JPS64719B2 - - Google Patents

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JPS64719B2
JPS64719B2 JP58053801A JP5380183A JPS64719B2 JP S64719 B2 JPS64719 B2 JP S64719B2 JP 58053801 A JP58053801 A JP 58053801A JP 5380183 A JP5380183 A JP 5380183A JP S64719 B2 JPS64719 B2 JP S64719B2
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Yoji Kaneko
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Casio Computer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は電子楽器に関する。
〔従来技術〕
近年、波形メモリに所定の楽音波形を記憶して
おき、操作鍵の音高に応じた周波数の音階クロツ
クを発生させて前記波形メモリをアドレスし、上
記楽音波形を1ステツプづつ読出して、その楽音
を生成するようにした電子楽器が実用化されてい
る。そしてこのような電子楽器において、楽音の
周波数を変調する、例えばビブラート効果を付与
した楽音を生成する場合に従来では、外部スイツ
チ操作などによるアナログ的出力信号に応じて電
子楽器のマスタークロツクの周波数を変化させる
方法(第1の方法)、BBD(バケツト・ブリゲー
ド・デバイス)と称されるアナログ遅延素子を用
いて楽音信号の出力を遅延させる方法(第2の方
法)、時分割処理方式によつて複数の楽音(例え
ば8音)を同時に生成放音する電子楽器の場合、
音階クロツクの周波数を同時最大音数に相当する
全チヤンネルのチヤンネル時間単位で変化させる
方法(第3の方法)などによつている。
〔従来技術の問題点〕
上述した第1、第2の方法では、アナログ的な
方法によつてビブラートをかけるため、回路規模
が大となり、また部品点数も増加してコスト高に
なる問題がある。また、第3の方法の場合、周波
数の精度が全チヤンネルのチヤンネル時間によつ
て決定されるため、粗いビブラート効果しか得ら
れず、また発生楽音の音色が変化して不自然な感
じを与える問題がある。
〔発明の目的〕
この発明は簡単な回路で周波数がなめらかに変
化し、自然感に富んだ周波数の変調が付加される
楽音を得られるようにした電子楽器を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の要点〕
本件の第1発明の要点とするところは同時最大
発音数に相当する複数のチヤンネルで楽音波形情
報を時分割的に生成し、この生成された楽音波形
情報を全チヤンネル時間経過毎に合成して出力す
る電子楽器において、合成された楽音波形情報の
出力タイミングを所定のチヤンネル時間づつ徐々
に遅延し、この遅延された累積遅延時間が少なく
とも全チヤンネル時間になつた際、上記楽音波形
情報を発生するための周波数信号の出力タイミン
グを補正するようにし、周波数変調が付加された
楽音を得るようにした手段を設けたことにある。
本件の第2発明の要点とするところは、上記遅延
動作により周波数変調をうけた楽音と、本来の周
波数をもつ楽音とを所定の周期で交互に切換えて
発生するようにして、楽音にビブラートを付加す
るようにしたことにある。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明をビブラート効果
が得られる電子楽器に適用した一実施例を説明す
る。第1図はこの実施例による電子楽器の主要部
のブロツク回路図である。音階クロツク発生回路
1には、鍵盤上の操作鍵が検出されると、図示し
ない制御部が出力する周波数情報(例えば8ビツ
トデータ)が入力される。この音階クロツク発生
回路1には、またアドレスカウンタ2からの現在
の波形アドレスステツプを示すステツプ情報(3
ビツトデータ)が入力し、而して音階クロツク発
生回路1は、前記周波数情報とステツプ情報とか
ら音階クロツクを作成し、アドレスカウンタ2へ
与える。なお、上記制御部は、この電子楽器のす
べての動作を制御する回路であり、例えば、マイ
クロプロセツサから成つている。
アドレスカウンタ2は操作鍵の音高に応じて上
記制御部が出力するオクターブコードも入力し、
而してアドレスカウンタ2は上記音階クロツクを
計数してその計数値データを上記オクターブコー
ドの内容に応じて選択し、アドレスデータとして
波形ROM(リードオンリメモリ)3へ供給する。
この波形ROM3は、楽音波形として任意の波形
を1周期分記憶しており、上記アドレスデータに
したがつて各ステツプからその波形データ(振幅
値データ)が読出され、乗算器4へ与えられる。
一方、エンベロープ波形生成回路5には、鍵操
作に応じて制御部が出力するエンベロープ制御情
報が入力し、所定のエンベロープ波形データが発
生されて上記乗算器4へ与えられる。乗算器4は
上記波形データとエンベロープ波形データとを乗
算し、その乗算結果データを最終累算回路6へ与
える。
茲で、この電子楽器は時分割処理方式によつて
最大8個までの同時操作鍵に対する楽音を同時生
成可能であり、換言すれば8音ポリフオニツクの
電子楽器である。したがつて、8チヤンネル分の
楽音生成回路を有し、上記音階クロツク発生回路
1、アドレスカウンタ2、乗算器4、エンベロー
プ波形生成回路5は夫々8チヤンネル分の回路構
成となつている。そして、最終累算回路6では、
8チヤンネル分の時間経過ごとに各チヤンネルに
おける乗算結果データの最終累算を行なつて、そ
の累算結果データを出力し、ラツチ回路7へ与え
る。ラツチ回路7は、上記累算結果データをラツ
チしてそのラツチデータをD/A変換器8に与
え、その結果、アナログ値の楽音信号がアンプ
(図示略)、スピーカ9を介し、楽音として放音さ
れる。
基本クロツク発生回路10はシステムクロツク
ψ1にもとづきクロツクψ01,ψ71、3ビツトのチヤ
ンネルタイミング信号を夫々出力し、クロツク
