JPS6395269A - ナフタロシアニン系化合物 - Google Patents

ナフタロシアニン系化合物

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JPS6395269A
JPS6395269A JP24100086A JP24100086A JPS6395269A JP S6395269 A JPS6395269 A JP S6395269A JP 24100086 A JP24100086 A JP 24100086A JP 24100086 A JP24100086 A JP 24100086A JP S6395269 A JPS6395269 A JP S6395269A
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JP
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silicon
infrared
derivative
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JP24100086A
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Koichi Nakamura
浩一 中村
Hiroshi Shibano
博史 柴野
Kenji Morikawa
森川 健治
Harumasa Yamazaki
山崎 晴正
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はナフタロシアニン系化合物に関し、詳しくは、
近赤外から赤外領域の光に対して強い吸収を示し、安定
で且つ一般の有機溶媒に高い相溶性を示す新規なシリコ
ンナフタロシアニン誘導体に関するものである。
〔従来の技術およびその問題点〕
有機色素類の中で、フタロシアニン系色素は、古くから
青色〜緑色の顔料として知られ、安定性の優れた色素と
して広く用いられているが、これらの吸収波長は700
nm付近に極大があり、赤外〜近赤外領域(780〜8
30nm)の光に対しては吸光度が低い。
ところが近年、赤外線フィルター、光学的記録媒体、液
晶表示器、レーザープリンター、電子写真等の発展に関
連して、この赤外〜近赤外領域の光を効率良く吸収する
安定な色素の開発が望まれている。
そこでフタロシアニン系色素について、従来からベンゾ
フェノンのようなシフト化剤となるものを用いる(特開
昭59−16153号公報)とか、溶剤処理あるいは加
熱処理を行うとかの手段により吸収位置を長波長ヘシフ
トさせる方法が提案されているが、工程が煩雑となり好
ましくない。又、これら金属フタロシアニン系色素は、
有機溶媒等への溶解性に乏しく、溶液塗工等による薄膜
形成が行えないため、その使用に大きな制限があった。
フタロシアニンの誘導体化による長波長化についてはそ
のπ−電子共役領域を更に拡大した形で、ナフタロシア
ニン誘導体が考えられ、このナフタロシアニン骨格をも
つ化合物群が目的とする800nm付近に高い吸光度を
もつことば既に知られている(Inorg、 Chim
、 Acta、、 44+ L209(I980) :
 Zh、 0bshch、 Khim、、42(3)、
 696(I972) ;J、 A+w、 Che+m
、 Soc、、106.7404(I984)) 。
しかしナフタロシアニン自体、又その金属塩はその母体
であるフタロシアニン系のものに比べて、一般の有機溶
媒に対してより一層溶解しにくくなり、これが合成の難
しさとあいまって有効利用を妨げてきた。
近年このものの溶解性を向上させる目的で工夫がなされ
、ナフタロシアニン骨格のナフタレン骨格自体にアルキ
ル置換したもの(米国特許第4492750号、特開昭
61−25886号)が提案されている。しかしナフタ
ロシアニン骨格そのものに置換基を導入して溶解性を向
上させる方法は、合成ステップが多(なり(特開昭61
−25886号)、好ましくない。
そこでこの点を改良するためにナフタロシアニンの中心
に三価以上の金属を用い、骨格との結合に用いられる以
外の結合手を用いて置換基を導入することにより溶解性
を向上させる試みが提案された(J、 A+++、 C
hew、 Soc、、106+ 7404(I984)
、特開昭61−177287号、特開昭61−1772
88号)、その中心金属として特に実用的なものはシリ
コンである。
上記特許公報や文献に開示されている方法は大きく三つ
に分けられる。即ち、シリコンナフタロシアニンのジヒ
ドロキシ体を出発物質とし、これに、■トリアルキルク
ロロシラン(n+ntpssicDを用いてシロキサン
結合を作り、このアルキル基(R+、Rt、R3)を用
いて溶解性を上げる方法、■ジアルキルジクロロシラン
(R+RgSiC1g)の1つのクロル基を用いて同様
にシロキサン結合を作り、残ったもう一方のクロル基を
用いて再度アルコール類との反応を行い溶解性を上げる
方法、■シリコンナフタロシアニン上のジヒドロキシ基
を直接アルコキシ基で置換する方法である。
そのうち、■、■の方法では用いられるシリル化剤(R
+R2R35iC1,RtRzStC1z等)が高価で
