JPS641517Y2 - - Google Patents
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- JPS641517Y2 JPS641517Y2 JP1980142027U JP14202780U JPS641517Y2 JP S641517 Y2 JPS641517 Y2 JP S641517Y2 JP 1980142027 U JP1980142027 U JP 1980142027U JP 14202780 U JP14202780 U JP 14202780U JP S641517 Y2 JPS641517 Y2 JP S641517Y2
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 13
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 claims description 6
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 4
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
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- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、斜流フアンの羽根車に関し、特に一
体形成可能とした羽根車の形状に関するものであ
る。
体形成可能とした羽根車の形状に関するものであ
る。
(従来の技術)
従来、斜流フアンの羽根車は、一般的には第1
図ないし第3図に示すように、円錐台形状のハブ
aの周壁面上に斜流加速を生ぜしめる複数枚の羽
根b,b…を植設してなるものである。そして、
前記羽根bは、通常、羽根出口部cの任意の点と
回転軸との距離をr、羽根出口部cの絶対速度
の周方向成分をCu2とすれば、羽根出口部cのハ
ブ側端縁c1からチツプ側端縁c2までに対して、
r・Cu2=一定の条件(自由渦設計)で設計され
る。また、羽根入口部dは等速流入で、かつ無衝
突流入の条件から羽根入口角が設計される。以上
の自由渦設計に基づく斜流フアン羽根車の羽根入
口部dおよび羽根出口部cのハブ側端縁d1,c1か
らチツプ側端縁d2,c2までの速度三角形を第4図
aおよびbに示す。第4図において、β1は羽根入
口角、β2は羽根出口角、cは絶対速度、uは周速
度、wは相対速度を示し、また添字1は羽根入口
部、2は羽根出口部、hはハブ側、tはチツプ
側、mは平均流面を表わす。第4図から、羽根出
口部cの羽根出口角β2はハブ側端縁c1で大きく、
チツプ側端縁c2に近づくほど小さくなることが判
る。
図ないし第3図に示すように、円錐台形状のハブ
aの周壁面上に斜流加速を生ぜしめる複数枚の羽
根b,b…を植設してなるものである。そして、
前記羽根bは、通常、羽根出口部cの任意の点と
回転軸との距離をr、羽根出口部cの絶対速度
の周方向成分をCu2とすれば、羽根出口部cのハ
ブ側端縁c1からチツプ側端縁c2までに対して、
r・Cu2=一定の条件(自由渦設計)で設計され
る。また、羽根入口部dは等速流入で、かつ無衝
突流入の条件から羽根入口角が設計される。以上
の自由渦設計に基づく斜流フアン羽根車の羽根入
口部dおよび羽根出口部cのハブ側端縁d1,c1か
らチツプ側端縁d2,c2までの速度三角形を第4図
aおよびbに示す。第4図において、β1は羽根入
口角、β2は羽根出口角、cは絶対速度、uは周速
度、wは相対速度を示し、また添字1は羽根入口
部、2は羽根出口部、hはハブ側、tはチツプ
側、mは平均流面を表わす。第4図から、羽根出
口部cの羽根出口角β2はハブ側端縁c1で大きく、
チツプ側端縁c2に近づくほど小さくなることが判
る。
(考案が解決しようとする課題)
以上のことから、自由渦設計等に基づく羽根2
は3次元曲面を有する形状になるため、従来の斜
