JPS643780B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明はシート給送整合装置に係り、特にコピ
ーすべきシート若しくは文書の自動複写機内で斜
行を改して整合させることに関する。 本発明はシート複写プラテンへオリジナルが自
動的に給送され、複写プラテン上に載せられてい
る間に複写され、そして所望部数の複写が行われ
た後に複写プラテンから送り出されるような自動
複写機に特に適用されるものである。 高速度の作動ともに多機能を有する電子写真複
写機の引続く開発により、コピーすべきシート若
しくは文書、即ちオリジナルシートを自動的に処
理すなわち取扱うことが望まれるようになつた。
過去における多くの自動複写機はコピーすべきオ
リジナルを操作者が手でオリジナル複写プラテン
上に整合させ、複写後にそのオリジナルを手で取
外すことを要していた。 最近では、複写機は１枚もしく引続くオリジナ
ルを複写するために半自動もしくは全自動的に操
作者を助けるように開発されてきた。オリジナル
を複写のために複写プラテンへ給送し、然る後複
写プラテンから移動し去る最も一般的で成功した
装置の１つは１本の大きな無端の柔軟な移送ベル
トを有する構成のものである。このベルト構成に
おいては、ベルトはオリジナルをプラテン上の複
写位置まで移動させて何れかのタイプの整合装置
に整合させ、次に複写作動が完了した時複写プラ
テンからオリジナルを移動し去る。 ゼロツクス3300型複写機はこのような装置を含
み、１本の無端の柔軟ベルトがオリジナルをオリ
ジナル複写プラテン上へ固定連続整合縁を超えて
移動させるようになつており、ベルト方向は次に
逆転されてオリジナルを固定連続整合縁に対して
整合させるようになつている。オリジナルの所望
部数の複写が終ると、オリジナルベルトは再び前
進方向へ作動されてオリジナルを複写プラテンか
らオリジナル集収ストアーへ移送する。使用され
た整合縁はプラテンガラスの縁部に固定されてお
り、１本の連続せるリツプすなわち縁をプラテン
ガラスの縁に沿つて有している。複写プラテン上
のオリジナルをこの種のオリジナルハンドラー整
合させるのが一般に非常に満足できる。しかし非
常に軽量のオリジナルを使用した場合には、オリ
ジナルベルトがオリジナルを整合縁へ移動させた
時にオリジナルが万一斜めであつて整合縁と正確
に平行でないならば、オリジナルの隅部が先ず整
合縁に接触して座屈を生じ、然る後に滑りもしく
はジヤンプして整合縁を跳び越えてしまい、複写
のための整合が行われないことがしばしばある。
このことが生じるとコピーは不整合状態のオリジ
ナルによつて作られてしまう。これは軽量オリジ
ナルが全体としての構造的ビーム強度および剛性
の小さいが故に整合縁を越えさせるオリジナル駆
動力に抗することができない理由によつて生じる
ことが見出された。 上記した従来の整合縁は、連続的に直線状に延
びており、オリジナルの一側縁がそれに当接させ
られて整合される。すなわちオリジナルの一側縁
に当接してその一側縁を所定位置に位置決めする
ようにされているものであつたので、容易に座屈
することのないような堅いシートでなるオリジナ
ルの場合であれば何らの問題は生じないのである
が、軽量の、すなわち容易に座屈してしまうよう
な、薄いまたは軽いシートでなるオリジナルの場
合には重大な問題が生じたのである。 それは、次のようなことである。すなわち、容
易に座屈してしまうような、例えば薄いシートで
成るオリジナルの一側縁が、横置された整合縁の
方向に移動された場合であつて、しかもこのオリ
ジナルの一側縁が整合縁に対して平行になつてい
ない、すなわち斜めになつている場合に、このオ
リジナルの隅部が整合縁に当接した時のことを考
えてみよう。すると、整合縁に当接したオリジナ
ルの隅部は、オリジナルが座屈しやすいものであ
るために、上方に折曲げられてしまう。このよう
な状態になつてオリジナルがなお整合縁に向かつ
