JPS645613B2 - - Google Patents

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JPS645613B2
JPS645613B2 JP12968282A JP12968282A JPS645613B2 JP S645613 B2 JPS645613 B2 JP S645613B2 JP 12968282 A JP12968282 A JP 12968282A JP 12968282 A JP12968282 A JP 12968282A JP S645613 B2 JPS645613 B2 JP S645613B2
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JP
Japan
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ethylene
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vinyl acetate
copolymer
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JP12968282A
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JPS5920341A (ja
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Naotoshi Watanabe
Kazuyasu Ozaki
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Publication date
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Publication of JPS645613B2 publication Critical patent/JPS645613B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔) 発明の目的 本発明は(A)エチレンとα―オレフインとの共重
合体、(B)塩素化ポリエチレン、(C)エチレン―酢酸
ビニル共重合体、(D)ハロゲン含有有機化合物およ
び/または(E)酸化アンチモンならびに(F)Si―O結
合を有する無機物質からなる難燃性組成物に関す
るものであり、耐候性にすぐれ、かつ射出成形に
適した組成物を提供することを目的とするもので
ある。 〔〕 発明の背景 近年における難燃性組成物の需要は増加の一途
をたどるとともに難燃性組成物に対する性能上の
要求が苛酷になつてきている。たとえば、高圧配
電線を土木、建築などの工事現場に配線するさ
い、造営物、樹木などの接近箇所の防護のために
使用されている建障用引留カバー類に使用される
時は、従来難燃性がUL―94規定においてV―2
で充分であつた。しかし、最近になつてそれらが
前記の接近箇所において燃焼し、溶融滴下した
り、発火事故などが多発している現状から、高難
燃性組成物が要望されている。したがつて、従来
の難燃性組成物では、難燃性が不充分のために多
量の難燃剤を添加されている。そのために充分な
機械的強度および加工性が得られないばかりでな
く、高価な難燃剤が多量に使用されているから、
高価になつている。 〔〕 発明の構成 以上のことから、本発明者らは、難燃性がすぐ
れ(UL法によつてV―O)、耐候性が良好である
ばかりでなく、射出成形に適した組成物を得るこ
とについて種々探索した結果、 (A) 〓密度が0.900〜0.940g/cm3であり、融点が
106〜130℃であり、メルト・インデツクス
(JIS K−6760にしたがつて温度が190℃および
荷重が2.16Kgの条件で測定、以下「M.I.」と云
う)が0.01〜100g/10分であり、実質的に炭素
数が1〜10個の側鎖アルキル基数が主鎖炭素原
子1000個当り3〜35個であるエチレンとα―オ
レフインとの共重合体〓(以下〓エチレン系直
鎖状共重合体〓と云う)、 (B) 非結晶性ないし結晶性の塩素含有率が20〜50