流フアン羽根車を通常、樹脂により射出成形する
場合、軸方向に2分割の金型(上型および下型)
による一体成形が不可能である。すなわち、従来
の羽根車は円錐台状ハブaの周壁面上に軸方向に
所定角度を有する3次元曲面の羽根b,b…を取
付けた形状となるため一体成形が不可能である。
は3次元曲面を有する形状になるため、従来の斜
流フアン羽根車を通常、樹脂により射出成形する
場合、軸方向に2分割の金型(上型および下型)
による一体成形が不可能である。すなわち、従来
の羽根車は円錐台状ハブaの周壁面上に軸方向に
所定角度を有する3次元曲面の羽根b,b…を取
付けた形状となるため一体成形が不可能である。
このため、従来、斜流フアンの羽根車は、ハブ
aと羽根bとを別々に成形したのち、該ハブaと
羽根bとを接合して形成されており、両者の接合
は樹脂製の場合には接着により、金属製の場合に
は溶接、リベツト接合、ボルト・ナツト等により
行つていた。そのため、生産性が極めて悪く、コ
ストアツプの要因となるとともに、接合強度に不
安があり、耐久性に欠けるという問題があつた。
aと羽根bとを別々に成形したのち、該ハブaと
羽根bとを接合して形成されており、両者の接合
は樹脂製の場合には接着により、金属製の場合に
は溶接、リベツト接合、ボルト・ナツト等により
行つていた。そのため、生産性が極めて悪く、コ
ストアツプの要因となるとともに、接合強度に不
安があり、耐久性に欠けるという問題があつた。
本考案は斯かる問題点を解決すべくなされたも
ので、羽根車本体を一体成形可能とするととも
に、該羽根車本体1に対して、別途成形した、円
錐台形状のキヤツプを嵌込んで組立て得る斜流フ
アン羽根車を提供し、よつてフアン効率を良好に
確保しつつ、生産性および強度の向上を図らんと
するものである。
ので、羽根車本体を一体成形可能とするととも
に、該羽根車本体1に対して、別途成形した、円
錐台形状のキヤツプを嵌込んで組立て得る斜流フ
アン羽根車を提供し、よつてフアン効率を良好に
確保しつつ、生産性および強度の向上を図らんと
するものである。
(課題を解決するための手段)
この目的を達成するために、本考案の解決手段
は第5図〜第9図に示すように、上流側端面が有
底の中空円筒形状のハブ3と、該ハブ3の周壁面
3aに一体成形され、斜流加速を生ぜしめるよう
に軸方向に所定角度を有する3次元曲面に形成さ
れているとともに羽根背面部分4aが上流側から
見て全面が見えるように形成され、かつ根元部分
4bがハブ3の周壁面3a軸方向に沿つて上流側
から下流側に向かつて高さを漸増させながら径方
向外方に立上る略三角形平板状に形成された複数
枚の羽根4,4…とからなる羽根車本体1を備え
るとともに、小径部の内径が上記羽根車本体1の
ハブ3の外径と略同じでかつ上記羽根4の根元部
分4bの三角形の斜辺をほぼ母線とする中空円錐
台形状に形成され、該円錐台の小径部端に内方に
折曲がり上記ハブ3の上流側端面と係合可能な折
曲部2aが形成されているとともに、上記円錐台
の小径部端縁から大径部に向かつて母線方向に上
記羽根4の根元部分4bの斜辺長さと略同長でか
つ該羽根4の厚さと略同幅でもつて上記羽根車本
体1の羽根4に対応して切欠かれた羽根枚数と同
数のスリツト状溝5,5…が形成されたキヤツプ
2を備え、上記キヤツプ2のスリツト状溝5,5
…にその小径部側からかつ該小径部側を拡開変形
させた状態で上記羽根車本体1の各羽根4の根元
部分4bがその下流端側から嵌込まれて、該根元
部分4bの下流端部がスリツト状溝5の奥端部と
当接した状態でキヤツプ2の折曲部2aが羽根車
本体1のハブ3の上流側端面に係合することで、
キヤツプ2が羽根車本体1のハブ3外周に外嵌状
態で組付けられている構成としたものである。
は第5図〜第9図に示すように、上流側端面が有
底の中空円筒形状のハブ3と、該ハブ3の周壁面
3aに一体成形され、斜流加速を生ぜしめるよう
に軸方向に所定角度を有する3次元曲面に形成さ
れているとともに羽根背面部分4aが上流側から
見て全面が見えるように形成され、かつ根元部分
