JPS6393796A - ペプチド合成の脱保護基用薬剤 - Google Patents

ペプチド合成の脱保護基用薬剤

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JPS6393796A
JPS6393796A JP61239059A JP23905986A JPS6393796A JP S6393796 A JPS6393796 A JP S6393796A JP 61239059 A JP61239059 A JP 61239059A JP 23905986 A JP23905986 A JP 23905986A JP S6393796 A JPS6393796 A JP S6393796A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、ペプチド合成の際にアミノ酸に付いている保
護基を除去する脱保護基用薬剤に関するものである。
〔従来の技術〕
ペプチドの合成では、最終段階にてアミノ酸に付いてい
る保護基を除去することが重要であり、この反応が合成
の成否を左右する。従来、この保護基を除去する薬剤、
すなわち脱保護基用薬剤として、一般にフッ化水素が用
いられていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしフッ化水素は腐食性が強いため取扱い容器や器具
を厳選しなければらない0例えばガラス製の容器等は使
用できずフッ素樹脂製のものにせざるをえない、またフ
ッ化水素は人体に有害であり、その取扱いには注意が必
要である。しかも、保護基を除去する薬剤としてフッ化
水素を用いた場合には、副反応による副生成物が多いと
いう欠点を有していた。
そこで本発明者らは、フッ化水素に代る脱保護具用薬剤
について種々検討した結果、硬軟酸塩基原理によるハー
ドm(硬酸)とソフト塩基(軟塩基)を組合せた薬剤を
見出し、その詳細が薬学雑誌103 805−818(
1983)に開示されている。内容は、トリフルオロメ
タンスルホン酸CF3 SO3Hをハード酸とし、ソフ
ト塩基のチオアニソールと組合せ、かつ酸性条件下での
脱保護系反応を行うものである。この反応に使用される
トリフルオロメタンスルホン酸は、フッ化水素はど危険
性が大きくないため設備費が少なくてよく、また副反応
も少ないため高収率である。しかし、トリフルオロメタ
ンスルホン酸は薬剤としての一般性に乏しく、入手が困
難で、いきおいコストが高いものとなってしまう。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明らはその後も保護基を除去する薬剤についての研
究を重ねた結果、ハード酸としてトリフルオロメタンス
ルホン酸の代りに、強力なシリル化剤として多方面の有
機合成に使用されているトリアルキルシリルトリフルオ
ロメタンスルホネート(トリアルキルシリルトリフラー
ト)R3S i039CF3が使用できることを見出し
た。
このような知見の下になされた本発明のペプチド合成の
脱保護具用薬剤は、ハード酸とソフト塩基の組合せで、
ハード酸が一般式R3S i035CF3なるトリアル
キルシリルトリフルオロメタンスルホネート、ソフト塩
基がエーテル類であることを特徴としている0式中のR
はアルキル基である。
アルキル基Rはメチル基、エチル基、プロピル基等低級
アルキル基が好ましい、Rがメチル基の場合、すなわち
ハード酸がトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホ
ネート(CH3) 3 S 103SCF3は、性渣面
で優れていると共に工業的にシリル化剤として量産され
ており、特に好ましい、ソフト塩基であるエーテル類は
、例えばアニソール、チオアニソール、ジフェニールス
ルフィト等で、特に副反応が起こりにくいチオアニソー
ルが好ましい。
〔作用〕
トリアルキルシリルトリフルオロメタンスルホネートは
、最強の有機酸であるトリフルオロメタンスルホン酸で
修飾された有機ケイ素化合物である0例えばトリメチル
シリルトリフルオロメタンスルホネートのケイ素原子は
、溶媒(トリフロロ酢酸CF3 C00H)中で2jS
iの核磁気共鳴(NMR)ケミカルシフト値648.l
ppmを示す、この値で示される通りトリフルオロメタ
