JPS64661B2 - - Google Patents

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JPS64661B2
JPS64661B2 JP17187480A JP17187480A JPS64661B2 JP S64661 B2 JPS64661 B2 JP S64661B2 JP 17187480 A JP17187480 A JP 17187480A JP 17187480 A JP17187480 A JP 17187480A JP S64661 B2 JPS64661 B2 JP S64661B2
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JP
Japan
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atom
hydroxy
hydrogen peroxide
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JP17187480A
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JPS5794655A (en
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Kenichiro Okaniwa
Mikio Kamyama
Shozo Kikukawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPS5794655A publication Critical patent/JPS5794655A/ja
Publication of JPS64661B2 publication Critical patent/JPS64661B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/26Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase
    • C12Q1/28Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase involving peroxidase

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
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  • Molecular Biology (AREA)
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  • Biophysics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は分析素子に関し、特に過酸化水素又は
過酸化水素を生成する物質の検出に有用な分析素
子に関する。 コレステロール、尿酸、グルコースの如く、酵
素及び酸素の存在下で過酸化水素を生成する物質
の検出においては、一般に生成した過酸化水素を
検出する方法が用いられている。 上記酵素としては、過酸化水素を生成する物質
が、グルコースの場合にはグルコースオキシダー
ゼが、尿素の場合にはウリカーゼが、コレステロ
ールの場合にはコレステロールオキシダーゼが用
いられている。 過酸化水素を生成する物質を検出するための分
析素子として、支持体上にグルコースオキシダー
ゼ、ペルオキシダーゼ、α−ナフトール及びN,
N−ジメチル−p−フエニレンジアミン硫酸塩を
含有する試薬層を有するものが東独特許第135243
号に記載されている。 この分析素子に、グルコースを含有した溶液を
滴下すると、グルコースオキシダーゼの作用によ
り、過酸化水素が生成し、更に過酸化作用のある
物質であるペルオキシダーゼの存在下で、過酸化
水素により酸化されたN,N−ジメチル−p−フ
エニレンジアミンがα−ナフトールと反応し、検
出が容易な色素を形成する。 ところが、一般に上記の如きα−ナフトール及
びα−ナフトールとN,N−ジメチル−p−フエ
ニレンジアミンから形成される色素は、疎水性が
低い事が知られている。α−ナフトール及び試薬
層で形成された色素特にα−ナフトールは、試薬
層中に含浸された水によつて自由に層内を移行す
る状態となつている。このような好ましくない拡
散現象により、生成色素の局部的な高濃度化即ち
リンキングと呼ばれる現象が生起する事が知られ
ている。 このリンキングと呼ばれる現象は、色濃度の判
定を著しく阻害する事は言うまでもない。 又、同上特許に記載されている態様の一つであ
る酵素試験片(又は試験片test strip)において
も生成色素の疎水性が低い事は大きな欠点であ
る。 即ち、該特許の態様である試験片は通常、その
分析操作において浸漬読み取り法(Dip and
read法)を用いる。これは流体試料中に試験片
を浸漬して流体試料を含浸された後に引き上げ色
変化を読み取るものである。この方法においても
前述の如くリンキング現象は生起しうるし、又試
験片から該試薬及び発色色素の流出が問題とな
る。 本発明者らは、従来までの過酸化水素又は、過
酸化水素を生成する物質の検出のための分析素子
の欠点を改良すべく鋭意検討を行なつた。 即ち、本発明の第1の目的は、過酸化水素又は
過酸化水素を生成する物質を検出するための分析
素子を提供する事にある。 本発明の第2の目的は、過酸化水素又は過酸化
水素を生成する物質を定量する為の分析素子を提
供する事にある。 本発明の第3の目的は、試薬及び生成した色素