4bがハブ3の周壁面3a軸方向に沿つて上流側
から下流側に向かつて高さを漸増させながら径方
向外方に立上る略三角形平板状に形成された複数
枚の羽根4,4…とからなる羽根車本体1を備え
るとともに、小径部の内径が上記羽根車本体1の
ハブ3の外径と略同じでかつ上記羽根4の根元部
分4bの三角形の斜辺をほぼ母線とする中空円錐
台形状に形成され、該円錐台の小径部端に内方に
折曲がり上記ハブ3の上流側端面と係合可能な折
曲部2aが形成されているとともに、上記円錐台
の小径部端縁から大径部に向かつて母線方向に上
記羽根4の根元部分4bの斜辺長さと略同長でか
つ該羽根4の厚さと略同幅でもつて上記羽根車本
体1の羽根4に対応して切欠かれた羽根枚数と同
数のスリツト状溝5,5…が形成されたキヤツプ
2を備え、上記キヤツプ2のスリツト状溝5,5
…にその小径部側からかつ該小径部側を拡開変形
させた状態で上記羽根車本体1の各羽根4の根元
部分4bがその下流端側から嵌込まれて、該根元
部分4bの下流端部がスリツト状溝5の奥端部と
当接した状態でキヤツプ2の折曲部2aが羽根車
本体1のハブ3の上流側端面に係合することで、
キヤツプ2が羽根車本体1のハブ3外周に外嵌状
態で組付けられている構成としたものである。
(作用)
これにより、本考案では、円筒形状のハブ3と
その周壁面3a上の3次元曲面の羽根4,4…と
を有する羽根車本体1を軸方向に2分割の金型に
より一体成形できるとともに、該羽根車本体1の
外周に、軸方向に2分割の金型により一体成形し
てなる円錐台形状のキヤツプ2を嵌合することで
組立てることができる。このことにより、羽根
4,4…間に形成される通路内での相対速度の減
速率を良好に保持し、良好な性能を確保しなが
ら、一体成形の羽根車本体1と一体成形のキヤツ
プ2との嵌合による簡単な組立てにより、生産性
を高めることができ、また、強度面でも有利であ
る。
その周壁面3a上の3次元曲面の羽根4,4…と
を有する羽根車本体1を軸方向に2分割の金型に
より一体成形できるとともに、該羽根車本体1の
外周に、軸方向に2分割の金型により一体成形し
てなる円錐台形状のキヤツプ2を嵌合することで
組立てることができる。このことにより、羽根
4,4…間に形成される通路内での相対速度の減
速率を良好に保持し、良好な性能を確保しなが
ら、一体成形の羽根車本体1と一体成形のキヤツ
プ2との嵌合による簡単な組立てにより、生産性
を高めることができ、また、強度面でも有利であ
る。
(実施例)
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
説明する。
第5図および第6図は本考案の第1実施例であ
る斜流フアン羽根車A1を示し、該羽根車A1は羽
根車本体1と該羽根車本体1のハブ3外周に外嵌
状態で組付けられる円錐台形状のキヤツプ2とか
らなる。
る斜流フアン羽根車A1を示し、該羽根車A1は羽
根車本体1と該羽根車本体1のハブ3外周に外嵌
状態で組付けられる円錐台形状のキヤツプ2とか
らなる。
前記羽根車本体1は、第7図および第8図に示
すように、上流側端面が有底の中空円筒形状のハ
ブ3と、該ハブ3の周壁面3aに一体成形された
斜流加速を生ぜしめる複数枚(図では8枚)の羽
根4,4…とからなる。すなわち、該羽根車本体
1の各羽根4は自由渦設計等に基づく軸方向に所
定角度を有する3次元曲面に形成されているとと
もに、羽根背面部分4aが第7図の如く上流側か
ら見て全面が見えるように形成されており、この
羽根4の形状および円筒形状のハブ3形状によつ
て軸方向に2分割の金型(上型および下型)で一
体成形可能に設けられている。また、前記羽根車
本体1の各羽根4の根元部分4bは前記円錐台形
状キヤツプ2を軸方向から嵌込むことがてきるよ
うにハブ3の周壁面3a軸方向に沿つて上流側か
ら下流側に向かつて高さを漸増させながら径方向
外方に立上る略三角形平板状に形成されている。
すように、上流側端面が有底の中空円筒形状のハ
ブ3と、該ハブ3の周壁面3aに一体成形された