ンスルホニル基の強い電子吸引性効果により著しく電子
密度が低下している。この高い電子欠損性がハード酸(
トリアルキルシリルトリフルオロメタンスルホネート)
中のケイ素と保護基中のへテロ原子との強い相互作用を
ひき起こすことになる。
もう一つの特徴として、トリアルキルシリルトリフルオ
ロメタンスルホネート(トリアルキルシリルトリフラー
ト)かへテロ原子を攻撃した時、唯一解離できるトリフ
ラー) CF35Ch−は、極めて弱い塩基または求核
種であることが挙げられる。
このことはトリアルキルシリルトリフルオロメタンスル
ホネートを脱保護具用薬剤として用いる場合、副反応が
抑制され、フッ化水素を脱保護具用薬剤として用いるよ
りも有利な点である。実際にアミノ酸誘導体を用いた実
験により確かめられた。
ハード酸であるトリメチルシリルトリフルオロメタンス
ルホネート(CH3)3si−03SCF3と、を組み
合わせたトリフロロ酢酸系中でのベンジ応の機構は、第
1図の通りである。
〔実施例〕
上記のハード酸であるトリアルキルシリルトリフルオロ
メタンスルホネートとソフト塩基であるエーテル類によ
り、アミノ酸に付いている保護基を除去するには、溶媒
(例えばトリフロロ酢酸)中に両者の薬剤を共存させ対
象物を処理すればよい。
尚、ハード酸のトリアルキルシリルトリフルオロメタン
スルホネートは、R3S I035CF2−Xのように
固体支持体Xに固定した固相でも使用できる。
上記のように本発明の薬剤を使用する場合には副反応が
抑制されるもではあるが、メタクレゾール、エタンジチ
オール、ジチオスレトール等のモノアルコールあるいは
多価アルコールを添加しておくことにより副反応による
生成物の抑制に一層の効果ある。すなわち、これらのア
ルコール類は脱保護基反応時に副生ずるアルキルカチオ
ンの補足する働きをする。アルキルカチオンが捕捉され
ると、分子内転移等が阻止され高収率、高純度で目的と
するペプチドを合成することができる。
(アミノ酸の脱保護基) 本発明の薬剤の脱保護基機能を確かめるため、種々の保
護基を有する各種アミノ酸を水浴中IN)リメチルシリ
ルトリフルオロメタンスルホネートーチオアニソール(
1:1)/ )ジクロロWI=m CIO当量のメタク
レゾール共存)で処理する。一定時間の処理毎に遊離ア
ミノ酸を定量分析した結果が表−1に示しである。
表−1 表中本地の生成物はなし。
”IO当Hのエタンジオール共存 略記号は以下の通りである。
保護基 Z : benz71oxycarbonyl (ベン
ジルオキシカルボニル) Z(OMe) : p−methoxybenzylo
xycarbonyl (パラメトキシベンジルオキシ
カルボニル) Boc  : tert−butoxycarbony
l  (ターシャリブトキシカルボニル) Bzl  :benzyl(ベンジル)CI21zl 
 : 2,8−dichlorobenzyl (2,
8−ジクロロベンジル) Tag  : 2−toluenesulphan71
 (パラトルエンスルホニル) Mts : mesitylenesulphonyl
 (メシチレンスルホニル) MBS : p−+methox7benzenesu
lphonyl  (パラメトキシベンゼンスルホニル
) Bow : benzylox7meth21 (ベン
ジルオキシメチル) MBzl: p−methox7benzyl (パラ
メトキシベンジル) Bu’  :り二t−butyl (ターシャリブチル
)Ad  : I−adamantyl (1−7ダマ
ンチル)Acm  : acetamidometby
l(アセトアミドメチル)Troc: 2,2.2−t
richloroethyoxycarhonyl(2
,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル) アミノ酸 Ala  : alanine  (アラニン)Arg
  : arginine (アルギニン)Asn  
: aspargine  (アスパラギン)Asp 
 : aspartic acid  (アスパラギン
酸)(ys  : cysteine (システィン)
Gin  : glutamine  (グルタミン)
Glu  : glutas+ic acid  (グ
ルタミン酸)Gly  : glycine  (グリ