の移動を起こさない分析素子を提供する事であ
る。 以上の目的および以下に述べる他の目的は試薬
層に過酸化作用のある物質、下記一般式〔〕で
示される耐拡散性ナフトール化合物カプラーおよ
び酸化されることにより該耐拡散性ナフトール化
合物カプラーとカツプリング反応して色素を生成
する芳香族第1級アミン化合物又はその塩が含有
されていることを特徴とする過酸化水素検出用分
析素子を用いることにより達成された。 一般式〔〕 [式中、R1は、一価の有機基又は原子を表し、
Zは水素原子、離脱基又は離脱原子を表し、kは
0乃至6の整数であり、R1及びZの少なくとも
1つはバラスト基であり、kが2乃至6の場合、
各R1は同一であつても、異なつていてもよく、
2つのR1が該ナフタレン環に隣接する位置に結
合した場合は該2つのR1は結合して該ナフタレ
ン環に結合する非芳香族環を形成してもよい。 本発明に有用な耐拡散性ナフトール化合物カプ
ラーは、該拡散性ナフトール化合物カプラーを耐
拡散性にしておくことができる大きさ及び立体位
置を有する基(以下、バラスト基と称す)をナフ
タレン核上に置換した耐拡散性ナフトール化合物
カプラーであつて、芳香族第1級アミン化合物の
酸化体とカツプリングして色素を生成しうる化合
物である。 該バラスト基としては、炭素原子数8以上を有
する有機基が好ましく、ポリマー鎖であつてもよ
い。 該拡散性ナフトール化合物カプラーとしては、
ナフタレン核上に該バラスト基を有するα−ナフ
トール化合物であつて、ヒドロキシル基の2−位
及び4−位の少なくとも1つが置換されていない
化合物又は2−位及び4−位の全てが置換基を有
する場合には、該置換基の少なくとも1つが該拡
散性ナフトール化合物カプラーが芳香族第1級ア
ミン化合物の酸化体とカツプリング反応する際に
離脱しうる基(以下、離脱基と称する)、もしく
は原子(以下、離脱原子と称する)である化合物
が挙げられる。 該バラスト基の存在により、耐拡散性ナフトー
ル化合物カプラーの耐拡散性が可能となり、本発
明の目的を達成することができる。 該バラスト基が離脱基であつてもよく、生成す
る色素は、カツプリング反応による分子量増加に
より、拡散性を小さくできる。しかしながら生成
する色素を充分に耐拡散化するという点で特に好
ましいのは、該バラスト基が離脱基でない場合で
ある。 該α−ナフトール化合物カプラーの中でも好ま
しいのはヒドロキシル基の4位が置換されていな
い、又は離脱基もしくは離脱原子で置換されてい
るα−ナフトール化合物カプラーであつて、上記
カツプリング反応により離脱しないバラスト基を
ナフタレン核上に有する耐拡散性ナフトール化合
物カプラーである。 本発明において有利に用いられる耐拡散性ナフ
トール化合物カプラーは次の一般式〔〕で示す
ことができる。 一般式〔〕 式中R1は一価の有機基又は原子を表し、Zは
水素原子、離脱基又は離脱原子を表し、kは0乃
至6の整数であり、R1及びZの少なくとも1つ
はバラスト基であり、kが2乃至6の場合、各
R1は同一であつても異なつていてもよく、2つ
のR1が該ナフタレン環上、隣接する位置に結合
した場合は該2つのR1は結合しても該ナフタレ
ン環に融合する非芳香族環を形成してもよい。 Zで表わされる離脱原子としては、ハロゲン原
子例えば、塩素原子、臭素原子が挙げられる。 Zで表わされる離脱基としては、例えば−
OR2、−OCOR2、−OSO2R2、−SR2、−
OCONHR2、−OSO2NHR2
【式】
【式】
【式】−SCNが挙げられ る。ここにR2及びR3は水素原子、脂肪族炭化水
素残基、脂環式化合物残基、アリール基又はヘテ
ロ環残基を表す。 R1で表わされる原子としてはハロゲン原子例
えば塩素原子、臭素原子が挙げられる。 R1で示される一価の有機基としては、例えば
脂肪族炭化水素残基、脂環式化合物残基、ヘテロ
環残基、アリール基、−SCN、−OR4、−OCOR4
−OSO2R4、−SR4、−OCONHR4、−OSO2NHR4
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】が挙げられる。 ここにR4及びR5は水素原子、脂肪族炭化水素
残基、脂環式化合物残基、アリール基又はヘテロ
環残基を表す。 R1、R2、R3、R4及びR5で表される脂肪族炭化
水素残基としては飽和のもの不飽和のものゝいず
れでもよく、また直鎖のもの、分岐のものゝいず
れでもよい。そして好ましくはアルキル基(例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、
ドデシル基、オクタデシル基の各基)アルケニル
基(例えばアリル基、オクテニル基等の各基)で
ある。 R1、R2、R3、R4及びR5で表される脂環式化合
物残基としては5乃至6員のもの、例えばシクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基が挙げられる。 R1、R2、R3、R4及びR5で表されるヘテロ環残
基としてはピリジニル基、ピラジニル基、ピリダ
ジニル基、キノリル基、ピロリジル基、フラリル
基、チエニル基、ピペリジル基、ピロリル基、ピ
ロリニル基、テトラゾリル基、チアジニル基、イ
ミダゾリル基、モルホリノ基、フリル基、オカサ
ゾリル基、チアゾリル基、ベンツイミダゾリル
基、ベンツオキサゾリル基、ベンツチアゾリル基
等の各基が代表的である。 R1、R2、R3、R4及びR5で表されるアリール基
としてはフエニル基、ナフチル基が代表的であ
る。 前述の2つのR1が結合して形成するベンゼン
環に融合する非芳香族環としては5乃至6員のも
の例えばシクロペンタン環、シクロヘキサン環、
