JP2002367169A - 異種回転方向を伴う複数トラックを持つ光ディスクおよびこの光ディスクを用いる再生装置 - Google Patents

異種回転方向を伴う複数トラックを持つ光ディスクおよびこの光ディスクを用いる再生装置

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JP2002367169A
JP2002367169A JP2001174568A JP2001174568A JP2002367169A JP 2002367169 A JP2002367169 A JP 2002367169A JP 2001174568 A JP2001174568 A JP 2001174568A JP 2001174568 A JP2001174568 A JP 2001174568A JP 2002367169 A JP2002367169 A JP 2002367169A
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disk
rotation direction
track
disc
data track
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JP2001174568A
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Sukeaki Matsumaru
祐晃 松丸
Hideo Ando
秀夫 安東
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不正コピーを防止できる情報記憶媒体を提供す
る。 【解決手段】リードイン2/リードアウト4の回転方向
と情報記録領域3の回転方向との関係を、再生専用ディ
スク100aと記録再生可能なディスク100bとで異
なるもの(逆方向)にすることにより、ディスク100
aからディスク100bへ丸ごとディスクコピーして
も、ディスク100bの通常再生ができないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスク状パッ
ケージメディアにおける不正コピー防止技術に関する。
とくに、不正コピー防止のために異なる回転方向を伴う
複数トラックを持つ光ディスクおよびこの光ディスクか
ら記録情報の再生を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク状パッケージメディアの代表例
として、DVDビデオディスク(再生専用のDVD−R
OMディスク)がある。また、再生専用のDVDビデオ
ディスクの他に、同じディスク形態で記録も可能なDV
D−RAM(またはRWもしくはR)ディスクも存在す
る。従来のDVD−RAM/RW/Rディスクは、既存
のDVD−ROMディスクとの互換性の観点から、記録
トラックの回転方向が、制御トラック(リードイン/リ
ードアウト)およびデータトラック(情報記録領域)の
いずれについても、RAM/RW/RディスクとROM
ディスクで同じになっている。
【0003】ところで、DVDビデオでは、多くの場
合、コンテンツ情報は暗号化されて記録され、情報記憶
媒体上のある特定の場所に暗号を解くための鍵情報が記
録されている。このようなDVDビデオディスクを再生
する場合は、情報記憶媒体上のある特定の場所に記録さ
れた鍵情報を再生し、その再生された鍵情報を利用して
暗号化されたコンテンツ情報の復号化を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、鍵情報が情
報記憶媒体内の何処に記録されているか分からなくて
も、情報記憶媒体(ソースディスク)上の全情報を丸ご
とコピー(ディスクコピー)すれば不正コピー(海賊版
ディスク)ができてしまうという問題がある。
【0005】この問題に対処しようとする例として、特
開平8−147767号公報に開示された「光ディス
ク、チェック装置、記録装置」がある。この公報の発明
では、データトラックとは別にセキュリティトラックを
設けて、不正コピーに対処している(セキュリティトラ
ックはデータトラックと別であるがそのトラックのスパ
イラル回転方向は同じ)。しかし、この方法ではセキュ
リティトラック分ディスクの記憶容量が減るし、ディス
クドライブへの振動ショックなどで光ヘッドのトレース
先が飛んでセキュリティトラック上でトラッキングサー
ボが掛かってしまうと、セキュリティトラックのデータ
が読めてしまう恐れもある。
【0006】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、ソースディスクに記録された全情報を
丸ごとコピーすることによる不正コピーやその不正使用
を防止できる情報記憶媒体を提供することである。
【0007】この発明の他の目的は、上記不正コピーや
その不正使用を防止するように工夫された情報記憶媒体
から記録情報を再生できる再生装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る情報記憶
媒体は、制御トラックCT(リードインエリア2および
/またはリードアウトエリア4)とデータトラックDT
(情報記録領域3)とを有し回転しながら情報記録また
は情報再生を行うディスク状媒体100で構成される。
上記目的を達成するために、この発明では、データトラ
ックDTの回転方向と制御トラックCTの回転方向との
関係(図3のケース1〜ケース12など)を、記録可能
媒体(追記または書換可能な媒体)と再生専用媒体とで
異なるものにしている。たとえば、再生専用媒体のデー
タトラックの回転方向(CCW)と制御トラックの回転
方向(CCW)とを同じにした場合では、記録可能媒体
におけるデータトラックの回転方向(CCW)と制御ト
ラックの回転方向(CW)とを逆にしている(図3のケ
ース1参照)。
【0009】別の言い方をすると、この発明に係るディ
スク状情報記憶媒体(100a、100b)は、螺旋状
または同心円状の制御トラックCT(2、4)と螺旋状
または同心円状のデータトラックDT(3)とを持ち、
前記情報記憶媒体が再生専用ディスク(100a)であ
るときの前記制御トラックCT(2、4)の回転方向
