JPS6391060A - 天然パ−ム香料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は天然パーム油から得られる天然パーム香料組成
物に関するものである。

［従来技術〕 従来、調合香料の持続性を高めるためには、ベンゾイン
レジノイド、パチュリ−オイル、サンダルウツドオイル
、ベチバーオイル、オークモスオイル、ムスクケトン、
ムスクアンブレッド、ワニリン等の持続性に優れた香料
を配合することが一般的である。しかし、これらの香料
の多くは安定性が悪く、経日により、酸化や耐光性等の
原因により変色するという欠点がある他、香気持続性の
点でも充分とも言えるものではなかった。

［目　　的］ 本発明は安定性及び香気持続性にすぐれた香料組成物を
提供することを目的とする。

〔構　　成〕

本発明によれば、天然パーム油を蒸留して得られる常圧
におけろ沸点１７０〜３００℃の留分からなる天然パー
ム香料組成物が提供される。

本発明の香料組成物を製造するには、パーム果房を蒸熱
殺菌して、破砕、圧搾した後、遠心分離して粗パーム油
を得る。次に、この粗パーム油を蒸留処理に付する。本
発明の香料組成物を得るには、この蒸留処理は、減圧条
件、通常、　０．１ｍｍ１１ｇ〜５ｍｍ１１ｇの減圧条
件、好ましくは０．５ｍｍｔ１ｇ〜２ｍｍ１１ｇの減圧
条件が用いられ、またその蒸留温度は６０〜２００℃、
好ましくは８０〜１５０℃の範囲である。この蒸留処理
においては、常圧下における沸点が１７０〜３００°Ｃ
の留分が４Ｈ４られるように、その蒸留温度と減圧条件
を調節する。この場合、前記したように、その蒸留温度
は２００℃を超えないように規定する。

蒸留温度が２００℃を超えると、得られる香料組成物が
酸化、分解等により変質を生じるようになるので好まし
くない。このようにして得られた留分は、トコフェロー
ル、　Ｂ）ＩＡ、　ＢＩＴ等の酸化防止剤を添加しても
良い。

本発明の香料組成物は、常圧下において、１７０〜３０
０℃の沸点範囲を有する留分からなるものであり、好ま
しくは１９５〜２５２℃の沸点範囲を有する留分からな
るものである。３００℃より高い沸点成分を含むように
なると、脂肪酸やそのエステルが混入したりして特異臭
を伴い得られる組成物の香気が損われるので好ましくな
く、また、１７０℃より低い沸点成分を含むようになる
と、得られる組成物の香気持続性が損われるようになる
ので好ましくない。

〔効　　果〕

天然パーム油自体は香気に劣ったもので香料として使用
し得るものではないが、本発明の組成物を構成するその
沸点１７０〜３００℃の留分は、ウツディ−、スパイシ
イー、バルサミック、スィート。

アニマリック様の香気を有し、極めて香気が強い上に、
香気持続性にすぐれており、しかも、従来の持続性香料
とは異なり、安定性にすぐれ、変色を示さないという大
きな特徴を有している。このような特徴は、その留分が
数多くの成分の混合物からなることに起因するものと考
えられる。

本発明のパーム香料組成物は、前記のような特徴を有す
るもので、調合香料成分として少量配合するだけで十分
な効果を得ることができる。従って、本発明のパーム香
料組成物は、洗剤用、シャンプー用、リンス用、石けん
用、食品フレーバー用等のあらゆる調合香料に配合する
ことができ、非常に少量で持続性を向上させることが可
能である。この場合、その調合香料に対する配合量は、
香りの種類等により異るが、一般的には０．０１％から
１０％配合することができ、好ましくは０．５％から２
２の配合量である。配合量が多すぎると経済的に時第で
なく、又少なすぎると持続性の効果が弱くなる。更に調
合香料の任意成分として、バニリン、パチョリオイル、
ベチバーオイル、サンダルウツドオイル、シベットアブ
ソリュート、ムスクケトン、オイゲノール、オークモス
レジン、ベンゾインレジン等の持続香料を配合すること
もできる。

〔実施例〕

次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

実施例 パーム果房を蒸熱殺菌した後、破砕、圧搾及び遠心分離
処理を順次行って、粗パーム油を得た。

この粗パーム浦１００ｋｇを回分単蒸留装置を用いて温
度８０℃から１５０℃１ｍｎ＋）１ｇの減圧下で２時間
蒸留してパー１１香料１００ｇを得た。この香料は、常
圧上沸点範囲が１７０〜３００℃の成分からなるもので
あった。

又、この香料は、淡黄色を示し、ウツディ−、スパイシ
ー、バルサミック、スィート、アニマリック様の強い香
気を有していた。

応用例１〜４、比較例１〜３ 表−１に示す配合割合（重量部）の香料組成物からなる
洗剤香料組成物を調製し、これを下記の洗剤組成物に０
．１５％賦香して香気の強さ、持続性、変色を評価し、
更に洗濯した綿タオルの残香の強さ。