シクロヘキセン環が挙げられる。 以上のR1、R2、R3、R4及びR5で表される脂肪
族炭化水素残基、脂環式化合物残基、アリール
基、ヘテロ環残基、並びに前述の2つのR1が結
合して形成する非芳香族環は置換基を有していて
もよい。 かゝる置換基としては、例えばハロゲン原子
(例えば塩素原子、フツ素原子)、ニトロ基、シア
ノ基、ヒドロキシ基、ケト基、カルボキシル基、
スルホ基、アミノ基(例えば、アミノ、アルキル
アミノ、ジアルキルアミノ、アニリノ、N−アル
キルアニリノ)、アルキル基(例えば、メチル、
プロピル、イソプロピル、t−ブチル、オクタデ
シル、シアノアルキル、ハロアルキル、アルアル
キル)、アルケニル基、アリール基(例えば、フ
エニル、トリル、アセチルアミノフエニル、4−
ラウロイルアミノフエニル、エトキシフエニル)
ヘテロ環残基、アルコキシ基(例えば、エトキ
シ、フエノキシ、メトキシ、テトラデシルオキ
シ)、アリールオキシ基(例えば、フエノキシ、
2,4−ジ−t−アミルフエノキシ、p−t−ブ
チルフエノキシ、4−n−ドデシルオキシフエノ
キシ、4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフエノキ
シ、4−ヒドロキシ−3−n−ブチルフエノキ
シ)、アリールチオ基、アミド基(例えば、アセ
トアミド、メタンスルホンアミド、p−ドデシル
ベンゼンスルホンアミド)、カルバモイル基(例
えば、N−p−カルボキシメトキシフエニルカル
バモイル、N,N−ジヘキシルカルバモイル、N
−ベンジルカルバモイル、N−エチルカルバモイ
ル、N−メトキシエチルカルバモイル)、スルフ
アモイル基(例えば、N,N−ジエチルスルフア
モイル)、アルキルスルホニル基、アリールスル
ホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、m−ク
ロロベンゼンスルホニル)、アシル基(例えば、
アセチル、p−クロロベンゾイル、ベンゾイル)、
アシルオキシ基(例えば、アセチルオキシ、m−
クロロベンゾイルオキシ)、アシルオキシカルボ
ニル基及びアルコキシカルボニル基(例えば、N
−メトキシエチルカルバモイルメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、
トリエトキシカルボニル)、アリールオキシカル
ボニル基(例えば、フエノキシカルボニル、p−
ニトロフエノキシカルボニル)、アリールチオカ
ルボニル基(例えば、フエニルチオカルボニル)、
イミド基(例えば、サクシンイミド、オクタデシ
ルサクシンイミド)が挙げられる。 又、該置換基の一態様として1−ヒドロキシナ
フチル基を含有する基が挙げられる。 バラスト基としては、炭素原子数8以上のもの
が好ましく、ポリマー鎖であつてもよいが、通常
は炭素原子数8乃至36である。一般式〔〕にお
いては、R1の少なくとも1つがバラスト基であ
ることが好ましい。kは1乃至5が好ましい。 前記一般式〔〕で示される本発明に係る化合
物カプラーのうち、好ましいものは下記一般式
〔〕で示される化合物カプラーである。 一般式〔〕 式中、R1′及びZ′はそれぞれ前記一般式〔〕
におけるR1及びZと同義であり、同じ原子及び
基を挙げることができる。 R6は水素原子、脂肪族炭化水素残基、脂環式
化合物残基、アリール基又はヘテロ環残基を表
す。 R7は脂肪族炭化水素残基、脂環式化合物残基、
アリール基、ヘテロ環残基、アシル基及び−SO2
−R6′基又はカルバモイル基を表す。 lは1〜5の整数である。lが2乃至5の場合
各R1′は同一でも異なつていてもよい。 R1′、Z′及び
【式】の少なくとも1つ はバラスト基である。 R1′としては、ハロゲン原子、アルキル基、ア
リール基、アシル基、
【式】及び− SO2R9が好ましい。 ここにR3は水素原子又はアルキル基を表し、
R6′及びR9はアルキル基又はアリール基を表す。
これらの中でもR1′としてはハロゲン原子、アル
キル基、
【式】が好ましい。 該ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子
が好ましい。 R1′、R6′、R8及びR9で表されるアルキル基と
しては、前述のR1で表されるアルキル基として
挙げたものが挙げられる。R1′で表されるアルキ
ル基としては炭素原子数1乃至8のもの(例え
ば、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロフ
エニルメチル)が好ましく、中でもメチル基が好
ましい。 R8としては水素原子又は炭素原子数1乃至2
のアルキル基が好ましく、特に水素原子又はメチ
ル基が好ましい。 R9及びR6′で表されるアリール基としては前述
のR5で表されるアリール基として挙げたものが
挙げられる。 R1′、R6′、R9として表される上記アルキル基、
アリール基は置換基を有していてもよく、その例
としては前述のR1、R2、R3、R4及びR5で表わさ
れるアルキル基、アリール基の置換基として挙げ
たものが挙げられる。 R6としては、水素原子又は炭素原子数1乃至
18のアルキル基が好ましい。 R7としては、アルキル基又はアリール基が好
ましい。 R7で表されるアルキル基、アリール基として
は前述のR4として挙げたものが挙げられ、更に
置換基を有していてもよい。 該置換基としては前述のR4として挙げたアル
キル基、アリール基の置換基として挙げたものが
挙げられる。 Z′としては、水素原子、−O−R12、−
NHSO2R13が好ましく、特に水素原子が好まし
い。 ここにR12及びR13はアルキル基又はアリール
基を表す。 このアルキル基及びアリール基としては、前述
のR2として挙げたものが挙げられ、更に前述の