て移動させられると、オリジナルの隅部は整合縁
を乗り越えて移動してしまい、従つてオリジナル
の一側縁を、横置されて連続的に直線状に延びる
整合縁に当接させて、所定位置に位置決めするこ
とができなくなつてしまう。 オリジナルの強度が小さく座屈しやすいもので
ある場合には、かようにオリジナルをプラテン上
に位置決めするのが至難なこととなつていたので
あつて、本発明は、従来技術におけるかような問
題を克服することを目的とするものである。 本発明は、シートが横断して給送される平面状
の支持面と、該平面状の支持面を少くとも横断し
て延びていて前記支持面の一側から前記支持面の
反対側までシートを移送するようになつた単一の
柔軟なシート移送ベルトと、前記支持面の前記反
対側に隣接した連続的なシート整合部材とを備え
たシート給送整合装置において、前記連続的なシ
ート整合部材は、シートの移送路内にあつて前記
支持面の上方の第１のレベル位置に位置している
複数の隔置された下部整合縁部分と、前記隔置さ
れた下部整合縁部分の間に位置に設けられていて
前記第１のレベル位置よりも上方のレベル位置へ
持上げられ、前記下部整合縁部分と協働して一連
の波形状を形成する複数の隔置されたシート引離
し整合縁部分とを有し、前記複数の隔置されたシ
ート引離し整合縁部分はシートが移送される方向
に対して反対方向に傾斜していて、各々のシート
引離し整合縁部分が前記平面状の支持面と協働し
て充分な寸法を持つたシート捕捉空間を形成して
おり、そのシート捕捉空間が、前記シート引離し
整合縁部分が隣接してそれに整合されたシートの
隅部を受入れて、そのシートの隅部を更に前進し
ないように捕捉し得るようになつていることを特
徴とするシート給送整合装置を提供する。 また、本発明は、シート複写プラテンと、該プ
ラテンの第１の側に固定されたシート整合部材
と、前記第１の側から前記整合部材を越えて前記
プラテンの第２の側まで前記プラテンを横断して
シートを移送する装置と、シートを前記整合部材
に対して整合させるためにシートの移送方向を逆
方向にする装置と、シートを複写した後にシート
を前方へ駆動する装置とを備えた複写機のシート
給送整合装置において、前記シート整合部材は、
シートの移送路内にあつて前記プラテンの上方の
第１の整合停止レベル位置に位置している複数の
隔置された下部整合縁部分と、前記隔置された下
部整合縁部分の間に設けられていて前記第１の整
合停止レベル位置よりも上方のレベル位置へ持上
げられ、前記下部整合縁部分と協働して一連の波
形状を形成する複数の隔置された引離し整合縁部
分とを有し、この引離し整合縁部分はシートが移
送される方向に傾斜していて、各々の引離し整合
縁部分が前記プラテンと協働して充分な寸法を持
つたシート捕捉空間を形成しており、そのシート
捕捉空間が、前記引離し整合縁部分に隣接してそ
れに整合されたシートの隅部を受入れて、そのシ
ートの隅部を更に逆方向移動しないように捕捉し
得るようになつていることを特徴とするシート給
送整合装置を提供する。 本発明におけるシート整合部材は、上述したよ
うに、第１のレベル位置若しくは第１の整合停止
レベル位置に位置している複数の隔置された下部
整合縁部分と、複数の下部整合縁部分の間に設け
られていて第１のレベル位置よりも上方のレベル
位置に持上げられた複数の隔置された引離し整合
縁部分とを有しており、この引離し整合縁部分は
支持面若しくはプラテンと協働して充分な寸法を
持つたシート捕捉空間を形成しているので、たと
え座屈しやすいシートがシート整合部材に対して
平行状態から外れて（すなわち斜めの状態で）、
シート整合部材に向かつて移動させられても、シ
ートの隅部はこのシート捕捉空間内に挿入され、
シートが更に移動されてもシートの隅部はシート
捕捉空間内に捕捉されていて、シート整合部材を
乗り越えて動いてしまうという従来技術の欠点が
克服されることになる。 かようにシートの隅部がシート捕捉空間内に捕
捉されてしまつた後においては、後に第４ａ図、