シン)His  : histidine  (ヒスチ
ジン)lie  : 1Soleucine (インロ
イシン)Leu  : 1eucine  (ロイシン
)ly3  : 17sine (リジン)Met  
: methionine (メチオニン)Phe  
: phenylalanine  (7x−−ルアラ
ニン)pro  : proline  (プロリン)
Ser  : 5erine (セリン)Thr  :
 threonine  ()レオニン)Tyr  :
 tyrosine (チロシン)Trp  : tr
yptophane  ()リブトファン)■a1  
: yalins (バリン)表−1に示しであるとお
りα−アミノ酸保護基(7) Boc、Z(OMe)、
Lys(Z)(7)側鎖Z基、Set、Thr、Glu
、AspのBzl、0Bzl基は10分以内に定量的に
除去されている。2級アルコールのエステルであるAs
pのchp基は0℃で30分以内に、Tyr(Bzl)
、Tyr(CI2−Bzl)は副反応生成物の3−Bz
l−Tyrを生じることなく0℃で10分以内にTyr
を略定量的に回収した。Trp(Mts)からのMts
基の除去はアルキルカチオンの捕捉剤としてlO当量の
エタンジチオールを添加することによりインドール環へ
のアルキル化副反応もな(Trpを定量的に回収した。
ざらに旧5(Tos)または旧s (Bo層)からの旧
Sの回収、Arg(Mts)またはArg(MBS)か
ら(F) Arg(7)回収も0℃で10分〜30分の
処理で定量的に行われた。しかしArg(NO2)のN
G−NO2基の除去はトリフルオロメタンスルホン酸C
F3 SO3H−チオアニソール/トリフロロ酢酸系と
同様の抵抗を示したが、Arg(Tos)のNG−To
s基は 120分の処理で除去された。  Cysのス
ルフヒドリル保護基の除去は、MBz 1、BuL 、
Ad基については定量的であったが、Bzl、Acm基
は除去されなかった。またNet(0)のNetへの還
元は60分で約44.2%であった。
比較例として、脱係:mx薬剤である1Mトリメチルシ
リルトリフルオロメタンスルホネート−チオアニソール
/トリフロロ酢酸から7ニソールを除いた薬剤で処理し
T7r(Bzl)からのT7rの回収を行ったが、10
分後の収率は64%で、かつ転位体の3−Bzl−T7
rが副生した。また同一反応をトリメチルシリルトリフ
ルオロメタンスルホネートの代りにフッ化水素で行った
ところ、10分以内でほぼ 100%のT7rを回収し
た。しかし副生成物の3−Bzl−T7rが35%含ま
れていた。
次に本発明の薬剤をペプチド合成の最終段階でアミノ酸
に付いている保護基をば去する実施例について説明する
(ノイロメジンU−25の合成における脱保護基)木実
施例は液相合成法への応用である。
ノイロメジ7 (Neuromedin) U−25は
、Biochem−Bioplys、Res、Comm
un、、1301078(1985)誌に開示されてい
るように、松尾らによりブタを髄より単離し、構造決定
されたアミノ酸25残基のペプチドである。
第2図に示すように、6つの区分ペプチドを順次アジド
法で縮合することによりノイロメジンU−25の保護体
を得た0次にこの保護体をメタクレゾール、エタンジチ
オールの存在下、1Mトリメチルシリルトリフルオロメ
タンスルホネート−チオアニソール/トリフロロ酢酸系
の脱保護基薬剤で0℃−60分間処理し、全保護基を除
いた。それを5%のアンモニアでPH8,0にしてから
フッ化アンモニウムを加えて0℃−30分間処理し、ト
リメチルシリル化された化合物を加水分解するとともに
、Ser残基において考えられるN→0シフトを戻した
0次にセフ7デツクス(Sephadex)G−25(
商品名:ファーマシア社製)を用いてゲル濾過してから
高速液体クロマトグラフ(TSK−GEL LS−41
0KGカラム使用)によって精製を行い、高純度のノイ
ロメジンu−25を52%の高収率で得た。
一方、同様のことを脱保護基薬剤として、トリメチルシ
リルトリフルオロメタンスルホネートの代りにトリフル
オロメタンスルホン酸を用いて150分処理を行ったが
、42%の収率しか得られなかった。
(ウサギの胃のペプチド合成における脱保護基)本実施
例は固相合成法への応用である。
ウサギの胃のペプチドは第3図(b)に示すようなアミ
