JPS645232B2 - - Google Patents

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JPS645232B2
JPS645232B2 JP11032081A JP11032081A JPS645232B2 JP S645232 B2 JPS645232 B2 JP S645232B2 JP 11032081 A JP11032081 A JP 11032081A JP 11032081 A JP11032081 A JP 11032081A JP S645232 B2 JPS645232 B2 JP S645232B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
lower chamber
lifter
cooling chamber
furnace
Prior art date
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Expired
Application number
JP11032081A
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English (en)
Other versions
JPS5812983A (ja
Inventor
Kazuo Shimada
Yasushi Tominaga
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YAMAZAKI DENKI KK
Original Assignee
YAMAZAKI DENKI KK
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Publication date
Application filed by YAMAZAKI DENKI KK filed Critical YAMAZAKI DENKI KK
Priority to JP11032081A priority Critical patent/JPS5812983A/ja
Publication of JPS5812983A publication Critical patent/JPS5812983A/ja
Publication of JPS645232B2 publication Critical patent/JPS645232B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連続加熱炉に関するものである。
ろう付けなどの熱処理を行うための連続炉とし
てベルトコンベア式、プツシヤー式、ウオーキン
グビーム式など種々のものが知られている。しか
しそれらの炉形式は予熱部と加熱部および冷却部
を直列のトンネル状に連続化したものであるた
め、ガス管理や温度管理を精密に行い難く、また
移送方式が単純に被処理物を一定時間ごとに一定
ピツチで前送させるだけであるため加熱スケジユ
ールないし加熱サイクルの自由度が乏しく、炉中
の被処理物を個別的に急加熱したりあるいは逆に
徐加熱したり、または加熱時間を長くしたり短く
したり、加熱後に再び予熱するサイクルを繰返た
りというような変化に富んだ加熱条件をとること
ができない不利があつた。さらに熱処理上最も大
事な加熱中に被処理物に衝撃や振動を与えるた
め、さきの温度およびガス管理上の難点とあいま
ち精密なろう付けなどの熱処理を行えないという
問題があつた。
本発明は前記した従来の連続加熱炉の不利欠点
を解消し、予熱、加熱および冷却の各ゾーンの雰
囲気と温度の独立性をうまく保ちつつ被処理物を
タクト送りして熱処理でき、しかも加熱中に被処
理物に不必要な衝撃や振動を与えず、被処理物を
予熱工程と切離された独自かつ自由なパターンで
加熱でき、各種熱処理に即応するバライテイに富
んだ加熱スケジユールをとることができる連続加
熱炉を提供しようとするものである。
この目的を達成するため本発明は、入口部に対
し前後にシヤツタを有する予熱炉を設けると共
に、該予熱炉の終端には下部室を介して縦型の加
熱炉を設け、さらに加熱炉に続いて前記下部室と
一端が通じた水平状の冷却室と出口部を連設し、
入口部と出口部に被処理物の装入機構と抽出機構
を設ける一方、予熱炉の始端部から冷却室の始端
部にわたるゾーンには、被処理物を予熱炉内、下
部室内および冷却室内に移置するための走行自在
