JP2002355626A - ダクトの清掃方法およびダクトの清掃システム - Google Patents

ダクトの清掃方法およびダクトの清掃システム

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JP2002355626A
JP2002355626A JP2001165251A JP2001165251A JP2002355626A JP 2002355626 A JP2002355626 A JP 2002355626A JP 2001165251 A JP2001165251 A JP 2001165251A JP 2001165251 A JP2001165251 A JP 2001165251A JP 2002355626 A JP2002355626 A JP 2002355626A
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dry ice
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Kinzo Fujii
金蔵 藤井
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TEKUSASU KK
PCG Technica KK
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TEKUSASU KK
PCG Technica KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄用流体の後処理が不要であり、ダクトの
内径の大小、ダクトの種類、ダクト内の突起物の存在に
係わらず、ダクト内壁面を満遍無く清掃することができ
るダクトの清掃システムの提供。 【解決手段】 ダクトの清掃システムAは、ダクト始端
側13から所定形状を呈する多数個のドライアイス2を
ダクト1内に導入するドライアイス導入手段3と、ダク
ト始端側13からダクト終端側14に至る気流15をダ
クト1内に発生させる気流発生手段4と、ダクト内壁面
10から離脱した付着物をダクト終端側14で補集する
補集手段5とを備え、多数個のドライアイス2を気流1
5に乗せてダクト1内を通過させることにより、ダクト
内壁面10から付着物を離脱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダクトの清掃方法
およびダクトの清掃システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、以下に示すダクトの清掃技術
が知られている。気流を発生させたダクト内に清掃用は
たきを通過させてダクト内清掃を行う(従来技術1;特
開平3- 131377号公報)。ダクト内を、先端部に
噴射ノズルを設けた送水ホースを移動させてダクト内清
掃を行う(従来技術2;特開2000- 279907号
公報)。
【0003】ダクト内にエアーホースを挿入し、ダクト
内でエアーホースを暴れさせると同時にホース先端から
噴出させたエアーの圧力で埃を吹き飛ばす(従来技術
3;実開平1- 21030号公報)。
【0004】回転ブラシや自走式クリーナー(掃除器)
等のロボットをダクト内に挿入してダクト内清掃を行う
(従来技術4;特開昭58- 170584号公報)。
【0005】サンド(砂)ブラストやクリーニングボー
ルにより、ダクト内清掃を行う(従来技術5;特開昭5
0- 61792号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、以
下に示す課題がある。 (従来技術1の課題)ダクト内にビス等の突起物が有る
と清掃用はたきが引っ掛かる。径が大きく異なるダクト
が連設されている場合には、その径に適した清掃用はた
き(ストリーマ)を径毎に用意する必要があり、工程数
が増大する。
【0007】著しく長いダクトや、曲がりが多いダクト
には使えない。ダクト内にダンパ等があり、それを開口
状態にできなければ、清掃できない。ダクト内壁に油分
が付いている排気ダクト(工業ダクトや厨房ダクト等)
は清掃不可能である。
【0008】(従来技術2の課題)水を使用するので、
水漏れする空調ダクト等は清掃不可能である。ダクト内
清掃後の汚水が発生するため、処理費用の増加や二次公
害の発生を招く。
【0009】著しく長いダクトや、径が著しく大きいダ
