JPS642344Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は気中開閉器における腕金取付ボルトの
支持構造に関するものである。

一般に気中開閉器の上面には自身を腕金に支持
固定するための複数個の取付ボルトが設けられ、
これらはいずれも開閉器を腕金に取付けていない
不使用時には側方へ倒れるように開閉器上におい
て回動可能に軸着されている。そして、倒れた場
合には取付ボルトは開閉器のケース面に当たつて
止まるようになつている。そのため、このように
取付ボルトがケース面に当たつたときにはこのケ
ースの塗装面に傷が付くという問題点がある。

本考案の目的はこのような問題点を解消した気
中開閉器における腕金取付ボルトの支持構造を提
供することにある。

以下本考案を具体化した一実施例を図面につい
て説明すると、１は密閉形気中開閉器のケースで
あつて、外箱２と底箱３とからなつている。４は
ケース１の両側に取付けた各３個のブツシング、
５はケース内に回動操作可能に支持した可動碍
子、６は同可動碍子５に支持した可動接触刃、７
は各可動接触刃６と対応する消弧室である。８は
ケースの前面に設けた操作ハンドルである。

１１は開閉器ケース１の上面中央部に取付けた
器体取付金具であつて、前後方向に延びている。
１２は同取付金具上の前後両端部に固着した一対
の支承部材であつて、特に第３図に示すように側
面Ｕ字状をなし左右両側方へ延びている。１３は
各支承部材１２の両側端部に取付けた各一対の腕
金取付ボルトであつて、それぞれの下端は各支承
部材１２の一対の垂立板１４間において各側方へ
の回動可能に軸１５着されている。各取付ボルト
１３は開閉器の腕金１６への取付時には直立状態
となる。

各取付ボルト１３の軸１５は第２図に示すよう
な吊上フツク１７の基端部と一体に形成されてい
る。

なお、１８は腕金１６への開閉器取付け時に各
一対の取付ボルト１３間において腕金１６上面に
当てるようにした一対の当て板、１９はその上方
から各取付ボルト１３に螺合したナツトである。

２０は各支承部材１２上の各取付ボルト１３よ
りさらに外側方において支承部材１２の一対の垂
立板１４間に掛渡した各一対のストツパピンであ
つて、各取付ボルト１３が不使用時において外側
方へ回動して倒れたときにその回動を規制してボ
ルト１３がケース１面上に接触しないようにして
いる。この実施例では取付ボルト１３がほぼ水平
状態まで倒れたときにその回動を規制するような
位置にストツパピン２０を設けている。

２１は開閉器の外箱の左右両側に設けた各一対
の取手であつて、それぞれ開閉器の前後両端部に
位置している。この取手２１は開閉器運搬用のも
のである。２２は各一対の取手２１の上端部間及
び下端部間に掛渡した上下各一対の保護棒であつ
て、開閉器両側のブツシング４を保護するための
ものである。

さて、上記のように構成した気中開閉器では、
まずケース上面の各取付ボルト１３が側方へ倒れ
たときにその回動をほぼ水平位置で規制してボル
トがケース１上面に接触しないようにするための
ストツパピン２０を設けたので、運搬や取付け、
取外しにおいて取付ボルト１３が倒れても、この
ボルトによつてケースの塗装面が傷付けられるよ
うなことは確実に防止される。又、ほぼ水平位置
まで開くため、柱状の腕金１６に対する開閉器の
引上げ取付作業が行い易い。さらに、前記取付ボ
ルト１３を軸支するボルト１５には吊上フツク１
７を設けたため、開閉器の吊上のために別途吊上
フツクを設ける必要がない。

又、前記の開閉器ではブツシング４保護用の保
護棒２２を取手２１の上部のみでなく下部にも取
付けたので、柱上から開閉器を降ろすような場合
でもこの下部の保護棒２２によつてブツシング４
の損傷を防ぐことが可能となる。

以上詳述したようにこの考案は腕金取付ボルト
が側方へ倒れた場合でもこの取付ボルトによつて
開閉器のケース面に傷が付けられるのを確実に防
止することができ、又、取付ボルトはほぼ水平位
置まで開くため、柱状の腕金に対する開閉器の引
上げ取付作業が行い易い。又、取付ボルトを軸支
するボルトには吊上フツクを設けたため、別途吊
上フツクを設ける必要がなく、フツクと取付ボル
トとは別体に構成され、取付ボルトはフツクと相
対回動可能に設けられているため、フツクを使用
して開閉器を吊上げる際に不意に腕金取付ボルト
が回動する虞はなくその取扱いは安全に行うこと
ができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を具体化した気中開閉器の一部
破断正面図、第２図は同じく一部破断側面図、第
３図は取付ボルトの倒れた状態を示す一部斜視
図、第４図は取手及び保護棒の取付状態を示す一
部斜視図である。 ケース……１、支承部材……１２、腕金取付ボ
ルト……１３、軸……１５、吊上フツク……１
７、ストツパピン……２０。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 気中開閉器のケース上面に固着した断面Ｕ字状
   の支承部材に対し上方へ延びる腕金取付ボルト１
   ３の下端部を一端部に吊上フツク１７を有する軸
   １５によつて前記支承部材の長手方向へ回動可能
   に軸着するとともに、前記支承部材には取付ボル
   ト１３の不使用時において同取付ボルト１３の側
   方への回動をほぼ水平位置で規制するためのスト
   ツパ２０を設けたことを特徴とする気中開閉器に
   おける腕金取付ボルトの支持構造。