斜流加速を生ぜしめる複数枚(図では8枚)の羽
根4,4…とからなる。すなわち、該羽根車本体
1の各羽根4は自由渦設計等に基づく軸方向に所
定角度を有する3次元曲面に形成されているとと
もに、羽根背面部分4aが第7図の如く上流側か
ら見て全面が見えるように形成されており、この
羽根4の形状および円筒形状のハブ3形状によつ
て軸方向に2分割の金型(上型および下型)で一
体成形可能に設けられている。また、前記羽根車
本体1の各羽根4の根元部分4bは前記円錐台形
状キヤツプ2を軸方向から嵌込むことがてきるよ
うにハブ3の周壁面3a軸方向に沿つて上流側か
ら下流側に向かつて高さを漸増させながら径方向
外方に立上る略三角形平板状に形成されている。
一方、前記キヤツプ2は、第9図に示すよう
に、円錐台小径部の内径が上記羽根車本体1のハ
ブ3の外径と略同じでかつ上記羽根4の根元部分
4bの三角形の斜辺をほぼ母線とする中空円錐台
形状に形成され、該円錐台の小径部端縁から大径
部に向かつて母線方向に前記羽根4の根元部分4
bの斜辺長さとほぼ同じ長さでかつ羽根4の厚さ
より若干大なる溝幅のスリツト状溝5を前記羽根
4に対応してそれと同数条軸方向に直線状に大径
部における若干の幅を残して切欠いて形成すると
ともに、先端(小径部端)には内方向に折曲がり
上記ハブ3の上流側端面に係合可能な折曲部2a
が形成されている。よつて、第10図に示すよう
に前記キヤツプ2のスリツト状溝5,5…にその
小径部側からかつ該小径部側を拡開変形させた状
態で羽根車本体1の羽根4の根元部分4bをその
下流端側から嵌込み、該根元部分4bの下流端が
スリツト状溝5の奥端と当接した状態でキヤツプ
2の折曲部2aが羽根車本体1のハブ3の上流側
端面に係合当接して位置決めすることにより、第
11図に示すように羽根車本体1のハブ3外周に
キヤツプ2が外嵌状態で組付けられて、本考案に
係る羽根車A1が構成される。
に、円錐台小径部の内径が上記羽根車本体1のハ
ブ3の外径と略同じでかつ上記羽根4の根元部分
4bの三角形の斜辺をほぼ母線とする中空円錐台
形状に形成され、該円錐台の小径部端縁から大径
部に向かつて母線方向に前記羽根4の根元部分4
bの斜辺長さとほぼ同じ長さでかつ羽根4の厚さ
より若干大なる溝幅のスリツト状溝5を前記羽根
4に対応してそれと同数条軸方向に直線状に大径
部における若干の幅を残して切欠いて形成すると
ともに、先端(小径部端)には内方向に折曲がり
上記ハブ3の上流側端面に係合可能な折曲部2a
が形成されている。よつて、第10図に示すよう
に前記キヤツプ2のスリツト状溝5,5…にその
小径部側からかつ該小径部側を拡開変形させた状
態で羽根車本体1の羽根4の根元部分4bをその
下流端側から嵌込み、該根元部分4bの下流端が
スリツト状溝5の奥端と当接した状態でキヤツプ
2の折曲部2aが羽根車本体1のハブ3の上流側
端面に係合当接して位置決めすることにより、第
11図に示すように羽根車本体1のハブ3外周に
キヤツプ2が外嵌状態で組付けられて、本考案に
係る羽根車A1が構成される。
尚、前記キヤツプ2も羽根車本体1と同様に、
軸方向に2分割の金型により一体成形が可能であ
る。特に、樹脂による射出成形で一体成形する場
合には、キヤツプ2の先端(小径部)の内径D1
を羽根車本体1のハブ3の外径D2よりも若干小
さめに形成しておけば、樹脂の持つ弾性力により
羽根車本体1とキヤツプ2との嵌合を密着させる
ことができる。
軸方向に2分割の金型により一体成形が可能であ
る。特に、樹脂による射出成形で一体成形する場
合には、キヤツプ2の先端(小径部)の内径D1
を羽根車本体1のハブ3の外径D2よりも若干小
さめに形成しておけば、樹脂の持つ弾性力により
羽根車本体1とキヤツプ2との嵌合を密着させる
ことができる。
また、第12図に示すように、羽根車本体1の
羽根4の根元部分4b下流端縁に、キヤツプ2の
スリツト状溝5の奥端部と係合する切欠部6を形
成すれば、キヤツプ2下流端側が径方向に偏心し
ないようにする上で有効である。
羽根4の根元部分4b下流端縁に、キヤツプ2の