ψ01(チヤンネル0におけるクロツクψ1との同期ク
ロツク)をラツチ回路7へ与えてラツチ動作を行
なわせ、また、クロツクψ71(チヤンネル7におけ
るクロツクψ1との同期クロツク)をビブラート
クロツク発生回路11へ与え、更に、チヤンネル
タイミング信号をビブラート制御回路12へ与え
る。
ビブラートクロツク発生回路11は、鍵盤付近
のスイツチ部に設けられているビブラートスイツ
チ(図示略)のオン、オフ操作に応じて動作し、
即ち、ビブラートスイツチのオン時にビブラート
深さなどを決定する制御データが制御部から出力
して印加される。そして、ビブラートクロツク発
生回路11は、これに応じてビブラートクロツク
ψV、信号CVIB、信号CVIBOを発生し、ビブラート
制御回路12へ与える。ビブラート制御回路12
には、また上記音階クロツク発生回路1から音階
クロツクの反転信号も入力し、これに応じて、ビ
ブラート制御回路12は、1つのチヤンネル時間
づつ出力タイミングが遅くなるクロツクψXを出
力して、ラツチ回路7へ与え、ラツチ動作を行な
わせるほか、音階クロツク発生回路1に対し、ビ
ブラート付与時に2値論理レベルで“1”とな
り、ビブラート付与を行なわないときには“0”
となる制御信号Cを作成して出力する。
次に、第2図により基本クロツク発生回路10
の具体的構成を説明する。容量3ビツトのラツチ
15は、システムクロツクψ1によつてラツチ動
作を行なうが、その1ビツト目の入力側には、そ
の1ビツト目からの出力データがインバータ16
を介し入力する。また、2ビツト目の入力側には
その1ビツト目、2ビツト目の各出力データが排
他的オアゲート17を介し入力する。更に、3ビ
ツト目の入力側にはその1ビツト目、2ビツト目
の各出力データをアンドゲート19を入力してそ
のアンドゲート19の出力およびラツチ15の3
ビツト目の出力とを排他的オアゲート18を介し
たデータが入力する。ラツチ15の入力側および
出力側のこのような接続関係により、ラツチ15
から出力する3ビツトデータは「000」、「001」、
「010」、「011」、「100」、「101」、「110」、「111
」、
「000」、…と順次変化し、チヤンネル0、1、2、
3、4、5、6、7、0、…を夫々示すチヤンネ
ルタイミング信号としてビブラート制御回路12
へ送出される。
ラツチ15からの上記3ビツトデータは、ま
た、図示するインバータおよびノアゲート(丸印
で示す)から成るデコーダ20に入力してデコー
ドされる。而してこのデコーダ20の出力ライン
L1,L2から夫々、上記3ビツトデータの内容が
「000」、「111」のとき夫々“1”信号が出力し、
アンドゲート21または22の各一端に入力す
る。アンドゲート21,22の他端には共にシス
テムクロツクψ1が入力し、したがつてアンドゲ
ート21,22の各出力は上述したクロツクψ01
またはψ71となる。
次に、第3図によりビブラートクロツク発生回
路11の具体的構成を説明する。カウンタ25に
は、制御部からの制御データ、基本クロツク発生
回路10からのクロツクψ71が入力する。そして
カウンタ25はこれに応じて、デユーテイ比が1
であつて周期的に“1”、“0”のレベルを繰返
し、而して“1”のとき発生楽音の周波数を小と
し、他方、“0”のとき発生楽音の周波数を本来
のものとさせるための信号Delayと、その周波数
がビブラートの深さを決定する信号CVとを出力
し、共にアンドゲート26へ与える。そしてアン
ドゲート26の出力は信号CVIBOとなり、また全
チヤンネル時間の2回分の遅延容量(即ち、16×
ψ1)をもつ遅延回路27に入力する。この遅延
回路27はクロツクψ71により駆動されて遅延動
作を行ない、その出力は信号CVIBとされ、またア
ンドゲート28に入力する。アンドゲート28の
他端にはクロツクψ71が入力し、そしてその出力
はクロツクψ71に同期したクロツクψVとなる。
次に第4図を参照してビブラート制御回路12
の具体的構成を説明する。容量3ビツトのラツチ
31は、上記クロツクψVによつてラツチ動作を
行なうが、その1ビツト目の入力側にはその1ビ
ツト目からの出力データがインバータ32を介し
入力する。また2ビツト目の入力側にはその1ビ
ツト目、2ビツト目の各出力データが排他的オア
ゲート33を介し入力する。更に、3ビツト目の
入力側にはその1ビツト目、2ビツト目の各出力
データを入力するアンドゲート35の出力と、ラ
ツチ31の3ビツト目の出力とが排他的オアゲー
ト34を介し入力する。ラツチ31の入力側およ
び出力側のこのような接続関係により、ラツチ3
1から出力する3ビツトデータは、ビブラート制
御回路12内のラツチ15同様に「000」、「010」、
…、「111」、「000」、…と1づつ増大変化する。
また、ラツチ31の1ビツト目、2ビツト目、
3ビツト日の各出力データは夫々、排他的ノアゲ
ート36,37,38の各一端に入力する。この
排他的ノアゲート36,37,38の各他端には
上記ラツチ15からのチヤンネルタイミング信号
(3ビツトデータ)が入力し、そして各排他的ノ
アゲート36,37,38の出力はシステムクロ
ツクψ1と共にアンドゲート39に入力する。而
してこのアンドゲート39の出力は、クロツク
ψXであり、ラツチ31の出力がチヤンネルタイ
ミング信号と一致したとき、即ち、現在のチヤン
ネルタイミングにラツチ31の出力データが一致
すると、システムクロツクψ1に同期してクロツ
クψXが発生する。
ラツチ31の各ビツト出力は、またノアゲート
40に入力し、またその出力は、アンドゲート4
1に信号CVIBOと共に入力する。そしてアンドゲ
ート41の出力は、オアゲート42を介し遅延時
間が8ψ1のシフトレジスタ43に入力する。シフ
トレジスタ43の出力信号は制御信号Cとして音
階クロツク発生回路1に送出されるほか、音階ク
ロツクの反転信号と共に、アンドゲート44に入
力し、またアンドゲート44の出力は、オアゲー
ト42を介しシフトレジスタ43へ帰還する。而
して、このシフトレジスタ43を中心とした回路
は、ビブラート付与のために合成された楽音波形
情報を1つのチヤンネル時間づつ遅延させてゆ
き、次いでその遅延手段が8チヤンネル時間
(8ψ1)となつたとき音階クロツクの遅れも8ψ1
