JPS6392580A - 異常張力検出装置 - Google Patents

異常張力検出装置

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JPS6392580A
JPS6392580A JP23497586A JP23497586A JPS6392580A JP S6392580 A JPS6392580 A JP S6392580A JP 23497586 A JP23497586 A JP 23497586A JP 23497586 A JP23497586 A JP 23497586A JP S6392580 A JPS6392580 A JP S6392580A
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tension
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tension value
abnormal
wire
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Yoji Toki
洋司 土岐
Hitoshi Ishida
均 石田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は異常張力検出装置に係り、特に供給ロールの回
転むらや線材の材質、サイズ等に拘らず異常張力を高い
精度で検出し得る装置に関するものである。
従来技術 線状若しくは帯状の線材がロール状に巻回された供給ロ
ールから、その線材を巻き戻しつつ熱処理等の加工を施
すことが従来から行われている。
しかし、このようにロール状に巻回された線材は、繋ぎ
目やキンク等に起因してもつれたり、供給ロールの内部
にもぐり込んだりして、供給ロールからの巻戻しがスム
ーズに行われず、線細りゃ断線等のトラブルを生じるこ
とがある。このため、巻き戻された線材の張力を検出し
、その張力が異常に高くなった場合には線材の巻戻しを
停止するなどにより、断線等のトラブルの発生を防止す
るようにしているのが普通である。
発明が解決しようとする問題点 ところで、かかる従来の異常張力検出装置は、予め一定
の異常張力値が設定されていて、線材の張力がその異常
張力値を超えた場合には異常状態であると判定するよう
になっているのが普通である。これに対し、線材に発生
する張力は、その線材の材質やサイズ等によって異なる
ものであり、また、前述したように繋ぎ目やキンク等に
起因してもつれたり、供給ロールの内部にもぐり込んだ
りした場合に上昇するのみならず、前記供給ロールの回
転むらやロール状に巻回されることによる線画、或いは
供給ロールの径寸法の変化等によっても変化する。この
ような線材の材質やサイズの違い、供給ロールの回転む
ら等に起因する張力上昇は断線等のトラブルを生じるよ
うな異常状態ではないが、このような場合でも、その張
力が上記異常張力値を超えれば異常状態と判定される。
このため、断線等のトラブルを生じるような異常状態で
ないにも拘らず、その都度作業者が線材の点検を強いら
れる等の問題があった。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために為されたものであ
り、その要旨とするところは、供給ロールから巻き戻さ
れて送給される線材に異常な張力が発生したことを検出
する装置であって、(al前記線材の張力を検出してそ
の張力に対応した張力信号を出力する張力検出手段と、
(b)予め定められた第一時間が経過する毎に、その第
一時間内に前記張力検出手段から供給された前記張力信
号が表す張力の平均値を求め、その平均値を現張力値と
する現張力値算出手段と、(C)前記第一時間よりも充
分に長い第二時間内に前記張力検出手段から供給された
前記張力信号が表す張力の平均値を定期的に求め、その
平均値を基準張力値とする基準張力値算出手段と、(d
lその基準張力値に基づいて異常張力値を算出する異常
張力値算出手段と、Telその異常張力値と前記現張力
値とを比較して、その現張力値が異常張力値よりも大き
いことを条件として前記線材に異常な張力が発生してい
ると判定する判定手段とを有す、ることにある。
作用および発明の効果 このような異常張力検出装置においては、第1図のクレ
