JPS6395998A - 漆器の加飾方法 - Google Patents
漆器の加飾方法Info
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- JPS6395998A JPS6395998A JP24379286A JP24379286A JPS6395998A JP S6395998 A JPS6395998 A JP S6395998A JP 24379286 A JP24379286 A JP 24379286A JP 24379286 A JP24379286 A JP 24379286A JP S6395998 A JPS6395998 A JP S6395998A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
一産業上の利用分野一
本発明は、漆器の加飾方法に関するもので、特に、漆器
の表面に加飾のために貼着された金箔上にその特有の金
属光沢を妨げることなくより付加価値の高い装飾効果を
有する色彩模様を形成する方法に関するものである。
の表面に加飾のために貼着された金箔上にその特有の金
属光沢を妨げることなくより付加価値の高い装飾効果を
有する色彩模様を形成する方法に関するものである。
一従来の技術と問題点−
美術工芸品と言われるものに属する漆器の表面に金箔を
種々の態様で貼着し、漆地上に対比効果の優れた金箔に
よる装飾模様を形成することは従来より広(行われてい
るところである。しかしながら従来の漆器においては、
貼着した金箔」二に更に色彩模様を施すことは行われて
いない。
種々の態様で貼着し、漆地上に対比効果の優れた金箔に
よる装飾模様を形成することは従来より広(行われてい
るところである。しかしながら従来の漆器においては、
貼着した金箔」二に更に色彩模様を施すことは行われて
いない。
漆器に貼着された金箔上に色彩模様を形成する方法とし
ては、各種の塗料を金箔上に塗布することが考えられる
けれども、一般に塗料には顔料が含まれていて不透明で
あるため、塗料を塗布した部分は金箔の金属光沢が失わ
れ、漆や金箔の持つ優美な色調とかけ離れた浅薄な模様
しか形成できず、而も塗布した塗料が剥離する虞もあり
、漆器、特に美術工芸品に属する漆器の加飾方法として
採用することはできない。
ては、各種の塗料を金箔上に塗布することが考えられる
けれども、一般に塗料には顔料が含まれていて不透明で
あるため、塗料を塗布した部分は金箔の金属光沢が失わ
れ、漆や金箔の持つ優美な色調とかけ離れた浅薄な模様
しか形成できず、而も塗布した塗料が剥離する虞もあり
、漆器、特に美術工芸品に属する漆器の加飾方法として
採用することはできない。
一発明の目的−
この発明は、漆器に貼着された金箔上に漆器や金箔と調
和し且つ金箔特有の優美な金属光沢を失わせることのな
い優美な透明感のある色彩模様を形成する方法を提供す
ることにより、より装飾性に優れた漆器を製作可能とす
ることを目的とするものである。
和し且つ金箔特有の優美な金属光沢を失わせることのな
い優美な透明感のある色彩模様を形成する方法を提供す
ることにより、より装飾性に優れた漆器を製作可能とす
ることを目的とするものである。
一目的を達成するための手段−
図面に付した符号を用いて説明すると、本発明に係る漆
器の加飾方法は、漆器1表面の漆器3に金箔2を貼着し
、該金箔2上に熱硬化性合成樹脂を薄く塗布して次いで
これを風乾することにより金箔2」二に該金箔のもつ金
属光沢を妨げない透明な樹脂被膜4を形成し、更に該樹
脂被膜4上に昇華性染料を含む捺染用色糊で模様層9を
形成した転写シート6を密着させ、該転写シート6を背
面から加熱して模様層9の色糊に含まれた昇華性染料を
前記樹脂被膜4内に浸透させた後転写シート6を除去す
ることにより、漆器1に貼着された金箔2上に更に透明
感のある染色模様13を形成するものである。
器の加飾方法は、漆器1表面の漆器3に金箔2を貼着し
、該金箔2上に熱硬化性合成樹脂を薄く塗布して次いで
これを風乾することにより金箔2」二に該金箔のもつ金
属光沢を妨げない透明な樹脂被膜4を形成し、更に該樹
脂被膜4上に昇華性染料を含む捺染用色糊で模様層9を
形成した転写シート6を密着させ、該転写シート6を背
面から加熱して模様層9の色糊に含まれた昇華性染料を
前記樹脂被膜4内に浸透させた後転写シート6を除去す
ることにより、漆器1に貼着された金箔2上に更に透明
