JPS639925Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、車輌用灯具を車体に取付けた際、取付
部のビスの締付によつて該灯具に変形をきたすの
を極力防止せんとすることを目的とする。

通常、車体に車輌用灯具を取付けた際、該灯具
に生ずる変形などの不都合について述べると、第
１図にみられるように、同図イは、ｘ，ｙ，ｚの
３点で車体にビス止めする型式の灯具の裏面図を
一例として示すが、例えばＸ点においては、同図
イのａ−ａ線における要部断面図として同図ロに
みられるように、レンズＬのボス部Ｂが、ビスｂ
に螺着されるナツトＮにより強く締付けられる
と、車体B′に当該部位が局部的に集中して圧縮
されるため、当該部位のパツキングＰが集中的に
縮み、当該ボス部Ｂ近傍にはとくに無理な力が加
わる反面、ボス部Ｂより離れるに従つて圧縮力が
弱まる結果、レンズＬが、ボス部Ｂを底部として
両側が反返り、パツキングＰもまた同様に局部的
に凹み、更に同図ロのｂ−ｂ線における断面図を
示す同図ハにみられるように、ボス部Ｂの近傍の
シール部Ｓに無理な力が加わつて、時には亀裂を
生じ破損する等の欠点がある。

本案は、叙上の欠点を防がんとするもので、以
下、第２図以降を参照の上、各実施例につき、具
体的構成を詳述する。

第２図は、本案によるパツキングＰの断面図を
示すもので、同図イは、底部を平面とし、その上
面は、ボス部（矢印部位）を肉厚とし、両端に向
けて徐々に薄く形成したもの、同図ロは、ボス部
を最も肉厚とし、両端に向けて上下面を共に徐々
に薄く形成したものを示す。

本案パツキングＰは、以上のように構成されて
いるので、ボス部より遠ざかるに従つて一定の割
合で厚さを変えてあり、即ち、締付時における収
縮巾を予め見込んだ形状としてあるので、ボス部
より離れるに従つて、圧縮圧に対する反力を弱め
るよう作用するため、シール部、レンズ、に何等
の無理な力が加わらず、従来みられたような変形
を生じないもので、第１図イに示す形式の灯具に
対する。パツキングを実体斜視図として第３図に
示す。

次に、第４図は、シール部Ｓの巾を、ボス部Ｂ
より遠ざかるに従つて狭く（低く）したもので、
第２図で述べたもの同様、端部に向うに従つてパ
ツキングＰによる反力を弱め、このようにしても
第２図のもの同様、変形が避けられる。

以上述べた第３図、第４図、に示す各実施例に
よる構成により、本案の狙いとする「取付け部の
ビスの締付けにより灯具に生ずる変形」を阻止す
る本案所期の目的を充分達成し得る作用効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来灯具を車体に取付ける際に生ずる
欠点を述べるためのもので、同図イは一例として
示す３点取付の灯具の裏面図、同図ロは同図イの
ａ−ａ線における要部断面図、同図ハは同図ロの
ｂ−ｂ線における要部断面図で、第２図イ，ロは
本案によるパツキングの断面図、第３図は第１図
イに示す灯具に用いるパツキングの実体斜視図、
第４図は、シール部の巾を変形させた実施例を、
夫々示す要部断面図である。 Ｂ……ボス部、B′……車体、Ｎ……ナツト、
Ｐ……パツキング、Ｓ……シール部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボス部の締付けによつてレンズに変形をきたす
   恐れのある形式の車輌用灯具において、前記変形
   を見込んで、パツキングか、シール部の、いずれ
   か一つを、ボス部に対応する部分の肉厚を他の部
   分より厚く形成したことを特徴とする車輌用灯
   具。