザダイオード等の光ビームの光源、コリメータレンズ、対物レンズ、偏光ビームスプリッタ、フォーカスエラー信号生成用に用いられるシリンドリカルレンズなどの光学部品と、フォトダイオードよりなる光検出器を備えている。光ピックアップ20は、レーザダイオードから出射された光ビームとしてのレーザ光を対物レンズにより光ディスク1の信号記録面上に合焦させ、光ディスク1の信号記録面からの戻り光を偏光ビームスプリッタによって光源から出射されたレーザ光と分離し、分離された戻り光を光検出器によって検出する。光ピックアップ20の光検出器からの検出出力信号が光ディスク1の読み取り信号としてRFアンプ12に供給される。
サーボ回路21は、RFアンプ12から供給された同期信号や、RFアンプ12で生成されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等に基づいてスピンドルモータ19の回転制御及び光ピックアップ20のトラッキングサーボ、フォーカスサーボ等を行う。なお、光ピックアップ20は、図示はしないが、対物レンズをその光軸と平行な方向のフォーカス方向と対物レンズの光軸と直交する平面方向のトラッキング方向に駆動するアクチュエータを備えている。このアクチュエータにはフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号に基づくフォーカス、トラッキングの各サーボ信号が供給されることにより、対物レンズをフォーカス方向及びトラッキング方向に駆動させるフォーカス及びトラッキングの各サーボが実行される。
相手先認証部23は、コンテンツ出力部11がディジタルデータのままコンテンツデータを出力する相手先を認証する。具体的には、ディジタル出力端子25を介して接続される外部機器が記録機であるのか否かを認証し、その認証結果をCPU22に供給する。例えば、IEEE1394規格に基づいて、認証部23は出力端子25に接続されている外部機器が前述したように記録媒体を用いる記録機能を有する装置、即ち記録機であるか否かの認証を行う。CPU22は、認証部23によって出力端子25に接続される外部の機器としての記録機の認証が正しく行うことができなかったときには出力端子25からディジタルデータとしてのコンテンツのデータの出力を禁止する。
CPU22は、例えばマイクロコンピュータから構成され、相手先認証部23からの認証結果が記録機を示すものであるとき、識別情報読み取り部15が読み取った第1の識別情報としてのISRCデータをRAM18に記憶させる。RAM18には、光ディスク1から読み出された信号に基づくコンテンツデータを記録機に記録又は出力する、即ちコピーする動作を実行する毎にISRCデータが蓄積される。CPU22は、RAM18が記憶しているISRCデータの個数を基に、コンテンツ出力部11から出力されるコンテンツデータを記録機で記録、即ちコピーする際に切換部24の切換処理を制御して、コンテンツ出力部11からのコンテンツデータの出力を制御する。
特に、CPU22は、ISRCデータがRAM18に所定個数記憶されたとき、切換部24をオフとして、コンテンツ出力部11からのコンテンツデータの出力を禁止する。このとき、再生装置10に設けられた図示しない表示部にユーザによって指定されたコンテンツのコピーができないことを示す表示を行い、ユーザに告知する。CPU22は、ISRCデータがRAM18に所定個数記憶されていないときには、切換部24をオンにして、コンテンツ出力部11からのコンテンツデータをディジタル出力端子25を介して外部機器としての記録機に供給する。但し、この場合は、認証部23によって出力端子25に接続される外部の機器としての記録機の認証が正しく行われた場合にコンテンツデータが記録機に供給される。出力端子25からコンテンツデータを出力すると同時に、RAM18の4ビットのコピー個数を示すデータが”1”だけカウントアップするようにCPU22によって書き換えられる。
図1に示したオーディオデータ再生装置10は、光ディスク1から読み出された信号に基づくコンテンツデータを記録機でコピーする際、第1の識別情報、即ちISRCデータのRAM18への記憶個数が、所定個数となったか否かをCPU22で判断し、その判断結果に基づいてコピー個数が制限される。
このように、各光ディスク毎に記録されたコンテンツデータに対応して付されるISRCデータに基づいてコピー個数の制御が行われ、例えば、コンテンツデータをディジタルデータの状態でコピーを3個まで許可されている場合にには、RAM18にISRCデータが3個になるまでコピー、即ちダビングを行うことができる。
以上のように、本発明では、オーディオデータ再生装置10を用いることにより、記録機で実行されたコピーの個数の管理を行う手法ではなく、再生機側でコンテンツデータのコピー個数の管理行っているので、許可されたコピー個数以上にコンテンツデータを出力することが制御されるので、多数のコンテンツデータが記録機側に供給されコピーされることを確実に防止できる。
