JPS642464Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリード線のガイド部構造に関するもの
で、特に、自動車のルームランプ等の小型装置の
内部に設けられるガイド部構造に関するものであ
る。

従来、リード線を装置の基板上に配設するため
のガイド部としては、例えば第１図或いは第２図
に示す構造が公知である。ところが、第１図のよ
うに合成樹脂製の基板１にピン状の突起２，３を
設け、その間にリード線４を挾持するものにおい
ては、十分な挾持力を設定することが困難でリー
ド線４が抜けやすい欠点があつた。また、第２図
のように基板１に互いに向い合う爪部５ａ，６ａ
を有する係止片５，６を設けたガイド部は、リー
ド線４を確実に係止できるものの、形状が大型と
なつて小型装置の基板上に多数設けることが困難
で、また、金型成形に手数が掛る不都合があつ
た。

本考案は、上記従来の欠点、不都合を解消する
ものであり、十分な挾持力を有しリード線が抜け
ることがなく、また、小型で金型成形の容易なガ
イド部構造を提供するものである。

以下、本考案を第３図および第４図に示す実施
例に基づいて詳細に説明する。

図において、１は合成樹脂製の基板で、基板１
にはピン状の突起２，３が間隔を置いて一体的に
形成されている。また、基板１の突起２と突起３
との間にはスリツト７が設けられ、更に、突起２
と突起３の外側にはスリツト７と平行なスリツト
８，９が各々設けられている。

従つて、上記の突起２，３およびスリツト７，
８，９から成るガイド部において、リード線４を
第４図の矢印Ａ方向から突起２，３の間に圧入す
ると、突起２，３が矢印Ｂ，Ｃ方向に押圧され
る。すると、スリツト７，８，９によつて突起
２，３が形成された基板１の一部が無理なく矢印
Ｂ，Ｃ方向に弾性的に変位する。つまり、突起
２，３の間に圧入されたリード線４は、変位した
基板１の弾性力によつて確実に挾持される。

第５図は本考案の他の実施例を示す図である。
この実施例においては、突起２，３の周囲に略Ｓ
字状の連続したスリツト１０が設けられており、
突起２，３の形成された基板１の一部がより弾性
的に変位しやすいよう設定されている。

以上の説明から明らかなように、本考案に係る
リード線のガイド部構造においては、基板に間隔
を置いて突起を一体的に形成し、また、基板の突
起に近接した位置にスリツトを設け、突起が形成
された基板の一部が無理なく弾性的に変位する構
成となつており、リード線が突起間に確実に挾持
され、また、リード線の圧入に伴なつて突起に無
理な力が作用することがない。更に、本考案にお
いては、ガイド部が突起およびスリツトから成る
簡単な構成となつており、小型装置の基板と一体
に必要な多数のガイド部を容易に金型成形するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す側面図、第２図は他の従
来例を示す断面図である。第３図と第４図は本考
案の実施例を示す斜視図と断面図である。第５図
は本考案の他の実施例を示す平面図である。 符号の説明、１……基板、２，３……突起、４
……リード線、７，８，９，１０……スリツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 合成樹脂製の基板と一体的に間隔を置いて複
   数の突起を形成し、また、基板の前記突起に近
   接した位置にスリツトを設け、リード線を前記
   突起の間に圧入することにより突起が形成され
   た基板の一部が前記スリツト方向に弾性的に変
   位するよう構成したことを特徴とする、リード
   線のガイド部構造。 ２ 突起の両側に各々平行な複数のスリツトを設
   けた構成を特徴とする、請求範囲第１項記載の
   リード線のガイド部構造。 ３ 突起の周囲に略Ｓ字状の連続したスリツトを
   設けた構成を特徴とする、請求範囲第１項記載
   のリード線のガイド部構造。