かつ昇降自在な台車機構を配し、加熱炉と下部室
の境界にシヤツタを設けると共に下部室には台車
機構と交差する関係位置にリフターを設け、冷却
室にはタクト送り機構を設け、 しかも、前記装入機構と抽出機構が、それぞれ
リフターを備え、それらリフターが、昇降ロツド
と、外側域に開口部のパツキンに対する押圧突条
を有し内側域に支台を固定した蓋板と、この蓋板
に対し昇降ロツドを高さ方向で適度の遊びを持た
せて連結する連結体とを備えており、 前記台車機構が、予熱炉、下部室および冷却室
始端の下方域に沿つて設けられた横長の雰囲気ボ
ツクスと、この雰囲気ボツクスのほぼ全長にわた
つて配され少なくとも両端部をリフターにより中
空状に支えられ上面に数組のガイドレールを固定
した台盤と、該台盤のガイドレールに対する車論
と台盤に取付けられたスプロケツトホイールに懸
回したチエーンとにより台盤上を前後進する平行
台車と、それら平行台車上に互いに所定のスペー
スをおいて立設された支柱板とを備え、 前記下部室のリフターが、前記台盤に形成した
開孔を貫通して支柱板の間に延びるロツドを有
し、このロツド上端に被処理物の支台を固定し、
ロツドが加熱炉中に上昇しているときにシヤツタ
ーで下部室を遮断するようになつており、 前記タクト送り機構が、冷却室側端のプツシヤ
ーとこのプツシヤーと対向する位置に設けたプツ
シヤーと冷却室底の凹所に配置され前記プツシヤ
ーの作動ロツドにより前後進するコロ付き台車
と、このコロ付き台車に定間隔で取付けた一方向
可転爪とを備えている 構成としたものである。
以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明す
る。
第1図ないし第8図は本発明に係る連続加熱炉
の一実施例を示すもので、1は筒状の入口部であ
り、第2図のごとく下部に開口7が形成され、開
口7の直下と入口部側端にはリフターLF1とプ
ツシヤーP2とからなる装入機構8が設けられて
いる。この入口部1の中間位置にはシヤツター
SH1設けられ、シヤツターSH1と前記リフター
LF1の蓋板21とガス出入部22により入口置
換室9が構成されている。
2は前記入口部1の軸線と直角状に設けられた
予熱炉で、第3図のごとく入口部1の端と通じる
前室10を有すると共に、この前室10から先に
は耐火物で囲まれたトンネル状の予熱室11が形
成されている。そしてこの予熱室11の前部と後
部にはそれぞれシリンダにより昇降されるシヤツ
ターSH2,SH3が設けられ、それらシヤツタに
より予熱室11は入口部1および後述する加熱炉
と区画され、上部に設けたガス導入部23により
所定の雰囲気が構成されるようになつている。
3は前記予熱炉2と直列状に連設した下部室
(ないしシリンダ室)12の上に設けた縦型の加
熱炉であり、内部には耐火物で囲まれた加熱室1
3が形成され、加熱室13と下部室12のあいだ
には半数型のシヤツタSH4,SH4′が設けられ、
このシヤツタSH4,SH4′により常時加熱室1
3を下部室12と区画するようになつている。加
熱室13の天井部にはメインガスの導入部24が
設けられると共に内壁にはヒータ25が取付けら
れ、側方にはのぞき筒26が固定され、そののぞ
き筒26とシヤツタガイド筒にはそれぞれガス導
入部が設けられている。
4は冷却室であり、第3図のごとく後室14を
もつて下部室12と直角状に連通し、それ以降は
第1図および第6図のごとく入口部1と平行に延
出し、その末端に第7図のごとく出口部5が直角
状に連設されている。前記冷却室4は外周を水冷
ジヤケツト27で囲んだトンネル構造となつてお
り、その内頂部には雰囲気ガスのシヤワー孔を配
したガス供給管28が挿設され、さらに冷却室の
上部と下部には導入管29と排気管30,30が
導かれそれら導入管29と排気管30,30を冷
却器31とポンプ32を備えた循環系で接続し、
ガス供給管28から排出されたH2ガスなどの冷
媒ガスを再生して冷却室4に送り込むことで使用
ガス量の節減を図るようにしている。
出口部5は第7図のごとく水平筒状となつてお
り、その下部には開口15が形成されると共に開
口部15の直下にはリフターLF4が設けられ、
出口部5と冷却室4の境界にはリフターLF4に
被処理物を移置するためのプツシヤーP5が設け
られ、それらプツシヤーP5とリフターLF4に
より抽出機構16が構成される。そして出口部5
の中間にはシヤツターSH5が設けられ、このシ