なお、図1に示すオーディオデータ再生装置10は、本発明に係るデータの出力制御方法を装置として実行するものである。即ち、オーディオデータ再生装置10は、上述したように、光ディスク1に記録されたコンテンツデータを再生し、光ディスク1から読み出された信号に基づくコンテンツデータを記録機に記録又は出力する毎、識別情報読み取り部15が読み取ったISRCデータをRAM18に記憶する。装置10は、RAM18が記憶しているISRCデータの個数が予め定められた個数になると、コンテンツ出力部11からのコンテンツデータの出力が禁止すように動作する。従って、装置10は、RAM18が記憶しているISRCデータの個数が予め定められた個数より小さいときには、予め定められた所定の個数になるまで、コンテンツ出力部11からコンテンツデータを出力する。
更に、図1に示すオーディオデータ再生装置10は、上述したように、ディジタル出力端子25を介して接続される外部機器が記録機であるのか否かを認証する。認証部23によって出力端子25に接続される外部の機器としての記録機の認証が正しく行うことができなかったときには、出力端子25からディジタルデータとしてのコンテンツのデータの出力を禁止するように動作する。このように、再生装置10から出力されるコンテンツデータの個数が制御され、更に識別出力端子25に接続される記録機の認証が行われることを条件にコンテンツデータの出力が制御されることにより、無用なコンテンツデータの出力が制限され、確実にコピーの管理を行いコンテンツデータの不正なコピーを一層確実に規制することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態となるオーディオデータ再生装置30を図2を参照して説明する。
図2に示すオーディオデータ再生装置30も、光ディスク1aから読み出された信号から音楽コンテンツデータを再生して出力する。再生装置30としての構成は、図1に示したオーディオデータ再生装置10とほぼ同様であるが、識別情報読み取り部の構成を異にする。図1に示したオーディオデータ再生装置10と共通する部分については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
すなわち、図2に示したオーディオデータ再生装置30は、識別情報読み取り部31として、図1に示した識別情報読み取り部15と同様に光ピックアップ20により光ディスク1aから読み出された信号からコンテンツデータとして光ディスク1aに記録されたコンテンツを特定するためのISRCデータを読み取るISRC読み取り部15と、光ディスク1aを個体として、即ち光ディスク1aをそれぞれ識別するための第2の識別情報である、個体識別情報(Unique IDentification:UID、以下UIDデータという。)を読み取るUID読み取り部32とを備えている。ここで用いられる光ディスク1aは、コンテンツを特定するためのISRCデータを共通しながら、UIDデータを異にすることにより、異なるコンテンツデータとして取り扱われる。
このオーディオデータ再生装置30が再生する光ディスク1aは、例えば、図3に示すように、内周側の記録領域と外周側の記録領域42の2つの記録領域を有する。内周側の記録領域41は、所謂コンパクトディスクと互換性を有するフォーマットで音楽コンテンツに関するデータが記録されている。この内周側の記録領域41に記録されたデータは、音楽コンテンツに関するデータ以外に、所謂CD−ROMディスクと互換性を有するフォーマットでテキストデータ等のデータが記録されてもよい。外周側の記録領域42は、内周側の記録領域41より記録密度が高くなるようにデータが記録されている。例えば、内周側の記録領域41が記録トラックのトラックピッチをコンパクトディスクと同様に1.6μmとしたとき、外周側の記録領域42のトラックピッチを1.6μmより狭くして、外周側の記録領域42の記録密度を高くしている。この外周側の記録領域42には、暗号化されたコンテンツデータ、例えば音楽データや再生専用の再生装置で読み出すことのできるURL等のデータが記録される。
光ディスク1aの内周側の記録領域41の更に内周側に上述したUIDデータが記録されるリードイン領域43が設けられている。例えば、光ディスク1aを構成する反射層の材料としてアルミニウムに所定の金属を混ぜた材料を用い、この反射層に光ディスク1aに記録されている信号を読み出す際のレーザ光の出力レベルより十分に高いレーザ光を照射することによって光ディスク1aにUIDデータが記録される。UIDデータの記録方法については、DVD(Digital Versatile Disc)で用いられているようなYAGレーザを用いて記録されるBCA方式であってもよい。
