JPS644579B2 - - Google Patents

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JPS644579B2
JPS644579B2 JP12010484A JP12010484A JPS644579B2 JP S644579 B2 JPS644579 B2 JP S644579B2 JP 12010484 A JP12010484 A JP 12010484A JP 12010484 A JP12010484 A JP 12010484A JP S644579 B2 JPS644579 B2 JP S644579B2
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JP
Japan
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alloy
corrosion resistance
strongly
corrosion
sulfiding
Prior art date
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Expired
Application number
JP12010484A
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English (en)
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JPS61551A (ja
Inventor
Manabu Tamura
Naoji Yamanochi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Kokan Ltd filed Critical Nippon Kokan Ltd
Priority to JP12010484A priority Critical patent/JPS61551A/ja
Publication of JPS61551A publication Critical patent/JPS61551A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕 この発明は、強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気で
の耐食性に優れた耐熱合金に関するものである。 〔従来技術とその問題点〕 火力発電所用大型ボイラの高圧蒸気発生用およ
び熱交換器用の過熱器管または再熱器管は、燃料
中の不純物に由来するS、V、Na、Kなどと燃
焼用空気に由来する酸素とにより、激しく酸化−
硫化腐食を受ける。この腐食が大きく進んで管の
肉厚が減少すると管が受ける応力が増大するか
ら、噴破事故を発生する危険が生ずる。そのため
に、過熱器管、再熱器管などには、18−8系ステ
ンレス鋼など耐食性の高い合金材料が使用されて
いる。しかし、現状では、これら耐食性の高い合
金材料といえども、激しい酸化−硫化腐食に対し
ては充分でない。 このような酸化−硫化腐食を防ぐためには、一
般に、(1)ボイラの燃料に不純物の少ない良質なも
のを用いる、(2)MgOなどの腐食抑制剤をボイラ
内に導入する、(3)クロムメツキ処理、クロム拡散
浸透処理などの表面処理を管に施して、管の耐食
性を向上させることが考えられる。 しかし、これら(1)〜(3)の方法は次のような難点
がある。(1)の方法:燃料費が高くつく。従つて、
経済的見地から簡単に実施するというわけにはい
かない。(2)の方法:MgOなどの添加によつて充
分な効果をあげるためには、莫大な量を添加する
必要がある。この方法も実用的でない。(3)の方
法:クロムメツキ処理、クロム拡散浸透処理は、
長尺の管に均一に施すことが難しく、これによつ
て管の耐食性を向上させることは困難である。 そこで、激しい酸化−硫化腐食に対して耐食性
に優れた耐熱合金が要望されている。 一般に、合金鋼が18−8系ステンレス鋼から
Ni基合金(例えばインコネル617)になるに従つ
て、強度および耐食性が増すことが知られてい
る。しかし、これが成立つのは、強酸化の腐食雰
囲気においてであり、低酸化または強硫化の腐食
雰囲気およびハロゲンを含む腐食雰囲気では成立
たない。例えばNi基超合金は、酸化腐食雰囲気
では優れた耐食性を示すが、強硫化の腐食雰囲気
ではNi3S2を形成して耐食性を劣化する。 また、シヨツトブラストなど表面冷間加工によ
つて合金鋼の耐酸化性を改善できることについて
は、多くの報告がある。例えばボイラでの水蒸気
酸化について、SUS321HTB鋼(18−8系ステ
ンレス鋼)の管の内面にシヨツトブラスト加工を
施すと、実質的に酸化が起こらなくなると報告さ
れている。 しかし、表面冷間加工によつて全ての合金鋼の
耐酸化性が改善されるものではない。例えばシヨ
ツトブラスト加工は、逆に条件によつては耐酸化
性を損なう報告もある。従つて、例えばインコロ
イ800合金およびそれ以上の高級合金は水蒸気酸
化に対して極めて優れた耐食性を示すが、これに
表面冷間加工を施すことは、耐酸化性を損う虞れ
