JPS649966B2 - - Google Patents

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JPS649966B2
JPS649966B2 JP55056841A JP5684180A JPS649966B2 JP S649966 B2 JPS649966 B2 JP S649966B2 JP 55056841 A JP55056841 A JP 55056841A JP 5684180 A JP5684180 A JP 5684180A JP S649966 B2 JPS649966 B2 JP S649966B2
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JP
Japan
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cytochrome
coating
granules
enteric
group
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JP55056841A
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English (en)
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JPS56152417A (en
Inventor
Shimesu Motoyama
Takuichi Tsujino
Satoru Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUROINTO SANGYO KK
Original Assignee
FUROINTO SANGYO KK
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Publication date
Application filed by FUROINTO SANGYO KK filed Critical FUROINTO SANGYO KK
Priority to JP5684180A priority Critical patent/JPS56152417A/ja
Publication of JPS56152417A publication Critical patent/JPS56152417A/ja
Publication of JPS649966B2 publication Critical patent/JPS649966B2/ja
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は内服用チトクロームCの安定な製剤法
に関する。本発明の目的は工業生産に適する内服
用チトクロームCの製剤法を提供するにある。 チトクロームCは動植物をはじめ微生物に至る
ほとんど全べての生物中に含有され、それらの呼
吸に関与する重要な化合物で、蛋白質を含む物質
である。本物質は既に詳細に研究され、細胞中の
エネルギー産生組織における酸化を調節する重要
な因子であることが明らかにされている。従つて
呼吸障害あるいは酸素の不足状態を起す疾患、例
えば狭心症、脳出血、薬物中毒、一酸化炭素中毒
などの治療剤として広く使用されている。 チトクロームCは臨床上重要な医薬であるが投
与方法は静脈内あるいは筋肉内注射のような非経
口投与に限られていた。その理由はチトクローム
Cが製剤工程で酸素、水分、光、熱、圧縮等によ
り変質し易い上に、胃液中に含まれるペプシンに
弱く、従来の製剤技術では内服したものを分解さ
せずに小腸に到達せしめそこで吸収されることが
困難であつた為と考えられる。その為に上記の如
くチトクロームCは専ら注射薬として使用されて
いた。ところがチトクロームCは一種の蛋白であ
り、且臓器から製造される為若干不純物として蛋
白を伴うこともあつて、注射薬として使用すると
アナフイラキシーシヨツクを起すおそるべき危険
性を持つている。 其の後特公昭46−8716に内服用チトクロームC
剤の製法が開示された。同公報によると該薬剤を
内服するとチトクロームCが吸収され血中にチト
クロームCが検出されその量は注射薬を使用した
場合より長時間持続するとの事である。該公報の
方法は、チトクロームCとゼラチンの混合水溶液
を小球状にゲル化し、ゲル状態を維持しながら乾
燥するという独特なものである。 然しながら同方法につき検討したところ生産工
程が複雑で、非能率であると共に収率が悪い欠点
を有するものであることが明らかになつた。生産
上問題となる点の1つはゼラチンをゲル化した
まゝ粒状で乾燥する為に外側のゼラチンが先に乾
燥し内部の水分が蒸発し難くなる点である。又こ
の為製品に水分がかなり残る傾向があり、チトク
ロームCの保存、安定性上問題である。生産上問
題となる第2の点は球形の一定サイズのものを製
造することが容易でないので歩留りが悪い点であ
る。 なおこの特公昭46−8716は腸溶性コーチングが
内服用チトクロームC剤にとつて好ましいもので
あることを示唆しているが、具体的なコーチング
方法及び効果の記載は全くない。 本発明者等は内服して効力のあるチトクローム
Cの製剤につき鋭意研究を行つた結果、核物質例
えばグラニユール糖の粒子を核物質として遠心力
を与えつ、流動せしめこのグラニユール糖の粒子
上にチトクロームCを被覆し球状となし更に該被
覆の上に腸溶性物質を緻密にコーチングすること
によつて内服して効力のあるチトクロームC粒剤