本発明においてオーディオデータが再生される光ディスク1aは、図3に示したものに限定されるのではなく、UIDデータの記録場所もリードイン領域に限定されるものではない。UIDデータは、光ディスク1aのリードイン領域43に光ピックアップ20を移動させ、光ディスク1aからUIDデータを読み出す。読み出されたUIDデータは、UID読み取り部に供給される。UID読み取り部32は、光ピックアップ20から供給された信号のUIDデータを抽出し、解読する。読み取られたUIDデータは、読み取り部15から出力されるISRCと組み合わされ、CPU22を経由してRAM18に記憶される。図4には、RAM18に記録される、1コンテンツ当たりのUIDデータとISRCデータのデータフォーマットの具体例を示す。前述したように、音楽コンテンツの場合、ISRCデータにより各タイトルが一意に決まるので、それとUIDデータを組み合わせて、RAM18に書き込まれ管理される。
RAM18上では、コピー個数を示すのに4ビットを、UIDデータに128ビットを、ISRCデータに60ビットを各々割り当てる。コピー個数制限が1個のシステムでは個数を示す4ビットは不要であるが、コピー個数の制限が3個まで5個までというシステムでは、個数を示す4ビットが必要になる。
図4に示す例では、1コンテンツ当たり192ビットとなり、図4に示すようなデータ構成で例えば5000曲分の識別情報組を入れるようにするには、RAM18は、1Mビットの記憶容量のRAMが必要となる。
次に、図2に示すオーディオデータ再生装置30の動作について説明する。以下の説明は、ユーザによるコンテンツの指定を伴ったコピー要求に対する再生装置30の動作である。ディジタル出力端子25には、前出したように記録媒体に対する記録機能を有する記録機が外部機器として接続されている。
ユーザによってコンテンツデータのコピー要求が入力されると、CPU22は、先ず、スピンドルモータ19により光ディスク1aを例えば線速度一定となるように所定回転数で回転させる。このときに光ピックアップ20により光ディスク1aのリードイン領域43から読み出されたUIDデータ及び該当コンテンツのISRCデータを含む信号が識別情報読み取り部31を構成するISRC読み取り部15とUID読み取り部32に各々供給され、各読み取り部15,32からISRCデータとUIDデータがCPU22に供給される。CPU22は、図4に示すデータフォーマットに従ってRAM18にISRCデータとUIDデータを書き込む。
このとき、コンテンツ出力部11は、光ピックアップ20からの出力信号をRFアンプ12で2値化し、2値化された信号さらに復調回路13で復調し、復調されたデータ、エラー訂正復号回路14でエラー訂正処理してコンテンツデータとしてのディジタルデータを相手先認証部23を介して切換部24に送る。相手先認証部23は、例えばIEEE1394の規格に基づいてディジタル出力端子25に接続されている外部機器が前述したように記録媒体への記録機能を有する装置であるか否かを認証し、その認証結果をCPU22に供給する。CPU22は、認証部23から供給される認証結果に基づいて切換部24の切り換え制御を行う。例えば、CPU22は、認証部23によって出力端子25に接続される外部機器がIEEE1394の規格を満足する記録機であると正しく認証できなかったときには切換部24をオフとするように制御し、正しく認証できたときには、切換部24をオンとするように制御する。
CPU22は、ユーザにより指定されたコンテンツに関するISRCデータと光ディスク1aのUIDデータの組み合わせ(図4に示したフォーマット)をRAM18に読みにいき、4ビットのコピー個数を確認し、この4尾とのコピー個数を示すデータにより、ユーザにより指定されたコンテンツが、既に所定個数コピーに達したか否かがCPU22で判断される。
ここで、指定されたコンテンツに対応する4ビットのコピー個数を示すデータが既にコピー目的で所定個数出力されたものである、即ち、所定の個数を示すデータがあったときには、CPU22は切換部24をオフにする。例えば、コンテンツデータが3回まで許可されている場合であったときに、4ビットのコピー個数を示すデータが既に3回を示すデータであったときには、CPU22は切換部24をオフにする。よって、コンテンツ出力部11から供給されるコンテンツのデータはディジタル出力端子25から出力されることはない。このとき、ユーザには、再生装置30に設けられている図示しない表示部にコピーが不可能であることを示す表示を行う。
一方、CPU22によるRAM18に記憶されている4ビットのコピーの個数を示すデータの判別により、指定されたコンテンツが未だ所定個数コピー目的で出力されていない、即ち、4ビットのコピーの個数を示すデータが所定の個数を示すデータとなっていないと判別されると、切換部24をオンにすると同時に、RAM18に記憶されいるユーザによって指定されたコンテンツデータに対応する4ビットのコピー個数を示すデータ”1”だけカウントアップするように書き換える。よって、コンテンツ出力部11から供給されるディジタルデータとしてのコンテンツデータはディジタル出力端子25に供給される。但し、この場合も、前述したオーディオデータ再生装置10と同様に、コンテンツデータを出力する前に認証部23によって出力端子25に接続される記録機の認証が行えたときのみ出力端子25からコンテンツデータが出力される。