R2の置換基として挙げたものを置換基として有
していてもよい。 lは0乃至2、特に0〜1が好ましい。 バラスト基としては、炭素原子数8以上のもの
が好ましく、ポリマー鎖であつてもよいが、通常
は炭素原子数8乃至36である。一般式〔〕にお
いては、R′、及び
【式】の少くなくとも 1つがバラスト基であることが好ましい。 以下に本発明の耐拡散性ナフトール化合物カプ
ラーの代表的具体例を示すが、本発明に用いられ
る化合物カプラーはこれに限定されるものではな
い。 例示化合物カプラー (1−1) 1−ヒドロキシ−4−(3−ニトロフエニルス
ルホンアミド)−N−〔δ−(2,4−ジ−t−ア
ミルフエノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミド。 (1−2) 1−ヒドロキシ−4−〔(β−メトキシエチル)
カルバモイル〕メトキシ−N−〔δ−(2,4−ジ
−t−アミルフエノキシ)ブチル〕−2−ナフト
アミド。 (1−3) 1−ヒドロキシ−4−(イソプロピルカルバモ
イル)−メトキシ−N−ドデシル−2−ナフトア
ミド。 (1−4) 1−ヒドロキシ−4−(4−ニトロフエニルカ
ルバモイル)オキシ−N−〔δ−(2,4−ジ−t
−アミルフエノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミ
ド。 (1−5) 1−ヒドロキシ−N−ドデシル−2−ナフトア
ミド。 (1−6) 1−ヒドロキシ−4−(4−ニトロフエノキシ)
−N−〔δ−(2,4−ジ−t−アミルフエノキ
シ)ブチル〕−2−ナフトアミド。 (1−7) 1−ヒドロキシ−4−(1−フエニル−5−テ
トラゾリルオキシ)−N−〔δ−(2,4−ジ−t
−アミルフエノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミ
ド。 (1−8) 1−ヒドロキシ−N−〔δ−(2,4−ジ−t−
アミルフエノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミド。 (1−9) 1−ヒドロキシ−4−ベンゾイルメトキシ−N
−〔δ−(2,4−ジ−t−アミルフエノキシ)ブ
チル〕−2−ナフトアミド。 (1−10) 1−ヒドロキシ−4−アニリノカルボニルメト
キシ−N−〔δ−(2,4−ジ−t−アミルフエノ
キシ)ブチル〕−2−ナフトアミド。 (1−11) 1−ヒドロキシ−4−フエノキシカルボニルメ
トキシ−N−〔δ−(2,4−ジ−t−アミルフエ
ノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミド。 (1−12) 1−ヒドロキシ−4−(4−ニトロフエノキシ
カルボニルメトキシ)−N−〔δ−(2,4−ジ−
t−アミルフエノキシ)ブチル〕−2−ナフトア
ミド。 (1−13) 1,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−n−ドデ
シルカルバモイル−1−ナフチルオキシアセトア
ミド)ベンゼン。 (1−14) 1,3−ビス−(4−ヒドロキシ−3−(N−
〔δ−(2,4−ジ−t−アミルフエノキシ)ブチ
ル〕カルバモイル)−1−ナフチルオキシアセト
アミド)エタン。 (1−15) 1−ヒドロキシ−4−(4−クロロベンゾイル
メトキシ)−n−ドデシル−2−ナフトアミド。 (1−16) 1−ヒドロキシ−4−ベンジルアミノカルボニ
ルメトキシ−N−〔δ−(3−n−ドデシルオキシ
フエノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミド。 (1−17) 1−ヒドロキシ−4−(エトキシカルボニルメ
トキシ)−N−〔δ−(2,4−ジ−t−アミルフ
エノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミド。 (1−18) 1−ヒドロキシ−4−エチルアミノカルボニル
メトキシ−N−〔δ−(4−n−ラウロイルアミド
フエニル)エチル〕−2−ナフトアミド。 (1−19) ビス−(4−〔4−ヒドロキシ−3−〔N−〔β−
(4−n−ラウロイルアミドフエニル)エチル〕
カルバモイル〕−1−ナフチルオキシアセチルオ
キシ〕フエニル)メタン。 (1−20) 1−ヒドロキシ−N,N−ジオクタデシル−2
−ナフトアミド。 (1−21) 1,4−フエニレンビス−(1−ヒドロキシ−
4−アニリノカルボニルメトキシ)−2−ナフト
アミド。 (1−22) 1−ヒドロキシ−4−フエニルチオカルボニル
メトキシ−N−〔δ−(2,4−ジ−t−アミルフ
エノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミド。 (1−23) 1−ヒドロキシ−4−(4−アミノアニリノカ
ルボニルメトキシ)−N−(2−n−テトラデシル
オキシフエニル)−2−ナフトアミド。 (1−24) 1−ヒドロキシ−N−〔δ−(3−n−ドデシル
オキシフエノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミド。 (1−25) 1−ヒドロキシ−N−〔β−(4−ラウロイルア
ミドフエニル)エチル〕−2−ナフトアミド。 (1−26) 1−ヒドロキシ−N−(2−n−テトラデシル
オキシフエニル)−2−ナフトアミド。 本発明に使用される耐拡散性ナフトール化合物
カプラーは上記のものに限定されるものではな
く、広範囲に選択でき、更に2種以上を併用する
ともできる。 本発明の化合物は一般に油溶性であり、その添
加方法を詳述するならば、1種又は2種以上の本
発明に係る化合物を必要に応じ、高沸点溶媒及
び/又は低沸点溶媒に溶解し、アニオン系界面活