持続性についても評価した。

粒−ＷＩＵ蔑性 ＬＡＳ−Ｎａ”　　　　　　　　　　　　　　１０％（
１坩）Ａｓ−Ｎａ１２２％ ＡＯ３−Ｎａ＊Ｊ１０％ ゼオライト（４Ａ型）１６％ ケイ酸ソーダ　　　　　　　　　　　１０％炭酸ソーダ
　　　　　　　　　　　１０％ポリエチレングリコール
（河ν＝６，０００）１．０％チッパ−／Ｌ／ＣＢＳ−
Ｘ＄４０．２％水　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　錦硫酸ソーダ　　　　　　　　　　１１ １００％ ０１　アルキル基の炭素数１２の直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム １Ｃ０２〜Ｃ８，のアルキル硫酸ナトリウム＊Ｊ　Ｃ１
４〜Ｃ１１１のα−オレフィンスルホン酸ナトリウ１１ ■蛍光増白剤（チバガイギー社製） 〔評価方法〕 専門パネル１０名による官能評価及び目視評価（１）洗
剤賦香品 ■香りの強さく強い香りと判定した人数により評価） ◎：１０名中９〜１０名 ｏ：１０名名中〜８名 Δ：１０名中５−６名 Ｘ　：　１０名中２〜４名 ■香りの持続性 ０２４５℃に２週間保存した洗剤の香りが室温２週間保
存品の香りと同等と判定されたもの Ｏ：４５℃に２Ｍ間保存した洗剤の香りが室温２週間保
存品の香りより若干弱いと判定されたもの △：４５℃に２週間保存した洗剤の香りが室？！！２週
間保存品の香りより弱いと判定したもの ×：４５℃に２週間保存した洗剤の香りが室温２週間保
存品の香りより明らかに弱いと判定されたもの （２）洗濯した綿タオルの残香 洗濯条件：洗濯機に水３０１２、洗剤４０ｇ、綿タオル
１ｋｇを入れ１０分洗浄した後に、３０Ｑの留め水で２
回すすぎを行った後、２分間脱水して乾燥し、乾燥後の
残香を評価する。

■残香の強さく強い香りと判定した人数により評価） ＠　：　１０名名中〜ｌＯ名 ０　：　１０名名中〜８名 Δ：１０名中５−６名 ×：１０名中２〜４名 ■残香の持続性（乾燥後１日経過した綿タオルの残香確
認人数で評価） Ｏ：１０名名中〜ｌＯ名 ｏ：１０名名中〜８名 Δ：１０名中５−６名 ×：１０名中２〜４名 応用例５〜７、比較例４〜６ 表−２に示す配合割合（重量部）の香料組成物からなる
石けん香料組成物を調製し、これを下記の石けん組成物
に１．０％賦香して香気の強さ、持続性。

変色を評価した。

石Ｊむ１１Ｘ 牛脂石けん　　　　　　　　　　　　６９％（１祉）ヤ
シ浦石けん　　　　　　　　　　　１７％二酸化チタン
　　　　　　　　　　０．３％ＥＤＴＡ−２Ｎａ　　　
　　　　　　　　　　Ｏ、Ｉ％水分　　　　　　　　　
　　　　−戊余一１００％ 応用例８〜１０．比較例７〜９ 表−３に示す配合割合（重量部）の香料組成物からなる
ヘアリンス用香料組成物を調製し、これを下記のヘアリ
ンス組成物に０．４％賦香して香気の強さ、持続性、変
色をＪｆ価し、更に毛髪に対する残香の強さ、残香の持
続性についても評価した。

ヘアリンス組ｒ＆＠ ステアリルトリメチルアンモニウム クロリド　　　　　　　　　　　　３．０″１（重量）
グリセリルモノステアレート　　　３．０％流動パラフ
ィン　　　　　　　　　２０部プロピレングリコール　
　　　　　２．０％水　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　−戊途一００ｘ 毛髪への残香の評価法：毛束１０ｇを５％ヘアリンス溶
液に１分間浸漬し、乾 燥後の香りを評価する。

応用例１１〜１３．比較例１０〜１２ 表−４に示す配合割合（重量部）の香料組成物からなる
香水用香料組成物を調製し、これを下記のシャンプー組
成物に０．４％賦香して香りの強さ、持続性、変色を評
価した。

ヤシ油脂肪酸ジェタノールアミド　３．５％安息香酸ナ
トリウム　　　　　　　　Ｏ１錦エチレンジアミン四酢
酸ナトリウｔｓｏ、２％水　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　Ｊ鷺途−１００％ 以上に示した実験結果から明らかなように１本発明の天
然パーム香料組成物は洗剤用、石けん用、リンス用、シ
ャンプー用香料に少量配合することにより、変色改良及
び持続性向上に非常に効果的であることがわかる。また
、スキンクリーム用香料、バニラフレーバーについても
検討を行った結果、同様の効果を得ることができた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）天然パーム油を蒸留して得られる常圧における沸
   点１７０℃〜３００℃を有する留分からなる天然パーム
   香料組成物。