JPS645830Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案はけい光ランプソケツトとグロースタ
ータ等のスタータを接続するスタータソケツトと
を一体に設けた複合ソケツトに関するものであ
る。

〔従来技術〕

第１図は実開昭56−129088号公報に示された従
来の複合ソケツトを示す正面図であり、この複合
ソケツトは、ランプソケツト部１と、このランプ
ソケツト部１に並設されてけい光ランプ（図示せ
ず）のランプ軸方向と直角にグロースタータ２の
受口をもつスタータソケツト部３と、上記ランプ
ソケツト部１の底部側に並設された２個のランプ
端子４とスタータ端子５と、上記スタータソケツ
ト部３の底部側で上記スタータ端子５の側方に設
けられた２個のコンデンサ端子６とを備え、上記
ランプ端子４はランプソケツト部１に装着された
ランプ接触片７と一体に形成され、スタータ端子
５はスタータソケツト部３に装着された中心接触
片８と一体に形成されて構成されている。

しかし上記従来の複合ソケツトは、ランプ端子
４とスタータ端子５が近接かつ並設されているた
め電線接続時に誤接続しやすく、また、上記中心
接触片８はスタータ端子５を形成するために、ス
タータソケツト部３の底部からランプソケツト部
１の底部まで延長しなければならず中心接触片８
用の金具が大きくなつてしまうという欠点があつ
た。

〔考案の概要〕

この考案に係る複合ソケツトは、ランプソケツ
ト部にランプ側端子及びランプ電線接続孔を、ス
タータソケツト部にスタータ側端子及びスタータ
電線接続孔を、ランプ側端子及びスタータ側端子
の間に雑音防止用コンデンサ端子を、そしてラン
プ電線接続孔及びスタータ電線接続孔の間にコン
デンサ接続孔をそれぞれ配したものであり、これ
によりランプ電線接続孔とスタータ電線接続孔と
の区別がしやすくなり、誤結線を防止でき、また
中心接触金具を小さくできる複合ソケツトを得る
ことを目的とするものである。

〔考案の実施例〕

以下この考案の一実施例について第２図ないし
第７図を引用して説明する。

１０は合成樹脂により形成された背面開口の本
体、１はこの本体１０に形成されたランプソケツ
ト部、１２はこのランプソケツト部に形成された
ランプ接続孔、１３はランプソケツト部１の底部
方向に形成された２個のランプ電線接続孔、１４
はこのランプ電線接続孔１３の側方に上下方向に
並べて配設された２個のコンデンサ接続孔、１５
はこのコンデンサ接続孔１４を囲むように本体１
０前面に突出形成された略長方形状のコンデンサ
保護壁、１６は上記コンデンサ接続孔１４に対向
する位置に上記コンデンサ保護壁１５の長手方向
側を切り欠いて形成された検査用切り欠き、３は
上記ランプソケツト部１の側方に一体形成された
スタータソケツト部、１８はこのスタータソケツ
ト部３の下方に形成されたスタータ電線接続孔、
１９は本体１０の内面において上記ランプ電線接
続孔１３に連続して突出形成したランプ側端子
壁、２０は本体１０の内面において上記スタータ
電線接続孔１８に連続して突出形成したスタータ
側端子壁、２１は上記コンデンサ接続孔１４と連
続して突出形成したコンデンサ端子壁、２２は上
記ランプ電線接続孔１３の上方に設けられたラン
プ側接続解除孔、２３は上記スタータ電線接続孔
１８の側方に形成されたスタータ側接続解除孔で
ある。２４は本体１０の背面を塞ぐように本体１
０に取り付けられた蓋、２５は蓋２４に設けら
れ、上記本体１０のスタータソケツト部３と嵌合
したスタータソケツト筒、４０はこのスタータソ
ケツト筒２５の内周に形成されたグロースタータ
２の口金と螺合するねじ山である。２６は本体１
０のランプソケツト部１に装着された弾性を有す
る導電材料より成るランプ接触金具、２７はこの
ランプ接触金具２６の一端に形成され上記ランプ
接続孔１２に露呈したランプ接触片、２８はラン
プ接触金具２６の他端を折り曲げて形成した２個
のランプ側端子で上記ランプ側端子壁１９に対接
している。２９は本体１０のランプソケツト部１
に装着されたスタータ兼用接触金具、３０はこの
スタータ兼用接触金具２９の一端に形成され上記
ランプ接続孔１２に露呈したランプ接触片、３１
はスタータ兼用接触金具２９の他端を折り曲げて
形成し上記スタータソケツト部３に臨ませたスタ
ータ接触片、３２は上記ランプ接触片３０とスタ
ータ接触片３１の中間部を折り曲げて形成し先端
を上記コンデンサ端子壁２１の一方に対接したコ
ンデンサ端子である。３３は上記スタータソケツ
ト部３の下方に装着された中心接触金具、３４は
この中心接触金具３３の一端を折り曲げて形成し
折り曲げ端を上記スタータ側端子壁２０に対接さ
せたスタータ側端子、３５はこのスタータ側端子
３４の反対側端部において中心接触金具３３を折
り曲げて形成され上記コンデンサ端子壁２１の他
方と対向したコンデンサ端子、３６は上記スター
タ側端子３４とコンデンサ端子３５の中間部を折
り曲げて形成された中心接触片である。３７は扁
平形状の雑音防止コンデンサで一対のリード線３
８を有する。

