JPS6396833A - サ−モスタツトの設定温度調節装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は空気調和装置、暖房装置等に用いられるサーモ
スタットの設定温度調節装置に関するものである。

従来の技術 ベローズ等の圧力応動部材に対抗する設定温度調節用ス
プリングの張力の可変操作を、直線的に移動する調節ス
ライダとこれに係合するカム板の比較的に長い接触行程
でもって行なうことにより、手動操作時の硬さを無くし
て円滑な動作が得られるようにした横行式サーモスタッ
トとしては、出願人の先願にかかる実開昭５８−５７０
４８号がある。

上記従来技術では、第５図に示される如くに、圧力応動
部材としてのベローズａの動作をスイッチｂに伝達する
作動板Ｃと、調節スライダｄと係合するカム板ｅに結合
される揺動板ｆの連結片ｆ１との間には調節螺杆ｇを介
して該ベローズａの圧力に対抗する主スプリングとして
の引張ばねｈが設けられ、更に該連結片ｆ、と器枠Ｉ間
には、調節螺杆ｇに捲装して逆トルクスプリングとして
の圧縮ばねｊを設け、調節スライダの往復動の荷重差を
小さくしている。

発明が解決しようとする問題点 従来の逆トルクスプリングとしての圧縮ばねｊは発生荷
重が直線的に変化するが、調節スライダｄの操作荷重は
カム板ｅの回動支点に近ければ近いほど急激に上昇する
為、操作荷重を平均化するのが困難であった。

本発明は上記した点に着目して為されたものであり、円
錐コイル状圧縮ばねの発生荷重が圧縮に従って急激に上
昇することに着目し、主スプリングに対抗する逆トルク
スプリングとしてかかる円錐コイル状圧縮ばねを用いる
ことにより、横行式サーモスタットにおける調節スライ
ダの操作荷重をより平均化することを意図したものであ
る。

問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するため、本発明においては、温度感
知部を有する圧力応動部材に当接する作動板と器枠に対
して回動可能に軸支したカム板の基部との間に引張りば
ねから成る温度調節用スプリングを設け、該カム板の自
由端部に延長するカム面に対して直線方向に移動する調
節スライダを係合させ、該カム板の基部と器枠との間に
円錐コイル圧縮ばねを設ける構成を採用した。

実施例 第１図乃至第３図において、１は感温ガスを封入した感
温筒であり、キャビラリーチコーブ１ａを介して圧力応
動部材としてのベローズ２の基部に連結されている。ベ
ローズ２の自由端部は、器枠３の両側壁３ａに穿設した
孔に対して支点４によって回動自在に枢支された側面り
字状の作動板５の水平部５ａに設けたピボット６に当接
している。作動板５の垂直部５ｂは中央において作動杆
７の一端を支持し、該作動杆７の他端は周知の反転ばね
８を有するスイッチ操作板９に接続されている。スイッ
チ操作板９から反転ばね８を介して駆動される接点板１
３の自由端部には可動接点１０が設けられ、固定接点１
１とこれに対向する支持部１２との間を反転するように
設けられている。

Ｌ字状作動板５の垂直部５ｂの上部にはベローズ２の圧
力に対抗する引張りばねから成る温度調節用主スプリン
グ１４の一端が係止され、該主スプリング１４の他端は
ナツト１５を介して調節螺杆１６に結合されており、該
調節螺杆１６は器枠３の前面壁３ｂに設けた孔を貫通し
て外部に突出している。

調節螺杆１６の他端にあるヘッド１６ａは、器枠３の頂
板３Ｃ上に設けられたカム板１７より下方に直交状態に
垂下している連結片１７ａに係止されている。

頂板３Ｃの上部には、これと平行状態において間隙を存
してスライダ支持板１８が設けられ、該スライダ支持板
１８には調節螺杆１６と平行方向に直状の摺動溝１８ａ
が設けられている。

頂板３Ｃとスライダ支持板１８間には前記カム板１７が
その基部に設けた支点ビン１７ｂにより回動可能に支持
されており、該カム板１７のわずかな弧状形をなしたカ
ム面１７Ｃは摺動溝１８ａと極く小さな角度で交差する
ように配置され、該摺動溝１８ａを摺動する調節スライ
ダ１９の円形の突起１９ａと係合し、該突起１９ａが支
点ビン１７ｂに近い解除位置より離れる方向に移動する
と該カム板１７を該支点ビン１７ｂを軸として回動させ
、これによって前記連結片１７ａが主スプリング１４を
引張る方向に駆動する。