重量%である塩素化ポリエチレン、 (C) 酢酸ビニルの含有量が1〜25重量%であり、
かつM.I.が5.0〜30g/10分であるエチレン―酢
酸ビニル共重合体、 (D) ハロゲン含有有機化合物および/または(E)酸
化アンチモン ならびに (E) Si−O結合を有する無機物質 からなり、エチレン系直鎖状共重合体、塩素化ポ
リエチレンおよびエチレン―酢酸ビニル共重合体
との総和中に占める塩素化ポリエチレンの含有率
は10〜40重量%であり、エチレン系直鎖状共重合
体の含有率は30〜80重量%であるが、エチレン―
酢酸ビニル共重合体の含有率は少なくとも10重量
%であり、これらの合計量100重量部に対するハ
ロゲン含有物質および酸化アンチモンの酸合割合
はそれらの合計量として5〜50重量部であり、か
つ無機物質の配合割合は5〜15重量部である難燃
性組成物が、 難燃性および耐寒性が良好であるばかりでなく、
耐候性もすぐれ、かつ射出成形に適した組成物で
あることを見出し、本発明に到達した。 〔〕 発明の効果 本発明によつて得られる組成物は、さらに下記
のごとき特徴(効果)を有している。 (1) 機械的強度(たとえば、引張強度、引張伸
び)にすぐれている。 (2) 作業性がすぐれている。 (3) 耐熱性も良好である。 (4) 難燃性については、UL規格でV−O相当品
であり、高難燃性である。 (5) 耐寒性であり、ストレス・クラツクについて
もすぐれている。 (6) 成形性が良好であるために複雑な形状を有す
る成形物も製造することができる。 (7) 耐候性がすぐれているため長期間屋外に暴露
されても、クラツクの発生がほとんどない。 (8) 可撓性がすぐれている。 本発明によつて得られる組成物は以上のごとき
効果を有しているために多方面にわたつて使用す
ることができる。代表的な用途を下記に示す。 (1) 高圧または低圧電線用のクランプカバー (2) 建障用引留カバー(造営物、樹木など) (3) 通信用引留カバー (4) ケーブルシース材 (5) 消防用耐火電線シース材 〔〕 発明の具体的説明 (A) エチレン系直鎖状共重合体 本発明において用いられるエチレン系直鎖状共
重合体はエチレンとα―オレフインとを共重合す
ることによつて得られる。該エチレン系直鎖状共
重合体の密度は0.900〜0.940g/cm3であり、0.905
〜0.940g/cm2が好ましく、特に0.905〜0.930g/cm2
が好適である。このエチレン系直鎖状共重合体の
密度が0.900g/cm3未満では、得られる組成物の剛
性が充分でない。一方、0.940g/cm3をこえると、
剛性は高いが、柔軟性が不足するため不適当であ
る。また、融点は106〜130℃であり、106〜125℃
が望ましく、とりわけ110〜125℃が好適である。
融点が106℃未満のエチレン系直鎖状共重合体を
使用するならば、得られる組成物の剛性が充分で
なく、また耐熱性も充分でない。一方、融点が
130℃を越えたエチレン系直鎖状共重合体を使用
するならば、得られる組成物の剛性は高いが、柔
軟性が不足するため、いずれも不適当である。さ
らに、エチレン系直鎖状重合体のM.I.は0.01〜
100g/10分であり、0.1〜50g/10分が好ましく、
殊に5〜30g/10分が好適である。該エチレン系
直鎖状共重合体のM.I.が0.01g/10分未満では、
成形性が劣る。一方、100g/10分を越えると、
成形性は良いが、適正な剛性がないために良好な
製品が得られない。 該エチレン系直鎖状共重合体の製造に用いられ
るα―オレフインは、炭素数が多くとも12個のα
―オレフインであり、代表例としてプロピレン、
ブテン―1、ヘキセン―1、4―メチルペンテン
―1およびオクテン―1があげられる。この共重
合体における該α―オレフインの共重合割合は通
常1.0〜18重量%である。 このエチレン系直鎖状共重合体における短鎖分
岐とは、主鎖と比較して充分短かく、たとえば炭
素数が10未満の分岐を有するものをさす。一方長
鎖分岐とは、主鎖に対して充分比較し得る程度の
長さを持ち、たとえば炭素数が10以上の分岐を意
味する。 (B) 塩素化ポリエチレン また、本発明において使われる塩素化ポリエチ
