JPS646771B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はホース、延長管等の付属部品を収納す
る収納ケースの上部に掃除機本体を着脱自在に装
着する電気掃除機に関するものである。

従来例の構成とその問題点 掃除機本体（以下本体と称す）を持ち運ぶため
の把手をその前部に配置し、上記本体をホース、
延長管等の付属部品を収納する収納ケース上に着
脱自在に装着する従来の電気掃除機においては第
１図に示すように、前部に配置した把手２を持つ
と本体１が立つため、そのままでは収納ケース３
に装着できないという問題があり、両手で本体１
の前後を持ち水平にして装着しなければならなか
つた。

従つて、本体１の後部にも把手（図示せず）を
配置しなければならず、価格が高くなり、さらに
後方把手を配置する分だけ本体１も大きく、重く
なり、使用性が悪いものであつた。

また、一部には第２図に示すように前部の把手
２の他に、本体上部にも把手４を配置し、収納ケ
ース３に装着する際は本体上部の把手４を持つよ
うにした電気掃除機もあつたが、前記のように、
その分だけ価格が高くなり、さらに把手の分だけ
本体の背が高くなり、また重くなる欠点を有して
いた。

なお、本体１の前部に配置した把手２は、階段
等の掃除で立てた状態で使用し、かつ持ち運ぶこ
とができ、また、高い所を掃除する時、容易に把
手２を持つて立てたり、持ち運ぶことができるな
ど、非常に使用性が良いものであり、欠くことが
できない構成である。

発明の目的 本発明はこのような従来の問題を解消したもの
で、掃除機本体の前部に配置した把手のみで、収
納ケースに容易に装着できるようにしたものであ
る。

発明の構成 本発明は、収納ケースの開口縁左右２辺の略全
長に、掃除機本体の移動用車輪を載置して前後に
移動できる受け部を形成し、かつこの受け部の後
端部を移動用車輪と対応して凹条に形成したもの
である。したがつて、本体の前部に配置した把手
を持つて、本体の後部に配置した移動用車輪を前
記受け部に載置させ、後方に押すことにより同本
体を収納ケース上に装着できるものである。

実施例の説明 以下、添付図面に基づき本発明の実施例につい
て説明する。

第３図〜第７図において、５は電動送風機、集
塵装置（いずれも図示せず）等を内蔵した電気掃
除機本体（以下、本体と称す）で、前記に運搬用
の把手６が、下面の前後部には移動用の前輪７と
後輪８がそれぞれ配設してある。

９は電気掃除機の付属部品であるホース１０、
延長管１１、床ノズル１２等を収納した略箱状の
収納ケースで、使用後は第４，５図の如く、本体
５をその上に載置して押入れ等に格納するもので
ある。

１３，１４は本体５と収納ケース９を着脱自在
に結合する尾錠で、上記両者を結合した状態でも
持ち運びできるようにしている。

１５は収納ケース９の開口縁左右２辺９ａ，９
ｂ（長辺側）に相対して形成したレール状の受け
部で移動用の後輪８を載置して本体５を前後に移
動できるようにしてある。

１５ａは上記受け部１５の後端部に形成した凹
部で、収納ケース９に本体５をセツトしたとき、
その後輪８が嵌合するものである。また、前記受
け部１５は凹部１５ａにかけて後部が下がるよう
に傾斜させている。

さらに、受け部１５の外縁、すなわち、収納ケ
ース９の開口縁左右２辺９ａ，９ｂはフランジ状
となして後輪８のガイドと、本体５が収納ケース
９内に落ち込まないような作用を発揮するように
してある。

なお、後輪８は本体５の後面と同等か、それ以
上に後部に突出する位置に配置され、本体５を立
てる時に車輪を中心として容易に回動できるよう
にしており、かつ、本体５を立てた状態でも安定
性が良く、階段等、本体５を持たなくて掃除でき
るようにしたものである。

次に実施例の作用を説明すると、掃除後、本体
５よりホース１０、延長管１１、床ノズル１２等
の付属部品を外し、収納ケース９内に収納後、第
３図のように、本体５の把手６を持つて後輪８を
収納ケース９の受け部１５に載置（矢印ａ）する
と、前記受け部１５は後部が下がるように傾斜を
有しており、よつて、自動的に本体５は矢印ｂ方
向に移動するため、把手６を矢印ｃ方向に倒せば
装着できる。なお、この時収納ケース９に配置し
た尾錠１３，１４が本体５の尾錠受け（図示せ
ず）に係合する構成になつている。本体５を取り
出す時は尾錠１３，１４の係合を外し、受け部１
５の傾斜に合わせて引張り上げ、付属部品を取り
出し、接続すれば使用できるものである。

発明の効果 以上のように本発明によれば、本体の前部に把
手を有する構成の電気掃除機で、他に把手を付け
たり、あるいは両手で収納ケースに装着する作業
が不要となり、前部に把手を有する特徴を生かし
ながら、片手で容易に本体を収納ケースに装着す
ることができ、使用性が著しく向上するものであ
る。また、前記従来のように把手を２ケ所に配置
しなくてもよく、この場合は部品点数も少なく、
その分本体を小さく、軽くすることができ、その
生産性も向上するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示し、収納ケースに電気掃除
機を装着するときの斜視図、第２図は収納ケース
に電気掃除機を装着した状態の斜視図、第３図は
本発明の実施例を示し、収納ケースに電気掃除機
を装着するときの斜視図、第４図は同装着した状
態の斜視図、第５図は同装着した状態の側面図、
第６図は第５図のイ−イ断面図、第７図は第５図
のロ−ロ断面図である。 ５……電気掃除機の本体、６……把手、８……
移動用車輪、９……収納ケース、１５……受け
部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ホース、延長管等の付属部品を収納する箱状
   の収納ケースの開口縁左右２辺の略全長に、掃除
   機本体の移動用車輪を載置して前後に移動できる
   受け部を形成し、かつこの受け部の後端部を移動
   用車輪と対応して凹状に形成した電気掃除機。