JP2005200179A - テープ類の繰り出し方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 合成樹脂製のチャックテープ等のテープ類をドラムから繰り出して使用するにあたって、ねじれや伸びの発生を抑制して、テープ類を安定して繰り出すことができるテープの繰り出し方法を提供することにある。
【解決手段】 テープ類2が巻き付けられたドラム3を回転台10に対して横置きに配設して、テープ類2をドラム3から上方向に繰り出していくにあたり、ドラム3の軸芯3bを中心として旋回するテープ類2が基準位置を通過する回数または繰り出される速度を検知して、テープ類2の所定の通過回数または速度に応じて回転台10をテープ類2の旋回方向と逆方向に回転させることを特徴とするテープ類2の繰り出し方法であり、ねじれや伸びの発生が起こりやすい合成樹脂製のチャックテープ2(咬合具)の繰り出し手段として適用されることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドラムやボビンに巻き付けられたチャックテープ等のテープ類を繰り出す方法に関する。
ロープやワイヤーなどの紐状の長尺物は、保管性や運搬性の点から、製造から使用の過程においては、筒状の胴部(巻き芯)を備えたドラムやボビン等に巻き取った状態で取り扱われるのが一般的である。
そして、これらドラム等に巻き取られたロープやワイヤーを使用するにあたっては、ドラム等を縦置きにして繰り出していくようにしており、また、繰り出されるロープ等の引出し張力等を調整するために、ドラム等に対してロープ等の進行方向の経路に所定のガイド機構やダンサーロール機構を備えた構成とすることが検討されていた(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
一方、合成樹脂製のチャックテープも、前記したロープ等と同様にドラム等に巻き取られた状態で取り扱われるのであるが、当該チャックテープはその材質上非常に伸び易いため、引出し張力が定常的にかかる前記のような構成とした場合にあっては、繰り出しの際にチャックテープが部分的ないしは長手に伸びてしまったり、あるいは変形してしまうという問題があり、好ましくなかった。
これに対して、ドラムやボビンに巻かれたチャックテープをいったんほどいて、梱包箱の中に自然落下させて重積させた、いわゆるバラ梱包するような梱包形態とした後、チャックテープを繰り出すようにする技術も提供されている(例えば、特許文献3)。
しかし、チャックテープがバラ梱包された状態の梱包箱から当該チャックテープを繰り出すにあたっては、梱包に必要なスペースが増大するとともに、梱包箱の中からテープ類を繰り出す際に、箱の中のテープ類が絡まってしまったり、テープ類にクセが付いてしまうという問題が生じていた。
更には、ドラムに巻き付けた状態のチャックテープ等のテープ類をいったんバラ梱包にすることについては、非常に手間がかかることや、テープ類の運送時における負担が増大するというという問題もあるため、チャックテープ等のテープ類をドラム等に巻き付けたまま、別途バラ梱包を伴わずに繰り出すような技術の開発が望まれていた。
このような事情から、合成樹脂製のチャックテープ等を繰り出す場合にあっては、図6
に示すように、テープ類を巻き付けたドラム500を横置きして使用するようにしていた。図6に示すドラム500に巻き取られたチャックテープ600は、横置きされたドラム100からドラム500上方に設けられたガイド700等を介して、進行方向(例えば、チャックテープ600を被着した袋体を製造する製造ライン)に繰り出されていく。
実開昭61−197059号公報(第1図) 特開平8−165062号公報(〔0010〕,図1) 特開平11−240521号公報(〔0010〕,図1)
しかしながら、図6に示すようにドラムを横置きした状態としてチャックテープを繰り出すにあたっては、チャックテープが巻き付けられた状態から繰り出していくにつれて、チャックテープに対してねじれが蓄積されてしまい、そのままの状態ではチャックテープとしての使用が不可能になってしまっていた。よって、このような場合には、チャックテープのねじれや変形を別工程により矯正して後でなければ使用することはできず、手間がかかり、コスト高につながっていた。
従って、本発明の目的は、チャックテープ等のテープ類を、当該テープ類を巻き取ったドラムから繰り出して使用するにあたって、ねじれの発生を防止して、テープ類を安定して繰り出すことができるテープの繰り出し方法を提供することにある。
