JP3226145B2 - 移動式ショットブラスト設備 - Google Patents

移動式ショットブラスト設備

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JP3226145B2 JP19207794A JP19207794A JP3226145B2 JP 3226145 B2 JP3226145 B2 JP 3226145B2 JP 19207794 A JP19207794 A JP 19207794A JP 19207794 A JP19207794 A JP 19207794A JP 3226145 B2 JP3226145 B2 JP 3226145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床面上を移動しかつ床
面にショットを投射するとともに投射したショットを回
収しながら床面を処理する移動式ショットブラスト設備
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動式ショットブラスト
設備の一つとして、ショット投射装置とショット回収ケ
ース装置とを概略V字状に接合して自走装置に装着し、
ショット回収ケース装置のショット排出口とショット投
射装置のショット供給口との間にショットと粉塵とを相
互に分離する分離機構を付設したショット貯蔵タンクを
配設し、さらにショット貯蔵タンクを可撓性ダクトを介
して集塵機に連通させたものがある。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】しかし、このように構
成された従来の移動式ショットブラスト設備において
は、凹凸の大きいコンクリート床面や、鉄筋が露出した
コンクリート床面等をショットブラスとする場合、多く
のショット等が回収されず床面上に残ってしまう。した
がって、従来は作業者が床面上のショットをほうき等を
用いて掻き集めた後廃棄したりしており、そのため、シ
ョットを無駄にするとともに不足するショットをショッ
トブラスト設備に補給しなければならないなどの問題が
あった。本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、
回収されずに床面上に残ったショットを集塵機の吸引力
を利用して回収することができる移動式ショットブラス
ト設備を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明における移動式ショットブラスト設備は、シ
ョット投射装置とショット回収ケース装置とを概略V字
状に接合して自走装置に装着し、前記ショット回収ケー
ス装置のショット排出口と前記ショット投射装置のショ
ット供給口との間に、ショットと粉塵とを相互に分離す
る分離機構を付設した第1ショット貯蔵タンクを配設
し、さらにこの第1ショット貯蔵タンクに可撓性ダクト
を介して集塵機を連通させて、床面上を移動しかつ投射
したショットを回収しながら床面を処理するようにした
移動式ショットブラスト設備において、前記第1ショッ
ト貯蔵タンクに、ショットと粉塵とを相互に分離する分
離機構を付設した第2ショット貯蔵タンクを、ショット
排出口を前記第1ショット貯蔵タンクに連通させて装着
し、前記第1ショット貯蔵タンクおよび前記第2ショッ
ト貯蔵タンクを二俣管を介して前記可撓性ダクトにそれ
ぞれ連通させ、前記二俣管の分管には2個の第1・第2
ダンパをそれぞれ装着し、前記第2ショット貯蔵タンク
の分離機構には可撓性ホースを介して吸引ノズルを接続
し、この吸引ノズルは先端が前記床面上にほぼ達して床
面上のショットを吸引可能であることを特徴とする。
【0005】
【作用】次にこのように構成された設備の作用について
説明する。第1ダンパを開くとともに第2ダンパを閉じ
て第1ショット貯蔵タンクを集塵機に連通させるととも
に第2ショット貯蔵タンクを集塵機に対して遮断し、か
つ集塵機を駆動した状態のもとに、ショット投射装置を
駆動してショットを投射しながら本ショットブラスト設
備を床面上を移動させる。すると、ショット投射装置か
ら投射されたショットは、床面に当たったのち、床面か
らの剥離物等と一緒に、ショット回収ケース装置内を貫