ヤツターSH5と前記リフターの蓋板21により
出口置換室17が構成されるようになつている。
6は出口部5の側方から前記入口部1の側方に
かけて設けたコンベアであり、開口7,15に対
応する位置には第2図と第8図のごとくそれぞれ
移置用のプツシヤーP1,P6が設けられてい
る。
18は前記前室10から後室14の下方域に沿
つて一連に設けられた横長の雰囲気ボツクスであ
り、この雰囲気ボツクスに、被処理物を前室1
0、予熱室11、下部室12および後室14へ移
動させるための走行自在かつ昇降自在な台車機構
19が内蔵されている。
前記台車機構19は、第9図ないし第11図な
どで示すように、前記雰囲気ボツクス18のほぼ
全長にわたつて配された台盤(台枠)33と、こ
の台盤33の長手方向に沿つて前後進する左右の
平行台車34,34と、それら平行台車34,3
4に夫々基端を固定された支柱板35,35とを
備えている。しかして前記台盤33は、少なくと
も長手方向の両端部が雰囲気ボツクス18を貫く
リフターLF2,LF2′に連結され、それらリフ
ターLF2,LF2′により雰囲気ボツクス内で中
空状に支承されると共に、リフターLF2,LF
2′の作動により上下動を行えるようになつてい
る。本実施例では台盤33の長手方向中間部両側
と雰囲気ボツクス内底部間をパンタグラフ機構3
6,36で連結することで中間部も支承するよう
にしている。
前記台盤33には前後端および中間各所に横軸
37,37′,37″が装架され、前後端の横軸3
7,37′には2個一組づつの主スプロケツトホ
イール38,38′が取付けられ、中間各所の横
軸37″には小スプロケツトホイール39が取付
けられ、それらスプロケツトホイールにチエーン
40,40が懸回され、チエーン40,40の一
部が前記平行台車34,34の車軸41,41に
連結されている。そして台盤33の上面には長手
方向にそつて数組のガイドレール42,42が敷
設され、平行台車34,34の車軸41,41に
はガイドレール42,42を転動する車輪43,
43が夫々設けられている。さらに、ひとつの主
スプロケツトホイール38′の横軸37′には伝導
スプロケツトホイール44が取付けられ、この伝
導スプロケツトホイール44に対応する位置には
雰囲気ボツクス18の外方に延びる主軸45が設
けられ、この主軸45の両端に原動機46と連絡
する原動スプロケツトホイール47と、これから
の駆動力を伝導スプロケツトホイール44に伝え
る従動スプロケツトホイール48が取付けられ、
従動スプロケツトホイール48と伝導スプロケツ
トホイール44のあいだには台盤3の昇降時にも
一定のテンシヨンを得るための揺動ホイール49
が取付けられている。また、手動によつても平行
台車34,34を前後進できるようにするため、
主軸45と平行にハンドル付きの副軸50が設け
られ、この副軸50と主軸45のあいだをスプロ
ケツトとチエーンで連絡している。さらに平行台
車34,34の位置を外部から検出できるように
するため雰囲気ボツクス18の外側には副軸50
と平行な検出用軸51が設けられ、それら2つの
軸に取付けた検出用スプロケツトホイール52,
53に、台車位置検出器54を固着した検出用チ
エーン55が懸回されている。
前記支柱板35,35はさきのように平行台車
34,34に基端部を固定されており、それら基
端部より上は互いに所定のスペースをおいて対峙
する関係になつており、予熱炉2の底には第4図
のごとく支柱板35,35の通過を許すスリツト
56,56が形成されており、スリツト56,5
6間の耐火物は台盤33を貫く支柱57により支
えられている。
そして被処理物を支承するため、前室10と予
熱室11および後室14にはそれぞれ同じ高さレ
ベルで固定支台60,61,62が設けられてお
り、さきの支柱板35,35は常態において固定
支台60,61,62よりも若干低いレベルに保
たれ台盤33の上昇時に固定支台60,61,6
2より高いレベルになるように設定されている。
予熱室の固定支台61と後記するリフター支台位
置には光電管PH1〜PH3が設けられている。
前記加熱室13の鉛直上には加熱炉用のリフタ
ーLF3が縦設され、ビツトに設けられたシリン
ダ63とこれにより昇降されるロツド64を有
し、ロツド64は第10図のごとく台盤33に設
けられた開孔65を貫いて支柱板35,35の間
に延び、ロツド上端には台車機構19から受け取
つた被処理物を支える支台66を固定している。
そして前記シヤツタSH4,SH4′の当接部中央
