JPS6412227B2 - - Google Patents

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JPS6412227B2
JPS6412227B2 JP10858480A JP10858480A JPS6412227B2 JP S6412227 B2 JPS6412227 B2 JP S6412227B2 JP 10858480 A JP10858480 A JP 10858480A JP 10858480 A JP10858480 A JP 10858480A JP S6412227 B2 JPS6412227 B2 JP S6412227B2
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JP
Japan
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film
coated
packaging
coating
copolymer
Prior art date
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Application number
JP10858480A
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English (en)
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JPS5732954A (en
Inventor
Yasumasa Sakai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication of JPS5732954A publication Critical patent/JPS5732954A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は集積包装用フイルムに関し、更に詳し
くは、タバコ、キヤラメル、チヨコレート等を熱
シール可能な被覆フイルムで包装されたもの2個
以上を更に熱シール可能な被覆フイルムで外装す
る所謂集積包装品の外包装を解包するに際し、内
包装物の包装美観を損うことなく解包出来る被覆
フイルムを提供することにある。
従来、タバコ等の個装品は2個以上、通常は10
個又は20個を更にボール紙製の箱に詰めその上に
防湿性を保つためにパウフイン紙で包装されてい
たが、包装経費が高くなるという欠点を有してい
た。
最近、この包装経費を低減する目的で個装品の
集積包装に熱シール可能な被覆フイルムが採用さ
れる様になつて来た。しかし内包装フイルム及び
外包装フイルムともに熱シール可能な両面被覆フ
イルムを使用するために集積包装時に外包装フイ
ルムと内包装フイルムの間に一部熱シールが起
り、外包装フイルムを解包する際に内包装品の包
装フイルム外観を損ね、又時には内包装を破壊す
るトラブルが発生し、実用化が制限されているの
が現状である。
この欠点を補うために、集積包装の際に熱シー
ル部の包装フイルムと外包装フイルムの間に、紙
又はボール紙等の熱シール防止剤を狭み、熱シー
ルする方法が採用されている。しかし、この方法
では包装経費の低減効果を期待することは出来な
い。
本発明者は、上記問題を解決するために、基材
フイルムの一面に熱シール剤を被覆するだけで両
面シール可能な被覆フイルムについて種々研究を
重ねた結果、本発明を完成するに至つた。
即ち本発明は、ポリオレフインフイルムの片面
に、カルボキシル基を有するα,β不飽和カルボ
ンを0.1〜10重量%とアクリル酸又はメタクリル
酸アルキルエステルと、更に必要に応じて共重可
能なビニルモノマーから成る二次転移点が20〜
100℃の範囲にある共重合体で被覆し、かつその
反対面を水との接触角が80度以下に表面活性化す
ることにより、被覆面同志の熱シール性はもとよ
り、被覆面と表面活性化面との熱シール性も得ら
れ、そのシール強度は実用上十分満足出来、しか
も前述の集積包装時の問題点を解決し得ることを
見い出したのである。
本発明の被覆材としての共重合体を形成する1
個又は2個以上のカルボキシル基を有するα,β
−不飽和カルボン酸には、例えばアクリル酸、メ
タアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロト
ン酸、フマル酸、無水マレイン酸等がある。又2
個以上のカルボキシル基を有するα,β−不飽和
カルボン酸を使用する場合は、そのハーフエステ
ルでもよい。これらのカルボン酸は主にポリオレ
フイン基材への密着性に関与すると考えられるも
ので、その使用量は約0.1〜約10重量%である。
10重量%以上になると生成させた共重合体は水
や塩基に対する感受性が大となり、一般に塩基に
可溶となる。それを使用した被覆膜は、耐ブロツ
キング性や、耐摩耗性が低下する傾向にある。
一方、0.1重量%以下ではポリオレフイン基材
への十分な密着性が期待できない。なお、これら
のカルボン酸は2種類以上を混合して使用しても
よい。
本発明に使用される他の共重合成分であるアク
リル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸アル
キルエステルとは、例えば、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸アミル、アクリル酸n−ヘキシル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブ
チル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ア
ミル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリルなど
のアクリル酸およびメタクリル酸の炭素数1〜12
個のアルキルエステルを意味する。
これらアクリル酸アルキルエステル又はメタク
リル酸アルキルエステルは、被膜形成の主体をな
すもので次のような組合せの共重合体がある。
(1) アクリル酸アルキルエステルの1種又は2種
以上、 (2) メタクリル酸アルキルエステルの1種又は2
種以上、 (3) アクリル酸アルキルエステルの1種又は2種
以上とメタクリル酸アルキルエステルの1種又
は2種以上。
これらアクリル酸アルキルエステルおよび/又
はメタクリル酸アルキルエステルの使用割合は、
必要に応じて共重合可能なビニルモノマーを加え
て、所望する二次転移点が得られるように調整す
ることが望まれる。
次に本発明に使用される共重合可能なビニルモ
ノマーとは、次のものが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
(i) スチレン、α−メチルスチレン等のビニル置
換芳香族炭化水素類、 (ii) アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の
α,β−不飽和脂肪族ニトリル、 (iii) 酢酸ビニル、プロビオン酸ビニル等の有機酸
ビニルエステル類、 (iv) 塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化
ビニル類、 (v) アクリルアミド、メタクリルアミド、M−メ
トキシアクリルアミド等のα,β−不飽和カル
ボン酸アミド、 (vi) 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート等のα,β−不飽和カルボン酸のヒドロキ
シアルキルエステル類、 (vii) グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキ
サ基を有したα,β−不飽和カルボン酸エステ
ル類。
これらの共重合可能なビニルモノマーは、前記
共重合体中、0〜80重量%が好ましい。
これらの共重合可能なビニルモノマーは、必要
に応じて1種類又は2種類以上用いてもよく、こ
れらは、主に被覆用組成物による被覆の硬度性に
関与すると考えられるが、(vi)と(vii)に挙げたモノマ
ーは密着性の向上にも関与するであろう。しか
し、(vi)と(vii)のモノマー単独では密着性の向上が見
られず、1個又は2個以上のカルボキシル基を有
すα,β−不飽和カルボン酸との併用によつて達
することができる。
本発明に使用される被覆用重合体はエマルシヨ
ン重合、溶液重合及び塊重合のいずれの場合につ
いても通常行なわれている方法と全く同様に重合
出来るが、重合体分散液がそのままで被覆用分散
液として使用出来るエマルシヨン重合法を採用す
るのが好ましい。
目的とする共重合体は、平均分子量が約5000〜
約150000のもので、二次転移点が約20〜約100℃
であることが適当である。
該共重合体の平均分子量が、150000以上になる
とプラスチツクス基材への密着性が低下し、良好
なヒートシールを得るための粘性流動がなくなる
ことを見出した。また平均分子量5000以下での共
重合体は、被覆膜としての特性がなくなり、十分
なヒートシール強度が得られないことが判明し
た。平均分子量の好ましい範囲は、約10000〜約
80000である。なお、ここでいう平均分子量は、
重量平均分子量である。又、二次転移点(Tg、
ガラス転移温度)は約20〜約100℃で好ましくは
30〜70℃である。20℃以下の共重合体は、被覆膜
が粘着性を示し、ブロツキングを起こす。一方
100℃以上の場合は、得られる被膜が硬く、可焼
性が低下し、本発明によつて得られるべき効果の
一つヒートシール性が損われる。
以上の被覆組成物を基材ポリオレフインフイル
ムに被覆するに際し、該被覆組成物には必要に応
じて、滑剤、ブロツキング防止剤、帯電防止剤、
可塑剤、酸化防止剤、安定剤等を含めてもよい。
本発明に使用されるポリオレフインフイルムと
してはポリプロピレンフイルム、ポリエチレンフ
イルム等の各種のポリオレフインフイルムが挙げ
られる。
本発明に於いて基材ポリオレフインフイルムの
被覆面は予め、コロナ放電処理酸化剤処理等によ
り、水に対する接触角が85度以下になるよう表面
を活性化して使用するのが望ましい。
次に、非被覆面の表面活性化について述べる。
非被覆面の表面は水に対する接触角が85度以下に
なる様表面活性化されている必要があり、表面活
性化が不足して、水に対する接触角が85度以上と
なると被覆面とのヒートシール強度が不足し実用
上問題が発生する。
本発明の集積包装用フイルムを使用するにあた
つては、種々の包装形態が可能であるが、内包装
フイルムおよび外包装フイルムの少くとも一方に
本発明の集積包装用フイルムを使用すればよい。
この場合、内包装と外包装との接触面側の少くと
も一方が、表面活性化された非被覆面である事が
必要である。
