JPS639373Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS639373Y2
JPS639373Y2 JP19368583U JP19368583U JPS639373Y2 JP S639373 Y2 JPS639373 Y2 JP S639373Y2 JP 19368583 U JP19368583 U JP 19368583U JP 19368583 U JP19368583 U JP 19368583U JP S639373 Y2 JPS639373 Y2 JP S639373Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slope
tool
end mill
groove
cutting edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP19368583U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60100112U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP19368583U priority Critical patent/JPS60100112U/ja
Publication of JPS60100112U publication Critical patent/JPS60100112U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS639373Y2 publication Critical patent/JPS639373Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、小径テーパエンドミルに関し、詳し
くは、チツプ排出溝の心厚、または切刃外径勾配
とチツプ排出溝勾配の関係に関する。
従来技術 第1図に示すように、テーパエンドミルは先端
が先細りとなつたテーパ状となつており、2条以
上の螺線状切刃1の間にチツプ排出溝2を形成し
てなるものである。この種のテーパエンドミル
は、例えばプラスチツク射出成形金型に抜き勾配
を形成するための面取り加工等に用いられる。第
3図はテーパエンドミルEMによりワークピース
Wの荒仕上傾斜面W1を仕上代Sで切削仕上する
状態を例示している。
ところで、このテーパエンドミルに対してスク
エアエンドミルがあるが、このスクエアエンドミ
ルにおいては、心厚すなわちチツプ排出溝の深
さ、換言すれば切刃外径勾配とチツプ排出溝の勾
配との関係を以下の如くしている。すなわち、こ
れは工具の剛性と切削チツプの排出性の2つの観
点より決定されている。チツプ排出溝の深さを深
くすれば切削チツプの排出性は良いが、その反面
工具の剛性が不足するようになるので、両者のバ
ランスを考慮して上記関係を定めており、スクエ
アエンドミルにおいては、従来より心厚は0.5×
D〜0.7×D(D=切刃外径寸法)が良いとされて
いた。
そして、テーパエンドミルにおいても、心厚に
関しては上記スクエアエンドミルに習つており、
略0.6Dの諸元で行なわれるのが一般的である。
第2図にこのような従来のテーパエンドミルを示
している。第2図はチツプ排出溝2の溝勾配θ′を
分り易く示した説明図であつて、先端部における
心厚寸法をd1で示し、その基部における心厚寸法
をd2で示すとともに、先端部切刃外径寸法をD1
で、また基部における切刃外径寸法をD2で示し
ている。また、θは切刃外径勾配を示し、θ′はチ
ツプ排出溝の溝勾配を示している。図より明らか
な如く、心厚を工具の先端から基部に渡つて
0.6D程度に設定すると、基部側においては、チ
ツプ排出溝2が非常に大きくなる割には、心厚の
基部寸法はさほど大きくなつていない。換言すれ
ば、切刃外径勾配θに対して溝勾配θ′はかなり小
さい値となつている。
ところで、テーパエンドミルにはその先端外径
D1の寸法に応じて大、中、小の区別が一応なさ
れているが、小径テーパエンドミル(D1=1〜
10mmのものを言う)は、その剛性が小さいため、
切削加工時に工具が撓む又は傾くという問題があ
る。すなわち、第3図において、エンドミルEM
は傾斜面W1により反力を受けて、矢印X方向に
撓むのである。
ところで、小径テーパエンドミルの全てがこの
ような撓みを生ずるわけではなく、切刃外径勾配
θが略1.5゜≦θ≦10゜の場合に特に上記撓みが生じ
易い。なぜならば、θが10゜より大きい場合には、
エンドミルEMの基部における心厚の絶対値も大
きくなるため剛性はそれほど不足しない。またθ
が1.5゜より小さい場合は、スクエアエンドミルに
近似することになり、この場合には加工されるべ
き傾斜面W1の傾斜角度も非常に小さいため、そ
の工具に対する反力も小さく、従つて上記撓みが
生じにくいのである。
上記した如く、先端外径寸法が1〜10mmでかつ
先端心厚が0.6×D1でありさらに外径勾配θが1.5゜
〜10゜であるような小径テーパエンドミルにおい
て、切削加工時に上記のごとき工具の撓みを生じ
ると、当然加工されるべき傾斜面W1の加工精度
は悪くなり、また工具寿命も悪くなるという問題
がある。
本考案の目的 従つて、本考案の目的は、先端外径が略10mm以
下でかつ先端心厚が0.6×D1以上であつてさらに
外径勾配が1.5゜〜10゜である小径テーパエンドミル
においてその剛性を従来に比較して大きくするこ
とである。
本考案の要旨 本考案は以下の点着目して成したものである。
すなわち、従来は、エンドミルとしては基本型で
あるスクエアエンドミルの心厚に関する固定観
念、すなわち心厚を0.5D〜0.7Dにするという考
え方をそのままテーパエンドミルに適応していた
のであるが、ここで良く考えてみると、テーパエ
ンドミルの用途は、第3図について示した如く、
ワークピースの傾斜面を加工するために用いるの
