JPS649335B2 - - Google Patents

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JPS649335B2
JPS649335B2 JP3182580A JP3182580A JPS649335B2 JP S649335 B2 JPS649335 B2 JP S649335B2 JP 3182580 A JP3182580 A JP 3182580A JP 3182580 A JP3182580 A JP 3182580A JP S649335 B2 JPS649335 B2 JP S649335B2
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JP
Japan
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molecular weight
rubber
low molecular
isoprene
modified
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Application number
JP3182580A
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English (en)
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JPS56127641A (en
Inventor
Hideo Takamatsu
Naotake Kono
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP3182580A priority Critical patent/JPS56127641A/ja
Publication of JPS56127641A publication Critical patent/JPS56127641A/ja
Publication of JPS649335B2 publication Critical patent/JPS649335B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、低分子量ゴムを主体とするゴム硬化
性組成物に関する。 常温で液状を示す低分子量ゴム、所謂液状ゴム
は、流動性に優れるとともに通常の固形ゴムには
みられない種々の特長を有しており、それらの特
長を生かして建造物の目地のシーリング材、防錆
や衝撃からの保護等を目的とした鋼材のコーテイ
ング材等に好適に用いられている。このような用
途においては施工性に優れるとともに硬化後のゴ
ム弾性、さらには耐候性や耐熱性に優れることが
必須の要求性能となつているが、今までのとこ
ろ、これらの要求性能を充分に満足するものは見
出されていない。例えばイソプレン系の液状ゴム
を用いた場合その硬化物はシーリング材やコーテ
イング材として充分満足できるゴム弾性を示すも
のの、主鎖中に存在する二重結合が熱、酸素、オ
ゾンおよび紫外線等に対して比較的小さな抵抗性
しか示さないので、耐候性および耐熱性が不充分
であつて苛酷な条件下の使用が制限されるもので
あつた。また、他のジエン系の液状ゴム、例えば
ブタジエンの液状ゴムを水素添加して得られた水
添物を架橋させることも知られているが、それ
は、水素添加のときにゲル化しやすく、水添物ま
たは硬化物の弾性や硬度等の物性および水添物の
加工性に種種の問題があつた。 本発明者は、前述した問題を鑑みると同時にイ
ソプレン系の液状ゴムが反応性に富み、不飽和カ
ルボン酸等の付加、エポキシ基の導入等による有
用な変性ゴムを得られること等に着目して本発明
を完成するに到つた。 本発明の目的は、優れた加工性を有しながら、
優れたゴム弾性を失うことなく、耐候性および耐
熱性に優れた硬化物を与えるゴム硬化性組成物を
提供することにある。 本発明によれば、前述した目的は、分子量が
7000〜100000である低分子量イソプレン系ゴムま