スリツト状溝5の奥端部と係合する切欠部6を形
成すれば、キヤツプ2下流端側が径方向に偏心し
ないようにする上で有効である。
さらに、前記羽根車本体1とキヤツプ2との固
定は、羽根車A1の使用回転数が比較的低く、か
つ各部材の弾性力あるいは嵌込による摩擦力が十
分である場合には、前記第1実施例の如く単に両
者を嵌合するだけで十分であるが、そうでない場
合には、接着、溶接等によつて固定すればよい。
定は、羽根車A1の使用回転数が比較的低く、か
つ各部材の弾性力あるいは嵌込による摩擦力が十
分である場合には、前記第1実施例の如く単に両
者を嵌合するだけで十分であるが、そうでない場
合には、接着、溶接等によつて固定すればよい。
したがつて、前記第1実施例の斜流フアン羽根
車A1は、円筒形状のハブ3とその周壁面3a上
の3次元曲面の羽根4,4…とを有する羽根車本
体1を軸方向に2分割の金型により一体成形でき
るとともに、該羽根車本体1の外周に、軸方向に
2分割の金型により一体成形してなる円錐台形状
のキヤツプ2を嵌合することで組立てることがで
きる。このことにより、羽根4,4間に形成させ
る通路内での相対速度の減速率を良好に保持し、
良好な性能を確保することができる。しかも、一
体成形の羽根車本体1と一体成形のキヤツプ2と
の嵌合による簡単な組立てにより、生産性を高め
ることができ、また、強度面でも有利である。
車A1は、円筒形状のハブ3とその周壁面3a上
の3次元曲面の羽根4,4…とを有する羽根車本
体1を軸方向に2分割の金型により一体成形でき
るとともに、該羽根車本体1の外周に、軸方向に
2分割の金型により一体成形してなる円錐台形状
のキヤツプ2を嵌合することで組立てることがで
きる。このことにより、羽根4,4間に形成させ
る通路内での相対速度の減速率を良好に保持し、
良好な性能を確保することができる。しかも、一
体成形の羽根車本体1と一体成形のキヤツプ2と
の嵌合による簡単な組立てにより、生産性を高め
ることができ、また、強度面でも有利である。
また、第13図は本考案の第2実施例である斜
流フアン羽根車A2を示し(尚、第5図および第
6図と同一部分については同一の符号を付してそ
の説明を省略する。)、羽根車本体1のハブ3の周
壁面3aに、ハブ3背面から気流を羽根4の根元
部分4bに導入する複数個の気流導入穴7,7…
を穿設したものである。本実施例の場合、羽根車
本体1の羽根4の根元部分4bでのスムーズな斜
流加速の発生が可能となり、フアン効率をより一
層向上させることができるとともに、ハブ3背面
からの気流の導入によりハブ3背面に設けるモー
タ(図示せず)を有効に冷却することができる。
流フアン羽根車A2を示し(尚、第5図および第
6図と同一部分については同一の符号を付してそ
の説明を省略する。)、羽根車本体1のハブ3の周
壁面3aに、ハブ3背面から気流を羽根4の根元
部分4bに導入する複数個の気流導入穴7,7…
を穿設したものである。本実施例の場合、羽根車
本体1の羽根4の根元部分4bでのスムーズな斜
流加速の発生が可能となり、フアン効率をより一
層向上させることができるとともに、ハブ3背面
からの気流の導入によりハブ3背面に設けるモー
タ(図示せず)を有効に冷却することができる。
尚、前記各実施例では、羽根4を自由渦設計に
基づいて形成したものについて例示したが、本考
案はその他強制渦設計に基づくもの等、斜流加速
を生ぜしめる3次元曲面に形成したものについて
も同様に適用でき、同様の作用効果を奏すること
ができる。
基づいて形成したものについて例示したが、本考
案はその他強制渦設計に基づくもの等、斜流加速
を生ぜしめる3次元曲面に形成したものについて
も同様に適用でき、同様の作用効果を奏すること
ができる。
(考案の効果)
以上説明したように、本考案の斜流フアン羽根
車によれば、円筒形状のハブと該ハブの周壁面上
の斜流加速を生ぜしめる複数枚の羽根とを有する
羽根車本体を一体成形でき、かつ該羽根車本体の
ハブ外周に、別途一体成形される円錐台形状のキ
ヤツプを嵌合して組立てることができるので、良