レンはポリエチレン粉末又は粒子を水性懸濁液中
で塩素化するか、或は有機溶媒中に溶解したポリ
エチレンを塩素化することによつて得られるもの
である(水性懸濁液中で塩素化することによつて
得られるものが望ましい)。一般には、その塩素
含有量が20〜50重量%の非結晶性又は結晶性の塩
素化ポリエチンであり、特に塩素含量が25〜45重
量%の非結晶性及び結晶性の塩素化ポリエチレン
が好ましい。この塩素化ポリエチレンの前記ポリ
エチレンはエチレンを単独重合又はエチレンと多
くとも10重量%のα―オレフイン(一般には、炭
素数が多くとも6個)とを共重合することによつ
て得られるものである。その密度は一般には
0.910〜0.970/cm3である。又、その分子量は5万
〜70万である。 塩素化ポリエチレンの製造に原料として使用さ
れるポリエチレンおよびエチレン系直鎖状共重合
体はエチレン単独またはエチレンとプロピレンも
しくはエチレンと前記のα―オレフインとをいわ
ゆるチーグラー(Ziegler)触媒またはフイリツ
プス触媒を用いて共重合することによつて得られ
る。チーグラー触媒は遷移金属化合物(たとえ
ば、チタンのハロゲン含有化合物)または該遷移
金属化合物を担体(たとえば、マグネシウム含有
化合物、該マグネシウム含有化合物を電子供与性
有機化合物で処理することによつて得られるも
の)に担持することによつて得られるいわゆる担
体担持型固体触媒成分と有機アルミニウム化合物
とから得られるものである。また、フイリツプス
触媒はクロムもしくはモリブデンの酸化物または
これらの酸化物とジルコニウムの化合物とを担体
(たとえば、シリカ、シリカ―アルミナ)に担持
することによつて得られる担体担持触媒あるいは
該担体担持触媒と有機金属化合物とから得られる
ものである。以上の触媒はチーグラー触媒および
フイリツプス触媒の代表的なものを示したに過ぎ
ず、その他の公知の触媒も適用することができ
る。また、この共重合体の製造方法もよく知られ
ている方法である。 (C) エチレン―酢酸ビニル共重合体 さらに、本発明において用いられるエチレン―
酢酸ビニル共重合体は、その酢酸ビニルの含有量
は1〜25重量%であり、2〜25重量%が望まし
く、とりわけ5〜25重量%が好適である。酢酸ビ
ニルの含有量が1重量%未満のエチレン―酢酸ビ
ニル共重合体を使用した場合、可撓性および機械
的強度(とりわけ、引張強度)が劣る。一方、25
重量%を越えたエチレン―酢酸ビニル共重合体を
使用すると、可撓性は良好であるが、その反面物
性バランスがくずれるとともに得られる組成物の
成形性が低下する。また、このエチレン―酢酸ビ
ニル共重合体のM.I.は5.0〜30g/10分であり、7.0
〜30g/10分のものが好ましく、特に7.0〜25g/
10分のものが好適である。M.I.が5.0g/10分未満
のエチレン―酢酸ビニル共重合体を使つた場合、
得られる組成物の成形性が劣る。一方、M.I.が
30g/10分を越えたエチレン―酢酸ビニル共重合
体を使つた場合、組成物の成形性はすぐれている
が、適当な剛性がないばかりか、機械的強度(と
りわけ、引張強度)、が低下する。このエチレン
―酢酸ビニル共重合体はエチレンと酢酸ビニルと
を溶液重合法または乳化重合法によつてラジカル
発生剤(たとえば、有機過酸化物、アゾ化合物)
の存在下で共重合することによつて得られている
ものである。 これらのエチレン系直鎖状共重合体、塩素化ポ
リエチレンおよびエチレン―酢酸ビニル共重合体
は広く工業的に製造され、多方面にわたつて利用
されているものである。 (D) ハロゲン含有有機化合物 また、本発明において使われるハロゲン含有有
機化合物は難燃化剤として広く知られているもの
である。その代表例として、無水テトラクロロフ
タル酸、塩素化パラフイン、塩素化ビスフエノー
ルA、臭素化ビスフエノールS、塩素化ジフエニ
ール、臭素化ジフエニール、塩素化ナフタリン、
トリス(β―クロロエチル)ホスフエートおよび
トリス(ジブロモブチル)ホスフエートがあげら
れる。 (E) 酸化アンチモン さらに、本発明において用いられる酸化アンチ
モンは前記ハロゲン含有有機化合物の難燃化助剤
として一般に用いられているものである。代表例