には、支台が加熱室13まで上昇したときにロツ
ド65の外周をとりまいて残部を遮断するための
シール部67,67が設けられている。
20は冷却室4に設けたタクト送り機構であ
り、第6図と第12図ないし第14図のごとく、
後室14の側端に設けたプツシヤーP3と、この
プツシヤーP3に対向する関係位置に設けたプツ
シヤーP4と、冷却室4の底に形成した凹所68
に配置されていて前記プツシヤーP4の作動ロツ
ドに長手方向一端を連結されることで前後に所定
ストロークで移動するコロ付き台車69と、この
コロ付き台車69に一定間隔で取付けた一方向可
転爪70とを備えている。前記一方向可転爪70
はコロ付き台車69が冷却室始端方向に移動した
ときに台車レベル下まで倒れ、反対方向に移動し
たときにおもり71とストツパ72により起立状
態となるように構成されている。
なお、前記入口部1と出口部5のリフターLF
1,LF4を詳しく述べると、それらリフターLF
1,LF4は第15図のように、昇降ロツド73
と蓋板21およびそれらをつなぐ連結体74とか
らなつており、蓋板21は上面外側域に開口の下
面に張設したパツキン75と接する押圧突条76
を有し、上面中央には支台77が固定されてい
る。前記パツキンは使用により摩耗し、それに伴
つて支台77のレベルが変化すると被処理物が衝
突や転倒を起し円滑な移置を行えなくなる。この
支台77を入口部1と出口部5のレベルと常に一
致させしかもパツキン75に対し押圧突条を確実
に密接させ良好なシールを図るため、本発明は第
16図のごとく連結体74に長孔78を形成し、
この長孔78を通して昇降ロツド73の上側端に
ピン79を連結し、これにより長孔を限度として
蓋板21が微量宛昇降できるようにしている。
その他図面において、80は下部室の外側に設
けた水冷ジヤケツト、81は雰囲気ボツクス81
の下部に設けた排気部、82はインチング操作用
のリミツトスイツチ群、83,83はシヤツター
SH2,SH3に設けたガス導入部である。
次に本発明連結加熱炉の使用状況を説明する。
熱処理たとえばろう付けを本炉で行うにあたつ
ては、ろう付けすべき部品とろう材を組合せた被
処理物Wを台板ないしトレイwにセツトしてコン
ベア6に載せる。これにより被処理物Wは入口部
1まで移送され、同位置に配したリミツトスイツ
チにトレイwが接することによりプツシヤーP1
が作動し、被処理物WはリフターLF1の支台7
7に移置される。続いてリフターLF1が上昇す
ることにより被処理物Wは開口7から入口部1に
装入され、同時に開口7がリフターLF1の蓋板
21で閉止されるため入口部置換室9が作られガ
ス出入部22により雰囲気置換が行われる。
一定時間が過ぎるとシヤツターSH1が開放さ
れ、続いてプツシヤーP2が作動し、これにより
被処理物Wは前室10の固定支台60に移置され
る。この移置がリミツトスイツチで検出されると
リフターLF2,LF2′が作動しこれにより台盤
33が下降位置から上昇位置に浮上され、この台
盤33の上昇により平行台車34,34が同量持
ち上げられ、上昇した支柱板35,35により被
処理物Wは固定支台60から浮上させられる。
この動作を検知すると次にシヤツターSH2が
上昇し、それと共に原動機46の起動によりスプ
ロケツト群が回転してチエーン40,40が移動
するため、平行台車34,34及び支柱板35,
35は台盤33にそつて前進を開始し、被処理物
Wは支柱板35,35で下方から支えられながら
予熱室11に進入する。そして被処理物が光電管
PH1を遮断する位置に到るとスプロケツト群の
回転が止まるため平行台車34,34は停止し、
続いてリフターLF2,LF2′が作動して台盤3
3を下降させる。これにより被処理物Wは固定支
台61に載置される。次いで再び原動機46によ
りスプロケツト群を逆転させると、支柱板35,
35は固定支台61よりも低いレベルに保たれた
まま予熱室11から前室10へ後退し、ここで待
機する。
そして、さきの手順で次の被処理物Wが前室1
0に到ると、台盤33が上昇して支柱板35,3
5により被処理物Wを支え、平行台車34,34
の前進により予熱炉2の固定支台61に移載され
る。シヤツタSH2は被処理物の通過と共に下降
し予熱室11と外部とを区画するため良好な雰囲
気に保たれ、被処理物W,Wは第3図のように固
定支台61,61′に載置された状態で所定温度
まで予熱される。
このようにして一定の予熱時間が過ぎると平行