好なフアン効率を確保しつつ、生産性を高めてコ
ストダウン化を図ることができるとともに、強度
の向上をも併せ図ることができるものである。ま
た、上記ハブ背面の冷却のためにハブ背面からの
気流の導入が可能な構造であるので、ハブ背面に
設けられるモータの冷却が可能となる。
車によれば、円筒形状のハブと該ハブの周壁面上
の斜流加速を生ぜしめる複数枚の羽根とを有する
羽根車本体を一体成形でき、かつ該羽根車本体の
ハブ外周に、別途一体成形される円錐台形状のキ
ヤツプを嵌合して組立てることができるので、良
好なフアン効率を確保しつつ、生産性を高めてコ
ストダウン化を図ることができるとともに、強度
の向上をも併せ図ることができるものである。ま
た、上記ハブ背面の冷却のためにハブ背面からの
気流の導入が可能な構造であるので、ハブ背面に
設けられるモータの冷却が可能となる。
加えて、前記羽根車本体のハブの周壁面に、羽
根の根元部分に気流を導入する複数個の気流導入
穴を穿設すれば、フアン効率をより一層向上させ
ることができるとともに、フアン用モータの冷却
効果をも併せ有するものである。
根の根元部分に気流を導入する複数個の気流導入
穴を穿設すれば、フアン効率をより一層向上させ
ることができるとともに、フアン用モータの冷却
効果をも併せ有するものである。
第1図ないし第3図は従来例を示し、第1図は
正面図、第2図は側面図、第3図は中央縦断側面
図である。第4図aおよびbはそれぞれ自由渦設
計に基づく羽根入口部および羽根出口部における
速度三角形を示す説明図である。第5図ないし第
13図は本考案の実施例を示し、第5図および第
6図はそれぞれ第1実施例の正面図および側面
図、第7図および第8図はそれぞれ羽根車本体の
正面図および側面図、第9図はキヤツプの斜視
図、第10図および第11図はそれぞれ組立時お
よび組立完了時の状態を示す要部拡大斜視図、第
12図は変形例を示す第11図相当図、第13図
は第2実施例の中央縦断側面図である。 A1,A2…斜流フアン羽根車、1…羽根車本体、
2…キヤツプ、2a…折曲部、3…ハブ、3a…
周壁面、4…羽根、4a…背面部分、4b…根元
部分、5…スリツト状溝、7…気流導入穴。
正面図、第2図は側面図、第3図は中央縦断側面
図である。第4図aおよびbはそれぞれ自由渦設
計に基づく羽根入口部および羽根出口部における
速度三角形を示す説明図である。第5図ないし第
13図は本考案の実施例を示し、第5図および第
6図はそれぞれ第1実施例の正面図および側面
図、第7図および第8図はそれぞれ羽根車本体の
正面図および側面図、第9図はキヤツプの斜視
図、第10図および第11図はそれぞれ組立時お
よび組立完了時の状態を示す要部拡大斜視図、第
12図は変形例を示す第11図相当図、第13図
は第2実施例の中央縦断側面図である。 A1,A2…斜流フアン羽根車、1…羽根車本体、
2…キヤツプ、2a…折曲部、3…ハブ、3a…
周壁面、4…羽根、4a…背面部分、4b…根元
部分、5…スリツト状溝、7…気流導入穴。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上流側端面が有底の中空円筒形状のハブ3
と、該ハブ3の周壁面3aに一体成形され、斜
流加速を生ぜしめるように軸方向に所定角度を
有する3次元曲面に形成されているとともに羽
根背面部分4aが上流側から見て全面が見える
ように形成され、かつ根元部分4bがハブ3の
周壁面3a軸方向に沿つて上流側から下流側に
向かつて高さを漸増させながら径方向外方に立
上る略三角形平板状に形成された複数枚の羽根
4,4…とからなる羽根車本体1を備えるとと
もに、 小径部の内径が上記羽根車本体1のハブ3の
外径と略同じでかつ上記羽根4の根元部分4b
の三角形の斜辺をほぼ母線とする中空円錐台形
状に形成され、該円錐台の小径部端に内方に折
曲がり上記ハブ3の上流側端面と係合可能な折
曲部2aが形成されているとともに、上記円錐
台の小径部端縁から大径部に向かつて母線方向
に上記羽根4の根元部分4bの斜辺長さと略同