上記目的を達するために、本発明の第1発明であるテープ類の繰り出し方法は、テープ類が巻き付けられたドラムを回転台に対して横置きに配設して、テープ類をドラムから上方向に繰り出していくにあたり、前記ドラムの軸芯を中心として旋回するテープ類が基準位置を通過する回数を検知して、所定の通過回数に応じて前記した回転台を前記旋回の方向と逆方向に回転させることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、テープ類をドラムから繰り出して使用するにあたって、テープ類がドラムの軸芯を中心として旋回して基準位置を通過する回数を検知して、所定の通過回数に応じて、回転台をテープ類の旋回の方向と逆方向に回転させるようにしているので、テープ類の当該旋回によるねじれが相殺され、繰り出し時におけるねじれや伸びの発生を防止することができ、テープ類を安定して供給先の製造ライン等に送り出すことができる。
そして、テープ類をドラムに巻き付けた状態のままで繰り出すことができるため、テープ類の絡まりもなく、また、テープ類をバラ梱包する必要もないため、余計な手間を必要とせず、コスト低減を図ることができる。
なお、本発明の方法が適用されるテープ類としては、合成樹脂製のチャックテープ(咬合具)をはじめとして、装飾用のレーステープ、リボン、ロープ、ワイヤーなどが挙げられる。
また、本発明の方法において、「ドラム」とは、ドラムそのもののほか、いわゆるボビンやリールなど、テープ類を巻き付けた状態で繰り出すことができる物品を総称しているものである。
一方、本発明の第2発明のテープの繰り出し方法としては、テープ類が巻き付けられたドラムを回転台に対して横置きに配設して、前記ドラムの軸芯を中心として旋回するテープ類をドラムから上方向に繰り出していくにあたり、前記テープ類が繰り出される速度を検知するとともに、当該速度に応じて前記した回転台をテープ類の旋回の方向と逆方向に回転させるようにしてもよい。
ここで、テープ類の繰り出し速度を検知し、当該繰り出し速度に応じて回転台を回転させるには、例えば、チャックテープの繰り出し速度によって、一定時間に対するチャックテープの旋回数を想定し、あらかじめ設定した所定時間が経過したら、回転台を任意の回数回転させるようにしてもよい。また、チャックテープの繰り出し速度により、所定時間あたりのチャックテープの繰り出し量を算出して、当該繰り出し量があらかじめ設定した所定の量となったら、回転台を任意の回数回転させるようにしてもよい。
このような本発明によれば、テープ類をドラムから上方向に繰り出していくにあたり、前記テープ類が繰り出される速度を検知するとともに、前記速度に応じて前記回転台を
テープ類の旋回の方向と逆方向に回転させるようにしているので、前記した第1発明と同様に、テープ類の当該旋回によるねじれが相殺され、繰り出し時におけるねじれや伸びの発生を防止することができ、テープ類を安定して供給先に送り出すことができる。
また、これも第1発明と同様に、テープ類をドラムに巻き付けた状態のままで繰り出すことができるため、テープ類の絡まりもなく、また、テープ類をバラ梱包する必要もないため、余計な手間を必要とせず、コストの低減が可能となる。
なお、前記した本発明のテープの繰り出し方法は、前記したテープ類がドラムの軸芯を中心として旋回する旋回方向を検知して、前記回転台を前記旋回の方向と逆方向に回転させることが好ましい。
本発明のテープの繰り出し方法は、前記した検知が、非接触式の光電センサーにより行われることが好ましい。
このような本発明によれば、検知が非接触式の光電センサーで行われるため、簡便かつ確実に検知が行われるほか、非接触であるため、テープ類が損傷することもない。
ここで、非接触式の光電センサーとしては、例えば、再帰反射型光電センサーや、光透過型光電センサー等が挙げられる。
本発明のテープの繰り出し方法は、前記したテープ類がチャックテープ(咬合具)であることが好ましい。
前記した本発明のテープの繰り出し方法は、前記したように、繰り出し時における伸びやねじれの発生を防止することができ、テープ類を安定して供給先に送り出すことができるため、繰り出し時の伸びやねじれの発生が特に問題とされる合成樹脂製等のチャックテープ(咬合具)を繰り出す手段として最適な手段である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明のテープ類の繰り出し方法を実施するテープ類の繰り出し装置1の一態様を示した概略図である。