(CCW)と前記データトラックDT(3)の回転方向
(CCW)との関係(例えば図3のケース1あるいはケ
ース3のROMディスクのCCW/CCW)が、前記情
報記憶媒体が記録可能ディスク(100b)であるとき
の前記制御トラックCT(2、4)の回転方向(CC
W)と前記データトラックDT(3)の回転方向(C
W)との関係(例えば、ROMディスクにおけるCT/
DT=CCW/CCWという関係と、RAMディスクに
おけるCT/DT=CW/CCWという関係)と異なる
ように構成されている。
【0010】なお、再生専用ディスクにおけるトラック
回転方向は情報記録ピットの並び方で物理的に決めるこ
とができ、記録可能(追記または書換可能)なディスク
におけるトラック回転方向はブランクディスク(未使用
の生ディスク)に予め形成されたグルーブおよび/また
はランドの並び方で物理的に決めることができる。
【0011】以上の構成により「全情報丸ごとコピー
(ディスクコピー)」による不正コピー(および/また
は不正コピーの不法使用)を防止できる(仮にコピーで
きたとしても再生はできない)。しかし、この発明内容
を知得した者がソースディスク(例えば図1(a)のR
OMディスク100a)と同じ回転方向の組み合わせを
持つ構造のRAM(またはRWもしくはR)ディスク
(例えば図2(b)のRAMディスク100b)を用意
してディスクコピーを行えば、不正コピー(ソースディ
スク・コンテンツの著作権者の了解を得ないコピー)が
できてしまう恐れがある。そのような場合に備え、記録
情報の少なくとも一部(図4の352)を暗号化して記
録できるようにしている。この暗号を解読する鍵情報
(図4の351)がコピー先のRAM(またはRWもし
くはR)ディスクでは何処にあるのか分からなくなるよ
うにしておけば(例えばROMディスクの再生/暗号解
読プログラムとRAM/RW/Rディスクの再生/暗号
解読プログラムとで、暗号解読鍵情報の検出方法を変え
ておけば)、たとえ物理的に不正コピーできたとして
も、そのコピー内容を正常に再生することはできなくな
る。
【0012】また、上記他の目的を達成するために、こ
の発明に係る再生装置は、再生専用ディスク(100
a)であるときの制御トラックCT回転方向とデータト
ラックDT回転方向との関係(例えば図3のケース1の
ROMディスクのCCW/CCW)が、記録可能ディス
ク(100b)であるときの制御トラックCT回転方向
とデータトラックDT回転方向との関係と異なる場合に
おいて、前記制御トラックCTの回転方向(CWまたは
CCW)あるいは前記データトラックDTの回転方向
(CCWまたはCW)に合わせて(図6の初期設定ステ
ップST10参照)ディスク状情報記憶媒体(100
a、100b)を回転駆動(図6の回転制御ステップS
T18、ST20参照)して、前記制御トラックCTま
たは前記データトラックDTからそのトラックの記録情
報を再生する(図6のステップST22参照)ように構
成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の種々な実施の形態に係る「異種回転方向を伴う複数ト
ラックを持つ光ディスク」および「この光ディスクを用
いる再生装置」について説明する。
【0014】図1は、この発明の一実施の形態に係る再
生専用光ディスクおよび記録可能(追記もしくは書き換
え可能)光ディスクのトラック構造を説明する図であ
る。
【0015】図1(a)は、再生専用ディスク(例えば
DVD−ROMディスク)100aの一例を示す。ディ
スク100aの中心にはそのディスクを図示しないDV
Dドライブのターンテーブルに装着するために中心穴1
が設けられ、その周りに、内周側から、リードイン2、
情報記録領域3およびリードアウト4が設けられてい
る。リードイン2および/またはリードアウト4はプリ
ピットからなる制御トラックCTを構成している。
【0016】再生専用ディスク100aにおける制御ト
ラックCTの回転方向は、上記プリピットの螺旋配列方
向で決まる。情報記録領域3のデータトラックDTも予
め形成された(内容の書き換えができない)プリピット
で構成され、そのトラック回転方向はやはりプリピット
の螺旋配列方向で決まる。
【0017】この例では、ディスク100aの情報記録
領域3を構成するデータトラックDTのピット配列(詳
細は図示せず)回転方向がレーザ受光面からみて反時計
回りCCWとなっており、制御トラックCTにあたるリ
ードイン2およびリードアウト4のピット配列(詳細は
図示せず)回転方向が逆の時計回りCWとなっている。
以上のようなトラックパターンは、片面1層ディスクで
も片面2層ディスクでも両面ディスク(各面が1層また
は2層)でも、同様に形成できる。
【0018】図1(b)は、記録可能(追記もしくは書
き換え可能)な光ディスク(例えばランダムアクセス可
能なDVD−RAMディスク、反復書換可能なDVD−
RWディスク、または書き換えはできないが追記は可能
なDVD−Rディスク)100bの一例を示す。ディス
ク100bの中心にはROMディスク100aの場合と
同様な中心穴1が設けられ、その周りに、内周側から、
リードイン2、情報記録領域3およびリードアウト4が
設けられている。リードイン2および/またはリードア
ウト4はプリピットからなる制御トラックCTを構成し
ている。
【0019】この制御トラックCTには、光ディスク1
00bの情報記録膜の記録特性、アドレス情報記録開始
/終了位置などが記録されている。記録再生可能な光デ
ィスク100bと再生専用光ディスク100aでは記録
内容の基本的な構造は変わらないが、情報として入れて
いるものと入れてないものがある。図1の実施の形態で
は、ディスクの最内周(リードイン2)と最外周(リー
ドアウト4)の両方に制御トラックCTを形成してある
が、制御トラックCTはどちらか一方(2または4)で
もかまわない。情報記録領域3内のデータトラックDT
には、アドレス情報などが予めプリピットで形成されて
おり、情報を記録する部分にはランドおよび/またはグ
ルーブが形成されている。情報記録領域3の情報記録部
分は、RAM/RWディスクでは相変化記録膜で構成で
き、Rディスクでは書き込みレーザの照射により反射率