して楽音波形情報が正確に8ψ1遅れて出力するよ
うに補正をかける回路である。
次に第5図を参照して音階クロツク発生回路1
の具体的構成を説明する。ハーフアダー47のA
入力端子A4〜A0には、制御部が8ビツトデータ
として出力する周波数情報の上位5ビツトデータ
がトランスフアーゲート484〜480を介して入
力する。ハーフアダー47のB入力端子B0には、
後述するデコーダ49から1ビツトデータが入力
し、而してハーフアダー47はA入力端子へのデ
ータに対し、B入力端子へのデータを加算し、即
ち、B入力端子へ“1”信号が入力すると+1し
てその結果データをS出力端子S4〜S0から出力
し、シフトレジスタ504〜500へ与える。これ
らのシフトレジスタ504〜500は、共にその遅
延時間が8ψ1であり、8チヤンネルの時分割処理
動作に対応する構成である。そして、シフトレジ
スタ504〜500から出力する5ビツトデータは
トランスフアーゲート514〜510を介してハー
フアダー47のA入力端子A4〜A0へ帰還入力す
る。またシフトレジスタ504〜501の各出力は
またアンドゲート52に入力し、更にシフトレジ
スタ500の出力は排他的ノアゲート53の一端
に入力する。そして排他的ノアゲート53の他端
には、上記制御信号Cが入力し、また、その出力
は上記アンドゲート52に入力する。このアンド
ゲート52の出力は、音階クロツクとなり、アド
レスカウンタ2へ送出されるほか、インバータ5
4を介し反転されてビブラート制御回路12へ送
出される。更にインバータ54の出力はインバー
タ55を介してトランスフアーゲート484〜4
0のゲートへ入力し、また直接、トランスフア
ーゲート514〜510のゲートへ入力し、夫々を
ゲート制御する。
デコーダ49は図示するインバータとノアゲー
ト(丸印にて示す)から構成されている。そして
デコーダ49の入力ラインL1には音階クロツク
がインバータ54を介して入力する。また入力ラ
インL2〜L4には上記周波数情報の下位3ビツト
データが入力する。更に入力ラインL5〜L7には、
アドレスカウンタ2からのステツプ情報が入力す
る。そしてデコーダ49の出力ラインlからは
“1”または“0”の1ビツトデータが出力し、
ハーフアダー47のB入力端子B0へ印加される。
この場合、デコーダ49にステツプ情報が入力し
ているのは、波形ROM3から楽音波形の各ステ
ツプの波形データを読出すために、各ステツプ毎
に周波数情報をシフトレジスタ504〜500にプ
リセツトする際に、周波数情報の上位5ビツトデ
ータに対し下位3ビツトデータの内容によつてス
テツプ補正を行なうことがあるためである。
なお、この制御部から供給される周波数情報
は、最小単位の時間幅を8ψ1として、得たい周期
を、FI上位(5ビツト)、FI下位(3ビツト)と
すると、上位5ビツトは上位−1、下位3ビ
ツトは下位となつている。
次に第6図を参照してアドレスカウンタ2の具
体的構成を説明する。ハーフアダー57のA入力
端子A5〜A0には対応するシフトレジスタ585
580の各出力が循環入力している。そしてB入
力端子B0には音階クロツクが入力する。ハーフ
アダー57はA入力端子A5〜A0の入力データに
対し、B入力端子B0への音階クロツクの入力時
に+1加算動作を実行し、その結果データをS出
力端子S5〜S0から出力して対応するシフトレジス
タ585〜580へ入力する。シフトレジスタ58
〜580は共に8ψ1の遅延動作を行ない、8チヤ
ンネルの時分割処理動作に対応している。
シフトレジスタ585〜583から出力する3ビ
ツトデータは3個のトランスフアーゲート593
〜591を介しアドレスデータとして波形ROM3
へ送られ、またステツプ情報として音階クロツク
発生回路1へ送られる。また、シフトレジスタ5
4〜582,583〜581,582580からの各
3ビツトデータは夫々、トランスフアーゲート、
603〜601,613〜610,623〜620を介
しアドレスデータおよびステツプ情報として出力
する。而してトランスフアーゲート593〜59
,603〜601,613〜611,623〜621
各ゲートには夫々、制御部が出力するオクターブ
コードの1ビツト目(LSB)、2ビツト目、3ビ
ツト目、4ビツト目(MSB)が印加されてゲー
ト制御される。このオクターブコードは操作鍵の
音高が第1オクターブのものであれば、その1ビ
ツト目(LSB)のみ“1”のデータとして出力
され、また操作鍵の音高が夫々第2オクターブ、
第3オクターブ、第4オクターブのときにはその
2ビツト目のみ、または3ビツト目のみ、または
4ビツト目(MSB)のみ“1”のデータとして
出力される。
次に第7図を参照して最終累算回路6およびラ
ツチ回路7の具体的構成を説明する。最終累算回
路6内の乗算器65の一端には、波形ROM3か
ら読出された3ビツトデータの波形データが入力
し、また、他端にはエンベロープ波形生成回路5
からの7ビツトデータのエンベロープ波形データ
が入力する。そしてその乗算結果データ(12ビツ
トデータ)は12ビツトのフルアダーから成る最終
累算器67のA入力端子A11〜A0へ入力する。ま
た最終累算器67のB入力端子には、アンドゲー
ト611〜660の各出力が入力し、更にキヤリー
入力端子Cinには乗算器65から、乗算結果が負
数であることを示す出力が入力する。而してアン
ドゲート6611の各一端には夫々、容量12ビツト
のラツチ68の出力データが入力し、また他端に
は共に信号0が入力する。而して信号0はチ
ヤンネル0のチヤンネルタイミングにおいて
“0”として、基本クロツク発生回路10からの
出力信号にもとづき生成される信号であり、やた
最終累算器67はA入力端子、B入力端子および
キヤリー入力端子Cinへの各入力データを加算
し、その結果データをS出力端子S11〜S0から出
力してラツチ68へ与える。ラツチ68はシステ
ムクロツクψ1により駆動されてそのラツチ動作
を行ない、そのラツチデータはアンドゲート66
11〜660へ送るほか、ラツチ回路7内のラツチ
69へ送る。このラツチ69はクロツクψ01によ
り駆動されてラツチ動作を行ない、そのラツチデ
ータをラツチ70へ与える。このラツチ70は、
クロツクψXにより駆動されてラツチ動作を行な