クトは清掃できない。ダクト内にダンパ等があり、それ
を開口状態にできなければ、清掃できない。清掃作業に
高度の技量が必要であり、ダクト清掃者によって清掃結
果にバラツキが発生する。
【0010】(従来技術3の課題)長いダクトには使え
ない(略10m迄)。径が著しく大きいダクトは清掃で
きない。ダクト内壁に油分が付いている排気ダクト(工
業ダクトや厨房ダクト等)は清掃不可能である。
【0011】ダクト内にダンパ等があり、それを開口状
態にできなければ、清掃できない。清掃作業に高度の技
量が必要であり、ダクト清掃者によって清掃結果にバラ
ツキが発生する。ダクト内壁に傷が付く。大きな騒音が
発生する。
【0012】(従来技術4の課題)ダクト内径が異なる
ダクトが連設されている場合には、その径に適したロボ
ットを径毎に用意する必要があり、工程数が増大する。
【0013】小口径のダクトや垂直ダクトにはロボット
が入らないので清掃ができない。著しく長いダクトでは
電源コードの長さが足りなくなり、曲がりが多いダクト
はロボットの向きを変えることが難しいので使えない。
ダクト内にダンパ等があり、それを開口状態にできなけ
れば、清掃できない。清掃時間が長くかかる。
【0014】ダクト内壁に油分が付いている排気ダクト
(工業ダクトや厨房ダクト等)は清掃不可能である。ダ
クト内壁の天井部分の清掃ができない。
【0015】(従来技術5の課題)火花や静電気が発生
して、粉塵爆発の危険性がある。サンド(砂)ブラスト
の力でダクト内壁にキズが付く。ダクト内にサンド
(砂)やクリーニングボールが残る虞がある。ダクト洗
浄後に、付着物とともに、砂やクリーニングボールが排
出されるので処理費用が増える。ダクト内にダンパ等が
あり、それを開口状態にできなければ、清掃できない
(クリーニングボール方式)。空調ダクトの清掃以外に
は使えない(クリーニングボール方式)。
【0016】本発明の目的は、洗浄用流体等の後処理が
不要であり、ダクトの内径の大小、ダクトの種類、ダク
ト内の突起物の存在に係わらず、ダクト内壁面を満遍無
く清掃することができる、ダクトの清掃方法およびダク
トの清掃システムの提供にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】(1)ダクトの清掃方法
は、ダクト始端側から所定形状を呈する多数個のドライ
アイスをダクト内に導入し、前記ダクト始端側からダク
ト終端側に至る気流をダクト内に発生させ、前記ドライ
アイスを前記気流に乗せてダクト内を通過させることに
より、ダクト内壁面から付着物を離脱させ、この付着物
を前記ダクト終端側で補集することを特徴とする。
【0018】(2)ダクトの清掃方法は、上記(1)の
構成を有し、前記ダクトは、空調ダクトや排気ダクトで
あることを特徴とする。
【0019】(3)ダクトの清掃方法は、上記(1)ま
たは(2)の構成を有し、前記気流の流速は、10m/
秒〜30m/秒であることを特徴とする。
【0020】(4)ダクトの清掃方法は、上記(1)〜
(3)の何れかの構成を有し、前記多数個のドライアイ
スは、ペレット状、略球形状、多角形状の内、少なくと
も二つ以上の形状を有することを特徴とする。
【0021】(5)ダクトの清掃方法は、上記(1)〜
(4)の何れかの構成を有し、前記ドライアイスの個々
の容積は、0.001cm3 〜64cm3 であることを
特徴とする。
【0022】(6)ダクトの清掃システムは、ダクト始
端側から所定形状を呈する多数個のドライアイスをダク
ト内に導入するドライアイス導入手段と、前記ダクト始
端側からダクト終端側に至る気流をダクト内に発生させ
る気流発生手段と、ダクト内壁面から離脱した付着物を
前記ダクト終端側で補集する補集手段とを備え、前記多
数個のドライアイスを前記気流に乗せてダクト内を通過
させることにより、前記ダクト内壁面から付着物を離脱
させることを特徴とする。
【0023】(7)ダクトの清掃システムは、上記
(6)の構成を有し、前記ダクトは、空調ダクトや排気
ダクトであることを特徴とする。
【0024】(8)ダクトの清掃システムは、上記
(6)または(7)の構成を有し、前記気流発生手段
は、前記ダクト終端側のダクト内の空気を吸引する吸引
機、または前記ダクト始端側のダクト内に空気を送り込
む送風機の内、少なくとも一方であることを特徴とす
る。
【0025】(9)ダクトの清掃システムは、上記
(6)〜(8)の何れかの構成を有し、前記気流の流速
は、10m/秒〜30m/秒であることを特徴とする。