ある上に合成条件の設定も難しいという欠点がある。一
方、■のように中心シリコン金属に直接アルコキシ置換
したものではがなり長鎖のアルキル基(例:ステアリル
基)を用いてもまだ充分な溶解性を付与することはでき
ない。
そこで、シリコン上への置換に加えてナフタロシアニン
骨格自体へも同時に可溶化基を導入することも提案され
ている(特開昭61−177287号、特開昭61−1
77288号)が、これは二度手間というべきである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記の従来技術の問題点を解決するために
鋭意検討をHった結果、シリコンナフタロシアニン系化
合物に於いて、特定の分岐した炭素鎖を持つアルコキシ
基を中心金属に置換したものでは、極めて有意に溶解性
が改善され、ナフタロシアニン系化合物が本来持ってい
る吸光特性、安定性を損なわずに優れた加工性を持つも
のが合成面からも容易に得られることを見出し本発明に
到った。
即ち、本発明は下記式(I)で表されるナフタロシアニ
ン系化合物を提供するものである。
(式中R,,R,はそれぞれ同−又は異っていても良く
、炭素数4以上、好ましくは炭素数8〜36、更に好ま
しくは炭素数16〜30の分岐したアルキル基、アルケ
ニル基又はシクロアルキル基を表す) 本発明の前記式(I)で表されるアルコキシ置換シリコ
ンナフタロシアニン化合物は下記のスキーム1に示すよ
うに、既知の方法を利用して合成できる〔■J、八−へ
 ChelIl、 Soc、、106.7404(I9
84) 、■J、 Org、 Chem、、28.33
79(I963))。
〈スキーム1〉 (又)       (3)         (4)
−−一一一一一一 H (五) t し1 υn 即ち、スキーム1に示すように化合物(I)を得るため
に、本発明に於いては、ジオール体(7)に分岐アルコ
ール(RIOH,R10)1)を作用させるが、ジオー
ル体(,1)の前駆体であるジクロリド(互)に直接分
岐アルコール(R,OR。
R10H)を作用させて合成することも可能である。
又更に工程を短縮するために、2.3−ジシアノナフタ
レン(A)に直接5iC1<を作用させてジクロル体(
旦)を得ることも可能であるが、この場合ジイミノイソ
インドリン化合物(立)を経るスキーム1の方法よりも
かなりジクロル体(6)の収率が低下する。
シリコン上の残り2本の結合手上にアルコキシ基を導入
するための原料アルコールとしては、2−エチルヘキシ
ルアルコール、2−へブチルドデシルアルコール、2−
 (I,3,3−トリメチルブチル) −5,7,7−
)リメチルオクチルアルコール、2−ドデシルミリスチ
ルアルコール、2.4−ジブチルデシルアルコール、2
−ブチル−4,4,6,6,8−ペンタメチルノニルア
ルコール、2−へキシル−4,4,6−)リメチル−6
−ヘプテニルアルコール、8−ヒドロキシメチルトリシ
クロ(5,2,1,0”′’)デカン、4−t−ブチル
−1−ヒドロキシメチルシクロヘキサン等が挙げられる
本発明の前記式(I)で表されるシリコンナフタロシア
ニン化合物としては、例えば、ビス(2−エチルへキシ
ルオキシ)(2,3−ナフタロシアナート)シリコン、
ビス(2−へブチルドデシルオキシ)(2,3−ナフタ
ロシアナート)シリコン、ビス(2−(I,3,3−)
リメチルプチル) −5,7,7−)リメチルオクチル
オキシ〕(2゜3−ナフタロシアナート)シリコン、ビ
ス(2−ドデシルミリスチルオキシ)(2,3−ナフタ
ロシアナート)シリコン、ビス(2,4−ジブチルデシ
ルオキシ)(2,3−ナフタロシアナート)シリコン、
ビス(2−ブチル−4,4,6,6,8−ペンタメチル
ノニルオキシ)(2,3−ナフタロシアナート)シリコ
ン、ビス(2−へキシル−4,4,6−トリメチル−6
−ヘプテニルオキシ)(2,3−ナフタロシアナート)
シリコン、ビス(トリシクロ(5,2,1,0”′”)
デシル−8−メチルオキシ)(2,3−ナフタロシアナ
ート)シリコン、ビス(4−t−ブチル−シクロへキシ
ル−1−メチルオキシ) (2,3−ナフタロシアナー
ト)シリコン等をあげることができるが、これらに限ら
れるものではない。
〔実施例〕
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、前駆体であるジヒドロキシ(2,3−ナフタロシア
ナート)シリコンは、文献(J、 Am。
CheIIl、 Soc、、 106.7404(I9
84))の記述に準じて合成した(粗精製物)。
実施例1 ジヒドロキシ(2,3−ナフタロシアナート)シリコン
296mg (0,382mmol) 、2  (I,
3,3−トリメチルブチル)−5,7,7−ドリメチル
オクタンー1−オール3.0 g (I1,1mmol
)のテトラリン(I0m7)溶液を1.5時間還流した
。室温まで冷却後、エタノール30@1を加え、沈澱物
を濾取した。この沈澱物をシリカゲルカラムで分離しく
トルエンで流出)、目的のビス(2−(I゜3.3−ト
リメチルブチル’)−5,7,7−トリメチルオクチル
オキシ) ) (2,3−ナフタロシアナート)シリコ
ンを177 tag (0,138mmol、 36.