い、そのラツチデータをD/A変換器8へ送る。
次に、上記実施例の動作を説明する。先ず、ビ
ブラート効果を付与せずに演奏を行なう場合の動
作から説明すると、この場合には、ビブラートス
イツチはオフしておく。そして鍵盤上の鍵を操作
すると制御部はその操作鍵の音高を判別し、また
空チヤンネルを検出してチヤンネル割当てを行な
い、而して割当てたチヤンネルタイミングにてそ
の周波数情報およびオクターブコードを出力して
夫々、音階クロツク発生回路1またはアドレスカ
ウンタ2へ与え、また同時にエンベロープ制御情
報を出力してエンベロープ波形生成回路5へ与え
る。音階クロツク発生回路1では、入力した周波
数情報に応じた周波数の音階クロツクを出力して
アドレスカウンタ2へ与え、またアドレスカウン
タ2では上記音階クロツクを計数してゆき、而し
てその計数値データを入力したオクターブコード
に応じて選択して出力し、波形ROM3へアドレ
スデータとして与え、また音階クロツク発生回路
1へステツプ情報として与える。そして波形
ROM3から読出された波形データは、乗算器4
へ入力する。この乗算器4には、エンベロープ波
形生成回路5からのエンベロープデータがそのチ
ヤンネルタイミングにて同時に入力し、したがつ
て、乗算器4からは上記波形データとエンベロー
プデータとの乗算結果データが出力し、最終累算
回路6へ与えられる。最終累算回路6では各チヤ
ンネルの乗算結果データを累算し、その最終累算
値はクロツクψ01の出力タイミング、即ち、チヤ
ンネル0のチヤンネルタイミングにてラツチ回路
7へラツチされ、D/A変換器8、アンプ、スピ
ーカ9を介し放音される。即ち、最大8個までの
同時操作鍵に対する楽音が8チヤンネルの時分割
処理によつて合成放音されるものである。
茲で、第1図に示す各回路の動作を第2図以下
の図面を参照して更に具体的に説明する。先ず、
第2図の基本クロツク発生回路10では、ラツチ
15のラツチデータが「000」のときには、その
1ビツト目のデータ“0”はインバータ16によ
り反転されてデータ“1”としてラツチ15の1
ビツト目に入力する。また、2ビツト目にはデー
タ“0”、“0”が入力している排他的オアゲート
17の出力“0”が入力し、更に3ビツト目に
は、データ“0”、“0”が入力している排他的オ
アゲート18の出力“0”が入力する。したがつ
て、システムクロツクψ1の出力時にラツチ15
はデータ「001」をあらたにラツチし、「1」だけ
増大する。
ラツチ15の以下のラツチ動作はラツチ15の
周辺回路16〜19の構成により「010」、「011」、
…、「111」と「1」づつ増大し、次いで「000」
に戻ることの繰返しとなる。そして、そのラツチ
データ「000」〜「111」は夫々、チヤンネル0〜
7の各チヤンネルタイミングを与えるものであ
り、ビブラート制御回路12へ送出される。ま
た、上記ラツチデータはデコーダ20に入力し、
クロツクψ01,ψ71が夫々、チヤンネル0、7の各
タイミングにて出力され、クロツクψ01はラツチ
回路7へ送られ、またクロツクψ71はビブラート
クロツク発生回路11へ送られる。
ビブラートクロツク発生回路11では、いまビ
ブラートスイツチがオフされているため、カウン
タ25(第3図)にはビブラート深さなどを決定
する制御データが制御部から送られてきていない
のでカウンタ25は何ら動作を行なわない。した
がつてカウンタ25からの信号Delay、CVは共
に“0”として出力中であり、これに応じてクロ
ツクψVも出力せず、また信号CV1B,CV1BOも共に
“0”である。
第4図のビブラート制御回路12ではラツチ3
1はクロツクψVが出力していないので、前回の
データをラツチしているだけで、そのラツチデー
タは変化しない。したがつて、いまそのラツチデ
ータが、例えば「000」であつたとすると、アン
ドゲート39から出力するクロツクψXはチヤン
ネル0のクロツクψ1に同期したタイミングで出
力することになり、ラツチ回路7に与えられる。
他方、信号CVIBOが“0”のため、アンドゲー
ト41の出力も“0”となり、したがつてシフト
レジスタ43には、データ“0”が循環保持され
ており、即ち、制御信号Cは、常に“0”として
出力し、音階クロツク発生回路1へ入力する。
第5図の音階クロツク発生回路1では、操作鍵
に対しチヤンネル割当てが行なわれたその最初の
チヤンネルタイミングにて周波数情報が出力され
ると、その上位5ビツトのデータはトランスフア
ーゲート484〜480に印加され、また下位3ビ
ツトのデータは、デコーダ49の入力ラインL2
〜L4に入力する。更にデコーダ49の入力ライ
ンL5〜L7には、アドレスカウンタ2からの第1
ステツプを示すステツプ情報が入力する。而して
この最初のチヤンネルタイミングでは、トランス
フアーゲート484〜480が開成し、且つトラン
スフアーゲート514〜510が閉成してハーフア
ダー47のA入力端子A4〜A0には上記周波数情
報の上位5ビツトデータ、例えば「00111」とい
うデータが入力する。また、ハーフアダー47の
B入力端子B0にはデコーダ49の出力ラインl
を介しステツプ補正を行なう場合にはデータ
「0」が入力し、他方、ステツプ補正を行なわな
いときには、データ「1」が入力する。而してこ
のステツプ補正用のデータ「0」またはデータ
「1」はデコーダ49の入力ラインL2〜L4に入力
する周波数情報の下位3ビツトデータの内容と入
力ラインL5〜L7へのステツプ情報とから一義的
に決定される。したがつてステツプ補正が行なわ
れるときにはハーフアダー47はA入力端子への
入力データ「00111」とB入力端子への入力デー
タ「0」とを加算し、その結果データ「00111」
をシフトレジスタ504〜500に出力してプリセ
ツト値とし、他方、ステツプ補正が行なわれない
ときには、A入力端子への入力データ「00111」
とB入力端子への入力データ「1」とを加算し、
その結果データ「01000」がシフトレジスタ504
〜500へプリセツト値として出力される。そし
てこのプリセツト値「00111」または「01000」
は、次に8ψ1の時間の後にシフトレジスタ504
500から出力してアンドゲート52および排他
的ノアゲート53に入力するほか、トランスフア