第４ｂ図及び第４ｃ図によつて説明するように、
シートは回動して、シートの一側縁がシート整合
部材と平行に整合されて当接するようになるので
ある。このシートの回動は、シートの隅部がシー
ト捕捉空間内に捕捉されれば、その後、当然に生
じる現象であつて、本発明において重要な点は、
座屈し易いシートがシート整合部材に対し平行を
外れて斜めに導入された場合において、シート捕
捉空間がシートの隅部を捕捉して、従来技術のご
とくシートの隅部が上方に折曲がつてシート整合
部材を乗り越えて移動してしまうことがないよう
にした点である。 本発明をその他の目的、利点、特徴とともにさ
らによく理解するために以下の説明および添付図
面が参照される。 本発明のシート給送整合装置の好ましい実施例
につき図面を参照して以下に説明される。 第１図を参照すれば、例として自動電子写真複
写機１０が示されている。この複写機１０は本発
明のシート給送整合装置を含んでなる。本発明の
装置は特に自動電子写真複写機１０に使用するよ
うに適されているが、以下の説明からその他の静
電写真装置を含めて広汎の様々な処理装置に等し
く好ましく使用できるのであり、ここに示した実
施例に特に適用を制限する必要のないことは理解
されねばならない。 複写機１０を第１図において像記録ドラム状部
材１２を使用するものとして示されており、ドラ
ム１２の外面は適当な光導電性材料でコーテイン
グされてなる。このドラム１２はシヤフト１４の
まわりを矢符１５で示す方向へ回転され、像支持
面１３を複数の電子写真処理ステーシヨンに通す
ようになつている。 ドラム１２は光導電性面１３を帯電ステーシヨ
ン１７に通して移動し、ここにおいて静電荷が光
導電性面１３上に均一に付与される。然る後、ド
ラムは露光ステーシヨン１８へ回転され、ここに
おいて帯電された光導電性面がオリジナル入力画
情報の光像に露光され、これによつて露光された
部分の電荷は選択的に除電されてオリジナル入力
画情報を静電潜像として記録する。露光の後、ド
ラム１２は光導電性面１３上に記録せる静電潜像
を現像ステーシヨン１９へ回転移動させ、ここに
おいて通常の現像剤ミツクスがドラム１２の光導
電性面１３上に付与されて静電潜像を可視像とな
すのである。 最終支持部材であるシート１６は昇降スタツク
支持トレー２０にスタツク状態で支持されてい
る。上昇状態でのスタツクに対し、シートセパレ
ーター２１がスタツクから個々のシートを整合装
置２２へ給送する。シートは次に転写ステーシヨ
ン２３へドラムの像と適正な整合状態を有して送
られる。光導電性面１３上の現像された像は最終
支持部材であるシート１６と転写ステーシヨン２
３内にて接触され、トナー像が光導電性面１３か
ら最終支持部材であるシート１６の接触した面へ
転写される。像の転写が行われた後、最終支持部
材すなわちペーパー、プラスチツク等所望のもの
となすことができるシートはデタツクステーシヨ
ンを通して送られるのであつて、デタツクコロト
ロン２７が均一に支持部材に電荷を与えてドラム
から引離されるようになす。 トナー像が最終支持部材であるシート１６に転
写された後、像を有するシートはフユーザー２４
へ送られるのであつて、フユーザー２４は転写さ
れた粉末像をシートに対して固着させる。このフ
ユーザー処理が終ると、シート１６はトナー２５
のような適当な取出しトナーへ送られる。転写作
動の後に光導電性面１３上に残留する残留トナー
粉末はドラム１２がクリーニングステーシヨン２
６を通して移動される間にドラム１２から除去さ
れる。 通常、複写機が通常作動モードにて作動されて
いる時は、複写すべきオリジナルは像面を下にし
て水平の透明プラテン３０上に置かれるので、あ
つて、この静止されたオリジナルは次の移動光学
装置によつて走査されるのである。この走査され
るのである。この走査装置は基本的には第１図に
見てプラテンの左側隅付近の下方に配置された静
止レンズ装置２１、および図示していないキヤリ
ツジに支持された一対の協働せる移動走査ミラー