たは該低分子量イソプレン系ゴムの変性物を水素
添加して得られる水素添加率25〜100%の水添物
(A)とその架橋剤(B)を配合することによつて達成さ
れる。なかでも低分子量イソプレン系ゴムがイソ
プレンの単独重合ゴムまたはイソプレン―ブタジ
エン共重合ゴムであつてその1,4結合量が70%
以上である低分子量ゴムであり、あるいは低分子
量イソプレン系ゴムの変性物が低分子量イソプレ
ン系ゴムに対して無水マレイン酸および/または
その誘導体を付加するか、またはエポキシ化した
変性低分子量ゴムであり、さらに架橋剤がゴム加
硫剤、周期律表〜族の金属化合物、アミン系
化合物、ポリアミド樹脂、エポキシ化合物、イソ
シアネート系化合物、多価アルコール類、酸無水
物またはイミダゾール系化合物である場合により
好ましい結果が得られる。このような硬化性組成
物はシーリング材やコーテイング材として用いた
時に顕著な作用効果が認められる。 本発明で用いられる水添物(A)のベースポリマー
となる低分子量イソプレン系ゴムとは、分子量が
7000〜100000である低分子量イソプレンゴム、あ
るいは低分子量イソプレン―ブタジエン共重合ゴ
ム、またはそれらの末端官能基含有(共)重合体
等の主鎖に不飽和結合を多数有するイソプレンを
主体とした低分子量ゴム、さらには前述の低分子
量ゴムに官能基を含有する化合物を付加あるいは
導入した変性物(以下、変性低分子量ゴムと略記
す)を意味する。 前述した低分子量イソプレン系ゴムは、分子量
が前述した範囲内にあることが必要であり、その
1,4結合量が70%以上のものであることが好ま
しい。分子量が7000未満のものは最終的に硬化物
とした時にその物性が不充分となるし、100000を
超えると粘度が高くなり過ぎて加工性等に大きな
問題を生じる。この観点より好ましい分子量は
15000〜70000の範囲にある。なおここでいう分子
量とは粘度平均分子量(Mv)を意味し、30℃に
おけるトルエン中の極限粘度(〔η〕)を測定し、
〔η〕=1.21×10-4Mv0.77によつて算出される値で
ある。また前述したようにこの低分子量イソプレ
ン系ゴムはその1,4結合量(好ましくはシス―
1,4結合量)が70%以上であるような主鎖中に
二重結合を多数含有するものであることが望まし
い。1,4結合量が70%未満の場合には硬化物と
した時にそのゴム弾性および伸び物の物性の低下
が著しくなつて実用に供することができなくなる
ことがある。なおこれらの1,4結合量は赤外線
吸収スペクトル法で求められるものである。 前述した低分子量イソプレンゴムまたは低分子
量イソプレン―ブタジエン共重合ゴムは、種々の
方法で製造されるが、1,4結合量の生成量や重
合操作の容易さ等の点から金属リチウムやメチル
リチウム、プロピルリチウム、ブチルリチウムま
たはジスチレニルリチウム等のオルガノリチウム
等のリチウム触媒を用いて溶媒の存在下または不
存在下にイソプレンモノマーまたはイソプレンと
ブタジエンの両モノマーを重合または共重合する
ことによるアニオン重合法で好ましく製造され
る。重合溶媒としてはn―ブタン、イソペンタ
ン、n―ヘキサン、n―ヘプタン、ベンゼン、ト
ルエンあるいはキシレン等の不活性炭化水素が挙
げられ、それらは重合の制御を容易にするために
好ましく用いられる。分子量は触媒とモノマーの
使用量とによつて調節することもできるし、重合
禁止剤を用いることによつて調節できる。なお、
イソプレンとブタジエン両モノマーの添加順序を
工夫することによりブロツク共重合ゴムからラン
ダム共重合ゴムの種々の共重合ゴムが得られる。 なお、低分子量イソプレン―ブタジエン共重合
ゴムにおけるイソプレンとブタジエンとの組成比
はブタジエンが80重量%以下にすることが好まし
い。ブタジエンの量がこの量を超えると水素添加
したときに水添物の粘度が著しく上昇して加工性
が悪くなつたり、プラスチツクライクなものとな
りゴムライクなものが得られなくなつたりして硬
化物としたときに種々の問題を生じ、実用に供す
ることが困難となる場合がある。この観点からよ