がほとんどであるから、その意味において用途が
限定されており、従つて、エンドミルの全外周が
ワークピースにより囲まれることはいないので、
この場合にはチツプ排出溝はそれ程大きくなくて
も十分良好にチツプを排出することができるので
ある。
従つて、本考案は、先端における心厚は略
0.6D以上とするものの、それ以外の部分におけ
る心厚についてはその数値にこだわらず、チツプ
排出溝の溝勾配θ′を、θ−0.5゜<θ′≦θ、とした
上記の如く構成することにより、チツプ排出溝
の溝深さは工具先端から工具基部に至るまで略同
じ深さとなり、従つてその分だけ工具基部側心厚
は従来に比べて大きくなり、これにより工具の剛
性が向上するのである。
そしてさらに、上記構成によれば、工具の切刃
を回転砥石により研削する場合に、工具の先端部
から基部にかけて刃形状すなわちすくい角を均一
にすることができ、そのため工具の加工精度が非
常に向上する。この点、従来例においては、チツ
プ排出溝の深さ寸法が工具先端から基部にかけて
しだいに変化しているため、回転砥石の切刃に対
する当り部分が異なり、このため工具先端部と基
部との間において切刃の刃形状すなわちすくい角
に変化があつたのである。上記本考案の構成にお
いては、チツプ排出溝が工具先端から基部にかけ
て略同一であるのであるので、上記従来例のごと
き不具合は生じない。
実施例 第4図に本考案の実施例に係る小径テーパエン
ドミルを示しており、この図においては、第2図
に示した従来例と同一箇所については同一符号を
付している。
第4図においては、チツプ排出溝2の溝勾配
θ′を、切刃外径勾配θと同一にしている。すなわ
ち、チツプ排出溝2は工具先端部から基部に向つ
て同一深さに形成しているのである。
尚、溝勾配θ′は必ずしも切刃外径勾配θと全く
同一である必要はなく、切刃外径勾配θより若干
の角度すなわち0.5゜程度小さくなつてもよい。
第5図に、切刃外径勾配θに対する溝勾配θ′の
関係を、従来例と本考案実施例とを比較して示し
ている。図において、3本の一点鎖線は夫々従来
例を示し、心厚0.5Dの場合、0.6Dの場合、0.7D
の場合を夫々示している。一方2つの実線は本考
案実施例を示しており、上の実線は溝勾配θ′が、
切刃外径勾配θと同じ場合を、また下の実線は溝
勾配θ′が切刃外径勾配θ−0.5゜、である場合を示
している。図より明らかな如く、本考案実施例に
おいては、従来例に比較して、切刃外径勾配θに
対する溝勾配θ′が非常に大きいことが明らかであ
る。これは、本考案実施例においては、工具基部
側における心厚が大きくなつていることを示して
いる。
次に、本考案実施例と従来例に関し、同一加工
条件で実際に加工した比較実験例を以下に示す。
工具諸元 本考案実施例 従来例 先端外径(D1) 4mm 4mm 切刃外径勾配(θ) 1.5゜ 1.5゜ 先端心厚(d1) 2.4mm 2.4mm チツプ排出溝勾配 1.5゜ 0.9゜ (θ′) d/D 0.6 0.6 加工条件 ワークピース材質 ……SKD61(JIS) 切削深さ寸法 ……12mm 加工傾斜面仕上代 ……0.1mm 工具回転速度 ……920rpm 工具送り速度 ……50mm/min 工具切込み深さ ……0.1mm 水溶性潤滑油使用 上記実験の結果、本考案実施例による工具撓み
角は10′であり、また従来例による工具撓み角度
は30′であつた。この結果より明らかな如く、本
考案実施例は従来例に比較して剛性が著しく向上
していることが良く分る。
前記した如く、本考案によれば、回転砥石によ
る切刃研削時に、切刃形状すなわちすくい角を工
具先端から基部にかけて均一に形成できる。これ
は第6図,からよく理解される。第6図,
は従来例を示しており、第6図は排出溝2の
溝深さ寸法2aの浅い部分すなわち工具先端側に
おける回転砥石Gによる研削状態を示しており、
第6図はチツプ排出溝2の深さ寸法2bが相対
的に大きい部分すなわち基部側部分における同一
の回転砥石Gによる研削状態を示している。図よ
り明らかな如く、第6図においては、回転砥石
Gの切刃1に対する研削点P1と、第6図にお
ける研削点P2はチツプ排出溝2の深さ寸法が異
なる分だけ異なつていることが明らかである。と
ころが、回転砥石Gの研削点P1とP2は多少形状
が異なつているため、それらの各研削点P1,P2
により研削・形成される切刃1の形状すなわちす
くい角も微妙に異なることになるのである。従つ
て、従来例はこのような不具合を有するのである
が、本考案によれば、チツプ排出溝2は工具先端
部より基部にかけて略同一にしているため、第6
図,に示したごとき不具合は全く生じないの
である。
上記の如く、上記実施例によれば、本考案の所
期の目的を達成することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はテーパエンドミルの一般例を示す正面
図、第二2図は従来例に係るテーパエンドミルを
示す説明的断面図、第3図は第1,2図に示した
テーパエンドミルによりワークピースの荒仕上傾
斜面を加工する状態を示す斜視図、第4図は本考
案実施例に係るテーパエンドミルの説明的断面
図、第5図は本考案実施例と従来例との比較例を
示す図、第6図,は従来例に係るテーパエン
ドミルの切刃を研削する状態を示す説明図であ
る。 1……切刃、2……チツプ排出溝、2a,2b
……溝深さ寸法、θ……切刃外径勾配、θ′……溝
勾配、W……ワークピース、W1……荒仕上傾斜
面、EM……テーパエンドミル、S……仕上代、
G……回転砥石、P1,P2……研削点、X……撓
み方向、d(d1,d2)……心厚、D(D1,D2)…
…切刃外径寸法。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 先端外径D1が略10mm以下でかつ先端心厚が0.6
    ×D1以上であつてさらに外径勾配θが1.5゜〜10゜で
    ある小径テーパエンドミルにおいて、 チツプ排出溝の溝勾配θ′を、θ−0.5゜<θ′≦θ