としては、三酸化アンチモンおよび五酸化アンチ
モンがあげられる。 これらのハロゲン含有有機化合物および酸化ア
ンチモンは前記“便覧、ゴム・プラスチツク配合
薬品”などによつてよく知られているものであ
る。 (F) Si―O結合を有する無機物質 また、本発明において使われるSi−O結合を有
する無機物質のSiO2の含有量は通常少なくとも
10重量%であり、30重量%以上が好ましく、特に
50重量%以上が好適である。また、H2Oの含有
量は通常1.0〜20重量%であり、1.0〜15重量%が
望ましく、とりわけ1.5〜15重量%が好適である。
さらに、該無機物質の粒径は一般には10ミリミク
ロンないし30ミリミクロンであり、特に10ミリミ
クロンないし25ミリミクロンが好ましく、特に15
ミリミクロンないし25ミクロンの粒径を有する無
機物質が好適である。 Si―O結合を有する無機物質の代表例としては
湿式法ホワイトカーボン、ケイ酸カルシウム、コ
ロイダル・シリカ、若干のカルシウム、アルミニ
ウム、ナトリウム、鉄などの酸化物を含有する合
成ケイ酸塩系ホワイトカーボン、超微粉ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸アルミニウム(クレー)、タ
ルク、霞石閃長石、雲母粉、珪石粉、ケイ藻土、
ケイ砂などがあげられる。これらのSi―O結合を
有する無機物質については、ラバーダイジエスト
社編“便覧ゴム・プラスチツク配合薬品”(ラバ
ーダイジエスト社、昭和49年発行)第221頁ない
し第253頁などによつて、それらの製造方法、物
性および商品名などが記載されており、よく知ら
れているものである。 (G) 配合割合(混合割合) 本発明の難燃性組成物を製造するにあたり、エ
チレン系直鎖状共重合体、塩素化ポリエチレンお
よびエチレン―酢酸ビニル共重合体の総和中に占
める塩素化ポリエチレンの含有率(配合割合)は
10〜50重量%であり、15〜50重量%好ましく、と
りわけ15〜45重量%が好適である。これらの総和
中に占める塩素化ポリエチレンの配合割合が50重
量%を越えると、難燃性のすぐれた組成物は得ら
れるが、成形性および加工性が悪いために良好な
成形物が得られない。一方、10重量%未満では、
難燃性の良好な組成物が得られない。さらに、エ
チレン系直鎖状共重合体の配合割合は30〜80重量
%であり、30〜75重量%が望ましく、とりわけ35
〜75重量%が好適である。これらの総和中に占め
るエチレン系直鎖状共重合体の配合割合が30重量
%未満では、良好な機械的特性(特に、引張強
度)を有する組成物が得られない。一方、80重量
%を越えると、可撓性が低下する。さらに、これ
らの総和中に占めるエチレン―酢酸ビニル共重合
体の配合割合は少なくとも10重量%であり、15重
量%以上が好ましく、特に15〜35重量%が好適で
ある。これらの総和中に占めるエチレン―酢酸ビ
ニル共重合体の含有率が10重量%未満では、可撓
性のすぐれた組成物が得られない。 また、エチレン系直鎖状共重合体、塩素化ポリ
エチレンおよびエチレン―酢酸ビニル共重合体の
合計量100重量部に対するハロゲン含有有機化合
物および酸化アンチモンの配合割合はそれらの総
和として5〜50重量部であり、10〜50重量部が望
ましく、とりわけ10〜45重量部が好適である。
100重量部のハロゲン含有有機化合物中のハロゲ
ン元素量に対する酸化アンチモンの配合割合は、
一般には100〜600重量部であり、100〜400重量部
が好ましく、特に難燃性およびブリード性の点か
ら150〜400重量部が好適である。 本発明の重要な点は通常の難燃剤(ハロゲン含
有有機化合物および酸化アンチモン)からなる通
常の難燃処方に加えて成形性が良好であり、かつ
高難燃性(UL−94法でV−O)を付与するため
にエチレン系直鎖状共重合体、塩素化ポリエチレ
ンおよびエチレン―酢酸ビニル共重合体の合計量
100重量部に対するSiーO結合を有する無機物質
を5〜15重量部を配合することであり、とりわけ
7〜15重量部配合ることが望ましい。 本発明の組成物を製造するにあたり、エチレン
系直鎖状共重合体、塩素化ポリエチレン、エチレ
ン―酢酸ビニル共重合体、ハロゲン含有有機化合