台車34,34は下降状態にある台盤上を前進
し、固定支台61′の下部で停止する。次にリフ
ターLF2,LF2′により台盤33が上昇するこ
とにより当該被処理物Wは支柱板35,35で支
えられ、続いてシヤツターSH3が開放されるの
と併行して平行台車34,34が前進することに
より被処理物Wは下部室12に装入され、光電管
とこれに対応するリミツトスイツチにより平行台
車34,34の停止、台盤33の下降が行われ
る。これにより被処理物WはリフターLF3の支
台66に移置される。このときにはシヤツター
SH3はすでに閉じている。
このようにして被処理物Wの移置が終ると平行
台車34,34は直ちに後退し、予熱炉11に残
つている被処理物Wの下方で停止すると共に台盤
33の上昇により予熱室内に突出し、被処理物W
を浮上させる。次いで平行台車34,34は前進
して空になつている固定支台61′に被処理物を
移置したのち台盤3により下降し、そのまま前室
10に後退して次の被処理物を待つ。
一方、前記のように予熱された被処理物がリフ
ターLF3の支台66に載置されると、該リフタ
ーLF3は上昇を開始し、シヤツターSH4,SH
4′の直下に到つたところで停止すると同時にシ
ヤツターSH4,SH4′が開放する。これにより
加熱室13が開放されるのに続いてリフターLF
3は上昇を開始し、被処理物Wは加熱室の下端開
口から内部に進入していく。この間に被処理物は
予備加熱を受けて昇温する。そして被処理物の下
端がシヤツタSH4,SH4′を通過すると同時に
シヤツターSH4,SH4′が閉じ、衝合面に形成
しているシール部67,67によりロツドの外周
にわずかな隙間を残すほか閉止され、加熱室13
は下部室12と遮断される。この間にリフター
LF3は上昇を続け、予め設定したレベルに達し
たところで上昇を停止する。
加熱室13はさきのように下部室12と区画さ
れ、室内にはメインガス導入部24からH2ガス
などの雰囲気ガスが供給されており、余剰ガスは
シール部67,67とロツドの隙間を通して下方
へ流れる。そのため温度分布ならびにガス分布が
均一でしかも衝撃や振動のない好ましい条件で加
熱が行われる。なおのぞき筒26があるためこれ
を見ながら被処理物の寸法などに応じてリフター
LF3をインチング動作させることも容易であり、
いずれにしてもこの加熱工程における被処理物の
移動は、予熱炉2の台車機構19による移動と切
離されて独自に行われるため、自由な温度スケジ
ユールをとることが可能である。すなわち、リフ
ターLF3の作動をリミツトスイツチによりコン
トロールするだけで急加熱、徐加熱、長時間加
熱、短時間加熱を自在に実施できる。なお、リフ
ターLF3は平行台車34,34および支柱板3
5,35の空隙に設けられているため、それらの
走行の障害とならない。
上記のようにして加熱が終了するとリフター
LF3は下降し、シヤツターSH4,SH4′の直上
でいつたん停止することにより徐冷され、続いて
シヤツターSH4,SH4′の開放により下部室1
2へと移動される。この移動が確認されると、再
び平行台車34,34が前進しリフターLF3で
支えられている被処理物Wを受け取つて後室14
の固定支台62に移置させる。
この移置が終ると下降した台盤33に沿つて平
行台車34,34は後退し、さきに述べたのと同
じ動作で予熱室11の被処理物をリフターLF3
の支台66に載せ、次いで予熱室11の今一つの
被処理物を右方へ移し、新たな被処理物を予熱室
11に装入する。
一方、前述のように後室14の固定支台62に
被処理物Wが載置されたのをリミツトスイツチが
検知すると、プツシヤーP3が作動して該該被処
理物Wを冷却室4に押込む。これにより被処理物
Wは冷却室4に待機しているコロ付き台車69に
移置され、ガス供給管28から噴射される冷却ガ
スと水冷ジヤケツトにより冷却を受ける。次の被
処理物が固定支台62に載置されるまでのあいだ
にプツシヤーP4が作動され、この作動によりコ
ロ付き台車69は凹所68に沿つて一定スクロー
ク移動し、そのときに起立した一方向可転爪70
により被処理物は冷却室中を前進する。
この動作が後続する被処理物について順次繰返
されて被処理物が冷却室4の後端に送られると、
リミツトスイツチによりプツシヤーP5が作動し
て被処理物を出口部5の方向へと移動させる。そ
の間にリフターLF4が上昇し、リフター上端の
蓋板21により出口部5の開口15が密閉され
る。この密閉により出口置換室17が構成され、