もあり、耐酸化性を損わないまでも他の性能を害
する可能性もある。 このように、合金鋼の耐食性と言つても、腐食
環境が違うと耐食性を示さなかつたり、表面冷間
加工による耐食性の向上と言つても、必ずしも全
ての合金鋼の耐食性が向上するものではなかつた
りして、表面冷間加工による耐食性を含めて合金
鋼自体の耐食性を向上させることについては、一
律に論ぜられない。まして、強酸化かつ強硫化の
腐食雰囲気での耐食性に優れた合金については、
ほとんど未知であるのが実状である。 〔発明の目的〕 この発明は、上述の現状に鑑み、火力発電所用
大型ボイラの過熱器管、再熱器管などが曝される
強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気での耐食性に優れ
た耐熱合金を提供することを目的とする。 〔発明の概要〕 この発明の耐熱合金は、 C:0.1wt%以下、 Cr:22〜45wt%、 Ni+Co:18〜70wt%、 残り:Feおよび不可避不純物、 からなる面心立方構造の単相組織の耐熱合金であ
つて、表面の冷間加工により表面硬さを荷重
100gのビツカース硬度で350以上としたことに特
徴を有する。 〔発明の構成〕 この発明で、強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気と
は、例えば火力発電所用大型ボイラの高圧蒸気発
生用および熱交換器用の過熱器管、再熱器管など
が曝されるような雰囲気を言い、より具体的に
は、酸素分圧PO2が10-10気圧以上であつて、かつ
硫黄分圧PS2が10-8気圧以上である雰囲気を言う。 この発明で、合金の成分組成を、C:0.1wt%
以下、Cr:22〜45wt%、Ni+Co:18〜70wt%、
残り:Feおよび不可避不純物と定めたのは、次
の理由からである。 C:Cは高温強度を向上させる作用をもつ有効
な元素であるが、多量のCは溶体化処理時にマト
リツクスに溶け込まず、また溶け込んだとしても
高温での使用中に、そのほとんどがCr炭化物と
して析出して耐食性を損う。従つて、このような
Cが溶け込まないことやCr炭化物の析出を防止
することから、Cは0.1wt%以下と定めた。 Cr:Crが22wt%未満では、たとえ合金の表面
硬さを高めても、強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気
での耐食性が充分でない。またCrが45wt%を越
えると、合金の表面硬さを高めることによる耐食
性の向上効果が余り増加しない。一方、Cr含有
量が増加するとそれだけ合金のコストが高くな
る。以上の理由から、Crは22〜45wt%と定めた。 Ni+Co:Niは合金の結晶構造を面心立方構造
(fcc)とする上に不可欠な元素であり、18wt%
未満ではfcc構造の単相組織とすることが不可能
となるので、その下限を18wt%と定めた。Coも
Niと同様な効果を有し、Niの一部または全部を
同量のCoで置換することができる。これらの元
素の上限は特に制限されないが、市販スクラツプ
を利用した母合金の活用を図り、安価な合金を提
供しようとすると、合金中には相当量のFeが混
入してくることになる。このような観点からNi
+Coの上限は70wt%と定めた。 この発明で、合金の組織を、上記した成分組成
を有する高Cr系合金のfcc構造の単相組織とした
のは、フエライト系の高Cr合金はσ相の析出に
より極めて脆くなることと、fcc構造以外の組織
構造のものはfcc構造のものより一般に高温強度
が劣ることからである。 この発明で、合金の表面硬さをビツカース硬度
HVS(荷重100g)で350以上としたのは、上記した
成分組成を有するfcc構造の単相組織からなる合
金に、強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気での耐食性
を充分に賦与するためである。合金の表面硬さが
ビツカース硬度で350未満では、その成分組成お
よび組織構造が、この発明で規定するものであつ
ても、充分な耐食性が安定して賦与されない。 なお、この発明の合金として、上記した成分以
外に、脱酸剤あるいは強度向上元素として、Si:
2wt%以下、Mn:2wt%以下、MoまたはW:
10wt%以下、Ti:3wt%以下、Nb:3wt%以下、
Al:3wt%以下の1種または2種以上をさらに含
有させたものを用いても、この発明の効果は何ら
損われることなく発揮することが確認されてい
る。この場合、Si、Mo(またはW)、Ti、Nbお
よびAlは、いずれもfcc構造の形成を妨げbcc構
造の形成を助長する傾向をもつため、上記した範
囲を越えて含有させると相バランスがくずれてく
るので、規定以下におさめる必要がある。また
Mnは2wt%を越えて含有させると、溶接性およ
び加工性を損うので、2wt%を上限とする。 〔実施例〕 次に実施例によりこの発明を説明する。 第1表に示すように、9種類のCr−Ni−Fe系
の合金に溶体化処理をしたのち、表面冷間加工を
与えて、本発明例合金I、P、R、Uと比較例合
金A、B、C、D、E、F、G、H、O、Q、
S、T、V、W、X、Yとを得、次いで、これを