【0026】(10)ダクトの清掃システムは、上記
(6)〜(9)の何れかの構成を有し、前記多数個のド
ライアイスは、ペレット状、略球形状、多角形状の内、
少なくとも二つ以上の形状を有することを特徴とする。
【0027】(11)ダクトの清掃システムは、上記
(6)〜(10)の何れかの構成を有し、前記ドライア
イスの個々の容積は、0.001cm3 〜64cm3
あることを特徴とする。
【0028】
【作用効果】[請求項1について]ダクト始端側から所
定形状を呈する多数個のドライアイスをダクト内に導入
する。ダクト始端側からダクト終端側に至る気流をダク
ト内に発生させる。なお、気流は、吸引機でダクト終端
側のダクト内の空気を吸引する方法、または送風機でダ
クト始端側のダクト内に空気を送り込む方法の内、少な
くとも一方の方法で行えば良い。
【0029】これにより、多数個のドライアイスが気流
に乗ってダクト内を通過し、以下の〜の作用により
付着物がダクト内壁面から離脱する。この付着物をダク
ト終端側で補集する。
【0030】付着物に潜り込んだドライアイスが昇華
し、昇華に伴う体積膨張(約500倍)による力がダク
ト内壁面の付着物に働く。 急激な冷却作用(低温のドライアイス)による収縮率
が、付着物(粉塵やスケール)とダクト素材とで異な
る。 低温のドライアイスにより付着物(粉塵やスケール)
が冷却されるので固化して脆くなる。 ドライアイスが気流に乗ってダクト内を通過する際、
付着物が付着したダクト内壁に衝突して衝撃力を与え
る。 ドライアイスの衝突によってダクトが振動し、粉塵等
の付着物がダクト内壁面から遊離する。 剥離した付着物が雪崩現象を起こして、ダクト内壁面
に付着している付着物を剥離していく。
【0031】[請求項2、7について]ダクトの清掃方
法およびダクトの清掃システムは、清掃するダクト内が
二酸化炭素雰囲気になるので、油分への引火や粉塵爆発
の虞がなく、空調ダクトや排気ダクト(工業ダクト、厨
房ダクト)に適用することができる。なお、空調ダクト
(断面角状、断面丸状)の場合、付着物がダクト内底面
側に多く付着しており、粉塵状である。工業ダクトの場
合、ダクト内を流れるガスの種類により、粉塵状或いは
油分スケールの付着物がダクト内壁面に付着している。
厨房ダクトの場合、付着物がダクト内底面側に多く付着
しており、油分により粘着状態である。
【0032】[請求項3、9について]ダクト内に発生
させる、ダクト始端側からダクト終端側に至る気流の流
速は、10m/秒〜30m/秒が好適である。気流が1
0m/秒未満であると、気流が遅すぎ上述した離脱効果
が小さいので、付着物がダクト内壁面から離脱し難くな
る。また、30m/秒を越えると、気流が速すぎ、ダク
ト内壁を痛める虞がある。
【0033】[請求項4、10について]ドライアイス
の形状(ペレット状、略球形状、多角形状)が違うと、
ドライアイスが異なる道筋でダクト内を通過していく。
このため、ドライアイスを、ペレット状、略球形状、多
角形状の内、少なくとも二つ以上の形状にすることによ
り、ダクト内壁面を満遍無く清掃することができる。
【0034】[請求項5、11について]ドライアイス
の容積が0.001cm3 未満であると、ダクト終端側
に達する前に昇華してしまうとともに、付着物の離脱効
果が期待できない。また、ドライアイスの容積が64c
3 を超えると、ダクトの内底面を主に通過する様にな
るので、ダクト内壁面を満遍無く清掃することができな
くなる。
【0035】断面が角状のダクトでは、容積が大きい
(但し、容積が64cm3 以下)ドライアイスは底面を
転がりながらダクト内を通過し、容積が小さい(但し、
容積が0.001cm3 以上)ドライアイスは上下左右
に跳ねながらダクト内を通過する。これにより、断面が
角状のダクトの内壁面を満遍無く清掃することができ
る。なお、断面が丸状のダクトでは、ドライアイスの大
きさに係わらず(但し、容積が0.001cm3 〜64
cm3 )、ダクトの内円周に沿って旋回しながらダクト
内を通過する。
【0036】[請求項6、8について]ドライアイス導
入手段は、ダクト始端側から所定形状を呈する多数個の
ドライアイスをダクト内に導入する。気流発生手段は、
ダクト始端側からダクト終端側に至る気流をダクト内に
発生させる。なお、気流発生手段は、ダクト終端側のダ
クト内の空気を吸引する吸引機、またはダクト始端側の
ダクト内に空気を送り込む送風機の内、少なくとも一方
である。