長でかつ該羽根4の厚さと略同幅でもつて上記
羽根車本体1の羽根4に対応して切欠かれた羽
根枚数と同数のスリツト状溝5,5…が形成さ
れたキヤツプ2を備え、 上記キヤツプ2のスリツト状溝5,5…にそ
の小径部側からかつ該小径部側を拡開変形させ
た状態で上記羽根車本体1の各羽根4の根元部
分4bがその下流端側から嵌込まれて、該根元
部分4bの下流端部がスリツト状溝5の奥端部
と当接した状態でキヤツプ2の折曲部2aが羽
根車本体1のハブ3の上流側端面に係合するこ
とで、キヤツプ2が羽根車本体1のハブ3外周
に外嵌状態で組付けられていることを特徴とす
る斜流フアン羽根車。 (2) 羽根車本体1のハブ3の周壁面3aに、羽根
4の根元部分4bに気流を導入する複数個の気
流導入穴7,7…が穿設されている実用新案登
録請求の範囲第(1)項記載の斜流フアン羽根車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980142027U JPS641517Y2 (ja) | 1980-10-03 | 1980-10-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980142027U JPS641517Y2 (ja) | 1980-10-03 | 1980-10-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5763993U JPS5763993U (ja) | 1982-04-16 |
JPS641517Y2 true JPS641517Y2 (ja) | 1989-01-13 |
Family
ID=29501851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980142027U Expired JPS641517Y2 (ja) | 1980-10-03 | 1980-10-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS641517Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0417839Y2 (ja) * | 1987-07-11 | 1992-04-21 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS491041U (ja) * | 1972-04-04 | 1974-01-08 | ||
JPS50100610A (ja) * | 1974-01-07 | 1975-08-09 | ||
JPS50145912A (ja) * | 1974-05-15 | 1975-11-22 | ||
JPS5356709A (en) * | 1976-10-30 | 1978-05-23 | Toshiba Corp | Mixed flow fan |
-
1980
- 1980-10-03 JP JP1980142027U patent/JPS641517Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS491041U (ja) * | 1972-04-04 | 1974-01-08 | ||
JPS50100610A (ja) * | 1974-01-07 | 1975-08-09 | ||
JPS50145912A (ja) * | 1974-05-15 | 1975-11-22 | ||
JPS5356709A (en) * | 1976-10-30 | 1978-05-23 | Toshiba Corp | Mixed flow fan |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5763993U (ja) | 1982-04-16 |
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