ーム対応図に示されているように、予め定められた第一
時間内に張力検出手段から供給された張力信号が表す張
力の平均値が現張力値算出手段によって求められ、その
平均値を現張力値として、判定手段によりその現張力値
が異常張力値よりも大きいことを条件として線材に異常
な張力が発生しているか否かが判定される。このため、
線材のもつれやもぐり込み等により継続的に張力が上昇
した場合には異常状態と判定され得るものの、線材が巻
き戻される際の供給ロールの回転むらや線材の線画など
、断線等のトラブルを生じる恐れがない瞬間的な張力上
昇の場合には、その線材の張力が瞬間的に上記異常張力
値を超えても、第一時間内における張力の平均値が異常
張力値を超えない限り異常状態とは判定されない。
一方、上記異常張力値は、前記第一時間よりも充分に長
い第二時間内に張力検出手段から供給された張力信号が
表す張力の平均値が基準張力値算出手段によって求めら
れ、その平均値を基準張力値として異常張力値算出手段
により算出される。
すなわち、材質やサイズ等が異なる複数種類の線材を取
り扱う場合でも、その線材が供給ロールから巻き戻され
る際の通常の張力に基づいて、その線材に応じた異常張
力値が自動的に設定されるのである。このため、複数種
類の線材を取り扱う場合に、それ等の線材に発生する張
力の相違に起因して、異常状態でないにも拘らず異常状
態と判定されることがなくなるとともに、線材の種類に
応じて一々異常張力値を設定し直す等の必要がないので
ある。
また、上記基準張力値は定期的に算出され、それに基づ
いて異常張力値も定期的に更新される。
このため、例えば線材の巻戻しに伴う供給ロールの径寸
法の変化などにより巻戻しの際の線材の張力が次第に変
化しても、それに起因して誤った異常状態の判定が為さ
れることがなくなる。
したがって、かかる本考案の異常張力検出装置によれば
、供給ロールからの巻戻しをそのまま継続すれば線細り
ゃ断線等の重大なトラブルが発生する場合にのみ異常状
態であると判定され、線材の点検等の作業が大幅に軽減
されるとともに、巻戻しの停止などによる作業能率の低
下が防止されるのである。
なお、前記第一時間は、供給ロールの回転むら等による
瞬間的な張力上昇を異常状態と判定しないようにするた
めのものであるが、これが長過ぎると本来の異常状態の
検出が遅れるため、線材の材質等によっても異なるが例
えば0.5〜数秒程度の時間に設定される。また、前記
第二時間は、供給ロールから巻き戻される線材の平均的
な張力、すなわち基準張力値を算出するためのものであ
るが、同時に線材の張力の長期的な変化に対応してその
基準張力値が変化させられるようにしなければならない
ため、例えば数十〜数百秒程度の時間に設定される。こ
の場合に、張力検出手段から供給される張力信号がデジ
タル信号である場合には、それ等第一時間。第二時間を
デジタル信号の数量に換算して設定することも可能であ
る。
また、前記基準張力値算出手段は、例えば前記現張力値
算出手段によって現張力値が算出される毎に、それ以前
に算出された複数の現張力値の移動平均を求め、その移
動平均の値を前記基準張力値とするように構成すること
ができる。この場合には、基準張力値さらには異常張力
値が極め細かく算出されるため、常に好適な異常張力値
に基づいて異常状態であるか否かが判定される。また、
現張力値算出手段によって算出された現張力値を用いて
基準張力値を算出するため、張力検出手段から供給され
た張力信号が表す張力から基準張力値を算出する場合に
比較して計算が容易となる。
なお、上記複数の現張力値に対応する時間、すなわち前
記第一時間の複数倍の時間が前記第二時間に相当する。
また、前記異常張力値算出手段は、例えば前記基準張力
値に予め定められた異常設定定数を掛けて前記異常張力
値を算出するように構成することができる。このように
すれば、予め定められた一定値を加算して異常張力値を
算出する場合に比較して、基準張力値の大きさに拘らず
好適な異常張力値が設定される。
また、前記判定手段は、例えば前記現張力値が前記異常
張力値よりも大きい状態が予め定められた一定時間以上
m続した場合に異常状態であると判定するように構成す
ることができる。この場合には、前記第一時間を比較的
短い時間に設定できるとともに、線材のもつれ等によっ