が変化する色素で構成できる。
【0020】記録可能ディスク100bにおける制御ト
ラックCTの回転方向は、上記プリピットの螺旋配列方
向で決まる。情報記録領域3のデータトラックDTの回
転方向は、上記ランドおよび/またはグルーブの螺旋配
列方向で決まる。
【0021】この例では、ディスク100bの情報記録
領域3を構成するデータトラックDTのピット配列(図
示せず)回転方向がレーザ受光面からみて反時計回りC
CWとなっており、制御トラックにあたるリードイン2
およびリードアウト4のピット配列(図示せず)回転方
向も同じ反時計回りCCWとなっている。以上のような
トラックパターンは、片面1層ディスクでも片面2層デ
ィスクでも両面ディスク(各面が1層または2層)で
も、同様に形成できる。また、片面/両面および1層/
2層何れの構成のディスクにおいても、一部の記録層を
再生専用のROM層とし、他部の記録層を記録可能なR
AM/RW/R層とすることが可能である。
【0022】図1(a)(b)の例では、再生専用ディ
スク100aの情報記録領域3の回転方向(CCW)と
書き換え可能ディスク100aの情報記録領域3の回転
方向(CCW)とが同じであるが、再生専用ディスク1
00aの制御トラックCT(2、4)の回転方向(C
W)と記録可能ディスク100bの制御トラックCT
(2、4)の回転方向(CCW)とが逆になっている。
このため、ディスク100aのコンテンツをそのままデ
ィスク100bに丸ごとコピー(不正なディスクコピ
ー)した場合、そのコピーディスク100bを再生する
ディスクドライブが図1(b)のディスク100b用の
回転方向CCWで動作すると、制御トラックCT(2、
4)の内容を読み取ることができず、不正コピーされた
ディスク100bの再生が不能となる。
【0023】これをもう少し具体的に説明する。例えば
パソコンなどを用いて再生専用ディスク100aの全情
報を読み出し、記録可能なディスク100bに丸ごとコ
ピー(ディスクコピー)すれば、物理的には不正コピー
が可能となる。しかし、図1(a)(b)の実施の形態
のように再生専用ディスク100aと記録可能ディスク
100bとで制御トラックCT回転方向が異なる場合、
不正コピーにより得られたディスク100bを通常の再
生装置で再生しようとしたときに、制御トラックCTの
回転方向が本来の方向と逆の回転となる。そのため、本
来内周から外周に向かって再生するのが、外周から内周
に向かって再生することになって、再生不可能になる。
【0024】すなわち、図1(a)(b)のように、再
生専用ディスク100aと記録可能ディスク100bと
で制御トラックCTの回転方向と情報記録領域3の回転
方向との関係を変えることで、不正コピーを防止できる
ようになる。
【0025】なお、再生専用ディスク100aにおける
トラック回転方向は情報記録ピット(図示せず)の螺旋
状並び方向で物理的に決めることができ、記録可能(追
記または書換可能)ディスク100bにおけるトラック
回転方向は、未記録状態で製造・販売される生ディスク
に予め形成されたグルーブおよび/またはランド(図示
せず)の螺旋状並び方向で物理的に決めることができ
る。
【0026】図2は、この発明の他の実施の形態に係る
再生専用光ディスクおよび記録可能(追記もしくは書き
換え可能)光ディスクのトラック構造を説明する図であ
る。
【0027】図2(a)は、図1(a)の制御トラック
CT(2、4)の回転方向を情報記録領域3の回転方向
と同じCCWにした場合(これは通常のDVDビデオデ
ィスクと同じ)のディスク100aを示す。図2(b)
は、図2(a)のディスク100aからの不正ディスク
コピーを防ぐためのトラック回転方向構造を持つ記録可
能ディスク100bを例示している。すなわち、図2
(b)のディスク100bでは、制御トラックCT
(2、4)の回転方向CWが、図2(a)のディスク1
00aの制御トラックCT(2、4)回転方向CCWと
逆になっている。こうすることにより、図1の場合と同
様、図2の例でも不正なディスクコピーにより得られた
ディスク100bの通常再生が不可能となる。
【0028】図3は、この発明を再生専用(ROM)デ
ィスクおよび記録可能(RAM/RW/R)ディスクに
適用する場合における、制御トラックCT(リードイン
LI・2および/またはリードアウトLO・4)とデー
タトラックDT(情報記録領域3)との種々な回転方向
の組み合わせ例を説明する図である。この回転方向の組
み合わせは多数あり、図1および図2はそのうちの代表
的なものを具体的に例示したものである。
【0029】図3(a)は、制御トラックCTの一方を
構成するリードインLI(図1または図2の2)の回転
方向と制御トラックCTの他方を構成するリードアウト
LO(図1または図2の4)の回転方向とが同じ場合A
における、回転方向の組み合わせを例示している。ここ
では、情報記録領域3を構成するデータトラックDTの
回転方向がROMディスク100aとRAMディスク1
00bとの間で変わらず一定であり、制御トラックCT
の回転方向がROMディスク100aとRAMディスク
100bとの間で反転する場合(ケース1およびケース
2)と;制御トラックCTの回転方向がROMディスク
100aとRAMディスク100bとの間で変わらず一
定であり、データトラックDTの回転方向がROMディ
スク100aとRAMディスク100bとの間で反転す
る場合(ケース3およびケース4)とが例示されてい
る。ここでは、ディスク100(100aまたは100
b)のレーザ受光面からみて、反時計回りをCCWで表
し、時計回りをCWで表している。
【0030】ケース1の場合、ROMディスク100a
の制御トラックCT=CCWかつデータトラックDT=
CCWであるのに対し、RAMディスク100bでは制
御トラックCT=CWかつデータトラックDT=CCW
となる(制御トラックCTの回転方向がROMとRAM
で反転する)。
【0031】また、ケース2の場合、ROMディスク1
00aの制御トラックCT=CWかつデータトラックD
T=CCWであるのに対し、RAMディスク100bで
は制御トラックCT=CCWかつデータトラックDT=
CCWとなる(制御トラックCTの回転方向がROMと
RAMで反転する)。