しかしながら、上述した4ビットのコピー個数を示すデータが所定の個数を示すデータであるのか否かにかかわらず、D/A変換器26でアナログ信号に変換されたコンテンツのアナログ信号はアナログ出力端子27から外部の機器に出力される。
なお、このオーディオデータ再生装置30は、UIDデータが異なれば、ISRCデータが同じでも、装置30に装着された光ディスク1aは、別の光ディスクであると扱われる。この場合UIDデータのない光ディスク、例えば現在市販されているようなコンパクトディスクが装置30に装着された場合、UIDデータをオール”0”として扱う。
上述したように、図2に示したオーディオデータ再生装置30は、ISRCデータとUIDデータのRAM18への記憶個数、即ち、図4中の4ビットのコピー個数を示すデータが所定個数を示すデータとなったか否かをCPU22により判別してコピー動作を制御しているので、1のコンテンツデータに許容されたコピー個数ととこのコンテンツデータを記録した光ディスク1aの枚数との関係でコンテンツデータのコピーが制御される。即ち、同一コンテンツを記録した光ディスク1aを複数所有するユーザは、光ディスク1aの所有枚数に応じて同一コンテンツデータの許容コピー個数のコピーを実行することが可能となる。
以上のように、本発明では、オーディオデータ再生装置30を用いることにより、記録機側でコンテンツデータのコピーの個数の管理を行うので、再生機側でコンテンツデータのコピーの可能個数の管理可能としている。したがって、コンテンツデータがディジタルデータの状態で無制限に再生機から出力され、且つ記録機側に無制限にコンテンツデータがディジタルデータの状態で供給されることが防止できるので、コンテンツデータの不正コピーを一層確実に防止することが可能となる。
ユーザにとっては、同一のコンテンツデータを記録した光ディスク1aを複数枚所有するような場合には、その所有枚数に応じたコンテンツデータのコピー個数が得られるので、光ディスク1aの所有に応じた利点を確実に得ることがきる。
次に、本発明の第3の実施の形態となるオーディオデータ記録装置50を図5を参照して説明する。
このオーディオデータ記録装置50は、記録機側でコンテンツデータのコピー個数を制限する。記録装置50は、再生用光ディスクから読み出された、例えばIEEE1394の規格接続ケーブルを介して供給されコンテンツデータを他のデータ記録媒体、例えば記録用光ディスク61に記録するコンテンツ記録部55と、コンテンツを特定するためのISRCデータと再生用光ディスクを個体として他の再生専用の光ディスクと識別するためのUIDデータを記憶するRAM53と、RAM53が記憶しているISRCデータとUIDデータの個数を基にコンテンツ記録部55のコンテンツ記録を制御するCPU52とを備える。ここで用いられる記録用光ディスク61としては、有機色素を用いた追記型光ディスク、光磁気ディスク又は相変化型の光ディスクのいずれの記録可能な光ディスクであってもよい。
図示しない光ディスクから再生されたコンテンツデータとISRCデータとUIDデータのうち、コンテンツデータとしてのディジタルデータは切換部54を介して、コンテンツ記録部55に供給される。
コンテンツ記録部55は、エラー訂正符号化回路56と変調回路57と記録アンプ58と記録用光学ヘッド59からなる。記録用光学ヘッド59は、図示しない送り機構によって記録用光ディスク61の記録領域の最内周位置から最外周位置に亘って移動操作される。エラー訂正符号化回路56は、切換部54を介して供給されたコンテンツデータとしてのディジタルデータに対して、誤り訂正符号化処理を施す。変調回路57は、符号化回路56から供給されたデータに所定の変調方式にしたがって、例えば8ビットデータを16チャンネルビットの変調データに変換して記録アンプ58に出力する。変調回路57からの出力データは、記録アンプ58を介して記録用光学ヘッド59に供給され、記録用光学ヘッド59によってコンテンツデータとしてのディジタルデータが記録用光ディスク61に記録される。
RAM53は、図示しない光ディスクから再生され供給されたISRCデータとUIDデータとを図4に示すフォーマットに基づいて1コンテンツ毎CPU52の制御の下で記憶する。CPU52は、マイクロコンピュータから構成され、ユーザにより指定されたコンテンツに関するISRCデータと光ディスクのUIDデータと前記図4に示したフォーマットに基づいて書き込まれているRAM53から読み出し、4ビットのコピー個数を示すデータを確認し、既に所定個数コピーしたもの、記録動作を実行したものかどうかを判別する。
ここで、ユーザによって指定されたコンテンツがすでにコピー目的で所定個数記録されたものであれば、CPU52は切換部54をオフにする。よって、コンテンツのディジタルデータはコンテンツ記録部55には供給されない。このとき、ユーザには、記録装置50に設けられた図示しない表示部二位コンテンツデータの記録、即ちコピーができない旨を知らせる表示が行われる。