り好ましくは50重量%以下であることが望まれ
る。 前述した低分子量イソプレンゴムまたは低分子
量イソプレン―ブタジエン共重合ゴムは、その分
子末端に水酸基やカルボキシル基を常法により付
加させたり、その分子鎖中にカルボキシル基やエ
ポキシ基を含有する化合物を付加させて変性低分
子量ゴムとして水素添加に供することができる。
なかでも分子鎖中にカルボキシル基やエポキシ基
を含有する化合物を付加した変性低分子量ゴムが
好ましく用いられる。 カルボキシル基を含有する化合物を付加した変
性低分子量ゴムとしては、例えば(メタ)アクリ
ル酸、フマール酸、マレイン酸、クロトン酸、イ
タコン酸等の不飽和モノまたはジカルボン酸また
はその無水物等の誘導体を付加した変性低分子量
ゴムが挙げられる。なかでも無水マレイン酸およ
び/またはその誘導体を低分子量ゴムに付加した
変性低分子量ゴムが好ましく用いられる。 低分子量イソプレンゴムまたはイソプレン―ブ
タジエン共重合ゴム等の低分子量ゴムに無水マレ
イン酸および/またはその誘導体を付加した変性
低分子量ゴムは前記低分子量ゴムと無水マレイン
酸、マレイン酸、マレイン酸モノまたはジエステ
ル、マレイン酸アミド、マレイン酸イミドまたは
無水マレイン酸にエポキシ化合物を反応させて水
酸基を導入した誘導体を炭化水素溶剤の存在下ま
たは不存在下に、50〜250℃で15分〜15時間加熱
することにより調製される。これらのなかでも無
水マレイン酸を付加した変性低分子量ゴムあるい
は該変性低分子量ゴムをアルコールやエポキシ化
合物で無水マレイン酸基に基づくカルボキシル基
をエステル化したものや、アンモニアやアミン等
でアミド化あるいはイミド化したものが好まし
い。無水マレイン酸および/またはその誘導体の
前記低分子量ゴムのモノマー単位に対する付加量
は15モル%以下、好ましくは0.1〜10モル%の範
囲にあることが望ましい。無水マレイン酸およ
び/またはその誘導物の付加は、それから調製さ
れる水添物に適用することのできる架橋剤の種類
の巾を広くし、架橋速度や架橋温度の調節を容易
にし、さらに最終の硬化物の力学的性質を向上さ
せる等のメリツトを生じさせる。しかしながら、
その付加量が15モル%を超える場合には変性物の
粘度が極めて高くなり過ぎて加工性および作素性
が悪くなり、ひいては最終の硬化物の物性の低下
をまねき、好ましい結果をもたらさなくなる場合
がある。 また低分子量イソプレンゴムまたは低分子量イ
ソプレン―ブタジエン共重合ゴム等の低分子量ゴ
ムにエポキシ基を導入した変性低分子量ゴムは種
種の公知の方法によつて調製される。その例とし
ては低分子量ゴムを炭化水素溶媒に溶解し、これ
に過酸または過酸化水素と低級カルボン酸を添加
し、50〜150℃で15分〜15時間反応させることに
よつて調製される。エポキシ基の導入量は低分子
量ゴムの二重結合あたり30%以下、好ましくは1
〜25%の範囲にあることが望ましい。エポキシ基
の導入は、それから調製される水添物に適用でき
る架橋剤の種類の巾を広くし、架橋速度や架橋温
度の調節を容易にし、さらに最終の硬化物の力学
的性質を向上させる等のメリツトを生じさせる。
しかしながら、その導入量が30%を超えると粘度
が著しく大きくなり過ぎて加工性および作業性が
悪くなり、ひいては最終的に得られる硬化物の物
性が低下し、好ましくない。 なお、このように水添物のベースポリマーとさ
れる低分子量イソプレン系ゴムおよびその変性物
としては、種々のものを挙げることができるが、
なかでも低分子量イソプレンゴムまたは該低分子
量イソプレンゴムに無水マレイン酸および/また
はその誘導体を付加した変性低分子量イソプレン
ゴムが好ましく用いられる。 前述した低分子量イソプレンゴムや低分子量イ
ソプレン―ブタジエン共重合ゴム等の低分子量ゴ
ム、およびその変性低分子量ゴムはその全二重結
合の25〜100%が水添されて本発明の硬化性組成
物のための配合に供される。水添方法は公知の方
法が採用される。その例としてはニツケル、白
金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム等の周期