【0037】これにより、多数個のドライアイスが気流
に乗ってダクト内を通過し、請求項1の作用効果の〜
に記載した作用により、付着物がダクト内壁面から離
脱する。ダクト内壁面から離脱した付着物を、ダクト終
端側で補集手段が補集する。
【0038】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の第1実施例(請
求項1〜11に対応)を、図1〜図3に基づいて説明す
る。図1に示すダクトの清掃システムAは、ダクト1内
にドライアイス2を導入するドライアイス導入手段3
と、気流をダクト1内に発生させる気流発生手段4と、
付着物を補集する補集手段5とを備える。
【0039】ダクト1は、図3に示す様に、断面が長方
形で、複数の曲がり部を有し、略水平方向に延びる空調
ダクトである。このダクト1のダクト内壁面10には、
粉塵状の付着物11が付着しており、ダクト内底面12
部分の付着物11の付着割合が最も大きい。
【0040】ドライアイス2は、本実施例では、容積が
5cm3 (ペレット状のもの)、1cm3 (略球形状の
もの)、および9cm3 (多角形状のもの)であり、そ
れぞれ、同等の割合で混合させたものである。これらの
ドライアイス2は、ダクト清掃業者のドライアイス製造
工場でダクト清掃のために製造したものであり、上記同
等の割合で混合させた状態で、清掃現場のダクト始端側
13迄、断熱容器に入れて運ばれる。
【0041】ドライアイス導入手段3は、漏斗状を呈
し、ドライアイス2を送風機31に案内する案内ガイド
32と、ドライアイス2をダクト始端側13に送り込む
ための送風機31と、送風機31とダクト始端側13と
を接続する接続チューブ33とを備える。なお、送風機
31を省き、吸引装置41の吸引力により、ドライアイ
ス2がダクト始端側13に自然に送り込まれる構成であ
っても良い。
【0042】気流発生手段4は、清掃車両40に搭載さ
れダクト1内の空気を吸引する吸引装置41と、ダクト
終端側14と吸引装置41とを接続する吸引用ホース4
2とを備え、ダクト始端側13からダクト終端側14に
至る気流(20m/秒)を発生させる。補集手段5は、
吸引装置41内に装着される布袋等であり、吸引した付
着物11および昇華しなかったドライアイス2を補集す
る。
【0043】つぎに、本実施例のダクトの清掃システム
Aの作動について述べる。清掃車両40をダクト終端側
14の近傍に駐車し、吸引用ホース42の先端をダクト
終端側14に接続する。また、接続チューブ33の先端
をダクト始端側13に接続する。
【0044】吸引装置41を作動状態にして、ダクト始
端側13からダクト終端側14に至る気流15をダクト
1内に発生させる。送風機31を作動状態にし、ドライ
アイス2を案内ガイド32に投入する。
【0045】これにより、多数個のドライアイス2が気
流15に乗ってダクト1内を通過し、後述する作用によ
り付着物11がダクト内壁面10から離脱する。なお、
図2に示す如く、容積が大きいドライアイス2はダクト
内底面12部分を転がりながらダクト1内を通過し、容
積が小さいドライアイス2は、ダクト内側面、ダクト内
天井面、およびダクト内底面12で跳ねながらダクト1
内を通過していく。離脱した付着物11を吸引装置41
が吸引し、補集手段5で補集する。
【0046】・付着物11に潜り込んだドライアイス2
が昇華し、昇華に伴う体積膨張(約500倍)による力
がダクト内壁面10の付着物11に働く。 ・急激な冷却作用(低温のドライアイス2)による収縮
率が、付着物11(粉塵やスケール)とダクト素材とで
異なる。
【0047】・低温のドライアイス2により付着物11
(粉塵やスケール)が冷却されるので固化して脆くな
る。 ・ドライアイス2が気流15に乗ってダクト1内を通過
する際、付着物11が付着したダクト内壁面10に衝突
して衝撃力を与える。
【0048】・ドライアイス2の衝突によってダクト1
が振動し、付着物11がダクト内壁面10から遊離す
る。 ・剥離した付着物11が雪崩現象を起こして、ダクト内
壁面10に付着している付着物11を剥離していく。
【0049】本実施例のダクトの清掃システムAは、以
下の利点を有する。 [ア]ダクトの清掃システムAは、清掃するダクト1内
が二酸化炭素雰囲気になるので粉塵爆発の虞がない。ま
た、バクテリア、ダニ、カビ等を死滅させる殺菌効果も
有る。
【0050】[イ]ドライアイス2が適度の大きさであ
り、且つダクト始端側13からダクト終端側14に至る