３１，３２を含んでなる。 第２図に拡大して側面を示すオリジナルハンド
ラー３３は入口ステーシヨンとしてシート給送テ
ーブル５１、コピーシート受入スロツト３４、シ
ート整合給送ローラー３５および協働するピンチ
装置３６を含んでなる。シートが挿入されると、
シートはスイツチ３７を作動させ、このスイツチ
３７はシート整合ローラー３５を付勢するもので
あつて、このローラー３５はシートを給送してオ
リジナルハンドラーの後側部整合縁６０に対して
押付けるようになす。ピンチローラー３８はスイ
ツチが作動された時に回転駆動されてオリジナル
を180゜彎曲ガイドに沿つてプラテン３０へ給送す
る。プラテンベルト移送装置は１本の広幅ベルト
３９を含み、このベルト３９は１方の走行路がプ
ラテン３０上に沿つて与えられている。ベルト３
９は２つのプーリー４０および４１のまわりに掛
回されており、これらのプーリーはプーリー底面
におけるベルト面を入口バツクアツプローラー４
３および出口バツクアツプローラー４４の助けに
よつてプラテンと軽く接触させるようになされて
いる。オリジナルはベルト３９によりプラテンを
横切つてその後端縁がシート整合部材即ち整合縁
４６を完全に越えるまで移動されるのである。然
る後プラテンベルト移動装置は停止され、オリジ
ナルの移動方向を逆転させてオリジナルを整合縁
４６に対して整合させるのであつて、これにより
複写準備が完了される。この状態となされると、
走査光学装置が、作動されてオリジナルを全部
（フルレート）ミラー３２によつて走査する。走
査が終了するとこの全速ミラー３２および半速ミ
ラー３１は第１図に点線で示す位置となる。複写
後、プラテンベルト移動装置は再び作動され、オ
リジナルは出口ピンチローラー４８によりプラテ
ンから移動されてオリジナルキヤツチトレー４９
へ送られる。 本発明のシート給送整合装置の本質的な特徴を
形成するシート整合部材は第３図および第５図に
非常に詳細に示してあり、これらの図面において
シート整合部材はプラテン３０の頂部に直接接す
る下部整合縁６１を含んでなる。プラテンガラス
と下部整合縁との接触は６２の位置にて外されて
おり、この位置６２は角度を付された部材６５に
よつて連結されて持上つた引離し整合縁６３を形
成している。複数の引離し整合縁６３は複数の下
部整合縁６１と整合部材の整合全長範囲に沿つて
交互に形成されている。このことにより２つのレ
ベルの整合縁を形成しているのである。プラテン
ガラスより上方のレベルのこの第２の整合縁６３
はその頂部とプラテンガラス３０との間に空間を
形成している。整合部材は何れかの適当な方法で
形成できるが、典型的には１本の平板状のシート
金属から形成される。第３図および第５図に示し
たように、スタンプ加工が引離し縁６３を断続部
６２において角度を付された部材６５に接続され
た２つの縁部よりも上方へ持上げるのに役立つ。
このスタンプ加工は２つの異なる整合縁および部
分的に閉じられている空間を有する１本の整合部
材を形成する。 第４ａ図、第４ｂ図および第４ｃ図を参照する
ことによつてさらに明白となるように、この整合
部材はシート引離し、斜め状態の改しおよび整合
の組合わされた機能を有する。作動においてシー
トがオリジナルベルトによつて整合部材に対して
送られると、ベルトおよび整合縁の間に入口バツ
クアツプローラー４３により圧力が維持される。
シートが整合部材へ向けて送られると、シートは
整合縁の引離し部分すなわち持上げられた部分６
３に達する迄はベルトに付着した状態で保持さ
れ、この持上げられた部分６３はシートの移動路
に介在してシートをベルトから引き離すのであ
る。オリジナルベルトは連続せる入口バツクアツ
プ円筒ローラー４３によつて整合部材に向けて押
付けられ、整合部材は２つのレベル部分を有して
構成された不均等な面を形成しているので、オリ
ジナルベルトは上部および下部の整合縁の間にて
僅かながら波形状となる傾向を示す。整合部材の