ーゲート514〜510へ循環入力する。然るにこ
のときのアンドゲート52の出力は“0”であり
(なお、排他的ノアゲート53に入力する制御信
号Cはビブラート効果を付与しないときには常に
“0”となつている)、したがつて、インバータ5
4の出力“1”によつてトランスフアーゲート5
4〜510が開成され、ハーフアダー47のA入
力端子へ上記プリセツト値のデータ「00111」ま
たは「01000」が入力する。同時にハーフアダー
47のB入力端子には、インバータ54の出力
“1”がデコーダ49の入力ラインL1に入力する
ことによりデータ“1”が入力する。即ち、ハー
フアダー47では+1の動作が行なわれて「1」
だけ大きい結果データ「01000」または「01001」
が出力し、シフトレジスタ504〜500へ入力す
る。そして以後は時間8ψ1ごとに上記操作鍵に対
する+1動作が繰返し実行され、またこの間、波
形ROM3は、アドレスカウンタ2によつて第1
ステツプをアドレス指定されることになる。次い
で、上記結果データが「11110」となり、シフト
レジスタ504〜500から出力すると、アンドゲ
ート52の出力が“1”となり、音階クロツクが
1発発生してアドレスカウンタ2へ供給され、波
形ROM3は、第2ステツプをアドレス指定され
るようになる。また、音階クロツク(“1”)の発
生によりインバータ54の出力が“0”に変化
し、したがつてインバータ55の出力が“1”に
変化し、トランスフアーゲート484〜480が開
成し、且つトランスフアーゲート514〜510
閉成されることになる。これにより、第2ステツ
プの周波数情報の上位5ビツトデータがハーフア
ダー47のA入力端子に印加され、またデコーダ
49には周波数情報の下位3ビツトデータおよび
第2ステツプのステツプ情報が入力し、これによ
りハーフアダー47のB入力端子には、ステツプ
補正するときには、データ「0」が、またステツ
プ補正しないときにはデータ「1」が印加され
る。この結果、2ステツプ目のプリセツト値がハ
ーフアダー47の結果データとして出力してシフ
トレジスタ504〜500へ入力する。そして1ス
テツプ目同様に時間8ψ1ごとに+1演算が行なわ
れ、その結果データが「11110」となると音階ク
ロツクが出力して第3ステツプ以降の各ステツプ
に対する処理が実行される。このようにして8発
の音階クロツクが出力すれば、この間に波形
ROM3からは8ステツプ分の1波形全体が読出
されたことになり、第1ステツプに戻る。そして
上述したハーフアダー47の+1演算は、操作鍵
が割当てられている各チヤンネルごとに時分割的
に行なわれることは勿論である。
次に第6図を参照してアドレスカウンタ2の動
作を具体的に説明すると、操作鍵に対するチヤン
ネル割当てが行なわれ、その割当てチヤンネルの
チヤンネルタイミングで1発目の音階クロツクが
音階クロツク発生回路1から送出されてくると、
ハーフアダー57のB入力端子B0へ入力する。
このとき、ハーフアダー57のA入力端子A5
A0へは6ビツトオール“0”データが入力して
おり、したがつてそのときの結果データは
「000001」となり、+1された値となつて、シフト
レジスタ585〜580へ入力する。そして、時間
1の後には、上記データ「00001」がシフトレ
ジスタ585〜580から出力し、ハーフアダー5
7のA入力端子へ循環入力すると共にトランスフ
アーゲート593〜591,603〜601,613
611,623〜621へ夫々入力する。而して上
記音階クロツクは、上述したように周波数情報に
よるプリセツト値に応じて音階クロツク発生回路
1内の上記ハーフアダー47が複数回+1演算を
行なつたのち、1発づつ出力されるから、この場
合には音階クロツクの出力は、まだなく、ハーフ
アダー57のB入力端子にはデータ「0」が入力
する。したがつてそのときの結果データは、前回
と同じ「00001」であり、シフトレジスタ585
580へ入力する。また、トランスフアーゲート
593〜621においては、操作鍵の音高が第1オ
クターブの鍵であれば、オクターブコードとして
データ「0001」が出力し、トランスフアーゲート
593〜591を開成し、他のトランスフアーゲー
ト603〜621は閉成されている。したがつて、
シフトレジスタ585〜580から出力した上記デ
ータ「000001」の上位3ビツトデータ「000」が
アドレスデータとして波形ROM3へ与えられ、
またステツプ情報として音階クロツク発生回路1
へ与えられる。また、第2オクターブ、第3オク
ターブ、第4オクターブの音高の鍵であつたとき
には、オクターブコードとしては夫々、データ
「0010」、「0100」、「1000」が出力するため、これ
らの場合にはトランスフアーゲート603〜60
、またはトランスフアーゲート613〜610
または、トランスフアーゲート623〜621が開
成する。したがつてアドレスデータおよびステツ
プ情報として夫々、上記データ「000001」の第5
〜第3ビツトのデータ「000」または第4〜第2
ビツトのデータ「000」または第3〜第1ビツト
のデータ「001」が出力されることになる。
以下は上述したことの動作の繰返しであり、2
発目の音階クロツクが出力するまでの間、ハーフ
アダー57から出力するデータは上記データ
「000001」を保つて循環保持され、したがつてそ
の間に出力するアドレスデータ、ステツプ情報も
同一値を保ち変化しない。そして2発目の音階ク
ロツクが出力すると、ハーフアダー57では+1
演算が行なわれて、上記データは「000010」に変
化する。したがつてアドレスデータ、ステツプ情
報としては「000」(第1オクターブの鍵)、「000」
(第2オクターブの鍵)、「001」(第3オクターブ
の鍵)、「010」(第4オクターブの鍵)となり、詰
り、第1オクターブと第2オクターブの鍵の場合
にはまだ0ステツプ目(第1ステツプ)が夫々ア
ドレスされるが、第3オクターブの鍵では1ステ
ツプ目(第2ステツプ)にステツプが1だけ変化
し、更に第4オクターブの鍵では2ステツプ目
(第3ステツプ)にステツプが1だけ変化する。
このようにして音階クロツクが出力する毎に、
ハーフアダー57の出力は1づつ増大して上記ア
ドレスデータおよびステツプ情報も増大方向に変