N2ガスのような所定の雰囲気となる。次いでシ
ヤツターSH5が開放されると被処理物は出口置
換室17に装入され、シヤツターSH5の閉止後
リフターLF4が下降することにより被処理物は
抽出される。
抽出された被処理物は続いてプツシヤーP6に
よりコンベア6に移置され、該コンベア6の任意
の位置で台板から外されて取出される。
なお上記したところが標準的な運転状況である
が、本発明は台車機構19とリフターLF3が独
立して作動されるため、加熱室13で加熱した被
処理物を再び予熱室11に戻して低温加熱した後
冷却室4に装入し、あるいは低温加熱後加熱炉に
入れて再度高温加熱するなど自由な加熱サイクル
をとることができそれらはリミツトスイツチや光
電管などに用いてプログラム設定を行うことで容
易に実施できる。
以上説明した本発明によるときには、入口部1
に対し前後にシヤツタSH2,SH3を有する予熱
炉22を設けると共に、該予熱炉2の終端には下
部室12を介して縦型の加熱炉3を設け、さらに
加熱炉3に続いて前記下部室12と一端が通じた
水平状の冷却室4と出口部5を連設し、入口部1
と出口部5に被処理物の装入機構8と抽出機構1
6を設ける一方、予熱炉2の始端部から冷却室4
の始端部にわたるゾーンには、被処理物を予熱炉
内、下部室内および冷却室内に移置するための走
行自在かつ昇降自在な台車機構19を配し、加熱
炉2と下部室の境界にシヤツタSH4,SH4′を
設けると共に下部室12には台車機構19と交差
する関係位置にリフターLF3を設け、冷却室4
にはタクト送り機構20を設け、しかも、前記装
入機構8と抽出機構16が、それぞれリフター
LF1,LF4を備え、それらリフターLF1,LF
4が、昇降ロツド73と、外側域に開口部のパツ
キンに対する押圧突条76を有し内側域に支台7
7を固定した蓋板21と、この蓋板21に対し昇
降ロツド73を高さ方向で適度の遊びを持たせて
連結する連結体74とを備えており、前記台車機
構19が、予熱炉、下部室および冷却室始端の下
方域に沿つて設けられた横長の雰囲気ボツクス1
8と、この雰囲気ボツクス18のほぼ全長にわた
つて配され少なくとも両端部をリフターLF2,
LF2′により中空状に支えられ上面に数組のガイ
ドレール42,42を固定した台盤33と、該台
盤33のガイドレール42,42に対する車輪4
3,43と台盤33に取付けられたスプロケツト
ホイールに懸回してチエーン40,40とにより
台盤上を前後進する平行台車34,34と、それ
ら平行台車34,34上に互いに所定のスペース
をおいて立設された支柱板35,35とを備え、
前記下部室12のリフターLF3が、前記台盤3
3に形成した開孔65を貫通して支柱板35,3
5の間に延びるロツド64を有し、このロツド上
端に被処理物の支台66を固定し、ロツド64が
加熱炉中に上昇しているときにシヤツターSH4,
SH4′で下部室12を遮断するようになつてお
り、前記タクト送り機構20が、冷却室側端のプ
ツシヤーP3とこのプツシヤーP3と対向する位
置に設けたプツシヤーP4と冷却室底の凹所に配
置され前記プツシヤーP4の作動ロツドにより前
後進するコロ付き台車69と、このコロ付き台車
69に定間隔で取付けた一方向可転爪70とを備
えているので、予熱、加熱および冷却の各ゾーン
の雰囲気と温度の独立性を保たせつつ被処理物を
連続的に熱処理することができ、しかも特にトン
ネル構造の予熱炉2と冷却室4の間に下部室12
を介して縦型の加熱炉3を形成し、予熱炉2から
冷却室4にかけての被処理物移置を前記特殊構造
の台車機構19で行い、下部室12と加熱炉3間
の移送と加熱炉3の位置保持を、前記特殊構造リ
フターLF3により台車機構19の妨げとならな
いように行うため、被処理物を予熱工程と切離し
て独自の温度スケジユールで加熱できると共に、
加熱と予熱の繰返しも自在に行え、各種熱処理目
的に即応するバライテイに富んだ熱サイクルを実
施できる。さらに、通常のタクト送り炉のように
いわゆる押せ押せのかたちで被処理物を加熱しな
いため、被処理物に不必要な衝撃や振動を与えな
い。従つて温度および雰囲気の両条件を適正化し
やすいこととあいまち精密なろう付けなどの熱処
理を行うことができるなどのすぐれた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る連続加熱炉の一実施例を
示す平面図、第2図は第1図−線にそう断面
図、第3図は第1図−線にそう断面図、第4