流する気流に乗って第1ショット貯蔵タンクの分離機構
内に輸送され、その後、粉塵を除去された後ショットや
比較的大きい剥離物等と一緒に落下して第1ショット貯
蔵タンク内に溜る。一方、回収されずに床面上に残った
ショットを回収する場合には、第1ダンパを閉じるとと
もに第2ダンパを開いて第1ショット貯蔵タンクを集塵
機に対して遮断するとともに第2ショット貯蔵タンクを
集塵機に連通させる。これにより、吸引ノズルを用い集
塵機の吸引力を利用して、前記回収されずに床面に残っ
たショットを吸引して回収することができ、回収したシ
ョット等は、第2ショット貯蔵タンクの分離機構により
粉塵を除去されて第2ショット貯蔵タンク内に貯蔵さ
れ、その後再び投射される。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例について図1および図2に
基づき詳細に説明する。一部切欠き正面図である図1に
示すように、本ショットブラスト設備は、自走装置1
と、ショット投射装置2と、ショット回収ケース装置3
と、分離機構4a付きの第1ショット貯蔵タンク4と、
分離機構5a付きの第2ショット貯蔵タンク5と、集塵
機6とで構成してある。そして、自走装置1において
は、駆動輪7がショット回収ケース装置3に、また2個
の従動輪8がショット投射装置2に仲介部材9、28を
介してそれぞれ装着してある。
【0007】また、前記ショット投射装置2において
は、ショット案内ケース10がほぼ45度傾斜して設け
てあり、ショット案内ケース10の下側壁にはモータ1
1が装着してあり、モータ11の出力軸には、供給され
るショットを遠心力により投射するインぺラ12がショ
ット案内ケース10内に位置して取り付けてある。
【0008】また、前記ショット回収ケース装置3にお
いては、弧状を成すショット回収ケース本体13の下部
が、前記ショット投射装置2のショット案内ケース10
の下部にこれと概略V字状を成すように傾斜して接合し
てある。そして、ショット案内ケース10とショット回
収ケース本体13との接合部には、補助ケース14が上
下動自在に懸装してありかつゴム製のシール(図示せ
ず)が取り付けてある。また、ショット回収ケース本体
13の上端部には第1ショット貯蔵タンク4の分離機構
4aが気密に貫通して装着してある。そして、第1ショ
ット貯蔵タンク4の下端はゲート20を介して前記ショ
ット投射装置2のショット供給口2aに連通している。
なお、第1ショット貯蔵タンク4は後述の第2ショット
貯蔵タンク5と同様の構造を成している。
【0009】また、前記第2ショット貯蔵タンク5にお
いては、密閉状のタンク本体15の内部に垂直に延びる
邪魔板16が配設してあり、分離機構5aがあるタンク
本体15の右側面には可撓性ホース17を介して吸引ノ
ズル18が気密に接続してあり、この吸引ノズル18の
先端は床面上にほぼ達している(図2参照)。また、前
可撓性ホース17の上端部は邪魔板16に対向してい
る。また、吸引ノズル18の先端には空気流入用の切り
欠きが設けてある。また、タンク本体15の下端はゲー
ト27を介して前記第1ショット貯蔵タンク4に連通し
ている。
【0010】また、前記タンク本体15内における前記
邪魔板16の下方には金網19が張設してあり、タンク
本体15の下端はゲート27を介して前記第1ショット
貯蔵タンク4に連通している。また、前記第1・第2シ
ョット貯蔵タンク4、5は第1・第2分岐管21、2
2、二股管23および可撓性ダクト24を介して前記集
塵機6に連通している。また、前記二俣管23には第1
・第2ダンパ25、26がそれぞれ装着してある。
【0011】次にこのように構成した設備の作動につい
て説明する。第1ダンパ25を開くとともに第2ダンパ
26を閉じて第1ショット貯蔵タンク4を集塵機6に連
通させるとともに第2ショット貯蔵タンク5を集塵機6
に対して遮断し、かつ集塵機6を駆動した状態のもと
に、ショット投射装置2を駆動してショットを投射しな
がら本ショットブラスト設備を床面C上を移動させる。
すると、ショット投射装置から投射されたショットは、
床面Cに当たったのち、床面Cからの剥離物等と一緒
に、ショット回収ケース装置3内を貫流する気流に乗っ
て第1ショット貯蔵タンク4の分離機構4a内に輸送さ