物、酸化アンチセンおよびSi−O結合を有する無
機物質はそれぞれ単独で使用してもよく、二種以
上を併用してもよい。 (H) 組成物の製造および成形物の製造など 以上の物質を均一に配合することによつて本発
明の組成物を得ることができるけれどもさらに塩
素化ポリエチレン系ゴム状物の業界およびポリエ
チレンの業界において一般に使われている充填
剤、離型剤、酸素、オゾンおよび光(紫外線)に
対する安定剤、粘結剤、滑剤並びに着色剤の如き
添加剤を組成物の使用目的に応じて添加してもよ
い。 さらに、ゴム業界及び樹脂業界において一般に
使用されているイオウ加硫剤、イオウ放出化合物
系加硫剤、アミン系加硫剤、有機過酸化物系架橋
剤及び有機過酸化物系架橋助剤の如き添加物を組
成物の使用目的に応じて添加してもよい。 本発明の組成物を製造するさい、その配合(混
合)方法は、当該技術分野において一般に用いら
れているオープンロール、ドライブレンダー、バ
ンバリーミキサー及びニーダーの如き混合機の使
用して混合すればよい。これらの混合方法のう
ち、一層均一な組成物を得るためにはこれらの混
合方法を二種以上適用してもよい(たとえば、あ
らかじめドライブレンダーで混合した後、その混
合物をオープンロールを用いて混合する方法)。 また、全配合成分を同時に混合してもよいが、
配合成分のうちいくつかをあらかじめ混合した
後、得られた混合物に残りの配合成分を混合して
もよい(たとえば、エチレン系直鎖状共重合体、
塩素化ポリエチレン、エチレン―酢酸ビニル共重
合体、ハロゲン含有有機化合物および酸化アンチ
モンをあらかじめ混合した後、得られる混合物と
Si−O結合を有する無機物質を混合する方法)。 本発明の組成物は一般のゴム業界において通常
使用されている押出成形機、射出成形機、圧縮成
形機及びカレンダー成形機の如き成形機を用いて
所望の形状物に成形してもよい。又、塩素化ポリ
エチレン又は上記のような組成物を添加してゴム
技術分野において一般に加硫(架橋)しながら成
形物を製造する方法、即ち加硫と成形とを同時に
進行させる方法を適用して所望の形状物に成形さ
せてもよい。 〔〕 実施例及び比較例 以下実施例によつて本発明をさらにくわしく説
明する。 なお、実施例および比較例において、引張試験
はJIS C−3005にしたがつて測定した。また、耐
熱性試験は、温度を90℃に設定したギヤーオーブ
ン中に96時間放置した後、JIS C−3005にしたが
つて測定した。さらに、加熱変形試は90±2℃に
設定した恒温構内に1時間放置した後、とり出
し、軟化などのために変形が生ずるか否かを試験
した。また、耐寒性試験は後記のようにして製造
したシート(厚さ2.5mm)を−20℃の恒温構内に
1時間放置した後、180度に屈曲し、ひび割れな
どが生ずるか否かを試験した。さらに、耐熱性試
験はJIS K−6911の5、24項、耐燃性はA法によ
つて測定した。また耐燃性はアンダーライター
ス・ラボラトリー(UL)94法にしたがつて測定
した。 なお、実施例および比較例において使用した各
配合成分は下記のごとき形状および物性ならびに
製造方法によつて製造されたものである。 〔エチレン系直鎖状共重合体〕 エチレン系直鎖状共重合体として、密度が
0.920g/cm3であるエチレンとブテン―1との直鎖
状共重合体〔M.I.15g/10分、融点120℃、主鎖炭
素原子1000個当りの側鎖のアルキル基数7個、側
鎖のアルキル基主としてエチル基、以下「PE(A)」
と云う〕および密度が0.916g/cm3であるエチレン
とヘキセン―1との直鎖状共重合体〔M.I.23g/
10分、融点116℃、主鎖炭素原子1000個当り側鎖
のアルキル基数12個、側鎖のアルキル基主として
ブチル基、以下「PE(B)」と云う〕を使用した。 〔低密度ポリエチレン〕 低密度ポリエチレンとして、高圧法によつて製
造した密度が0.916g/cm3であるポリエチレン
〔M.I.20g/10分、以下「PE(C)」と云う〕を使用
した。このPE(C)は可成りの数の長鎖の側鎖を有
していた。 〔高密度ポリエチレン〕 また、高密度ポリエチレンとして、密度が
0.945g/cm3である、高密度ポリエチレン〔M.