化するが、ハーフアダー57の結果データが6ビ
ツトオール“1”に変化する間に、第4オクター
ブの鍵は0〜7ステツプ目(第1〜第8ステツ
プ)を8回繰返しアドレス指定され、また、第3
オクターブ、第2オクターブ、第1オクターブの
各鍵は夫々、4回、2回、1回づつアドレス指定
されることになる。そしてハーフアダー57の結
果データが6ビツトオール“1”のときに、次の
音階クロツクが出力すると6ビツトオール“0”
データとなり、初期状態に戻り、以下、上述した
動作が鍵のオン中、繰返される。
次に第7図により最終累算回路6およびラツチ
回路7の動作を具体的に説明する。乗算器65に
は波形ROM3から上述のようにしてアドレス指
定されて読出される波形データ(各ステツプにお
ける振幅値データ)と、エンベロープ波形生成回
路5からのエンベロープ波形データとがその操作
鍵の割当てチヤンネルのタイミングにて入力し、
したがつて、両データの乗算結果データが乗算器
65から出力し、最終累算器67のA入力端子
A11〜A0へ入力する。一方、B入力端子B11〜B0
へはアンドゲート6611〜660を介しラツチ6
8のラツチデータが入力しているが、これらアン
ドゲート6611〜660の他端には、チヤンネル
0のタイミングのみ“0”となり、それ以外のチ
ヤンネル1〜7のタイミングでは“1”となる信
号が入力してゲート制御されている。
したがつて、チヤンネル0のタイミングではア
ンドゲート6611〜660はすべて閉成されてB
入力端子B11〜B0へは12ビツトオール“0”デー
タが入力することになり、このため、このチヤン
ネル0のタイミングでは最終累算器67ではA入
力端子A11〜A0への乗算器65からのチヤンネル
0での乗算結果データと、B入力端子への12ビツ
トオール“0”データと、キヤリー入力端子Cin
への1ビツトデータとの加算を行ない、その結果
データをS出力端子S11〜S0から出力し、ラツチ
68へチヤンネル0のシステムクロツクψ1の出
力タイミングでラツチさせる。そして、このラツ
チ68へのラツチデータはアンドゲート6611
660へ帰還されるほか、ラツチ回路7のラツチ
69へのクロツクψ01の出力タイミング、即ち、
チヤンネル0におけるシステムクロツクψ1の出
力タイミングにてラツチされ、次いでラツチ70
へクロツクψXの出力タイミングにてラツチされ
る。而していまこのクロツクψXは、ビブラート
効果を与えない場合であるから、あるチヤンネル
タイミング、例えば、チヤンネル0のタイミング
にて周期的に出力している。したがつて、クロツ
クψXがチヤンネル0のタイミングで出力する場
合には、ラツチ70のラツチデータはD/A変換
器8へ送出され、放音されることになる。
信号はチヤンネル0以外のタイミングでは
“1”となつてアンドゲート6611〜660を開成
させるので、チヤンネル1のタイミングでは、乗
算器65からのチヤンネル1の乗算結果データ
と、ラツチ68からのチヤンネル0のときの累算
結果データが加算され、即ち、チヤンネル0とチ
ヤンネル1の各乗算結果データの累算が行なわれ
ることになる。そしてこの累算値は、ラツチ68
にラツチされ、アンドゲート661〜660へ帰還
される。
以下、チヤンネル2、3、4、5、6、7の各
タイミングにおいても同様であり、各チヤンネル
タイミングごとに1つ前のチヤンネルタイミング
までの累算値と今回のチヤンネルタイミングでの
乗算器65からの乗算結果データとが加算され、
あらたな累算値が得られて、ラツチ68にラツチ
される。そしてチヤンネル0〜7までの全チヤン
ネルの累算動作が終ると、チヤンネル0のタイミ
ングに戻り、信号が“0”に反転する。そし
てクロツクψ01の出力により8チヤンネル分の最
終累算値がラツチ69にラツチされ、更にクロツ
クψXの出力によりラツチ70にラツチされ、こ
の結果、最大8個までの同時操作鍵の楽音が合成
されて放音されることになる。また、最終累算器
67には、0チヤンネルの乗算結果データとアン
ドゲート6611〜660からの12ビツトオール
“0”データが入力するため、上述した最初の状
態にもどつて、以下同様な累算動作が繰返し実行
される。
次にビブラート効果を付与して演奏を行なう場
合の動作を説明すると、この場合、ビブラートス
イツチをオンする。そして鍵盤上の鍵操作を開始
すれば、その鍵操作に応じてアドレスカウンタ
2、波形ROM3、乗算器4、エンベロープ波形
生成回路5、最終累算回路6、D/A変換器8、
スピーカ9、基本クロツク発生回路10では、上
述したビブラートスイツチオフの場合と実質的に
同じ動作が実行され、その楽音の生成が行なわれ
る。
他方、第3図のビブラートクロツク発生回路1
1では、カウンタ25にはビブラートスイツチの
オン操作にともなつて制御部が出力するビブラー
ト深さなどを決定する制御データがプリセツトさ
れ、またクロツクψ71(第8図のタイムチヤート参
照)の印加にともなつて、カウンタ25がその動
作を開始する。即ち、カウンタ25は、第8図に
示すような2種類の信号CV、信号Delayを夫々
周期的に出力し、アンドゲート26へ印加する。
而して信号Delayの周波数は信号CVより、例え
ば、10倍以上の低周波数の信号であり、また信号
Delayが“1”として出力中には、後述するよう
に操作鍵の楽音の本来の周波数より低周波の楽音
がラツチ回路7から出力され、ビブラート効果が
付与される。
アンドゲート26から出力する信号は信号
CVIBOと称され、遅延回路27に入力すほか、ビ
ブラート制御回路12へ送出される。遅延回路2
7は、クロツクψ71により駆動されて時間が16ψ1
だけ上記信号CVIBOより遅延した信号CVIB(第8図
参照)を出力し、アンドゲート28へ与える。そ
してアンドゲート28からはクロツクψ71に同期
したクロツクψVが出力し(第8図参照)、ビブラ
ート制御回路12内のラツチ31を駆動すること
になる。即ち、クロツクψVは信号Delayが“1”
として出力中にのみ出力する。そして信号CVIBO
の周波数は、ビブラートの深さを決定する。
また第4図のビブラート制御回路12では、ビ
ブラートスイツチのオン操作後、上述したように
クロツクψVが出力開始されるので、ラツチ31
は、それまでラツチしていたデータをもとにして