て張力が上昇した場合でも、その一定時間内にもつれ等
が解消すれば異常状態と判定されない。なお、上記一定
時間は、その一定時間内に線細りゃ断線等のトラブルが
発生することのないように、前記異常張力値算出手段の
異常設定定数等を考慮して設定される。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
先ず、第2図はステンレス鋼等の合金を溶体化処理する
装置の構成図である。この図において10は、溶体化処
理すべき断面円形の線材12をロール状に巻回した供給
ロールであるが、線材12は材質や線径が異なる複数種
類のものを繋ぎあわせたもので、乱雑に巻回されている
。そして、その線材12は巻取機14に巻き取られるこ
とによって供給ロール10から連続的に巻き戻され、加
熱炉16および冷却槽18内を3〜15m/分程度の速
度で長手方向へ送給され、これによって溶体化処理が施
される。なお、供給ロール10には、それが回転し過ぎ
ることによって線材12が弛むことを防止するために予
め回転抵抗が付与されている。
ここで、上記溶体化処理装置は複数(本実施例では27
本)の線材12に同時に溶体化処理を施すもので、上記
供給ロール10および巻取機14はそれぞれ27台設け
られ、それ等の供給ロール10から巻き戻された27本
の線材12は共通の加熱炉16および冷却槽18内を通
過させられる。
このため、供給ロール10と加熱炉16との間には3台
の仕分はローラ装置20が配設され、それ等27本の線
材12を互いに近接した状態で略平行に案内するように
なっている。
1台の仕分はローラ装置20は、第3図〜第5図に詳し
く示されているように9本の線材12を案内するように
構成されており、基台22上の両端部には、それぞれ水
平な軸24まわりの回転可能に水平ローラ26が設けら
れ、線材12の上下方向における位置を規定している。
また、それ等水平ローラ26の内側には、それぞれ外周
にゴムチューブが嵌着された複数の垂直ローラ28が垂
直方向の軸心まわりの回転可能に設けられ、水平面内に
おいて線材12が互いに平行な状態で送給されるように
規定している。
更に、上記垂直ローラ28の中間部、すなわち線材12
が互いに平行に送給される部分には、3台のガイドロー
ラ装ff30が配設され、それぞれ3本ずつの線材12
を互いに平行な状態で案内するようになっている。この
ガイドローラ装置30は、基台22上に線材12の長手
方向と略直角であって且つ略水平に配設された回動軸3
2まわりの回動可能に設けられた回動フレーム34を備
えており、その回動フレーム34の両端部にはそれぞれ
回動軸32と平行な軸36.38が固設され、一対の第
1ローラ40.第20−ラ42がそれぞれ回転可能に取
り付けられている。
また、これ等第10−ラ40と第20−ラ42とを結ぶ
線分の垂直二等分線上には、回動軸32と平行な軸44
まわりの回転可能に第30−ラ46が設けられている。
軸44は、第6図の断面図からも明らかなようにスライ
ダ48に固設されており、そのスライダ48は、第7図
に示されているように前記回動フレーム34に配設され
た一対のガイドロッド50に案内されつつ、上記垂直二
等分線と平行な方向の移動可能とされ、且つ上方に突き
出すロッド52を介してロードセル54に吊り下げられ
ている。
そして、前記線材12は、第10−ラ40および第20
−ラ42と第30−ラ46との間を、その第30−ラ4
6によって第10−ラ40および第20−ラ42側へ撓
まされた状態で案内される。
この時、第30−ラ46は線材12の張力Pに応じた力
で下方へ押圧され、その押圧力がロードセル54によっ
て検出されることにより、ロードセル54からは張力P
に対応した張力信号SSが出力される。本実施例では、
このロードセル54が張力検出手段を成している。なお
、上記ローラ40.42.46は何れも3個ずつ相対回
転可能に設けられ、3本の線材12をそれぞれ独立に案
内するようになっている。また、ロードセル54によっ
て検出される張力Pは、1台のガイドローラ装置30に
よって案内される3本の線材12の張力を合計したもの
である。
ここで、前記回動フレーム34は、前記垂直二等分線上
において前記回動軸32により回動可能に支持されてお
り、通常は、線材12の張力に従って前記第4図に示さ