気流の流速が20m/秒であるので、付着物11のダク
ト内壁面10からの離脱効果に優れ、且つダクト内壁面
10を痛める虞がない。
【0051】[ウ]ドライアイス2は、ペレット状、略
球形状、多角形状を呈し、且つ容積が異なっているの
で、異なる道筋でダクト1内を通過していく。このた
め、ダクト内壁面10を満遍無く清掃することができ
る。
【0052】[エ]ダクト1内にビス等の突起物が有っ
ても清掃作業に支障がない。径が大きく異なるダクトが
連設されている場合も、清掃作業に支障がない。著しく
長いダクトや、曲がりが多いダクトでも清掃作業に支障
がない。ダクト1内にダンパ等があっても、気流15に
よって開口状態になれば清掃作業に支障がない。
【0053】[オ]水を使わないので、水漏れする空調
ダクト等も清掃可能である。補集手段5に残るのは、付
着物11だけであるので、粉塵の処理費用のみで済む。
【0054】[カ]ドライアイス2がダクト1内で詰ま
っても、ドライアイス2は自然に昇華するのでダクト1
内に残らない。
【0055】つぎに、本発明の第2実施例(請求項1〜
11に対応)を、図1、図4〜図6に基づいて説明す
る。本実施例のダクトの清掃システムBは、下記の点が
ダクトの清掃システムAと異なる。
【0056】ダクト1は、図5に示す様に断面が円形
で、複数の曲がり部を有し、略水平方向に延びる空調ダ
クトである。このダクト1のダクト内壁面10には、粉
塵状の付着物11が付着しており、ダクト内底面12部
分の付着物11の付着割合が最も大きい。
【0057】ドライアイス2は、本実施例では、容積が
4cm3 (立方体形状のもの)、および9cm3 (直方
体形状のもの)であり、それぞれ、同等の割合で混合さ
せたものである。
【0058】つぎに、本実施例のダクトの清掃システム
Bの作動について述べる。ダクトの清掃システムAと同
様に、清掃車両40をダクト終端側14の近傍に駐車
し、吸引用ホース42の先端をダクト終端側14に接続
する。また、接続チューブ33の先端をダクト始端側1
3に接続する。
【0059】吸引装置41を作動状態にして、ダクト始
端側13からダクト終端側14に至る気流15をダクト
1内に発生させる。送風機31を作動状態にし、ドライ
アイス2を案内ガイド32に投入する。
【0060】これにより、多数個のドライアイス2が気
流15に乗ってダクト1内を通過し、後述する作用によ
り付着物11がダクト内壁面10から離脱する。なお、
図4に示す如く、容積の大きさに係わらずドライアイス
2はダクト1内を旋回しながらダクト1内を通過してい
く。離脱した付着物11を吸引装置41が吸引し、補集
手段5で補集する。
【0061】・図6に示す様に、付着物11に潜り込ん
だドライアイス2が昇華し、昇華に伴う体積膨張(約5
00倍)による力がダクト内壁面10の付着物11に働
く。 ・急激な冷却作用(低温のドライアイス2)による収縮
率が、付着物11(粉塵やスケール)とダクト素材とで
異なる。
【0062】・低温のドライアイス2により付着物11
(粉塵やスケール)が冷却されるので固化して脆くな
る。 ・ドライアイス2が気流15に乗ってダクト1内を通過
する際、付着物11が付着したダクト内壁面10に衝突
して衝撃力を与える。
【0063】・ドライアイス2の衝突によってダクト1
が振動し、付着物11がダクト内壁面10から遊離す
る。 ・剥離した付着物11が雪崩現象を起こして、ダクト内
壁面10に付着している付着物11を剥離していく。
【0064】本実施例のダクトの清掃システムBは、上
記[ア]〜[カ]以外に、以下の利点を有する。 [キ]ドライアイス2は、容積の大きさに係わらずダク
ト1内を旋回しながらダクト1内を通過していくので、
異なる道筋でダクト1内を通過していく。このため、ダ
クト内壁面10を満遍無く清掃することができる。
【0065】本発明は、上記実施例以外につぎの実施態
様を含む。 a.ダクトは、ダクト内壁に油分が付いている排気ダク
ト(工業ダクトや厨房ダクト等)であっても良い。ダク
ト内が二酸化炭素雰囲気になるので、油分への引火や粉
塵爆発の虞がなく、排気ダクト内を安全に清掃すること
ができる。
【0066】b.傾斜しているダクトや、立設している
ダクトであっても清掃を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1、第2実施例に係るダクトの清
掃システムの説明図である。
【図2】 本発明の第1実施例に係るダクトの清掃シス
テムにおいて、ダクト内をドライアイスが通過する様子