を製造し得ることを見出し本発明に到達した。 本発明は前記の特許請求の範囲に記載の通り、
「実質的に無害の核物質を遠心力を与えつつ流動
せしめ該核物質にチトクロームCを被覆して球状
となし更に該被覆の上に腸溶性物質をコーチング
することを特徴とする内服用チトクロームCの製
剤法。」である。 なお上記の流動する核物質上にチトクロームC
をコーチングする工程では腸溶性物質の糊を使用
するのが好ましい。その理由はチトクロームCを
内服した場合胃においてペプシンで分解されるの
が最も大きな問題であるから、あとの工程に腸溶
性物質のコーチングがあつても、チトクロームC
のコーチングの際にも糊として腸溶性物質を使用
すれば腸溶性が強化されペプシンで分解されるの
を防止するのに効果があるからである。これらコ
ーチングは不活性ガス例えば窒素ガスの雰囲気で
行えば酸素によるチトクロームCの酸化が防止さ
れるので好ましい。 又核及び顆粒に遠心力を与えて求心的に流動せ
しめる方法として、例えば第1図に示されるフロ
イント産業製のCF−GRANULATORの様にロ
ーターの基板の周辺を上向きにすると核又は顆粒
はローターの回転とローター基板の外側のスリツ
トから垂直状上に吹上げる気体にたすけられて遠
心力を与えられつつ自転及び公転して均一且緻密
なコーチングを助長するので有利である。 本発明に使用される核の粒径は0.1〜1mmが好
ましい。核がこの上限を越えると当然それより大
きな粒剤が得られるので小型のカプセルに充填す
るのに支障が生ずる。又0.1mm未満の場合は核の
流動性が悪く造粒が固難となる。 上記の特許請求の範囲に記載されている球状と
は球又は球に近い形状を意味する。球状を用いる
のは本発明により製造される粒剤の胃液との接触
や浸透を出来るだけ防ぎペプシンによる分解を避
ける為である。球状を採用する更に大きな理由は
腸溶コーチングを容易にしピンホール等の欠陥を
発生せしめない為である。不定形造粒物や円柱状
の押出し造粒物に腸溶コーチングすると粒子相互
の附着が起る他附着はく離に依つて生ずるピンホ
ール等の欠陥が発生して満足な製品をつくること
が困難である。なおチトクロームCを円柱状に押
出成形すると圧縮や剪断によるチトクロームCの
分解が避けられない。 本発明の方法により製造された腸溶性コーチン
グされたチトクロームCの球状顆粒、押し出し造
粒したチトクロームCに腸溶性コーチングした円
柱状顆粒及び流動層造粒法によりチトクロームC
を造粒し且腸溶性コーチングして得られた不定形
顆粒の3種類の顆粒につき崩壊試験を行つた結果
を表1に示す。これは日本薬局法第九改正、一般
試験法の崩壊試験法による。但し、第一液の処方
はNaCl2.0g、ペプシン3.2gに希塩酸24mlおよび
水を加えて1000mlとしたものとする。 又上記3種類の顆粒を製造する際の腸溶性コー
チングでは全て腸溶性物質としてカルボキシメチ
ルエチルセルロース(CMEC)をそれぞれ15重
量%被覆した。又試験は一検体につき6個の顆粒
を使用した。
【表】
【表】 (+)は崩壊 (−)崩壊しない
表1の結果からみると球状顆粒のものは第1液
(人工胃液)で崩壊せず、又別途試験した結果で
はペプシンによる分解にも抵抗を示している。不
定形顆粒は6例中3例が第1液で崩壊した。又円
柱状顆粒は6例中5例が第1液で崩壊した。これ
はコーチング工程中の相互付着等が原因でコーチ
ング層に発生するピンホールやはく離が原因と推
定される。 上記の球状顆粒、不定形顆粒及び円柱状顆粒に
ついてその製剤工程におけるチトクロームCの失
活の程度を知る為に各製剤中の残存活性%をチト
クロームCの酸素消費量から算出したところ表2
に示す結果を得た。この表の数値は各製剤に含ま
れる原料の活性に対する割合を%で示したもので
ある。
【表】 核物質を遠心力を与えつつ流動せしめるにはフ
ロイント産業(株)製の遠心流動型コーチング造粒装
置(CF−GRANULATOR)の他、不二パウダ
ル製のマルメライザーや三井三池(株)製のヘンシエ
ルミキサーを使用して行うことが出来る。 フロイント産業(株)のCF−GRANULATORの
使用法の概略を第1図により説明すると次の通り
である。 特殊な構造のローター1を有するステーター2
に核を入れローターの回転により、核を中心とす
る粒子は均一に混合されながらナワをなう様にス
テーターの内部を自転公転しながら循環流動す
る。この遠心流動している粒子に、自動スプレー
ガン3によりコーチング液を定量スプレーしなが
ら自動粉末散布装置4より粉末状の主薬(本発明
の場合チトクロームC又はチトクロームCと賦形
薬)を定量散布する。その結果粒子群は均一に湿
潤されローターとステーターとスリツトエアーに
より短時間に緻密な造粒又はコーチングが行われ
ほぼ真球状の顆粒が得られる。その際スリツトエ
アーは混合と乾燥とを助長する。 普通の流動層造粒法では本発明の方法の如き緻
密なコーチングが出来なく多孔質の不定形の粒子
しか得られない。 本発明者は前記の様な方法でチトクロームCを
均一で緻密なピンホール等の欠陥の全くない腸溶
性被膜でコーチングし胃液中において塩酸やペプ
シンに抵抗力のある内服用チトクロームCを製造
することに成功し本発明に到達した。なお核を使
用する前記の遠心流動型コーチング造粒機は最近
開発された装置である。 本発明に使用される腸溶性物質としては一般の
腸溶性物質即含酸基高分子物質が挙げられるが含
酸基セルローズ誘導体に特に適している。例えば
ハイドロオキシプロピルメチルセルローズフタレ
ート(HPMCP)、セルローズアセテートフタレ
ート(CAP)及び 一般式 (式中GulはC6H7O2なるセルローズの無水ク