感のある染色模様13を形成するものである。
更にこの発明のより好適な実施B様として、前記熱硬化
性合成樹脂に重量百分率で30パーセント以下の漆を混
入し、これを金箔2上に塗布して樹脂被膜4を形成する
方法を採用することができる。
性合成樹脂に重量百分率で30パーセント以下の漆を混
入し、これを金箔2上に塗布して樹脂被膜4を形成する
方法を採用することができる。
一作用一
」二記方法によれば、金箔2上に形成した樹脂被膜4に
昇華性染料を浸透させて該被膜4中に所望の色相及び形
態を有する色彩模様13を形成することができ、該色彩
模様は、染料により形成されるものであるから、透明で
該模様13中にも下地の金箔2の金属光沢があられれ、
漆器3や金箔2と調和した優美で深みのある模様を形成
できる。
昇華性染料を浸透させて該被膜4中に所望の色相及び形
態を有する色彩模様13を形成することができ、該色彩
模様は、染料により形成されるものであるから、透明で
該模様13中にも下地の金箔2の金属光沢があられれ、
漆器3や金箔2と調和した優美で深みのある模様を形成
できる。
更に金箔2上の樹脂被膜4は、薄く展伸された金箔2に
存在する極めて微細な透孔を経て下地の漆器3とも結合
し、金箔2上に強固に付着して剥離する虞がなく、特に
漆を混入した熱硬化性合成樹脂で樹脂被膜4を形成した
ものは金箔2及び漆器3との結合がより強固であり、美
術工芸品としての漆器の耐久性を損ねることもない。
存在する極めて微細な透孔を経て下地の漆器3とも結合
し、金箔2上に強固に付着して剥離する虞がなく、特に
漆を混入した熱硬化性合成樹脂で樹脂被膜4を形成した
ものは金箔2及び漆器3との結合がより強固であり、美
術工芸品としての漆器の耐久性を損ねることもない。
−実施例−
図は本発明方法の一実施例を工程順に示したもので、図
中、1は漆器、2は漆器1の表面の漆器3に貼着された
金箔、4は金箔2上に塗布した熱硬化性合成樹脂を風乾
して形成した透明な樹脂被膜である。熱硬化性合成樹脂
としては、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂などを用いることができ、これらの樹
脂を単独で使用してもよいが、漆を混入したものを用い
れば、樹脂被膜4をより強固に金箔2ないし漆器3上に
付着させることができる。実験によれば、上記熱硬化性
合成樹脂に重量百分率で30パ一セント程度までの量の
漆を混入することが可能であった。具体的には、これら
の熱硬化性合成樹脂をヘンゼン、トルエン等の溶剤に溶
かし、これを金箔2上にエアガンで薄く塗布して風乾す
ることにより樹脂被膜4を形成する(第2図参照)。
中、1は漆器、2は漆器1の表面の漆器3に貼着された
金箔、4は金箔2上に塗布した熱硬化性合成樹脂を風乾
して形成した透明な樹脂被膜である。熱硬化性合成樹脂
としては、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂などを用いることができ、これらの樹
脂を単独で使用してもよいが、漆を混入したものを用い
れば、樹脂被膜4をより強固に金箔2ないし漆器3上に
付着させることができる。実験によれば、上記熱硬化性
合成樹脂に重量百分率で30パ一セント程度までの量の
漆を混入することが可能であった。具体的には、これら
の熱硬化性合成樹脂をヘンゼン、トルエン等の溶剤に溶
かし、これを金箔2上にエアガンで薄く塗布して風乾す
ることにより樹脂被膜4を形成する(第2図参照)。
第3図および第4図は転写シートの製造工程を示したも
ので、スクリーン印刷による転写シーI・の製造工程を
示している。図中、6は転写シート、7はスクリーン型
枠、8は該型枠に張設されたスクリーン、9はスクリー
ンの型孔10からスキージ等で押し出された色糊で転写
シート6上に形成された模様層である。捺染用色糊の調
整は、昇華性分散染料又は加熱により昇華する性質を備
えたカチオン染料を水に溶解して所望の色に調整した色
水に、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロ
ース(CMC)またはグアーガム等で作られた元糊を投
入攪拌して作る。このように調整された捺染用色糊をス
クリーン型枠7上に入れ、スキージで色糊をスクリーン
の型孔10から押し出して転写シー1−6上に模様層9
を形成する(第4図参照)。勿論転写シート6の模様層