れ、粉塵を除去された後、落下して第1ショット貯蔵タ
ンク4内に溜る。
【0012】一方、回収されずに床面C上に残ったショ
ットを回収する場合には、第1ダンパ25を閉じるとと
もに第2ダンパ26を開いて集塵機6を第1ショット貯
蔵タンク4に対して遮断するとともに第2ショット貯蔵
タンク5に連通させ、かつゲート27を閉じる。これに
より、吸引ノズル18を用い集塵機6の吸引力を利用し
て、前記回収されずに床面Cに残ったショットを吸引し
て回収することができ、回収したショット等は、第2シ
ョット貯蔵タンク5の分離機構5a内に吸引されて邪魔
板16と衝突して落下するとともに粉塵を除去され、そ
の後、大きい不純物を金網19により除去されて第2シ
ョット貯蔵タンク5のタンク本体15内に貯蔵される。
その後、ゲート27を開いて第2ショット貯蔵タンク5
内のショットを前記第1ショット貯蔵タンク4に供給し
て再び投射することができる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、第1ショット貯蔵タンクに、ショットと粉塵とを相
互に分離する分離機構を付設した第2ショット貯蔵タン
クを、ショット排出口を前記第1ショット貯蔵タンクに
連通させて装着し、第1ショット貯蔵タンクおよび前記
第2ショット貯蔵タンクを二俣管を介して前記可撓性ダ
クトに連通させ、前記二俣管の分管には2個の第1・第
2ダンパをそれぞれ装着し、前記第2ショット貯蔵タン
クの分離機構には可撓性ホースを介して吸引ノズルを
続し、この吸引ノズルは先端が前記床面上にほぼ達して
床面上のショットを吸引可能にしたから、第1ダンパを
閉じるとともに第2ダンパを開いて、第1ショット貯蔵
タンクを集塵機に対して遮断するとともに第2ショット
貯蔵タンクに集塵機を連通させて、回収されずに床面上
に残ったショットを吸引ノズルを用い集塵機の吸引力を
利用して容易かつ確実に回収し、さらに回収したショッ
トから粉塵を除去して再び投射することができるなどの
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部切欠き正面図であ
る。
【図2】図1の右側面図である。
【符号の説明】
4 第1ショット貯蔵タンク 5 第2ショット貯蔵タンク 17 可撓性ホース 23 二俣管 24 可撓性ダクト 25 第1ダンパ 26 第2ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 佐々木 正章 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24C 3/06 B24C 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショット投射装置とショット回収ケース
    装置とを概略V字状に接合して自走装置に装着し、前記
    ショット回収ケース装置のショット排出口と前記ショッ
    ト投射装置のショット供給口との間に、ショットと粉塵
    とを相互に分離する分離機構を付設した第1ショット貯
    蔵タンクを配設し、さらにこの第1ショット貯蔵タンク
    を可撓性ダクトを介して集塵機に連通させて、床面上を
    移動させかつ投射したショットを回収しながら床面を処
    理するようにした移動式ショットブラスト設備におい
    て、 前記第1ショット貯蔵タンク4に、ショットと粉塵とを
    相互に分離する分離機構5aを付設した第2ショット貯
    蔵タンク5を、ショット排出口を前記第1ショット貯蔵
    タンク4に連通させて装着し、前記第1ショット貯蔵タ
    ンク4および前記第2ショット貯蔵タンク5を二俣管2
    3を介して前記可撓性ダクト24にそれぞれ連通させ、
    前記二俣管23の分管には2個の第1・第2ダンパ2
    5、26をそれぞれ装着し、前記第2ショット貯蔵タン
    ク5の分離機構5aには可撓性ホース17を介して吸引
    ノズル18を接続し、この吸引ノズル18は先端が前記
    床面上にほぼ達して床面上のショットを吸引可能である
    ことを特徴とする移動式ショットブラスト設備。
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