ノ酸配列をもつオクタペブタイドである。
R,B、MerrifieldによりJACS、 、8
5.2149(1183)誌に開示されているように、
保護ペプチドレジンはノリフィルド法にしたがって調整
した。第3図(a)にはこの保護ペプチドレジンの構造
が示しである。
先ず保護ペプチドレジンをチオアニソール/トリフロロ
酢酸の懸濁液にし、水浴中で1Mトリメチルシリルトリ
フルオロメタンスルホネートを加え80分間攪拌した後
、濾過によりレジンを除いた。
それを水浴中で5%アンモニアによりpH8にしてから
10分間フッ化アンモニウムで処理した後、ゲル濾過(
セファデックスG−10使用)し、高速液体クロマトグ
ラフ(カラムは前記と同じ)によって精製をした。すな
わち第3図に示す脱保護基反応がなされた。その結果2
7%の収率でウサギの胃のペプチドを得た。その高速液
体クロマトグラフのチャートが第4図に示しである。
本反応をトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネ
ートの代りに1Mトリフルオロメタンスルホン酸−チオ
アニソール/トリフロロ酢酸系で0℃−120分処理し
たが、その収率は16%と低いものであった。
(ガラニンの合成における脱保護基) ガラニン(Galanin )は、第5図(b)に示さ
れているようにアミノーサクシンイミド(a騰ino−
succinimide)型の副反応が起こりやすいA
sp−Asn配列を含み、またTrp残基も含む、 T
rp残基はアルカリカチオンによるインドール核の攻撃
を受は易いため、Trp含有ペプチドの合成は、比較的
困難である。しかし、このガラニンの合成に1Mトリメ
チルシリルトリフルオロメタンスルホネート−チオアニ
ソール/トリフロロ酢酸系の脱保護基薬剤を使用し、充
分な収率でガラニンを得ることができた。
先ず、第5図(a)に示す保護ガラニンをメタクレゾー
ルおよびエタンジチオールの存在下、1Mトリメチルシ
リルトリフルオロメタンスルホネート−チオアニソール
/トリフロロ酢酸系でθ℃−120分間処理し全保護基
を除去した0次いで上記と同様に処理し、ゲル濾過によ
り88%の収率で粗ガラニンを得た。粗ガラニンの高速
液体クロマトグラフのチャートが第6図に示しである。
グラフ上での純度81%であり、Asp、 Trp含有
ペプチドの合成にも問題の無いことがわかった。
(ユウロテンシンHの合成における脱保護基)01s含
有ペプチドのモデルとして、第7図(C)に示スユウロ
テンシン(Urotensin) IIの合成に本発明
の薬剤を使用した。
先ず第7図(a)→(b)に示すようにユウロテンシン
IIの保護ペプチドをTl(CF3(OOH)3で処理
し、Cys保護基の除去をしてジスルフィド形成をする
。次いで同図(b)→(C)に示すようにIN)リフチ
ルシリルトリフルオロメタンスルホネート−ジフェニル
スルフィド/トリフロロ酢酸系で残りの保護基を除去し
、ゲル濾過(セファデックスG−10使用)して粗ユウ
ロテンシン■を得た。その高速液体クロマトグラフのチ
ャートが第8図に示しである。高速液体クロマトグラフ
による精製後の単離収率は15%で、従来のトリフルオ
ロメタンスルホン酸を用いた合成とほぼ同程度であり、
本実施例はCys含有ペプチドの合成にも充分適用可部
なものであった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の脱保護基薬剤は、脱保護
基の収率が高く、副反応が少ない、したがってペプチド
合成、蛋白質合成、酵素合成化学上、極めて有用性の高
い薬剤である。
また本発明の脱保護基薬剤は、腐食性がなく、取扱いが
容易で特殊な材質の容器や器具を使用する必要がない、
また比較的安全でもある。しかも汎用的に使用される薬
剤であるから、人手が容易である。したがって設備費も
かからず安価に大量のペプチドを合成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はアミノ酸誘導体から保護基を除去する反応を説
明する図、第2図はノイロメジンυ−25の合成を説明
する図、第3図はウサギの胃のペプチドの合成を説明す
る図、第4図は同上ペプチドの高速液体クロマトグラフ
のチャート、第5図はガラニンの合成を説明する図、第
6図はガラニンの高速液体クロマトグラフのチャート、