一方、CPU52によるRAM58から読み出したコピー個数を示すデータが、指定されたコンテンツが未だ所定個数コピーされていないこと判別されると、CPU52は切換部54をオンにすると同時に、RAM53に記憶されているユーザによって指定されたコンテンツに対応するUIDデータとISRCデータの4ビットのコピー個数を示すデータを”1”だけカウントアップするように書き換える。よって、コンテンツ記録部55は、切換部54を介して供給されたコンテンツデータとしてのディジタルデータに前述した記録処理を施し、スピンドルモータ60により、例えば線速度一定で回転されている記録用光ディスク61にコンテンツデータとしてのディジタルデータを記録する。
したがって、図5に示したオーディオデータ記録装置50は、記録しようとしているコンテンツデータのISRCデータとUIDデータのRAM53上での記憶個数が、所定個数となったか否かをCPU52で判断することにより、コンテンツデータとしてのディジタルデータの記録の可否が制御されるので、コンテンツデータのコピー個数と記録しようとするコンテンツデータを記録した光ディスクの枚数とによりコピー個数を決定することが可能となる。
なお、このオーディオデータ記録装置50でも、UIDデータが異なれば、ISRCデータが同じでも、記録しようとしているコンテンツデータは、別のものであるとして扱われる。この場合UIDデータのないコンテンツデータ、例えば現在市販されているコンパクトディスクから読み出されたコンテンツデータの場合、UIDデータをオール”0”として扱う。
上述した本発明では、本発明の趣旨を大きく逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。上述した本発明では、記録又は出力されるコンテンツデータを識別するための識別情報としてISRCを用いたが、コンテンツデータを他のコンテンツデータと識別できるものであればいずれでもよく、コンテンツデータ固有の識別情報であれば何でもよい。
また、上述した本発明では、コンテンツデータが記録される記録媒体として光ディスクを例に挙げて説明したが、記録媒体としては、ディスク状の記録媒体に限らず、半導体メモリを用いたメモリカードであってもよい。メモリカードの場合、UIDディスクは、電気的又は物理的に判読可能にメモリカードに設けられる。
産業上の利用可能性
上述したように、本発明は、コンテンツデータとともに少なくともコンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報が記録された記録媒体から読み出されてコンテンツデータが出力されるたびにコンテンツデータとともに読み出された識別情報を保持し、保持された識別情報が所定の条件を満足するか否かによって記録媒体から読み出されたコンテンツデータの出力を制御するようにしているので、記録媒体に記録されたコンテンツデータの出力個数を制限でき、コンテンツデータがディジタルデータのまま記録機等の外部機器に無制限に供給されてしまうことを防止でき、不用意若しくは不正にコンテンツデータがコピーされてしまうことを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施の形態となるオーディオデータ再生装置の構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の第2の実施の形態となるオーディオデータ再生装置の構成を示すブロック図である。
図3は、第2の実施の形態に用いられる光ディスクの記録領域を説明するための図である。
図4は、RAMに記憶される1コンテンツあたりのUIDデータとISRCデータのデータフォーマットを示すフォーマット図である。
図5は、本発明の第3の実施の形態となるオーディオデータ記録装置の構成を示すブロック図である。
Claims (37)
- コンテンツデータとともに少なくとも上記コンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報が記録された記録媒体を走査するヘッドと、
上記ヘッドからの出力信号に信号処理を施し、コンテンツデータを再生する再生処理部と、
上記ヘッドからの出力信号から上記識別情報を抽出する識別情報抽出部と、
上記識別情報抽出部によって抽出された上記識別情報が所定の条件を満足するか否かによって上記再生処理部からの出力を制御する出力制御部をとを備えている記録媒体の再生装置。 - 上記出力制御部は、上記識別情報抽出部によって抽出された上記識別情報を上記コンテンツデータが上記装置から出力されるたびに保持する記憶部を備え、上記出力制御部は上記記憶部に記憶されている上記識別情報の個数に基づいて上記再生処理部からの上記コンテンツデータの出力する請求の範囲第1項記載の記録媒体の再生装置。
- 上記出力制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報の個数が所定個数になったときには上記再生処理部からの上記コンテンツデータの出力を禁止する請求の範囲第2項記載の記録媒体の再生装置。
- 上記出力制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報の個数が所定の個数より小さいときには上記再生処理部からの上記コンテンツデータの出力を許可する請求の範囲第2項記載の記録媒体の再生装置。