を示す説明図である。
【図3】 本発明の第1実施例に係るダクトの清掃シス
テムにおいて、付着物がダクト内に付着している様子を
示す説明図である。
【図4】 本発明の第2実施例に係るダクトの清掃シス
テムにおいて、ダクト内をドライアイスが通過する様子
を示す説明図である。
【図5】 本発明の第2実施例に係るダクトの清掃シス
テムにおいて、付着物がダクト内に付着している様子を
示す説明図である。
【図6】 本発明の第2実施例に係るダクトの清掃シス
テムにおいて、ドライアイスが昇華し、昇華に伴う体積
膨張による力がダクト内壁面の付着物に働く様子を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 ダクト 2 ドライアイス 3 ドライアイス導入手段 4 気流発生手段 5 補集手段 10 ダクト内壁面 11 付着物 13 ダクト始端側 14 ダクト終端側 15 気流 31 送風機 41 吸引装置(吸引機) A、B ダクトの清掃システム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダクト始端側から所定形状を呈する多数
    個のドライアイスをダクト内に導入し、 前記ダクト始端側からダクト終端側に至る気流をダクト
    内に発生させ、 前記ドライアイスを前記気流に乗せてダクト内を通過さ
    せることにより、ダクト内壁面から付着物を離脱させ、 この付着物を前記ダクト終端側で補集することを特徴と
    するダクトの清掃方法。
  2. 【請求項2】 前記ダクトは、空調ダクトや排気ダクト
    であることを特徴とする請求項1記載のダクトの清掃方
    法。
  3. 【請求項3】 前記気流の流速は、10m/秒〜30m
    /秒であることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のダクトの清掃方法。
  4. 【請求項4】 前記多数個のドライアイスは、ペレット
    状、略球形状、多角形状の内、少なくとも二つ以上の形
    状を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何
    れかに記載のダクトの清掃方法。
  5. 【請求項5】 前記ドライアイスの個々の容積は、0.
    001cm3 〜64cm3 であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4の何れかに記載のダクトの清掃方法。
  6. 【請求項6】 ダクト始端側から所定形状を呈する多数
    個のドライアイスをダクト内に導入するドライアイス導
    入手段と、 前記ダクト始端側からダクト終端側に至る気流をダクト
    内に発生させる気流発生手段と、 ダクト内壁面から離脱した付着物を前記ダクト終端側で
    補集する補集手段とを備え、 前記多数個のドライアイスを前記気流に乗せてダクト内
    を通過させることにより、前記ダクト内壁面から付着物
    を離脱させることを特徴とするダクトの清掃システム。
  7. 【請求項7】 前記ダクトは、空調ダクトや排気ダクト
    であることを特徴とする請求項6記載のダクトの清掃シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記気流発生手段は、前記ダクト終端側
    のダクト内の空気を吸引する吸引機、または前記ダクト
    始端側のダクト内に空気を送り込む送風機の内、少なく
    とも一方であることを特徴とする請求項6または請求項
    7記載のダクトの清掃システム。
  9. 【請求項9】 前記気流の流速は、10m/秒〜30m
    /秒であることを特徴とする請求項6乃至請求項8の何
    れかに記載のダクトの清掃システム。
  10. 【請求項10】 前記多数個のドライアイスは、ペレッ
    ト状、略球形状、多角形状の内、少なくとも二つ以上の
    形状を有することを特徴とする請求項6乃至請求項9の
    何れかに記載のダクトの清掃システム。
  11. 【請求項11】 前記ドライアイスの個々の容積は、
    0.001cm3 〜64cm3 であることを特徴とする
    請求項6乃至請求項10の何れかに記載のダクトの清掃
    システム。
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