本発明の集積包装用フイルムの好ましい使用形
態としては、内包装フイルムとして塩化ビニリデ
ン系樹脂等の両面被覆フイルムを用い、外包装フ
イルムとして、本発明の被覆フイルムを用いる方
法がある。
なおこの場合、塩化ビニリデン系樹脂の他に
は、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂等が使
用できる。
非被覆面の表面活性化方法としては、コロナ放
電処理、酸化剤処理等の通常の表面活性化方法が
使用出来る。又表面活性化は被覆前、被覆後のい
ずれに行なつてもよいが、表面活性面同志のブロ
ツキング及び被覆工程中での表面活性能の低下等
の理由により、被覆後処理する方が望ましい。
実施例 撹拌機、冷却器、温度計を備えた重合容器に乳
化剤としてラウリル硫酸ナトリウム17.1gと重合
触媒として過硫酸カリウム1.4gを含む水530c.c.を
入れた。ついで反応容器を約80℃で撹拌しながら
加温した。ついでスチレン52.9g、アクリル酸ブ
チル31.6g、メタクリル酸ヒドロオキシエチル
15.0g、アクリル酸2.0g及び分子量調整剤とし
てメルカプタン0.7gとの混合溶液を3時間かけ
少しづつ滴下した。単量体混合物の滴下後さらに
30分間反応容器を80℃に保つた。この水性分散体
液をアンモニア水で中和し、60℃で1時間保ち、
その後冷却した。
この水性分散液を水で稀釈し、濃度を20%と
し、カルナウバワツクスの水性分散液(固形分20
%)4部(重合体樹脂100部に対し)と微粉末シ
リカ0.2部(重合体樹脂100部に対し)を加えて塗
布分散液を得た。この分散液を厚さ20μの片面コ
ロナ放電処理した二軸延伸ポリプロピレンフイル
ムの処理面へ固型分塗布量が1.0g/m2となるよ
うグラビア塗布機で塗布し110℃の温度で10秒間
乾燥して巻き取つた。引き続き被覆フイルムの非
被覆面をコロナ放電処理した。処理面の水に対す
る接触角は73度であつた。得られたフイルムの
120℃に於ける熱シール強度はそれぞれ被覆面/
被覆面;138g/15mm、被覆面/放電処理面;98
g/15mm、被覆面/非処理面;0g/15mmであつ
た。
次いで、塩化ビニリデン−アクリル酸エステル
共重合体(塩化ビニリデン85%)で両面被覆され
た二軸延伸ポリプロピレンフイルムで包装された
キヤラメルを更に上記フイルムで被覆面を外側
に、包装速度60個/分の速度で包装した60個の包
装品について2重包装外観、シール性及び外包装
解包後の内包装の外観を調べたが全く問題なかつ
た。
比較のため被覆面を内側にして、同様に試験し
た結果は、内包装の表面を損うことなく外包装を
解包することは出来なかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリオレフインフイルムの片面が(a)1個また
    は2個以上のカルボキシル基を有するα,β不飽
    和カルボン酸の1種または2種以上、および(b)ア
    クリル酸又はメタクリル酸アルキルエステル(そ
    のアルキル基は1〜12個の炭素原子を有する)の
    1種または2種以上、さらに必要に応じて(c)共重
    合可能なビニルモノマーの1種または2種以上を
    加えてなる共重合体であつて、該共重合体での(a)
    成分が0.1〜10重量%であり、二次転移点が約20
    〜100℃の範囲にある共重合体で被覆され、かつ
    その反対面が水との接触角が85度以下に表面活性
    化された集積包装用被覆ポリオレフインフイル
    ム。
JP10858480A 1980-08-07 1980-08-07 Coating polyolefin film for integral packing Granted JPS5732954A (en)

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Families Citing this family (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1187646B (it) * 1985-03-25 1987-12-23 Moplefan Spa Pellicole poliolefiniche aventi migliorate caratteristiche di impermeabilita' ai gas ed ai vapori e procedimento per la loro produzione
CA2012729C (en) 1989-04-07 1997-05-20 Takashi Kuroda Dulled stretched molding and process for producing the same
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JP2004351629A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Toray Ind Inc ポリ乳酸系樹脂積層フィルム

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JPS5732954A (en) 1982-02-22

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