I.20g/10分、以下「PE(D)」と云う〕を用いた。 〔塩素化ポリエチレン〕 塩素化ポリエチレンとして、密度が0.940g/cm3
のポリエチレン(平均分子量約20万)を水性懸濁
法によつて塩素化し、塩素含有量が30.3重量%の
塩素化ポリエチレン〔密度1.06g/cm3、ムーニー
粘度(ML1+4(120℃))82.5、非晶性、以下
「CPE(1)と云う〕および密度が0.931g/cm3のポリ
エチレン(平均分子量約15万)を水性懸濁法によ
つて塩素化し、塩素含有量が30.1重量%の塩素化
ポリエチレン〔密度1.05g/cm3、ムーニー粘度
(ML1+4(120℃))107.0、結晶性、以下「CPE(2)」
と云う〕を製造して使用した。 〔エチレン―酢酸ビニル共重合体〕 エチレン―酢酸ビニル共重合体として、密度が
0.932g/cm3であるエチレン―酢酸ビニル共重合体
〔M.I.12g/10分、酢酸ビニル含有量15重量%、以
下「EVA(1)」と云う〕および密度が0.928g/cm3
であるエチレン―酢酸ビニル共重合体〔M.I.9g/
10分、酢酸ビニル含有量10重量%「EV(2)と云う〕
を用いた。 〔ハロゲン含有有機化合物および酸化アンチモ
ン〕 ハロゲン含有有機化合物として、密度が
1.66g/cm3である塩素化パラフイン(分子量約
1060、塩素含有量約70重量%、以下「塩パラ」と
云う)を用した。また、酸化アンチモンとして密
度が5.25g/cm3である三酸化アンチモン(以下
「Sb2O3」と云う)を使用した。 〔Si−O結合を有する無機物質〕 Si―O結合を有する無機物質として、超微粉ケ
イ酸マグネシウム(密度2.75g/cm3、比表面積20
m2/g、粒径0.32〜6ミクロン、SiO2含有量62.5
重量%、MgO含有量30.6重量%、Fe2O3含有量
1.0重量%、H2O含有量4.99重量%、以下
「MgO・SiO2」と云う)、ケイ酸アルミニウム
(密度2.61g/cm3、粒径2〜5ミクロン、SiO2含有
量50.6重量%、Al2O3含有量34.8重量%、H2O含
有量1.5重量%、以下「Al2O3・SiO2」と云う)、
シリカ(密度1.95g/cm3、比表面積19000cm2/g、
平均粒径16ミリミクロン、SiO2含有量86.5重量
%、H2O含有量13.0重量%、以下「SiO2」と云
う)およびケイ酸カルシウム(密度2.1g/cm2、平
均粒径40ミリミクロン、比表面積40m2/g、
SiO2含有量72重量%、CaO含有量10重量%、
H2O含有量1.5重量%、以下「CaO・SiO2」と云
う)を用いた。 実施例1〜13、比較例1〜9 以上の組成成分(エチレン系直鎖状共重合体、
塩素化ポリエチレン、エチレン―酢酸ビニル共重
合体、ハロゲン含有有機化合物、酸化アンチモ
ン、Si―O結合を有する無機物質)をそれぞれ第
1表に表わされる配合量(すべて重量部)および
安定剤として三塩基性硫酸鉛5重量部(ただし、
比較例1は添加せず)をあらかじめ120〜140℃の
温度範囲においてニーダーを使用して溶融混練し
ながら組成物(混合物)を製造した。得られた各
混合物を50℃に設定したミキシングロールを用い
てシートを作成した。得られたそれぞれのシート
をシートカツトを使つてペレツトを作成した。こ
のようにして得られた各ペレツトを押出機(径50
mm、L/D26)を使つてシリンダー1の温度130
℃、シリンダー2の温度145℃、シリンダー3の
温度150℃、ダイスの温度150℃および回転数30回
転/分の条件でペレタイスを行ないペレツトを作
成した。これらのペレツトを押出機を用いて射出
成形機(日鋼社製、5オンス、冷却時間30秒)を
使つてノズルヒーター温度200℃、ヒーター1の
温度200℃、ヒーター2の温度170℃およびヒータ
ー3の温度160℃の条件でシートを作成した。こ
のようにして得られたシートの下記の物性試験用
を作成し、引張強度、耐熱性試験、加熱変形試験
および耐寒性試験を行なつた。さらに、耐燃性試
験は押出機で製造した前記ペレツトを用いて150
℃の温度に設定したプレス機を使つて100Kg/cm2
(ゲージ圧)の加圧下で5分間加熱プレスを行な