9は、手書きで形成することもでき、手書きとする場合
には色糊の粘度を適宜調整する。
ので、スクリーン印刷による転写シーI・の製造工程を
示している。図中、6は転写シート、7はスクリーン型
枠、8は該型枠に張設されたスクリーン、9はスクリー
ンの型孔10からスキージ等で押し出された色糊で転写
シート6上に形成された模様層である。捺染用色糊の調
整は、昇華性分散染料又は加熱により昇華する性質を備
えたカチオン染料を水に溶解して所望の色に調整した色
水に、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロ
ース(CMC)またはグアーガム等で作られた元糊を投
入攪拌して作る。このように調整された捺染用色糊をス
クリーン型枠7上に入れ、スキージで色糊をスクリーン
の型孔10から押し出して転写シー1−6上に模様層9
を形成する(第4図参照)。勿論転写シート6の模様層
9は、手書きで形成することもでき、手書きとする場合
には色糊の粘度を適宜調整する。
第5図および第6図は、転写シート6の模様を樹脂被膜
4を形成した漆器1上に転写する工程を示したもので、
加飾しようとする金箔2上の樹脂被膜4に上記工程で模
様層9を形成した転写シート6を密着させ、該転写シー
ト6の背面に加熱板I2を押接して、転写シート6を摂
氏180度ないし220度の温度で10ないし60秒加
熱する。
4を形成した漆器1上に転写する工程を示したもので、
加飾しようとする金箔2上の樹脂被膜4に上記工程で模
様層9を形成した転写シート6を密着させ、該転写シー
ト6の背面に加熱板I2を押接して、転写シート6を摂
氏180度ないし220度の温度で10ないし60秒加
熱する。
すると、転写シー1−6上の模様層9の色糊に含まれた
染料分子が前記樹脂被膜4中に拡散して樹脂被膜4中に
透明感のある染色模様を形成する。最後に転写シートを
除去するのであるが、この際染料分子を含まなくなって
いる模様層の残渣9aが樹脂被膜4」二に残るならば、
軽く水洗してこれを除去してやる。
染料分子が前記樹脂被膜4中に拡散して樹脂被膜4中に
透明感のある染色模様を形成する。最後に転写シートを
除去するのであるが、この際染料分子を含まなくなって
いる模様層の残渣9aが樹脂被膜4」二に残るならば、
軽く水洗してこれを除去してやる。
一発明の効果−
以上のように、本発明方法は、昇華性染料を含む捺染用
色糊を用いて模様層を形成した転写シートから漆器上に
色彩模様を転写する方法を採用したので、所望色に調合
した色水に元糊を投入攪拌するだけで漆器」二に形成さ
れる模様の色彩を調整でき、昇華性染料である分散染料
やカチオン染料は水溶性なので調色も容易であり、従っ
て所望の色糊を必要量だけ簡単な操作で迅速に作ること
ができる、小量生産の漆器の加飾に特に適している。
色糊を用いて模様層を形成した転写シートから漆器上に
色彩模様を転写する方法を採用したので、所望色に調合
した色水に元糊を投入攪拌するだけで漆器」二に形成さ
れる模様の色彩を調整でき、昇華性染料である分散染料
やカチオン染料は水溶性なので調色も容易であり、従っ
て所望の色糊を必要量だけ簡単な操作で迅速に作ること
ができる、小量生産の漆器の加飾に特に適している。
また転写シート上に手書き又はスクリーン印刷等で所望
の模様を簡単に且つ正確に形成でき、模様を形成する各
色は転写工程前に調色されるので、微妙な色相の変化や
濃淡の変化も自由に表現することができ、転写工程で模
様がボケたり、色相の変化を起こす虞もなく、従って金
箔上に優美な模様を自在に表現することができる。
の模様を簡単に且つ正確に形成でき、模様を形成する各
色は転写工程前に調色されるので、微妙な色相の変化や
濃淡の変化も自由に表現することができ、転写工程で模
様がボケたり、色相の変化を起こす虞もなく、従って金
箔上に優美な模様を自在に表現することができる。
更に、金箔上に塗布した樹脂を風乾して樹脂被膜を形成
したので、加飾素材となる漆器に歪みを生じることもな
い。また、熱硬化性合成樹脂を用いたので、昇華工程で
加熱されても樹脂被膜が軟化するおそれがなく、加えて
、多孔質な金箔の透孔を介して下地の漆器と樹脂被膜と
が結合するので、樹脂被膜の剥離も防止される。
したので、加飾素材となる漆器に歪みを生じることもな
い。また、熱硬化性合成樹脂を用いたので、昇華工程で
加熱されても樹脂被膜が軟化するおそれがなく、加えて