律表族の金属をカーボンやアルミナ等に担持さ
せたもの、ラネーニツケル、漆原ニツケル等の不
均一系触媒;アルキルアルミニウムまたはアルキ
ルリチウムとニツケル、コバルト、鉄等の有機化
合物とを組合せたチーグラー型の均一系触媒を用
い、常温ないしは300℃、大気圧ないしは500気圧
下で1分ないしは2時間水素ガスを接触させると
いうような方法が挙げられる。 水添率は低分子量イソプレン系ゴム中に存在す
る全二重結合量に対する水添された結合量の割合
を意味するが、その値が25%未満である場合には
その水添物を液状ゴム硬化物としたときに耐候性
および耐熱性に充分なる改良効果がみとめられ
ず、この点から水添率は50%以上であることが望
ましい。なお、低分子量イソプレンゴムおよび低
分子量イソプレン―ブタジエン共重合ゴム等の変
性されていない低分子量イソプレン系ゴムを用
い、架橋剤としてイオウまたはオキシム類を用い
る限り、その水添率は85%以下にとどめる必要が
ある。 本発明で用いられる架橋剤としては、架橋に供
されるゴム成分がいかなる反応性基をもつかによ
つてかわり、種々挙げられるが、例えばゴムの加
硫剤、周期律表第〜族の金属の金属化合物、
アミン系化合物、ポリアミド樹脂、エポキシ化合
物、イソシアネート系化合物、多価アルコール
類、酸無水物、イミダゾール系化合物が好ましく
使用される。 ゴムの加硫剤としては、イオウ、過酸化物ある
いはオキシム類が挙げられる。イオウとしては通
常のイオウ、チウラム系加硫剤あるいはホルホリ
ンジスルフイド等のイオウを放出するイオウ化合
物が用いられ、加硫促進剤、活性剤等のゴム配合
薬品を配合して用いられる。過酸化物としてはハ
イドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイ
ド、ケトンパーオキサイド、ジアシルパーオキサ
イド、パーオキシエステル、パーオキシカーボネ
ート等の有機過酸化物が挙げられ、それらは少量
のイオウ、トリアリルイソシアヌレートあるいは
トリアリルシアヌレート等と用いてもよい。また
オキシム類としてはp―キノンジオキシム、p,
p′―ジベンゾキノンジオキシム等が挙げられ、そ
れらは鉛丹等の活性剤と併用して用いられる。 周期律表,,および族の金属化合物と
してはナトリウム、カルシウム、マグネシウム、
亜鉛、アルミニウムあるいは鉛等の水酸化物、酸
化物、酢酸塩、炭酸塩あるいは樹脂酸塩が挙げら
れ、なかでも水酸化ナトリウム、水酸化カルシウ
ム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、炭酸水素ナト
リウム、カルシウム硬化ロジン、樹脂酸亜鉛が好
ましく用いられる。アミン系化合物としてはジブ
チルアミン、n―プロピルアミンあるいはトリプ
ロパノールアミン等の脂肪族アミン、ジエチレン
トリアミンあるいはトリエチレンテトラミン等の
脂肪族ポリアミン、メタフエニレンジアミン、あ
るいは4,4′―メチレンジアニリン等の芳香族ア
ミン、ピペリジンあるいは2,4,6―トリス
(ジメチルアミノメチル)フエノール等の第2,
3アミン、ポリエチレンイミン、またはブチル化
尿素樹脂やブチル化メラミン樹脂等のアミノ樹脂
等が挙げられる。ポリアミド樹脂としてはダイマ
ー酸とポリアルキレンポリアミンとの縮合樹脂が
用いられる。エポキシ化合物としてはエピハロヒ
ドリンとビスフエノールAやビスフエノールFと
の縮合物が用いられ、特にエピハロヒドリンとビ
スフエノールAとの縮合によつて得られるエポキ
シ当量が150〜170程度のエポキシ化合物が好まし
く用いられる。この場合第3アミンやメルカプタ
ン等を架橋助剤として添加してもよい。イソシア
ネート化合物としてはトリレンジイソシアネート
やフエニルメタンジイソシアネート等のジイソシ
アネート、トリフエニルメタントリイソシアネー
トやトリス(4―フエニルイソシアネート)チオ
ホスフエート等のトリイソシアネート、さらには
それらの重合体が挙げられる。多価アルコール類
としてはエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ペンタントリオール、グリセリン、ポリエ
チレングリコールあるいはポリプロピレングリコ
ール等が挙げられる。酸無水物としては無水フタ
ル酸、無水マレイン酸、無水コハク酸あるいは無
水メチルナジツク酸等が挙げられる。イミダゾー
ル系化合物としては2―メチルイミダゾール、2
―エチル―4―メチルイミダゾールあるいは2―
エチル―4―メチルイミダゾリン等が挙げられ
る。 これらの架橋剤のうち、ゴムの加硫剤は主に未
変性低分子量イソプレン系ゴムまたは該ゴムにエ
ポキシ基を導入した変性物に適用される。その使
用量はゴム成分100重量部に0.2〜20重量部、好ま
しくは0.5〜10重量部の範囲が望ましい。また周
期律表〜の金属の金属化合物、アミン系化合
物、ポリアミド樹脂、エポキシ化合物、イソシア
ネート化合物または多価アルコール類等の架橋剤
は、未変性分子量イソプレン系ゴムに無水マレイ
ン酸および/またはその誘導体を付加した変性物
に好ましく適用される。その使用量はその種類や
架橋条件等によりかわり一概には規定されない
が、ゴム成分100重量部に対して0.2〜20重量部、
好ましくは0.5〜10重量部の範囲にあることが望
ましい。さらにアミン系化合物、酸無水物、ポリ
アミド樹脂またはイミダゾール系架橋剤は主に低
分子量イソプレン系ゴムにエポキシ基を導入した
変性物に適用される。その使用量はその種類や架
橋条件等で一概に規定することは困難であるが、
ゴム成分100重量部に対して0.1〜30重量部、好ま
しくは0.5〜10重量部の範囲が望ましい。なお、
ポリアミド樹脂を使用する場合にはゴム成分100
重量部に対して2〜250重量部が好ましい。 これらの架橋剤は単独で用いることも、また2
種以上組合せて用いることができる。組合せて用
いる例としてはポリアミド樹脂と少量のエポキシ
化合物、またエポキシ化合物とアミン系化合物の
組合せ等が挙げられる。また、各種の架橋促進剤
を添加することも可能である。 本発明の液状ゴム硬化性組成物は、前述した水
添物と架橋剤を常法により混合してなるものであ
るが、他に必要に応じて種々のゴム配合薬品をは
じめとする配合剤を添加して用いられる。その例
としては炭酸カルシウムや炭酸マグネシウム等の
充填剤、シリカあるいはベントナイト等のタレ防
止剤、プロセスオイルやフタル酸エステル等の可
塑剤、酸化チタンやベンガラ等の顔料、テルペン
系樹脂、フエノール系樹脂あるいはシランカツプ
リング剤等の接着助剤、老化防止剤、または紫外
線吸収剤等を挙げることができる。なお、本発明
の主旨を損なわない範囲内で天然ゴム、イソプレ
ンゴム、スチレン―ブタジエンゴム、ブタジエン
ゴム、エチレン―プロピレンゴム等の固形ゴム、
液状ポリブタジエンゴム、液状ポリイソプレンゴ
ム、液状ポリイソブチレンまたは液状ポリブテン
等の液状ゴム、あるいはその他の合成高分子また
は天然高分子を混合してもよい。 本発明の液状ゴム硬化性組成物は、架橋剤によ
り架橋させて硬化物とした場合に耐候性および耐
熱性に優れるという特性によりシーリング材やコ
ーテイング材として好適に用いられる。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらによつて何ら限定されるも
のではない。 実施例1および比較例1 n―ブチルリチウムを用いてイソプレンを重合
することにより分子量が25000であり、1,4結
合量が88%(シス―1,4結合量78%)である低
分子量イソプレンゴムを調製した。オートクレー
ブ中で該低分子量イソプレンゴム100重量部をヘ
キサンに溶解し、これにトリエチルアルミニウム
を低分子量イソプレンゴム100gに対して54ミリ
モルおよびナフテン酸ニツケルを低分子量イソプ
レンゴム100gに対して25ミリモルとなるように
添加し、2Kg/cm2の圧力で水素を接触せしめ50℃
において接触時間をかえて水添反応を行なうこと
により水添率が65%および比較例として10%の水
添物を得た。 このようにして得た水添率が65%および10%の