れているように、第10−ラ40と第20−ラ42とを
結ぶ線分が略水平となる状態に保持される。しかし、第
8図および第9図に示されている線材12の繋ぎ目56
やキンク58等が通過する際には、第10図、第11図
に示されているように回動フレーム34は回動軸32ま
わりに揺動させられる。このため、それ等の繋ぎ目56
やキンク58等と第10−ラ40゜第20−ラ42との
係合に伴う衝撃が緩和され、第10−ラ40.第20−
ラ42からの線材12の跳出しが防止される。
すなわち、例えば第10図に示されているようにキンク
58が第10−ラ40に係合させられると、回動フレー
ム34は、その時の衝撃によって第10−ラ40が線材
12から離間するように右まわりに回動させられ、これ
により、それ等キンク58と第10−ラ40との保合に
伴う衝撃が緩和される。そして、このように回動フレー
ム34が回動させられると、第20−ラ42が線材12
に押圧され、その線材12の張力が瞬間的に上昇させら
れる。このため、キンク58との係合によって第10−
ラ40が移動させられても、次の瞬間には線材12は自
身の張力に従ってその第10−ラ40の動きに追従させ
られ、第10−ラ40から線材12が跳ね出して脱線す
ることはないのである。
なお、上記繋ぎ目56やキンク58等と第30−ラ46
との保合の際の衝撃は、前記ロードセル54の撓みによ
って緩和され、且つ線材12は、第30−ラ46の両側
において第10−ラ40および第20−ラ42により相
対的に下方へ押圧されているため、第30−ラ46との
保合に伴う衝撃によって線材12が大きく跳ね出すこと
はない。
第2図に戻って、前記ロードセル54から出力された張
力信号SSは、図示しない増幅器によって増幅され且つ
A/Dコンバータによってデジタル変換された後、0.
1秒周期で制御装置60に供給される。制御装置60は
、CPU、RAMおよびROMを備えた所謂マイクロコ
ンピュータにて構成され、RAMの一時記憶機能を利用
しつつROMに予め設定されたプログラムに従って信号
処理を行い、警報信号SKおよび駆動信号STを出力し
て警報ランプ、警報ブザー等の警報器62および前記巻
取機14を作動させる。
ここで、上記制御装置60には9個のロードセル54か
らそれぞれ張力信号SSが供給されるが、それ等の張力
信号SSに対する信号処理は全く同じである。また、前
記27台の巻取機14は、一つのロードセル54によっ
て張力Pが検出される3本の線材12に係る3台の巻取
機14毎に一つの駆動源を備えており、前記駆動信号S
Tはその一つの駆動源毎に出力されて、3台の巻取機1
4を同時に作動させる。すなわち、本実施例の溶体化処
理装置は27本の線材12を同時に溶体化処理するもの
であるが、一つのロードセル54によって張力Pが検出
される3本の線材12毎に一つのブロックが構成され、
そのブロック毎に作動が制御されるのである。
以下、一つのブロックにおける作動を第12図および第
13図のフローチャートに従って説明する。
先ず、図示しない起動スイッチがON操作されるとステ
ップS1およびS2が実行され、駆動信号STが出力さ
れて巻取機14が駆動されるとともに、カウンタC2,
C3およびC4の内容が0とされる。続いてステップS
3が実行され、カウンタC3の内容がOとされた後、ス
テップS4において張力信号SSが表すその時の張力値
Pnが読み込まれ、ステップS5においてカウンタC6
の内容に1が加算される。また、ステップS6では、そ
のカウンタC1の内容が10であるか否かが判断され、
10になるまで上記ステップS4およびS5が繰り返さ
れる。
これにより、10個の張力値P8−1〜P、が読み込ま
れ、次のステップS7においては、次式(1)に従って
それ等の張力値P8−1〜P、を平均することにより、
現張力値ω7が算出される。すなわち、かかる現張力値
ω1は10個の張力値P、が読み込まれる毎に、それ等
を平均することによって算出されるのであり、これ等の
ステップS3〜S7は現張力値算出手段に相当する。ま
た、10個の張力値P7を読み込むのに必要な時間が第
一時間であり、本実施例では前記張力信号SSがO31
秒周期で供給されるところから、第一時間は1秒である
。なお、上記張力値P、は最新の張力値P1であり、張
力値Pi−9は張力値P、よりも9回前に読み込まれた
張力値P1である。
