JPS5851135Y2 - 部品切出し装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は連続コンベアのような移送体上に整列された複
数の部品を間歇コンベア等へ１個づつ切出して供給する
部品切出し装置に関するものである。

一般に、コンデンサや抵抗等の電子部品は、例えば第１
図に示すようなタイバ一部品１として、複数個が一括し
て製造されている。

このタイバ一部品１は各部品２の各リード線３端部を長
尺な磁性体のタイバー４に接続した構成のもので、この
タイバ一部品１の状態で部品２は検査工程等の各種工程
へ送られている。

又、タイバ一部１の各種工程への供給は、例えば連続コ
ンベアで多数のタイバ一部品１を密接させて各工程まで
移送し、そして１個づつを切出して各工程の間歇コンベ
ア等へ受渡して行うのが通常である。

しかし乍ら、連続コンベアで多数個密接して移送されて
きたタイバ一部品１を１個づつ確実に切出すことは難し
く、ためにこの切出しを従来は手動で行っていた。

本考案はこのようなタイバ一部品１の切出しの問題点に
鑑み、この切出しを確実、且つ全自動化し得るようにし
た部品切出し装置を提供するもので、以下実施例につい
て図面を参照して説明する。

第２図に於て、５は部品、例えば上述のタイバ一部品１
を複数個整列させて各種工程まで移送する部品移送部、
６は部品移送部５からタイバ一部品１を１個づつ切出す
部品切出し部、７は部品切出し部６で切出されたタイバ
一部品１を１個づつ受は止める間歇コンベアである。

部品移送部５は移送体、例えば２不平行な断面円形ベル
ト８と、このベルト８を張設して、ベルト８を適宜前後
動送りさせる部品送りプーリー９とを主体に構成される
。

この部品送すプーリー９は正逆回転用モーター（図示せ
ず）で駆動され、又、ベルト８は第３図に示すように、
タイバ一部品１のタイバー４の両端部を塔載して、タイ
バ一部品１を吊下保持して整送する。

又、ベルト８へのタイバ一部品１の供給は手動、或は自
動で行われて、ベルト８の上を多数のタイバ一部品１が
密接して並び、整送される。

又、部品送りプーリー９の外周面にベルト８の外径とほ
ぼ同程度の深さのＵ字溝９′を設け、このＵ字溝９′に
ベルト８を嵌入させると共に、部品送りプーリー９の外
周上には多数の切欠き１０を等間隔に設ける。

尚、部品移送部５の図面上の１１はベルト８の受は台、
１２はベルト８上に配列されたタイバ一部品１のタイバ
ー４の両端に沿つて設けた部品移送ガイドである。

次に部品切出し部６を説明すると、これはベルト８の前
方位置、詳しくはベルト８が部品送りプーリー９に嵌入
する位置で上下動するストッパー１４と、押え部材１５
とで構成される。

ストッパー１４は前記位置で、且つ第３図に示すように
、２本のベルト８の内側近傍に２個が配置されて、降下
した定位置でベルト８の前進動で送られてきたタイバ一
部品１のタイバー４に接当し、タイバ一部品１の移送を
停止する。

このストッパー１４のタイバー４との接当面には磁石１
６が取付けられ、従って、タイバー４がストッパー１４
に接当すると磁性体のタイバー４は磁石１６に吸着され
る。

尚、タイバー４が磁性体でない場合は、磁石１６の代り
に真空吸着ノズルを設けて、タイバー４を真空吸着させ
るようにする。

又、上記押え部材１６は２個のストッパー１４の内側近
傍に２個を配置し、降下した定位置でストッパー１６に
吸着されたタイバ−４上面に接当して、タイバー４を押
える。

又、これら押え部材１５やストッパー１４は夫々のシリ
ンダー１７ 、１７’で独立して上下動される。

上記部品切出し部６で切出された１個のクイバ一部品１
は後述要領で部品送りプーリー９の周面上を伝い、途中
で２個の部品路しガイド１８．１９と、部品挿入ガイド
２０及び部品倒れ防止ガイド２１でガイドされて間歇コ
ンベアＴ上に設けた間歇送りヘッド２２のスリットに落
下していく。

