JPS643055Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴槽水を循環ポンプで吸引して熱交換
器に送り、該熱交換器で加熱された湯水を浴槽に
戻すようにして浴槽水を沸かすようにした強制循
環式風呂装置の水漏れ検査用閉塞具に関するもの
であり、その目的とするところは配管施工後循環
路の水漏れ検査を行うに際して、浴槽壁に設けら
れた循環金具へ容易に脱着し得て循環路を閉回路
とするに容易な閉塞具を提供することにある。

以下図示の一実施例に基づいて具体的に説明す
ると、１は加熱装置で、熱交換器２、ガスバーナ
３、熱交換器２に至る吸引側の循環路４に介設し
た循環ポンプ５等を有し、該加熱装置１は浴槽６
から遠く離れた位置に設置される。７は熱交換器
２から導出した吐出側の循環路であり、前記吸引
側の循環路４とともに浴槽６側壁まで延長配管さ
れる。８は吸引側の循環路４に設けた加熱装置１
への接続金具、９は吐出側の接続金具である。１
０は浴槽６に外部から取付けられる循環金具で、
両循環路４，７の端部が筒状内部に開口してお
り、また端部内面に雌ネジ１１が刻設してある。
１２は浴槽６内部より該雌ネジ１１に螺着される
雄ネジ１３を外周に有した締付金具であり、貫通
孔１４の端部内面には締付け工具係止用の突起１
５を２個対称に設けてある。これら両金具１０，
１２は浴槽６との間にパツキン１６，１７を介在
させて浴槽６内外から互いに螺着される。１８は
締付金具１２の周縁に着脱自在に係止されるフイ
ルタ金具であり、循環金具１２内を遊嵌して吸引
側循環路４の循環金具１０への開口１９に挿入接
続される筒部２０と、これに連なる円板部２１と
で吸引口２２と吐出口２３とを区画形成してあ
り、吸引口２２には湯垢除去用のフイルタ２４が
取付けられている。以上により強制循環式風呂装
置が構成され、使用時ポンプ５を運転すると共に
ガスバーナ３を着火させると、吸引口２２より吸
引された浴槽水は筒部２０、循環路４、熱交換器
２、循環路７、吐出口２３の順に巡つてその間加
熱され、こうして浴槽水が焚き上げられていくの
である。

ところで施工時、加熱装置１を設置する前に循
環路４，７の水漏れ検査をしておく必要があり、
その方法としては接続金具８，９の一方を盲プラ
グなどで塞ぎ、他方からエアーポンプ、水ポンプ
などで圧を加えたのち循環路内を封じ、圧力降下
の有無を圧力計で調べれば良いのであるが、その
場合循環金具１０側は両循環路４，７を相互に連
通させたまま、締付金具１２の外側で塞いでおか
なければならない。本考案はこの閉塞具に関する
ものであり、その構成を第２図にて示すと、締付
金具１２のフランジ２５とほぼ同径の円板状の金
具２６の中心に、Ｏリング２７でシールされたボ
ルト状の係止金具２８が回動及び摺動自在に貫挿
されている。係止金具２８の一端部にはネジ部２
９とこれに螺入されたナツト３０とが設けられ、
他端部には係止金具１２の貫通孔１４よりもやや
小径の円板状係止部３１が一体化されている。該
円板状係止部３１には、締付金具１２の突起１５
が挿通可能な２個の切欠き３２と、これら２個の
切欠き３２から90゜振つた位置にてネジ部２９方
向にのびるように植設した２個のピン３３とが周
縁に設けてある。なお３４は貫通孔１４周りで締
付金具１２のフランジ２５と円板状金具２６とを
シールするＯリング、３５はナツト３０脱落防止
用のＥ形止め輪であり、これらで閉塞具Ａを構成
してある。

かかる閉塞具Ａの取り付け方法を説明すると、
予めフイルタ金具１８を外ずしておき、先ずナツ
ト３０をいつぱいに緩めたのち、切欠き３２を突
起１５に合わせてから係止部３１を締付金具１２
の貫通孔１４に押し込むようにすると、円板状金
具２６は締付金具１２にＯリング３４を挾んだ状
態で当接すると共に、係止部３１はその切欠き３
２が突起１５を通り越えることにより突起１５の
奥へと入り込む。そこで係止金具２８を右回りに
90゜ひねると、係止部３１のピン３３側の面が突
起１５と当接しながら回り、ピン３３が突起１５
に当たつて止まる。最後にナツト３０を締め付け
ていけば良く、係止部３１が突起１５に引つ掛か
つているから係止金具２８は動かず、ナツト３０
が進んでいくことにより、円板状金具２６がＯリ
ング３４を圧縮しながら締付金具１２のフランジ
２５に固く圧接することとなるのである。

而して両循環路４，７は締付金具１２内部で互
いに連通し、また外部とは密閉されるから、前記
水漏れ検査が支障なく行えるのである。取り外ず
しは、ナツト３０をいつぱいに緩めて左回りに全
体を回しながら引くと、突起１５と切欠き３２と
が自然に合致して容易に外ずれる。

以上詳述したように本考案の閉塞具は、吸引側
の循環路と吐出側の循環路との端部を内部に開口
させた循環金具と、浴槽を挾んで該循環金具に螺
着され、貫通孔と該貫通孔の内面に突起とを設け
た締付金具とで両循環路を浴槽に連結させるよう
にした強制循環式風呂装置に使用されるものであ
つて、一端にナツトを螺着したネジ部が、他端に
前記突起の奥側端部に係止可能な係止部が夫々設
けられた係止金具と、該係止金具に水密を保つて
ネジ部と係止部との間に摺動自在に挿通され且つ
前記ナツトの締付けによりＯリングを圧縮しつつ
締付金具のフランジに圧接される金具とを有して
なるものであるから、従来から締付金具に設けら
れていた締付用の突起を利用して容易に締付金具
の開口部を塞ぐことができ、しかも脱着が極めて
容易であり、従つて配管の水漏れ検査が簡便に且
つ完壁に行えるすぐれた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る強制循環式風呂装置の全
体構成図、第２図は本考案閉塞具の斜視図、第３
図は同閉塞具取付後の縦断面図である。 ４，７……循環路、６……浴槽、１０……循環
金具、１２……締付金具、１４……貫通孔、１５
……突起、２５……フランジ、２６……金具、２
７……Ｏリング、２８……係止金具、２９……ネ
ジ部、３０……ナツト、３１……係止部、３４…
…Ｏリング、Ａ……閉塞具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸引側の循環路と吐出側の循環路との端部を内
   部に開口させた循環金具と、浴槽を狭んで該循環
   金具に螺着され、貫通孔と該貫通孔の内面に突設
   する突起とを設けた締付金具とで両循環路を浴槽
   に連絡させるようにした強制循環式風呂装置に使
   用されるものであつて、一端にナツトが螺着され
   たネジ部が、他端に前記突起の奥側端部に係止可
   能な係止部が夫々設けられた係止金具と、該係止
   金具に水密を保つてネジ部と係止部との間に摺動
   自在に挿通され且つ前記ナツトの締付けによりＯ
   リングを圧縮しつつ締付金具のフランジに圧接さ
   れる金具とを有してなる強制循環式風呂装置にお
   ける水漏れ検査用閉塞具。