【0032】一方、ケース3の場合、ROMディスク1
00aの制御トラックCT=CCWかつデータトラック
DT=CCWであるのに対し、RAMディスク100b
では制御トラックCT=CCWかつデータトラックDT
=CWとなる(データトラックDTの回転方向がROM
とRAMで反転する)。
【0033】また、ケース4の場合、ROMディスク1
00aの制御トラックCT=CCWかつデータトラック
DT=CWであるのに対し、RAMディスク100bで
は制御トラックCT=CCWかつデータトラックDT=
CCWとなる(データトラックDTの回転方向がROM
とRAMで反転する)。
【0034】なお、図1(a)(b)は図3(a)のケ
ース2に対応させることができ、図2(a)(b)は図
3(a)のケース1に対応させることができる。
【0035】図3(b)は、制御トラックCTの一方を
構成するリードインLI(図1または図2の2)の回転
方向と制御トラックCTの他方を構成するリードアウト
LO(図1または図2の4)の回転方向とが異なる場合
Bにおける、回転方向の組み合わせの一例を示してい
る。ここでは、情報記録領域3を構成するデータトラッ
クDTの回転方向がROMディスク100aとRAMデ
ィスク100bとの間で変わらず一定であり、リードイ
ンLIの回転方向がROMディスク100aとRAMデ
ィスク100bとの間で反転する場合(ケース5および
ケース6)と;リードインLIの回転方向がROMディ
スク100aとRAMディスク100bとの間で変わら
ず一定であり、データトラックDTの回転方向がROM
ディスク100aとRAMディスク100bとの間で反
転する場合(ケース7およびケース8)とが示されてい
る。
【0036】ケース5の場合、ROMディスク100a
のリードインLI=CCWかつデータトラックDT=C
CWであるのに対し、RAMディスク100bではリー
ドインLI=CWかつデータトラックDT=CCWとな
る(リードインLIの回転方向がROMとRAMで反転
する)。
【0037】また、ケース6の場合、ROMディスク1
00aのリードインLI=CWかつデータトラックDT
=CCWであるのに対し、RAMディスク100bでは
リードインLI=CCWかつデータトラックDT=CC
Wとなる(リードインLIの回転方向がROMとRAM
で反転する)。
【0038】一方、ケース7の場合、ROMディスク1
00aのリードインLI=CCWかつデータトラックD
T=CCWであるのに対し、RAMディスク100bで
はリードインLI=CCWかつデータトラックDT=C
Wとなる(データトラックDTの回転方向がROMとR
AMで反転する)。
【0039】また、ケース8の場合、ROMディスク1
00aのリードインLI=CCWかつデータトラックD
T=CWであるのに対し、RAMディスク100bでは
リードインLI=CCWかつデータトラックDT=CC
Wとなる(データトラックDTの回転方向がROMとR
AMで反転する)。
【0040】図3(c)は、制御トラックCTの一方を
構成するリードインLI(図1または図2の2)の回転
方向と制御トラックCTの他方を構成するリードアウト
LO(図1または図2の4)の回転方向とが異なる場合
Cにおける、回転方向の組み合わせの他例を示してい
る。ここでは、情報記録領域3を構成するデータトラッ
クDTの回転方向がROMディスク100aとRAMデ
ィスク100bとの間で変わらず一定であり、リードア
ウトLOの回転方向がROMディスク100aとRAM
ディスク100bとの間で反転する場合(ケース9およ
びケース10)と;リードアウトLOの回転方向がRO
Mディスク100aとRAMディスク100bとの間で
変わらず一定であり、データトラックDTの回転方向が
ROMディスク100aとRAMディスク100bとの
間で反転する場合(ケース11およびケース12)とが
示されている。
【0041】ケース9の場合、ROMディスク100a
のリードアウトLO=CWかつデータトラックDT=C
CWであるのに対し、RAMディスク100bではリー
ドアウトLO=CCWかつデータトラックDT=CCW
となる(リードアウトLOの回転方向がROMとRAM
で反転する)。
【0042】また、ケース10の場合、ROMディスク
100aのリードアウトLO=CCWかつデータトラッ
クDT=CCWであるのに対し、RAMディスク100
bではリードアウトLO=CWかつデータトラックDT
=CCWとなる(リードアウトLOの回転方向がROM
とRAMで反転する)。
【0043】一方、ケース11の場合、ROMディスク
100aのリードアウトLO=CWかつデータトラック
DT=CWであるのに対し、RAMディスク100bで
はリードアウトLO=CWかつデータトラックDT=C
CWとなる(データトラックDTの回転方向がROMと
RAMで反転する)。
【0044】また、ケース12の場合、ROMディスク
100aのリードアウトLO=CWかつデータトラック
DT=CCWであるのに対し、RAMディスク100b
ではリードアウトLO=CWかつデータトラックDT=
CWとなる(データトラックDTの回転方向がROMと
RAMで反転する)。
【0045】なお、ROMディスク100aの制御トラ
ックCT(リードイン2など)あるいは情報記録領域3
の何処か(データトラックDTの先頭など)に、回転方
向情報(図3のケース1、ケース3など)を記録してお
いてもよい。
【0046】また、RAMディスク100bの場合、情
報記録領域3のデータトラックDTを構成するウォブル
グルーブのウォブルパターン(ウォブル周期または複数
のウォブル周期の組み合わせ)に、そのデータトラック
の回転方向情報が記録されるようにしてもよい。
【0047】さらに、図3ではROMディスクのCT/
DTがCCW/CCW、CCW/CWおよびCW/CC
Wの場合を例示しているが、ROMディスクのCT/D
TがCW/CWの場合も含めればさらに組み合わせ例の
数は多くなる。
【0048】図4は、図1ないし図2のディスクに適用
可能なものであって、不正コピーによる不正使用を防止
する工夫をこらしたデータ構造の例を説明する図であ
る。図4は、コピー関連情報、暗号化関連情報もしくは
判別関連情報(識別情報)を含むところの、光ディスク
100への記録情報のデータ構造を例示している。