2%)得た。この生成物は緑色粉末で、この時点での融
点は約275℃であった。
再結晶による精製の試みは成功しなかった。
IR(KBr)  ; 1470 (w)、 1380 (s)、 1350 
(s)、 1260 (w)。
1085 (s)  cm−’ UV(CHzCh) : 第1図に示すようなスペクトルが得られた。
λmax=775nm 。
ε(λwax) = 1.8 X 10S(j! /m
ol−cm)’HNMR(CDCIs)  ; δ(ppm fros+ TMS) −1,8〜1.5 (74H) 、 7.8〜7.95
 (8H,m) 。
8.4〜8.65 (88,m) 、 9.8〜10.
0 (8H,m)得られた緑色固体は塩化メチレン、ト
ルエン、シクロヘキサノン、シクロヘキサン等の溶媒に
可溶であった。
実施例2 ジヒドロキシ(2,3−ナフタロシアナート)シリコン
250mg (0,323mmol) 、2−ヘプチル
ドデカン−1−オール3.0g (I1,1mmol)
のテトラリン(I0mj)溶液を2時間還流した。室温
まで冷却後、エタノール30m1を加え、生じた沈澱物
を濾取した(2B1.6a+g)。この沈澱物をシリカ
ゲルカラムで分離しくトルエン:酢酸エチル”95 :
 5 、 vol比の混合溶液で流出)、目的のビス(
2−へブチルドデシルオキシ)(2,3−ナフタロシア
ナート)シリコンを267mg (0,209+*mo
1.64.6%)得た。これをヘキサン−クロロホルム
混合溶媒中から再結晶して、緑色の柱状結晶を得た。
mp=281.5〜285℃ IR(KBr)  ; 1460 (w)、 1370 (s)、 1340 
(s)、 1260 (w)。
1080 (s)  cm−’ LIV(CHzClg): 第2図に示すようなスペクトルが得られた。
λmax −798nm s ε(λl1lax)=2.2X10’  (l/moi
cm)’HNMR(CDC13)  ; δ(ppm fro+* TMS) −1,1〜1.7 (74B) 、 7.9〜8.0 
(8H,m)。
8.6〜8.75 (8H,m) 、 10.5〜11
.5 (88,m)得られた緑色固体はクロロホルム、
塩化メチレン、四塩化炭素、トルエン、キシレン、シク
ロヘキサノン、メチルエチルケトン等の溶媒に可溶であ
った。
〔発明の効果〕
本発明の、分岐したアルコキシ基を持つシリコンナフタ
ロシアニン化合物は、前述のように合成が容易で且つ種
々の溶媒にとけ、赤外〜近赤外の領域に強い吸収を持ち
、安定性も高い。
従ってこのものは色素として、赤外線フィルター、光学
的記録媒体、液晶表示器、レーザープリンター、電子写
真等に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた化合物のUVスペクトル、
第2図は実施例2で得られた化合物のUVスペクトルで
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中R_1、R_2は同一でも異なるものでも良く、
    炭素数4以上の分岐したアルキル基、アルケニル基又は
    シクロアルキル基を表す) で表されるナフタロシアニン系化合物。 2、R_1、R_2が炭素数8〜36の分岐したアルキ
    ル基、アルケニル基又はシクロアルキル基である特許請
    求の範囲第1項記載のナフタロシアニン系化合物。 3、R_1、R_2が炭素数16〜30の分岐したアル
    キル基、アルケニル基又はシクロアルキル基である特許
    請求の範囲第1項記載のナフタロシアニン系化合物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02117964A (ja) * 1988-09-03 1990-05-02 Basf Ag 不飽和配位子を有するケイ素ナフタロシアニンおよびそれを使う光学的記録媒体
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US5149847A (en) * 1989-04-06 1992-09-22 Orient Chemical Industries, Ltd. Naphthalocyanine compound and production thereof

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