連結片１７ａと器枠３の前面壁３Ｃ間には、調節螺杆１
６に捲装して逆トルクスプリングとしての円錐コイル状
圧縮ばね２０を配置し、調節スライダ１９の往復動の荷
重差を小さくしである。

器枠３の側面においてカム板１７の自由端付近において
マイクロスイッチ２１が設置され、調節スライダ１９の
操作時に力、ム板１７の突起１７ｄが該マイクロスイッ
チ２１を開くことにより、主装置の電源ＯＦＦを行なう
ことができ、サーモスタットにより電源スィッチを兼ね
ることができる。

上記構成において、感温筒１が温度上昇を感知すると、
ベローズ２は膨張し、その自由端部は水平部５ａを押し
上げてＬ字状作動板５を主スプリング１４に抗して時計
針方向に回動させる。そのため、作動板５は作動杆７を
介してスイッチ操作板９を駆動し、反転ばね８を介して
可動接点１０を第２図図示の状態にし、該可動接点１０
と固定接点１１との接触が、例えば、冷凍機の作動回路
を閉成させる。

温度が低下するとベローズ２が収縮し、反転ばね８の逆
方向の死点を越えるところで可動接点１０が固定接点１
１と離れる。

調節スライダ１９が比較的に長い摺動溝１８ａにおいて
支点ピン１７ｂより離れる方向に移動すると、カム板１
７を第１図の反時計針方向へ移動させ、カム板１７の連
結片１７ａを第２図の左側に移動させるように働いて主
スプリング１４の張力を高める。

調節スライダ１９が摺動溝１８Ｈの右端に近づくにつれ
て主スプリング１４はそれだけ張力が増大せしめられる
が、該調節スライダ１９とカム板１７との接触点は支点
ピン１７ｂより距離があるので、主スプリング１４の張
力Ｆ＋　に対抗するところの調節スライダ１９にかかる
力Ｆは比較的少となる。その関係は次式で表わされる。

Ｆ＝／！Ｉ　／ｚｏ　ＸＦ＋ただし、β１は支点ピン１
７ｂと調節螺杆１６軸線間の距離、β０は支点ピン１７
ｂから調節スライダ１９とカム板１７のカム面１７ｃの
接触点までの距離である。しかも、摺動溝１８ａとカム
面１７Ｃは極く小さな鋭角で交叉しているから、調節ス
ライダ１９の移動量に対するカム板１７の回動量は少な
い。

特に、調節螺杆１６の周囲において、連結片１７ａとこ
れに対向する器枠前面壁３ｂ間に逆トルクスプリングと
しての円錐コイル状圧縮ばね２０を配置しであるので、
調節スライダ１９を往復させる際の荷重差を小さくする
ととができる。

第４図は逆トルクスプリングとして、円錐コイル状圧縮
ばねを使用した場合と従来の単なるコイル状圧縮ばねを
使用した場合とにおける荷重の状態を対比したものであ
り、通常の圧縮コイルを使用した場合には調節スライダ
の操作荷重を多少均一化できるか、またカム板の回動支
点側では荷重差が出ているのに対し、円錐コイル状圧縮
ばねを使用した本発明においてはほぼ完全な形で荷重の
均一化ができる様になっている。

発明の効果 本発明は上記した如くに、温度感知部を有する圧力応動
部材に当接する作動板と器枠に対して回動可能に軸支し
たカム板の基部との間に引張りばねから成る温度調節用
スプリングを設け、該カム板の自由端部に延長す′るカ
ム面に対して直線方向に移動する調節スライダを係合さ
せ、該カム板の基部と器枠との間に円錐コイル状圧縮ば
ねを設けて成るものであるから、横行式サーモスタット
における調節スライダの操作荷重を均一化するのに優れ
た効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例についての平面図、第２図は
同上の縦断面図、第３図は同上の分解斜視図、第４図は
調節スライダと荷重との関係を示すグラフ、第５図は従
来例の縦断面図である。 ２・・・圧力応動部材、３・・・器枠、５・・・作動板
、１４・・・温度調節用主スプリング、１７・・・カム
板、１９・・・調節スライダ、２０・・・円錐コイル状
圧縮ばね。 特許出願人　　　株式会社鷺宮製作所 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 温度感知部を有する圧力応動部材に当接する作動板と器
   枠に対して回動可能に軸支したカム板の基部との間に引
   張りばねから成る温度調節用スプリングを設け、該カム
   板の自由端部に延長するカム面に対して直線方向に移動
   する調節スライダを係合させ、該カム板の基部と器枠と
   の間に円錐コイル圧縮ばねを設けて成ることを特徴とす
   るサーモスタットの設定温度調節装置。