【0049】図4において、光ディスク100(例えば
図1(a)または図2(a)のROMディスク100
a)上の同一トラック(データトラックDT・3の1
つ)に沿ってシリアルに(交互に)、ユーザデータ記録
領域311、312と暗号関連情報もしくは判別関連情
報記録領域313とが配置されている。ユーザデータ記
録領域311、312と暗号関連情報もしくは判別関連
情報記録領域313のそれぞれ最後にはエンドマーク情
報323、324が記録されている。このエンドマーク
情報により、各記録領域間の境界判別が容易になってい
る。また各記録領域311、312、313の先頭に
は、同期合わせ用のVFOコード327、328とデー
タの切れ目判別用の同期コード331、332が配置さ
れている。
【0050】ユーザデータ記録領域311、312内の
ユーザデータ領域321、322内には、暗号化された
AVコンテンツ情報(暗号化情報352)が記録されて
おり、ユーザにとって暗号化されたAVコンテンツ情報
はそのままの形では判読不可能な形になっている。また
暗号関連情報もしくは判別関連情報記録領域313内の
暗号関連情報もしくは判別関連情報領域337内には、
上記の暗号化されたAVコンテンツ情報を復号(暗号解
読)するための鍵情報351が記録されている。この鍵
情報351の再生情報を利用して、ユーザデータ領域内
の暗号化情報352を復号器353により復号すれば、
(暗号化されていない)プレーンな生情報354を得る
ことができる。
【0051】従来の光ディスクでは、再生専用ディスク
100aの全情報を、追記もしくは書き換え可能な光デ
ィスク100bに丸ごとディスクコピーすることにより
不正コピーを作成することが可能であった。この不正コ
ピーディスクを再生しようとした場合、暗号化されたA
Vコンテンツ情報を復号(暗号解読)するための鍵情報
351も丸ごとコピーされているため、不正な再生・視
聴が可能となってしまうという問題が起きる。つまり、
この発明に依らない場合、再生専用光ディスク100a
も追記もしくは書き換え可能な光ディスク100bも情
報記録領域3とリードイン2/リードアウト4の回転方
向が同一方向であるためパソコン等を利用したディスク
コピーが可能となり、不正コピーにより作成されたディ
スク100bが通常の再生装置で再生可能となってしま
う恐れがあった。
【0052】この問題は図1〜図3を参照して説明した
方法(ROMディスクとRAMディスクとで制御トラッ
ク/データトラックの回転方向の組み合わせを変える)
により解決し得る。しかしながら、この発明が公開公報
により公開された結果この発明を第3者が知得した場
合、その第3者がディスクの回転方向を解析しその回転
方向に合わせた回転ができるディスクドライブを開発
(あるいは既存ドライブの不法な改造を)すれば、不正
コピー/不正使用が可能になるという問題が起き得る
(ただし、一般ユーザはこの第3者のような開発はでき
ないので、大多数のエンドユーザにおける不正コピー/
不正使用は防止できる)。この第3者による不正コピー
/不正使用問題に100%対処するのは難しいが、図1
〜図3を参照して説明した方法に図4の情報暗号化/鍵
情報記録を併用することにより、不正防止の効力は高ま
る。
【0053】なお、暗号関連情報もしくは判別関連情報
記録領域313の記録位置がROMディスク100aの
場合とRAMディスク100bの場合とで異なるように
しておけば(コピー先のディスク100bでは何処に領
域313があるか分からなくなるようにしておく)、不
正防止の効力はさらに高まる。具体的には、個々の製品
(DVDプレーヤ、DVDレコーダなど)において、暗
号関連情報もしくは判別関連情報記録領域313の記録
位置にアクセスする制御プログラムの内容を、ROMデ
ィスク再生用とRAMディスク再生用とで違うものにし
ておけばよい。
【0054】図5は、図1ないし図2のディスクから記
録情報の再生を行う装置の一例を説明するブロック図で
ある。
【0055】図5に示すように、光ディスク再生装置に
は、スピンドルモータ8、回転検出器9、光ピックアッ
プ10、アクチュエータ11、サーボ制御部12、シス
テムコントローラ13、再生速度制御部14、再生処理
部15、エラー検出部16、バッファ制御部17、およ
び再生出力インターフェース(I/F)18などが設け
られている。スピンドルモータ8は、サーボ制御部12
から送られるモータ駆動信号に基づき光ディスク100
を回転駆動させる。回転検出器9は、スピンドルモータ
8の回転駆動を検出して、回転検出信号としてシステム
コントローラ13に送信する。
【0056】光ピックアップ10は、再生用のレーザビ
ームを光ディスク100(100aまたは100b)に
照射するとともに、光ディスク100からの反射光を検
出して、RF(Radio Frequency)信号として再生処理
部15に送信する。アクチュエータ11は、サーボ制御
部12から送信されるフォーカス駆動信号およびトラッ
キング駆動信号に基づき、光ピックアップ10をフォー
カス駆動およびトラッキング駆動させる。
【0057】再生処理部15は、光ピックアップ10か
ら送信されたRF信号に反映された光ディスク100の
データを再生し、そのデータをエラー検出部16に送信
する。また、再生処理部15は、光ピックアップ10か
ら送信されたRF信号から、フォーカスエラー信号およ
びトラッキングエラー信号などを生成し、これらフォー
カスエラー信号およびトラッキングエラー信号をサーボ
制御部12に送信する。さらに、再生処理部15は、R
F信号、フォーカスエラー信号、およびトラッキングエ
ラー信号をシステムコントローラ13に送信する。
【0058】エラー検出部16は、再生処理部15から
送信された光ディスク100のデータに含まれるエラー
を検出するとともに、可能な範囲でこの検出されたエラ
ーを訂正する。光ディスク100に記録されたデータに
は、エラー訂正コードが付与されており、このエラー訂
正コードによりエラーが訂正される。ただし、エラー訂
正コードのエラー訂正能力には限界があり、光ディスク
100のデータにエラー訂正能力の限界を超えるエラー
が含まれている場合には、エラーを訂正することはでき
ない。エラー検出部16は、光ディスク100のデータ