第7図はユウロテンシンHの合成を説明する図、第8図
はユウロテンシンIIの高速液体クロマトグラフのチャ
ートである。 特許出願人  信越化学工業株式会社 r 第8図 第1図 η 第7図=つ。テラ、711 「−一−−−−−−] c)   H−Ala−Gly−Thr−Ala−As
p−Cys−Phe−Trp−Lys−Tyr−Cys
−Vat−OH第3tlウサギの胃のペプチド 0ツzl 第4図 自発手続補正書 昭和62年 7月15日 1、事件の表示 昭和61年 特許願 第239059号?5発明の名称 ペプチド合成の脱保護木用薬剤 3、補正をする者 事件との関係     特許出願人 名称   (20B)信越化学工業株式会社4、代  
理  人    〒160 住 所  東京都新宿区歌舞伎町2丁目42番13号ア
ゼリアどル   電話 232−6988氏名  (8
830)  弁理士小宮良雄・しまう、」とあるのを「
発煙性で極めて取り扱いが困難であり、改良された試藁
が望まれていた。」に訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ペプチド合成の保護基をハード酸とソフト塩基の組
    合せで処理して除去する薬剤であり、該ハード酸が一般
    式R_3SiO_3SCF_3[Rはアルキル基]なる
    トリアルキルシリルトリフルオロメタンスルホネート、
    該ソフト塩基がエーテル類であることを特徴とするペプ
    チド合成の脱保護基用薬剤。 2、上記一般式R_3SiO_3SCF_3のRがメチ
    ル基であるるトリメチルシリルトリフルオロメタンスル
    ホネートであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のペプチド合成の脱保護基用薬剤。 3、上記エーテル類がチオアニソールであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のペプチド合成の脱保
    護基用薬剤。 4、上記一般式R_3SiO_3SCF_3のRがメチ
    ル基であるトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホ
    ネート、上記エーテル類がチオアニソールであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のペプチド合成の
    脱保護基用薬剤。
JP61239059A 1986-10-09 1986-10-09 ペプチド合成の脱保護基用薬剤 Granted JPS6393796A (ja)

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JP61239059A JPS6393796A (ja) 1986-10-09 1986-10-09 ペプチド合成の脱保護基用薬剤
EP87114672A EP0264063B1 (en) 1986-10-09 1987-10-08 Reagent for removing protective groups in peptide synthesis
DE3789041T DE3789041T2 (de) 1986-10-09 1987-10-08 Reagenz für Beseitigung von Schutzgruppen in peptidischer Synthese.
US07/386,005 US4950418A (en) 1986-10-09 1989-07-25 Reagent for removing protective groups in peptide synthesis

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JP61239059A JPS6393796A (ja) 1986-10-09 1986-10-09 ペプチド合成の脱保護基用薬剤

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JPS6393796A true JPS6393796A (ja) 1988-04-25
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