このようにして現張力値ω1が算出されると、次のステ
ップS8が実行され、カウンタC2の内容に1が加算さ
れる。また、ステップS9では、そのカウンタC2の内
容が100以上か否かが判断され、100以上であれば
続いてステップS10が実行されるが、そうでない場合
にはステップSllが実行される。ステップSllでは
、カウンタC2の内容が3以上か否かが判断され、3よ
りも小さい場合には前記ステップ83以下が繰り返され
、3以上になるとステップS12が実行される。ステッ
プS12においては、次式(2)に従って最新の現張力
値ω、よりも1回前に算出された現張力値ωト、および
2回前に算出された現張力値ωi−2を平均することに
より、基準張力値Sが算出される。また、カウンタC2
の内容が100以上になると、上記ステップSllおよ
びS12は実行されることなく前記ステップSIOが実
行され、次式(3)に従って最新の現張力値ω、を含む
100個の現張力値ω、−1,〜ω、を平均することに
より、基準張力値Sが算出される。
上式T2)、 (3)は、何れも現張力値ω7が算出さ
れる毎に、それ以前に算出された複数の現張力値ω7の
移動平均を求め、その移動平均を基準張力値Sとするも
のであり、上記ステップ83〜S12は、張力信号SS
が表す張力の平均値を定期的に求め、その平均値を基準
張力値とする基準張力値算出手段に相当する。また、こ
の基準張力値Sは2個または100個の現張力値ω7の
平均であるため、それ等の現張力値ω7を算出するため
に張力値Pnが読み込まれるのに必要な時間が第二時間
であり、本実施例では2秒または100秒である。なお
、線材12の平均的な張力を求めるためには2秒では必
ずしも充分でないが、上記ステップSllおよびSl、
2は、溶体化処理装置の始動開始直後において現張力値
ω7の個数が100個以上になるまでの間だけ、基準張
力値Sを暫定的に求めるために設けられたステップであ
る。
このようにして基準張力値Sが算出されると、次にステ
ップS13が実行され、次式(4)に従って基準張力値
Sに警報設定定数Xを掛けることにより、警報張力値K
が算出される。この警報張力値には、線材12の通常の
張力値すなわち基準張力値Sよりも僅かに大きい値で、
線細りゃ断線等の重大なトラブルが発生するような異常
に高い値ではなく、警報設定定数Xは例えば1.05程
度の大きさに設定される。
K工3Xx           ・・・(4)続いて
ステップS14が実行され、前記ステップS7において
算出された最新の現張力値ω、が上記警報張力値により
も大きいか否かが判断される。現張力値ω3が警報張力
値に以下であれば、線材12は何のトラブルもなく正常
に送給されているわけであるから、次にステップS15
.Sl6およびS17が実行され、警報信号SKの出力
が停止されるとともにカウンタC1およびC4の内容が
Oとされた後、前記ステップ83以下の実行が繰り返さ
れる。
これに対し、前記ステップ314の判断がYESの場合
、すなわち一つのロードセル54によって張力が検出さ
れる3本の線材12のうちの少なくとも1本にトラブル
が発生して現張力値ω、が警報張力値によりも大きくな
った場合には、続いてステップ318が実行され、カウ
ンタC1の内容に1が加算された後、ステップS19に
おいてそのカウンタC3の内容が3以上か否かが判断さ
れる。そして、カウンタC3の内容が3以上の場合には
ステップS20が実行され、警報信号SKが出力される
ことによって警報器62が作動させられる。すなわち、
警報器62は、ステップS14の判断が3回以上連続し
てYESとなった場合、換言すれば現張力値ω、が警報
張力値によりも高い状態が少なくとも2秒以上続いた場
合に作動させられるのであり、それ以前に線材12のト
ラブルが解消した場合には作動させられることはない。
また、−旦警報器62が作動させられても、その後にス
テップS14の判断がNoとなれば、前記ステップS1
5が実行されることによって警報器62の作動は停止さ
せられる。
ステップS20により警報器62が作動させられた後、
或いはカウンタC3の内容が3よりも小さい場合には前
記ステップS19に続いて直ちに、ステップS21が実
行される。ステップ321においては、次式(5)に従
って基準張力値Sに停止設定定数yを掛けることにより