図1に示される繰り出し装置1は、テープ類としてチャックテープ2を巻き付けたドラム3を横置きに載せる回転台10、チャックテープ2の基準位置の通過及び旋回方向を検知する検知手段であるセンサー20、このセンサー20により検知されたチャックテープ2の基準位置の通過回数に応じてモーターを回転させる制御部30、及び前記した回転台10と連接され、制御部30からの指令により回転台10を回転させる駆動手段であるモーター40、を基本構成として備えている。
本実施形態において、図1の繰り出し装置1により繰り出されたチャックテープは、被着体であるフィルム体に熱溶着等されて製袋化が実施される、図示しない袋体の製造ラインに供給されていくことになる。
また、チャックテープ2は、凸状に形成された雄部材と、凹状に形成された雌部材とを備えているものであり、かかる雄部材と雌部材とを咬合した状態で、ドラム3に対して巻き付けられている。
なお、本実施形態においては、ドラム3の鍔部3aのうち、チャックテープ2の繰り出し方向の鍔部は取り外した状態のものを示している。
この繰り出し装置1にあっては、ドラム3に巻き付けられたテープ類であるチャックテープ2は、回転台10の回転軸11に対してドラム3の軸芯3bが挿入された状態で、回転台10の上に横置きの状態で配設される。
ドラム3に巻き付けられたチャックテープ2は、ガイド4を介してドラム3の上方に繰り出されて袋体の製造ラインに送り出されていくことになるが、チャックテープ2は、ドラム3に対して巻き付けられた方向とは逆の方向に解けていくことにより、進行方向である袋体の製造ラインに対して繰り出されていくことになる。
従って、チャックテープ2は、ドラム3の上部から見て、軸芯3bを中心に旋回しながら繰り出されていくことになり(図1にあっては、チャックテープ2がドラム3の上部から見て時計回り方向に巻き付けられているため、チャックテープ2はドラム3の上部から見て反時計回りに旋回して、ドラムから繰り出されていくことになる)、回転台10が固定された状態にあっては、チャックテープ2が旋回されるごとに、ねじれが蓄積されていくことになる。
一方、本実施形態においては、チャックテープ2を繰り出して行くにあたり、ドラム3からチャックテープ2が繰り出されていく状態に応じて、回転台10を回転させるようにすることにより、チャックテープ2の繰り出し時に生じるねじれを解消していくものである。
本実施形態においては、検知手段であるセンサー20は、ドラム3から繰り出されるチャックテープ2の繰り出し位置(以下、「リリースポイントR」とすることもある)が、所定の基準位置を通過することを検知している。
図2は、繰り出し装置1におけるセンサー20の構成を示した図であって、(A)は上から見た状態、(B)は横から見た状態をそれぞれ示した概略図である。
ここで、このリリースポイントRを検知するセンサー20としては、例えば、再帰反射型光電センサーや、光透過型光電センサー等の非接触式の光電センサーを用いることができる。
そして、基準位置としては、例えば、センサー20がチャックテープ2の存在を検出する位置とすることができ、後記するように、センサー20が形成し、当該センサー20の検知範囲となる光路を基準位置とすることが好ましい。
センサー20として再帰反射型センサーを使用した場合を例にして説明すると、回転軸11に対して再帰反射体21を設置して、センサー20との間に光路(図2における1点破線)を形成して、チャックテープ2のリリースポイントRが、当該光路Xの通過するのを確認すればよい。
また、本実施形態においては、図2(A)に示されるように、センサー20を2つ(センサー20a及びセンサー20b)設けているが、この場合にあっては、センサー20aと再帰反射体21とで形成される光路Xを基準位置として、チャックテープ2のリリースポイントの通過を確認するとともに、センサー20bと再帰反射体21とで形成される光路Yにおいても、チャックテープ2のリリースポイントの通過を確認することにより、繰り出し時のチャックテープ2の旋回する方向(回転軸11(ドラム軸芯3b)に対して時計回りか反時計回りか)を確認することができる。
このように、2つのセンサー20a,20bにより、チャックテープ2がドラム3から繰り出される場合におけるリリースポイントRの基準位置の通過、及び旋回方向が検知されることになり、そして、かかる検知した情報は、センサー20a,20bと連結された制御部30に伝達されていく。