のエラーを訂正することができない場合に、システムコ
ントローラ13に対して読み取りエラーを通知する。
【0059】バッファ制御部17は、エラー検出部16
でエラー訂正された光ディスク100の再生データをバ
ッファリングする。ここでバッファリングされた光ディ
スク100の再生データは、再生出力インターフェース
18を介して外部へ出力される。
【0060】システムコントローラ13は、図5の光デ
ィスク装置全体を制御するものである。システムコント
ローラ13は、マイクロコンピュータユニットMPU、
ROM(制御プログラムや制御パラメータなどが書き込
まれている)およびRAM(プログラム実行時のワーク
エリアなどとして用いられる)を含んでいる。
【0061】システムコントローラ13のROMに含ま
れる制御プログラムの1つである再生速度制御部14
は、RF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエ
ラー信号、フォーカス駆動信号、およびトラッキング駆
動信号、並びにエラー検出部16からの読み取りエラー
通知に基づき、光ディスク100の再生速度(ディスク
100の回転数)を制御するための再生速度制御信号を
サーボ制御部12に送信する。この再生速度制御部14
の再生速度制御によりディスク再生速度が制御される。
【0062】サーボ制御部12は、再生速度制御信号に
基づきモータ駆動信号を生成し、このモータ駆動信号に
よりスピンドルモータ8の回転駆動を制御する。また、
サーボ制御部12は、フォーカスエラー信号およびトラ
ッキングエラー信号に基づき、フォーカス駆動信号およ
びトラッキング駆動信号を生成し、このフォーカス駆動
信号およびトラッキング駆動信号によりアクチュエータ
11の駆動を制御する。これにより、常時良好なフォー
カス状態およびトラッキング状態が得られるようにな
る。この状態で光ディスク100の制御トラックCTに
あたるリードイン2あるいはリードアウト4を再生し、
ディスク100の判別(ROMディスクなのかRAMデ
ィスクなのかRWディスクなのかRディスクなのかとい
った判別)を行なう。この判別の結果に基づいて、シス
テムコントローラ13において、サーボ制御部12に
「回転方向」および「回転数」の情報が送られ、スピン
ドルモータ8にモータ駆動信号が送られて、光ディスク
100を所定の回転方向および所定の回転速度で回転駆
動させる。
【0063】ここで、再生するディスクの回転方向の組
み合わせが図3のケース1〜ケース12の何れが採用さ
れるかが事前に決まっておれば(あるいは図3のケース
1〜ケース12のいずれかを特定する情報が制御トラッ
クCTあるいは情報記録領域3/データトラックDTの
何処かに記録されておりそれを再生したあとは)、サー
ボ制御部12に対する上記「回転方向」の指示が可能に
なる。この上記「回転方向」の指示により、例えば図3
(a)のケース1の関係が定まれば、制御トラックCT
=CWおよびデータトラックDT=CCWで通常記録さ
れたRAMディスクを、制御トラックCT=CWとしデ
ータトラックDT=CCWとすることで、正常再生でき
る。
【0064】もし、ケース1の場合でRAMディスクが
ROMディスクからの不正コピーであるときは、「制御
トラックCT=CW」と指示されたのに制御トラックC
Tの記録内容はCCWで記録されたピットパターンに対
応するものとなるので回転方向が逆となり、正常再生で
きなくなる。
【0065】すなわち、再生専用ディスク100aの全
情報を(図示しないパーソナルコンピュータなどによっ
て)丸ごとコピー(ディスクコピー)して得た不正コピ
ーである記録可能ディスク100bを図5のような構成
の装置により再生しようとした場合、制御トラックCT
の記録内容の回転方向が(不正コピーでない記録を行っ
たディスク100bと比べて)逆回転となるので、本来
内周から外周に向かって再生するのが、外周から内周に
向かって再生することになり、再生不可能になる。この
ように、再生専用の光ディスク100aを不正に追記も
しくは書き換え可能な光ディスク100bにコピーして
も図5の再生装置では再生不可能であるため、不正コピ
ーの不正利用が防止される。
【0066】図6は、図3のケース1〜ケース12のよ
うにROMディスクとRAMディスクとで制御トラック
とデータトラックの回転方向の組み合わせが異なる場合
における、ディスク再生処理方法の一例を説明するフロ
ーチャートである。この再生処理方法は、図5のような
再生系を持つRAMレコーダのプログラムROM(図5
のシステムコントローラ13内)に、ファームウエアと
して書き込んでおくことができる。ここでは、ケース3
の回転方向組み合わせを例にとって説明する。
【0067】まず、制御プログラムが、初期設定によ
り、回転方向の組み合わせを指定する(ステップST1
0)。この指定により、例えば図3のケース3の場合な
ら、制御トラックCTおよびデータトラックDTの回転
方向が、ROMディスクではCCW/CCWと指定さ
れ、RAMディスクではCCW/CWと指定される。な
お、ステップST10の初期設定は、不正使用防止の観
点からはユーザによるマニュアル設定ができないように
することが原則であるが、この発明の実施の形態の1つ
として、この初期設定がマニュアル設定できる場合も可
能である。
【0068】次に、指定された回転方向(CCW)で、
ディスク(ROMディスク100aまたはRAMディス
ク100b)のリードインの読み取りが行われる(ステ
ップST12)。ケース3の場合ではROMディスク1
00aもRAMディスク100bもリードインはCCW
なので(その記録内容のピット配列がCCWで正常な順
序に並んでいるなら)リードインの読み取りはできる
(ステップST14イエス)。もし、RAMディスク1
00bのリードインの記録内容のピット並び方向がケー
ス1のようにCWのときは、CWで再生しなければなら
ない所をCCWで再生したために正常読み取りはできず
(ステップST14ノー)、異常終了および/またはそ
のディスク100bの強制イジェクトがなされる(ステ
ップST30)。
【0069】リードインの読み取りができたら(ステッ
プST14イエス)、その読み取り内容から、そのディ
スクがROMディスク100aなのかRAMディスク1
