JPS643644Y2

JPS643644Y2 -

Info

Publication number: JPS643644Y2
Application number: JP1983071086U
Authority: JP
Priority date: 1983-05-11
Filing date: 1983-05-11
Publication date: 1989-01-31
Also published as: JPS59176751U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、床面と壁面が交差して成る隅角部分
をシヨツトブラストする移動式シヨツトブラスト
装置に関する。

床面と壁面の交差する隅角部分をシヨツトブラ
ストする従来の移動式シヨツトブラスト装置は、
シヨツトを床面と壁面の交差部分に対しこの交差
部分に直交する方向から投射するように構成され
ているため、床面に当りはね反つたシヨツトが、
壁面に当りはね反つたシヨツトを衝突して研掃面
上に落下したり、投射されるシヨツトが研掃面に
当りはね反つたシヨツトと衝突して研掃効果が低
下する問題があつた。

本考案は上記の問題を解消するためになされた
もので、以下、本考案の一実施例について図面に
基づき詳細に説明する。１は、２枚の板材を所要
の間隔をおいて対向させるとともに該板材の周縁
間を帯板で連結した箱体を成すインペラーハウジ
ングで、該ハウジング１の左斜め下方位置には第
２図は示すようにシヨツトの噴出開口２が形成さ
れており、該噴出開口２はＬ字状を成していて床
面と壁面が交差して成る隅角部分に対応できるよ
うになつている。そして、該インペラーハウジン
グ１の板材は、第３図に示すように床面Ａに対し
角度θ₁、（45〜80）度で傾斜するとともに第４図
に示すように壁面Ｂに対し角度θ₂（45〜80）度で
傾斜するように設けられている。また、インペラ
ーハウジング１内には該インペラーハウジング１
の板材に回転軸を軸支されたインペラー３が回転
自在に装着されており（第５・６図参照）該イン
ペラー３の回転軸は、第１図におけるインペラー
ハウジング１の右外側面に装備されたモータ４に
連結されている。また、第１図に示すようにイン
ペラーハウジング１の左側面下端部には、シヨツ
ト回収筒５が下端で連通装着されており、該シヨ
ツト回収筒５の下方部分は、第５図に示すように
床面Ａに当り反射したシヨツトが飛行できるよう
に床面Ａに対し所要角度で傾斜するとともに、第
６図に示すように壁面Ｂに当り反射したシヨツト
が飛行できるように壁面Ｂに対しても所要の角度
で傾斜し、シヨツト回収筒５の中央付近は、第５
図に示すように壁面Ｂに当り反射したシヨツトが
当つて上方に反射するように形成され、さらに、
シヨツト回収筒５の中央付近から下方部分とイン
ペラーハウジング１（壁面Ｂ寄り部分）は補助回
収筒６により連通されている。また、シヨツト回
収筒５の上方部分はインペラーハウジング１の直
上方位置に向つて湾曲し、シヨツト回収筒５の上
端には回収シヨツトのセパレータ７が、回収シヨ
ツト供給口である上方部で連通装着されている。
そして、セパレータ７の上端部はダクト２５を介
して図示しない吸引型集塵装置に連通接続され、
セパレータ７の放出口はシヨツト流入停止弁８お
よび導入管９を介してインペラー３のシヨツト供
給口（図示せず）に臨んでいる。また、第５図に
示すようにインペラーハウジング１の右外側面下
端位置には吸気機構１０が連通装着されており、
該吸気機構１０は外に向つて広がる空気導入筒１
１と、該導入筒１１の右端に装着されたフイルタ
１３とで構成されている。また、第１図に示すよ
うにシヨツト回収筒５の左外側面にはブラケツト
１４を介して車輪ユニツト１５が、またインペラ
ーハウジング１の右外側面にはブラケツト１６を
介して車輪ユニツト１７がそれぞれ装着されてい
て、前記インペラーハウジング１、シヨツト回収
筒５、セパレータ７等は一体的に走行できるよう
になつている。また、ブラケツト１４には支持部
材１８を介して減速機付モータ１９が装着されて
おり、該モータ１９の出力軸と前記車輪ユニツト
１５の車輪とは伝動機構２０を介して連結されて
いる。２１はシール部材である。

次にこのように構成された装置の作用について
説明する。セパレータ７内に所定量のシヨツトを
装入したのち、図示しない集塵装置を駆動して、
吸気機構１０から吸気されインペラーハウジング
１及びシヨツト回収筒５内を貫流してセパレータ
７内に流入する気流を発生させ、さらに、シヨツ
ト流入停止弁８を開くとともにモータ４を駆動し
てインペラー３をもつてシヨツトを投射すると、
投射されたシヨツトは噴出開口２から射出して、
床面Ａと壁面Ｂが交差して成る隅角部分に当る。
ところで、インペラーハウジング１の板材が両面
Ａ，Ｂに対し角度θ₁，θ₂でそれぞれ傾斜している
ため、インペラー３も側面が両面Ａ，Ｂに対し角
度θ₁，θ₂でそれぞれ傾斜するように構成されてお
り、したがつて、噴射開口２から噴射したシヨツ
トは、両面Ａ，Ｂに当つた後反射してシヨツト回
収筒５及び補助回収筒６内に進入し（第５図及び
第６図参照）、その後、前記シヨツト回収筒５内
を貫流する気流をもつてセパレータ７内に搬送回
収され、ここで、微粉を除去される。こうしてシ
ヨツトを循環させながらインペラーハウジング１
から噴出させこれと同時に減速機付モータ１９を
駆動してインペラーハウジング１、インペラー
３、回収筒５および補助回収筒６を隅角部分に沿
つて移動させると、この隅角部分はシヨツトブラ
ストされることとなる。

以上の説明からも明らかなように本考案は、移
動式シヨツトブラスト装置のインペラーハウジン
グおよびインペラーを、この側面が床面および壁
面に対しそれぞれ45〜80度の角度に傾斜するよう
にして設けたから、従来のこの種のシヨツトブラ
スト装置のようにシヨツト同士が衝突して研掃効
果が低下する弊害は生じないなどの優れた実用的
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は一部
断面正面図、第２図はインペラーハウジングが研
掃面に対応する状態を示す正面図、第３図は第２
図の右側面図、第４図は第２図の平面図、第５図
は主要部の縦断面図、第６図は主要部の横断面図
である。１：インペラーハウジング、２：シヨツト噴出
開口、３：インペラー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

投射したシヨツトを回収したのち再投射してシ
ヨツトを循環使用しながら、床面と壁面が交差し
て成る隅角部分に沿つて移動しながら当該隅角部
分をシヨツトブラストする移動式シヨツトブラス
ト装置であつて、２枚の板材を所要の間隔をおい
て対向させるとともに該板材の周縁間を帯板で連
結した箱体を成し、かつ前記板材が前記床面およ
び壁面に対しそれぞれ45〜80度の角度で傾斜した
状態で前記隅角部分に対応できるシヨツト噴出開
口２をその下端部に形成したインペラーハウジン
グ１の内部に、インペラーをその回転軸を前記板
材に軸支して回転可能に設けたことを特徴とする
移動式シヨツトブラスト装置。