制御部30は、前記したセンサー20が検出した、チャックテープ2がドラム3から繰り出される場合におけるリリースポイントRの基準位置の通過、及びチャックテープ2の旋回方向といった情報を入力するとともに、かかるセンサー20からの情報をもとに、駆動部であるモーター40の駆動状態を制御する。
ここで、制御部30としては、マイクロコンピュータ等により構成されているものを使用することが好ましく、かかるセンサー20からの情報を受けて、駆動部であるモーター40の運転を開始または停止させたりできるような制御プログラムを備えることが好ましい。そして、制御部30に対して入力される種々のデータは、画面上に表示することが好ましい。
制御部30は、駆動部であるモーター40の運転を制御するに際しては、チャックテープ2がドラム3から繰り出される場合におけるリリースポイントの基準位置の通過の情報に対して、チャックテープ2が基準位置を所定の回数(例えば、1〜3回程度)通過した場合に、回転台10を回転させるような指示をモーター40に対して与えるようにすればよい。
また、チャックテープ2の旋回方向が時計回り(あるいは反時計回り)という情報を入力した場合にあっては、モーター40を駆動するに際して、回転台10を当該チャックテープ2の旋回方向と反対方向である反時計回り(あるいは時計回り)に回転するような指示をモーター40に対して与えるようにすればよい。
そして、制御部30からの指示により、駆動部であるモーター40は、回転台10を回転させるものであり、また、このモーター40の運動に応じて、連動部41を介して、回転台10は、チャックテープ2が繰り出し時に旋回する方向を逆方向に回転される。
このように、回転台10をチャックテープ2の旋回方向と逆の方向に回転させることにより、チャックテープ2の旋回によるねじれが相殺され、繰り出し時におけるチャックテープ2のねじれの発生を抑制することができる。
ここで、モーター40の運動により回転台10が回転される回転数や回転速度、回転運動を連続運動とするか、或いは間欠運動にするかといった回転条件の調整については、チャックテープ2の繰り出される速度や製造ラインの運転状態等に応じて適宜決定することができる。
このような機能を備えた図1及び図2に示される繰り出し装置1を用いて、本発明のテープ類の繰り出し方法を実施する手段の一例を、図3に示すフローチャートに従い説明する。
なお、本例にあっては、制御部30は、あらかじめチャックテープが基準位置を2回通過したら、モーター40に対して回転台10を1回回転させるような指示を出すような設定がされている。
チャックテープ2が巻かれたドラムを回転台10の上に横置きに載置して、チャックテープ2をドラム3の上方に対して繰り出して行くと、チャックテープ2は、ドラム3の上部を旋回しながら繰り出されて行き(ステップ1)、チャックテープ2のリリースポイントRが、図2に示されるセンサー20aと再帰反射体とで形成される光路(基準位置)を通過するとともに、センサー20bと再帰反射体で形成される光路Yを通過する(なお、図1では、旋回方向はドラム3の上部から見て反時計回りとなる)(ステップ2)。また、かかる情報は制御部30に伝達され(ステップ3)、この制御部30で、旋回方向に基づいてチャックテープ2の旋回累積(旋回した回数)を算出して、旋回方向及び旋回累積を算出・確認していくことになる(ステップ4)。
次に、チャックテープ2がドラム3の上部をもう1回旋回して、チャックテープ2が基準位置(光路X)を再度通過し、制御部30に対してその情報が伝達・累積される。すると、制御部30は、チャックテープ2の旋回累積(チャックテープ旋回累積)として、チャックテープ2が時計回り方向に2回旋回したかを判断する(ステップ5)。チャックテープ旋回累積が時計回り方向2回旋回したと判断された場合は、モーター40に対してドラム3の上部から見て反時計回りの方向に、回転台10を1回回転させる指示を発信する。
そして、モーター40は、当該指示に応じて運動し、連動部41を介して回転台10が回転していくことになる(ステップ6)。
一方、旋回方向が反時計回りであった場合には、制御部30は、チャックテープ2の旋回累積(チャックテープ旋回累積)として、チャックテープ2が反時計回り方向に2回旋回したかを判断する(ステップ7)。
そして、チャックテープ旋回累積が反時計回り方向2回旋回したと判断された場合は、制御部30はモーター40に対して、ドラム3の上部から見て時計回りの方向に、回転台を1回回転させる指示を発信して、モーター40は、当該指示に応じて運動し、連動部41を介して回転台10が回転していくことになる(ステップ8)。