、停止張力値Zが算出される。この停止張力値Zは前記
警報張力値によりも高い値であるが、線細りゃ断線等の
重大なトラブルが直ちに発生するような異常に高い値で
はなく、停止設定定Byは例えば1.08程度の大きさ
に設定される。
z=sxy           ・・・(5)続いて
ステップS22が実行され、現張力値ω直が上記停止張
力値Zよりも大きいか否かが判断される。現張力値ω、
が停止張力値Z以下の場合には、前記ステップS17が
実行されてカウンタC4の内容が0とされた後前記ステ
ップ33以下が実行されるが、停止張力値Zよりも大き
い場合には続いてステップS23が実行され、カウンタ
C4の内容に1が加算された後、ステップ324におい
てそのカウンタC4の内容が3か否かが判断される。カ
ウンタC4の内容が3よりも小さい場合には前記ステッ
プ83以下が実行されるが、3となったらステップS2
5が実行され、駆動信号STの出力が停止されることに
よって巻取機14の作動が停止させられる。すなわち、
巻取機14の作動は、ステップS24の判断が3回連続
してYESとなった場合、換言すれば現張力値ω。が停
止張力値Zよりも高い状態が少なくとも2秒以上続いた
場合に停止させられるのであり、それ以前に線材12の
トラブルが解消した場合には停止させられることはない
のである。
ステップS25において巻取機14が停止させられるこ
とにより、本実施例の作fJJは一応終了するが、手作
業等により線材12のトラブルを解消した後再び起動ス
イッチをON操作すれば、新たにステップ81以下が実
行される。したがって、異常状態における張力値P。が
基準張力値Sの算出に際して用いられ、誤った警報張力
値にや停止張力値Zが設定されることはない。
なお、基準張力値Sに警報設定定数X、停止設定定数y
を掛けて警報張力値に、停止張力値Zを算出するステッ
プS13.S21はそれぞれ異常張力値算出手段に相当
し、現張力値ω。が警報張力値によりも大きい状態が少
なくとも2秒以上継続した場合に警報器62を作動させ
るステップS14、S16.S18.S19、および現
張力値ω、が停止張力値Zよりも大きい状態が少なくと
も2秒以上継続した場合に巻取機14を停止させるステ
ップS17.S22.S23.S24はそれぞれ判定手
段に相当する。
このように、本実施例においては1秒間に供給される1
0個の張力信号SSが表す張力値P7の平均が現張力値
ω、とされ、その現張力値ω。が警報張力値にや停止張
力値Zを超えた状態が少なくとも2秒以上継続した場合
に警報器62を作動させたり巻取機14を停止させたり
するようになっているため、供給ロール10の回転むら
や線材12の線面、或いは繋ぎ目56やキンク58がガ
イドローラ装置30を通過する際の衝撃等により張力値
P7が瞬間的に上昇しても、警報器62が作動させられ
たり巻取機14が停止させられたりすることはない。ま
た、線材12のもつれや供給ロール10内へのもぐり込
み等のトラブルにより継続的な張力上昇を生じても、そ
の張力上昇によりトラブルが自然に解消し、警報張力値
にや停止張力値Zを超える状態が2秒以上wE続しない
場合にも、警報器62が作動させられたり巻取殿14が
停止させられたりすることはない。したがって、特に異
常状態でないにも拘らず警報器62が作動したり巻取機
14が停止したりすることがなくなり、作業能率が向上
するとともに作業者の負担が軽減されるのである。
また、上記警報張力値におよび停止張力値Zは、実際の
張力値P。を平均して求められた基4λ張力値Sに基づ
いて算出されるため、材質やサイズが異なる複数種類の
線材を取り扱う場合でも、供給ロール10をセットして
起動スイッチがO’N操作される毎にその線材に応じた
新たな警報張力値にや停止張力値Zが設定される。した
がって、予め一定の異常張力値が設定されている場合の
ように、線材の種類に応じて発生する張力の相違に起因
して、異常状態でないにも拘らず警報器62が作動した
り巻取機14が停止したりすることがなくなるとともに
、線材の種類に応じて一々異常張力値を設定し直す等の
必要もないのである。なお、本実施例では複数種類の線
材を繋ぎあわせた線材12を取り扱っているため、発生
する張力が大きく相違する場合には種類が変わった時に
巻取機14が停止させられる恐れがあるが、その場合に