供試材として石炭灰腐食試験を行ない、腐食減量
△Wを求めた。 ここで、比較例合金のうちA〜GおよびV〜Y
は、合金の成分組成をこの発明の範囲外としてあ
る。またO、Q、SおよびTは、合金の成分組成
はこの発明の範囲内であるが、表面硬さをこの発
明の範囲外としてある。 表面冷間加工は、グラインダ加工、スチールシ
ヨツト加工および切削加工の3種類(但し、切削
加工は比較例合金Tのみ)で、合金の表面硬さが
ビツカース硬度HVSで260〜551となる範囲で行な
つた。合金表面のビツカース硬度HVSは、ビツカ
ース硬度計の圧子の負荷を100grとして測定した。 石炭灰腐食試験は、Na2SO434wt%、
K2SO441wt%、Fe2O325wt%からなる石炭灰を
合金表面に塗布したのち、SO21%、O25%、
CO210%、残部N2からなる強酸化かつ強硫化の
腐食雰囲気中、温度700℃、時間100hrの条件で行
なつた。 石炭灰腐食試験による腐食減量△Wを添付の図
面に示す。また、溶体化のままの場合の腐食減量
△W(ST)と表面冷間加工を加えた場合の腐食減
量△W(加工)とから、表面冷間加工によつて耐
食性の改善される度合を示す耐食性の改善率η
(%)を、下式より求めて第1表に併せて示す。
【表】
〔発明の効果〕
以上の実施例からも明らかなように、この発明
の耐熱合金は、強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気に
対して優れた耐食性を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の合金および比較のための合
金の石炭灰腐食試験による腐食減量を示すグラフ
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C:0.1wt%以下、 Cr:22〜45wt%、 Ni+Co:18〜70wt%、 残り:Feおよび不可避不純物、 からなる面心立方構造の単相組織の耐熱合金であ
    つて、表面の冷間加工により表面硬さを荷重
    100gのビツカース硬度で350以上としたことを特
    徴とする強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気での耐食
    性に優れた耐熱合金。
JP12010484A 1984-06-13 1984-06-13 強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気での耐食性に優れた耐熱合金 Granted JPS61551A (ja)

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JP12010484A JPS61551A (ja) 1984-06-13 1984-06-13 強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気での耐食性に優れた耐熱合金

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JP12010484A JPS61551A (ja) 1984-06-13 1984-06-13 強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気での耐食性に優れた耐熱合金

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JPS61551A JPS61551A (ja) 1986-01-06
JPS644579B2 true JPS644579B2 (ja) 1989-01-26

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JP12010484A Granted JPS61551A (ja) 1984-06-13 1984-06-13 強酸化かつ強硫化の腐食雰囲気での耐食性に優れた耐熱合金

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04135508U (ja) * 1991-06-05 1992-12-16 株式会社ダイフク 工具用回転棚装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US4853183A (en) * 1987-08-28 1989-08-01 Chas S. Lewis & Co., Inc. Air meltable castable corrosion resistant alloy and its process thereof
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JPWO2023176650A1 (ja) * 2022-03-17 2023-09-21

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JPS61551A (ja) 1986-01-06

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