低分子量イソプレンゴム水添化物各々100重量部
にフタル酸ジオクチル50重量部およびジクミルパ
ーオキサイド(架橋剤)5重量部配合した混合物
を圧延板上に約2mmの厚さに塗り付け、150℃で
20分間硬化せしめて、低分子量イソプレンゴムの
水添物の硬化物を得た。 この硬化物をキヤノンウエザリングテスターに
より耐候性の試験に供した。500時間の試験後、
水添率が65%の低分子量イソプレンゴムの水添物
を用いた硬化物はまつたく状態の変化が見られな
い、耐候性のすぐれたものであつたが、水添率が
10%の水添物の硬化物を用いた硬化物ではその表
面が黄色に変色し、硬化劣化現象がみられ、一部
にひび割れがみられた。 実施例 2 n―ブチルリチウムを用いてイソプレンとブタ
ジエンの6:4の混合物を重合することにより、
分子量が52000で1,4結合量が85%である低分
子量イソプレン―ブタジエン共重合ゴムを調製し
た。該低分子量イソプレン―ブタジエン共重合ゴ
ム100重量部に無水マレイン酸2重量部を添加し、
180℃で5時間反応させることにより、無水マレ
イン酸の付加量が2.5モル%の変性低分子量イソ
プレン―ブタジエン共重合ゴムを調製した。該変
性低分子量イソプレン―ブタジエン共重合ゴム
100重量部をオートクレーブ中で触媒としてカー
ボン担持パラジウム(Pd―C〔Pd10%〕)を5重
量部用い、100Kg/cm2の水素加圧下に100℃で5時
間水添することにより、水添率が75%の変性低分
子量イソプレン―ブタジエン共重合ゴムの水添物
を得た。 このようにして得られた水添物100重量部にフ
タル酸ジオクチル75重量部、エポキシ樹脂(エポ
キシ当量175〜210、シエル化学(株)製エピコート
828)5重量部および2,4,6―トリス(ジメ
チルアミノ)メチルフエノール1重量部を配合し
て均一な混合物を調製した。この混合物をガラス
板に約2mmの厚さに塗り付け、120℃で20分間硬
化処理して硬化物とした。なお前記混合物は塗工
性にすぐれたものであつた。 この硬化物を実施例1と同様に耐候性試験に供
したところ、硬化物はその試験前後の状態の変化
がまつたく認められず、耐候性に優れたものであ
ることが判つた。 実施例 3 n―ブチルリチウムを用いてイソプレンを重合
することにより調製された、分子量が18000で1,
4結合が86%(シス―1,4結合が77%)である
低分子量イソプレンゴム100重量部をトルエンに
溶解し、これにギ酸50重量部および50重量%の過
酸化水素水100重量部を添加し、60℃で5時間反
応させ、二重結合の21%がエポキシ基に変換され
た変性低分子量イソプレンゴムを調製した。 この変性低分子量イソプレンゴムをオートクレ
ーブ中でラネーニツケルを触媒として用いて、
100Kg/cm2の水素加圧下、100℃で7時間水添する
ことにより、水添率が61%の変性低分子量イソプ
レンゴムの水添物を得た。この水添物は加工作業
性に富むものであつた。 このようにして得た水添物100重量部にフタル
酸ジオクチル100重量部および架橋剤としてトリ
エチレンテトラミン10重量部を添加し、均一な硬
化性組成物を得た。 この組成物を実施例1と同様の方法で硬化させ
て硬化物を調製した。この硬化物を耐候性試験に
供したところ、その硬化物には劣化現象が認めら
れない、優れたものであつた。 実施例4および比較例2 n―ブチルリチウムを用いてイソプレンを重合
することにより調製された、分子量が63000で1,
4結合量が89%(シス―1,4結合が83%)の低
分子量イソプレンゴムに無水マレイン酸0.75重量
部添加し、200℃で5時間反応させ、さらにメタ
ノールを10重量部添加し、100℃で30分間反応し、
マレイン酸モノメチルが1モル%付加した変性低
分子量イソプレンゴムを調製した。該変性低分子
量イソプレンゴムを実施例2と同様の方法で水添
し、水添率が68%の変性低分子量イソプレンゴム
の水添物を得た。 このようにして得た水添物と該水添物の水添前
の(マレイン酸モノメチル)変性低分子量イソプ
レンゴムとを用い、各々第1表に示した配合によ