この操作を繰り返していくことにより、チャックテープ2がドラム3の上部を旋回して繰り出されていくことになっても、チャックテープ2にねじれが蓄積されていくことはなく、安定してチャックテープ2が図示しない袋体の製造ラインに対して繰り出されていくことになる。
なお、前記した図3のフローチャートでは、チャックテープ2の旋回方向として、まず時計回り方向に旋回するか否かを判断しているが、これには限定されず、チャックテープ2の旋回方向として、チャックテープ2がまず反時計周り方向に旋回するか否かを判断するようにしてもよい。
前記したような第1実施形態のテープ類の繰り出し方法によれば、以下(1)〜(3)のような効果を奏することができる。
(1)テープ類であるチャックテープ2をドラム3から繰り出して使用するにあたって、当該チャックテープ2がドラム3の軸芯3bを中心として旋回して基準位置(光路X)を通過する回数及び当該旋回の方向を検知して、所定の通過回数に応じて、回転台10を旋回の方向と逆方向に回転させるようにしているので、チャックテープ2の当該旋回によるねじれが相殺され、繰り出し時におけるチャックテープ2のねじれや伸びの発生を防止することができ、安定した状態で供給先である袋体の製造ラインに対して送り出すことができる。
特に、本発明の方法は、チャックテープ2等の合成樹脂製のテープ類をドラム3に巻き付けた状態で、横置きに配設して、ドラム3から上方向に繰り出していく手段として有効である。
(2)また、チャックテープ2をドラム3に巻き付けた状態のままで繰り出すことができるため、チャックテープ2の絡まりもなく、また、バラ梱包する必要もないため、余計な手間を必要とせず、コスト低減を図ることができる。
(3)更に、センサー20として非接触式の再帰反射型光電センサーを用いるため、検知が簡便かつ確実に行われるとともに、非接触であるため、チャックテープ2が損傷することもない。
[第2実施形態]
前記した第1実施形態では、検知手段であるセンサー20は、チャックテープ2がドラム3から繰り出される場合におけるリリースポイントRの基準位置の通過、及びチャックテープ2の旋回方向といった情報を検知するものであった。
一方、第2実施形態においては、検知手段であるセンサー20は、ドラムから繰り出されるチャックテープの繰り出し速度を検知するという点で相違する。
なお、以下の説明では、既に第1実施形態において説明した部分又は部材と同様な部材等については、同一符号を付して、その説明を省略する
図4は、本発明のテープ類の繰り出し方法を実施するテープの繰り出し装置1の他の態様を示した概略図であり、検知手段であるセンサー20が、ドラム3から繰り出されるチャックテープ2の繰り出し速度を検知する態様を示したものである。
本実施形態においては、チャックテープ2の繰り出し速度は、チャックテープ2が繰り出されていく製造ラインにおいて、センサー20で検知し、読み取る態様を示しているが、これには限定されず、チャックテープ2の繰り出し速度を製造ライン側のライン進行速度等を測定するとともに、当該ライン進行速度等をチャックテープ2の繰り出し速度に擬制して、当該ライン進行速度を検知するようにしてもよい。また、図4のガイド4付近にセンサーを設置して、チャックテープ2が繰り出されていく速度そのものを検知するようにしてもよい。
そして、検知された速度に関する情報は、制御部30に送られていくことになる。
また、このようにして検知されたチャックテープ2の繰り出し速度によって、一定時間に対するチャックテープ2の旋回数等が想定できるので、例えば、あらかじめ設定した所定時間が経過したら、制御部30からモーター40に対して回転台10を任意の回数回転させるよう指示を出し、回転台10を回転するようにすれば、チャックテープ2が繰り出されていく際の旋回によるねじれを相殺することができ、繰り出し時におけるチャックテープ2のねじれや伸びの発生を防止することが可能となる。
一方、チャックテープ2の繰り出し速度により、所定時間あたりのチャックテープ2の繰り出し量を算出することも可能であるから、当該繰り出し量があらかじめ設定した所定の量となったら、制御部30からモーター40に対して回転台10を任意の回数回転させるよう指示を出し、回転台10を回転させるようにしてもよい。この手段は、チャックテープ2の繰り出し速度の変動が比較的少なく、当該繰り出し速度に対応するチャックテープ2の繰り出し量の算出が容易となる場合に有効である。