00bなのかの判定が行われる(ステップST16)。
ROMディスク100aであれば(ステップST16イ
エス)、CT/DTの回転方向がCCW/CCWに設定
される(通常のDVDビデオディスクの再生と同じ)
(ステップST18)。一方、RAMディスク100b
であれば(ステップST16ノー)、CT/DTの回転
方向がCCW/CWに設定される(ステップST2
0)。
【0070】こうしてステップST18またはST20
でCT/DTの回転方向が設定されたあと、ステップS
T10で指定された回転方向で、データ再生が行われる
(ステップST22)。再生しようとするディスクが不
正コピーでない市販のDVDビデオディスクならば、こ
れで正常再生できるため(ステップST24イエス)、
通常の再生処理へ移行する(ステップST26)。も
し、再生しようとするディスクがCT/DT=CCW/
CCWのディスクから不正にコピーされたRAMディス
ク100bであるときは、データトラックDTの記録内
容のピット並び方向が正常な場合と逆になるため正常再
生はできず(ステップST24ノー)、異常終了および
/またはそのディスク100bの強制イジェクトがなさ
れる(ステップST30)。
【0071】いま、コピー元となるソースディスクが
「CT/DT=CCW/CWのDVD−RAMディス
ク」であり、このDVD−RAMディスクにユーザが個
人的にカメラ撮影したビデオ映像が記録されているとす
る。このDVD−RAMディスクの撮影内容を個人的に
ケース3のRAMディスク(CT/DT=CCW/C
W)にコピーすることは違法ではなく、またそのコピー
ができないようではユーザにとって不便であるから、こ
のコピーはできるようにする。この場合、コピーして得
たRAMディスクの回転方向の組み合わせ(CT/DT
=CCW/CW)はソースディスク(CT/DT=CC
W/CW)と同じであるから、ステップST20の回転
制御によりステップST22のデータ再生を正常に行う
ことができる(ステップST24イエス)。したがっ
て、ユーザは、不正コピーでなく作成したコピーディス
クの通常再生処理(ステップST26)を行うことが可
能となる。
【0072】なお、図3のケース3以外(例えばケース
1)の回転組み合わせにも対応するために、図示はしな
いが、ステップST14で正常読み取りに失敗した場合
(ステップST14ノー)において、「回転方向を反転
して再び読み取りを試行(リトライ)し、それで読み取
りできたらステップST16に移行し読み取りできなけ
ればステップST30に移行する」という実施の形態
も、可能である。
【0073】なお、この発明は上記各実施の形態に限定
されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸
脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、
各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されて
もよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。
【0074】例えば、特開平8−147767号公報の
発明で用いられたセキュリティトラックがこの発明の制
御トラックとして利用される場合もこの発明の変形実施
の範囲内である。具体的には、例えば図3(c)のケー
ス10においてRAMディスクの制御トラック(セキュ
リティトラック)の回転方向がCWとなるような場合
も、この発明の変形実施の範囲内となる。
【0075】さらに、上記実施の形態には種々な段階の
発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成
要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出
され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件
から1または複数の構成要件が削除されても、この発明
の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なく
とも1つが得られるときは、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得るものである。
【0076】<各実施の形態の要点まとめ> (1)基板内に情報記録領域(3)を有し、前記情報記
録領域(3)の内側に情報に対応したピットが形成され
た制御トラックであるリードイン(2)を設け、前記情
報記録領域(3)の外側に情報に対応したピットが形成
された制御トラックであるリードアウト(4)を設けた
光ディスク(100)において、前記情報記録領域
(3)と前記リードイン(2)/前記リードアウト
(4)の回転方向の関係(図3)が、記録可能(追記も
しくは書き換え可能)な光ディスク(100b)と再生
専用の光ディスク(100a)で逆方向とすることを特
徴とする光ディスク。
【0077】<(1)の効果>再生専用光ディスク(1
00a)の情報記録領域(3)内の情報を、情報記録再
生装置(図示せず)で記録可能光ディスク(100b)
の情報記録領域(3)内に不正コピーした場合、記録可
能光ディスク(100b)と再生専用光ディスク(10
0a)では回転方向が逆になっているので、不正コピー
したディスク(100b)の正常再生ができなくなる。
【0078】(2)基板内に情報記録領域(3)を有
し、前記情報記録領域(3)の内側に情報に対応したピ
ットが形成された制御トラックであるリードイン(2)
を設け、前記情報記録領域(3)の外側に情報に対応し
たピットが形成された制御トラックであるリードアウト
(4)を設けた光ディスク(100)を用いる装置(図
5)において、前記情報記録領域(3)と前記リードイ
ン(2)/前記リードアウト(4)の回転方向の関係
(図3)が、記録可能な光ディスク(100b)と再生
専用の光ディスク(100a)で逆方向となっている光
ディスク(100)に対して、その回転方向に合わせて
情報再生を行うように構成した装置。
【0079】<(2)の効果>記録可能な光ディスク
(100b)と再生専用の光ディスク(100a)では