り均一な混合物を作成し、それらの混合物を各々
剥離紙に約2mmの厚みに塗布し、室温で7日間放
置して硬化せしめることにより、シート状硬化物
を得た。 これらのシート状硬化物を用いて耐候性、耐熱
試験を行ない、破断強伸度および硬化物の物性を
調べた。その結果を第1表に示した。
【表】
【表】 第1表より判るように、本発明にかかる配合b
で調製された硬化物は500時間のウエザリングテ
ストに供しても、70℃で20日間放置した耐熱性テ
ストに供しとも破断強度、伸度および硬度に著し
い変化が認められない、耐候性および耐熱性に優
れたものであつたが、比較に供した水添前の変性
低分子量イソプレンゴムを用いてなる配合aから
調製された硬化物は前記物性、特に破断伸度およ
び硬度に著しい変化の認められるものであつた。 比較例 3 n―BuLiを用いてブタジエンを重合し分子量
が19500、ビニル結合が23.5%の低分子量ポリブ
タジエンを得た。得られたポリブタジエンに無水
マレイン1部を添加し200℃で5時間反応させた。
ついでPd―C(Pd―10%)を10%添加し水素圧
100Kg/cm2、100℃で水素添加することにより水添
率98%の変性低分子量ポリブタジエンを得た。 得られた水添物は融点が90〜94℃のワツクス状
であつた。このポリマーを用い加熱溶融させた状
態で第2表に示す配合物を作成し、熱時に流延す
ることにより約2mmの厚みのシートを得た。高温
で混合をした為、この操作中にかなり増粘があ
り、配合物、シートの作成は容易ではなかつた。
得られたシートを7日間硬化させ物性を調べた。
第2表に示したとおり、この組成物は強度、硬度
は一応の値を示すものの伸度が殆んどなく弾性体
とはかけはなれた性状を示すものであつた。
【表】 比較例 4 分子末端に水酸基を有するポリブタジエン〔一
分子中の水酸基の数平均2.2個、分子量2800、1.4
結合量80%;Polybd R―45HT(出光石油化学(株)
製)〕を用い、比較例3と同様の方法により水添
した。水添率は97%であつた。得られた水添物は
融点が85〜90℃のワツクス状であつた。 得られたポリマーを用い、120℃で加熱溶融さ
せた状態で第3表に示す配合により配合物を作成
することを試みた。しかしながら、TDIを添加し
ていく途中で著しく増粘し、ついには全体がゲル
化してしまい、これを用いての成型物の作成は不
能であつた。このように水添低分子量ブタジエン
ゴムは結晶化することにより、その加工性、成型
性が著しく損なわれることが判る。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 分子量が7000〜100000である低分子量イソプ
    レン系ゴム(イ)または該低分子量イソプレン系ゴム
    の変性物(ロ)を水素添加して得られる水素添加率25
    〜100%の水添物(A)とその架橋剤(B)とからなるゴ
    ム硬化性組成物。 2 分子量が7000〜100000である低分子量イソプ
    レン系ゴム(イ)が、イソプレン単独重合ゴムまたは
    イソプレン―ブタジエン共重合ゴムであつて、そ
    の1,4結合量が70%以上である特許請求の範囲
    第1項記載のゴム硬化性組成物。 3 分子量が7000〜100000である低分子量イソプ
    レン系ゴムの変性物(ロ)が、前記低分子量イソプレ
    ン系ゴムに該低分子量イソプレン系ゴムの単量体
    単位あたり無水マレイン酸および/またはその誘
    導体を15モル%以下付加した変性低分子量イソプ
    レン系ゴムである特許請求の範囲第1項記載のゴ
    ム硬化性組成物。 4 分子量が7000〜100000である低分子量イソプ
    レン系ゴムの変性物(ロ)が、前記低分子量イソプレ
    ン系ゴム中の二重結合の多くとも30%をエポキシ
    化した変性低分子量イソプレン系ゴムである特許
    請求の範囲第1項記載のゴム硬化性組成物。
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