    としたことを特徴とする小径テーパエンドミル。
JP19368583U 1983-12-15 1983-12-15 小径テ−パエンドミル Granted JPS60100112U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19368583U JPS60100112U (ja) 1983-12-15 1983-12-15 小径テ−パエンドミル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19368583U JPS60100112U (ja) 1983-12-15 1983-12-15 小径テ−パエンドミル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60100112U JPS60100112U (ja) 1985-07-08
JPS639373Y2 true JPS639373Y2 (ja) 1988-03-19

Family

ID=30416520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19368583U Granted JPS60100112U (ja) 1983-12-15 1983-12-15 小径テ−パエンドミル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60100112U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210011019A (ko) * 2018-06-22 2021-01-29 오에스지 가부시키가이샤 테이퍼 엔드 밀

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210011019A (ko) * 2018-06-22 2021-01-29 오에스지 가부시키가이샤 테이퍼 엔드 밀

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60100112U (ja) 1985-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3762181B2 (ja) 切削インサート
KR20010043370A (ko) 엔드밀에 사용되는 분할 가능한 인서트
JP3352279B2 (ja) スパイラルエンドミルおよびその製造方法
CN107107214A (zh) 双面高进给铣削刀片、高进给铣削刀具及方法
JPH0771767B2 (ja) フライス
JPH0129641B2 (ja)
JPS6040328B2 (ja) 切削工具
JPS639373Y2 (ja)
JP2002292514A (ja) 小径の等高線切削用エンドミル
JPH1080816A (ja) ソリッドボールエンドミル
JP2559544B2 (ja) 高硬度材切削用エンドミル
JP2005111638A (ja) 段付きエンドミルおよびその製造方法
JPH11156623A (ja) 球状刃エンドミル
JPS6246491Y2 (ja)
JPS6212503Y2 (ja)
JPS637457Y2 (ja)
JPH0615512A (ja) ドリルおよびドリルの切刃形成方法
JP3318020B2 (ja) ボールエンドミル
JPH05345212A (ja) エンドミル
JPH0112893Y2 (ja)
JPH0542410A (ja) ボールエンドミル
JPH1170405A (ja) ラジアスエンドミル
JPH04146015A (ja) スローアウェイチップおよびエンドミル
JPS6210015Y2 (ja)
JP2002126929A (ja) テーパ溝加工用テーパボールエンドミル