JPS644403Y2 - - Google Patents

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JPS644403Y2
JPS644403Y2 JP14179081U JP14179081U JPS644403Y2 JP S644403 Y2 JPS644403 Y2 JP S644403Y2 JP 14179081 U JP14179081 U JP 14179081U JP 14179081 U JP14179081 U JP 14179081U JP S644403 Y2 JPS644403 Y2 JP S644403Y2
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JP
Japan
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solvent
liquid sample
permeable membrane
absorbent material
absorbent
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JP14179081U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、少量の液体を迅速に濃縮するための
小形液体濃縮装置に関する。
近時、微量分析技術の向上によつて、少量の液
体試料、たとえば血、尿、クロマトグラフ溶出液
などからその濃縮液を迅速に得ることが要求され
ている。この要求に対して、特公昭51−41103号
公報においては、溶媒を吸収する性質を有する吸
収性物質と濃縮されるべき液体試料とを透過性膜
を介して接触させ、液体試料中の溶媒を選択的に
上記の膜を透過させて吸収性物質に吸収させ、液
体試料を濃縮する方法が提案されている。
ところで、上記の公知の装置は、下記の欠点が
ある。
(1) 吸収性物質と透過性膜とは単に物理的に接触
させた状態で使用されているからしばしば両者
間に接触不良が生じる。接触不良が生じると、
その箇所では吸収性物質による溶媒の吸収作用
が低下又は停止するため、濃縮に長時間を要す
る問題がある。
(2) 使い捨ての濃縮装置であるため、吸収性物質
の構成材料として、溶媒吸収性は優れていても
高価な材料はコスト的に使用し難い。
本考案は従来装置にみられた上記の欠点のない
新規な小形液体濃縮装置を提案するものであつて
濃縮されるべき液体試料を収容する収容器の少な
くとも一面に、透過性膜を介して液体試料中の溶
媒を吸収し得る吸収性物質を設け、上記の吸収性
物質層の外側に通風手段を設けてなることを特徴
とするものである。
以下、図面により本考案を一層詳細に説明す
る。第1図は、本考案の実施例の斜視図であり、
第2図は第1図の断面図である。
第1図及び第2図において、濃縮されるべき液
体試料Wを収容した収容器1は、液体試料Wの濃
縮の程度が透視できる透明材料、たとえばガラ
ス、有機ガラス類などからなる壁材2と透過性膜
3とにより形成されている。
透過性膜としては、液体試料W中の溶媒に対し
ては透過性であり、液中に保留されるべき成分に
対しては非透過性である、いわゆる半透性を有す
る公知のものが用いられる。液中に保留されるべ
き成分の大きさに従つて、逆浸透膜、限外過膜
などの微細孔膜、あるいは血球のような粒状物に
対してのみ非透過性を示す比較的大きな細孔を有
する膜など、液体試料Wの種類に応じて適宜選択
使用される。
透過性膜3は、その外側面に結合された吸収性
物質4の層を有する。この吸収性物質を構成する
材料としては、液体試料Wに含まれる溶媒を吸収
し得るものであれば任意のものを用いることがで
き、たとえば、溶媒が水であるときはアクリルア
ミド・スターチ共重合体、アクリルニトリル・ス
ターチ共重合体などが用いられ、溶媒がベンゼ
ン、トルエンなどの有機溶媒であるときは、天然
ゴム、ブチルゴムなどの天然乃至合成ゴム類が用
いられる。吸収性物質4はソリツドの形態で用い
てもよいが溶媒の吸収性を良好ならしめるため
に、スポンジ、独立気泡を含む発泡体、繊維堆積
体など吸収表面積が大きくなる形態で用いること
が好ましい。
透過性膜3は吸収性物質4の表面上に従来公知
の不織布又は織布等の支持体に透過膜を一体的に
形成させる方法と同様の方法によつて一体的に形
成させたものが特に好ましい。
吸収性物質4は、通風室5内に収納されており
通風室5を構成する天井、側壁、床の端は、図示
する通り、透過性膜3の周辺と接着剤の使用によ
り結合されている。また、通風室5は乾燥気体の
導入口6と排出口7とを有する。
次に本実施例の使用法につき説明すると、収容
器1の天井に設けた液体試料出入口8により注射
器を用いて適当量の液体試料Wを収容器1中に供
給する。この供給直後から、吸収性物質4の溶媒
吸収力によつて試料W中の溶媒の透過が開始し、
透過した溶媒は吸収性物質4中に吸収され、かく
して液体試料Wの濃縮が進行する。本考案におい
ては、上記した通り透過性膜3と吸収性物質4と
が結合しているので、従来装置にしばしばみられ
た両者の接触不良に起因するトラブルがなく、吸
収性物質4による溶媒の吸収、つまり液体試料W
の濃縮が順調に行われることとなる。
液体試料Wの濃縮の過程において、又は濃縮終
了後において乾燥気体導入口6より乾燥空気、窒
素などの乾燥気体、好ましくはその温風、熱風を
供給し、吸収性物質を乾燥させる。この通風を濃
縮過程において行うと、吸収性物質4は絶えず乾
燥状態に維持され、このようにして初期の溶媒吸
収力が維持されるので濃縮速度が促進される利点
がある。また少なくとも濃縮終了後に通風を充分
に行つて吸収性物質4を乾燥させることにより、
装置のくり返し使用が可能となる。
第3図は本考案の他の実施例の断面図であつ
て、液体試料Wを収容した円筒状の収容器1は、
側壁全体が吸収性物質4の層と接合した透過性膜
3で形成されており、透過性膜4の層の外側に乾
燥気体導入口6及び排出口7とを有する通風室5
が設けられる。
収容器1の下部の透過性膜表面には、金属箔な
どの溶媒不透性材料からなる濃縮自動停止壁8が
設けられており、収容器1の最下部は接着剤9に
より通風室5の底面に結着されている。
第3図に示す実施例の使用法は前記実施例のも
のとほぼ同じである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例の斜視図、第2図は
第1図の断面図であり、第3図は本考案の他の実
施例の断面図であつて第1図〜第3図において、
1は濃縮されるべき液体試料Wを収容する収容
器、3は透過性膜、4は透過性膜に結合した吸収
性物質、5は通風室、6は乾燥気体導入口、7は
同排出口である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 濃縮されるべき液体試料を収容する収容器の少
    なくとも一面に、透過性膜を介して、液体試料中
    の溶媒を吸収し得る吸収性物質を設け、上記吸収
    性物質の外側に通風手段を設けてなることを特徴
    とする小形液体濃縮装置。
JP14179081U 1981-09-24 1981-09-24 小形液体濃縮装置 Granted JPS5848303U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14179081U JPS5848303U (ja) 1981-09-24 1981-09-24 小形液体濃縮装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14179081U JPS5848303U (ja) 1981-09-24 1981-09-24 小形液体濃縮装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5848303U JPS5848303U (ja) 1983-04-01
JPS644403Y2 true JPS644403Y2 (ja) 1989-02-06

Family

ID=29934857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14179081U Granted JPS5848303U (ja) 1981-09-24 1981-09-24 小形液体濃縮装置

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JPS5848303U (ja) 1983-04-01

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