JPS644746Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、リード線のカツト及びフオーミング
装置にリード線を有する電子部品を搬送するホツ
パーに関し、さらに詳しくは、中央に重心のある
素子を有し、該素子の軸線方向両側にリード線を
有する電子部品、例えば、抵抗、コンデンサー、
ダイオード、メツキ線等の位置決めのむずかしい
素子を常時中央に位置させた態様で搬送してリー
ド線のカツト及びフオーミング装置に取付けられ
るホツパーに関するものである。

従来におけるリード線を有する電子部品は表面
に複数の溝を有するベルトコンベアによつて搬送
される。しかして、前記電子部品はベルトコンベ
アの溝に収容されないとか、傾いたりして搬送さ
れるため、次のカツト及びフオーミング装置にお
ける加工において素子の位置合わせがスムーズで
ないためにリード線の加工が難しいものである。

これは、カツト及びフオーミング加工のために
は、ホツパーから搬送される素子が中央に位置し
ないと加工は困難となるからである。

本考案はこれらの欠点を除去し、素子のセンタ
ーが中央に位置するように水平に搬送されること
を目的としたホツパーである。

以下本考案の一実施態様を表わした図面に基づ
いて説明する。

第１図は本考案に係るホツパーの斜視図、第２
図は第１図のＡ−Ａ断面図である。

１はホツパーであつて、このホツパー１は一対
の外枠２の後端部を棒３で固定し、中間部は回転
体６の軸と平行な軸棒４で固定し、先端部は取付
棒５により固定して平行に固定されている。な
お、この一対の外枠２の先端部下端には取付穴２
ａが設けられている。

この一対の外枠２の内側後方には、リード線９
を有する電子部品７、すなわち素子部８とこの素
子部８の軸線方向両側にリード線９を有する電子
部品７が収容される受皿部１０が設けられてい
る。

この受皿部１０は中央部分を窪ませて弧状に形
成するのがよい。

また、この受皿部１０の先端には電子部品７を
回転体６の拾溝１４に移動させる受部１１が設け
られている。

なお、この受部１１は電子部品７が自重で該受
部１１の先端に移動するように傾斜面にするのが
よい。

この受部１１先端に近接して所定幅の回転体６
が配置されている。

この回転体６の外周には軸線方向に沿つて所定
間隔で拾溝１４が設けてあり、この回転体６は一
方の外枠２を介してベルト１２ａの駆動によつて
駆動するベルト車１３を取付けた駆動軸１２に軸
着されている。

この回転体６の軸方向長さすなわち回転体６の
幅は少なくとも素子部８の幅よりも大きい幅に成
型してあり、拾溝１４の断面形状は、回転方向側
１５はやや傾斜面とし、後側１６は中心線に沿つ
て垂直にするのがよい。

回転体６の両側には、前記回転体６の外径より
少径の一対の弧状部１７が拾溝１４より下方に位
置するように配置され、この弧状部１７の一方端
は受部１１の先端に連結されている。なお、この
弧状部１７の径は素子部８の外周からリード線９
の基部までの距離によつて設定される。

この弧状部１７の先端には、この弧状部１７と
同幅の一対の舌片１８を設け、この舌片１８は回
転体６の周面より前方に突出させてある。またこ
の舌片１８は回転体６の拾溝１４によつて搬送さ
れた電子部品７が次の工程のカツト及びフオーミ
ング装置（図示省略）に自重で移動するように先
端を下向にした傾斜面が設けられている。

１９はセンタリングガイド部であつて、このセ
ンタリングガイド部１９は、この軸棒４を移動さ
せて、素子部８の幅に合わせて幅を調整する一対
のガイド体２０と受部１１及び受皿部１０に沿つ
て移動する一対のリード線幅調整板２１とから構
成されている。

このうちガイド体２０は、該ガイド体２０の下
端に直角に、回転体６の外径とほぼ等しい内径曲
率のカバー２２が設けてあり、このカバー２２に
は電子部品７の素子部８を中央に位置するように
修正する傾斜部２４と、この傾斜部２４の先端に
素子部８が拾溝１４と平行に位置するように位置
決めする直線部２３が設けてある。