- 上記出力制御部は、更に制御部と上記制御部によって切り換え制御される切換部とを備え、上記切換部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報の個数に基づいて上記切換部を切り換え制御する請求の範囲第2項記載の記録媒体の再生装置。
- 上記装置は、更に、上記再生処理部からの上記コンテンツデータが供給される外部機器の認証を行う認証部を備え、上記出力制御部は、上記認証部によって上記外部機器の認証が正しく行えた場合に、上記記憶部に記憶されている上記識別情報の個数に基づいて上記再生処理部からの上記コンテンツデータの出力を制御する請求の範囲第1項記載の記録媒体の再生装置。
- 上記記録媒体には更に記録媒体固有の媒体識別情報が記録されており、上記出力制御部は、上記記憶部に上記識別情報と上記ヘッドによって読み出された上記媒体識別情報とを組みにして記憶させる請求の範囲第2項記載の記録媒体の再生装置。
- 上記出力制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報と上記媒体識別情報の個数に基づいて上記再生処理部からの上記コンテンツデータの出力を制御する請求の範囲第7項記載の記録媒体の再生装置。
- 上記出力制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報と上記媒体識別情報との個数が所定の個数になったときには、上記再生処理部からの上記コンテンツデータの出力を禁止する請求の範囲第8項記載の記録媒体の再生装置。
- 上記出力制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報と上記媒体識別情報との個数が所定の個数より小さいときには上記再生処理部からの上記コンテンツデータの出力を許可する請求の範囲第8項記載の記録媒体の再生装置。
- コンテンツデータとともに少なくとも上記コンテンツデータのコンテンツを識別する識別情報が記録された記録媒体から読み出されたコンテンツデータが出力されるたびに上記コンテンツデータとともに読み出された上記識別情報を保持し、
上記保持された上記識別情報が所定の条件を満足するか否かによって上記記録媒体から読み出されたコンテンツデータの出力を制御するデータの出力制御方法。 - 上記方法は、上記保持されている上記識別情報の個数に基づいて上記コンテンツデータの出力を制御する請求の範囲第11項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、上記保持されている上記識別情報の個数が所定の個数になったときには上記コンテンツデータの出力を禁止する請求の範囲第12項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、上記保持されている上記識別情報の個数が所定の個数より小さいときには上記コンテンツデータの出力を許可する請求の範囲第12項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、更に上記コンテンツデータを出力する際に上記コンテンツデータが供給される外部機器の認証処理を行い、上記認証処理によって上記外部機器が正しく行えた場合に上記保持されている上記識別情報の個数に基づいて上記コンテンツデータの出力を制御する請求の範囲第11項記載のデータの出力制御方法。
- 上記記録媒体には更に記録媒体固有の媒体識別情報が記録されており、上記方法は、上記識別情報と上記記録媒体から読み出された上記媒体識別情報とを組みにして保持する請求の範囲第11項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、上記保持されている上記識別情報と上記媒体識別情報の個数に基づいて上記コンテンツデータの出力を制御する請求の範囲第16項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、上記保持されている上記識別情報と上記媒体識別情報との個数が所定の個数になったときには上記コンテンツデータの出力を禁止する請求の範囲第17項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、上記保持されている上記識別情報と上記媒体識別情報との個数が所定の個数より小さいときには上記コンテンツデータの出力を許可する請求の範囲第17項記載のデータの出力制御方法。
- 供給されたコンテンツデータに記録するための信号処理を施す記録処理部と、
上記記録処理部から供給された出力データを記録媒体に記録するヘッドと、