性剤及び/又はノニオン系界面活性剤を含むゼラ
チン等の親水性コロイドを含む水溶液と混合し、
高速回転ミキサー、コロイドミルまたは超音波分
散装置等で乳化分散(以下オイルプロテクト法と
いう)して用いることができる。 高沸点溶媒としては、例えば有機酸アミド類、
カルバメート類、エステル類、ケトン類、尿素誘
導体、特に、ジ−n−ブチルフタレート、トリク
レジルホスフエート、トリフエニルホスフエー
ト、ジ−イソオクチルアセテート、ジ−n−ブチ
ルセバケート、トリ−n−ヘキシルホスフエー
ト、N,N−ジ−エチル−カプリルアミドブチ
ル、N,N−ジエチルラウリルアミド、n−ペン
タデシルフエニルエーテル、ジ−オクチルフタレ
ート、n−ノニルフエノール、3−ペンタデシル
フエニルエチルエーテル、2,5−ジ−sec−ア
ミルフエニルブチルエーテル、モノフエニル−ジ
−O−クロロフエニルホスフエートあるいは、フ
ツ素化パラフインが挙げられる。これらの中で
も、ジアルキルフタレート特に炭素原子数1乃至
6のアルキル基を有するものが好ましい。 低沸点溶媒としては、例えば、酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオ
ン酸ブチル、シクロヘキサノール、ジエチレング
リコールモノアセテート、ニトロメタン、四塩化
炭素、クロロホルム、シクロヘキサン、テトラヒ
ドロフラン、メチルアルコール、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、メチル
エチルケトンが挙げられる。 アニオン系界面活性剤としては、例えばアルキ
ルベンゼンスルホン酸およびアルキルナフタレン
スルホン酸及びこれらの塩が、ノニオン系界面活
性剤としては例えば、ソルビタンセスキオレイン
酸エステルおよびソルビタンモノラウリン酸エス
テルが挙げられる。 芳香族第1級アミン化合物としてはO−又はp
−アミノフエノール系化合物及びO−又はp−フ
エニレンジアミン系化合物が挙げられる。好まし
くはO−又はp−フエニレンジアミン系化合物で
あり、特にp−フエニレンジアミン系化合物が好
ましい。 本発明において好ましいp−フエニレンジアミ
ン系化合物は下記一般式〔〕で示されるもので
ある。 一般式〔〕 式中、A及びBは水素原子またはアルキル基を
表し、AとBは窒素原子と共に複素環を形成して
もよく、D、E、G及びJは水素原子、ハロゲン
原子、ヒドロキシ基、アミノ基、アルコキシ基、
アシルアミド基、アリールスルホンアミド基、ア
ルキルスルホンアミド基またはアルキル基を表
す。A及びBで表されるアルキル基としては、炭
素原子数1乃至6のものが好ましく、特に1乃至
4のものが好ましい。例えばメチル基、エチル
基、ブチル基を挙げることができる。これらのア
ルキル基は置換基を有していてもよく置換基とし
ては、例えばウレイド基、テトラヒドロフリル
基、カルボキシル基、メタンスルホンアミド基、
スルホ基、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエ
トキシ基、メトキシエトキシエトキシ基、メトキ
シテトラエトキシ基が挙げられる。 D、G及びJとしては水素原子、アルコキシ基
及びアルキルスルホンアミド基、アリールスルホ
ンアミド基が好ましく、さらに好ましくは水素原
子である。Eとしては水素原子、アルキル基、ア
シルアミド基が好ましく、より好ましくは炭素原
子数1〜3のアルキル基特にメチル基である。ま
た、一般式〔〕で示される化合物の塩としては
p−トルエンスルホン酸、スルホン酸、スルフイ
ン酸、硫酸エステル、スルフアミン酸、チオ硫酸
S−エステル、カルボン酸、リン酸エステル、ア
ミドリン酸、リン酸、亜リン酸エステル、有機ホ
ウ素化合物、塩酸及び硫酸等の有機酸又は無機酸
の塩を挙げることができ、特にp−トルエンスル
ホン酸塩、塩酸塩及び硫酸塩が好ましい。 以下に本発明に係る芳香族第1級アミン化合物
の代表的具体例を示すが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。 (2−1) N,N−ジエチル−3−メチル−4−アミノア
ニリン、 (2−2) N,N−ジエチル−4−アミノアニリン、 (2−3) N−カルバミドメチル−N−メチル−4−アミ
ノアニリン、 (2−4) N−カルバミドメチル−N−テトラヒドロフル
フリル−3−メチル−4−アミノアニリン、 (2−5) N−エチル−N−カルボキシメチル−3−メチ
ル−4−アミノアニリン、 (2−6) N−カルバミドメチル−N−エチル−3−メチ
ル−4−アミノアニリン、 (2−7) N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル−3
−メチル−4−アミノフエノール、 (2−8) 3−アセチルアミノ−4−アミノジメチルアニ
リン、 (2−9) N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエ
チル−4−アミノアニリン、 (2−10) N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエ
チル−3−メチル−4−アミノアニリン、 (2−11) N−メチル−N−β−スルホエチル−p−フエ
ニレンジアミン、 (2−12) N−エチル−N−メトキシエチル−3−メチル
−4−アミノアニリン、 (2−13) N−エチル−N−〔2−(2−メトキシエトキ
シ)エチル〕−3−メチル−4−アミノアニリン、 (2−14) N−エチル−N−{2−〔2−(2−メトキシエ
トキシ)エトキシ〕エチル}−3−メチル−4−
アミノアニリン、 (2−15) N−エチル−N−〓2−{2−〓2−〔2−(2
−メトキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ〓エト
キシ}エチル〓−3−メチル−4−アミノアニリ
ン、 (2−16) N,N−ジエチル−3−メタンスルホンアミド
エチル−4−アミノアニリン。 一般式〔〕で示される化合物の塩は一般的に
水溶性であり、水もしくは緩衝剤水溶液中に容易
に溶解して、分析素子中に添加するが、水に対す
る溶解度積の小さいものは前述のオイルプロテク
ト法を用いて分散し、添加することも可能であ
る。 本発明に係る試薬層は、分析すべき流体試料の
成分(被検出物質)と反応して、色素を生成する
試薬として、前述の耐拡散性ナフトール化合物カ
プラー、芳香族第1級アミン化合物又はその塩及
び過酸化作用のある物質を含有する。この過酸化
作用のある物質の作用により、過酸化水素が本発
明に係る芳香族第1級アミン化合物を酸化する。
その結果、生じた芳香族第1級アミン化合物の酸
化体が本発明に係る耐拡散性ナフトール化合物カ
プラーとカツプリング反応して、色素を生成す
る。 過酸化作用のある物質としては、従来知られた
ものを用いることができる。、代表的なものとし
ては例えば、ペルオキシダーゼが挙げられる。ペ
ルオキシダーゼは、過酸化水素が別の物質を酸化
する際の反応を触媒する酵素である。このペルオ
キシダーゼは一般に鉄ポルフイリンを含有する複
合蛋白であり、西洋わさび、じやがいも、いちじ
くの樹液、カブラ(植物のペルオキシダーゼ)、
牛乳(ラクトペルオキシダーゼ)及び白血球(ペ
ルドペルオキシダーゼ)中に存在し、又微生物中
にも存在し、抽出又は発酵により得ることができ
る。又「Acta Chem.Second第4巻、第422〜434
頁1950年Theorell及びMaehly著」に開示されて
いる、合成ペルオキシダーゼも本発明において用
いることができる。ペルオキシダーゼのほかメト
ヘモクロビン、オキシヘモクロビン、ヘモグロビ
ン、アルカリ性ヘマチン、ヘミン及びヘミン誘導
体も、本発明において用いることができる。 酵素以外に過酸化作用を示すものとして、例え
ばチオシアン酸鉄、スズ酸鉄、フエロシアン酸第
一鉄、シリカゲルに吸着させた第二クロム塩(例
えば硫酸クロムカリウム)等が有用である。 被検出物質が、過酸化水素を生成する物質であ
る場合には、試薬層は更に試薬として、被検出物
質に作用して、過酸化水素を生成するための触媒
を含有していることが好ましい。この触媒及び酸
素の作用により、被検出物質から過酸化水素が生
成され、更に、過酸化作用のある物質、芳香族第
1級アミン化合物及び、耐拡散性ナフトール化合
物カプラーの作用により色素が生成する。 過酸化水素を生成するための触媒としては、オ
キシダーゼ(酸化酵素)が代表的である。オキシ
ダーゼとしては、過酸化水素を生成する被検出物
質に対して、以下に示す種々のものが挙げられ
る。 例えばグルコースオキシダーゼ、尿酸オキシダ
ーゼ(又はウリカーゼ)、グリセロールオキシダ
ーゼ、D−アスパラギン酸オキシダーゼ、D(又
はL)−アミノ酸オキシダーゼ、L−グロノ−γ
−ラクトンオキシダーゼ、L−ソルボースオキシ
ダーゼ、サルコシンオキシダーゼ、L−2−ヒド
ロキシ酸オキシダーゼ、6−ヒドロキシ−D−ニ
コチンオキシダーゼ、ピリドキサミンリン酸オキ
シダーゼ、ピリドキシンオキシダーゼ、ヘキソー
スオキシダーゼ、O−アミノフエノールオキシダ
ーゼ、アミンオキシダーゼ(ピリドキサール含
有、又はフラビン含有)、キサンチンオキシダー
ゼ、アルコールオキシダーゼ、エタノールアミン
オキシダーゼ、N6−メチル−L−リシンオキシ
ダーゼ、α−グリセロホスフエートオキシダー
ゼ、コレステロールオキシダーゼ、亜硫酸オキシ
ダーゼ等。 本発明において生成される色素は、その分光吸
収特性において極めて、優れた効果を奏する。即
ち、検体が例えば、人血清の場合一般に400〜
520nmの間に大きな吸収を有する。一方、本発
明において生成する色素は、600〜710nmに主た
る可視吸収を有している。従つて本発明に係る分
析素子は、試験溶液中の他の成分の吸収阻害を受
けることがない。又、検出感度も優れている。 本発明に係る耐拡散性ナフトール化合物カプラ
ー、芳香族第1級アミン化合物、過酸化作用のあ
る物質及び必要に応じて用いる酸化酵素の量は一
義的に決定することはできない。被検出物質の濃
度範囲及びその測定範囲により各々に決定される
べきである。例えば、尿酸の如く流体試料である
血液中の存在量が少ないものと、グルコースの如
き多量に存在するものを一定に定める事は意味が
ない。 更に、流体試料中の量ばかりでなく、測定意義
によつても量は変化しうる。即ち分析素子に要求
される性能が、定性又は半定量の分野でよいなら
ば、それに応じて添加量は決定され、定量試験を
目途とするならば、より慎重な添加量及び添加比
率が定まることになる。つまり、分析素子の要求
性能、使用目的、分析項目によつてその添加量も
適宜決定せらるべきである。 又、試薬層に用いられる酵素は、反応活性が最
大となる最適PHを個々に有している。このため試
薬層を緩衝剤を用いて最適PHに調整することは有
利である。しかしながら二種以上の酵素を用いる
場合、必ずしも最適PHは一致しない場合がある。
この際は、その所望する条件及び他の条件に合せ
て、緩衝剤のPHを合せることは可能である。例え
ば、グルコースオキシダーゼの最適PHは5.6であ
り、ペルオキシダーゼは7.0であり、流体試料と
して用いる場合、PH5.6〜7.0の範囲で使用するの
が望ましいが、血清中のフツ素イオン(保恒剤由
来)の影響を除去するためにPH4.5〜6.0の緩衝剤
を選択することも酵素活性を著しく低下させない