また、ガイド体２０の後端部には、軸棒４を左
右に移動する筒部２６が一体設され、該筒部２６
にはビス２５が取付けられている。

また、一対のガイド体２０の外側で、かつ一対
の外枠２の内側には、受部１１及び受皿部１０に
沿つて電子部品７のリード線９をそろえるリード
線幅調整板２１が配置され、このリード線幅調整
板２１の後端部には棒３の軸方向に移動する筒体
２７を設け、他方先端部には軸棒４を移動し、ビ
ス２８で該軸棒４に固定される筒体２９が一体設
されている。

また、このリード線幅調整板２１の内側であつ
て、受部１１の位置には電子部品７を一個ずつ受
部１１を通過させるための案内片３０が設けられ
ている。

「作用」 以上の構成の本考案は、電子部品７の長さに一
対のリード線の幅調整板２１を位置合わせして、
ビス２８で固定した後、素子部８の幅程度に一対
のガイド体２０の直線部２３の幅を位置合わせし
てビス２５で固定する。

そして、受皿部１０に電子部品７を収容し、拾
溝１４方向に電子部品７を配置して受部１１側に
移動させると、電子部品７は回転体６の拾溝１４
によつて搬送される。このとき電子部品７はガイ
ド体２０の傾斜部２４搬送されると素子部８が中
央にくるように該傾斜部２４によつて修正移動さ
れ、該素子部８は直線部２３に達すると中央に位
置決めされ、この状態を維持してリード線９が舌
片１８に移動される。

そして、電子部品７は傾斜した舌片１８を自重
によつて移動し、次の工程のカツト及びフオーミ
ング装置側に定まつた方向で搬送されるのであ
る。

なお、ベルト１２ａで駆動されるベルト車１３
の回転速度は余り高速に回転しないのがよい。

〔効果〕

以上述べた本考案によれば、中間に素子部を有
し、該素子の軸線方向両端にリード線を有する電
子部品が回転体の拾溝と同一方向に位置決めさ
れ、電子部品は拾溝方向以外の方向に位置するこ
とがない。

従つて、舌片には素子部を中央に配置した状態
でリード線が乗り、定位置状態で次の工程に搬送
されるため、次工程の作業をスムーズに行うこと
ができる。

また、電子部品の素子部は傾斜部で該素子部が
中央に位置するように修正され、かつ、それに続
く直線部によつて中央に位置するようにして搬送
されるから、素子部は必ず中央に位置するように
することができるものである。

さらに、このセンタリングガイド部は任意に幅
調整可能であるから全体長さ、素子長さの異なる
種々の電子部品に対応できるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例に関し、第１図はホツパ
ーの斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対の外枠を棒と軸棒と取付棒とにより平行に
   固定し、該一対の外枠の内側後方に電子部品を収
   容する受皿部を設けると共に、該受皿部の先端に
   受部を設け、該受部に近接させて、外枠を介して
   ベルト駆動によつて駆動するベルト車を取付けた
   駆動軸に軸着され、軸線方向に沿い素子部幅より
   大きい幅の回転方向側を傾斜面とするとともに後
   側を垂直に形成した拾溝を外周に一定間隔で刻設
   した回転体を配置し、この回転体の軸方向両側に
   は回転体の周面より前方へ突出させた舌片を先端
   に有し、該回転体の直径よりやや小さい曲率の一
   対の弧状部を前記受部先端に連設し、前記軸棒に
   は下端部に前記回転体の外径とほぼ等しい内径曲
   率とし、内側先端部に直線部を設け、かつ後端部
   に傾斜部を有するカバーを設けると共に、軸棒に
   沿つて移動して所定位置でビス固定される筒部を
   上端部に設けた一対のガイド体を配置し、この一
   対のガイド体の外側であつて、一対の外枠の内側
   に、受部及び受皿部に沿い駆動軸方向に移動し、
   後端部には棒に沿つて移動する筒体を有し先端部
   には軸棒に沿つて移動しビスで固定される筒体を
   有する一対のリード線幅調整板を配置したセンタ
   リングガイド部を配置した構成よりなるリード線
   を有する電子部品のホツパー。