ここで、回転台10の回転方向は、前記した第1実施形態と同様、チャックテープ2の旋回方向と逆方向に回転する必要があるが、チャックテープ2の旋回方向は、繰り出し装置1中に図示しないセンサーを設置して検出するようにしてもよく、また、後記するように、ドラム3に巻き付けられたチャックテープ2の巻き方向をあらかじめ確認しておいた後、回転台10にドラム3を載置するようにしてもよい。
この第2実施形態のテープ類の繰り出し方法によれば、チャックテープ2をドラム3から上方向に繰り出していくにあたり、ドラム3の軸芯を中心として旋回するチャックテープ2が繰り出される速度を検知するとともに、この繰り出し速度に応じて回転台10をチャックテープ2の旋回方向と逆方向に回転させるようにしているので、第1実施形態のテープ類の繰り出し方法により奏される効果と同様な効果を享受することができる。
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。
前記した第1実施形態では、検知手段であるセンサー20として、再帰反射型光電センサー等の非接触式の光電センサーを例に挙げて説明したが、これには限定されず、図5に示すような接触式のセンサー20cを用いてもよい。
なお、以下の説明でも、既に第1実施形態において説明した部分又は部材と同様な部材等については、同一符号を付して、その説明を省略する
図5は、繰り出し装置1を構成する検知部であるセンサー20において、接触式のセンサー20cを用いた態様を示した概略図(回転台10を上から見た図)である。
本態様において、センサー20cは、チャックテープ2と接触して当該チャックテープ2の存在を検出する検出部201と、当該検出部201の検出内容を確認して制御部30に情報を伝達するマイクロスイッチ202からなる。
本態様のセンサー20cは、チャックテープ2が旋回する際に検出部201を接触して横切ることにより、チャックテープ2がドラム3から繰り出される場合におけるリリースポイントRの基準位置(本実施形態においては、図5に示すように、基準位置は検出部201の標準位置となる)の通過、及びチャックテープ2の旋回方向といった情報を検知する。
すなわち、図5に示すように、回転台10を上から見た場合にあって、チャックテープ2が1点破線矢印a1の方向に旋回する場合にあっては、検知部201に対してチャックテープ2が、検出部201が1点破線矢印a2の方向に動くようにして横切ることになる。また、同様に、チャックテープ2が2点破線矢印b1の方向に旋回する場合にあっては、検知部に対してチャックテープが、検出部201が2点破線矢印b2の方向に動くようにして横切ることになる。
このように、本態様にあっては、センサー20cを1つ設けるだけで、チャックテープ2がドラム3から繰り出される場合におけるリリースポイントRの基準位置の通過、及びチャックテープ2の旋回方向といった情報を検知できるとともに、かかる情報を、図5では図示しない制御部に伝達することができる。
なお、このような接触式のセンサー20cを用いる以外にも、前記した第2実施形態で述べたように、ドラム3に巻き付けられたチャックテープ2の巻き方向をあらかじめ確認しておいて、回転台10にドラム3を載置するようにすれば、当該巻き方向から、繰り出し時におけるチャックテープ2の旋回方法は容易に予想できる。従って、このような手段を用いてあらかじめチャックテープ2の旋回方向を確認しておいて、回転台10を当該旋回方向と逆に回転するようにしてもよい。
前記した実施形態では、テープ類としてチャックテープ2を例に挙げて説明したが、これには限定されず、例えば、装飾用のレーステープ、リボン、ロープ、ワイヤー等に本発明のテープ類の繰り出し方法を適用するようにしてもよい。
また、前記した第1実施形態では、チャックテープ2の2回の旋回ごとに回転台10が1回転するようにモーター40に対して制御部30が指示を出す態様を示したが、これには限定されず、旋回の回数及びそれに対する回転台10の回転数を任意の回数として、制御部30からモーター40に対して指示を出すようにしてもよい。
そして、前記した実施形態では、チャックテープ2が巻き取られたドラム3については、チャックテープ2を繰り出す際にドラム30の鍔部3aを取り外した態様を示したが、これには限定されず、ドラム3の鍔部3aを取り付けたままの状態でチャックテープ2をドラム3から繰り出すようにしてもよい。
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は実施例の内容に限定されるものではない。