持上げられた部分のまわりにベルトが追従して形
成されるこのベルトの波形は整合部材の持上げら
れた引離し部分内へシートを送るようになし、こ
の部分が個々の引離しフインガーとして作用して
波形ベルトに付着した何れのシートをも引き離す
のである。 整合部材の持上げられた部分がベルトから付着
せるシートを引き離すと、シートがもし何れかの
僅から斜行状態にあるならば、プラテンガラスと
整合部材の持上げられた部分との間に形成された
空間がシートを斜行状態から平行状態に改める働
きをなし、シートは完全に全長にわたり整合され
ることになる。このことは第４ａ図、第４ｂ図お
よび第４ｃ図を参照することによつてさらに明白
となり、これらの図面においてシートの斜行を改
す状態が詳細に示されている。第４ａ図におい
て、斜行シートがベルトから引離されると、その
前端縁の隅部は前述の空間内に挿入されるのであ
つて、この空間は物理的にシートの隅部を捕捉す
るのである。非常に小さな空間であつても、空間
によつてシートの小さな隅部のみの物理的な捕捉
は充分に行われ、シートが座屈するのを防止する
とともに整合縁を飛び越すことを防止できること
が見出されている。ベルトから斜行シートの前記
空間により物理的に捕捉された前端部の隅部が引
き離されると、整合縁によつて未だ整合されてい
ないシートの整合縁から離れている部分はベルト
に付着しているので整合縁に向けて送られるシー
トが前進駆動されることにより、シートは側縁が
断続位置６２を中心にして第４ｂ図に示すように
回動され始める。このシートはベルトによるシー
ト駆動の結果として断続位置６２のまわりに全縁
が第４ｃ図に示すように下部整合縁に対して整合
されるまで回動されるのである。 この機構はシートの縁部が前進の隅よりも大き
な構造的な強度を有している事実により有利とな
る。これを簡単に説明すれば、もし前端縁の隅部
がストツプ部材に接触されるとするならば、その
部分は座屈して整合縁を跳び越えてしまうが、縁
部はより大きな構造強度を有しているのでそれ自
体の方向を変更するように回動中心まわりに回動
しようとし、座屈することなくすべての力を受け
入れることができるからである。もしシートの隅
部よりも縁部が回動中心となるならば、斜行を改
す可能性は非常に大きくなると考えられる。斜行
シートは物理的に捕捉された隅部および回動中心
位置６２（第４ｂ図参照）からの距離を有してい
るので、シート座屈および縁部材の跳ね越しを生
じるこのない斜行の改しが達成されるのであつ
て、4.05Kg（9lb）のような薄い軽量シートに関
しても達成される。 斜行オリジナルの隅を整合部材の空間によつて
捕捉するので、この空間は通常の一般的シート寸
法を受け入れ得るように整合部材の長さ部分に沿
つて計画的に位置決めされる。 一般的シート寸法は以下の表に記載してある。

【表】 このようにして、もしU.S.レターおよびリーガ
ル寸法のペーパーがすべて使用されるとするなら
ば、第３図の如く３つの持上げ部分を有し、１つ
は側部に、それの隣の１つは前者から約27.9cm
（11in）付近に、また１つは33.0〜35.6cm（13〜
14in）付近に形成された整合部材となされる必要
がある。この持上げられた部分は何れかの適当な
長さで良く、典型的には約２〜３cm程度とされ
る。すべてのシートは先ず前述したオリジナルハ
ンドラーにおいてプラテンへ送られる前に側部整
合縁に対して整合されるので、持上げられる部分
の位置決めはより狭い制限とされても斜行するの
であろうシートの何れかの隅部を捕捉するのに充
分でなければならないことに注意が必要である。 整合部材の持上げられた部分は下部部分に対し
て何らかの適当な角度に傾斜できる。典型的には
これらは約15゜〜約25゜の角度で傾斜される。持上
げられた部分は、シートを先ずプラテンの整合縁
を越えて送り次にシートの送り方向を逆転させて
整合縁に対してシートを整合させるようなオリジ
ナルハンドラーにおいて使用された時に、シート