そうして、上記の複合ソケツトは、ランプ電線
接続孔１３より挿入された電線は、上記ランプ側
端子２８とランプ側端子壁１９との間で係止かつ
接続され、スタータ電線接続孔１８より挿入され
た電線は、上記スタータ側端子３４とスタータ側
端子壁２０との間で係止かつ接続される。また雑
音防止コンデンサ３７のリード線３８はそれぞれ
コンデンサ接続孔１４より挿入され、コンデンサ
端子３２及びコンデンサ端子３５とコンデンサ端
子壁２１の間で係止かつ接続される。またグロー
スタータ２はスタータソケツト筒２５にねじこま
れスタータ接触片３１と中心接触片３６に接触
し、スタータ兼用接触金具２９と中心接触金具３
３とに接続される。

〔考案の効果〕 以上説明したように、この考案の複合ソケツト
は、ランプ側端子とスタータ側端子とを、それぞ
れランプソケツト部とスタータソケツト部とに離
して配置したので、ランプ電線接続孔とスタータ
電線接続孔との間の距離も離れ、これによりラン
プ電線接続孔とスタータ電線接続孔との区別がし
やすくなり、誤結線を防止できるという効果があ
る。また、スタータ側端子と中心接触片との距離
が近くなるため、中心接触金具を小形化できると
いう効果もある。さらに、ランプ電線接続孔とス
タータ電線接続孔との間に、コンデンサ接続孔を
配置したので、ランプ電線接続孔とスタータ電線
接続孔との区別は、より一層明確になり、結線作
業の作業性が向上するという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の複合ソケツトを示す正面図、第
２図ないし第７図はこの考案の一実施例を示し第
２図は正面図、第３図は蓋をはずした状態を示す
背面図、第４図は斜視図、第５図は第２図のAA
線に沿つた断面図、第６図は第２図のBB線に沿
つた断面図、第７図は第２図のCC線に沿つた断
面図である。 図中、１はランプソケツト部、３はスタータソ
ケツト部、１０は本体、１３はランプ電線接続
孔、１４はコンデンサ接続孔、１８はスタータ電
線接続孔、２７，３０はランプ接触片、２８はラ
ンプ側端子、３１はスタータ接触片、３２，３５
は雑音防止用コンデンサ端子、３３は中心接触金
具、３４はスタータ側端子、３６は中心接触片で
ある。なお各図中、同一符号は同一又は相当部分
を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプソケツト部及びスタータソケツト部を一
   体形成した本体と、上記ランプソケツト部内に装
   着された一対のランプ接触片と、上記ランプソケ
   ツト部の底部側に配設されかつ上記一対のランプ
   接触片のうちの一方に接続されたランプ側端子
   と、上記スタータソケツト部に装着されかつ上記
   一対のランプ接触片のうちの他方に接続されたス
   タータ接触片と、上記スタータソケツト部の底部
   側に設けられ中心接触片及びスタータ側端子を有
   する中心接触金具と、上記本体内の上記ランプ側
   端子と上記スタータ側端子との間に装着された雑
   音防止用コンデンサ端子とを備え、上記ランプソ
   ケツト部に上記ランプ側端子に臨んでランプ電線
   接続孔を、上記スタータソケツト部に上記スター
   タ側端子に臨んでスタータ電線接続孔を、上記本
   体の上記ランプ電線接続孔と上記スタータ電線接
   続孔との間に上記雑音防止用コンデンサ端子に臨
   んでコンデンサ接続孔を、それぞれ穿設したこと
   を特徴とする複合ソケツト。