は線材の種類が変わったことを確認したのち起動スイッ
チをON操作すれば良い、   ゛ また、上記基準張力値Sは1秒周期で算出され、それに
基づいて警報張力値にや停止張力値Zも更新されるため
、線材12の巻戻しに伴う供給ロール10の径寸法の変
化などにより線材12の張力が次第に変化しても、それ
に起因して警報器62が作動したり巻取機14が停止し
たりすることはないのである。
更に、本実施例では現張力値ω7から基準張力値Sを算
出するようになっているため、張力値P7から直接基準
張力値Sを算出する場合に比較して演算式が簡単になる
。なお、始動開始当初においても簡易な演算式(2)に
基づいて基準張力値Sを算出し、それに基づいて警報張
力値にや停止張力値Zが設定されるようになっているた
め、始動開始当初から異常状態の検出が好適に為される
のである。
また、上記基準張力値Sは現張力値ω7が算出される毎
に1秒周期で算出され、それに基づいて警報張力値にも
1秒周期で、また、停止張力値2も必要に応じて1秒周
期で更新されるため、異常状態であるか否かの判定精度
が高い。
また、前記警報張力値におよび停止張力値Zは、基準張
力値Sにそれぞれ設定定数x、  yを掛けることによ
って算出されるため、例えば予め定められた一定値を加
算してそれ等警報張力値に、停止張力値Zを算出する場
合に比較して、基準張力値Sの大きさによる判定精度の
ばらつきがない。
更に、本実施例では巻取機14の停止に先立って、或い
は略同時に警報器62が作動させられ、作業者に異常状
態であることが知らされるため、迅速な処置を行い得る
利点がある。
また、本実施例では3本の線材12から成る1ブロツク
毎に作動が制御されるようになっているため、1本1本
の線材12の張力をそれぞれ検出して個々に制御する場
合に比較して装置が簡単に構成され得る。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、本発明は他の態様で実施することもできる。
例えば、前記実施例では本発明が溶体化処理装置におけ
る線材12の異常張力を検出する装置に適用された場合
について説明したが、少なくとも供給ロールから巻き戻
されて送給される線状若しくは帯状の線材に異常な張力
が発生したか否かを検出する場合には本発明は同様に適
用され得る。
また、前記実施例では3本の線材12を1ブロツクとし
て合計の張力Pを検出し、その3本の線材12に係る3
台の巻取機14の作動を同時に制御するようになってい
るが、線材12の張力を1本毎に検出して巻取機14の
作動を1台毎に制御するようにしても良いことは勿論、
2本若しくは4本以上の線材12を1ブロツクとして制
御することも可能である。
また、前記実施例では複数種類の線材を繋ぎあわせた線
材12を乱雑に巻回した供給ロール1゜が用いられてい
るが、同一の材質、サイズからなる線材を規則的に巻回
した供給ロールを採用し得ることは勿論である。
また、前記実施例ではガイドローラ装置3oに配設され
たロードセル54によって張力Pを検出するようになっ
ているが、線材12の張力に従って上下動する可動ロー
ラを含む段差ローラ装置を利用して、その可動ローラの
上下位置から張力を検出したりするなど、他の形式の張
力検出手段を採用することもできる。なお、上記ガイド
ローラ装置30は回動軸32まわりに回動し得るように
なっているが、回動不能に設けても差支えない。
更に、前記実施例では1秒周期で現張力値ω、が算出さ
れ、それに伴って基準張力値S、更には警報張力値にや
停止張力値Zも算出されるようになっているが、これ等
を算出する周期は適宜変更し得るものである。また、現
張力値ω、を算出する周期と基準張力値Sを算出する周
期は必ずしも同一とする必要はなく、警報張力値にや停
止張力値Zを更新するための基準張力値Sは比較的長時
間の周期で算出するようにしても差支えない。
また、前記実施例では警報張力値におよび停止張力値Z
が異なる張力値に設定されているが、同一の張力値とし
て警報器62の作動と巻取機14の停止を同時に行わせ
るようにしても良く、警報器62の作動および巻取機1
4の停止の何れか一方のみを行わせるようにしても差支
えない。
また、上記警報器62の作動や巻取機14の停止は、現
張力値ω7が警報張力値にや停止張力値Zを超えた状態
が少なくとも2秒以上継続した場合に行われるようにな