そのラツチ動作を開始する。例えば第9図に示す
ように、ラツチ31(ψVラツチと第9図に示す)
のラツチデータが「7」(10進数表示)の状態の
ときから説明すると、ラツチ31のラツチデータ
は、クロツクψVの出力ごとに上記「7」から
「0」、「1」、「2」、…、「7」、「0」、…と「
1」
づつ変化する。なお、第9図中、ψ1ラツチとし
て示すものは、チヤンネルタイミングを与えるラ
ツチ15(第2図)を示している。そして、第4
図の構成から分かるように、クロツクψXの出力
タイミングはラツチ31の値が「7」のときに
は、チヤンネル7のクロツクψ1のタイミングで
出力し、またラツチ31の値が「0」のときに
は、チヤンネル0のクロツクψ1のタイミングで
出力し、以下、同様にしてラツチ31の値が
「1」、「2」、…、「6」、「7」、…では夫々、チ

ンネル1、2、…、6、7のクロツクψ1の各タ
イミングで出力する。即ち、ラツチ31の値が変
化するに応じてクロツクψXの出力タイミングは
1つのチヤンネル時間づつ遅れてゆくことにな
り、そしてこのクロツクψXは第7図のラツチ回
路7内のラツチ70に印加される。このため、楽
音波形の周波数が徐々に低くなることになる。
即ち、第9図にてψ01ラツチと示すものは、ラ
ツチ回路7内のラツチ69を示しているが、この
ラツチ69は既に述べたように、チヤンネル0の
クロツクψ1の出力タイミングで、それ以前のチ
ヤンネル0〜7までの1つの時分割処理の全チヤ
ンネル時間における楽音信号の最終累算値をラツ
チするものである。そしてその最終累算値は、ク
ロツクψXの出力時にラツチ70にラツチされる
ものであるから、クロツクψXの出力タイミング
が上述したように1つのチヤンネル時間づつ遅れ
てくると、ラツチ69にラツチされた最終累算値
のラツチ70へのラツチ、即ち、取込みも1つの
チヤンネル時間づつ遅れてその分、発生楽音の周
期が長く、従つて周波数が低くなることになる。
そしてクロツクψXの出力タイミングが、第9
図に示すように、チヤンネル0のクロツクψ1
タイミングからチヤンネル1のクロツクψ1のタ
イミングに変化するとき、この間のクロツクψX
の出力間隔が時分割処理の全チヤンネル時間(8
チヤンネル時間分)を越えて9チヤンネル時間分
となるため、第9図中、ψ01ラツチの項に斜線で
示す最終累算値がラツチ70にラツチされなくな
る。そこでこの実施例では、実際に音階クロツク
の発生のタイミングを8ψ1それ以降において延長
する動作を第4図中のシフトレジスタ43等によ
つて行なつている。次にその模様を第10図のタ
イムチヤートによつて説明する。
なお、第10図の例は、特定チヤンネルのシフ
トレジスタ504〜500の内容が図示するように
信号CV1BOの発生と同時に丁度「11101」となり、
それ以降「11110」、「11111」と変化する場合であ
るが、このような条件以外の場合では、シフトレ
ジスタ43の内容により変更した発生条件に従つ
て、実際に音階クロツクを生成するのは、その後
の時点のこととなる。
即ち、第4図において、ラツチ31のラツチデ
ータが「000」(10進数表示で「0」)のときに、
ノアゲート40の出力は“1”となり、アンドゲ
ート41に入力する。そしてこの間に信号CVIBO
が第10図に示すように、全チヤンネル時間の間
“1”として出力される間に、アンドゲート41
の出力が“1”となり、オアゲート42を介しシ
フトレジスタ43(第10図中、SR出力と示す)
に入力する。したがつてシフトレジスタ43の出
力は、アンドゲート41からの“1”信号の入力
時から8ψ1後、即ち、全チヤンネル時間の経過後
から“1”となり、アンドゲート44(このアン
ドゲート44はいま音階クロツクが“1”のため
開成中)、オアゲート42を介しシフトレジスタ
43に循環入力するほかに、“1”の制御信号C
として出力し、第5図のノアゲート53に入力す
る。そしてこの制御信号Cが“1”に変化したこ
とにより、音階クロツクの発生条件はシフトレジ
スタ504〜500の出力が「11110」から
「11111」へ変更になる。即ち、音階クロツクの発
生が8ψ1だけ遅延させられることになる。そして
1後にシフトレジスタ504〜500の出力が
「11111」となると、(第10図には特定チヤンネ
ルの周波数レジスタとしてその内容を示す)、
1遅れの音階クロツクが発生し、シフトレジス
タ504〜500にはあらたな周波数情報が入力
し、また第4図では音階クロツクが“0”とな
り、シフトレジスタ43はクリアされる。その結
果、波形ROM3からは、前のアドレスステツプ
の波形データが連続して読出されたことになり、
楽音波形がその分伸ばされて、その周波数が低く
なつたことになる。また、音階クロツクの発生タ
イミングは、クロツクψXがチヤンネル0のクロ
ツクψ1の出力タイミングからチヤンネル1のク
ロツクψ1の出力タイミングであるため、楽音波
形の遅れは全体としてクロツクψ1だけの遅れと
なり、したがつて以後も第9図のタイムチヤート
で説明した1つのチヤンネル時間の遅れに同期し
て、次の楽音波形の遅延動作が正しく開始される
ことになる。
他方、信号Delayが“0”の間は、クロツクψV
の出力がなくなつてラツチ31のラツチデータは
変化せず一定となる。このため、1つのチヤンネ
ル時間ごとの楽音波形の遅れはなくなり、本来の
周波数の楽音波形が出力されることになる。そし
て信号Delayは一定周期で“1”と“0”を交互
に繰返すため、生成される楽音波形の周波数は全
体的に遅れたものと、全く遅れのない本来の周波
数のものの繰返しとなり、また、音階精度がクロ
ツクψ1の精度で決定されるため、なめらかなビ
ブラート効果が得られることになる。
茲で、信号CV、即ち、信号CVIBOによつてビブ
ラートの深さが変化することを数式により示す
と、以下のようになる。即ち、信号CVIBOの周期
をTV、システムクロツクψ1の周期をτとすると、
周期Tの楽音の変調された周期T′は、 T′=T+T′/TVτ T′=1/1−τ/TvT となる。したがつてその楽音の周波数′は、 ′=(1−τ/TV) となり、信号CVIBOの周期TVによつて一定比率の
ビブラートがかかることがわかる。
尚、上記実施例では楽音波形の遅れを1つのス
テツプにつき最大時分割処理の全チヤンネル時間