限り可能である。 上記各種の試薬は一般に、結合剤として親水性
コロイドを用い、該コロイド中に分散させて用い
る。親水性コロイドとしては、ゼラチン、酸処理
ゼラチン、脱イオン化ゼラチン、アシル化ゼラチ
ン等のゼラチン誘導体、ポリビニルアルコール等
が挙げられる。又、親水性コロイド物質中に、合
成高分子ラテツクスを混合することも可能であ
る。これらのラテツクスは総固形分量に対し、約
10%乃至70%を混合することが可能である。 本発明の分析素子は必須なものとして支持体と
試薬層を有するが、支持体としては、液体浸透性
又は吸収性のもの及び液体不浸透性のものが用い
られ、該支持体は光透過性であつても、光非透過
性であつてもよい。液体吸収性のものとしては、
代表的なものとして紙が挙げられる。液体吸収性
の支持体は、試薬を含浸させることにより所謂、
試薬片あるいは試薬紙とすることができる。 即ち、本発明に係る試薬を例えば水中に分散さ
せた後にこの分散物中に支持体を浸漬して、該試
薬を含浸させた後乾燥して製造できる。このよう
にして形成された分析素子は、所望に応じて後述
の液体不浸透性支持体上に添付され、用いること
は操作上有利である。 支持体として液体不浸透性のものを用いる場合
は、一般に支持体の上に親水性コロイドからなる
試薬層を設けて分析素子とする。液体不浸透性支
持体としては、金属、ガラス、プラスチツクス等
の板状形成体を用いることが可能であるが通常
は、プラスチツクスが用いられる。プラスチツク
スとしては、例えば、三酢酸セルロース、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ
スチレンのような種々の重合体材料が挙げられ
る。支持体の厚さは、任意に選択できるが、代表
的には約50ミクロン乃至350ミクロンである。 試薬層は単一の層として、全ての試薬を含有さ
せてもよいし、複数層に分割して含有させてもよ
い。試薬層の膜厚及びその浸透性の度合は広範囲
に可変であり、実際の使用に依存する。約10μ乃
至100μの乾燥膜厚が有用であつた。又浸透性の
度合の目安として膨潤度で表わすと約150%乃至
約500%が有利である。特に約200%乃至約350%
が有利である。 該支持体と試薬層の間には、該試薬層の接着を
改良するための種々の処理をすることが可能であ
る。例えば、下塗り用高分子重合体を補助層とし
て塗布することもその一つである。 本発明の試薬層の上に、必要に応じて反射層、
濾過層、展延層を設けてもよい。展延層は流体試
料を展延し横方向に均一に分布させ、単位面積当
り一定溶量の流体試料を試薬層に供給する機能を
有する。濾過層は、流体試料を濾過し色素生成反
応を妨害する成分を除去する機能を有する。反射
層は生成した色素のバツクグラウンドとしての分
光光度分析を行う際に支持体を通過した光を反射
する機能を有する。これら3つの層を設ける場合
には、支持体側から順に、反射層、濾過層、展延
層の順に設けることが好ましい。又、上記3つの
機能のうち2つの機能をなす単一層と他の1つの
機能を有する別の層を用いることもできる。3つ
の機能を有する単一層を用いることもできる。 展延層としては、例えばケイソー土を酢酸セル
ロースのような結合剤中に分散させた層、天然又
は合成の微結晶コロイド生成物、例えばセルロー
スからなる層、及び均一粒径の不活性球形粒子例
えばガラスビーズを含有する層が挙げられる。 濾過層及び反射層としての機能を有する層とし
ては、例えば二酸化チタン又は、硫酸バリウムを
酢酸セルロース、ゼラチンの如き結合剤中に分散
した層が挙げられる。 又、上記3つの機能を全て有する層としては、
米国特許第3992158号等に開示されている非繊維
質多孔質媒体層と特開昭56−24576号明細書に記
載されている繊維質多孔質媒体層が挙げられる。
非繊維質多孔質媒体層の具体例としては、ブラツ
シユドポリマー層が知られており、例えばセルロ
ースエステルを同ポリマーの低沸点の良溶媒と、
良溶媒より高沸点の貧溶媒を適切に組合せた混合
−溶媒に溶解し塗布し、相分離法により多孔性セ
ルロース皮膜を形成することができる。又、ブラ
ツシユドポリマー層を塗設する代わりに、上記3
つの機能を有する微孔性濾過膜の薄層を積層して
もよい。この微孔性濾過膜として例えばセルロー
スエステルから作つたブラツシユドポリマーが挙
げられ、市販されている「ミリポア」(商標名ミ
リポア、ミリポアコーポレーシヨン製)等が用い
られる。 上記多孔質媒体層空隙率は約25%以上が好まし
くは更には約50%乃至95%が好ましい。又、膜厚
は約30μ乃至約500μの間で任意に選ぶことが可能
であるが好ましくは、約50μ乃至約300μである。 一方、繊維質多孔質媒体層も有利に用いられ
る。こゝに繊維質とは、バラバラの繊維、フイラ
メント又はストランドを意味し、上記のバラバラ
の繊維が、三次元的にからみあつた構造を有する
ものの総称である。それ故、繊維質多孔質媒体に
おける孔とは繊維の三次元的からみあいによつて
生起する空隙を意味する。このような物質の例と
しては、例えば濾紙、天然又は合成の不織物、合
成紙、合成繊維濾紙が挙げられる。 これら非繊維質又は繊維質多孔質の媒体層中に
イオン性(アニオン性又はカチオン性)又は非イ
オン性の界面活性剤を混入することは有効であ
る。 本発明の分析素子には、所望に応じて更に他の
層を組合わせてもよい。例えば、定量分析反応に
好ましくない影響を及ぼす物質を除去するための
透析層、及び、水溶性試薬の展開層側への移行を
阻止するためにマイグレーシヨン防止層は試薬層
と展開層の間に設けてもよい。透析層としては、
例えば、セロフアン等を用いることが可能であり
マイグレーシヨン防止層としては親水性コロイド