が整合縁を容易に越えて送られるような位置およ
び配向となされねばならないことのみ望まれる。
下部整合縁はガラスプラテンと接触されており、
持上げられた部分はこの第１の整合縁により上方
の何れかの適当なレベルとされる。典型的には下
記整合縁は厚さが約0.25〜約0.40mmで引離し縁は
下部整合縁の上方にそれと等しい距離につき持上
げられる。基本的なこととして、プラテンおよび
引離し縁によつて形成される空間は整合すべきシ
ートの隅部を物理的に捕捉するのに充分な大きさ
とされねばならない。 整合部材はトランスフアーテープ、接着剤ある
いはばねクリツプフアスナー等の適当な手段にて
プラテンガラスに対し取付けられ得る。記載した
モードは一般に好ましい作動モードであるが、注
意すべきこととして整合部材はまた選択的に第６
図に示すように引き離し、斜行の改しおよび整合
の位置から引込め得るように取付けられることが
できるのであつて、これにおいてソレノイド６７
は整合部材の位置を作動位置から点線で示す非作
動位置へ制御するために使用される。 前述したように、本発明の整合部材は複数の下
部整合縁と複数の持上つた引離し縁とが交互に配
備されて構成されており、引離し縁はプラテンガ
ラスとともにシート捕捉空間を形成している。さ
らに隣接する第１の整合縁と持上つた部分とで形
成する波形状は入口バツクアツプローラーによつ
て作動されるとシート移動ベルトを波形状となす
作用をし、これによりシートはベルトから引離さ
れるように移送される。典型的には入口バツクア
ツプローラーにより作用されるオリジナル移動ベ
ルトの力は望まれるシート引離しを確実となすた
めに約500〜800ｇ程度であり、ローラー自体の重
量によるだけでも容易に与えることができる。ま
た、前述したように何れの斜行せるシートも隅部
でなく縁部のまわりを回転してより効果的に斜行
状態を平行状態になおす動作が行われるので、非
常に信頼性の高い整合装置といえる。この給送整
合装置は非常に構造が簡単で、安価に製造でき、
高信頼性の給送整合部材を形成する。 入口バツクアツプローラーはシート引離しの助
成をなすために移動ベルトに圧力を掛るものであ
つて円筒形の連続せるローラーとして記載した
が、整合縁の下部縁部に対応して直径の大きな円
筒形部分を有する円筒形の一体にローラーとして
構成できることも理解されるべきであり、このよ
うなローラーは第８図に示されるように使用され
る。この方法によれば、整合されるシートは整合
縁へ向けて送られ、直径の大きなローラー部分
が、下部縁部および持上げられた部分の間にてさ
らに波形状を形成する働きをなし、引離し機構を
さらに増強するのである。このようにして、第８
図に示されるように入口バツクアツププレツシヤ
ーローラーは基準直径部分７０および直径拡大部
分７１を有する。直径拡大ローラー部分７１は整
合縁部材の下部整合縁部分６１に対応して配置さ
れ、これによりシート８０は波形状とされて引離
し作用が強調されるのである。 本発明は固定整合部材を使用し、この部材上を
先ずシートが送られた後その方向を逆転されて整
合され、然る後にプラテンから送り出されるよう
なシート給送装置を参照して説明してきたが、多
くの変更、変形および変化が行い得ることは当業
者にとつて明白となろう。例えば整合縁は第６図
に示すように引込み可能となし得るとともに、整
合部材は整合縁へ向けてシートが送られる時に整
合位置に移動され、然る後整合部材を引込めてシ
ートをプラテンから送り出し得るようになされ得
る。これに代えて、勿論のことながら整合部材は
プラテン縁部に固定でき、整合部材と整合される
ようにシートが移送された後反対方向へシートを
プラテンから送り出すようになし得る。さらに他
の変形例として、整合部材の内部は第７図に示す
如く第１の整合像と第２の引離し縁との間にて四
角形断面となし得ることが当業者に明白となろ
う。 特許請求の範囲の欄に記載の限定範囲に含まれ
るすべてのこのような変形、変更のすべて包含す