っているが、この継続時間を適宜変更し得ることは勿論
、現張力値ω7が警報張力値にや停止張力値Zを超える
と同時に警報器62を作動させたり巻取機14を停止さ
せたりすることも可能である。
また、前記実施例では、所謂マイクロコンピュータから
成る制御装置60によって現張力値算出手段、基準張力
値算出手段、異常張力値算出手段、および判定手段が構
成されているが、これらをハードロジック回路にて構成
することも可能である。
その他−々例示はしないが、本発明はその精神を逸脱す
ることなく当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を
加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のクレーム対応図である。第2図は本発
明に係る異常張力検出装置を備えた溶体化処理装置の一
例を説明する構成図である。第3図は第2図の溶体化処
理装置における仕分はローラ装置の平面図である。第4
図は第3図の仕分はローラ装置の正面断面図である。第
5図は第3図の仕分はローラ装置の側面断面図である。 第6図は第4図における■−■断面図である。第7図は
第4図における■−■断面図である。第8図は第2図の
装置によって溶体化処理される線材に存在する繋ぎ目を
示す図である。第9図は第2図の装置によって溶体化処
理される線材に存在するキンクを示す図である。第10
図および第11図は、それぞれ第2図の溶体化処理装置
におけるガイドローラ装置の揺動状態を説明する図であ
る。第12図および第13図は第2図の溶体化処理装置
の作動を説明するフローチャートである。 10;供給ロール   12:線材 54:ロードセル(張力検出手段) 60:制御装置 SS:張力信号    ωn :現張力値S:基準張力
値 に:警報張力値(異常張力値) Z:停止張力値(異常張力値) ステップ83〜S7:現張力値算出手段ステップ83〜
S12:基準張力値算出手段ステップS13.S21:
異常張力値算出手段ステップS17.S22〜S24:
判定手段第1図 第2図 第5図 第6図      第7図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)供給ロールから巻き戻されて送給される線材に異
    常な張力が発生したことを検出する装置であって、 前記線材の張力を検出して該張力に対応した張力信号を
    出力する張力検出手段と、 予め定められた第一時間が経過する毎に、該第一時間内
    に前記張力検出手段から供給された前記張力信号が表す
    張力の平均値を求め、該平均値を現張力値とする現張力
    値算出手段と、前記第一時間よりも充分に長い第二時間
    内に前記張力検出手段から供給された前記張力信号が表
    す張力の平均値を定期的に求め、該平均値を基準張力値
    とする基準張力値算出手段と、該基準張力値に基づいて
    異常張力値を算出する異常張力値算出手段と、 該異常張力値と前記現張力値とを比較して、該現張力値
    が該異常張力値よりも大きいことを条件として前記線材
    に異常な張力が発生していると判定する判定手段と を有することを特徴とする異常張力検出装置。
  2. (2)前記基準張力値算出手段は、前記現張力値算出手
    段によって現張力値が算出される毎に、それ以前に算出
    された複数の現張力値の移動平均を求め、該移動平均の
    値を前記基準張力値とするものである特許請求の範囲第
    1項に記載の異常張力検出装置。
  3. (3)前記異常張力値算出手段は、前記基準張力値に予
    め定められた異常設定定数を掛けて前記異常張力値を算
    出するものである特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載の異常張力検出装置。
  4. (4)前記判定手段は、前記現張力値が前記異常張力値
    よりも大きい状態が予め定められた一定時間以上継続し
    た場合に前記線材に異常な張力が発生していると判定す
    るものである特許請求の範囲第1項乃至第3項の何れか
    に記載の異常張力検出装置。
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