上記コンテンツデータとともに供給され上記コンテンツデータにコンテンツを識別する識別情報が所定の条件を満足するか否かによって上記記録処理部に上記コンテンツデータを供給するか否かを制御する供給制御部とを備えている記録媒体の記録装置。 - 上記供給制御部は、上記コンテンツデータを上記記録処理部に供給するたびに上記識別情報を保持する記憶部を備え、上記制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報の個数に基づいて上記記録処理部への上記コンテンツデータの供給を制御する請求の範囲第20項記載の記録媒体の記録装置。
- 上記供給制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報の個数が所定個数になったときには上記記録処理部への上記コンテンツデータの供給を禁止する請求の範囲第21項記載の記録媒体の記録装置。
- 上記供給制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報の個数が所定の個数より小さいときには上記記録処理部への上記コンテンツデータの供給を許可する請求の範囲第21項記載の記録媒体の記録装置。
- 上記供給制御部は、更に制御部と上記制御部によって切り換え制御される切換部とを備え、上記切換部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報の個数に基づいて上記切換部を切り換え制御する請求の範囲第21項記載の記録媒体の記録装置。
- 上記記録媒体には更に記録媒体固有の媒体識別情報が記録されており、上記供給制御部は、上記記憶部に上記識別情報と上記記録媒体から読み出された上記媒体識別情報とを組みにして記憶させる請求の範囲第21項記載の記録媒体の記録装置。
- 上記供給制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報と上記媒体識別情報の個数に基づいて上記記録処理部への上記コンテンツデータの供給を制御する請求の範囲第25項記載の記録媒体の記録装置。
- 上記供給制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報と上記媒体識別情報との個数が所定の個数になったときには、上記記録処理部への上記コンテンツデータの供給を禁止する請求の範囲第26項記載の記録媒体の記録装置。
- 上記供給制御部は、上記記憶部に記憶されている上記識別情報と上記媒体識別情報との個数が所定の個数より小さいときには上記記録処理部への上記コンテンツデータの供給を許可する請求の範囲第26項記載の記録媒体の記録装置。
- コンテンツデータとともに少なくとも上記コンテンツデータの固有の識別情報が記録された記録媒体から読み出されたコンテンツデータが出力されるたびに上記コンテンツデータとともに読み出された上記識別情報を保持し、
上記コンテンツデータを出力する際に、保持されている上記出力するコンテンツデータの識別情報が所定の条件を満足するか否かによってコンテンツデータの出力を制御するデータの出力制御方法。 - 上記方法は、上記保持されている上記識別情報の個数に基づいて上記コンテンツデータの出力を制御する請求の範囲第29項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、上記保持されている上記識別情報の個数が所定の個数になったときには上記コンテンツデータの出力を禁止する請求の範囲第30項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、上記保持されている上記識別情報の個数が所定の個数より小さいときには上記コンテンツデータの出力を許可する請求の範囲第30項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、更に上記コンテンツデータを出力する際に上記コンテンツデータが供給される外部機器の認証処理を行い、上記認証処理によって上記外部機器が正しく行えた場合に上記保持されている上記識別情報の個数に基づいて上記コンテンツデータの出力を制御する請求の範囲第29項記載のデータの出力制御方法。
- 上記記録媒体には更に記録媒体固有の媒体識別情報が記録されており、上記方法は、上記識別情報と上記記録媒体から読み出された上記媒体識別情報とを組みにして保持する請求の範囲第29項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、上記保持されている上記識別情報と上記媒体識別情報の個数に基づいて上記コンテンツデータの出力を制御する請求の範囲第34項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、上記保持されている上記識別情報と上記媒体識別情報との個数が所定の個数になったときには上記コンテンツデータの出力を禁止する請求の範囲第35項記載のデータの出力制御方法。
- 上記方法は、上記保持されている上記識別情報と上記媒体識別情報との個数が所定の個数より小さいときには上記コンテンツデータの出力を許可する請求の範囲第35項記載のデータの出力制御方法。
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