この間歇コンベア７は部品送すプーリー９の内側近傍に
沿って配設され、部品移送部５と部品切出し部６に連動
する。

次に上記構成の動作を順序を追って説明する。

まず部品切出し部６のストッパー１４を定位置まで降下
させ、押え部材１５を定位置まで上昇させる。

この状態に於て、部品移送部５を前進駆動させる。

即ち、部品送りプーリー９を図面の反時計方向に回転（
正回転）させて、ベルト８を前進移動させる。

するとベルト８上に配列したクイバ一部品１はその最前
列のものがストッパー１４に当り、磁石１６で吸着され
る。

この時、後続のクイバ一部品１は最前列のものから後へ
第４図に示すように密接して続く。

そして、最前列のダイパ一部品１′をストッパー１４に
当り、吸着されると、これを信号で検出する等して部品
送りプーリー９を定角度逆回転させ、ベルト８を定スト
ローク後退移動させる。

すると第５図に示すように、最前列のタイバ一部品１′
はストッパー１４に吸着されたまま残り、後続のタイバ
一部品１はベルト８と共に後退して最前列のタイバ一部
品１′から離れる。

次に、押え部材１５を降下させてストッパー１４に吸着
されているタイバ一部品１′を押える。

同時にストッパー１４を上昇させて、第６図（こ示すよ
うに、最前列のタイバ一部品１′からストッパー１４を
逃す。

そしてストッパー１４の上昇に追従させて押え部材１５
を上昇させ、同時にベルト８を再び前進移動させる。

すると最前列のタイバ一部品１′は少し前進したところ
で、そのタイバー４′の両端部が部品送りプーリー９周
上の１つの切欠き１０に嵌って係止され、そのまま部品
送りプーリー９の正回転に従って間歇コンベア１に向う
。

そして、このタイバ一部品１′がストッパー１４の下を
通り過ぎた時点でストッパー１４を再び降下させて、次
のタイバ一部品１“の前進を待ち受けさせる。

これか第７図に示す状態である。そして部品切出し部６
で切出された先の最前列のタイバ一部品１′は次のよう
に間歇コンベア７の間歇送りヘッド２２に落下していく
。

即ち、このタイバ一部品１′は部品送りプーリー９の正
回転によって、まず部品路しガイド１８にタイバー４′
が接触する。

するとこの接触圧によって、部品路しタイド１６は第８
図矢印方向に押し開かれ、タイバ一部品１′は下方に進
み、そして次の部品路しガイド１９に接触する。

すると部品路しガイド１９も図示矢印方向に開かれ、タ
イバ一部品１′は部品挿入ガイド２６に接触して加速度
を弱めながら自重で落下していく。

この部品挿入ガイド２０はその内面がガイドとなって、
落下するタイバ一部品１′のタイバー４′を間歇コンベ
ア７の所定の間歇送りヘッド２２へ滑り落す。

このように、間歇送りヘッド２２にタイバ一部品１′が
送り込まれると、それを検出する信号でもって間歇コン
ベア１は１ピッチ間歇動する。

以後、上記動作が繰り返される。

尚、本考案は上記実施例に制約されることなく、例えは
部品移送部は移送する部品の形態に応じて適宜の移送手
段を採用できるし、部品はタイバ一部品に限定されない
。

以上説明したように、本考案は前後動する移送体上に部
品を整列させ、前後動を利用して最前列の部品だけをス
トッパーで吸着して後続部品から離し、そして押え部材
でストッパーから部品を離して切出すようにしたから、
部品の１つ１つの切出しが容易で、且つ確実にでき、又
、全自動化が簡単な機構で可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は部品の正面図、第２図は本考案の実施例を示す
側面図、第３図は第２図Ａ−Ａ線断面図、第４図乃至第
７図は第２因習部での部品切出し動作説明図、第８図は
部品落下説明図である。 １・・・・・・部品、５・・・・・・部品移送部、６・
・・・・・部品切出し部、１４・・・・・・ストッパー
１５・・・・・・押え部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前後動する移送体上に複数の部品を整列させた部品移送
   部と、前記移送体の前方端部で上下動し、移送体の前進
   動で送られてきた最前列の部品を吸着して部品移動を止
   めるストッパー、及びストッパー近傍で上下動し、スト
   ッパーで吸着された部品を適宜押える押え部材を有する
   部品切出し部とを具備し、上記移送体の後退勤でストッ
   パーに吸着された最前列の部品から後続の部品を離隔し
   ておいて、押え部材で最前列の部品を押えてこの部品か
   らストッパーを逃し、次に押え部材を逃して、部品を切
   出すようにしたことを特徴とする部品切出し装置。