回転方向が逆になっているため再生専用ディスク(10
0a)から不正コピーされた記録可能ディスク(100
b)は正常再生できないが、この発明を利用した他の記
録装置(例えばDVDカメラレコーダ)で通常に記録さ
れた記録可能ディスク(100b)あるいはこの発明を
利用した記録再生装置(例えば据置型DVDビデオレコ
ーダ)で自己録再した記録可能ディスクでは、回転方向
のパターンも記録内容の情報並び方向も所定のものなの
で、正常に再生できる。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、情報
記録領域の回転方向と制御情報領域(リードインおよび
/またはリードアウト)の回転方向との組み合わせ方
を、再生専用ディスクと追記もしくは書き換え可能なデ
ィスクとで互いに異なる(逆方向)ものにしているた
め、不正コピー(丸ごとコピー)により作成したディス
クはそのままでは再生不能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る再生専用光ディ
スクおよび記録可能(追記もしくは書き換え可能)光デ
ィスクのトラック構造を説明する図。
【図2】この発明の他の実施の形態に係る再生専用光デ
ィスクおよび記録可能(追記もしくは書き換え可能)光
ディスクのトラック構造を説明する図。
【図3】この発明を再生専用(ROM)ディスクおよび
記録可能(RAM/RW/R)ディスクに適用する場合
における、制御トラック(リードインおよび/またはリ
ードアウト)とデータトラック(情報記録領域)との種
々な回転方向の組み合わせを例示する図。
【図4】図1ないし図2のディスクに適用可能なもので
あって、不正コピー防止に用いることができるデータ構
造の例を説明する図。
【図5】図1ないし図2のディスクから記録情報の再生
を行う装置の一例を説明するブロック図。
【図6】ROMディスクとRAMディスクとで制御トラ
ックとデータトラックの回転方向の組み合わせが異なる
場合における、ディスク再生方法を説明するフローチャ
ート図。
【符号の説明】
100a…再生専用光ディスク(ROMディスク);1
00b…記録可能(追記もしくは書き換え可能)光ディ
スク(RAM/RW/Rディスク);1…中心穴;2…
リードイン(制御トラック);3情報記録領域(データ
トラック);4…リードアウト(制御トラック);CW
…時計回り方向;CCW…反時計回り方向。
フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 AB07 BC03 BC04 CC04 DE50 DE53 DE57 FG18 GK17 5D090 AA01 BB02 BB04 CC04 DD03 DD05 GG01 HH03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】螺旋状または同心円状の制御トラックと螺
    旋状または同心円状のデータトラックとを持つディスク
    状情報記憶媒体において、 前記情報記憶媒体が再生専用ディスクであるときの前記
    制御トラックの回転方向と前記データトラックの回転方
    向との関係が、前記情報記憶媒体が記録可能ディスクで
    あるときの前記制御トラックの回転方向と前記データト
    ラックの回転方向との関係と異なるように構成したこと
    を特徴とする情報記憶媒体。
  2. 【請求項2】 前記情報記憶媒体が再生専用ディスクで
    あるときは、前記制御トラックの回転方向と前記データ
    トラックの回転方向とが同じ関係にあり、 前記情報記憶媒体が記録可能ディスクであるときは、前
    記制御トラックの回転方向と前記データトラックの回転
    方向とが反対の関係にあることを特徴とする請求項1に
    記載の媒体。
  3. 【請求項3】 前記情報記憶媒体が再生専用ディスクで
    あるときは、前記制御トラックの回転方向と前記データ
    トラックの回転方向とが反対の関係にあり、 前記情報記憶媒体が記録可能ディスクであるときは、前
    記制御トラックの回転方向と前記データトラックの回転
    方向とが同じ関係にあることを特徴とする請求項1に記
    載の媒体。
  4. 【請求項4】 前記制御トラックは前記ディスク状情報
    記憶媒体の中心穴近傍のリードインエリアおよび前記デ
    ィスク状情報記憶媒体の外周近傍のリードアウトエリア
    に設けられ、前記リードインエリアのトラック回転方向
    と前記リードアウトエリアのトラック回転方向との関係
    が、前記再生専用ディスクの場合と前記記録可能ディス
    クの場合とで異なるものとされることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の媒体。
  5. 【請求項5】 前記データトラックの少なくとも一部分
    に暗号化された情報が記録され、前記データトラックの
    他の部分に前記暗号化された情報を解読あるいは復号す
    るための鍵情報が記録されるように構成されたことを特
    徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載
    の媒体。
  6. 【請求項6】螺旋状または同心円状の制御トラックと、
    螺旋状または同心円状のデータトラックとを持つディス
    ク状情報記憶媒体から記録情報を再生するものであっ
    て、 前記情報記憶媒体が再生専用ディスクであるときの前記
    制御トラックの回転方向と前記データトラックの回転方
    向との関係が、前記情報記憶媒体が記録可能ディスクで
    あるときの前記制御トラックの回転方向と前記データト
    ラックの回転方向との関係と異なる場合において、 前記制御トラックの回転方向あるいは前記データトラッ
    クの回転方向に合わせて前記ディスク状情報記憶媒体を
    回転駆動して、前記制御トラックまたは前記データトラ
    ックからそのトラックの記録情報を再生するように構成
    したことを特徴とする再生装置。
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