ることを意図する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のシート給送整合装置を具備し
た自動電子写真複写機の概略図。第２図は本発明
のシート給送整合装置とともにオリジナルハンド
ラーおよびプラテンを示す側面図。第３図は本発
明の整合縁の前部から見た斜視図。第４ａ図、第
４ｂ図、第４ｃ図は本発明の整合装置による斜め
状態を改す作用を示す頂面図。第５図は複写プラ
テンの縁部に固定した整合縁を示す側面図。第６
図は複写プラテンの縁部から容易に引込み可能と
せる代替の整合線を示す側面図。第７図は本発明
の整合縁の代替形状を示す側面図。第８図は整合
縁の引き離し作用が強調される代替円筒バツクア
ツプローラーを一緒に示した整合縁の正面図。 １０……複写機、３０……プラテン、３３……
シートハンドラー、３９……ベルト、４３，４４
……バツクアツプローラー、４６……整合縁、４
９……トレー、６１……下部整合縁、６３……持
上つた引離し部分、７０……基準直径部分、７１
……拡大直径部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シートが横断して給送される平面状の支持面
   と、該平面状の支持面を少くとも横断して延びて
   いて前記支持面の一側から前記支持面の反対側ま
   でシートを移送するようになつた単一の柔軟なシ
   ート移送ベルトと、前記支持面の前記反対側に隣
   接した連続的なシート整合部材とを備えたシート
   給送整合装置において、前記連続的なシート整合
   部材は、シートの移送路内にあつて前記支持面の
   上方の第１のレベル位置に位置している複数の隔
   置された下部整合縁部分と、前記隔置された下部
   整合縁部分の間の位置に設けられていて前記第１
   のレベル位置よりも上方のレベル位置へ持上げら
   れ、前記下部整合縁部分と協働して一連の波形状
   を形成する複数の隔置されたシート引離し整合縁
   部分とを有し、前記複数の隔置されたシート引離
   し整合縁部分はシートが移送される方向に対して
   反対方向に傾斜していて、各々のシート引離し整
   合縁部分が前記平面状の支持面と協働して充分な
   寸法を持つたシート捕捉空間を形成しており、そ
   のシート捕捉空間が、前記シート引離し整合縁部
   分に隣接してそれに整合されたシートの隅部を受
   入れて、そのシートの隅部を更に前進しないよう
   に捕捉し得るようになつていることを特徴とする
   シート給送整合装置。 ２ シート複写プラテンと、該プラテンの第１の
   側に固定されたシート整合部材と、前記第１の側
   から前記整合部材を越えて前記プラテンの第２の
   側まで前記プラテンを横断してシートを移送する
   装置と、シートを前記整合部材に対して整合させ
   るためにシートの移送方向を逆方向にする装置
   と、シートを複写した後にシートを前方へ駆動す
   る装置とを備えた複写機のシート給送整合装置に
   おいて、前記シート整合部材は、シートの移送路
   内にあつて前記プラテンの上方の第１の整合停止
   レベル位置に位置している複数の隔置された下部
   整合縁部分と、前記隔置された下部整合縁部分の
   間に設けられていて前記第１の整合停止レベル位
   置よりも上方のレベル位置へ持上げられ、前記下
   部整合縁部分と協働して一連の波形状を形成する
   複数の隔置された引離し整合縁部分とを有し、こ
   の引離し整合縁部分はシートが移送される方向に
   傾斜していて、各々の引離し整合縁部分が前記プ
   ラテンと協働して充分な寸法を持つたシート捕捉
   空間を形成しており、そのシート捕捉空間が、前
   記引離し整合縁部分に隣接してそれに整合された
   シートの隅部を受入れて、そのシートの隅部を更
   に逆方向移動しないように捕捉し得るようになつ
   ていることを特徴とするシート給送整合装置。