い、厚さが2.5mmのシートを作成し、試験を行な
つた。得られた結果を第2表に示す。 比較例 11〜15 実施例1において使つたPE(A)およびEVA(1)の
かわりに、第3表に種類および配合量が示されて
いるPE(C)およびPE(D)を用い、かつCPE(1)の配合
量を第3表に示すようにかえたほかは(その他の
組成成分である塩パラ、Sb2O3およびMgO・
SiO2の配合量は実施例1と同じ)、実施例1と同
様にニーダーを使用して組成物を製造した。得ら
れた各組成物を実施例1と同様にシートを作成
し、各シートからペレツトを製造した。このよう
にして得られた各ペレツトをさらに実施例1と同
様に押出機を用いてペレツトを製造した。得られ
た各ペレツトを射出成形機を使用してシートを作
成し、引張試験、耐熱性試験、加熱変形試験およ
び耐寒性試験を行つた。さらに、耐熱性試験は実
施例1と同様に加熱プレスを行い、シートを作成
して試験を行つた。得られた結果を第4表に示
す。 なお、耐燃性試験を行つたところ、すべてのシ
ートは、いずれもJIS A法で不燃性であり、UL
―94法でV−Oであつた。
【表】
【表】 比較例 16〜18 実施例1において使つたPE(A)30重量部および
EVA(1)30重量部ならびに40重量部のアルミナ・
三水和物(平均粒径10μm)ならびに実施例1に
おいて用いた三塩基性硫酸鉛5重量部を実施例1
と同様にニーダーを用いて溶融混練しながら組成
物を製造した(比較例16)。 比較例11において使用したPE(A)18重量部、
EVA(1)18重量部、アルミナ・三水和物40重量部
および三塩基性硫酸鉛5重量部ならびに実施例1
において使つたCPE(1)24重量部を比較例11と同
様に溶融混練しながら組成物を製造した(比較例
17)。 さらに、実施例1において用いたMgO・SiO2
の配合量を40重量部にかえたほかは、実施例1と
同様に溶融混練して組成物を製造した(比較例
18)。 このようにして得られた各組成物を実施例1と
同様にシートを作成し、各シートからペレツトを
製造した。得られた各ペレツトを実施例1と同様
に押出機を使つてペレツトを製造した。各ペレツ
トを射出成形機を使用して各試験片を製造し、引
張試験、耐熱性試験、加熱変形試験および耐寒性
試験を行つた。それらの結果を第5表に示す。な
お、耐燃性試験を行つたところ、いずれもUL―
94法でV―Oであり、かつJIS A法ではすべて不
燃性であつた。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 密度が0.900〜0.930g/cm3であり、融点
    が106〜130℃であり、メルト・インデツクスが
    0.01〜100g/10分であり、実質的に炭素数が1
    〜10個の側鎖アルキル基数が主鎖炭素原子1000
    個当り3〜35個であるエチレンとα―オレフイ
    ンとの共重合体、 (B) 非結晶性ないし結晶性の塩素含有率が20〜50
    重量%である塩素化ポリエチレン、 (C) 酢酸ビニルの含有量が1〜25重量%であり、
    かつメルト・インデツクスが5.0〜30g/10分で
    あるエチレン―酢酸ビニル共重合体、 (D) ハロゲン含有有機化合物および/または(E)酸
    化アンチモン ならびに (F) Si−O結合を有する無機物質 からなり、エチレンとα―オレフインとの共重合
    体、塩素化ポリエチレンおよびエチレン―酢酸ビ
    ニル共重合体との総和中に占める塩素化ポリエチ
    レンの含有率は10〜50重量%であり、エチレンと
    α―オレフインとの共重合体の含有率は30〜80重
    量%であるが、エチレン―酢酸ビニル共重合体の
    含有率は少なくとも10重量%であり、これらの合
    計量100重量部に対するハロゲン含有物質および
    酸化アンチモンの配合割合はそれらの合計量とし
    て5〜50重量部であり、かつ無機物質の配合割合
    は5〜15重量部である難燃性組成物。
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