、多孔質な金箔の透孔を介して下地の漆器と樹脂被膜と
が結合するので、樹脂被膜の剥離も防止される。
そしてこの発明の方法によれば、染料により色彩模様が
形成されるので、漆器に貼着した金箔上に金箔特有の光
沢を損ねることのない透明で而も漆器や金箔と調和した
優美で堅ろうな色彩模様を形成することができ、この発
明方法を採用することによって漆器、特に美術工芸品と
しての漆器の装飾性を大幅に向上させることができ、従
来の漆器にはない新たな種々の加飾を施した漆器を製作
することが可能になるという効果がある。
形成されるので、漆器に貼着した金箔上に金箔特有の光
沢を損ねることのない透明で而も漆器や金箔と調和した
優美で堅ろうな色彩模様を形成することができ、この発
明方法を採用することによって漆器、特に美術工芸品と
しての漆器の装飾性を大幅に向上させることができ、従
来の漆器にはない新たな種々の加飾を施した漆器を製作
することが可能になるという効果がある。
図は本発明の一実施例の工程を順に示したもので、第1
図は漆器表面に貼着された金箔を示す図、第2図は該金
箔上に形成された樹脂被膜を示す図、第3図は転写シー
ト上に転写模様を形成する方法の一例を示した図、第4
図は模様層を形成した転写シートの断面図、第5図は転
写作業を示す図、第6図は転写シートの除去操作を示す
図である。 図中、
図は漆器表面に貼着された金箔を示す図、第2図は該金
箔上に形成された樹脂被膜を示す図、第3図は転写シー
ト上に転写模様を形成する方法の一例を示した図、第4
図は模様層を形成した転写シートの断面図、第5図は転
写作業を示す図、第6図は転写シートの除去操作を示す
図である。 図中、
Claims (2)
- (1)漆器表面の漆層に金箔を貼着し、該金箔上に熱硬
化性合成樹脂を薄く塗布して風乾することにより該金箔
のもつ金属光沢を妨げない透明な樹脂被膜を形成し、更
に該樹脂被膜上に昇華性染料を含む捺染用色糊で模様層
を形成した転写シートを密着させ、該転写シートを背面
から加熱して転写シート上の捺染用色糊に含まれた昇華
性染料を前記樹脂被膜内に浸透させた後前記転写シート
を除去することにより、漆層に貼着された金箔上に更に
透明感のある染色模様を形成する、漆器の加飾方法。 - (2)前記熱硬化性合成樹脂に重量百分率で30パーセ
ント以下の漆を混入して塗布する、特許請求の範囲第1
項記載の漆器の加飾方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24379286A JPS6395998A (ja) | 1986-10-14 | 1986-10-14 | 漆器の加飾方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24379286A JPS6395998A (ja) | 1986-10-14 | 1986-10-14 | 漆器の加飾方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6395998A true JPS6395998A (ja) | 1988-04-26 |
Family
ID=17109021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24379286A Pending JPS6395998A (ja) | 1986-10-14 | 1986-10-14 | 漆器の加飾方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6395998A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015514473A (ja) * | 2012-04-09 | 2015-05-21 | パーク、ファ、ヤング | 金属ホイルを有するネイルアップリケ |
-
1986
- 1986-10-14 JP JP24379286A patent/JPS6395998A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015514473A (ja) * | 2012-04-09 | 2015-05-21 | パーク、ファ、ヤング | 金属ホイルを有するネイルアップリケ |
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