物質及び四級アンモニウム塩を有する高分子重合
体、例えば、ポリ(ビニルベンジルトリアルキル
アンモニウムクロライド)等の混合物を用いるこ
とが可能である。これらの層又は他の層は必要に
応じ前述した各種の層と種々組合わされるもので
ある。 本発明の分析素子を用いて、過酸化水素又は、
過酸化水素を生成する物質を検出するにあたつて
は、分析素子を検体である流体試料中に浸漬する
か流体試料を分析素子上に適下し、一定時間後に
生成した色素を標準カラーチヤート、標準カラー
スケールと比較するか分光光度計を用いて、測定
することにより流体試料中の成分の測定を行うこ
とができる。上記分析素子は主として定性分析、
あるいは半定量分析の分野において特に有利であ
る。 本発明における分析素子に適用される流体試料
は生物学的、非生物学的流体試料であれ、過酸化
水素あるいは過酸化水素を生成する化合物を含む
ものであれば良い。例えば、血液(血漿、血清を
含む)、リンパ液、尿等が挙げられる。又、用い
る流体試料の量は、試験片の場合には試薬を含む
吸収性担体に流体試料が十分含浸される量以上で
あれば任意である。一方支持体上に試薬層を設け
た分析要素の場合も任意であるが、好ましくは約
50μ乃至5μであり、更に好ましくは約20μ
乃至約5μである。通常約10μの流体試料を適
用することが好ましい。 以下、本発明を更に詳細に説明すべく実施例を
示すが、本発明はこれらにより何ら限定されるも
のではない。 実施例 1 薄い粘着性下塗層を有する透明ポリ(エチレン
テレフタレート)フイルム支持体上に耐拡散性ナ
フトール化合物カプラー(例示化合物カプラー
(1−5)、(1−8)、(1−11)、(1−17)及び
(1−20)、芳香族第1級アミン化合物(例示化合
物カプラー2−1)、ペルオキシダーゼ及びゼラ
チンを含有する試薬層を塗設後、濾紙(No.7:東
洋濾紙社製)を試薬層上に積層し、乾燥して、本
発明に係る過酸化水素検出用分析素子試料1〜5
を作製した。又比較として例示化合物カプラー
(1−5)のかわりに、α−ナフトールを、例示
化合物カプラー(2−1)のかわりにN,N−ジ
メチル−p−フエニレンジアミンを含有する他は
試料1と同様な試料(比較−1)を作製した。各
試薬及びゼラチンの添加量を表−1−1に示す。
なお、耐拡散性ナフトール化合物カプラーの分散
は次の如くして行つた。 各例示化合物カプラーを酢酸エチル及びジブチ
ルフタレートに溶解後アルカノールXC(商品名、
デユポン社製)水溶液及びゼラチン水溶液に加
え、分散した。
【表】
【表】 これらの試料に0.02%過酸化水素水溶液10μ
をスポツトし、次いで37℃で10分間保温後サクラ
デンシトメーターPDA−65(小西六写真工業製)
を用い、赤色光で発色スポツトの中心部と周辺部
の反射濃度を10回測定した。その平均値を表−1
−2に示す。
【表】 この結果から、比較試料の発色スポツトでは、
リンギングと呼ばれる好ましくない色素の片寄り
現象が観察されるが、本発明試料は均一な発色で
ありリンギングがなくかつ、発色濃度からも過酸
化水素に対する良好な呈色を示すことが理解され
る。 実施例 2 実施例1の試料−1において、例示化合物カプ
ラー(2−1)の代りに例示化合物カプラー(2
−12)及び(2−16)を用いた他は実施例1と同
様にして試料−6及び7を作製しさらに実施例1
と同様の操作を行つた。その結果、実施例1と同
様にいずれも発色スポツトにリンギング及び濾紙
層への色素移動は認められず鮮明な発色スポツト
が確認された。 実施例 3 実施例1の試薬層組成にグルコースオキシダー
ゼを240単位加えた他は、実施例1の試料1、2、
3、4、5及び比較試料−1と同様にして試料
8、9、10、11、12及び比較試料2を作製した。
これら試料にグルコース標準水溶液100mg及び標
準血清を10μスポツトし、実施例1と同様にし
て測定した。その結果、実施例1と同様に好まし
くないリンギングは比較試料でのみ観察され、本
発明に係る試料ではほとんど観察されなかつた。
本発明の試料は均一な発色スポツトとグルコース
濃度に対応した発色が見られその定量性に優れて
いることが解る。 実施例 4 実施例3の試料−8に準じて、透明ポリ(エチ
レンテレフタレート)フイルム支持体上に、本発
明に係る試薬層を塗布乾燥後、米国特許第
4098574号記載の例−1−4と同様に、下塗層次
いで拡散層を塗布し、試料13を作製し、グルコー
ス水溶液をスポツト後、37℃で7分間保温後その
反射濃度を測定した結果、グルコース濃度に比例
した均一な発色スポツトを確認した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 試薬層に過酸化作用のある物質、下記一般式
    〔〕で示される耐拡散性ナフトール化合物カプ
    ラーおよび酸化されることにより該耐拡散性ナフ
    トール化合物カプラーとカツプリング反応して色
    素を生成する芳香族第1級アミン化合物又はその
    塩が含有されていることを特徴とする過酸化水素
    検出用分析素子。 一般式〔〕 式中、R1は、一価の有機基又は原子を表し、
    Zは水素原子、離脱基又は離脱原子を表し、kは
    0乃至6の整数であり、R1及びZの少なくとも
    1つはバラスト基であり、kが2乃至6の場合、
    各R1は同一であつても、異なつていてもよく、
    2つのR1が該ナフタレン環に隣接する位置に結
    合した場合は該2つのR1は結合して該ナフタレ
    ン環に結合する非芳香族環を形成してもよい。
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