ルコース単位骨格を示し、nは1〜5の整数、
R,R′は同じでも異なつてもよくエーテル基、
エステル基又は−OH基を示す)で表わされるカ
ルボキシアルキルセルローズ誘導体等である。 前記のエーテル基とは、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ハイドロプロポキシ基等の如
くグルコース単位骨格とエーテル結合する基を意
味する。又エステル基とはホルミルオキシ基、ア
セトキシ基、プロピオニルオキシ基等の如くグル
コース単位骨格とエステル結合する基を意味す
る。従つて、上記の一般式で表わされるカルボキ
シアルキルセルロース誘導体には、カルボキシエ
チルセルロースアセテート、カルボキシエチルヒ
ドロキシプロピルセルロースアセテート、カルボ
キシメチルエチルセルロース、カルボキシブチル
エチルセルロース、カルボキシプロピルメチルセ
ルロース等が含まれる。 これらの腸溶性物質をコーチングするには、該
物質の溶液例えばエチルアルコール溶液を使用し
て前記の装置を使用して行うことが出来る。 本発明の方法によつて製造された内服用チトク
ロームC製剤は、ペプシンを加えた0.1Nの塩酸
溶液に60分時間浸漬してもその力価は殆んど低下
しない。従つて内服した場合に胃で分解すること
なく小腸に達して吸収されることが十分に期待さ
れる。 実施例 1 馬心筋から抽出精製したチトクロームC微粉末
300gとコーンスターチ700gを混合しコーチング
粉末とする。 別にカルボキシメチルエチルセルロース
(CMEC)の10W/V%無水エタノール液を調製
し、これをコーチング液(糊)とする。核として
グラニユール糖の32〜42メツシユのものを1Kgと
り遠心流動型コーチング造粒装置(CF−
GRANULATOR)フロイント産業(株)製に仕込み
転動させる。核のグラニユール糖を転動させなが
ら、スプレーガンよりコーチング液1800mlを噴霧
し、この間、定量散布装置よりコーチング粉を散
布する。コーチング粉末全部散布し造粒が完了し
た後、同じ装置を用いてCMECの5W/V%無水
エタノール液のみを3000ml噴霧し腸溶性被膜を前
記の粒剤の表面に作成した。出来上りの粒子は径
約0.5mmの球形度の高いシヤープな粒度分布のも
のであつた。 実施例 2 馬心筋から抽出精製したチトクロームCの微粉
末300gとコーンスターチ700gを混合しコーチン
グ粉末とする。別にカルボキシプロピルエチルセ
ルロースの10W/V%アセトン液を調製し、これ
をコーチング液とする。核としてグラニユール糖
32〜42メツシユのものを1Kgとりフロイント産業
(株)製の遠心流動型造粒装置に仕込み転動させる。
この間コーチング液を2000ml噴霧し、コーチング
粉末1Kgを散布する。造粒完了後、同装置を用い
てカルボキシプロピルエチルセルロースの5W/
V%アセトン液を4000ml噴霧し腸溶性皮膜を粒剤
の表面に作成した。 以上の方法により製造された本発明の球状顆粒
を使用した動物試験及びその結果は次の通りであ
つた。 体重約200gのラツトに馬心筋チトクローム
C20mgを含む上記球状顆粒を経口投与したときの
血清中濃度の消長を第2図に示めした。縦軸は血
清1ml中に検出されたチトクロームCの量であ
り、横軸の数値は投与後の経過時間をあらわした
ものである。対照として同じラツトにチトクロー
ムC20mgの注射剤を静脈内投与したときの血中濃
度の消長を示めした。
【図面の簡単な説明】
第1図はフロイント産業(株)製のCF−
GRANULATOR遠心流動型造粒装置の説明図で
ある。 1はローター、2はステーター、3はスプレー
装置、4は粉末供給装置、5は湿分計、6は熱風
発生装置、7は熱交換器、8はコーチング液、9
は定量ポンプ、10はエアーチヤンバー、11は
製品排出装置、12は送風機である。 第2図はラツトにチトクロームCを投与した際
のチトクロームCの血中濃度の消長を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 実質的に無害の核物質を遠心力を与えつつ流
    動せしめ該核物質にチトクロームCを被覆して球
    状となし更に該被覆の上に腸溶性物質をコーチン
    グすることを特徴とする内服用チトクロームCの
    製剤法。
JP5684180A 1980-04-28 1980-04-28 Preparation of cytochrome c pharamaceutical for internal use Granted JPS56152417A (en)

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JPS56152417A JPS56152417A (en) 1981-11-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0774151B2 (ja) * 1987-10-12 1995-08-09 三井東圧化学株式会社 薬物の好ましくない官能的性質を隠蔽した散剤の製造方法
US20060174691A1 (en) * 2005-02-07 2006-08-10 David Chazan Method of controlling degradation of trace gas sensors

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JPS56152417A (en) 1981-11-26

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