図は第1図における予熱炉の断面図、第5図は第
1図における加熱炉の断面図、第6図は第1図
−線にそう断面図、第7図は第1図−線に
そう断面図、第8図は第1図−線にそう断面
図、第9図は第3図の拡大図、第10図は第5図
の拡大図、第11図は台車機構の駆動系を示す斜
視図、第12図は第1図における冷却室と出口部
の横断面図、第13図は冷却室におけるコロ付き
台車の半部背面図、第14図は同じくその側面
図、第15図は入口部と出口部のリフト機構を示
す正面図、第16図は同じくその部分拡大図であ
る。 1……入口部、2……予熱炉、3……加熱炉、
4……冷却室、5……出口部、8……装入機構、
12……下部室、16……抽出機構、18……雰
囲気ボツクス、19……台車機構、20……タク
ト送り機構、21……蓋板、33……台盤、3
4,34……平行台車、35,35……支柱板、
40,40……チエーン、42,42……ガイド
レール、43,43……車輪、66……支台、6
9……コロ付き台車、70……一方向可転爪、7
3……昇降ロツド、74……連結体、77……支
台、LF1,LF2,LF2′,LF3,LF4……リ
フター、SH2,SH2′,SH4,SH4′……シヤ
ツター。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入口部1に対し前後にシヤツタSH2,SH3
    を有する予熱炉22を設けると共に、該予熱炉2
    の終端には下部室12を介して縦型の加熱炉3を
    設け、さらに加熱炉3に続いて前記下部室12と
    一端が通じた水平状の冷却室4と出口部5を連設
    し、入口部1と出口部5に被処理物の装入機構8
    と抽出機構16を設ける一方、予熱炉2の始端部
    から冷却室4の始端部にわたるゾーンには、被処
    理物を予熱炉内、下部室内および冷却室内に移置
    するための走行自在かつ昇降自在な台車機構19
    を配し、加熱炉2と下部室の境界にシヤツタSH
    4,SH4′を設けると共に下部室12には台車機
    構19と交差する関係位置にリフターLF3を設
    け、冷却室4にはタクト送り機構20を設け、 しかも、前記装入機構8と抽出機構16が、そ
    れぞれリフターLF1,LF4を備え、それらリフ
    ターLF1,LF4が、昇降ロツド73と、外側域
    に開口部のパツキンに対する押圧突条76を有し
    内側域に支台77を固定した蓋板21と、この蓋
    板21に対し昇降ロツド73を高さ方向で適度の
    遊びを持たせて連結する連結体74とを備えてお
    り、 前記台車機構19が、予熱炉、下部室および冷
    却室始端の下方域に沿つて設けられた横長の雰囲
    気ボツクス18と、この雰囲気ボツクス18のほ
    ぼ全長にわたつて配され少なくとも両端部をリフ
    ターLF2,LF2′により中空状に支えられ上面
    に数組のガイドレール42,42を固定した台盤
    33と、該台盤33のガイドレール42,42に
    対する車輪43,43と台盤33に取付けられた
    スプロケツトホイールに懸回したチエーン40,
    40とにより台盤上を前後進する平行台車34,
    34と、それら平行台車34,34上に互いに所
    定のスペースをおいて立設された支柱35,35
    とを備え、 前記下部室12のリフターLF3が、前記台盤
    33に形成した開孔65を貫通して支柱板35,
    35の間に延びるロツド64を有し、このロツド
    上端に被処理物の支台66を固定し、ロツド64
    が加熱炉中に上昇しているときにシヤツターSH
    4,SH4′で下部室12を遮断するようになつて
    おり、 前記タクト送り機構20が、冷却室側端のプツ
    シヤーP3とこのプツシヤーP3と対向する位置
    に設けたプツシヤーP4と冷却室底の凹所に配置
    され前記プツシヤーP4の作動ロツドにより前後
    進するコロ付き台車69と、このコロ付き台車6
    9に定間隔で取付けた一方向可転爪70とを備え
    ている ことを特徴とする連続加熱炉。
JP11032081A 1981-07-15 1981-07-15 連続加熱炉 Granted JPS5812983A (ja)

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