(8ψ1)までとしたが、これ以上の深いビブラー
トをかけるようにしてもよい。その場合には、第
4図中のシフトレジスタ43の替わりにカウンタ
を設け、楽音波形の1ステツプ中に音階クロツク
を何回遅らせればよいかその数値をカウンタにプ
リセツトするようにすればよい。そして併せて楽
音波形を遅らせない通常のときの音階クロツクの
発生条件を対応して変更すればよい。
更に、上記実施例では、本来の周波数の楽音と
低い周波数の楽音とを信号Delayに従つて交互に
発生してビブラート効果を得たが、その他グライ
ド効果など適宜周波数を変調することに本発明を
適用出来るものであり、種々の周波数変調を得る
には効果的である。
また、上記実施例では、音階クロツクを発生し
て、波形情報を読出すようにしたものであるが、
このほか、周波数情報(位相角情報)を順次当該
チヤンネル時間で累算してゆき、その累算結果に
より楽音波形情報を読出す電子楽器にも本発明を
適用出来る。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したように、簡単な回路で
発生楽音の周波数がなめらかに変化する自然感に
富んだ周波数変調効果、例えばビブラート効果が
得られる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による電子楽器の
主要部のブロツク回路図、第2図は基本クロツク
発生回路10の詳細回路図、第3図はビブラート
クロツク発生回路11の詳細回路図、第4図はビ
ブラート制御回路12の詳細回路図、第5図は音
階クロツク発生回路1の詳細回路図、第6図はア
ドレスカウンタ2の詳細回路図、第7図は最終累
算回路6およびラツチ回路7の詳細回路図、第8
図ないし第10図は動作を説明するタイムチヤー
トを示す図である。 1……音階クロツク発生回路、2……アドレス
カウンタ、3……波形ROM、4……乗算器、5
……エンベロープ波形生成回路、6……最終累算
回路、7……ラツチ回路、8……D/A変換器、
9……スピーカ、10……基本クロツク発生回
路、11……ビブラートクロツク発生回路、12
……ビブラート制御回路、15……ラツチ、20
……デコーダ、25……カウンタ、26,28…
…アンドゲート、27……遅延回路、31……ラ
ツチ、39……アンドゲート、43……シフトレ
ジスタ、47……ハーフアダー、49……デコー
ダ、500〜504……シフトレジスタ、52……
アンドゲート、53……排他的ノアゲート、57
……ハーフアダー、580〜585……シフトレジ
スタ、65……乗算器、67……最終累算器、6
8……ラツチ、69,70……ラツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発生すべき音高に対応する周波数信号を同時
    最大発音数に応じたチヤンネル数で時分割的に生
    成し、上記周波数信号に基づいて楽音波形情報を
    生成する楽音生成手段と、 該楽音生成手段にて生成された各チヤンネルの
    楽音波形情報を累算し、全チヤンネル時間毎に同
    時に発生すべき楽音波形情報の和を出力する累算
    手段と、 変調の深さを決定する周波数を有する変調クロ
    ツク信号を発生する変調クロツク信号発生手段
    と、 上記変調クロツク信号発生手段が上記変調クロ
    ツク信号を発生する毎に、上記累算手段の出力タ
    イミングを所定チヤンネル時間ずつ遅延させる第
    1の遅延手段と、 この第1の遅延手段による累積遅延時間が全チ
    ヤンネル時間となつたことを検出し、該検出に基
    づき上記周波数信号の出力タイミングを全チヤン
    ネル時間遅延する第2の遅延手段と、 を具備し、上記累算手段から出力する楽音波形情
    報に従つて発生する楽音の周波数を、上記累算手
    段の出力タイミングの遅延によつて変調するよう
    にしたことを特徴とする電子楽器。 2 発生すべき音高に対応する周波数信号を同時
    最大発音数に応じたチヤンネル数で時分割的に生
    成し、上記周波数信号に基づいて楽音波形情報を
    生成する楽音生成手段と、 該楽音生成手段にて生成された各チヤンネルの
    楽音波形情報を累算し、全チヤンネル時間毎に同
    時に発生すべき楽音波形情報の和を出力する累算
    手段と、 変調の深さを決定する周波数を有する変調クロ
    ツク信号を発生する変調クロツク信号発生手段
    と、 上記変調クロツク信号発生手段が上記変調クロ
    ツク信号を発生する毎に、上記累算手段の出力タ
    イミングを所定チヤンネル時間ずつ遅延させる第
    1の遅延手段と、 この第1の遅延手段による累積遅延時間が全チ
    ヤンネル時間となつたことを検出し、該検出に基
    づき上記周波数信号の出力タイミングを全チヤン
    ネル時間遅延する第2の遅延手段と、 上記第1の遅延手段の遅延動作を禁止して、上
    記遅延をうけない本来の周波数をもつ楽音波形情
    報の和を上記累算手段から出力させる遅延禁止状
    態と、上記遅延手段の遅延動作を行わせて、周波
    数の変調が付与された楽音波形情報の和を上記累
    算手段から出力させる遅延状態とを、ビブラート
    周期にて交互に切換えてとらせる切換手段と、 を具備し、上記累算手段から出力する楽音波形情
    報に従つて発生する楽音にビブラートを付加する
    ようにしたことを特徴とする電子楽器。
JP58053801A 1983-03-31 1983-03-31 電子楽器 Granted JPS59180592A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104937291A (zh) * 2013-01-28 2015-09-23 株式会社Ihi 推力轴承

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104937291A (zh) * 2013-01-28 2015-09-23 株式会社Ihi 推力轴承

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