[実施例1]
チャックテープの繰り出し実験:
まず、下記仕様のドラムに対して、これも下記仕様のチャックテープを2000m巻き付けた。なお、巻き付け方向は、ドラム上部から見て時計回りの方向とした。
( ドラムの仕様 )
・鍔径 : φ460mm
・芯径 : φ180mm
・構成材料 : ポリプロピレン
( チャックテープの仕様 )
・品名 : LL−200(プラロック(株)製)
(低密度ポリエチレン系テープ)
・テープ幅 : 12mm
・テープ厚さ : 0.15mm
・テープ重量 : 5.2g/m
・総長さ : 約2000m
そして、前記したチャックテープが巻き付けられたドラムに対して、図1に示したテープの繰り出し装置1を用いて、本発明のテープの繰り出し方法を実施したところ、ねじれや伸びの問題もなく、チャックテープを安定して袋体の製造ラインに対して安定して繰り出すことができた。
( 繰り出し装置の仕様 )
・回転台のサイズ :φ560mm
・センサーの種類 :E3Z−B62(オムロン(株)製)
(透過型光電センサー)
この透過型光電センサーは、繰り出し装置に対して2つ設置するとともに、そのうちの1つのセンサーが形成する光路を基準位置とした。
・制御部の種類 :SYSMAC CPMIA−V1(オムロン(株)製)
(工業用プログラマブルロジックコントローラ(工業用PLC))
また、制御部に対しては、チャックテープのリリースポイントが基準位置を1回通過したら、回転台を時計回りに1回回転させるような指示をモーターに発するような設定がなされている。
本発明のテープ類の繰り出し方法は、例えば、合成樹脂製のチャックテープ等をねじれや伸びがなく繰り出す方法として有利に使用することができる。
本発明の第1実施形態におけるテープ類の繰り出し方法を実施する装置を示した概略図である。 テープの繰り出し装置について、検知手段であるセンサーの構成を示した概略図である。 図1の繰り出し装置を用いて本発明の方法を実施する一態様を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態におけるテープ類の繰り出し方法を実施する装置を示した概略図である。 センサーの他の態様を示した概略図である。 従来のテープの繰り出し方法の一例を示した概略図である。
符号の説明
1… テープの繰り出し装置
2… チャックテープ
3… ドラム
3a… 鍔部
3b… 軸芯
4… ガイド
10… 回転台
11… 回転軸
20… センサー
20a,20b,20c… センサー
21… 再帰反射体
30… 制御部
40… モーター
41… 連動部
201… 検出部
202… マイクロスイッチ
R…リリースポイント
X… 光路(基準位置)
Y… 光路

Claims (5)

  1. テープ類が巻き付けられたドラムを回転台に対して横置きに配設して、テープ類をドラムから上方向に繰り出していくにあたり、
    前記ドラムの軸芯を中心として旋回するテープ類が基準位置を通過する回数を検知するとともに、
    所定の通過回数に応じて前記回転台を前記旋回の方向と逆方向に回転させることを特徴とするテープ類の繰り出し方法。
  2. テープ類が巻き付けられたドラムを回転台に対して横置きに配設して、テープ類をドラムから上方向に繰り出していくにあたり、
    前記ドラムの軸芯を中心として旋回するテープ類が繰り出される速度を検知するとともに、
    前記速度に応じて前記回転台を前記旋回の方向と逆方向に回転させることを特徴とするテープ類の繰り出し方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のテープ類の繰り出し方法において、
    前記テープ類がドラムの軸芯を中心として旋回する旋回方向を検知することを特徴とするテープ類の繰り出し方法。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れかに記載のテープ類の繰り出し方法において、
    前記検知が非接触式の光電センサーにより行われることを特徴とするテープ類の繰り出し方法。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れかに記載のテープ類の繰り出し方法において、
    前記テープ類が咬合具(チャックテープ)であることを特徴とするテープ類の繰り出し方法。
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